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テクノロジーの導入に関するカスタム分析(シスコによる委託)
職場で拡大するモビリティの役割
2012 年 2 月
勢いを増す企業のモバイル化構想
社員のモバイル化が進むにつれて、大多数の企業は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル デバイスを使
用して、職場、自宅、移動中に仕事をする従業員の増加への対応に力を入れています。事実、2011 年第 1 四
半期に実施された「Forrsights Networks And Telecommunications Survey(Forrsights ネットワークおよびテレ
コミュニケーションに関する調査)」では、欧米企業の 64 % が、従業員へモバイル関連のサポートを提供するこ
1
とを最優先課題として挙げています。 個人用のスマートフォンを購入して業務に使用する社員の数が増加し、
BYOD (個人所有デバイス持ち込み)プログラムを支援して、費用効果の高い方法で労働力をモバイル化しよう
とする企業の数が増えつつある中、企業のモバイル化への勢いは、今後も続くものと思われます。
モバイル アプリケーションおよびモバイル サービスの企業は、特に営業、マーケティング、カスタマー サービス、
サポートなどの基幹業務に従事する従業員のニーズに対応したソリューションの拡大を図っています。弊社の
調査では、スマートフォンとタブレットの両デバイスを使う主な作業として、従業員用イントラネットやポータルへ
のアクセス、また、電子メールやカレンダーなどのアプリケーションの使用が挙げられることが明らかになりまし
た。しかし、使用するデバイスの種類によって、異なる傾向が見うけられました。たとえば、スマートフォンは、
主にドキュメントを読んだり閲覧したりするために用いられていますが、タブレットは、ドキュメントを編集したり、
Web 会議にアクセスしたり、また、分析作業などプロセッサ負荷の高い業務を行うために用いられる傾向があ
ります。これらのモビリティ アプリケーションによって事業部門が達成できる主な利点には、従業員の対応や意
思決定の速度が速くなること、社内の問題解決に要する時間が短縮されること、社員の生産性が高まることな
どが挙げられます。
企業は、多くのモビリティ関連作業に優先順位を付け、従業員のデバイス選択にオープン
な姿勢を示している
従業員のモバイル化とリモート化が進むにつれ、多くの企業が全社的なモビリティ戦略の一環として、さまざま
なモバイル化に関する優先事項をサポートしています(図 1 を参照)。
• 接続するモバイル デバイスの範囲を拡大することが、多くの企業の主な優先事項である。42 ~ 47 % の
企業が、従業員向けの接続デバイスをサポートする範囲を拡大しています。このような接続デバイスをサ
ポートする要件の原則として、Apple や Android など、新しい種類のモバイル デバイスの OS で機能する
携帯デバイス、スマートフォン、タブレットへの対応力を増すことが挙げられます。さらに多くの企業は、こ
れらのデバイスのモバイルに関するセキュリティ対策を向上させることについて懸念を抱いています。
• 一部の企業は、企業モビリティ戦略やポリシー開発に力を入れている。調査結果によると、31 ~ 33 %
の企業が、企業モビリティ戦略やモバイルに関するポリシーを展開し、実施しています。新しい種類のモ
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職場で拡大するモビリティの役割
バイル デバイスやアプリケーションへの対応拡大に伴い、企業は、従業員、パートナー、サプライヤ、顧
客に対する企業モビリティ戦略およびポリシーの文書化に時間とリソースを費やしています。
• 企業がサポートするモバイル アプリケーションの数が増えている。28 ~ 31 % の企業は、従業員向け
のモバイル アプリケーションのサポート範囲を拡大しています。これらのモバイル アプリケーションには、
出張の多い社員や外回りの多い営業幹部向けのアプリケーション、および社内で働く社員向けのモバイ
ル アプリケーションがあります。社内アプリケーションの例には、管理スタッフが外出先からアクセスでき
るモバイル形式の経費報告書やタイムシートなどがあります。
図1
モバイル化の優先課題で重要なことは、従業員に提供するデバイス、アプリケーション、開発サポートを増や
すこと
「今後 12 か月間で、貴社におけるモバイル化に関する最重要優先課題は何ですか?」
より多くのモバイル 携帯デバイス/スマート
フォンが接続できるようサポートする
47%
モバイルでのアクセスができるよう
社内システムを拡張する
モバイルのセキュリティ対策を
配備する/改善する
タッチスクリーンのタブレットまたはスレートが
接続できるサポートをする
46%
45%
42%
33%
包括的な企業モバイル戦略を策定する
企業モビリティ戦略またはポリシーを実施する
31%
出張など外出中のユーザ向けにモバイル
アプリケーションのサポートを拡大する
31%
顧客向けにモバイル サポートを拡大する
社内勤務の社員向けにモバイル
アプリケーションのサポートを拡大する
サードパーティのプロバイダーとの連携を強化して
モビリティ管理を提供する
モバイル アプリケーションの開発/導入およびサポー
ト技術を持つ IT 担当者を雇用する
会社のモバイルに関するマーケティング プラットフォームや
キャンペーンの実施を支援する
モバイル向けミドルウェア ソリューションを
評価または導入する
29%
28%
14%
13%
12%
10%
対象:100 ~ 1,500 人の従業員を持つ欧州と北米の企業の回答者 148 人
出典:Forrsights Networks And Telecommunications Survey(Forrsights ネットワークおよびテレコミュニケーションに関する調査)、
2011 年第 1 四半期
企業におけるモバイル デバイスの OS は、統一のとれていない状態になっています。これは、仕事に使うス
マートフォンやタブレットを自分で購入する社員の増加に伴い、Apple や Android などの新しいモバイル デバ
イスが組織内で使用されているためです(図 2 を参照)。2011 年第 4 四半期に実施された「Forrsights
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職場で拡大するモビリティの役割
Workforce Survey (Forrsights 労働力調査)」によると、情報処理関連の担当者の 45 % が仕事に使う携帯
電話やスマートフォンを選ぶことに関心があり、彼らの 40 % は仕事で使うタブレットも選びたいと考えています。
従業員の多くは、自分で選んだモバイル デバイスの費用を負担してもよいと考えています。実際、IT 担当者の
23 % は自分で選んだ携帯電話やスマートフォンの費用を負担してもよいと考えており、20 % は自分で選んだ
タブレットの費用も負担すると回答しています。
図2
従業員の多くは、仕事に使うモバイル デバイスを自由に選択して購入できることを希望している
「自分の携帯電話/スマートフォンが、仕事用の
携帯電話/スマートフォンとして利用できるこ
とに対して、どの程度関心がありますか。」
自分の携帯電話/スマートフォンは
自分で選びたいが自腹は切りたくない
仕事用の携帯電話/スマートフォン
を選ぶことに関心がない
自分で選んだ携帯電話/
スマートフォンが手に入るなら
費用の一部を自己負担しても構わない
45%
32%
23%
サンプル サイズ = 従業員数が 100 ~ 1,500
人の企業の回答者 322 人
「自分のタブレット(iPad など)が、仕事用のデバイス
としてその利用できることに対して、どの程度関心が
ありますか。」
仕事用のタブレットを選ぶこと
に関心がない
41%
自分のタブレットは自分で選びたいが
自腹は切りたくない
40%
自分で選んだタブレットが手に入るなら
費用の一部を自己負担しても構わない
20%
サンプル サイズ = 従業員数が 100 ~ 1,500
人の企業の回答者 286 人
出典:Forrsights Workforce Survey (Forrsights 労働力調査) 2011 年第 4 四半期
業務用としても個人所有のモバイル デバイスを使用する社員が増えているため、企業モバイル デバイスの細
分化の傾向は、今後も右肩上がりになると思われます。2011 年第 1 四半期に行われた
「Forrsights Networks and Telecommunications Survey (Forrsights ネットワークおよびテレコミュニケーショ
ンに関する調査)」によると、46 % の企業が、従業員が会社に持ち込む個人所有のデバイスに何らかのサ
ポートを提供しています(図 3 を参照)。個人所有のモバイル デバイスのサポートは、特定の種類のモバイル
デバイスへの限られた範囲のサポート提供から、すべての個人所有デバイスへの徹底サポートまでさまざまで
す。
3
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職場で拡大するモビリティの役割
図3
46 % の企業が、個人所有のモバイル デバイスに何らかのサポートを提供している。
「従業員の個人所有モバイル デバイス(携帯電話、スマートフォン、タブレット)の IT サポート
に関する貴社の正式なポリシーはどのようなものですか。」
(ノート パソコンを除く)
IT による個人所有のモバイル デバイスの
サポートは提供されていない
30%
17%
当社の正式なポリシーでは、個人所有のモバイル
デバイスの使用は禁止されている
16%
すべての個人所有モバイル デバイスに対して
限られた範囲で IT からサポートが提供されている
14%
すべての個人所有モバイル デバイスに対し
て IT サポートが提供されている
10%
特定の種類のモバイル デバイスに対して、限られ
た範囲で IT からサポートが提供されている
個人所有のモバイル デバイスに対して IT サポー
トに関する正式なポリシーはない
7%
6%
特定の種類/モデルの個人所有モバイル デバイス
に対して IT サポートが提供されている
その他
1%
対象:100 ~ 1,500 人の従業員を持つ欧州と北米の企業の回答者 148 人
出典:Forrsights Networks And Telecommunications Survey (Forrsights ネットワーク/電気通信調査)、2011 年第 1 四半期
企業はモビリティとコラボレーション アプリケーションの導入を拡大している
多くの企業は、さまざまなモビリティ/コラボレーション アプリケーションを導入し、その範囲をさらに拡大しようと
しています。シスコの委託で実施された調査では、基幹業務に従事する意思決定者(経営、営業、財務、企業
経営など)は、組織で現在、モビリティ アプリケーションとコラボレーション アプリケーションが導入されている、
または導入計画があることを明らかにしています(図 4 を参照)。
• ドキュメントの閲覧や従業員ポータル、電子メール、カレンダーへのアクセスを行うアプリケーションが広
く導入されている。70 % 以上の企業で、従業員がドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションを閲
覧できるアプリケーションを導入していました。加えて、プッシュ型電子メールは重要なモバイル アプリ
ケーションとの位置付けを保っており、65 % の企業がこのアプリケーションを導入した、または導入後の
アップグレードを行っていることが明らかになりました。さらに、16 % の企業が、電子メールまたはカレン
ダー アプリケーションの導入を予定しています。
4
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職場で拡大するモビリティの役割
• ビデオ アプリケーションと写真アプリケーションの導入が活発化している。調査対象の組織の半数以上
(52 %)が、従業員がモバイル デバイスでビデオを視聴できるアプリケーションを導入済みか、またはア
プリケーションの導入を拡大していることが明らかになりました。これに加え、47 % の企業は、従業員が
仕事関連の写真やビデオを撮影できるアプリケーションを導入しているか、またはアプリケーションの導
入を拡大しています。調査対象の企業の 38 % が Web 会議アプリケーションを導入済みで、この他に
26 % の企業がこれらのアプリケーションの導入を計画しています。
• 多種多様のアプリケーションを導入する必要が生じている。基幹業務担当の意思決定者は、将来的に
導入するアプリケーションの種類を増やす予定です。実際、30 % の企業は、ビデオ会議アプリケーショ
ンを導入する予定であり、26 % は Web 会議アプリケーションを導入する予定です。23 % の企業が、イ
ントラネットやポータル サイトへの従業員アクセス提供を導入計画に含めており、21 % の企業は、チー
ム用のポータル アプリケーションの導入を計画しています。
図4
企業は多種多様なコラボレーション アプリケーションの導入を拡大している
「スマートフォンやタブレットで使用できる、次の種類のコラボレーション
アプリケーションについて、貴社においての現状をお聞かせください。」
導入したアプリケーションを拡大
/アップグレードしている
導入を計画中である
関心がない
導入したが、拡大していない
若干関心はあるが、導入予定はない
4%
ドキュメント、スプレッドシート、
プレゼンテーションを読む、または閲覧する,
従業員用のイントラネット/ポータルに
アクセスする
電子メールやカレンダーにアクセスする
ビデオを視聴する
ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションを
編集する
分析やモデリングなどプロセッサへの
負荷の高い作業
ソーシャル ネットワークにアクセスする
仕事関連の写真やビデオを撮影する
チーム用ポータル
Web 会議
貴社で作成した、社内または
業界固有のアプリケーション
26%
46%
30%
36%
26%
41%
24%
21%
26%
19%
29%
13%
13%
インスタント メッセージ
11%
20%
ビデオ会議
13%
14%
26%
20%
19%
30%
11%
23%
23%
16%
29%
21%
29%
17%
16%
9% 11%
27%
9% 9%
24%
10% 13%
34%
17%
17%
17%
14%
13%
19%
11%
16%
17%
20%
34%
19%
20%
対象:100 ~ 1,500 人の従業員を持つ米国、カナダ、英国、ドイツの企業の上層部意思決定者 70 人
出典:シスコからの依頼で Forrester Consulting が実施した調査、2012 年 2 月
5
6%
3%
16%
9% 9%
23%
4%
23%
39%
11%
9%
14%
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職場で拡大するモビリティの役割
従業員はスマートフォンとタブレットを使用してさまざまな活動に従事している
従業員はスマートフォンやタブレットを使用して、さまざまな種類の仕事に従事しています。スマートフォンやタ
ブレット デバイスで従業員が使用するアプリケーションの種類には、共通点もあれば明確な相違点もあります
(図 5 を参照)。
• ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションを閲覧や表示がスマートフォンで最も多い作業内容 一
部の作業を見ると、1 種類のデバイスが優先的に従業員に使用されています。 たとえば、82 % の従業
員がドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションを読んだり閲覧したりする際にスマートフォンを使
用しているのに対し、タブレットを使用してこれらの活動を行っている従業員は 36 % に過ぎませんでし
た。一方、タブレットはスマートフォンに比べて編集作業などに多く用いられる傾向があります。事実、
44 % の従業員がタブレットを使用してドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションの編集を行って
いるのに対し、これらの作業にスマートフォンを用いている従業員はわずか 17 % でした。
• タブレットは、分析やモデリング、また Web 会議やビデオ会議へのアクセスに用いられることが多い。デ
バイスのフォーム ファクターも従業員が行う作業を左右します。たとえば、画面サイズが大きく処理能力
が高いタブレットは、分析やモデリング活動に理想的であり、Web 会議へのアクセスやビデオ会議にも
対応しています。調査結果によると、43 % の従業員がタブレットを使用して Web 会議にアクセスし、
40 % がプロセッサ負荷の高い分析作業を行い、33 % がタブレットを使用してビデオ会議にアクセスして
います。これに対し、スマートフォンを使用してこれらの仕事に従事している従業員は、わずか 10 ~
13 % でした。
• 電子メール、カレンダー、イントラネット、従業員ポータル サイトへのアクセスが両デバイスで主流となっ
ている。従業員が従事する仕事関連の作業上位 3 位のうち 2 つは、スマートフォンとタブレット ユーザと
で同じ項目でした。特に、スマートフォンを使用する従業員の 4 分の 3 以上(76 %)およびタブレットを使
用する従業員の 63 % が、これらのモバイル デバイスを使用して従業員用のイントラネットやポータル
サイトにアクセスしています。電子メールやカレンダー アプリケーションへのアクセスも、従業員にとって
は重要な作業です。実際、57 % のスマートフォン ユーザと 64 % のタブレット ユーザが、仕事で使用す
るデバイスから電子メールやカレンダー アプリケーションにアクセスしています。
6
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職場で拡大するモビリティの役割
図5
従業員がスマートフォンとタブレットで行う作業から使用方法の相違が明確になる
現在、従業員がスマートフォンやタブレットを使用して行っている業務関連作業として、
どのようなものがありますか。」
(該当するものをすべてお選びください)
76%
従業員用のイントラネット/ポータルにアクセスする
63%
64%
57%
電子メールやカレンダーにアクセスする
36%
82%
ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションを読む
または閲覧する
ソーシャル ネットワークにアクセスする
47%
ビデオを視聴する
47%
33%
仕事関連の写真やビデオを撮影する
50%
27%
チーム用ポータル
ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンテーションを
編集する
Web 会議
41%
26%
17%
44%
43%
13%
9%
スマートフォン
タブレット
21%
33%
インスタント メッセージ
分析やモデリングなどプロセッサへの負荷の高い作業
41%
40%
ビデオ会議
10%
33%
貴社で作成した、社内または業界固有の
アプリケーション
10%
29%
対象:100 ~ 1,500 人の従業員を持つ米国、カナダ、英国、ドイツの企業の上層部意思決定者 70 人
出典:シスコからの依頼で Forrester Consulting が実施した調査、2012 年 2 月
モバイル アプリケーションと BYOD 導入の利点および課題を評価する必要がある
モバイル アプリケーションおよびコラボレーション サービスの範囲が、従業員の個人所有デバイスのために拡
大するにつれて、企業はこれらの構想の対応に関連した利点と課題を評価する必要があります。では、モバイ
ル ソリューションを導入したことによって事業部門はどのような利点が得られたのでしょうか(図 6 を参照)。
• 従業員の対応や意思決定の速度が高まったこと、および問題の解決時間が短縮されたことが主な利点
である。スマートフォンとタブレットにモビリティ ソリューションを導入することの最大の利点は、従業員の
対応や意思決定の速度が速くなることであり、76 % の回答者がこれをモビリティ ソリューション導入の
利点に挙げました。さらに企業のほぼ 60 % が、スマートフォンやタブレットにモビリティ ソリューションを
導入した結果として、社内の問題解決に要する時間が短縮されたことを挙げました。
• モビリティ ソリューションを導入することで、顧客を中心としたメリットも達成される。43 ~ 46 % の調査
回答者が、顧客の問題解決の迅速化や顧客満足度の向上をスマートフォンやタブレットにモビリティ ソ
リューションを導入することの主な利点として挙げました。
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職場で拡大するモビリティの役割
図6
従業員の対応の改善、問題解決時間の短縮、および顧客満足度がモビリティの主な利点
「スマートフォンやタブレット関連のモビリティ ソリューション(モバイル デバイスやモバイル アプリケーショ
ンなど)を導入した結果として、該当の部門または組織で改善された点やメリットには
どのようなものがありますか。」
(該当するものをすべてお選びください)
76%
従業員の対応や意思決定の速度が速くなった
59%
社内の問題解決にかかる時間が短縮された
47%
社員の生産性が向上した
46%
顧客の問題解決にかかる時間が短縮された
43%
顧客満足度がアップした
29%
燃料費、ガソリン代、車両維持費を削減できた
23%
販売サイクル時間が短縮された
17%
売上収益が増えた
14%
競合との差別化ができた
13%
まだ判断できない
10%
ブランド認知が高まった
在庫費用を削減できた
4%
対象:100 ~ 1,500 人の従業員を持つ米国、カナダ、英国、ドイツの企業の上層部意思決定者 70 人
出典:シスコ からの依頼で Forrester Consulting が実施した調査、2012 年 2 月
BYOD プログラムを導入して従業員の個人所有のスマートフォンやタブレットをサポートしている企業は、重要
な課題を対処する必要があります(図 7 を参照)。
• ネットワークおよび顧客データのセキュリティに関する懸念が最重要問題 。従業員の個人所有デバイス
をサポートする機運が高まる中、企業は、個人所有のモバイル デバイスのオフィスへの持ち込み許可に
伴い、セキュリティへの影響を考慮しなければなりません。調査をした企業の 56 ~ 59 % は、ネットワー
クおよび顧客データのセキュリティに関する問題に懸念を示してい
ました。顧客の個人情報を保護することは、特に重要です。なぜなら、特定のアプリケーション、コンテン
ツ、サービスの視聴や受信を行っている個人が誰なのかが明らかになってしまうからです。
• 新しい種類のモバイル デバイスや OS のサポートに伴い、デバイスのセキュリティが問題に
なる。新しい種類のモバイル デバイスや OS に門戸を開く企業が増えるにつれ、すべての種類のデバイ
スでセキュリティを確保する必要性も高まっています。企業は、新しい種類のモバイル デバイス、フォー
ム ファクター、OS(iPhone、Android デバイス、iPad など)のセキュリティを確保する必要があります。た
とえば、企業は、紛失や盗難に遭ったデバイスをどのように対処すれば良いでしょうか。従業員が退職し
たり転職したときに、個人所有のデバイスに残っている企業のデータが消去されていることを確認するに
は、どうすれば良いでしょうか。
8
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職場で拡大するモビリティの役割
図7
セキュリティに関する懸念と互換性の問題は従業員が個人で所有するデバイスをサポートする際の主な課題
「従業員が個人で所有する携帯電話、スマートフォン、タブレットをサポートすることに対して、貴社
の懸念事項があれば教えてください。」
(該当するものをすべてお選びください)
59%
ネットワークのセキュリティに関する懸念
56%
顧客データのセキュリティに関する懸念
デバイスのセキュリティ(特定のデバイスのセキュリティが
不十分であるなど)
44%
41%
既存のインフラストラクチャと互換性がない
37%
社内データのセキュリティに関する懸念
33%
自社で制御できないアプリケーションを許可したくない
27%
企業幹部からの資金提供の欠如
サポート費用が高すぎること
26%
規制要件
26%
17%
社内 IT リソースまたはスキルの欠如
懸念事項はない
6%
対象:100 ~ 1,499 人の従業員を持つ米国、カナダ、英国、ドイツの企業の上層部意思決定者 70 人
出典:シスコからの依頼で Forrester Consulting が実施した調査、2012 年 2 月
企業は、モバイル アプリケーション、ソリューション、BYOD プログラムの勢いに備える必要
がある
モビリティ構想は、全社的な戦略構想の主要な部分を占めており、多くの企業は、モバイル デバイスやソ
リューションのサポートを拡大しています。このモビリティの拡大を推進する主な要因は、従業員が個人で所有
するモバイル スマートフォンやタブレットを企業がサポートする傾向が高まっていることです。
• 基幹業務担当の意思決定者にモビリティ構想の拡大が求められるようになる。企業におけるモビリ
ティ構想の要件は、もはや IT 部門だけで担当するものではありません。組織内の各事業部門(営業、
経営、企業経営など)に所属する基幹業務担当社員は、個々の事業部門のモバイル デバイス、アプ
リケーション、サービス要件の指針作成に積極的に関与するようになっています。
• 従業員が所有するスマートフォンやタブレット デバイスをサポートする準備を整える。多くの社員は仕事
で使うスマートフォンやタブレットを自分で選びたいと思っており、これらの社員の一部は自分で選んだモ
バイル デバイスの費用を自己負担しても良いと思っています。業務用としても個人所有のモバイル デバ
イスを使用する社員が増えているため、企業モバイル デバイスの細分化の傾向は、今後も右肩上がり
になると思われます。
• 従業員に導入するモバイル アプリケーションやサービスの幅を広げる。基幹業務担当社員や従業員は、
企業にさまざまなモビリティ アプリケーションおよびコラボレーション アプリケーションの拡大を迫ってい
ます。従業員が使用する主なアプリケーションやサービスは、デバイスの種類によって異なります。ドキュ
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Forrester Consulting
職場で拡大するモビリティの役割
メントの閲覧や電子メールおよびカレンダーへのアクセスは、スマートフォンとタブレットの両方で広く導
入されています。しかし、ビデオ、IM/会議、および分析アプリケーションは、タブレット ユーザにより広く浸
透しています。
調査方法
このテクノロジー導入分析はシスコの依頼により作成されました。このレポートを作成するため、
Forrester では 2011 年第 1 四半期実施の「Forrsights Networks and Telecommunications Survey
(Forrsights ネットワークおよびテレコミュニケーションに関する調査)」と 2011 年第 4 四半期実施の
「Forrsights Workforce Survey (Forrsights 労働力調査)」を活用しました。 Forrester Consulting では、従業
員数が 100 ~ 1,499 人の米国、カナダ、英国、ドイツの組織でスマートフォンやタブレットのモビリティ決定を
担当する、北米および欧州の上層部意思決定者 70 人に特定の調査質問を行い、上記のデータを補足しまし
た。調査の質問は、職場でスマートフォンやタブレットを使用する際の利点、懸念、作業、推進要因などに関す
るものでした。補足調査は 2012 年 1 月に実施されました。Forrester のデータ委員会および技術業界コンサ
ルティング サービスの詳細については、www.forrester.com をご覧ください。
巻末注
1
100 ~ 1,500 人の従業員を持つ欧州と北米の企業の 148 人の回答者を対象に調査を行いないました。 出典:
Forrsights Networks And Telecommunications Survey(Forrsights ネットワークおよびテレコミュニケーションに関する調
査)、2011 年第 1 四半期
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