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グループA 運動能力の向上とその影響
メンバー 白戸 純 菅野谷 順 横山 隼也
本研究の目的
本研究では前期に決定した「予測不可能な力を出すには」というテーマから、体内の何の要素が運動能力に
影響を与えるかを研究した。そこで我々は「声を出す」という条件に着目して、運動能力に深く関係すると
思われる「主働筋」と「拮抗筋」という二つの筋肉の兼ね合いを調べていった。
握力
声を出す
より強い力
研究プロセス
テーマ決定(前期)
実験1
握力の有意差を検証
方法:一定間隔で握力を測定し続ける。握力が下がらなくなるまで繰り返す。そ
の状態になったら、声を出す場合と出さない場合を繰り返し測定する。
結果:握力が下がりきった状態からでも、声を出すことにより握力の向上が確認
され、声を出すときと出さないときの有意差が確認できた。
有意さの原因を調査
筋電図による測定実験
実験2
データ解析
方法:声を出すときと出さないときの握力を測定したときの腕の筋電図を測定す
ることにより、それぞれの条件における主働筋と拮抗筋の変化を観察した。
握力を測定する際、力を入れる時間を5秒間とした。
結果:声を出したときのほうが主働筋、拮抗筋ともに上昇した。この割合を測る
ために次に被験者に 0%,30%,50%,80%,100%の割合で力を入れるように教示
して、得たデータを握力ごとにプロットした。
結果
声を出すと拮抗筋が抑制されて握力が増加する!
声を出しながら握力を測定すると握力が向上した.このことは有意差から確認
された.次に腕の主働筋と拮抗筋の表面電圧を測定し,得られた各々の電圧の
平均値を算出して比較した.t検定を用いて比較したところ,声を出すことで
主働筋の働きが強くなり,逆に拮抗筋の働きが抑制されることで筋力が向上す
ることが分かった.