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プロジェクト報告書(最終)Project Final Report
提出日 (Date) 2013/0 1/16
第二期いかロボット創造プロジェクト
The second term ”ika robot” creation project
b1010144 松岡篤 Atsushi Matsuoka
1 背景
営班では HP 作成、新 IKABO グッズの制作、既存グッ
ズの委託販売を企画した。
本プロジェクトは「函館市の新たな観光シンボルを製
制作班の主な活動内容は、既存の IKABO1 号機、3 号
作し、函館の活性化に繋げ、将来的には函館をロボット
機、5 号機を万全の状態でイベントに参加させるための
情報の集積発信基地に育てる」を理念とし 2005 年から
日々のメンテナンス。エンターテイメント性を高めるた
継続されているプロジェクトである。しかし、IKABO
めに新機能の追加を行う。11 号機については機能、デ
を知らないという函館市民もいるというのが現状であり
ザイン、設計図、小型のモックアップを作成し 11 号機
函館市民にも IKABO を知ってもらうため、広く函館を
の方針を定めるっことである。
アピールし前述の理念の基活動を行ってきた。
これまで本プロジェクトは IKABO 1号機から始ま
り1年周期で成果をあげてきた。しかし、1年周期のプ
ロジェクトでは持ち運びやすくイベントにも出展しやす
2 課題の設定と到達目標
いという理由で IKABO の小型化・軽量化という方向性
本プロジェクト全体としては、函館市内外の様々なイ
に向かってきた。しかし近年、その方向性では迫力とア
ベントに IKABO のブースを出展、新機能を成果とし
ピール力に欠けるという課題が見えてきた。そこで今年
て発表し、多くの函館市民、北海道民、道外の人々に、
度からは初の 2 桁号機である 11 号機製作と函館までの
イベントを通して IKABO と触れ合ってもらい IKABO
新幹線伸延の 2015 年に合わせて第二期と銘打ち函館市
に親しんでもらうこと、また、IKABO の知名度を上げ
のシンボルとして 11 号機を制作する 3 年計画の構想を
ることによって函館に興味もってもらい、函館の観光産
立てた。そして、プロジェクト全体の活動を効率的に行
業を活気立てることを目的とした。
うため、本プロジェクトは大きく 2 つに分けて、グッズ
企画・運営班の課題としては、イベントを行う際にた
企画とイベント運営をおこなう企画・運営班、ロボット
だブースを出展するだけでなく楽しんでもらうようなイ
の製作を担当する制作班に分かれて活動して来た。
ベント企画をする必要がある。そのために事前にイベン
企画・運営班の主な活動内容としては、既存の IK-
トについて可能な限り詳しく調べ、来場者の年齢層を想
ABO1 号機、IKABO3 号機、IKABO5 号機を用いて函
定し、これに合わせたイベント企画を行うことを目標と
館を盛り上げ、IKABO の知名度を向上させるためのイ
した。
ベントの企画・運営が中心であった。本年度のイベント
また、IKABO をアピールするためには、web サイ
の依頼は全年度からの依頼の他は昨年度まで参加してい
トの更新も必要である。しかし前年度までの問題として
なかった、新たなイベントの依頼もいくつか受け、さら
web サイトの引継ぎがうまくいっておらず。複数のサイ
に NHK、UHB でのテレビの出演など幅広いイベント
トが同時に存在すると言う状況になっていた。そこで今
の依頼があり、昨年度までの活動によって IKABO の知
年度は過去の web サイトを統合し、新しいコンテンツ
名度は着実に上昇しつつあると考えられる。そして函館
を加えるという目標を立てた。(図 1 参照)
の観光産業を盛り上げるという本プロジェクトの目的を
さらに、IKABO グッズによって知名度が向上する
達成するためにも、函館市内外へむけ IKABO のことを
と考える。昨年度までに、IKABO キューピー、IKABO
アピールし更なる知名度の向上を目指すために、企画運
缶バッジ、IKABO プロジェクターボールペンが企画・
がありこれを受けた。これにより IKABO の知名度が
北海道内に留まっていないことを示す結果となった。
企画・運営班は、参加したイベントにおいて、担当者
に問い合わせて本プロジェクトに何が期待されているの
かを調べ、それを基にショー, ブースの内容の企画、メ
ンバーの移動手段の確保、IKABO を輸送するトラック
の手配等を行った。その際メンバー各人の得意分野やス
ケジュールを基準にして役割を分配し活動を行った。初
めのイベントでは不慣れなこともあり IKABO の配置
図
1 統 合・更 新 し た
project.com/index.html)
HP(http://ikabo-
スペースが移動するという事態がおきたが、その後のイ
ベントではこのような事態を未然に防ぐために各イベ
ントの担当者、運搬業者と密に連絡を取り合いこれを防
制 作され、委託販売を 行 ってい る。今年度も新しい
IKABO グッズの企画製作をすることと委託販売を続け
その状況を記録することを目標とした。
制作班の課題としては今年は第 2 期として第 1 期の
フィードバックと新しい計画がコンセプトである。そこ
で、第 1 期のフィードバックとして既存機の改善とこれ
についてのマニュアルの作成を行い、引き継ぎを簡略化
し、既存機を万全の状態でイベントに参加させること。
このために既存機は前年度から引き継ぎを行った上で各
種問題点を洗い出し、可能な限り多くの問題を解決する
ことを目標とした。
また、2015 年の函館新幹線沿線に向けて巨大な IK-
ABO を作って欲しいという市民の会の意向を汲み取
り 4∼5m クラスの巨大な IKABO11 号機を製作する
計画を 3 年間で打ち立てる。3 年としたことで従来の
IKABO より高い完成度の IKABO の製作が可能になっ
た。そこで、3 年計画の 1 年目である本プロジェクトの
IKABO11 号機における目標を、仕様の決定と模型の制
作として活動した。この巨大な IKABO をイベントで
活躍させることによって函館の知名度をよりあげること
を目指し、観光産業を盛り上げることを目指す。
いだ。
また、テレビの取材を受け NHK 総合「一分間のショー
トムービー」
、UHB「スーパーニュース」にも出演した。
このことによって多方面においてイカール星人と併せ
て KABO をアピールすることが出来た。IKABO をア
ピールするために HP をより見やすくなるように改善
した。
新 IKABO グッズに関して今年度は本プロジェクト
では初の試みとなる食品でのコラボを企画した。そこで
函館の産業発展のため地元企業とのコラボ食品という方
針で企画を進めた。そしてガラナ飲料で有名な小原ガラ
ナ様とコラボし IKABO ガラナの生産販売に挑戦した。
教員にアポイントを取って頂き協力を求めた。交渉は順
調に進み生産へ向けての必要手順とコストを学ぶことが
出来た。そこで本プロジェクトの支援団体に具体的デザ
インの企画書を携えて支援をお願いした。しかし予算の
面、コスト回収の点、消費期限という 3 つのハードル
があることが分かった。また飲料製品のラベルを製作す
るに当たって IKABO3 号機,5 号機を登場させることで
3 号機、5 号機の知名度をあげることが出来ると考えら
れる。
制作班は、各種問題点に対処するため 11 号機を制作
するグループと、既存機の問題に対処するグループに分
3 課題解決のプロセスとその結果
プロジェクト全体としては、依頼されたイベントには
積極的に参加し、今年度のプロジェクト期間中には 10
個のイベントに参加した。そしてそこでデモ・説明を
行った。特に今年は前年度までの PR の効果もあり埼玉
県の開智中学から IKABO の見学をしたいとのオファー
かれて活動を開始した。11 号機を製作するグループで
は 11 号機に搭載する機能について、既存の IKABO に
あった機能とは別に新たな機能についてを最初にブレイ
ンストーミングを行って実現の可能不可能を問わずに挙
げていった。それを踏まえ 11 号機の設計方針やデザイ
ン、搭載する機能や使用する材料の選定などを行い、可
能であれば 3 分の1ほどのサイズで模型を作成しデザ
解決した。IKABO3、5 号機を操作するプログラムにお
インの妥当性や構造の検討を行った。その結果、スペッ
ける問題。ハード面における問題の 3 点があげられた。
クは4∼5mほどの大きさで約 200 kgという目標に
それぞれの問題点はハードウェアのメンテナンスを行う
設定し、腕を動かす瞬きをさせるなどの既存の機能に
ことで改善がなされた。また 5 号機では新機能「瞬き」
加えて 11 号機に墨に見立てた黒いシャボン玉を吐かせ
が追加され成果発表会で公開された。
る、イカロボットの感情に合わせて LED を光らせる、、
引き継ぎ時の問題として IKABO1 号機、IKABO3 号
イカロボットにカメラを取り付け、人の動作に反応あせ
機、IKABO5 号機の文章化されたマニュアルが存在し
るなどの新機能を追加させることにした。11 号機のデ
ないことがある。これは誤った操作を行い故障に繋がる
ザイン案を考察するとき上記の機能が可能なこと、大き
危険性がある。稼動させるマニュアルだけでなくプログ
くなったとき安全であること、今までのイカロボットの
ラムのマニュアルについても必要だと考えた。今期はプ
面影も少しは残す問いことを前提とした。試行錯誤の結
ログラムについて担当している先輩がいらっしゃるが、
果、デザイン案の検討は柳先生も交えて行われ最終的に
そのプログラムについての解説があれば編集する際に自
は G 案になった。(図2 参照)
分で理解する時間が短縮できるように作成すべきだと考
えた。そしてこれを作成した。このマニュアルでの引き
継ぎは、今期のプロジェクト終了後のため、結果として
は不十分かもしれないが、実際にプロジェクトメンバー
内であまり動かしたことがない人にこのマニュアルを見
ながら操作してもらったところ、危ない稼動のしかたは
せずにマニュアルどおりに稼動してくれたため、有用で
あると考えている。(図 3 参照)
これは 3 年計画を進行させていくにあたっては、今
年度だけでなく、その先に関しても考えなければならな
いという意見から、人手を必要とし、プロジェクトの人
的リソースと時間を多く割かれると予想される。メンテ
ナンスについて一年目である本プロジェクトで可能な限
り解決しておけばその先の年度におけるプロジェクトで
は、11 号機の製作に専念できるためと考えたためであ
る。
図 2 11 号機 G 案
4 今後の課題
プロジェクト全体の課題としては、今まで IKABO に
既存機の問題に対処するグループでは既存機の各種問
題点を洗い出し、可能な限り多くの問題解決に努めた。
1 号機の問題点としては頭を動かすと全身が揺れる。腕
の老朽化。コードが抜けやすい。ボルトの緩み。の4点
があげられた。3 号機、5 号機の問題点としてはバイバ
イを模した動きを行う際に IKABO の右手が頭部にあ
る眼球を模した部位に当たり腕の発泡スチロールを凹ま
せたり眼球を傷つけることになっていた。この問題は腕
の稼動範囲をプログラムし修正するソフト的調整を行い
よって函館の観光産業活性化に貢献できたと分かる統計
データがないため、観光者への目的、知名度調査などを
行っていくことがあげられる。その結果により IKABO
を観光資源へ昇華させる機会を見つけることが出来るの
ではないだろうか。
企画・運営班の課題としては、反省点としては外部か
らの依頼によるイベント出展が多く、本プロジェクトが
主催する独自のイベントの企画・運営が行えなかったこ
際には既存の IKABO で使用されている C 言語以外の
言語を学ぶ必要がある。 さらに 11 号機のリモコンを作
る必要がある。これは前年度まで 1 号機で利用した Wii
リモコンでの操作から学べることもあるだろう。また、
11 号機の基盤、マイコンの個数についても考えていく
必要がある。そして分解・合体の構造を考え安全に運搬
でき組み立てることが出来る IKABO11 号機を創造し
ていく必要がある。
IKABO 既存機について今年度のように大規模なメン
テナンスを行う必要のないように日々の管理をしっかり
続けることが大切である。これを踏まえたうえで 3・5
号機に関して定期的にサーボモーターの点検を行い、掃
除して動作確認をする。腕、目の予備のサーボモーター
を用意する。1 号機については定期的に業者を読んで点
検してもらい、少しでも不具合を見つけたら直してもら
う必要がある。以上のことをマニュアルに則って継続し
て管理することが大切だ。次年度では 3・5 号機に更な
る新機能を加えエンターテインメント性を向上させるこ
とを考えて欲しい。
函館は観光名所として有名ではあるが、年々観光客の
数は減ってきている。今後、本プロジェクトとしては
函館の観光産業の復興にさらに貢献し、函館と言えば
IKABO といわれるようなコンテンツに成長させていき
図 3 3、5 号機マニュアル
と。函館の主な観光名所や各イベントでの知名度調査が
回答者が少なく思うように出来なかったこと。グッズ制
作において予算の面から生産・販売にまで至らなかった
ことがあげられた。しかし、これで諦めるのではなくコ
ラボ商品の委託販売先を増やすことで、予算、コストの
回収、賞味期限という 3 つのハードルを越える努力をす
る必要がある。
制作班の課題としては、まず、今期は 11 号機の制作
に関して機能・イメージカラー・デザインの 3 つの方針
を決めそれを基に模型を作った段階であり、実際の 11
号機を作るには至らなかった。さらに 11 号機の実装に
関して動力を何にするか、材質を何にするかを決める必
要がある。また、機能についてプログラミングで実現可
能かを確かめることも必要となる。腕や目の動きに監視
でだけでなくカメラ機能や発光機能、墨吐き機能につい
ても工夫したプログラムを組まなくてはならない。その
たい。