〝地図〟を授業に活かす ~中学地理 「世界の諸地域」

Vol.2
〝地図〟を授業に活かす ~中学地理「世界の諸地域」アフリカ州①~
アフリカ州の学習を進める際に、生徒に捉えさせたいポイントが
あります。それは、
「アフリカは大きい」
ということです。
中学校教科書『新しい社会
地理』(東京書籍)にも、次のように記されています。
アフリカは地中海をはさんでヨーロッパの南に位置する広大な大陸です。
アフリカ大陸は、ユーラシア大陸に次ぐ、世界2位の面積を誇る大陸です。北アメリカ
大陸や南アメリカ大陸より一回り以上大きく、ヨーロッパ3つ分がアフリカ大陸の中に入
ってしまうほど広大です。アフリカが「広大な大陸」であることをしっかり捉えることで、
広い空間軸からアフリカ州の自然や気候、文化等の「多様さ」を見ていくことができます。
しかし、普段私たちが目にする機会が多いミラー図法やメルカトル図法の世界地図では、
緯度によって面積の表れ方が変わってしまうため、赤道を中心に広がっているアフリカ大
陸は実際よりも小さく表されます。教科書65頁に載っている世界地図をもとに、実際に
生徒に各大陸の大きさを比較させてみると、一番大きいのがユーラシア大陸であることが
すぐに分かります。しかし、二番目に大きい大陸は、北アメリカ大陸ではないかと思える
ほど、アフリカ大陸よりも北アメリカ大陸の方がやや大きく見えてしまいます。
そこで、地図帳の使い方を工夫して、アフリカ大陸と他の大陸の大きさを、より正しく
比較させる実践例を紹介します。
〈地図活用〉複数の地図帳を用意し、同縮尺の地図で各大陸の大きさを比較させる。
『中学校社会科地図』帝国書院(以下、地図帳と表記)には、アフリカ大陸、ユーラシ
ア大陸、南北アメリカ大陸が、4500万分の1の同縮尺で掲載されています。ただ、そ
れぞれの大陸が別々のページに掲載されているので、地図帳1冊だけでは一目で比較する
ことができません。そこで、地図帳を複数用意し、次のように比較します。
まず、3・4人の小グループをつくり、地図帳を3冊用意させます。
次に、アフリカ大陸、ユーラシア大陸、南北アメリカ大陸が同縮尺(4500万分の1)
で掲載されているページをそれぞれ開かせて、各大陸の大きさを比較させます。
この活動を通して、生徒たちは、これまでもっていたイメージと違い、アフリカ大陸の
大きさに驚くでしょう。
面積がほぼ正しい地球儀でも、各大陸を同時に見ることができないので思うように比較
できません。しかし、複数の地図帳を活用することで、各大陸の大きさを一目で、同時に
比較することができ、アフリカ大陸が広大であることを捉えることができます。
次回も、中学地理「世界の諸地域」(アフリカ州)②として、地球儀の活用に
ついて紹介します。