poster18_sub1.pdf

【2010/期末】プロジェクトNo.18・セキュリティ対策の歴史と将来 ・白勢政明 小西修
暗号の歴史と背景
The history of cryptography and their background
年
時代別の暗号
紀元前 19 世紀
暗号の起源として、ヒエログリフ ( 象形文字 ) を用いた暗号が
存在した
紀元前 5 世紀
過
去
の
暗
号
紀元前 2 世紀 ギリシャでポリュビオス暗号が発明される ※表を使った暗号
イギリスで機密情報部という暗号
解読の専門的な機関が設立される
※元の文章のアルファベットをある数だけずらす暗号
9 世紀 アラビア人が頻度分析を考案する
※文章中の文字の出現頻度など、統計的特徴を使って暗号文を
解読する手法
15 世紀 ヨーロッパで頻度分析の手法が確立される
16 世紀 ヴィジュネル暗号が発明される ※カエサル暗号を応用した暗号
1854 年 ヴィジュネル暗号の解読法が発見される
1918 年 ドイツでエニグマ暗号機が発明される
1976 年 共通鍵暗号方式が主流だった
※共通鍵暗号暗号化と復号に同じ(共通の)鍵を使う手法
公開鍵暗号方式が誕生する
※公開鍵暗号では暗号化に使う鍵と復号化に使う鍵が分けられ
暗号化に使う鍵は公開鍵、復号化に使う鍵は秘密鍵と呼ばれる。
1978 年 1985 年 ※Ron Rivest、Adi Shamir、Leonard Adleman らによって素因数
分解の困難さを利用した公開鍵暗号アルゴリズムが開発される。
※ミラーとコルビッツが各々発明した楕円曲線上の離散対
数問題 (EC-DLP) の困難さを安全性の根拠とする暗号
楕円曲線暗号の新たな発展として双線形ペアリングを用いた
暗号方式が注目される。
ウィーズナーの案をもとに、ベネットとブラザードが量子鍵配送
プロトコル「BB84」を発表する
※光子を使った鍵の配送手段の名称
1988 年
BB84 の通信実験が初めて行われ、30cm間で通信に成功する
2007 年
BB84 で 200km の通信実験に成功する
第二次世界大戦後
電子計算機(コンピュータ)が
発明される
→ 暗号の重要性が増す
1975 年
共通鍵暗号が主流だった
インターネットが普及され始める
楕円曲線暗号が誕生する
②タイムリリース暗号 :ID のほかに時間も指定することができる
∼2050 年 ? 無線通信が発明される。これにより
情報を暗号化する必要性が高まり暗
号の質が高まる
RSA 暗号が誕生する
①ID ベース暗号 :ID を用いた公開鍵暗号方式で、ペアリングが持
つ双線形性を用いる手法
1984 年
1895 年
ている。また、鍵の持ち主は復号化に使う鍵のみを他人に知ら
れないように管理し、暗号化に使う鍵は公開する。このため、
2000 年頃∼ 未
来
の
暗
号
1550 年代
紀元前 60 年 ローマでカエサル暗号が発明される ∼1975 年 現
代
の
暗
号
スパルタでスキュタレーが発明される ※棒と布を使い棒の太さを鍵とした暗号
時代背景
量子暗号専用ネットワークの実現?
※量子を使った鍵の配送手段の総称
1978 年
RSA 暗号が普及する
ID ベース暗号が注目される
1970 年
ウィーズナーが偏光をもたせた
光子を紙幣に組み込んだ量子マネー
を考案する
??年
量子計算機の実現
→ 殆どの公開鍵暗号が崩壊 ?