Cisco UCS Director

ソリューション概要
Cisco UCS Director
現代のシステム・インフラストラクチャには、環境を迅速に構築できる IT 管理ソリュー
ションが必要です。こうしたソリューションを導入しているお客様は、システムの俊敏性、
正確性を強化できます。
課題
データセンター戦略は、ビジネス戦略全体に不可欠の部分です。現在では、これまで以上に IT の導入・展開方法
が、効率的である必要が生じています。アプリケーションとその基盤となるサーバ、ストレージ、ネットワークなどの機
器の増加によって、IT スタッフの負担もますます大きくなっています。主な負担の 1 つが、こうした複雑な IT 環境の
管理であり、アプリケーション インフラストラクチャの構成、導入、管理に必要なスタッフの時間は膨大なものとなっ
ています。
最近の IDC 調査を見ても、こうした負担が増大しているのは明らかです。IT の意思決定者の報告によれば、IT ス
タッフの時間とリソースの約 4 分の 3(76.8 %)が既存環境のメンテナンスに費やされており、4 分の 1 未満
(23.2 %)が付加価値活動に費やされています(図 1)。メンテナンス部分を分析すると、次のようになります。
●
スタッフの時間とリソースの 24 % が、システム導入前の作業に費やされている。
●
スタッフの時間とリソースの 23 % が、システムやアプリケーションの構築や準備に費やされている。
●
残りの時間の 29 % が、IT インフラストラクチャのモニタリングやメンテナンス(パッチ管理、ヘルス モニタリ
ング、ソフトウェアやアプリケーションのアップデート、分析、トラブルシューティングなど)に費やされている。
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IDC(2011 年)
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図1
IT スタッフの時間とリソースの配分
メンテナンス
付加価値作業
IT 業界のこれらの課題対応と同時に、存在する課題として、予算は横ばい、あるいは縮小しながら、より多くのこと
を実現しなければならないという IT に課せられた継続的な問題です。スタッフの時間の 4 分の 3 以上を占めるメン
テナンス活動を効率化できる新しいテクノロジーやソリューションを導入するお客様が増えてきています。IT マネー
ジャの目標は、スタッフの労力を削減しつつ優れたメンテナンス サービスを提供し、企業にとっての新しいサービス
の導入に力を入れることです。このトレンドは、進化するデータセンター戦略の中心となるものです。そのため、企業
は効率化を実現する統合インフラストラクチャおよび管理製品のデータセンター ソリューションを求めています。
コンバージド インフラストラクチャ(統合基盤)ソリューションの導入が増加しています。これは、コンピューティング、
ネットワーク、およびストレージ リソース全体にわたる統合型のインフラストラクチャによって、IT の俊敏性を向上し、
将来に向けたビジネス投資を保護して導入を合理化できるとともに、資産の使用率を大幅に向上させることができ
るためです。コンバージド インフラストラクチャだけでもリソースの仮想プールを作成して必要なフロア スペースとエ
ネルギー コストを削減し、運用上のメリットを得ることはできますが、総所有コスト(TCO)を真に削減できるのは、コ
ンバージド インフラストラクチャをエンドツーエンドの簡素化された自動管理と組み合わせて使用した場合です。
物理データセンター向けに設計された従来の管理ソリューションでは、こうした新たな環境に対応できず、コンバー
ジド インフラストラクチャのサポートが困難であるため、さまざまなデータセンター管理ツールが必要になり、実際に
IT の複雑さが増します。また、従来のツールでは運用コストも増加します。従来のツールが主に物理環境に焦点を
当てているため、急速に拡大する仮想環境やベアメタル環境を手動で管理し、モニタリングしなければならないため
です。ベンダーはこうした課題に直面しており、物理リソースと仮想リソースにまたがる環境をサポートするよう設計
された新たなツールを用いて対応しています。
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Cisco UCS Director は、Cisco Unified Computing System (Cisco UCS )および Cisco Nexus プラットフォー
ムに基づいた業界をリードするコンバージド インフラストラクチャ ソリューションを統合的に管理します。Cisco UCS
Director は、インフラストラクチャ管理者が、1つの画面からコンピューティング、ネットワーク、ストレージの各 レイ
ヤを統合的に管理できます。Cisco UCS Director は、Cisco UCS および Cisco Nexus をベースとした、業界を
リードするコンバージド インフラストラクチャである NetApp FlexPod および ExpressPOD、EMC VSPEX、Virtual
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Computing Environment(VCE)Vblock Systems をサポートしています。
図2
Cisco UCS Director の統合コンソールから主要なインフラストラクチャ コンポーネントを管理
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Cisco UCS Director は、1つに統合された管理コンソールから物理、仮想、ベアメタル環境全体のリソースを自動
的にプロビジョニングするため、アプリケーションにとってもエンドユーザにとっても、サービス提供開始までの時間を
短縮できます。Cisco UCS Director には、モニタリング、OS およびソフトウェア アップデート、リソース使用率の分
析機能が備わっているため、IT スタッフが面倒なメンテナンス作業から解放され、ビジネスの競争力を向上させる想
像的な業務に注力できます。
ソリューション概要
Cisco UCS Director は、統合管理で TCO とスタッフの作業時間を削減することによって、IT 部門がコンバージド
インフラストラクチャへの投資を最大限に活用できる管理ソリューションです。Cisco UCS Director と業界をリードす
るコンバージド インフラストラクチャ ソリューションを組み合わせて使用すれば、次のことが可能になります。
●
IT の俊敏性を向上し、成長とビジネス イニシアチブに対応
●
拡張性を犠牲にすることなく、ユーザあたりのコストを削減
●
特別な運用スキルやプロセスの必要性が減り、コストを削減
●
マルチテナント環境やセキュアなマルチテナント環境の管理機能を提供し、非仮想化、仮想化を問わず処理
を実行
Cisco UCS Director は、表 1 に示した機能を通じて、これらのメリットを提供します。
表1
機能とメリット
特長
メリット
一元管理
● 管理者に物理、仮想、ベアメタル環境全体のシステムをモニタリング、プロビジョニング、管理する単一イ
ンターフェイスを提供
● 統合化されたダッシュボード、レポート、ヒート マップを提供し、トラブルシューティングとパフォーマンスの
ボトルネックを大幅に削減
セルフサービス カタログ
● エンドユーザが IT の規定したポリシーやガバナンスに沿って、新しいインフラストラクチャ インスタンスの
依頼、発注および導入が可能
アダプティブ プロビジョニング
● リアルタイムで利用可能なキャパシティ、内部ポリシー、アプリケーション ワークロード要件を使用して、最
もメリットのあるリソースや最適なリソースを選択・提供
動的キャパシティ管理
● 継続的なモニタリングを行い、リアルタイムのインフラストラクチャ使用状況を表示して、キャパシティ プラ
ンニングと管理を大幅に改善
● 十分に活用されていないリソースや過剰に使用されているリソースを特定
複数のハイパーバイザをサポート
● VMware ESX、Microsoft Hyper-V、Red Hat ハイパーバイザをサポート
コンピューティング管理
● 物理、仮想、およびベアメタル サーバとブレードをモニタリング、管理、およびプロビジョニング
● エンドユーザがスナップショットを通じて仮想マシンのライフサイクル管理とビジネス継続性を実装可能
● 管理者にサーバの使用トレンド分析情報を提供
ネットワーク管理
● 物理スイッチ、仮想スイッチ、動的ネットワーク トポロジをポリシーベースでプロビジョニング
● 管理者がネットワーク デバイスに VLAN、vNIC、ポート グループおよびポート プロファイル、IP、DHCP
割り当て、アクセス コントロール リスト(ACL)を構成可能
ストレージ管理
● ファイラ、仮想ファイラ(vFiler)、LUN、ボリュームをポリシーベースでプロビジョニングおよび管理可能
● 統合ダッシュボードにより、管理者が使用状況、トレンド、キャパシティ分析の詳細を可視化可能
Cisco UCS Director のすぐに使える管理機能
表 2 に、Cisco UCS Director の物理および仮想管理機能を示します。
表2
Cisco UCS Director の物理および仮想管理機能
物理サーバ管理
● 構成と変更の検出と情報収集
仮想コンピューティング管理
● 仮想コンピューティング環境の検出、収集、モニタリング
● 物理サーバのモニタリングと管理
● ポリシーベースのサーバ プロビジョニングの実行
● ポリシーベースのプロビジョニングと動的リソース割り当ての実行
● ホストサーバの負荷と電源の管理
● ブレード電源の管理
● サーバのライフサイクル管理
● 仮想マシンのライフサイクルとスナップショットの管理
● 仮想マシンのキャパシティとスプロール、ホスト使用率の分析
● サーバの使用トレンドとキャパシティ分析の実行
● PXE ブート管理を使用したベアメタル プロビジョニングの実行
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物理ストレージ管理
● ストレージ ファイラの検出、収集、モニタリング
● vFiler のポリシーベースのプロビジョニングの実行
● ボリュームのプロビジョニングとマッピング
● LUN および iGroup インスタンスの作成とマッピング
● SAN ゾーン管理の実行
● ネットワーク接続ストレージ(NAS)と SAN ベースのストレージのモ
ニタリングと管理
● ストレージ管理のベスト プラクティスと推奨事項の実施
物理ネットワーク管理
● 物理ネットワーク要素の検出、収集、モニタリング
● 複数のスイッチへの VLAN のプロビジョニング
● ネットワーク デバイスへの ACL の構成
● ストレージ ネットワークの構成
● 動的ネットワーク トポロジの実装
仮想ストレージ管理
● ストレージ vFiler とストレージ プールの検出、収集、モニタリング
● シック クライアントとシン クライアントへのポリシーベースのストレー
ジ プロビジョニングの実行
● 新しいデータ ストアの作成と仮想デバイス コンテキスト(VDC)への
マッピング
● 仮想マシンへのディスクの追加とサイズ変更
● 組織でのストレージ使用状況のモニタリングと管理
● 仮想ストレージのトレンドとキャパシティ分析の実行
仮想ネットワーク管理
● 仮想マシンへのネットワークの追加
● IP と DHCP の割り当てによるポリシーベースのネットワーク プロビ
ジョニングの実行
● vNIC から VLAN およびプライベート VLAN への構成と接続
● 仮想マシンのポート グループとポート プロファイルの作成
● 組織での仮想ネットワークの使用状況のモニタリング
シスコの差別化要因
仮想化されたデータセンターへのコンバージド インフラストラクチャ ソリューションの導入が進んでいるため、IT では、
これらのソリューションと透過的に統合し、効率性やメリットを提供するとともに、TCO を削減する管理ソリューション
が求められています。Cisco UCS Director は、単一のコンバージド管理ソリューションとして、IT に次のメリットを提
供します。
●
物理資産と仮想資産の統合された一元管理
◦ Cisco UCS Director は現在、マルチベンダー型のマルチプロトコル コンバージド インフラストラクチャを
1 つの 画面で管理できる唯一のソリューションです。
◦ Cisco UCS Director は、1 つの IT 管理者セルフサービス ポータルから物理、仮想、ベアメタル インスタ
ンス(サポートされている場合)を管理できる唯一のソリューションです。
◦ 異種環境の管理により、コンバージド インフラストラクチャと管理ソフトの経験によるベンダー ロックイン
を排除します。
●
すぐに使えるターンキー ソリューション
◦ Cisco UCS Director には、400 以上のタスクを含むタスク ライブラリが搭載されているため、IT 管理者
がタスクをすばやくドラッグ アンド ドロップして、ワークフローやテンプレートを数分で作成できます。
図3
ワークフロー自動化で使用できる Cisco UCS タスク
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図4
導入初期から運用段階までのメンテナンスを自動化できるのは Cisco UCS Director だけ
●
モデルベースのオーケストレーション
◦ Cisco UCS Director のモデルベースオーケストレーションにより、IT 管理者は簡単に使用できるワーク
フロー UI デザイナーを使って、多くのインフラストラクチャ管理フローや運用フローのカスタマイズと自動
化ができます。
◦ 400 以上の組み込みタスク ライブラリとすぐに使えるワークフローにより、管理者は個々のニーズに合わ
せてシステムの拡張とカスタマイズができます。
図5
ワークフローの作成と実行
●
健全性とステータスの組み込みのモニタリング
◦ Cisco UCS Director では、健全性、ステータス、リソース使用率をモニタリングできます。モニタリングに
より、IT サービス管理ソリューションへの高価なソフトウェア アップグレードは不要になり、TCO を削減し
て厳しい IT 予算に対応できます。
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図6
仮想マシン(VM)の使用率をヒートマップに分かりやすく表示
●
Cisco UCS との緊密なコンピューティングの統合
◦ Cisco UCS Director には Cisco UCS の優れた管理機能が備わっているため、Cisco UCS リソースの
使用率を最適化できます。
Cisco UCS Director と関連 Cisco ソリューションは、機能面で他のソリューションとは大いに差別化できます。今日
の動的で多様な機種が混在するデータセンターで一貫してコラボレーティブに動作するため、企業がビジネスの成
功を促進する IT 戦略を実施できます。
システム要件
UCS Director の動作環境および管理可能な環境情報は、UCS Director のシステム要件ドキュメントをご参照くだ
さい。
まとめ
新しいビジネス アプリケーションやプロジェクトにより迅速に対応するために、IT 部門がコンバージド インフラストラ
クチャ ソリューションの実装を続けるに伴い、管理ソリューションは透過的な管理、自動化、モニタリングなどのコン
バージド インフラストラクチャの運用上のメリットを拡大する必要があります。
Cisco UCS Director は、IT の求める管理運用面のメリットと管理ツールの統合を実現し、管理ソフトウェアのコスト
と運用の複雑さを削減しながら、IT ポリシーや手順をより徹底して遵守できます。
このソリューションは、統合管理により一貫した柔軟なデータセンターを実現するというシスコのビジョンに沿ったも
のです。統合管理によってデータセンター管理にかかる時間を 76 % も削減できるため、IT 部門は 23 % よりもは
るかに多くの時間をビジネスへの高度なサービスの提供に費やすことができます。
関連情報
Cisco UCS Director の詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ucs/ucsd/index.html をご覧く
ださい。
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