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導入事例
Cisco Nexus 1000Vで運用効率とセキュリティを向上
仮想化ホスティングサービス「サーバー貸そうか」
株式会社オージス総研
●導入の背景 / 課題
大阪ガスグループのトータルソリューションプロバイダーとして、顧客サイドに立った情報ソ
・ IT 保有コスト抑制のため、クラウド活用
リューションを提供し続けている株式会社オージス総研。同社は企業のプライベートクラウドへ
への企業ニーズが拡大しつつある。しかし
のニーズに対応するため、2009年12月に仮想化ホスティングサービス「サーバー貸そうか」
社内システムをクラウドに移行するには、
十分なセキュリティが確保された“プライ
ベートクラウド”が求められていた。
・ オージス総研はこのニーズに対応するた
め、2008 年 10 月に「サーバー貸そうか」
の実現に向けた検討を開始。2009 年 5 月
にはサーバー仮想化製品として VMware
ESX の採用を決定する。
・ 仮想化環境の効果を最大限に引き出すに
をリリースした。このサービスの分散仮想スイッチとして採用されているのがCisco Nexus
1000Vだ。目的は運用コスト削減とセキュリティ確保の両立ある。Virtual Supervisor
Module(VSM)による一元的かつ自律的な運用と、プライベートVLAN機能への対応が高く
評価されているのだ。これによって単一チームで幅広い顧客に対応できる体制を整えることが
可能になり、サービスレベルのさらなる向上も実現した。社内開発のインフラや、オージス総研
自身が提供するSaaS基盤としても活用。クラウドプロバイダーとしてビジネス展開する上で、
重要な役割を果たしつつある。
は、ネットワークをどのように仮想化する
かも重要な課題となった。プライベートク
ラウドでは運用コスト削減だけではなく、
クラウドへのニーズに対応するため、仮想化ホスティングサービスを提供
セキュリティ確保も重要になるため、これ
「企業自らが保有するIT 資産」から「必要に応じて利用するIT サービス」へ。ITシステムの利用
らを両立できる製品が求められた。
形態が、いま大きく変化しつつある。その背景には経済情勢の変化に伴い、IT 保有コストを抑制し
・ こ の 課 題 に 対 応 す る た め 2009 年 6 月、
Cisco Nexus 1000V 導入の検討に着手。
Virtual Supervisor Module(VSM)によ
たいという企業ニーズがある。その一方でアウトソースサービスを提供するサービスプロバイダー側
も、クラウドコンピューティングに向けた取り組みを加速。データセンターの規模は拡大し続けてお
る一元的かつ自律的な運用と、プライベー
り、
ITリソースをオンデマンドで利用できるサービスも急増している。
ト VLAN 機能が高く評価され、採用が決
しかし社内業務システムのクラウド化は、決して簡単に決断できることではない。他社と共用す
定した。
るITインフラ上で、本当にシステムの信頼性やセキュリティを確保できるのか。この点に疑問を持
●導入ソリューション
ち、クラウド化に二の足を踏んでいる企業も少なくないようだ。
・ Cisco Nexus 1000V
このような問題を根本から解決するため、株式会社オージス総研が2009年12月からスタートした
●導入効果
のが、仮想化ホスティングサービス「サーバー貸そうか」である。
・ Virtual Supervisor Module(VSM)によ
オージス総研は大阪ガス株式会社の100%出資によって1983年に設立されたオージー情報シス
るネットワークポリシーの集中一元管理と
テム株式会社と、オージー情報システム株式会社が1985年に設立した株式会社オージー情報シス
自律的なポリシー適用によって、仮想化環
境の運用効率が高まった。
テム総研の合併によって、1992年に誕生したITサービス企業。大阪ガスグループをはじめ数多くの
・プライベート VLAN 機能への対応により、
企業に「顧客サイドに立ったITソリューション」を提供し続けている。データセンター事業も設立当
同一スイッチ内でのレイヤー 2 レベルのき
初から手がけており、2002年にはホスティング型のアウトソースサービスを大幅に拡大。
「サーバー
め細かな分離が可能になり、セキュリティ
確保が容易になった。
・顧客ごとにサイロ形式でサービスを提供す
貸そうか」は、大阪ガスグループという大規模な公益企業のITインフラを支えてきたこのデータセ
ンターの上に、仮想化環境を構築することで実現したサービスなのだ。
る従来の方法と異なり、同一リソース、同
「現在のクラウドの多くはパブリッククラウドですが、企業ニーズに対応するには、オンプレミス
一チームからプール形式で必要な時に必要
(社内システム)とパブリッククラウドの中間にあたる“プライベートクラウド”が必要になります」と
なサービスを提供することが容易になった
ことで、サービスレベルのさらなる向上が
実現された。
・「サーバー貸そうか」は、オージス総研社
内での活用や、オージス総研が提供する
SaaS 基盤としての活用も行われており、
同社のビジネス展開をスピードアップする
基盤としても重要な役割を果たしている。
いうのは、株式会社オージス総研 運用サービス本部 ソーシングサービス部 部長の中井 秀司氏。
すでに大阪ガスグループは、オージス総研への全面的なアウトソースを行うことでこのプライベート
クラウドを実現、これを「グループクラウド」
と呼んでいるという。
「サーバー貸そうか」はこのグルー
プクラウドを、より汎用的なサービスへと昇華させたものだといえる。
その一方で「オージス総研の他の大規模顧客でも、グループクラウドへの要望は高まっていま
す」と指摘するのは、株式会社オージス総研 運用サービス本部 ビジネス開発部の穴瀬 康信氏
だ。大手企業はIT化やセキュリティ確保のための人的リソースや資金を保有しているが、グループ
Cisco Nexus 1000Vで運用効率とセキュリティを向上
仮想化ホスティングサービス「サーバー貸そうか」
株式会社オージス総研
「企業システムをクラウド化するには、オンプレミス(社内システム)と
パブリッククラウドの中間にあたる“プライベートクラウド”が必要です」
株式会社オージス総研
運用サービス本部
ソーシングサービス部
部長
中井 秀司 氏
「『サーバー貸そうか』は IT 投資効率の向上だけではなく、
グループ全体のガバナンス強化にも貢献します」
株式会社オージス総研
運用サービス本部
ビジネス開発部
穴瀬 康信 氏
全体の中にはそれだけの体力を持たない中小企業も少なくない。しかし大手企業が核となってグ
ループクラウドを構築すれば、グループ内すべての企業でセキュアかつ高度なIT化を推進できると
いう。「これによってIT投資効率の向上はもちろんのこと、グループ全体のガバナンス強化も可能
になります」
すでにオージス総研には、10年以上にわたる仮想化環境の構築・移行ノウハウが蓄積されてい
る。
「サーバー貸そうか」でもこのノウハウが活かされており、仮想化されたサーバーを月額わずか
2万円∼という低料金で利用できるようになっている。しかし「サーバー貸そうか」で注目すべきな
のは、仮想化の対象がサーバーだけにとどまらない点だ。仮想マシンをネットワークに接続するた
めの仮想スイッチとしてCisco Nexus 1000Vが採用されており、ネットワークレベルでも高度な仮想
化が実現されているのである。
Nexus 1000V採用が可能にした、コスト削減とセキュリティの両立
オージス総研が「サーバー貸そうか」の実現に向けた検討を開始したのは2008年10月。翌年5月
にはサーバー仮想化にVMware ESXの採用を決定している。6月にはCisco Nexus 1000Vの検討
に着手し、7月にその導入を決定。兼松エレクトロニクス株式会社による技術支援と共同検証のも
と、システム構築が行われた。
それではなぜVMware ESXの仮想スイッチではなく、Cisco Nexus 1000Vを利用することにし
たのか。
「狙いはコスト抑制とセキュリティ確保の両立にあります」と説明するのは、株式会社オー
ジス総研 運用サービス本部 ソーシングサービス部 ビジネス・プラットフォーム・サービスチーム マ
ネジャーの都川 信和氏だ。「仮想サーバーの提供ではコストをどこまで抑えるかが競争力の鍵に
なります。しかしコストが安いだけでは、顧客ニーズに応えられるグループクラウドは実現できませ
ん。オンプレミス並のセキュリティを実現することも、欠かせない要件なのです」
「Cisco Nexus 1000Vならネットワークの運用効率を飛躍的に高められます」というのは、株式
会社オージス総研 運用サービス本部 システム運用部 運用技術チームの米納 盛浩氏。従来で
あれば VMware ESX 毎に手動でネットワーク設定を行う必要があるが、Cisco Nexus 1000Vな
らVirtual Supervisor Module(VSM)で 1 回設定を行えばその設定を自動的に展開できるため、
VMware ESX がいくつあっても一気に設定を終えることが可能なのである。
ネットワーク技術者が、物理スイッチと同じ管理コマンドで仮想スイッチを管理できる点も大きな
メリットだという。「VMwareの仮想スイッチは専用GUIで管理する必要がありますが、ネットワー
ク担当者にとっては逆に負担となり、間違いも発生しやすくなります。物理スイッチと同じ管理方法
ならそのような問題もありません」
VSMによる設定の集中管理は、VMotionを利用した運用でも大きな効果を発揮する。移動先の
導入事例
導入事例
Cisco Nexus 1000Vで運用効率とセキュリティを向上
仮想化ホスティングサービス「サーバー貸そうか」
株式会社オージス総研
「Cisco Nexus 1000V 採用の狙いは、
コスト抑制とセキュリティ確保の両立にあります」
株式会社オージス総研
運用サービス本部
ソーシングサービス部
ビジネス・プラットフォーム・サービスチーム マネジャー
都川 信和 氏
「最初にVSM 上で設定を行えば、
自動的に設定を展開できます。
運用時にはネットワークの専門家がいなくても問題ありません」
株式会社オージス総研
運用サービス本部
システム運用部 運用技術チーム
米納 盛浩 氏
マシンでも自動的にネットワークポリシーを引き継げるので、ネットワークの設定を改めて行う必要
がないからだ。最初の設定をきちんと行っていれば、運用時にはネットワークの専門家がいなくて
も問題ないという。
その一方で株式会社オージス総研 運用サービス本部 ソーシングサービス部 ビジネス・プラット
フォーム・サービスチームの竹内 俊也氏は「Cisco Nexus 1000Vはセキュリティの確保も容易」だ
という。複数のユーザー企業がハードウェアを共用する環境では、ユーザーネットワークをいかにし
て切り離すかが重要課題になる。以前は小規模スイッチを多数用意し、必要に応じて物理的なネッ
トワークを分離するという対応も行っていたが、これでは仮想化のメリットを引き出すことは難し
い。
「Cisco Nexus 1000VならシスコのプライベートVLAN機能を使うことができるので、同じ物理
スイッチ内でもレイヤ2レベルで細かな分離が可能になります。同一筐体の共用サービスでセキュリ
ティは大丈夫なのかとお客様に聞かれることも多いのですが、信頼性の高いシスコの機器と弊社
の運用技術を組み合わせて論理区画を厳密に区切っていますとお答えすると、それなら大丈夫だ
と安心されるようです」
顧客層の拡大にも大きな期待。社内活用で開発スピードもアップ
VMwareとCisco Nexus 1000Vの組み合わせがもたらすメリットは、運用効率の向上やセキュ
リティ確保だけにとどまらない。
「サーバー貸そうか」を利用するすべての顧客に対し、同一リソー
ス、同一メンバーでサービスを提供することが可能になり、これが
ネットワーク構成図
サービスレベルのさらなる向上につながっている点も見逃せない。
「大阪ガスグループ向けのサービスは、同一グループということも
あり、かなり深いレベルのサポートを行っています」
と都川氏。しかし
従来のサービス体制は、大阪ガスグループとグループ外の顧客とで
異なっていたため、大阪ガスグループ向けサービスで培われたノウ
ハウを十分に展開できていたとはいえない状況だったと振り返る。
し
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
VM
アプリ
アプリ
アプリ
アプリ
アプリ
アプリ
アプリ
アプリ
OS
OS
OS
OS
OS
OS
OS
OS
Cisco
Nexus
1000V
VEM
Cisco
Nexus
1000V
VEM
vmware vSphere
Cisco
Nexus
1000V
VEM
vmware vSphere
vmware vSphere
Cisco
Nexus
1000V
VEM
vmware vSphere
かし Cisco Nexus 1000Vの一元的な運用管理体制であれば、すべ
ての顧客に対して必要な時に必要なサービスを提供することが容易
vCenter
になり、
これまで以上に深いレベルのサポートをグループ外の顧客に
LAN 環境
も提供できるようになる。顧客満足度は間違いなく高まるはずだ。
vmware
このような高いレベルのサービスを低コストで提供することで、
顧客層が拡大することにも期待が寄せられている。
「私どもは大き
く重いシステムを安全に運用できる点に強みがあり、いったんサー
ビスを提供したお客様の多くは長期的なお付き合いになります」と
ストレージ
バックアップ
ストレージ
Cisco Nexus
1000V VSM
導入事例
Cisco Nexus 1000Vで運用効率とセキュリティを向上
仮想化ホスティングサービス「サーバー貸そうか」
株式会社オージス総研
「シスコのプライベートVLAN 機能に対応しているので、
セキュリティの確保も容易です」
株式会社オージス総研
運用サービス本部
ソーシングサービス部
ビジネス・プラットフォーム・サービスチーム
竹内 俊也 氏
穴瀬氏。しかしこれまでは大手企業の顧客が多く、中小企業の顧客は少なかったという。
「仮想化
されたサービスなら小規模な利用も容易なので、中小規模のお客様も利用しやすいはずです。この
ようなお客様にリーチするためのインフラとしても、今回構築した環境は重要な意味を持つと考え
Profi le
株式会社オージス総研
所 在 地:大阪府大阪市西区千代崎3丁目南2番
ています」
さらに竹内氏は「仮想化環境はアプリケーションの長期的な利用にも向いています」と指摘す
37号(ICCビル)
設 立: 1983年(昭和58年)6月
る。例えばサーバーを5年リースで調達した場合、リースアップしたサーバーをリプレースする際に、
資 本 金:4億円
(大阪ガス株式会社100%出資)
その上で動いていたOSも最新版に入れ替える必要が出てくる。しかしそのためには、インストール
従業員数: 2,885名(連結)/1,229名
(単独)
※2009年4月1日現在
作業や動作確認作業が発生し、余計なコストがかかってしまう。これに対し「サーバー貸そうか」
なら、新たなサーバーマシンに対応する場合でも、VMotionでそのまま仮想マシンを移動すればい
売 上: 557億円
(連結)/281億円
(単独)
※2008年度
いので、OSやアプリケーションの再インストールは必要ない。ネットワークの設定やセキュリティー
の設定もCisco Nexus 1000Vによって容易に移行ができ、移行作業のための余計なコストが掛か
らない。ハードウェアの陳腐化やリースアップを気にすることなく、アプリケーションを使い続けら
大阪ガスグループのトータルソリューションプロ
バイダー。常に顧客サイドに立ち、多様な経営課
題や高度化・多様化する情報化ニーズに応えるた
れるのである。
「サーバー貸そうか」の社内活用も広がっている。
「すぐに開発リソースを確保でき
め、情報化戦略から情報システムの設計・開発、
るので、新規案件にも取り組みやすくなりました」と竹内氏。また低コストでスタートできるため、開
運用・管理まで、一貫したソリューションをシーム
発者も新たなチャレンジが容易にできるようになり、社内の動きもスピーディになっているという。
レスに提供している。その一方で、激しく変化する
環境の中でもシステムを長期間維持できる「百年
アーキテクチャー」の実現も提唱。近年はクラウド
SaaSのインフラとしても活用。クラウドインテグレーターを目指す
コンピューティングの展開にも積極的に取り組ん
今後はITインフラの提供だけではなく、オージス総研自身が展開しているアプリケーションサー
でいる。
ビス(SaaS)のインフラとしても、この環境の活用を積極化していく計画だ。オージス総研が運用し
http://www.ogis-ri.co.jp/
ているアプリケーションサービスといえば「宅ふぁいる便」が広く知られているが、2009年12月に
管理機能を強化したビジネス版となる有償の「オフィス宅ふぁいる便」がリリースされており、これ
が「サーバー貸そうか」の上で動いている。またGoogleマップのビジネス活用を可能にする「ビジネ
スぐる地図」も2010年1月から「サーバー貸そうか」の上で提供されており、新規アプリケーション
サービスの準備も進みつつあるという。
「これからのオージス総研が目指すのは
“クラウドインテグレーター”です」と中井氏。オンプレミ
スからパブリッククラウドまで、最適な組み合わせを行うことで、多様な企業ニーズに応えていく
という。VMware と Cisco Nexus 1000V で実現された
「サーバー貸そうか」
は、そのための基盤と
して重要な役割を果たすものなのだ。
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(0809R)
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