CHAPTER 33 Active/Standby フェールオーバーの設定 この章では、Active/Standby フェールオーバーを設定する方法について説明します。次の項目を取り 上げます。 • 「Active/Standby フェールオーバー設定値の設定」(P.33-1) • 「オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定」(P.33-12) Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 この項は、次の内容で構成されています。 • 「Active/Standby フェールオーバーに関する情報」(P.33-1) • 「Active/Standby フェールオーバーのライセンス要件」(P.33-5) • 「Active/Standby フェールオーバーの前提条件」(P.33-6) • 「ガイドラインと制限事項」(P.33-6) • 「LAN ベースの Active/Standby フェールオーバーの設定」(P.33-7) • 「Active/Standby フェールオーバーの監視」(P.33-11) Active/Standby フェールオーバーに関する情報 この項では、Active/Standby フェールオーバーについて次の項目で説明します。 • 「Active/Standby フェールオーバーの概要」(P.33-1) • 「Primary/Secondary ステータスと Active/Standby ステータス」(P.33-2) • 「装置の初期化とコンフィギュレーションの同期」(P.33-2) • 「コマンドの複製」(P.33-3) • 「フェールオーバーのトリガー」(P.33-4) • 「フェールオーバーのアクション」(P.33-4) Active/Standby フェールオーバーの概要 Active/Standby フェールオーバーでは、スタンバイ適応型セキュリティ アプライアンスを使用して、 障害の発生した装置の機能を引き継ぐことができます。アクティブ装置が故障すると、スタンバイ状態 に変わり、そしてスタンバイ装置がアクティブ状態に変わります。アクティブになる装置が、障害の発 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-1 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 生した装置の IP アドレス(または、透過ファイアウォールの場合は管理 IP アドレス)および MAC ア ドレスを引き継いで、トラフィックの転送を開始します。現在スタンバイになっている装置が、スタン バイの IP アドレスと MAC アドレスを引き継ぎます。ネットワーク装置は、MAC と IP アドレスの組 み合せについて変更を認識しないため、ネットワーク上のどのような場所でも ARP エントリが変更さ れたり、タイムアウトが生じたりすることはありません。 (注) マルチコンテキスト モードの場合、適応型セキュリティ アプライアンスは装置全体(すべてのコンテ キストを含む)をフェールオーバーできますが、個々のコンテキストを別々にフェールオーバーするこ とはできません。 Primary/Secondary ステータスと Active/Standby ステータス フェールオーバー ペアの 2 台の装置の主な相違点は、どちらの装置がアクティブでどちらの装置がス タンバイであるか、つまりどちらの IP アドレスを使用するかおよびどちらの装置がアクティブにトラ フィックを渡すかということに関連します。 しかし、プライマリである装置(コンフィギュレーションで指定)とセカンダリである装置との間で、 いくつかの相違点があります。 • 両方の装置が同時にスタート アップした場合(さらに動作ヘルスが等しい場合)、プライマリ装置 が常にアクティブ装置になります。 • プライマリ装置の MAC アドレスは常に、アクティブ IP アドレスと結び付けられています。この 規則の例外は、セカンダリ装置がアクティブであり、フェールオーバー リンク経由でプライマリ 装置の MAC アドレスを取得できない場合に発生します。この場合、セカンダリ装置の MAC アド レスが使用されます。 装置の初期化とコンフィギュレーションの同期 コンフィギュレーションの同期は、フェールオーバー ペアの一方または両方の装置がブートされると 行われます。コンフィギュレーションは常に、アクティブ装置からスタンバイ装置に同期化されます。 スタンバイ装置は、その初期スタートアップを完了すると、自分の実行コンフィギュレーションを削除 し(アクティブ装置との通信に必要なフェールオーバー コマンドを除く)、アクティブ装置は自分のコ ンフィギュレーション全体をスタンバイ装置に送信します。 アクティブ装置は、次の条件で判別されます。 • 装置がブートされ、ピアがすでにアクティブとして動作中であることを検出すると、その装置はス タンバイ装置になります。 • 装置がブートされてピアを検出できないと、その装置はアクティブ装置になります。 • 両方の装置が同時にブートされた場合は、プライマリ装置がアクティブ装置になり、セカンダリ装 置がスタンバイ装置になります。 (注) セカンダリ装置がブートされてプライマリ装置を検出できないと、その装置はアクティブ装置になりま す。アクティブ IP アドレスには、セカンダリ装置自体の MAC アドレスを使用します。しかし、プラ イマリ装置が使用可能になると、セカンダリ装置は MAC アドレスをプライマリ装置の MAC アドレス に変更します。これによって、ネットワーク トラフィックが中断されることがあります。これを回避 するには、フェールオーバー ペアを仮想 MAC アドレスで設定します。詳細については、「仮想 MAC アドレスの設定」(P.33-17)を参照してください。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-2 OL-18970-01-J 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 複製が開始されると、アクティブ装置の適応型セキュリティ アプライアンス コンソールに「Beginning configuration replication: Sending to mate」というメッセージが表示され、複製が完了すると、適応型 セキュリティ アプライアンスに「End Configuration Replication to mate」というメッセージが表示さ れます。複製中、アクティブ装置に入力されたコマンドがスタンバイ装置に適切に複製されないことが あり、またスタンバイ装置に入力されたコマンドが、アクティブ装置から複製されているコンフィギュ レーションによって上書きされることがあります。コンフィギュレーションの複製処理中には、フェー ルオーバー ペアのどちらの装置にもコマンドを入力しないでください。コンフィギュレーションのサ イズによって、複製は数秒で済むことも数分かかることもあります。 (注) crypto ca server コマンドおよび関連するサブコマンドは、フェールオーバー ピアに同期化されません。 スタンバイ装置の場合、コンフィギュレーションは実行メモリにだけ存在します。同期化後にコンフィ ギュレーションをフラッシュ メモリに保存するには、次のようにします。 • シングルコンテキスト モードの場合は、アクティブ装置で write memory コマンドを入力します。 コマンドはスタンバイ装置に複製され、コンフィギュレーションがフラッシュ メモリに書き込ま れます。 • マルチコンテキスト モードの場合は、システム実行スペースからアクティブ装置で write memory all コマンドを入力します。コマンドはスタンバイ装置に複製され、コンフィギュレーションがフ ラッシュ メモリに書き込まれます。このコマンドで all キーワードを使用すると、システムとすべ てのコンテキスト コンフィギュレーションが保存されます。 (注) 外部のサーバに保存されたスタートアップ コンフィギュレーションは、ネットワーク経由で両方の装置 からアクセスできます。そのため、各装置で個別に保存する必要はありません。または、ディスク上の コンテキストを、アクティブ装置から外部サーバにコピーし、それからスタンバイ装置のディスクにコ ピーできます。スタンバイ装置で、装置がリロードされると、そのコンテキストが使用可能になります。 コマンドの複製 コマンドの複製は常に、アクティブ装置からスタンバイ装置の方向に行われます。アクティブ装置にコ マンドを入力すると、そのコマンドがフェールオーバー リンクを通してスタンバイ装置に送信されま す。コマンドを複製する場合、アクティブ コンフィギュレーションをフラッシュ メモリに保存する必 要はありません。 表 33-1 は、スタンバイ装置に複製されるコマンドと複製されないコマンドです。 表 33-1 コマンドの複製 スタンバイ装置に複製されるコマンド スタンバイ装置に複製されないコマンド mode、firewall、および failover lan unit コマン copy running-config startup-config を除く、す ドを除く、すべてのコンフィギュレーションのコ べての形式の copy コマンド マンド copy running-config startup-config write memory を除く、すべての形式の write コ マンド delete mkdir crypto ca server および関連するサブコマンド debug rename failover lan unit rmdir firewall write memory mode Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-3 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 表 33-1 (注) コマンドの複製 スタンバイ装置に複製されるコマンド スタンバイ装置に複製されないコマンド — show — terminal pager および pager スタンバイ装置上で行った変更は、アクティブ装置に複製されません。スタンバイ装置にコマンドを入 力すると、適応型セキュリティ アプライアンスに「**** WARNING **** Configuration Replication is NOT performed from Standby unit to Active unit. Configurations are no longer synchronized」 というメッセージが表示されます。このメッセージは、コンフィギュレーションに影 響しない数多くのコマンドを入力したときにも表示されます。 アクティブ装置に write standby コマンドを入力すると、スタンバイ装置で実行コンフィギュレーショ ンが削除され(アクティブ装置との通信に使用するフェールオーバー コマンドを除く)、アクティブ装 置のコンフィギュレーション全体がスタンバイ装置に送信されます。 マルチコンテキスト モードの場合、システム実行スペースに write standby コマンドを入力すると、 すべてのコンテキストが複製されます。あるコンテキスト内で write standby コマンドを入力すると、 コマンドはそのコンテキスト コンフィギュレーションだけを複製します。 複製されたコマンドは、実行コンフィギュレーションに保存されます。スタンバイ装置のフラッシュ メモリに複製されたコマンドを保存するには、次のように行います。 • シングルコンテキスト モードの場合は、アクティブ装置で copy running-config startup-config コ マンドを使用します。コマンドはスタンバイ装置に複製され、コンフィギュレーションがフラッ シュ メモリに書き込まれます。 • マルチコンテキスト モードの場合は、システム実行スペースおよびディスク上の各コンテキスト 内からアクティブ装置に copy running-config startup-config コマンドを入力します。コマンドは スタンバイ装置に複製され、コンフィギュレーションがフラッシュ メモリに書き込まれます。外 部のサーバにスタートアップ コンフィギュレーションがあるコンテキストは、ネットワーク経由 で両方の装置からアクセスできます。そのため、各装置で個別に保存する必要はありません。また は、ディスク上のコンテキストを、アクティブ装置から外部サーバにコピーし、それからスタンバ イ装置のディスクにコピーできます。 フェールオーバーのトリガー 次のいずれかのイベントが発生した場合、装置が故障する可能性があります。 • 装置でハードウェア障害または電源断が発生した。 • 装置でソフトウェア障害が発生した。 • 多くの監視対象インターフェイスが故障した。 • no failover active コマンドがアクティブ装置に入力されたか、failover active コマンドがスタンバ イ装置に入力された。 フェールオーバーのアクション Active/Standby フェールオーバーでは、フェールオーバーは装置ごとに行われます。マルチコンテキ スト モードで動作中のシステムでも、個々のコンテキストまたはコンテキストのグループをフェール オーバーすることはできません。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-4 OL-18970-01-J 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 表 33-2 に、各障害イベントに対するフェールオーバー アクションを示します。この表には、各フェー ルオーバー イベントに対して、フェールオーバー ポリシー(フェールオーバーまたはフェールオー バーなし)、アクティブ装置が行うアクション、スタンバイ装置が行うアクション、およびフェール オーバー条件とアクションに関する特別な注意事項を示します。 表 33-2 フェールオーバー動作 アクティブ アク ション スタンバイ アク ション 障害の状況 ポリシー アクティブ装置が故障(電 源またはハードウェア) フェールオー 該当なし バー アクティブになる 以前にアクティブであった 装置の復旧 フェールオー スタンバイになる バーなし 動作なし スタンバイ装置が故障(電 源またはハードウェア) フェールオー スタンバイに故障と 該当なし バーなし マークする スタンバイ装置が故障とマークさ れている場合、インターフェイス 障害しきい値を超えても、アク ティブ装置はフェールオーバーを 行いません。 動作中にフェールオーバー リンクに障害が発生した フェールオー フェールオーバー フェールオーバー バーなし インターフェイスに インターフェイス 故障とマークする に故障とマークす る フェールオーバー リンクがダウン している間、装置はスタンバイ装 置にフェールオーバーできないた め、できるだけ早くフェールオー バー リンクを復元する必要があり ます。 スタートアップ時にフェー ルオーバー リンクに障害が 発生した フェールオー フェールオーバー アクティブになる バーなし インターフェイスに 故障とマークする スタートアップ時にフェールオー バー リンクがダウンしていると、 両方の装置がアクティブになりま す。 ステートフル フェールオー バー リンクに障害が発生し た フェールオー 動作なし バーなし ステート情報が古くなり、フェー ルオーバーが発生するとセッショ ンが終了します。 アクティブ装置におけるし きい値を超えたインター フェイス障害 フェールオー アクティブに故障と アクティブになる バー マークする なし スタンバイ装置におけるし きい値を超えたインター フェイス障害 フェールオー 動作なし バーなし スタンバイ装置が故障とマークさ れている場合、インターフェイス 障害しきい値を超えても、アク ティブ装置はフェールオーバーを 行いません。 アクティブに故障 とマークする 動作なし スタンバイに故障 とマークする 注 監視対象インターフェイスまたは フェールオーバー リンクで hello メッセージは受信されません。 なし Active/Standby フェールオーバーのライセンス要件 次の表に、この機能のライセンス要件を示します。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-5 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 モデル ライセンス要件 ASA 5505 Security Plus ライセンス (ステートフル フェールオーバーはサポートされません) 他のすべてのモデル 基本ライセンス Active/Standby フェールオーバーの前提条件 Active/Standby フェールオーバーには、次の前提条件があります。 • 両方の装置が同じセキュリティ アプライアンスであり、専用のフェールオーバー リンク(オプ ションで、ステートフル フェールオーバー リンク)で相互に接続されている必要があります。 • 両方の装置が、同じソフトウェア コンフィギュレーションと適切なライセンスを備えている必要 があります。 • 両方の装置のモード(シングルまたはマルチ、透過またはルーテッド)が同じである必要があります。 ガイドラインと制限事項 この項では、この機能のガイドラインと制限事項について説明します。 コンテキスト モードのガイドライン • シングルコンテキスト モードとマルチコンテキスト モードでサポートされています。 • マルチコンテキスト モードでは、特に注記がない限り、手順はすべてシステム実行スペースで実 行します。 ファイアウォール モードのガイドライン • 透過ファイアウォール モードまたはルーテッド ファイアウォール モードでだけサポートされます。 IPv6 のガイドライン • このリリースでは IPv6 フェールオーバーはサポートされません。 モデルのガイドライン • ステートフル フェールオーバーは、Cisco ASA 5505 適応型セキュリティ アプライアンスでサポー トされません。 その他のガイドラインと制限事項 Active/Standby フェールオーバーには、次のガイドラインと制限事項が適用されます。 • フェールオーバー ペアの両方の装置からパケットを受信するには、すべてのインターフェイスに スタンバイ IP アドレスを設定する必要があります。 • スタンバイ IP アドレスは、現在スタンバイ装置であるセキュリティ アプライアンスで使用され、 アクティブ IP アドレスと同じサブネットに存在する必要があります。 • フェールオーバー ペアのアクティブ装置で terminal pager コマンドまたは pager コマンドを入力 した場合、アクティブなコンソール端末のページ設定は変更されますが、スタンバイ装置の設定は 変更されません。アクティブ装置で発行されたデフォルト コンフィギュレーションは、スタンバ イ装置の動作にも影響を与えます。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-6 OL-18970-01-J 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 LAN ベースの Active/Standby フェールオーバーの設定 ここでは、イーサネット フェールオーバー リンクを使用して Active/Standby フェールオーバーを設定 する方法について説明します。 (注) ケーブルベースのフェールオーバーから LAN ベースのフェールオーバーに変更する場合、ケーブル ベースのフェールオーバー コンフィギュレーションで完了している手順(各インターフェイスのアク ティブ IP アドレスおよびスタンバイ IP アドレスの割り当てなど)はスキップできます。 この項は、次の内容で構成されています。 • 「Active/Standby フェールオーバーの設定のタスク フロー」(P.33-7) • 「プライマリ装置の設定」(P.33-7) • 「セカンダリ装置の設定」(P.33-10) Active/Standby フェールオーバーの設定のタスク フロー Active/Standby フェールオーバーを設定するには、次の手順を実行します。 ステップ 1 「プライマリ装置の設定」(P.33-7)に従って、プライマリ装置を設定します。 ステップ 2 「セカンダリ装置の設定」(P.33-10)に従って、セカンダリ装置を設定します。 ステップ 3 (オプション)「オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定」(P.33-12)に従って、 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定を行います。 プライマリ装置の設定 この項の手順に従って、LAN ベースの Active/Standby フェールオーバー コンフィギュレーションでプ ライマリ装置を設定します。この手順では、プライマリ装置でフェールオーバーをイネーブルにするた めに必要な最小のコンフィギュレーションが用意されています。 制限事項 専用のステートフル フェールオーバー インターフェイスを使用する場合は、ステートフル フェール オーバー リンクの IP アドレスは設定しないでください。専用のステートフル フェールオーバー イン ターフェイスを設定するには、後述の手順の failover interface ip コマンドを使用します。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-7 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 詳細な手順 ステップ 1 コマンド 目的 ip address active_addr netmask standby standby_addr 各データ インターフェイス(ルーテッド モード)、管理 IP アドレ ス(トランスペアレント モード)、または管理専用インターフェ イスのアクティブおよびスタンバイ IP アドレスを設定します。 例: hostname/context(config-if)# ip address 10.1.1.1 255.255.255.0 standby 10.1.1.2 ルーテッド ファイアウォール モードおよび管理専用インター フェイスでは、このコマンドを各インターフェイスのコンフィ ギュレーション モードで入力します。 透過ファイアウォール モードでは、このコマンドをグローバル コンフィギュレーション モードで入力します。 マルチコンテキスト モードでは、各コンテキストからインター フェイス アドレスを設定します。change to context コマンドを 使用して、コンテキストを切り替えます。コマンド プロンプト が hostname/context(config-if)# に変わります。ここで、 context は、現在のコンテキスト名です。透過ファイアウォール マルチコンテキスト モードで各コンテキストの管理 IP アドレス を入力する必要があります。 ステップ 2 failover lan unit primary 装置をプライマリ装置に指定します。 ステップ 3 failover lan interface if_name phy_if フェールオーバー インターフェイスとして使用するインター フェイスを指定します。 hostname(config)# failover lan interface folink vlan100 if_name 引数は、phy_if 引数で指定されたインターフェイスに名 前を割り当てます。 phy_if 引数は、物理ポート名(Ethernet1 など)にすることも、 すでに作成されているサブインターフェイス(Ethernet0/2.3 な ど)にすることもできます。ASA 5505 適応型セキュリティ ア プライアンスでは、phy_if は VLAN を指定します。このイン ターフェイスは、他の目的に使用しないでください(オプショ ンのステートフル フェールオーバー リンクは除く)。 ステップ 4 failover interface ip if_name ip_addr mask standby ip_addr アクティブおよびスタンバイ IP アドレスをフェールオーバー リ ンクに割り当てます。 例: hostname(config)# failover interface ip folink 172.27.48.1 255.255.255.0 standby 172.27.48.2 スタンバイ IP アドレスは、アクティブ IP アドレスと同じサブ ネットである必要があります。スタンバイ アドレスのサブネッ ト マスクを指定する必要はありません。 フェールオーバー リンクの IP アドレスおよび MAC アドレス は、フェールオーバー時に変更されません。フェールオーバー リンクのアクティブ IP アドレスは、常にプライマリ装置にあり ます。スタンバイ IP アドレスは、セカンダリ装置にあります。 ステップ 5 interface phy_if インターフェイスをイネーブルにします。 例: hostname(config)# interface vlan100 hostname(config-if)# no shutdown Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-8 OL-18970-01-J 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 コマンド ステップ 6 目的 failover link if_name phy_if xample: hostname(config)# failover link folink vlan100 (オプション)ステートフル フェールオーバー リンクとして使用 するインターフェイスを指定します。 (注) ステートフル フェールオーバー リンクがフェールオー バー リンクまたはデータ インターフェイスを使用する 場合は、if_name 引数を指定することだけが必要です。 if_name 引数は、phy_if 引数で指定されたインターフェイスに論 理名を割り当てます。phy_if 引数は、物理ポート名(Ethernet1 など)にすることも、すでに作成されているサブインターフェ イス(Ethernet0/2.3 など)にすることもできます。このイン ターフェイスは、他の目的に使用しないでください(オプショ ンのフェールオーバー リンクは除く)。 ステップ 7 failover interface ip if_name ip_addr mask standby ip_addr (オプション)アクティブおよびスタンバイ IP アドレスをステー トフル フェールオーバー リンクに割り当てます。 例: hostname(config)# failover interface ip folink 172.27.48.1 255.255.255.0 standby 172.27.48.2 (注) ステートフル フェールオーバー リンクがフェールオー バー リンクまたはデータ インターフェイスを使用する 場合は、この手順をスキップします。インターフェイス のアクティブおよびスタンバイ IP アドレスは、すでに 定義しています。 スタンバイ IP アドレスは、アクティブ IP アドレスと同じサブ ネットである必要があります。スタンバイ アドレスのサブネッ ト マスクを指定する必要はありません。 ステートフル フェールオーバー リンク IP アドレスおよび MAC アドレスは、データ インターフェイスを使用しない限り、 フェールオーバー時に変更されません。アクティブ IP アドレス は、常にプライマリ装置にあります。スタンバイ IP アドレスは、 セカンダリ装置にあります。 ステップ 8 interface phy_if (オプション)インターフェイスをイネーブルにします。 no shutdown (注) 例: hostname(config)# interface vlan100 hostname(config-if)# no shutdown ステップ 9 failover ステートフル フェールオーバー リンクがフェールオー バー リンクまたはデータ インターフェイスを使用する 場合は、この手順をスキップします。インターフェイス は、すでにイネーブルです。 フェールオーバーをイネーブルにします。 例: hostname(config)# failover ステップ 10 copy running-config startup-config 例: hostname(config)# copy running-config startup-config システム コンフィギュレーションをフラッシュ メモリに保存し ます。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-9 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 セカンダリ装置の設定 セカンダリ装置に必要なコンフィギュレーションは、フェールオーバー インターフェイス用のコン フィギュレーションだけです。セカンダリ装置には、プライマリ装置と初期に通信するために、これら のコマンドが必要です。プライマリ装置がセカンダリ装置にコンフィギュレーションを送信した後、2 つのコンフィギュレーション間で唯一、不変の相違点は failover lan unit コマンドです。このコマンド で各装置がプライマリかセカンダリかを識別します。 前提条件 LAN ベースのフェールオーバーを設定するときは、セカンダリ装置がプライマリ装置から実行コン フィギュレーションを取得する前に、セカンダリ装置をブートストラップしてフェールオーバー リン クを認識させる必要があります。 詳細な手順 コマンド ステップ 1 failover lan interface if_name phy_if 例: hostname(config)# failover lan interface folink vlan100 ステップ 2 failover interface ip if_name ip_addr mask standby ip_addr 例: hostname(config)# failover interface ip folink 172.27.48.1 255.255.255.0 standby 172.27.48.2 目的 フェールオーバー インターフェイスとして使用するインター フェイスを指定します。プライマリ装置に使用したものと同じ 設定を使用します。 if_name 引数は、phy_if 引数で指定されたインターフェイスに名 前を割り当てます。 アクティブおよびスタンバイ IP アドレスをフェールオーバー リ ンクに割り当てます。フェールオーバー ペアの両方の装置から パケットを受信するには、すべてのインターフェイスにスタン バイ IP アドレスを設定する必要があります。 (注) ステップ 3 interface phy_if プライマリ装置にフェールオーバー インターフェイスを 設定する場合(同じ IP アドレスを含む)、プライマリ装 置でこのコマンドを入力するときは、正確に入力してく ださい。 インターフェイスをイネーブルにします。 no shutdown 例: hostname(config)# interface vlan100 hostname(config-if)# no shutdown ステップ 4 failover lan unit secondary 例: hostname(config)# failover lan unit secondary (オプション)この装置をセカンダリ装置に指定します。 (注) 以前に設定されていない場合、装置はデフォルトでセカ ンダリに指定されているので、この手順はオプションで す。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-10 OL-18970-01-J 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 コマンド 目的 ステップ 5 failover フェールオーバーをイネーブルにします。 例: hostname(config)# failover ステップ 6 copy running-config startup-config 例: hostname(config)# copy running-config startup-config フェールオーバーをイネーブルにすると、実行メモリのコン フィギュレーションがアクティブ装置からスタンバイ装置に送 信されます。コンフィギュレーションが同期すると、メッセー ジ「Beginning configuration replication: Sending to mate」およ び「End Configuration Replication to mate」がアクティブ装置 のコンソールに表示されます。 コンフィギュレーションをフラッシュ メモリに保存します。 実行コンフィギュレーションの複製が完了した後で、コマンド を入力します。 Active/Standby フェールオーバーの監視 Active/Standby フェールオーバーを監視するには、次のいずれかのコマンドを入力します。 コマンド 目的 show failover 装置のフェールオーバー ステータスについての 情報を表示します。 show ip address インターフェイスに割り当てられている IP アド レスを表示します。 次に、Active/Standby フェールオーバーの show failover コマンドの出力例を示します。適応型セキュ リティ アプライアンスは ASA 5500 シリーズの適応型セキュリティ アプライアンスであり、各適応型 セキュリティ アプライアンスのスロット 1 の詳細で示されているように、それぞれが CSC SSM を備 えています。 hostname# show failover Failover On Cable status: N/A - LAN-based failover enabled Failover unit Primary Failover LAN Interface: fover Ethernet2 (up) Unit Poll frequency 1 seconds, holdtime 3 seconds Interface Poll frequency 15 seconds Interface Policy 1 Monitored Interfaces 2 of 250 maximum failover replication http Last Failover at: 22:44:03 UTC Dec 8 2004 This host: Primary - Active Active time: 13434 (sec) slot 0: ASA5520 hw/sw rev (1.0/7.1(0)10) status (Up Sys) Interface inside (10.130.9.3): Normal Interface outside (10.132.9.3): Normal slot 1: ASA-SSM-20 hw/sw rev (1.0/CSC-SSM 5.0 (Build#1176)) status (Up/Up) Logging port IP: 10.0.0.3/24 CSC-SSM, 5.0 (Build#1176) Other host: Secondary - Standby Ready Active time: 0 (sec) slot 0: ASA5520 hw/sw rev (1.0/7.1(0)10) status (Up Sys) Interface inside (10.130.9.4): Normal Interface outside (10.132.9.4): Normal Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-11 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 slot 1: ASA-SSM-20 hw/sw rev (1.0/CSC-SSM 5.0 (Build#1176)) status (Up/Up) Logging port IP: 10.0.0.4/24 CSC-SSM, 5.0 (Build#1176) Stateful Failover Logical Update Statistics Link : fover Ethernet2 (up) Stateful Obj xmit xerr rcv General 0 0 0 sys cmd 1733 0 1733 up time 0 0 0 RPC services 0 0 0 TCP conn 6 0 0 UDP conn 0 0 0 ARP tbl 106 0 0 Xlate_Timeout 0 0 0 VPN IKE upd 15 0 0 VPN IPSEC upd 90 0 0 VPN CTCP upd 0 0 0 VPN SDI upd 0 0 0 VPN DHCP upd 0 0 0 SIP Session 0 0 0 rerr 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 Logical Update Queue Information Cur Max Total Recv Q: 0 2 1733 Xmit Q: 0 2 15225 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値は、最初にフェールオーバーを設定するときで も、フェールオーバーがすでに設定された後でも設定できます。特に注記がない限り、コマンドはアク ティブ装置で入力する必要があります。 この項は、次の内容で構成されています。 • 「オプションの Active/Standby フェールオーバー設定に関する情報」(P.33-13) • 「オプションの Active/Standby フェールオーバー設定のライセンス要件」(P.33-13) • 「オプションの Active/Standby フェールオーバー設定のガイドラインと制限事項」(P.33-13) • 「オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定」(P.33-14) • 「オプションの Active/Standby フェールオーバー設定の監視」(P.33-18) • 「オプションの Active/Standby フェールオーバー設定の機能履歴」(P.33-19) Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-12 OL-18970-01-J 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定に関する情報 次の Active/Standby フェールオーバー オプションは、最初にフェールオーバーを設定するときに、ま たはフェールオーバーを設定した後で設定できます。 • ステートフル フェールオーバーでの HTTP 複製:ステート情報の複製に接続を含めることができ ます。 • インターフェイス モニタリング:装置の最大 250 のインターフェイスを監視し、フェールオー バーに影響を与えるインターフェイスを制御できます。 • インターフェイス ヘルス モニタリング:セキュリティ アプライアンスがより早くインターフェイ スの障害を検出して対応できるようにします。 • フェールオーバー基準の設定:インターフェイス数または監視されているインターフェイスの割合 を指定して、この数または割合を超えたインターフェイスに障害が発生した場合にフェールオー バーが発生するようにできます。 • 仮想 MAC アドレスの設定:セカンダリ装置がプライマリ装置よりも前にオンラインになっても、 セカンダリ装置がアクティブ装置である場合、正しい MAC アドレスを使用するようにします。 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定のライセンス要件 次の表に、この機能のライセンス要件を示します。 モデル ライセンス要件 ASA 5505 Security Plus ライセンス (ステートフル フェールオーバーはサポートされません) 他のすべてのモデル 基本ライセンス オプションの Active/Standby フェールオーバー設定のガイドラインと制 限事項 この項は、次の内容で構成されています。 • 「コンテキスト モードのガイドライン」(P.33-13) • 「ファイアウォール モードのガイドライン」(P.33-13) • 「モデルのガイドライン」(P.33-14) • 「その他のガイドラインと制限事項」(P.33-14) コンテキスト モードのガイドライン • シングルコンテキスト モードとマルチコンテキスト モードでサポートされています。 • マルチコンテキスト モードでは、特に注記がない限り、手順はすべてシステム実行スペースで実 行します。 ファイアウォール モードのガイドライン • 透過ファイアウォール モードまたはルーテッド ファイアウォール モードでサポートされます。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-13 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 モデルのガイドライン • ステートフル フェールオーバーは、Cisco ASA 5505 適応型セキュリティ アプライアンスでサポー トされません。 IPv6 のガイドライン • このリリースでは IPv6 フェールオーバーはサポートされません。 その他のガイドラインと制限事項 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定には、次のガイドラインと制限事項が適用されます。 • インターフェイス モニタリングをイネーブルにすると、1 台の装置で最大 250 のインターフェイス を監視できます。 • デフォルトでは、セキュリティ アプライアンスは、ステートフル フェールオーバーがイネーブル のときに THTTP セッションの情報を複製しません。HTTP セッションは一般に存続期間が短く、 また通常 HTTP クライアントは接続試行が失敗すると通常はリトライするため、HTTP セッション を複製しなくてもデータや接続に重大な損失が発生することはなく、システムのパフォーマンスが 向上します。failover replication http コマンドを使用するとステートフル フェールオーバー環境で HTTP セッションのステートフルな複製がイネーブルになりますが、システムのパフォーマンスが 低下する可能性があります。 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 この項は、次の内容で構成されています。 • 「ステートフル フェールオーバーでの HTTP 複製のイネーブル化」(P.33-14) • 「インターフェイス モニタリングのディセーブル化とイネーブル化」(P.33-15) • 「インターフェイス ヘルス モニタリングの設定」(P.33-16) • 「フェールオーバー基準の設定」(P.33-17) • 「仮想 MAC アドレスの設定」(P.33-17) ステートフル フェールオーバーでの HTTP 複製のイネーブル化 HTTP 接続がステート情報複製に含まれるようにするには、HTTP 複製をイネーブルにする必要があり ます。THTTP 接続は通常は存続期間が短く、HTTP クライアントは接続試行が失敗すると通常はリト ライするため、HTTP 接続は複製されるステート情報に自動的には含まれません。 次のコマンドをグローバル コンフィギュレーション モードで入力して、ステートフル フェールオー バーがイネーブル状態の場合に、HTTP ステート複製をイネーブルにします。 コマンド 目的 failover replication http HTTP ステート複製をイネーブルにします。 例: hostname (config)# failover replication http Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-14 OL-18970-01-J 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 インターフェイス モニタリングのディセーブル化とイネーブル化 特定のインターフェイスのモニタリングをディセーブルにし、別のモニタリングをイネーブルにするこ とで、フェールオーバー ポリシーに影響を与えるインターフェイスを制御できます。この機能を使用 すると、重要度の低いネットワークに接続されているインターフェイスがフェールオーバー ポリシー に影響を与えないようにできます。 1 台の装置で最大 250 のインターフェイスを監視できます。デフォルトでは、物理インターフェイスの モニタリングはイネーブルに、サブインターフェイスのモニタリングはディセーブルになっています。 インターフェイスのポーリング周期期間ごとに、セキュリティ アプライアンス フェールオーバー ペア の間で、hello メッセージが交換されます。フェールオーバー インターフェイスのポーリング時間は 3 ~ 15 秒です。たとえば、ポーリング時間を 5 秒に設定すると、あるインターフェイスで 5 回連続して hello が検出されないと(25 秒間)、そのインターフェイスでテストが開始します。 監視対象のフェールオーバー インターフェイスには、次のステータスが設定されます。 • Unknown:初期ステータスです。このステータスは、ステータスを特定できないことを意味する 場合もあります。 • Normal:インターフェイスはトラフィックを受信しています。 • Testing:ポーリング 5 回の間、インターフェイスで hello メッセージが検出されていません。 • Link Down:インターフェイスまたは VLAN は管理のためにダウンしています。 • No Link:インターフェイスの物理リンクがダウンしています。 • Failed:インターフェイスではトラフィックを受信していませんが、ピア インターフェイスではト ラフィックを検出しています。 Active/Active フェールオーバーでは、このコマンドはコンテキスト内でだけ有効です。 マルチコンフィギュレーション モードの装置の場合は、次のコマンドを入力して特定のインターフェ イスのインターフェイス モニタリングをイネーブルまたはディセーブルにします。 次のいずれかを実行します。 no monitor-interface if_name インターフェイスのヘルス モニタリングをディセーブルにします。 例: hostname/context (config)# no monitor-interface lanlink monitor-interface if_name インターフェイスのヘルス モニタリングをイネーブルにします。 例: hostname/context (config)# monitor-interface lanlink シングルコンフィギュレーション モードの装置の場合は、次のコマンドを入力して特定のインター フェイスのヘルス モニタリングをイネーブルまたはディセーブルにします。 次のいずれかを実行します。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-15 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 no monitor-interface if_name インターフェイスのヘルス モニタリングをディセーブルにします。 例: hostname/context (config)# no monitor-interface lanlink monitor-interface if_name インターフェイスのヘルス モニタリングをイネーブルにします。 例: hostname/context (config)# monitor-interface lanlink インターフェイス ヘルス モニタリングの設定 適応型セキュリティ アプライアンスは、各データ インターフェイスから hello パケットを送信して、 インターフェイス ヘルスを監視します。保持時間の半分以上が経過しても適応型セキュリティ アプラ イアンスがピア装置の対応するインターフェイスから hello パケットを受信しない場合、追加のイン ターフェイスのテストが開始されます。hello パケットまたはテストの正常終了の結果が指定した保持 時間内に受信されない場合、インターフェイスは失敗としてマークされます。失敗したインターフェイ スの数がフェールオーバー基準を満たしている場合、フェールオーバーが発生します。 ポーリング時間および保持時間を短縮すると、適応型セキュリティ アプライアンスはインターフェイ スの障害に対してより迅速な検出と応答を実行できますが、多くのシステム リソースを消費すること があります。 マルチコンフィギュレーション モードの装置の場合は、次のコマンドを入力して特定のインターフェ イスのヘルス モニタリングをイネーブルまたはディセーブルにします。 コマンド 目的 failover polltime interface [msec] time [holdtime time] インターフェイスのポーリング時間を変更します。 例: hostname (config): failover polltime interface msec 500 holdtime 5 ポーリング時間の有効な値は 1 ~ 15 秒で、オプションの msec キーワー ドを使用すると、500 ~ 999 ミリ秒です。hello パケットを受信できな かったときからインターフェイスが失敗としてマークされるまでの時間 が、保持時間によって決まります。保持時間に有効な値は、5 ~ 75 秒で す。ポーリング時間の 5 倍に満たない保持時間は入力できません。 インターフェイス リンクがダウンしていると、インターフェイスのテス トは実行されず、設定されたフェールオーバー基準に障害のあるインター フェイスの数が合致するか、または基準を超過している場合、スタンバイ 装置は、1 つのインターフェイス ポーリング期間内でアクティブになりま す。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-16 OL-18970-01-J 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 フェールオーバー基準の設定 インターフェイス数または監視されているインターフェイスの割合を指定して、この数または割合を超 えたインターフェイスに障害が発生した場合にフェールオーバーが発生するようにできます。デフォル トでは、1 つのインターフェイス障害でフェールオーバーが行われます。 デフォルトのフェールオーバー基準を変更するには、グローバル コンフィギュレーション モードで次 のコマンドを入力します。 コマンド 目的 failover interface-policy num[%] デフォルトのフェールオーバー基準を変更します。 例: hostname (config)# failover interface-policy 20% インターフェイスの具体的な数を指定するときは、num 引数に 1 ~ 250 を設定できます。 インターフェイスの割合を指定するときは、num 引数に 1 ~ 100 を設定 できます。 仮想 MAC アドレスの設定 Active/Standby フェールオーバーでは、プライマリ装置の MAC アドレスは常にアクティブ IP アドレ スに関連付けられています。セカンダリ装置は、最初にブートされてアクティブになると、そのイン ターフェイスの焼き付け済み MAC アドレスを使用します。プライマリ装置がオンラインになると、セ カンダリ装置はプライマリ装置から MAC アドレスを取得します。この変更によって、ネットワーク トラフィックが中断することがあります。 各インターフェイスに仮想 MAC アドレスを設定して、セカンダリ装置がプライマリ装置よりも前にオ ンラインになっても、セカンダリ装置がアクティブ装置である場合、正しい MAC アドレスを使用する ようにします。仮想 MAC アドレスを使用しない場合、フェールオーバー ペアは焼き付け済み NIC ア ドレスを MAC アドレスとして使用します。 (注) フェールオーバーまたはステートフル フェールオーバー リンクには、仮想 MAC アドレスは設定でき ません。これらのリンクの MAC アドレスおよび IP アドレスは、フェールオーバー中に変更されませ ん。 アクティブ装置で次のコマンドを入力して、インターフェイスの仮想 MAC アドレスを設定します。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-17 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 コマンド 目的 failover mac address phy_if active_mac standby_mac インターフェイスの仮想 MAC アドレスを設定します。 例: hostname (config): failover mac address Ethernet0/2 00a0.c969.87c8 00a0.c918.95d8 phy_if 引数は、インターフェイスの物理名(Ethernet1 など)です。 active_mac および standby_mac 引数は、H.H.H 形式(H は 16 ビットの 16 進数)の MAC アドレスです。たとえば、MAC アドレス 00-0C-F1-42-4C-DE は、000C.F142.4CDE と入力します。 active_mac アドレスはインターフェイスのアクティブ IP アドレスに関連 付けられ、standby_mac はインターフェイスのスタンバイ IP アドレスに 関連付けられます。 適応型セキュリティ アプライアンスに仮想 MAC アドレスを設定するに は複数の方法があります。仮想 MAC アドレスを設定するために複数の方 式を使用した場合、適応型セキュリティ アプライアンスは次の優先順位 で、インターフェイスに割り当てる仮想 MAC アドレスを決定します。 1. mac-address コマンド(インターフェイス コンフィギュレーション モード)のアドレス 2. failover mac address コマンドのアドレス 3. mac-address auto コマンドが生成したアドレス 4. 焼き付け済み MAC アドレス show interface コマンドを使用して、インターフェイスが使用している MAC アドレスを表示します。 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定の監視 オプションの Active/Standby 設定を監視するには、次のいずれかのタスクを実行します。 コマンド 目的 failover reset 障害が発生した装置を、障害のない状態に復元し ます。 monitor-interface フェールオーバーを監視する対象のインターフェ イスを指定します。 show failover 装置のフェールオーバー状態についての情報を表 示します。 show running-config failover 実行コンフィギュレーション内のフェールオー バー コマンドを表示します。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-18 OL-18970-01-J 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定の機能履歴 表 33-3 に、この機能のリリース履歴の一覧を示します (この項では、1 行に各サブ機能を示していま す)。 表 33-3 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定の機能履歴 機能名 リリース 機能情報 オプションの Active/Standby フェールオー バー設定 7.0 次のオプションの Active/Standby フェールオーバー設定が 使用できるようになりました。 • ステートフル フェールオーバーでの HTTP 複製 • インターフェイスのモニタリング • インターフェイス ヘルス モニタリング • フェールオーバー基準の設定 • 仮想 MAC アドレスの設定 command1、command2、および command3 コマンドが 導入または変更されました。 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) OL-18970-01-J 33-19 第 33 章 Active/Standby フェールオーバーの設定 オプションの Active/Standby フェールオーバー設定値の設定 Cisco ASA 5500 シリーズ コンフィギュレーション ガイド(CLI を使用) 33-20 OL-18970-01-J
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