Schroders ウクライナ情勢とエマージング株式運用 2014 年 3 月 5 日 ウクライナで前ヤヌコビッチ政権が崩壊した後、ロシアがウクライナ南部のクリミア自治共和国に軍隊を派遣したことで、 国際的緊張が高まっています。グローバル株式市場は、ウクライナ情勢を巡る不透明感から足元でやや不安定な動きを 見せています。 本件に関するエマージング株式ファンドマネジャーのコメントをご紹介します。 (当コメントは、ロンドン時間の 3 月 4 日夕刻時点のものです。) ウクライナ情勢 ロシアとウクライナは歴史的、文化(民族)的につながりが深く、ロシアはウクライナに対し「親近感」を持っています。 特にウ クライナ南部のクリミア半島は 1954 年までロシアに属しており、その人口の半数以上はロシア語で生活するロシア系住人であ ると言われています。また、ロシア海軍の黒海艦隊はクリミア半島を拠点としています。 このように、文化面、軍事面の両面 で、ロシアにとってウクライナは重要な隣国といえるでしょう。 さて、報道などでは、ロシアが軍隊を派遣しクリミアを事実上掌握したと伝えられています。 ロシアは「ロシア系住民の保護」 をその理由として軍隊派遣の正当性を主張しています。 これに対し、ウクライナは軍隊を動員し警戒態勢に入り、また、米国 や欧州の各国はロシアの行動を強く非難するなど、緊張が高まりました。 ウクライナの状況は流動的であり、この後の展開を 注意深く見守る必要があります。 ウクライナ情勢の先行きには不透明感が色濃く漂いますが、このまま状況がエスカレートし、例えば軍事的衝突へと発展する ようなことは、直接的、間接的に関係するどの国家にとっても利益となりません。 現状ではこのような事態(軍事的衝突)に まで発展してしまう可能性は低いと考えられるでしょう。 唯、一方で関係国の利害が複雑に絡むため、短期間で解決に向か うとも考えにくい状況です。 今後、関係国が問題解決のための交渉を始めれば、クリミアの自治権(統治権)をどうするかが交渉行方を左右する鍵と なるでしょう。 クリミアでの国民投票、議会でのロシア系住民の政治的権利の保障などが、交渉の中心的な課題となるでしょ う。 そして、最終的には関係国間で何らかの妥協が成立し、事態は鎮静化に向かうという展開が予想されます。 . シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第90号 加入協会 / 一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人投資信託協会 市場動向と投資方針 このような状況の中で、ロシア株式は 3 月 3 日(月曜日)には-11.7%と大きく下落したが、翌 4 日は 6.2%上昇する など、値動きの荒い展開となっています*。(注:MSCI ロシア指数の騰落率、米ドルベース) 今後、ロシア・ウクライナ情勢の不透明感から、投資家がリスク回避姿勢を強める可能性がありますが、ロシアの金融当局 は資本の流出や通貨ルーブルの下落を回避するために素早く対応し、政策金利を 1.5%引き上げ 7.0%としました。 シュローダーのエマージング株式運用では、ロシア株式について、他市場にくらべて極めて割安であることから強気の見方をと り、市場指数に比べて多めの組み入れとしてきました。 現時点(3 月 4 日時点)ではこの見方に変更はなく、足元でロシ ア株式市場が値を下げた場面では株式を買い増し、ロシア市場の組み入れ比率を維持しました。 今後もロシア・ウクライナ情勢については状況を注意深くモニターし、グローバルの視点から新興国株式市場、ロシア株式市 場について、投資判断をして参ります。 本資料中シュローダー/Schrodersとは、シュローダー plc.および同社が直接的または間接的に株式または持分の50%以上を保有する会社等の法人を意味しま す。本資料は、情報提供を目的として、シュローダーの情報を元シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社が作成したものであり、如何なる有価証券の 売買の申し込み、その他勧誘を目的とするものではありません。なお、本資料は、作成時点において作成者が信頼できると判断した情報に基づいて作成されており ますが、内容の正確性あるいは完全性については、これを保証するものではありません。本資料に示した運用実績、データ等は過去のものであり、将来の投資成果 を示唆あるいは保証するものではありません。 . シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第90号 加入協会 / 一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人投資信託協会
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