Customer Case Study 株式会社NTTPC コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ズが自動設定機 能 を 用い てサー ビ ス プ ロバ イ ダー マ ネー ジ ド サー ビ ス を提供 株式会社NTTPC コ ミ ュ ニケーシ ョ ンズ、 総運用 コ ス ト の削減に向けて、 Cisco IOS 埋め込み型イ ベ ン ト マネージ ャ機能を備えたCiscoのサービ ス統合型ルー タ (ISR) を展開 要 約 株 式 会社 NTTPC コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ンズ (以下、NTTPC と 略称) 業界 : 電気通信 場所 : 東京 (日本) 従業員数 : 471名 ビ ジネス上の課題 : コ ス ト 削減を図る一方、増加する ネ ッ ト ワ ー ク 運営 を サポー ト す る必要 ネ ッ ト ワー ク ソ リ ュ ーシ ョ ン : 複数のサー ビ ス を 一つの プ ラ ッ ト フ ォ ーム で 提供す る た めの サービ ス統合型ルー タ (ISR) の 展開 EEMを活用 し たCisco ISRの自動 プ ロ ビ ジ ョ ニ ン グの提供 ビ ジネス上の成果 : NTTPCは、 以下を達成 : サー ビ ス 開始時間の50%以上の 加速化 接続認証時間の20%以上の削減 初期誤設定時の容易 で迅速な回 復 こ れ ら の成果に よ り 、 NTTPCの 顧客は以下の メ リ ッ ト を享受 : 初期コ ス ト の30%以上の削減 ルー タ の イ ン ス ト ール時間の 50%以上の削減 全体的 な サー ビ ス 提供時間の 60%以上の削減 ビ ジネス上の課題 日本のブ ロー ド バン ド 加入者数は、 既に2600万人に達 し ています。 さ ら に、 2010年ま でに、 日本の全家庭がブ ロー ド バン ド ア ク セス を実現する と 予測 さ れています。 同時に、 こ う し た 急増する需要に応えて、顧客宅内機器 (CPE) ルー タ の完全な イ ン ス ト ールや ト ラ ブルシ ュ ー テ ィ ン グ を管理で き る よ う な、 経験あ るITプ ロ フ ェ ッ シ ョ ナルの不足が予想 さ れてい ます。 結果 と し て、 サービ ス プ ロバイ ダーに と っ ては、 初期イ ン ス ト ール コ ス ト 、 継続的な運用コ ス ト の増加につながる可能性が高い状況です。 NTTPCは、 常に運用 コ ス ト を削減する方法を模索 し て き ま し た。 NTTPCは、 高価なネ ッ ト ワー ク マネジ メ ン ト シ ス テム (NMS) コ ス ト を負担する こ と な く 、 ゼロ タ ッ チ展開が提供 で き る よ う な ソ リ ュ ーシ ョ ン と 同時に、イ ン ス ト ール ベース を自動的に維持で き る よ う な機 能を求めていま し た。 ネ ッ ト ワー ク ソ リ ュ ーシ ョ ン Cisco ISR サービ ス統合型ルー タ シ リ ーズお よびCisco 1812Jは、 今日のブ ラ ン チオ フ ィ ス のネ ッ ト ワー ク を強化するサービ ス イ ン テ リ ジ ェ ン ス と 、ネ ッ ト ワー ク 統合を提供する と と も に、 音声、 ビデオ、 無線な ら びにデー タ ア プ リ ケーシ ョ ンのセキ ュ ア な エ ン ド ツーエ ン ド ソ リ ュ ーシ ョ ンの提供をサポー ト し ています。 Cisoc ISRを マネージ ド サービ ス と し て提供 し てい るサービ ス プ ロバ イ ダーは、 サー ビ ス提供の さ ら な る加速化、 追加的な収益の獲得、 加入者維持率の増加、 提供コ ス ト の削減、 サービ スの差別化、 そ し て最終的には、 顧客体験 の改善 と い っ た こ と を求めています。 Cisco IOS埋め込み型イ ベン ト マネージ ャ (EEM) は、 機器 と シ ス テム管理に と っ て非常に 強力な ツールです。 EEMは、 顧客がCisco IOS固有のネ ッ ト ワー ク イ ン テ リ ジ ェ ン ス を活用 する こ と を可能に し 、 リ アルなネ ッ ト ワー ク イ ベン ト が起 こ る たびに、 それに合わせて行動 を カ ス タ マ イ ズする こ と を可能に し ます。 EEMは、 タ ス ク を自動化 し 、 特定のイ ベン ト に合 わせてア ク シ ョ ン を プ ログ ラ ム し 、 決ま っ たシス テムログ メ ッ セージ を書き、 運営担当者に 対 し てルー タ またはス イ ッ チから 警告やE メ ールを送る こ と がで き ます。 EEMは、 イ ベン ト デ ィ テ ク タ 、 イ ベ ン ト マネージ ャ、 イ ベン ト マネージ ャ ポ リ シー エ ン ジ ンから 構成 さ れて います。 ポ リ シー エ ン ジ ンは、 ユーザが設定可能な、 Appletポ リ シー と Tclベース ポ リ シー の 2 種類のポ リ シーを推進 し ます。 顧客は、 Cisco IOSソ フ ト ウ ェ アがイ ベン ト デ ィ テ ク タ を通 じ て特定のイ ベン ト を察知 し た時に、 特定のア ク シ ョ ン を取る よ う にポ リ シーを決定す る こ と がで き ます。 All contents are Copyright © 1992-2007 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 1 of 5 Customer Case Study EEMは、 Cisco ISR サービ ス統合型ルー タ やCisco 1812Jが、 多 く のネ ッ ト ワー ク マネジ メ ン ト タ ス クの自動化 と 独自のカ ス タ マ イ ズ さ れた ソ リ ュ ーシ ョ ン を提供する上で、 と て も 強 力でかつ柔軟な ツール と な り ます。結果 と し て、Cisco ISRベースのサービ ス提供が迅速化 さ れ、 ネ ッ ト ワー クの高い可用性が提供 さ れます。 また、 エ ン タ ープ ラ イ ズ と サービ ス プ ロバ イ ダーの顧客に と っ ては運用費が削減 さ れます。 NTTPCは、 利用可能 と な っ ているEEMの機能を活用 し て、 DMVPNサービ ス を提供する よ う 自動設定 さ れたCisco 1812Jを利用 し ています。 こ の自動設定機能は、 機動的なCisco 1812J CPE と 共同で作用する よ う デザイ ン さ れてお り 、 エ ン ド ユーザの宅内において、 CPEルー タ の自動設定を可能に し ま し た。 こ のために、 NTTPCの既存のUNIXサーバを、 設定のダウ ン ロー ド と イ ン ス ト ールの完了通知のための設定サーバ/E メ ール サーバ と し て用いま し た。 ビ ジネス上の成果 NTTPCのEEMを使っ た自動設定機能の導入は、Cisco 1812J CPEのゼロ タ ッ チでの提供を可 能に し ま し た。 その結果、 NTTPCに と っ ては、 イ ン ス ト ール と ト ラ ブルシ ュ ーテ ィ ングのコ ス ト が大幅に削減 さ れ、 エ ン ド ユーザに と っ ては、 全体的なISRサービ スに対する経験の大 幅な改善がも た ら さ れま し た。 今後のス テ ッ プ こ の成功体験を受け、 NTTPCは、 こ の強力な ツールを さ ら に活用 し 、 ソ フ ト ウ ェ ア パ ッ チ ングや機能ア ッ プグ レー ド に付随する継続的な運営コ ス ト を削減 し よ う と し ています。 技術的解説 エ ン ド ユーザに出荷 さ れた全てのCisco 1812Jは、 ス タ ー ト ア ッ プ設定 と EEMス ク リ プ ト が 事前ダウン ロー ド さ れてお り 、 初期起動の時にCPEが設定サーバに接続する こ と を可能に し ています。 (NTTPCは、 設定の事前ダウ ン ロ ー ド の独自の方法を持 っ てい ま し た。 Ciscoの ConfigExpressは、 同様の目的のために活用で き ます。) PPPoE/DHCPを通 じ たIPア ド レ スが 中央サーバから 機動的に受信 さ れた後、 機器のシ リ アル番号によ っ て識別 さ れる顧客の設定 が、 CPEのス タ ー ト ア ッ プ設定に コ ピー さ れます。 VPN接続がき ちん と 認証 さ れれば、 自動 設定ス ク リ プ ト はCPEか ら 消去 さ れ、 現場エ ン ジ ニ ア ま たはエ ン ド ユーザに対 し てE メ ール によ る通知が送ら れます。 以下の図 1 と 図 2 が、 自動設定機能の全体的な工程を示 し ていま す。 All contents are Copyright © 1992-2007 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 2 of 5 Customer Case Study 図1 EEMを用いた自動設定モデル 図2 自動設定ス ク リ プ ト の流れ (例) All contents are Copyright © 1992-2007 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 3 of 5 Customer Case Study NTTPCの成功事例 NTTPCによ るEEMを活用 し たマネージ ド イ ン タ ーネ ッ ト VPNの利用事例 と し て、 既存のイ ン タ ーネ ッ ト VPNから の リ プ レ イ ス を行な っ た株式会社 藤越のケース を紹介 し ます。 株式会社 藤越 (http://www.fujikoshi.co.jp/) は、 福島県内に14店舗を構え る流通業界の企業 であ り 、 受発注のシ ス テムにおいて、 これま で他社のイ ン タ ーネ ッ ト VPNを利用 し ていま し た。 今回、 なぜ既存の イ ン タ ーネ ッ ト VPNか ら の リ プ レ イ ス を行な っ たのか、 ま た、 Cisco ルー タ を利用 し たNTTPCのマネージ ド イ ン タ ーネ ッ ト VPNの魅力は何であ っ たのか、 同社 営業企画部シ ス テム課の山口ア シ ス タ ン ト マネージ ャ ーに聞き ま し た。 株式会社 藤越では、 発注シ ス テム等に他社のイ ン タ ーネ ッ ト VPNを利用 し ていたが、 「イ ン タ ーネ ッ ト VPNが安定 し ませんで し た。 1日に何度 も パケ ッ ト ロ スが発生 し た他、 拠点の機 器故障も 数件発生 し 、 障害対策が不十分であ り ま し た。 そ こ で、 ネ ッ ト ワー ク 再構築の検討 に入 り ま し た」 と 山口氏は話 し ます。 ま た、 「将来的なPOSデー タ と の統合 も 視野に入れて いま し た」 と ネ ッ ト ワー ク 再構築の理由を付け加えています。 そのよ う な中、 山口氏の目に止ま っ たのが、 NTTPCのマネージ ド イ ン タ ーネ ッ ト VPNで し た。 検討を進める中で、 「イ ニ シ ャ ル コ ス ト の低 さ と ルー タ の設定が自動的に行なわれる導 入の し やす さ は、 大き な魅力で し た」 と 山口氏は語 り ます。 また、 月額費用も 他社のサービ ス よ り 低 く 抑え ら れる こ と 、 そ し て設定の自動化によ っ て拠 点追加も 非常に楽な こ と が分か り 、 1 ヶ 月程度で導入が決定 さ れま し た。 具体的な導入に際 し ては、 数々の技術的な障壁も あ っ たが、 「NTTPCの高い技術力によ っ て う ま く い き ま し た」 と 、 山口氏は当時を振 り 返 り ます。 導入後、 数 ヶ 月が経過 し たが、 新ネ ッ ト ワー ク は順調に稼働 し てい る と の こ と で、 「パケ ッ ト ロ スが全 く と い っ ていい程な く な り 、 店舗の担当者も すご く 安定 し た と い っ ています。 業 務に影響する よ う な障害も 一度も 起き てお ら ず、 以前 と は信頼度が格段に違 う 。 導入には非 常に満足 し ています」 と 山口氏は評価 し ています。 株式会社 藤越での リ プ レ イ スの成功は、 各種機能の自動化に活か さ れているCiscoのEEM と NTTPCの高い技術力の結晶によ り 、 お客様から評価を頂いた好事例 と い う こ と がで き ます。 よ り 詳 し い情報 Cisco ISR サービ ス統合型ルー タ について よ り 詳 し く 知 り たい場合は、 以下のサイ ト を ご参 照 く だ さ い。 http://www.cisco.com/jp/product/hs/routers/isr.shtml EEMについて よ り 詳 し く 知 り たい場合は、 以下のサイ ト を ご参照 く だ さ い。 http://www.cisco.com/en/US/products/ps6815/products_ios_protocol_group_home.html 製品 リ ス ト ルーテ ィ ング、 ス イ ッ チ ング Cisco ISR : http://www.cisco.com/jp/go/isr ネ ッ ト ワー ク マネジ メ ン ト EEM : http://www.cisco.com/en/US/products/ps6815/products_ios_protocol_group_home.html All contents are Copyright © 1992-2007 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. This document is Cisco Public Information. Page 4 of 5 Customer Case Study セキ ュ リ テ ィ 、 VPN DMVPN : http://www.cisco.com/en/US/products/ps6658/products_ios_protocol_option_home.html DGVPN : http://www.cisco.com/en/US/products/ps6811/products_ios_protocol_option_home.html ©2007 Cisco Systems, Inc. All rights reserved. Cisco、 Cisco Systems、 および Cisco Systems ロ ゴ は、 Cisco Systems, Inc. またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。 本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。 「パートナー」 または 「partner」 という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。 (0704R) この資料に記載された仕様は予告なく変更する場合があります。 シスコシステムズ株式会社 〒 107-6227 東京都港区赤坂 9-7-1 ミッドタウン ・ タワー http://www.cisco.com/jp お問い合わせ先 ( シスコ コンタクト センター ) http://www.cisco.com/jp/go/contactcenter 07.06 お問い合せ先
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