プロジェクト報告書 Project Report 提出日 (Date) 2014/1/15 道南地域の魅力を伝える情報発信プロジェクト Communicate the charms of DONAN (South Hokkaido) project 1011005 岩崎祥平 Shohei Iwasaki こぶら」や地域のパンフレットの調査を行った。「はこ 1 はじめに 道南地域は魅力となりうるものが集まっている地域で ある。特に函館市は全国の市町村の魅力度ランキング (2013)[1] の調査において前回 1 位であった札幌市を抜 いて 2 位に浮上した。これは、函館市の魅力が全国に 伝わっている証拠でもある。しかし、2 位ということは 全国に発信されている函館市の魅力は一部であり、全て の魅力を伝えきれていない証拠でもある。ゆえに現在発 信されてない隠れた魅力を発信することにより、函館市 ぶら」を利用した理由としては公式の函館のサイトであ り様々なジャンルの観光情報を掲載しているサイトで あったため活用した。 調査だけではなく、本プロジェクトのアイディアと既 存のサイトの情報を比較し本当に魅力が多様であること が分かった。それだけではなく多様にある魅力は各ジャ ンルに発信されている内容の詳細度や取り扱っているサ イト数に偏りがあることも判明した。 2.2 役割の分担 は全国の魅力都市ランキング1位になることができると 予想されている。また 2015 年には北海道初の新幹線が コンテンツ班 数多くある魅力の中で道南の隠れた魅力 北斗市に開通することも決まっている。函館市を含めた を探す活動をした。方法は、街角でのアンケート 道南地域の観光、経済活動の向上 [2] にもつながる。特 調査をした。 に観光と隠れた魅力発信は深く関係している。なぜなら ば、観光客はその地域の魅力にひかれて観光に来るから システム班 コンテンツ班が行った調査内容を発信する システム開発をした。 である。よって「道南地域の隠れた魅力を発信」してい こうと考えた。 2 課題の設定と到達目標 本プロジェクトでは、課題設定と到達目標をプロジェ 2.3 プロジェクトの目標設定 コンテンツ班の行ったアンケート調査よりプロジェク ト全体の目標が確定した。目標は、「道南のスイーツ」 (What) を「詳しく知りたい人」(Whom) に「Web サイ クトメンバーで制作した。 ト」(How) で情報発信するとした。 2.1 既存の情報発信方法の分析 3 道南スイーツ Web サイトの仕様 本プロジェクトでは最初に隠れた魅力を探す前段階で プロジェクトメンバーの調査やアイディアから道南の魅 Web サイトを制作するために本プロジェクトでは、道 南スイーツをもっとも扱っている数が多い「函館スイー 力 (What) 誰に (Whom), どのように (How) を 1 人 100 ツ」また、道南の情報を公式で扱っている「はこぶら」 種類考えた。さらにアイディアを What,Whom,How で に掲載されいる内容の分析を行った。次に本プロジェク 分解した。分解の作業を行うことによって新しいアイ ディアの組み合わせのヒントとなり、完成した組み合わ せが道南の魅力になると考えた。また, 本プロジェクト では、既存の発信方法では、どのような情報発信が行わ れているのか調査するため、函館の公式観光サイト「は トでは、スイーツを取り扱うので全国で有名な「食べロ グ」で使用さているシステムの分析も行った。 (5) 店舗ごとの口コミ情報交換がない 3.1 スイーツに関する既存のサイトの課題 課題を解決するためにシステム班は 2 つ実装内容を考 3.1.1 コンテンツ面 えた。 既存の Web サイトのコンテンツ面の課題を次の 2 つ (3)(4) についての解決策 「食べ歩きマップ」を実装す にまとめた。 る。食べ歩きマップを制作する上で Google マッ (1) 住所、電話番号、駐車場 (以下「基本情報」とい う) しかない (2) プと自作マップを考えた。本プロジェクトでは ユーザが楽しみつつ調べてほしいという考えか 店舗の内装外装の写真がなく雰囲気が伝わらない ら、パンフレットのようなイラスト入りの自作 コンテンツ面の課題を解決するために以下の解決方法を マップが良いと判断し制作した。また、ユーザが 考え出した。 使用するハードウエアへの負担を減らすためにも 自作マップを選択した。マップの制作はコンテン (1) についての解決策 「店員からのコメント」及び「店 舗のこだわり」を基本情報と一緒に掲載する。こ の 2 つが様々な掲載内容を考えてきた中で「情報 が具体的になる」 「情報の信頼性」を高めることに つながると本プロジェクトでは考えた。さらに、 詳細ページだけではユーザが求めている情報を素 早く見つけることができないという現状があるた め本プロジェクトでは検索機能を実装した。 (2) についての解決策 「内装、外装の写真」を基本情 ツ班が担当した。 (5) についての解決策 「コミュニティ機能」を実装す る。ユーザの生の情報を別のユーザと共有したい という声を反映させるために制作した。また、今 回考えられたコミュニティページの仕様は、「店 舗ごとにページを制作するもの」と「コメント一 つ一つに店舗名をつけるもの」を考えた。制作段 階で各店舗ごとの情報が入り乱れることを防ぐた めに「店舗ごとにページを制作するもの」とした。 報と一緒に掲載する。店舗の雰囲気を伝えるため に文章やイラストよりも店舗の写真が最もわかり やすいと本プロジェクトでは考え写真を掲載する ことにした。 実装内容は次の3つになった。 詳細ページと検索ページ データベースと Web サイトの連携を可能にし、 課題を解決するためにコンテンツ班は次の 2 つの活動 コンテンツ班が行った調査内容を打ち込めるよう にした。 を行った。 食べ歩きマップ 店舗へのインタビュー 事前に店舗へのアポイントメン トをとり、取材の許可を取った。店舗での取材で は「店員からの一言」「店舗のこだわり」を聞い た。取材では聞くだけではなく「店舗の内装・外 装」の写真を撮ってくる活動をした。 電話でのインタビュー レイアウトを考え実装した。 地図上での店舗の場所とクリック時に 表示される「吹き出し」の座標の設定した。「吹 き出し」の表示機能の実装をした。 コミュニティ機能 コメント機能の実装をした。具体的 には、文字制限や「html タグ」などの打ち込みを 無効化する対策をした。 電話による Web サイトに掲載 する許可を取る活動をした。 4 道南スイーツ Web サイトの実装 3.1.2 システム面 既存の Web サイトのシステム面の課題を次の 3 つに まとめた。 4.1 Web サイトの概要 『はこみら Sweets』は、道南地域に存在する個人経 営のスイーツ店を紹介するサイトであり、トップペー (3) 食べ歩きマップなのに地図がない ジ、店舗詳細ページ、検索ページ、地図ページ、コミュ (4) 店舗情報と地図のリンクがされていない ニティページから構成される。 4.2 実装した機能 5.1 各機能の使用方法 店舗詳細ページ 店舗情報ページ 住所、電話番号、定休日、駐車場、営業 検索ページでは、エリア、営業日、駐 時間をまとめた基本情報と店員からのコメント、 車場の有無、フリーワードの 4 つの条件で検索す 店舗のこだわり、商品と店舗の内装外装の写真を ることができる。1 件目の店舗の上と 5 件目の店 掲載した。さらに、閲覧している店舗のコミュニ 舗の下にページ番号を表す数字があり、各数字を ティページに移動できるようにリンクを張った。 クリックすると該当のページに移動する。また、 検索ページ 検索の条件に該当する店舗が表示される。 「次のページへ」あるいは「前のページへ」の文字 各店舗ごとに、店舗名、店舗の外装の写真、簡単 をクリックすると、現在のページから該当のペー な紹介文、住所、営業時間、電話番号、定休日、駐 ジへ移動する。店舗の外装の写真をクリックす 車場の有無を掲載した。また、エリア、営業日、 ると、ポップアップウインドウで拡大される。各 駐車場の有無、フリーワードの 4 つの条件から検 店舗名をクリックすると、店舗詳細ページに移動 索できる検索システムを実装した。 する。 食べ歩きマップ コンテンツ班がマップを制作して、シ 食べ歩きマップ はじめに「元町エリア」「五稜郭エリ ステム班が地図をクリックしたときに表示され ア」「駅前エリア」の中から見たいエリアを選ぶ。 る「吹き出し」の表示の処理をした。ここでは、 次にマップ上の店舗の位置に設置された星印をク クリックするための座標合わせの作業と「吹き出 リックすると吹き出しが表示され基本情報、店舗 し」の表示作業の連携の作業も行われた。 の写真を見ることができる。吹き出し内に表示さ コミュニティ機能 店舗名一覧を実装した。メッセージ を書き込み投稿し、投稿されたメッセージを掲示 板形式で表示できるように実装した。また、html れた店舗名をクリックすることで店舗詳細ページ を新規タブで開く。 コミュニティ機能 はじめに店舗名の一覧を表示する。 タグなどによるコードを入力しても無効にする機 次に、メッセージを残したい店舗名をクリック 能も実装した。 すると、その店舗に関して自由にメッセージを残 せるページに移動する。メッセージを書き込み、 5 Web サイト『はこみら Sweets』 本プロジェクトで考えた 4 つの機能を実装した Web 「投稿する」ボタンをクリックすると投稿が完了 する。投稿完了後、書き込みが新しい順で表示さ れる。 サイト『はこみら Sweets』は図 1 のようになった。 6 ユーザ評価 制作した Web サイトを本プロジェクトでは、ユーザ 評価を行った。 6.1 活動目的 本プロジェクトで制作した Web サイトが課題を達成 図1 制作した Web サイト することができているのか確認し、さらに改善案の獲得 を目的とした。 6.2 課題と評価観点・方法 6.2.1 コンテンツ面 • 基本情報しかない 6.4 今後の課題 本プロジェクトでは、ユーザ評価から今後 Web サイ トを改良するための課題を発見した。 • 店舗の雰囲気が伝わらない 6.4.1 コンテンツ面 方法:他のサイトの詳細ページと本プロジェクトの Web サイトの詳細ページを比較して評価を行った。 評価観点は「記事の内容は魅力的か」「雰囲気が写真か ら伝わるか」「デザインについて」にした。今回は最も 函館のスイーツを取り扱っている『函館スイーツ』を利 課題の 2 つは達成することができた。しかし、掲載し ている店舗数が現在『函館スイーツ』よりも少ないため、 今後は店舗数を増やしていく必要がある。今回時間の関 係上電話インタビューだけの店舗もあったため、電話イ ンタビューの店舗は今後直接取材を行う必要がある。 用した。 6.4.2 システム面 6.2.2 システム面 現状の技術だけでは解決できない点などを今後学習し • 食べ歩きマップなのに地図がない て行きユーザ評価で指摘された点を改良していくことを • 店舗情報と地図のリンクがされていない df 最優先とした。改良次第、ユーザ評価の指摘であった機 • 店舗ごとの口コミ情報交換ができない 能の追加を行っていく。 方法:実際に Web サイトを使用してもらいアンケート に解答してもらった。 評価観点は「ユーザにとって使いやすいか」「デザイン について」にした。 6.4.3 デザイン面 多くのコメントを今回のユーザ評価にて得た。特に多 かったコメントが「スイーツ的なデザインではない」 「文 字フォントが適切ではない」など Web サイトを作る上 6.3 課題達成度 6.3.1 コンテンツ面 課題を 6.2 の観点から評価してもらった結果、多くの ユーザから『函館スイーツ』よりも満足のいく評価を得 られ、課題を解決することができた。 での根本的な課題が見つかったため学習しつつ改良して いく。 7 おわりに 本プロジェクトではコンテンツ面の2つを解決するこ とができたが、システム面の3つと新しくデザイン面の 6.3.2 システム面 課題を完全には解決することができなかった。ゆえにシ 課題を 6.2 の観点から評価してもらった結果、『函館 ステム面とデザイン面の課題を最優先して解決してい スイーツ』よりも満足のいく評価を得られなかった。コ く。さらに Web サイトの改良が終わり次第、一般公開 メントの一部を抜粋してまとめた。 も目指していく。 • 「ブラウザ依存が激しい」 • 「条件検索をもっと豊かにしてほしい」 • 「コミュニティ機能に写真を掲載できるようにし てほしい」 また、デザイン面についてもよい評価を得ることができ なかった。 参考文献 [1] 「地域ブランド調査 2013」 http://tiiki.jp/news/05 research/survey2013 (2014/1/13 アクセス) [2] 「地域の話題」 http://tinyurl.com/krtne7s(2014/1/14 アクセス)
© Copyright 2026 Paperzz