イラストで見る世界経済 2016年3月
世界経済の見通しは全般に下振れ
金融政策の見通し
世界経済は緩やかな回復が続いていますが、成長減速とインフレ率低下の見通しが強まったと見ています。
米国、日本および新興国の下方修正が2016年の世
界経済の成長見通しを押し下げ
原油安を背景に先進国のインフレ見通しを引き下げ、
通貨安を背景に新興国のインフレ見通しを引き上げ
インフレ率
GDP成長率
7
9
6
8
5
4
3
2
1
3.6
3.4
2.4
1.8
4.4
2.8
1.9
2.4
7.6
7
6
5
3.9
4
3.0
1.0
1
-2
新興国
2016年(予想)
世界
2017年(予想)
3.7
2.0
米連邦準備制度理事会（FRB）：
利上げ先送り
FED
0.2
0
2015年
6.7
2
-1
-3
8.7
3
1.7
0
不透明な経済環境を受けて、各国政府や
中央銀行はともに積極的な対応を迫られてい
ます。
-1
2015年
2016年(予想)
2017年(予想)
世界経済の低迷を受け
て、3月は利上げを見送
り、6月と12月に行われる
見通し
2017年は、新興国市場の安定化により、成長率は高
まると見込んでいます。
先進国
日本銀行：利下げ
欧州：不透明な世界におけるオアシス
BoJ
政治的リスクも許容範囲に留まっており、底堅く安定した成長を続けています。
2016年のユーロ圏のインフレ率は、原油安を背景に
0.7%の見込み
2016年のユーロ圏のGDP成長率予想を1.5%から
1.4%へ引き下げたものの2017年の見通しは据え置き
インフレ率
GDP成長率
3.5
3.5
3
2.5
3
1.9
1.9
2.5
2
1.6
1.5
1
1.5
2
1.5
0.5
0
0
-0.5
-0.5
-1
-1
2015年
英国
0.8
1
1.4
0.5
2016年(予想)
ユーロ圏
2017年(予想)
0.1
0.0
2.0
1.6
2015年
2016年(予想)
2017年(予想)
英国のGDP成長率については、ブレグジット（英国のEU離脱）をめぐる
不透明感と財政緊縮の再開を背景にかなり慎重な見方をしています。
GDP成長率
7.5
6.9
6.3
7.9
7
6
5
6.2
11
9
8
7
3
6
2
-0.7
0
-1
-2
-3
-4
15.3
10
4
1
1.5
5
1.0
3
中国
2016年(予想)
ロシア
9.0
5.0
1.5
2017年(予想)
ブラジル
-1
2015年
BoE
利上げには慎重姿勢のた
め、今年終盤と来年はじ
めに利上げを先送りする見
通し
インフレ率
8.0
7.8
0
-2.8
2015年
+15
4
2
1
-3.7
年内追加利下げの可能
性が高く、中銀預金金利
のマイナス幅が広がる見
込み
イングランド銀行：慎重姿勢を強める
中国：原油安と通貨安を受けて景気減速
ブラジル：2016年はマイナス成長が予想されるが、景気の回復につれて2017年はプラス成長に転じる見込み
インド：景気の加速が続くが、「主要国最速の経済成長国（2015年）」の背景にある成長の質や経済データ
の信頼性については疑問符
ロシア：原油安が最悪期を脱したことで、2017年は弱いながらもプラス成長の見通し
7.0
欧州中央銀行（ECB）：利下げ
ECB
0.7
BRICs：底入れか？
8
マイナス金利幅を今年、
来年と拡大する見込み
5.4
6.8
5.3
2.1
1.9
2016年(予想)
中国人民銀行：利下げ
2017年(予想)
PBoC
2月に続く更なる預金準備
率の引き下げと、政策金利
の引き下げが見込まれる
インド
出所：各種資料よりシュローダー作成。2016年3月時点。
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