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Fund Manager’s View
シュローダー・ユーロ株式ファンド
為替リスク軽減型/為替ヘッジなし/⽶ドル投資型
2015年9⽉
ファンド・マネジャーに聞く 市場の⾒通しとファンドの運⽤⽅針
ユーロ株式市場は、年初来、概ね堅調に推移してきましたが、⾜元では変動性の⾼い相場展
開が続いています。そこで、当ファンドのファンド・マネジャーである、マーティン・スカンバーグ
(Martin Skanberg)より、最近のユーロ株式市場をとりまく環境を踏まえた市場の⾒通しと
ファンドの運⽤⽅針について、ご説明します。
※ファンド・マネジャーはシュローダー・インベストメント・マネージメント・リミテッドに所属。
マーティン・スカンバーグ
欧州株式チーム ファンド・マネジャー
1 ユーロ株式市場の⾒通し 「欧州経済の回復が最⼤のけん引役」
ユーロ株式は、欧州中央銀⾏(ECB)の量的⾦融緩和策
(QE)のもとで、年初来、概ね堅調に推移してきました。最近
は⼀進⼀退ですが、今後ユーロ株式が上昇するドライバー(原
動⼒)となり得る要因が数多くあるとみています。
中でも最⼤のけん引役として、欧州経済の回復が継続し
ていることが指摘されます。特に、欧州周縁国における改⾰や
財政再建が、QEを含む「超」⾦融緩和のもとにおいて成果を
⽣み始め、企業の信頼感の改善につながっています。消費⽀
出も堅調で、過去12ヵ⽉にわたる原油価格の下落の効果は
まだ浸透していないと思われるものの、消費を⽀えていると⾔え
ます。
ユーロ圏の⼩売売上⾼と消費者信頼感指数
8
(%)
6
消費者信頼感指数(右軸)
0
-5
4
-10
2
-15
0
-20
-2
-25
-4
-6
-8
右グラフの出所:ブルームバーグのデータをもとにシュローダー作成。 2005年6⽉
2 ユーロ圏企業の業績
(2005年6⽉〜2015年6⽉)
⼩売売上⾼
(前年⽐、左軸)
2010年6⽉
-30
-35
-40
2015年6⽉
「第2四半期は業績の伸びが加速」
欧州経済の回復は企業業績の改善を後押しする好材料となります。何年にもわたる不景気のもとで経済活動が控えら
れた結果貯め込まれた、消費者・企業の潜在的な需要が沸き起こりつつあります。原油安は企業の投⼊コストの抑制につな
がり、企業利益を押し上げる重要な要因となり得ます。なお、ユーロ圏の2015年第2四半期の企業利益は、対前年同期
⽐で2割弱増加し、第1四半期から加速したとみられます。
業種別では、ユーロ圏域内経済への依存度が⾼い銀⾏とメディアの第2四半期業績が特に好調で、企業利益は対前年
同期⽐で4割程度の伸びとなったもようです。こうした企業利益成⻑の勢いは実体のあるものと考えており、ユーロ圏経済の
回復が⼒を増すとともに今後⼀層の伸びが⾒込まれます。既に⽶国企業の利益率が2008年の⾦融危機以前の⽔準まで
回復したように、ユーロ圏企業も2008年の⾦融危機以前の⽔準まで回復することが期待されます。
(次ページに続く)
シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社
⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第90号
加⼊協会: ⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会、⼀般社団法⼈投資信託協会
※上記は過去の実績であり、将来の運⽤成果等を保証するものではありません。3ページ以降のリスク、費⽤、留意点等を必ずご参照ください。
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3 ⾜元の懸念材料 「新興国の経済成⻑の動向を注視」
ギリシャ問題は、ギリシャがユーロ圏から離脱するのではない
かという懸念を⽣むなかで、株式市場の変動性を⾼めました。
欧州連合(EU)による⾦融⽀援の条件である緊縮財政を着
実に実⾏するのかについては依然疑念があるものの、ギリシャ
政府が⽀援策を受け⼊れたことにより、ギリシャのユーロ圏離脱
の懸念はとりあえず後退しました。
ユーロ圏の購買担当者景況感指数(PMI)
(2012年8⽉〜2015年7⽉)
56
54
52
50
仮にギリシャのユーロ圏離脱懸念が再燃しても、ユーロ圏経
済への影響は限定的なものに留まると想定しています。それは、 48
コンポジット
①ギリシャのGDPはユーロ圏全体の2%未満に過ぎないこと、
製造業
46
②ギリシャの株式は代表的な株式指数に含まれていないこと、
サービス業
③ギリシャの債務の多くは公的機関によって保有されていること、 44
などが理由です。実際、最近の購買担当者景況感指数は、 2012年8⽉
2013年8⽉
2014年8⽉
ギリシャに対する懸念が完全には払しょくされていない中でも、 出所:ブルームバーグのデータをもとにシュローダー作成。
拡⼤領域(50以上)にあります。
ギリシャ問題より⼤きな懸念材料は、新興国の経済成⻑の減速です。特に中国が関⼼を集めていますが、ラテンアメリカも
懸念材料です。⽶国連邦準備制度理事会(FRB)による利上げが⾏われると、⽶ドルの更なる上昇を招き、新興国が直⾯
している問題を悪化させる可能性があると懸念されます。先ごろの中国による⼈⺠元の切り下げは、ユーロ圏経済への悪影響
を懸念させましたが、過去約2年間にわたりユーロは⼈⺠元に対して下落してきたため、ユーロが対⼈⺠元で若⼲上昇した現
状の⽔準でも、為替⽔準はユーロ圏経済にとって追い⾵と⾔えるでしょう。
4 ファンドの運⽤⽅針 「内需依存度の⾼い銘柄を特に選好」
欧州経済の回復を踏まえ、当ファンドでは、事業の欧州域内への依存度が⾼い企業の株式を特に選好しています。内需
依存度が⾼い銘柄は輸出関連銘柄と⽐較してEPS(1株当たり利益)の⼤幅な上⽅修正を⽰しているにもかかわらず、概ね
かなりの割安⽔準にあると考えられます。⼀⽅で、これまでユーロ安が輸出関連企業に恩恵をもたらしたように、⽶ドルに対する
ユーロ安が今後も追い⾵となる可能性も指摘できます。例えば、ユーロ圏企業が展開する海外事業の中で、⽶国の建設市
場のように特に魅⼒的と考えているものもあります。しかし、成⻑が減速しているような新興国市場への依存度の⾼い銘柄に
対しては、慎重な姿勢を取りたいと考えています。エネルギー関連銘柄の株価が急落しましたが、転換点がいつ訪れるかについ
ては不透明なため、コモディティ(商品)関連銘柄も避ける⽅針です。
ユーロ圏では、銀⾏が最も魅⼒的な投資機会を提供していると考えています。ユーロ圏域内の貸出は増加基調にあり、増
益・増配の可能性が⾼まりつつあるとみています。
また、過去あるいは他の地域と⽐較して、ユーロ株式は総じて割安な⽔準にあると考えています。2015年8⽉末時点の予
想PER(株価収益率)を⽐較すると、ユーロ株式*の14.0倍に対し、⽶国株式*は16.7倍、⽇本株式*は17.8倍となってい
ます。
加えて、欧州全域でM&A(企業の合併・買収)が増えつつあることも指摘できます。活況を呈するM&Aは、割安な株価を
フェアバリュー(公正価値・適正価格)まで持ち上げる要因になる可能性があります。
*
※
※
※
ユーロ株式はユーロストックス50、⽶国株式はS&P500、⽇本株式は⽇経平均株価。
ユーロ圏とは、EU加盟国のうちユーロを通貨として採⽤している国の総称と定義します。ユーロ株式とは、ユーロ圏各国の企業が発⾏する株式です。
ファンドの運⽤⽅針は、マザーファンドの主要投資対象である外国籍投資証券のマスターファンドの運⽤⽅針です。
本資料は情報提供を⽬的として、シュローダー・インベストメント・マネージメント・リミテッドが作成した資料をシュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社が
抄訳・編集したものです。作成時点における⾒解であり、将来、予告なく変更される場合があります。
シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社
⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第90号
加⼊協会: ⼀般社団法⼈⽇本投資顧問業協会、⼀般社団法⼈投資信託協会
※上記は過去の実績であり、将来の運⽤成果等を保証するものではありません。3ページ以降のリスク、費⽤、留意点等を必ずご参照ください。
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投資信託説明書(交付⽬論⾒書)は、販売会社または⾦融商品仲介業務等を⾏う登録⾦融機関までご請求ください。本資料中のコメン
トはシュローダー独⾃のものであり、必ずしも⼀般的なものであるとは限りません。
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【募集の取扱い等】シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社のホームページ等でご確認ください。
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