越前市公民館(冊子)(PDF形式:2936KB)

公民館とは・・・
公民館は、地域住民のために社会教育を推進する拠点施設として中心
的な役割を果たしています。
現在、アジア地域を中心に展開されているコミュニティ学習センター
(Community Learning Centre:CLC)のモデルとして世界の注目
を集めています。
2
つどう
公民館は
生活のなかで気軽
に人々が集うこと
ができる場です。
むすぶ
まなぶ
公民館は、
地域のさまざまな
機関や団体の間に
ネットワークを
形成します。
公民館は、
自らの興味関心に基
づいて、また社会の
要請にこたえるため
の知識や技術を学ぶ
ための場です。
人づくり・地域づくり
公民館は、住民同士が「つどう」
「まなぶ」
「むすぶ」
ことを促し、人づくり・地域づくりに貢献しています。
*公民館は、法律に基づいた、社会教育施設です。
日本の
「社会教育
(social education)
」
は、
「成人教育
(adult education)
」
「コミュニティ教育(community education)
」及び子どもや青少年に対
する「学校外教育・ノンフォーマル教育(non-formal education)
」を
含みます。
3
なぜ公民館をつくる必要があったか
公民館が設置されたわけ
日本に公民館が誕生したのは、1946年です。公民館は終戦後の混乱した世相の中か
ら祖国再建への活路を開くべき原動力として教育の役割が大きいという認識から、単に学
校教育だけではなく、大人の教育・学習のための場が求められ、「公民館」が構想され、
官と民が一体となって設置が奨励されたのです。
・公民館は戦後作られた日本独特のものです。
・公民館構想は昭和21年(1946年)当時文部省社会教育課長であった寺中作雄氏によ
って作られ、「寺中構想」と呼ばれています。
つうちょう
・1946年7月5日 各県知事宛に文部次官通 牒 「公民館の設置運営について」として
通達され全国各地に公民館が誕生していきました。
公民館の誕生(昭和21 年7 月)
りょうげん
燎 原 の火のごとく公民館設置運動は全国津々浦々よ
りまき起こった
日本初の公民館(岩手県水沢町)
(現: 奥州市)
・寺中氏はなぜ公民館を作る必要があるか、以下の3点を理由として挙げています。
1 民主主義を我がものとし、平和主義を身についた習性とするまでにわれわれ自身を
訓練するため
2 豊かな教養を身につけ文化の香り高い人格をつくるよう努力するため
3 身についた教養と民主主義的な方法によって郷土に産業を興し、郷土の政治を立て
直し、郷土の生活を豊かにするため
4
公民館の位置づけ
公民館は、教育基本法や社会教育法により、日本の教育法体系のな
かに位置づけられています。
教育の目的
教育基本法では、教育の目的は、
「人格の完成を目指し、平和で民主的な国家及び社会の形
成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行わなければならな
い。
」とされています。さらに、社会教育については、
「個人の要望や社会の要請にこたえ、
社会において行われる教育は、国及び地方公共団体によって奨励されなければならない」と
されています。
(教育基本法 第1条、第12条第1項)
社会教育の定義
社会教育法では、社会教育とは、
「学校教育法(略)に基づき、学校の教育課程として行わ
れる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動(体育及
びレクリエーションの活動を含む。
)
」と定義されています。
(社会教育法 第2条)
公民館の目的
公民館の目的として、
「公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即
する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もつて住民の教養の向上、健康の増進、
情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与すること」が掲げられています。
(社会教育法 第20条)
公民館の設置
「公民館は、市町村が設置する」とされており、定期講座の開設や、討論会・講習会・講演
会等の開催、図書・記録・模型・資料等を備え、その利用を図ること、体育・レクリェーショ
ン等に関する集会の開催、各種団体・機関等との連絡、その施設を公共的利用に供すること等
を行うとされています。
(社会教育法 第21条第1項、第22条)
この市町村が設置する公民館のほかに、住民たちがお金を出し合って、集落ごとに公民館に
似た機能を持つ施設を設置・運営している場合があります。このような公民館を「自治公民館」
といい、全国公民館連合会が2002(平成14)年に実施した調査によると、全国で約7万の自治公
民館の設置が報告されています。
5
運営
公民館は、社会教育法に基づき、市町村の社会教育行政の一部に位置づけ
られています。2003(平成15)年以降、地方自治法の一部改正により指定管
理者制度がうまれ、公民館の管理・運営にも導入されています。
運営の原則
○地域性
公民館は、行政が地域住民のニーズを把握し地域が抱える様々な教育課題への対応
などについて、主導的に学習機会を企画し、自ら提供することができる地域の学習拠
点です。
○教育専門性
すべての活動に、社会教育的な観点に基づいた専門的な配慮がなされています。
○公共性
公民館は、年齢、性別、職業等を問わず、全ての人に開かれた場所として運営され
ています。
運営の特徴
○公民館運営審議会の設置
館長の諮問に応じて、公民館における各種の事業の企画実施について調査審議する
機関として、地域住民や保護者、教師などの学校教育や社会教育の関係者、学識経験
者等をメンバーとする公民館運営審議会を設置することができます。
○運営に関する評価の実施
公民館は、当該公民館の運営について評価を行い、その結果に基づき、公民館の運
営の改善を図るため、必要な措置を講ずるよう努めなければならないとされています。
○運営に関する情報の提供
公民館は、当該公民館の事業に関する地域住民その他の関係者の理解を深めるとと
もに、これらの者との連携及び協力の推進に資するため、当該公民館の運営に関する
情報を積極的に提供するよう努めなければならないとされています。
予算
公民館の活動は、市町村の予算でまかなわれることが原則ですが、場合によっては、
参加者から少額の負担(必要経費など)を徴収することもあります。
施設
公民館の建物の維持管理は市町村の責任のもとに行わなければなりません。
6
公民館の設置・運営のための基準
公民館の健全な発展のために、公民館の設置運営上必要な基準が、文
部科学省によって定められています。現在の基準(2003(平成15)年告
示)には、以下の事項が掲げられています。
・対象区域
・地域の学習拠点としての機能の発揮
・地域の家庭教育支援の拠点としての機能の発揮
・奉仕活動・体験活動の推進
・学校、家庭および地域社会との連携
・地域の実情を踏まえた運営
・職員
・施設および設備
・事業の自己評価とその公開
7
越前市の公民館
越前市の目指す公民館像
・誰でも足を運びやすく、参加しやすい、人と人とを結ぶ施設
・地域の課題解決や地域に根ざした学級講座の開催
・地区の総合的なまちづくりの拠点施設
設置目的
越前市公民館設置及び管理条例において、
「社会教育法の規定により公民館を設置
し、同法第20条及び越前市地域自治振興条例の目的を達成するため、必要な事項を定
めるものとする。
」と規定している。
事業の特徴
越前市公民館設置及び管理条例施行規則第2条において、
「公民館は、社会教育法
第22条に定める事業及び地域自治の振興を図る事業を行う。
」と規定している。
8
○社会教育法
第5章
公民館
(目的)
第20条
公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために、実際生活に即する教育、学術
及び文化に関する各種の事業を行い、もつて住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、
生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする。
(公民館の事業)
第22条 公民館は、第20条の目的達成のために、おおむね、左の事業を行う。但し、この法
律及び他の法令によって禁じられたものは、この限りでない。
1 定期講座を開設すること。
2 討論会、講習会、講演会、実習会、展示会等を開催すること。
3 図書、記録、模型、資料等を備え、その利用を図ること。
4 体育、レクリエーシヨン等に関する集会を開催すること。
5 各種の団体、機関等の連絡を図ること。
6 その施設を住民の集会その他の公共利用に供すること。
○越前市公民館設置及び管理条例施行規則 (平成 17 年 10 月 1 日)
教育委員会規則第 22 号
(事業)
第2条
公民館は、社会教育法(昭和 24 年法律第 207 号)第 22 条に定める事業
及び地域自治の振興を図る事業を行う。
○越前市地域自治振興条例 (平成 17 年 10 月 1 日)
条例第 7 号
(目的)
第1条 この条例は、地区の市民等が身近な課題を自主的に解決し、地区の個
性を生かして自立的にまちづくりを行う自治振興会の活動に関する事項の大綱を
定めることにより、市と当該団体との間の基本的関係を明らかにするとともに、当
該団体の民主的かつ効率的な活動の確保を図り、もって地域自治の推進に資するこ
とを目的とする。
9
越前市教育振興ビジョン(抜粋)
教育振興ビジョン策定の趣旨及び位置づけ
この「越前市教育振興ビジョン」は、「越前市教育方針」の指針に基づき、
教育の振興のための施策に関する基本的な計画を定めるものです。
この、ビジョンは、教育諸事業を推進するために毎年度に定めている「教
育方策」の上位計画とするものです。
このビジョンは、今後5年間に取り組むべき教育施策の方向性を示し、総
合的・計画的に推進する内容となっています。
このビジョンは、平成19年に策定された「元気な自立都市 越前」を目
指す「越前市総合計画」の理念、その基本政策である「元気なひとづくり」
に基づき、たくましく生きる力を養う教育を実現し、心豊かで元気な人に支
えられたまちを目指すものです。
このビジョンは、計画期間を平成22年度から平成26年度の5年間とし
ます。
4つの仕組みで教育を進めます
人が生涯を通じて学習する過程を生涯学習とし、学校教育や社会教育をは
じめとした、就学前教育、家庭教育、青少年の健全育成への取組、歴史、芸
術・文化活動への取組、スポーツ活動への取組は、生涯学習を進めるための
システムとして位置づけられます。
ここでは、生涯学習の理念をふまえて、家庭・学校・地域がそれぞれの役割
と責任を認識し、互いに連携・協力を図りながら郷土に根ざした教育を推進す
るための仕組みづくりとし、4つの柱で、諸施策を推進します。
目指す越前市の人間像
豊かな心
知識と教養
地域や文化を
健康な体
愛する心
等しく分かち合
える心
Ⅰ
人間力を高め
生涯学習
学校教育、社会教育・歴史・芸術・文化活動
への取組み、スポーツ活動への取組み︶
4つの柱︵生涯学習を進める4つの仕組み
人間力
る教育の充実
Ⅱ
主体的に学びを活かす生涯学習社会の実現
Ⅲ
誇れる歴史、
Ⅳ
生涯スポーツのまちづくり
10
芸術文化の創造
Ⅱ
1
主体的に学びを活かす生涯学習社会の実現
生涯学習の充実と環境整備
教育水準の向上、余暇時間の増大、ライフスタイルや価値観の多様化など、
社会の変化に伴う市民の自己実現や生きがい作りの要求が高まる中、生涯学
習の場を一層充実させることが課題となっています。
さらに、生涯学習は、単に楽しくかつ多様に学ぶことのみに力点を置くの
ではなく、学んだ成果を地域社会の中で活かすことも重要な視点です。生涯
学習の成果を活かして、
「自立と協働」を理念とし、地域自治の推進をはじめ、
地域社会の活性化を図ることが求められています。
①
社会ニーズ及び地域の課題に対応した生涯学習
誰でも足を運びやすく、参加しやすい、
人と人を結ぶ生涯学習センターや地区公民
館を目指すため、新しい時代を切り拓く人づ
くりや地域コミュニティづくりを推進しま
す。
また、今日的な生活課題や地域課題の解
決に向け、学習の成果をまちづくりや社会参
加活動につなげます。
生涯学習センターは、各種養成講座など市
全体の講座教室を、地区公民館は、その地域 地域自治を考える公民館とまちづくり研修会
の課題解決や地域に根ざした学級講座を開
催し、市民が主体的・積極的に取り組む学習
機会の設定と提供に努めます。
○実現するための事業
ア 地域情報の発信
イ 地域機関との連携
ウ 学級・講座開催
エ 公民館職員の職務内容の明確化
②
活力ある地域づくりの推進
分権型社会の進展とともに、自治体の役割と責任が拡大し、市民にあっ
ても、自らがまちづくりの担い手となる新しい地域自治の在り方が求められ
ています。
当市では公民館に自治振興会の活動拠点があり、公民館と自治振興会は、
共通した役割・機能等を有し活動していますが、より効率的な運用を図る
必要があります。
そのため公民館は、自治振興会と連携し、地域住民への均質なサービス
11
を提供するため、資源の有効活用を図り、自治振興会の活動をはじめとし
た「地区の総合的なまちづくりの拠点施設」へと移行します。
○実現するための事業
ア 地域自治振興会との連携
イ 青年活動の支援
ウ 成人式開催
エ 社会教育団体や市民活動グループ等の指導育成
オ 団塊世代の地域づくりへの参画支援
2
家庭及び地域における教育力の向上
家庭教育は、子どもが基本的な生活習慣、豊かな情操、基本的な社会の
ルール、自立心や自制心などを身につけるうえで、重要な役割を果たしま
す。
しかし近年、家庭を取り巻く状況は大きく変化し、子育てに対する負担
感や育児に対する不安や悩みが広がっています。
このような状況のなか、家庭、学校、地域、関係機関が連携して、不安
や悩みを抱く保護者などの複雑多様化する相談内容に対応するとともに、
家庭や地域における教育力の向上に努めていく必要があります。
①
子どものための家庭及び地域における教育力の向上
思いやりの心を育て、心豊かな家庭づく
りを推進するため、家庭・学校・地域の連
携・協力を強化し、地域社会全体で子育て
を支援する体制の整備・充実に努めます。
また、放課後等に子どもたちが安全・安
心で健やかに過ごせる居場所を確保し、学
習活動やスポーツ・文化活動、地域住民と
の交流活動等の充実を図ります。
○実現するための事業
ア 家庭教育の推進
放課後子ども教室
(地域の方の指導でひょうたんづくり)
イ 子どもの居場所づくりの推進
ウ 親子対象講座の開催
平成22年3月
福井県越前市教育委員会
12
公民館の活動
現在、全国に約16,000館(平成20年文部科学省調べ)の公民館があります。
多くの公民館は、学習や会議のためのスペース、図書室、料理室、また和室や茶室、
託児所、視聴覚室、スポーツのためのスペースなどをそなえています。
公民館は、学校や他の社会教育施設(博物館、図書館等)
、社会教育団体、NPO/NGO、
関係行政機関などと連携して社会教育活動を行っています。
越前市は、生涯学習センターと17の地区公民館があります。生涯学習センターは、
各種養成講座など市全体の講座教室を、地区公民館は、その地域の課題解決や地域に
根ざした学習講座を開催し、市民が主体的・積極的に取り組む学習機会の設定と提供
に努めています。平成22年3月には越前市教育振興ビジョンが策定され、公民館は、
「地区の総合的なまちづくりの拠点施設」として位置づけられています。
*博物館や図書館は公民館とならび、地域の教育文化活動を支えるという
共通の目的を持つ社会教育施設です。博物館は博物館法、図書館は図書館
法によってそれぞれ法的な位置づけを与えられています。
13
∼いつでも誰でも参加しやすい 学習の拠点∼
生涯学習センター
家庭菜園講義
越前市生涯学習センター
語り部現地研修
越前市は古くから国府の置かれた越の国の中心都市として栄え、長い歴史と文化の豊かな地域
です。数多くの史跡や神社仏閣等が保持されていることから、市民の中にも、郷土史や生活文化
のルーツを探る熱意にあふれた市民性があります。
生涯学習のメニューの中にもそうした学習意欲・市民ニーズに応えられる歴史・文化、自然・
環境から文学に至るまでの多種多様な分野の講座体系を構築し運営しています。
越前まなぼう座 ―市民が主体的・積極的に取り組む内容―
☆郷土を深く知るために広く歴史を学ぶ
越前おもしろ歴史回廊やふるさと語り部講座
☆食の大切さを知り自然環境に学ぶ
えちぜん自然塾や家庭菜園(初級編・上級編)
☆文学・教養を深め、生き方を学ぶ
教養講座や源氏物語54帖を読む会等
☆社会の変化に対応し、情報の基礎を学ぶ
パソコン講座等
☆今日的な地域課題や生活課題を学ぶ
地域サポーター講座や短期講座
☆子どもや青年の自主可能性を引き出す学び
ゆうす・くらす(青年講座)や夏休み子ども教室
☆地域で人材の活躍を促すために学ぶ
地域自治人材発掘塾
青年活動支援や出前講座(講師派遣)
越前市 世帯数 26,819 戸、人口 82,654 人(平成 23 年 3 月現在)
14
∼季節ごとに「フェスタ in ひがし」∼
武生東公民館
納涼フェスタ
菜の花フェスタ
冬遊フェスタ
秋の文化祭
東地区は、越前市の市役所・JR武生駅の所在地として中心市街地にあります。しかし、若年
層の郊外移動に伴うドーナツ化現象が進み、少子高齢化が顕著となっています。市内 17 地区の中
でも高齢化率がトップクラスになりましたが、高齢者の方々は健康長寿でいきいきと過ごし、後
に続く次世代のお手本となる活動をしています。
また、
以前は市の中心地として賑わい、武生東小学校は歴史と伝統を誇るマンモス校でしたが、
ここ 10 年で約2割の減少となり、児童数は 250 名(平成 22 年 4 月現在)となっております。こ
のような現実を踏まえ、
「季節ごとのフェスタ」を実施することで、地域住民の交流を深め、互い
に顔見知りになり、声を掛け合うことのできるまちづくりを進めています。
「冬遊フェスタ」は、三世代交流の事業ですが、武生東小学校の保護者と協力し、小学校で開
催するようになったことで、さらに事業を深めることができました。餅つきという伝承行事、子
どもたちが楽しむ冬の遊びなどを通して、年長者から次世代の人々に様々なことが受け継がれて
いくことを期待します。世代間で考え方の違いはあっても、同じ地区住民として関わり合い、助
け合って交流する中で、地域活動の担い手も育っていくことを期待し、取り組んでいます。
川を守るとともに花のある地区推進事業に取り組むことで、日野川河川敷に菜の花畑が広がっ
たように、「季節ごとのフェスタ」の開催で、住民の心にも交流の花が咲き誇ることを願ってお
ります。
東地区世帯数 2,258 戸、人口 5,530 人(平成 23 年 3 月現在)
15
ふれあい交流
∼冬を遊ぼう∼
武生西公民館
男の子に人気のベイブレード
シャッフルボードで楽しむ
カニ鍋とぜんざいでホット一息
けん玉名人指導で技も上達
西地区は、
全域にわたり武生西小学校、武生第一中学校の子どもたちの通学路となっています。
そのため、青少年の見守り活動と青少年健全育成のために地域コミュニティの再構築が大きな課
題です。そこで、子どもたちと地域の人たちが集い、ふれあいを深めることを目的として、冬の
自然素材を活用した「冬を遊ぼう」という三世代ふれあい交流事業に取り組んでいます。
この事業は、これまでは総社大神宮と総社通りを会場にして中心市街地活性化事業の一環とし
ても開催してきました。平成 21 年度は、会場を武生西小学校体育館に移し、
「寒い冬を楽しく遊
ぼう」という新企画で実施しました。
福井県でただ一人のけん玉名人の素晴らしい技の披露と子どもたちへの楽しい指導がありまし
た。その他、めんこ・お手玉・おはじきなどの昔の遊び、ニュースポーツなどの今の遊びを体験
し、世代を超えて子どもも大人も楽しみました。そして、最後には手作りのカニ汁とぜんざいが
振舞われました。
近年は、暖冬による雪国らしい遊びができなくなってきているのは残念ですが、毎年趣向を凝
らしながら、西地区の冬の風物詩となる事業として、これからも実施していく予定です。
西地区世帯数 2,805 戸、人口 7,287 人(平成 23 年 3 月現在)
16
ふれあい交流
∼人材発掘と地域課題解決∼
神山公民館
昇龍お膳
3×成人のつどい
神山公民館では、積極的な生き方を創造する生涯学習と地域活動へのきっかけづくりとして、
「3×成人(60 歳)のつどい」を毎年開催しています。これは同窓会でも、お楽しみ会でも、60
歳の方をお祝いする式典でもありません。60 歳という年齢に着目して始めた公民館学級で、平成
17 年度から継続しています。
60 歳というと、一般的に仕事の方も一段落、子どもたちも独立し少し余裕が出始める頃。体を
動かす、頭を働かす、個人の力を発揮する頃です。
「そろそろ私も何か・・・」という人を地域に呼び込み、地域活動の楽しさや学ぶ楽しさを伝
え、仲間と一緒に活動する。
「3×成人のつどい」という方法で会して、顔見知りの同級生や青年
団時代に熱い思いを語り合った仲間が、まだ参加できずにいる人を誘う。たとえ初対面でも同年
代の気安さから話に花が咲き、町や地域に関心を持ち身近なところから活動に参加してもらい、
60 歳という節目の年に生涯学習や地域デビューを図ろうとするものです。
また、郷土の食文化の後継者育成のために、その季節その土地で採れる材料で当たり前に作っ
て食べていた郷土料理や伝承料理を母から子や嫁、孫へと受け継いでいけるよう地域の達人を講
師に「昇龍お膳」講座を毎年開催し、多くの参加者で賑わっています。
このように、地域に根ざした学習や事業を計画し活動を広げ、地域課題を住民自らが解決する
自治力を培うことが今の公民館に必要なことなのだろうと考えています。
神山地区世帯数 997 戸、人口 3,329 人(平成 23 年 3 月現在)
17
∼全国初の男女共同参画公民館宣言∼
武生南公民館
キャッチフレーズ
「あなたが主役」講座のワークショップ
あいさつ運動
武生南公民館では、
「男女共同参画社会を南地区から」と準備委員会を立ち上げ、平成 14 年 3
月 10 日に全国初となる、男女共同参画公民館宣言を行いました。宣言と同時に、地域に男女共
同参画の意識を広げることを目的に、推進員として 14 名を館長が委嘱しました。
南地区男女共同参画推進員会(通称いっしょの会)では、毎年学習テーマを設定し、人権、平
和、政治、憲法、介護、年金、まちづくりなど様々な学習を重ねてきました。
平成 17 年 10 月、地域の女性たちに呼びかけ、ウィメンズ in こうみんかん「あなたの声で、
地域が活きる!」を 5 回連続講座として開催し、
「南地区夢プラン」を企画しました。
これは地域の課題・問題点を女性自らの視点で探し出し、住みやすい南地区にするために、企
画提案し、地域住民の協力のもと、実践行動に移したものです。
「夢プラン」で企画された「あい
さつ運動」は、現在も引き続き取り組まれています。
ひと
ひと
また、南地区の広報紙「南の風ニコ・サン」で、毎年推進員を公募し、さらに「女・男」コーナ
ーを設け、男女共同参画社会についての一人ひとりの思いを住民のリレーでつなげています。
平成 18 年 4 月、
「いっしょの会」は地域の活動グループとして公民館から独立しました。今後
も、公民館といっしょの会が両輪となって、南地区の男女共同参画を推進し、2 年後の 10 周年に
向けて、さらに若い人にも学びの輪を広めていきたいと思います。
南地区世帯数 3,253 戸、人口 9,318 人(平成 23 年 3 月現在)
18
∼吉野地区子ども教室へおいでよ∼
吉野公民館
「めぐりあいて…」
「はい!」
開講式でゴーヤを植えたよ
七夕、綺麗に飾れるかな
料理にチャレンジ
吉野公民館では、平成 16 年度より子どもが安全に活動できる「子ども教室」を開催していま
す。長期休みを除き、毎週木曜日の午後 4 時から 5 時 30 分に公民館と小学校体育館で活動して
います。キッズサポーター17 名の見守り・指導で、子ども約 100 名(低学年が多い)が下記の 4
つのジャンルに分かれます(違うジャンルにチャレンジするのも可能)
。サポーター発掘は、先輩
方の努力の賜物です。
①百人一首・・・子どもたちが一生懸命学び、大会では良い成績を残しています。
②料理・・・料理作りを通して、食の大切さや家族への感謝の心が芽生えています。今年も、開講
式に植えたゴーヤが見事なグリーンカーテンに育ち、収穫した実は食材にしました。
③お絵かき・・・黒板に大きく絵を描いたり、紙に自由に描いたり、時には折り紙をしたりして、
七夕やクリスマスツリーを綺麗に飾っています。
④自由遊び(バドミントン・ボール運動・縄跳び・鉄棒等)・・・元気いっぱいの子どもたちが多
く、サポーターは安全面で気が抜けません。
また、
「サマーキャンプ」の野外活動・テント宿泊、
「スノーキャンプ」の雪上運動会・雪遊び
は青年グループが中心になって企画し、自治振興会や青少年育成推進員会の大きな協力も得て実
施しています。このように、地区の方々との温かい交流は子どもたちの心身の成長や郷土愛を育
み、心に残る思い出づくりへと一役を担っています。
吉野地区世帯数 2,454 戸、人口 7,510 人(平成 23 年 3 月現在)
19
放課後子どもプラン
∼サンサンふれあい合宿通学∼
国高公民館
合宿通学ダイジェスト
子どもたちの合宿通学体験は、基本的な生活習慣を身につけ、他人を思いやる心、協力するこ
との大切さ、家庭への感謝を再認識させるとともに、家庭や地域の教育力の向上に努めることを
目的としています。平成 17 年から 4・5 年生の希望者を対象に、公民館を宿泊拠点とした 4 泊 5
日の「サンサンふれあい合宿通学」を開催しています。地域の大人や学生ボランティアの協力に
より、
「風呂・就寝」
「生活・安全」
「洗濯」「食事」
「健康管理」「総括」の各担当に分かれて打合
せを重ね、本番を迎えます。
地域の方々の温かい心にふれ、参加者や保護者からは、感謝の言葉は勿論、今度はスタッフと
して参加したいという感想も寄せられています。スタッフ側からも協力できてよかった、勉強に
なった、人の役に立てたなど達成感も大きく、この事業に関わったことで新たな地域活動へのき
っかけづくりにもなっています。
回を重ねる度に、より充実した事業になっている合宿通学。やはり、
「地域の子どもは地域で育
てよう」というスタッフの思いが原動力となり、地域の教育力の向上につながっているからでは
ないでしょうか。将来、地域がより活性化し、子どもたちの生きる力を育む取組みとして、今後
ますます重要であるように思います。「まちづくりは人づくりから」と言われるように、点が線、
線が面になる活動となるよう引き続き力を注いで参ります。
国高地区世帯数 3,422 戸、人口 10,318 人(平成 23 年 3 月現在)
20
放課後子どもプラン
∼ゆめポケットおおむしにおいでよ∼
大虫公民館
クッキング
よさこい
ちょこっと昔のゲーム遊び
合宿通学
「こんにちは!」
「ただいま!」今日も、元気な声が玄関ロビーに響き、子どもたちが学校から
公民館に帰ってきます。
大虫公民館では、放課後子ども教室「ゆめポケットおおむし」を開催して、放課後や休日の子
どもの居場所づくりに力を入れています。地域ボランティアの方を指導者に迎え、火曜日は囲碁
教室を、木曜日はよさこい教室、金曜日はバドミントン教室とかるた教室を行っています。また、
土曜や日曜日には、クッキングや館外学習など、季節に合わせたイベントも開催し、保護者もボ
ランティアとして企画から加わり、楽しく和気あいあいと活動しています。
もうひとつの目玉は、大虫小学校の4年生対象に実施する「おおむしっ子合宿通学」です。こ
れは、身の回りのことは自分でしようとする自立心や友達との協調性を育むことを目的として開
催しています。
「おおむしっ子合宿通学」の特徴は、学生ボランティアが児童の兄姉のように寄り添い、一緒
に生活をすることです。学生ボランティアが各班に1人以上付き、子どもたちの活動全般を支え
ています。一方、住民のボランティアは、子どもたちをあたたかく見守り、学生ボランティアが
動きやすいようにサポートしています。
大虫地区世帯数 1,729 戸、人口 5,651 人(平成 23 年 3 月現在)
21
放課後子どもプラン
∼放課後子ども教室∼
北新庄公民館
事務所も遊び場に
英語で読み聞かせ
料理教室
体育館でボール遊び
まちなか探検 市議会議場見学
北新庄地区には、児童館がありません。公園も少なく、子どもが安全に遊ぶことのできる場所
が不足しています。そこで、開館日の放課後と長期休暇の午後は、公民館と体育館を地区の子ど
もたちに開放しています。多い日には、1 日 50 名程来ます。
また、毎週金曜日は、北新庄保育園の学童保育児童の来館があるので、小学 1 年生から高校生
までが入り混じって遊んだり、宿題を教え合ったりする姿を見ることもできます。
地区のボランティアの方が中心となり、安全管理とともに挨拶や後片付けなど、簡単な決まり
を守れるように指導しています。体験教室などの企画もボランティアの方々と相談しながら開催
しています。
平成 21 年度から自治振興会の「自治会保険」を適用し、ボランティアの配置とともに安全な
居場所を提供しています。また、家族でも学校の先生でもない地域の大人との交流も大切にして
います。「放課後子ども教室」の前身である「地域子ども教室(平成 16 年∼18 年)」の参加者が
今では成長し、青年事業の中心を担う存在となっています。
今後は、青年層も巻き込んだ事業を開催し、子どもたちや青年、ボランティアの方々自身が企
画した事業を開催していく予定です。
北新庄地区世帯数 781 戸、人口 2,899 人(平成 23 年 3 月現在)
22
放課後子どもプラン
∼わかくさっ子・げんきいっぱい!南中山∼
南中山公民館
風船でマラカス作り
ペットボトルでエコ・ガーデニング
炭火でバームクーヘン作り
お料理大好き! キッズキッチン
南中山公民館は南中山児童館と併設されているため、「放課後子どもプラン事業」が取組みや
すい環境にあります。地区の達人の協力をいただき、各種団体や自治振興会等と連携しながら、
公民館と児童館の職員が一緒に、企画・運営して開催しています。事業内容は、日頃学校や家庭
では経験できないような非日常的な企画となるよう工夫しています。男女共同参画事業をはじめ、
三世代交流事業・環境学習・わくわくサイエンス・ガーデニング・音楽鑑賞・防災訓練・スポー
ツ・工作・伝承遊びなど幅広く行っています。特に、長期休み期間(夏休み・冬休み・春休み)
は、規則正しく過ごせるように、午前中、日替わりで様々な活動を行っています。
また、子どもたちと地域のいろんな人たちとの交流は、新鮮で楽しく、充実した内容となって
います。地区の中には様々な分野の「達人」がおり、大変熱心に快く事業に出向いてくれます。
この強力な地域力で「放課後子どもプラン事業」は支えてられています。
今後は、各集落の語り部の方に歴史や民話についてお話していただき、地域についてより深く
学ぶ講座などを考えております。これからも、地域の方々と一緒に楽しく取り組めるように、事
業の推進に努めて参ります。
南中山地区世帯数 930 戸、人口 3,534 人(平成 23 年 3 月現在)
23
∼みんなでつくるポニョポニョクラブ∼
王子保公民館
おしゃべりタイム
とうもろこしの苗植え
親子体操
平成 21 年度より「子育てサロン」が始まりました。開設するにあたり自治振興会福祉部会、
王子保児童センター、市社会福祉協議会、市健康増進課、公民館で、より地域の方に利用しても
らえるよう開催曜日、時間、内容などを検討しました。それぞれの施設(児童センターと公民館)
の特性を生かした活動を行うこと、サロンの開催時に児童センターと健康増進課からは指導を、
社会福祉協議会と福祉部会(民生委員、福祉推進員)の方がサポーターとしてお手伝いに来て下
さることなどが決まり、王子保流子育てサロンが始まることになりました。
第 1 回目の開催に何組参加してくれるかドキドキしていましたが、児童センターと健康増進課
の方が積極的に開催チラシを配ってくださり、また、幼稚園へのチラシの配布や広報紙への記載
が功を奏したことで、15 組の参加がありました。その後も口コミで広がり、現在も新しい参加者
が増えています。
今年度 2 年目を迎え、福祉部会のサポーターの方も活動に慣れ、参加される方の中にも積極的
に活動される方が出て来ました。今後は、
参加者にも活動計画の立案や運営に協力していただき、
参加者中心の楽しくやりがいのある子育てサロンとなるよう活動を支援していきます。子育てサ
ロンを卒業された方が、新たな活動に参加し、地域づくりにつながる日が来ると信じて・・・。
王子保地区世帯数 1,926 戸、人口 6,008 人(平成 23 年 3 月現在)
24
∼里山の自然を守り、文化を継承しよう∼
坂口公民館
自然と遊ぼうウォークラリー
里山厨房四季菜々
そば打ち体験
素人・ザ農業体験講座
遊休農地活用の野菜づくり
休耕田で有機米づくり
坂口地区は越前市西部に位置し、人と生き物が共生する豊かな自然環境が残る里山地域です。
そのような地域の資源活用と里山文化を次世代へ継承するため、様々な事業を展開しています。
①自然と遊ぼうウォークラリー
アベサンショウウオ、ハッチョウトンボなどの稀少野生動植物が、今後も生息し続けられ
るよう、子どもの頃から自然遊びを通して、環境を守ることへの関心を深めてもらおうと取
り組んでいる活動です。これは、植物観察、生き物観察、花植え、山菜取りなどを取り入れ
た里山歩きを体験します。
②素人・ザ農業体験講座
農業後継者不足で遊休農地が年々増えているため、その農地を借りて地区外の農業未経験
者を対象に、年間を通した有機米づくりと野菜づくりを体験する講座を開催しています。参
加者には、指導にあたる地元農家の方々から、作物のつくり方を学んでもらい、坂口の良い
ところを見つけてもらいます。そして、願わくば、引き続き作物づくりをしていく場所とし
て活用していくことを目指しています。
③里山厨房四季菜々
坂口ならではの四季折々の料理をつくるため、山菜や地場野菜を食材に使った料理研究、
昔から伝承されている家庭料理を学ぶ教室です。例えば、
「鯖へしこづくり」
「ちまきづくり」
「そば打ち体験」を開催しています。
坂口地区世帯数 150 戸、人口 482 人(平成 23 年 3 月現在)
25
里地・里山
∼人も生き物も元気がでる里地・里山づくり∼
白山公民館
がさがさ探検隊
ザリガニ探偵団
4 月 1 日コウノトリ飛来
ホタル観察会
越前市西部地域には、水と緑に囲まれた豊かな自然とともに絶滅危惧種のアベサンショウウオ
など多種多様な生き物が生息しています。この恵まれた環境を活かすために白山地区では「人も
生き物も元気がでる里地里山づくり事業」を行なっています。
主な事業として「環境学習会」「生き物調査」「地区外交流」などを開催しています。地区の良
さを再確認するとともに、地区外の方にも自然とふれ合ってもらい、里地里山保全再生活動の意
識向上を図ることを目標にしています。
①生き物調査・・・毎年 6 月、主にカエルの生息数を調査しています。近年は気候によって生息
数に変化がみられ、白山地区の環境について知る手がかりとなっています。
②地区外交流
・探してゲット!ザリガニ探偵団・・・ザリガニ釣りという遊びを通して、本来日本に生息して
いない外来種は、生態系に悪影響を及ぼすことを学びました。
・夏をあそぼっ・・・天王川に入り、生息する生き物をつかまえ多種多様な自然を感じました。
自然の宝庫といわれている白山地区ですが、その価値を知り楽しむことで里地里山の自然は守
られています。里地里山の自然と環境を知り、学ぶきっかけを作る中で、再びコウノトリがこの
白山に定住できる自然を育むことを目指して活動していきます。
白山地区世帯数 539 戸、人口 1,894 人(平成 23 年 3 月現在)
26
∼万葉の里 味真野の自然と歴史・文化を伝えつなぐ人々をつくる∼
味真野公民館
ヨサコイの発表
「茶もみ唄」の披露
「味真野の語り部さんをつくろう」の講座と現地研修
味真野地区は、古代にさかのぼる数多くの遺跡、寺院が残る、歴史・文化・産業の奥深さが感
じられる地域です。
「そんな味真野で過ごしたい、そんな味真野を残したい」という住民の想いを
公民館の「あじまの万葉学級」の中に取り込み、事業を展開しています。
①味真野の語り部さんをつくろう
味真野を訪れる人に味真野の歴史、文化、産業について簡単な説明ができる住民(語り部さ
ん)を史跡保存会会員の協力で養成し、次世代に伝えつなぐ事業として展開しています。講座
生は、地域をいくつかのエリアに分けて担当し、現場に出向いたり、資料で調べたりして、講
座の中で発表し合い、語り部用にまとめます。さらに、実際に現地に出向き、語ってみる研修
も行っています。
②「味真野茶もみ唄」の伝承
味真野の歴史風土の中から生まれた「味真野茶もみ唄」
。歴史的背景を学びながら、唄をうた
うことで、味真野の魅力を広く普及発展させ、地域活性化に向けて取り組んでいます。また、
平成 22 年 10 月に「味真野茶もみ唄全国コンクール」を開催しました。今後も、継続して開催
を予定です。
③子どもといっしょに「ヨサコイ」
万葉集の歌を用いた「味真野たもと節」の普及と地域活性、子どもの居場所づくりとして実
施しています。活動を通して、
「味真野っ子」にふるさとの文化を伝えています。
味真野地区世帯数 1,522 戸、人口 4,950 人(平成 23 年 3 月現在)
27
歴史・文化
∼伝統を守るための行事や地域振興のためのイベント∼
花筐公民館
はながたみまつり
おらい し
蓬莱祠
はながたみたきぎのう
花筐 薪能
もみじまつり
はながたみたきぎのう
花筐 薪能
お らい し
花筐地区には、伝統を守るための行事に「蓬莱祠」があります。蓬莱祠は粟田部町に約千五百
年前から伝わる小正月の行事です。同町ゆかりの継体天皇の即位を祝い、三里山を模して山車を
飾ったのが始まりと言われています。一年の五穀豊穣と家内安全を祈願し、毎年 2 月 11 日に行
なわれる伝統行事です。地元岡太神社に残る文献では、天正 17(1589)年に既に行なわれてい
たという記録が残っています。1873 年以降、諸時勢により中断していましたが、1953 年当時の
壮年会により復活し、地元住民により伝承され、現在に至っています。
花筐公園にさくらと山もみじの木が、それぞれ 1,500 本あります。平成 21 年度には、継体天
皇即位 1,500 年記念事業として、さらに 250 本の桜を植樹しました。
地域振興のためのイベントとして、
春にはさくらまつり、
秋にはもみじまつりが毎年開催され、
夏祭りは隔年ごとに行なわれます。
さくらまつりには、恒例の三里山縦走で多くの人が汗を流し、
今年度、初めての試みとしてフリーマーケットや骨董市・愛のワンコイン募金活動などを開催し
ました。もみじまつりでは、毎年、南越中学校吹奏楽部の演奏で幕を開け、夜にはライトアップ
を実施、公園の池に映るもみじは幻想的で特に美しいものです。
さらに、平成元年から隔年ごとに開催されて来た花筐薪能も今年で 9 回を迎え、花筐公園能楽
堂ステージにおいて毎回県内外から約 1,200 人の方が、かがり火の炎に浮かぶ幽玄で荘厳な世界
を堪能することができます。
粟田部地区世帯数 1,121 戸、人口 3,814 人(平成 23 年 3 月現在)
28
∼人が輝き
地域が輝く∼
北日野公民館
北日野ボイス・インタビュー
編集会議・製作の様子
地域の情報紙として全戸に配布される「きたひのつうしん」は昭和 56 年第 1 号発行当時
から地区民と公民館を「つなぐ」重要な機能を果たし、力を入れている事業です。
平成 22 年度のテーマを「ほのぼの北日野」と決めて A4 で 8 ページの北日野公民館だより「き
たひのつうしん」を毎月発行しています。掲載記事や写真の選択に迷ったときは「そうそう“ほ
のぼの北日野”
」とテーマにそって編集しています。
地域の自治振興会広報部員 8 名(主事含む)が役割分担しています。
「きたひのボイス」「北
たい
日野さんぽし隊ん」の取材班、記事収集班、パソコン編集班、写真班、印刷製本班、配達班
など一人何役も兼ねています。発行までの過程では多くの人と関わり、また地域の方の反応
たの
に手ごたえや達成感を感じて、毎月愉しみながら作業を進めています。
人間関係や支え合い意識の希薄さが叫ばれている現代「きたひのつうしん」が人と人、自
然、歴史、地域活動の橋渡しとなり触媒的存在になっています。
「きたひのつうしん」に掲載
される人も手にとって読む人も製作スタッフもそれぞれが輝き、地域が輝いてほしいもので
す。
「きたひのつうしん」は、今までもこれからも地域や人とつながり、学びを生み出し地域
に還元していく中で、地域力を向上させ住民自治をはぐくむための大切なツールです。広報
活動を通して、地域の課題を探り、課題解決向けて地域に反映していけるよう努めて参りま
す。
北日野地区世帯数 1,377 戸、人口 4,567 人(平成 23 年 3 月現在)
29
広報
∼地域に愛される広報紙づくり∼
岡本公民館
地区の助っ人がイッパイ
カラフルで見やすくなりました
活発な意見が飛び交う編集会議
岡本公民館では、広報紙を「住民が地区をよく理解して誇りを持ち、さらに課題に気づいて、
まちづくりへの意欲を高めるための重要なツール」と考え、数年前より地域に愛される広報紙づ
くりに取り組んできました。
まずは、多くの方が手に取り、目を通してくれることが大事だと考え、住民が興味を持ち楽し
めるように、カラー印刷への切り替えや住民が参加できる紙面づくりに努めてきました。鮮明に
なった写真や寄稿・インタビュー・取材記事の中に、家族や知人の顔や名前を見つけ、徐々に親
しまれるようになりました。少しずつ地区住民から広報紙に関する感想、意見、取材依頼なども
寄せられるようになりました。
そのほかにも越前和紙の利用、自治振興だよりとの連携、魅せる紙面づくりなど、様々な点で
工夫を重ねてきました。何よりも、今年度より本格的に立ち上がった広報委員会が大きな力とな
り、地区住民ならではの人脈・情報網が活かされ、幅広く密度の濃い記事が掲載されるようにな
ってきました。
広報紙づくりは、広報委員や広くは地区住民すべての社会教育の場であるといえます。広報委
員会では、悩みつつ、課題を一つずつ解決し、より良い広報紙を創り上げていく過程の中で、人
も地区も成長し力をつけていくことができるよう、広報紙づくりに取り組んでいます。
岡本地区世帯数 961 戸、人口 3,493 人(平成 23 年 3 月現在)
30
広報
∼広報ふくま∼
服間公民館
「わいわい がやがや みんなで創ろう 元気なふくま」をスローガンに、地域の伝えたい・
守りたい・知りたい情報や話題を提供することを心がけ作成しています。平成 20 年 4 月発行の
第 53 号より、公民館と振興会が共に手を取り合ってまちづくりを進める中、広報紙が地域の情
報紙になるようにと「広報ふくま」としてリニューアルしました。現在では、すっかり地域に定
着し、各種団体やグループからの掲載依頼や、住民の方からも写真やコメントの投稿があり、手
ごたえを感じています。
「広報ふくま」といえば、毎月登場するそっくりな似顔絵が特色です。身近な人の似顔絵が紙
面に登場することで、引きつける力がグッと増します。似顔絵が初めて登場したときには、
「すご
く似てる∼!」との声が多く寄せられ、反響の大きさに驚くと同時にうれしく感じました。
また、
「ふくまホットライン」「若者突撃取材」
「旬はいのち」
「残したい伝えたい ふるさと服
間」「似顔絵」などの様々なコーナーで、地域の方に記事やコメントの依頼をしています。
限られた紙面の中で、いかに多くの事柄を掲載できるかが課題ですが、公民館 HP や振興会ブ
ログと連携・補完し合って広がりを持たせたいと思います。今後は、
「広報ふくま」を地域の情報
発信だけでなく、地域課題の提起や解決の場としても活用できないかと考えています。普段なか
なか公民館や地域事業に顔を出すことのできない方々にも、地域の課題を伝えていく紙面づくり
に努めて参ります。
服間地区世帯数 594 戸、人口 2,070 人(平成 23 年 3 月現在)
31
平成22年度越前市生涯学習講座一覧
公民館名
学級講座名
テーマ、内容等
越前おもしろ歴史回廊 郷土の歴史や福井の知られざる歴史について楽しく学習できる講座。
ふるさと語り部講座
越前市の歴史、名所、旧跡について学ぶ。現地学習は語り部の会員が講師を務める。
家庭菜園 初級コース
食育の原点は地産地消の実践。初級コースでは野菜づくりの基礎について楽しく学ぶ。上級コースで
は野菜づくりの応用として技術の向上を図るとともに、実践活動に携わるよう地域との連携を図る。
上級コース
えちぜん自然塾
身近な自然・環境への関心を深め、生活に役立つ知識を身につける講座。
パソコン講座
はじめてパソコンを学ぶ方を対象に講座を開催。市で進めている電子申請や災害情報の普及に努め
る。
夏休みの長期休暇に、化学実験・ロボット教室・お天気教室・米粉パン教室・親子リラックスなどを開
子ども夏休み教室 催。
生涯学習
センター
地域サポーター講座 講座で学んだ知識を地域の人々に広めるための人材育成講座。
教養講座 越前味真野にゆかりのある万葉集や文学等をわかりやすく学ぶ講座。
ゆうす・くらす(青年講座)
20代・30代の社会人対象に自己表現力を高め仲間づくりを通して、コミュニケーション力をつける講
座。
短期講座
ビギナーズ体験講座や魅力ある講座、相手をおもいやる「人権講座」等も開催。
特別講座
「源氏物語54帖を読む会」や大学開放講座、歴史講座等を開催。
出前講座
地区や団体の要望を受けて、リーダーバンク登録者を派遣。 ※
青年活動支援事業
青年グループが公民館を拠点として地域の中での活動や学習を行えるように支援。
悠遊塾
熟年講座生同士と地域住民・子どもたちとの交流を図り、心と身体の健康を考え、ボランティアに取り組む。
ときわ大学
高齢者が、仲間と共に楽しく学び、生きがいをもって活動できるようにする。
大人の講座
高齢者率の高い地区の中で、地域活動の次の担い手を発掘する。体験から学び心と暮らしのスキル
アップを図る。地域に興味を持ち、参加・参画するきっかけとする。
親子ひろば
家庭ではできない体験を通して、物の見方や考え方を柔軟にし、視野を広めるきっかけとする。さらに
は、親子関係をよりよいものにする。
ひがし子ども広場
子どもの安全で健やかな活動場所の確保及び地域ぐるみで取り組む総合的な放課後対策の推進。
(囲碁・舞踊・能楽塾など)
東地区合宿通学
児童が学校や家庭を離れて共同生活をすることにより、日常生活に必要な生活能力を習得するとと
もに、地域住民と交流することにより、自主性及び協調性をはぐくむ。(キャンドルサービス、ウォーク
ラリー、菜の花の種取り、流しそうめんなど)
武生東
公民館
きらり☆ふれあい学級 ともに学びふれあうことで地域とのつながりを深め、心豊かに楽しく知識や教養を深める。
ハッピーライフ
団塊世代を対象に、パソコンの基礎学習やいろいろな体験学習を通して、仲間づくりと交流を深める。
ピーターパンクラブ
体験学習を通しての交流と地域での子育て支援、 農業体験、 ボランティア活動。
放課後子ども教室
(子供煎茶)
武生西
公民館
32
公民館名
学級講座名
1冊の本からのメッセージ
テーマ、内容等
身近な本からのメッセージを受けとめ、命、平和、生きるについて考え、第一線で活躍する方の講演
会を開催し、未来へ引き継ぐものとしての役割を確認する。
「あなたが主役」講座 一人の個人としてお互いを尊重し、個性豊かに生きることができる「男女共同参画社会」をめざす。
武生南
公民館
なかよしくらぶ
地域の高齢者や外国の人たちとの接点も広げ、三世代交流や異文化交流を盛んにし、地域の仲で
安心して子育てをする仲間づくりと親育ち。
自分の良さに気づき、さらに内面からも外面からも磨くことで、人間性を高める。女性会の復活をめざ
私の魅力再発見講座 す。
放課後子ども教室
(子供の自主的活動〔イエロースマイル〕、伝統文化子供教室、異文化交流、畑しごと、漢字教室、も
のづくり、自然学習、読み聞かせ、スポーツ、お茶、音楽など)
かみやま樂集塾
健康、環境、福祉、防災、地産地消、伝統文化などの課題へ意識を高めるための学習。
ほのぼの教室
出かけることで緊張感を持ち、仲間と出会えることで生きがいを見つけ、自立した生活をめざす。
ほっとママclub
就学前の子育てを息抜きしながら心に余裕を持ってできるよう子育て中のお母さん・おばあちゃんた
ちの「ほっとステーション」にする。
ちょこっと体験講座
体験することで、やりたいことを見つけるきっかけづくりをする。
神山
公民館
神の里山キッズ広場 (自由遊び・ゲーム・折り紙・手芸・料理・地域行事など)
神山地区合宿通学
(星空観望、ニュースポーツ大会、夜の探検ハイク、花火など)
あたごやま学級
地域住民が気軽に選んで学び知識と教養を高める。地域交流の場とし、住民参加型の事業を展開す
る。講座ごとに学習テーマを提示し、住民が選択していく。
吉野子ども教室
(自由遊び・料理・絵画・折り紙・カルタなど)
しあわせ大学
受講生(高齢者)の親睦を図るとともに健康増進に努め、互いに声をかけあい学習を楽しむ。
国サン・チャレンジくらぶ
これまで参加した青年達を中心に話し合いながら、青年も事業も地域に根ざした積極的な活動となる
よう展開する。また、新たな青年層の参加を目指す。
地域実践座
地域の人の思いを引き出し、地域に関すること、地域の課題等の要望のある学習会を各種団体と共
催して実施する。
国高子どもランド
(スポーツ自由遊び・料理・お菓子づくり・工作・自然体験〔寄せ植え、さつまいも植え〕、地域行事な
ど)
サンサンふれあい合宿通学
(ニュースポーツ〔囲碁ボール、スティックリング〕、絵手紙、細まき寿司作り、食生活についての学習、
仁愛大学「図書館」見学など)
吉野
公民館
国高
公民館
※ リーダーバンク登録者は、専門的な知識と技能を有した個人、又はグループを指導者として登録。
33
公民館名
大虫
公民館
学級講座名
テーマ、内容等
長寿の寺子屋
地域の高齢者が健康づくりや生きがいづくりについて学び、地域住民との交流を深める。
おうちカフェくらぶ
手軽な料理法を楽しく学びつつ、いろいろな世代の人との交流を深める。食の安全性を見直し、無農
薬野菜、地元で採れたものの良さ、安全性を見直す。
青年学級
地域の行事に参加しながら、地域の特徴を再確認し、自分たちが今できることを考え、自立した組織
へと育てていく。
マイライフ専科
語り部さんと一緒にゆっくり歩きながら、大虫の歴史を学び聴く。名所を歩きながら、大虫を考え知る。
大人の品格
地域との交流を図る。壮年世代が自分を見つめ、将来を考え、自立した大人になる手助けをする。
ゆめポケットおおむし (囲碁、よさこい、かるた、バドミントン、夏休み自習室、こどもバザー、環境学習、料理、工作など)
おおむしっ子合宿通学2010 (星空観察、キャンドルサービス、ストライクマッチボーリング゙(SMボーリング)、レザークラフトなど)
坂口
公民館
矢良巣学級
地域住民の心と体の健康を保つための学習。親子の絆を強めるための体験と都市と里山の交流を
目指した協働での農作物づくり。
矢良巣長寿学級
心とからだの健康を保つために手軽にできるスポーツ大会の開催。高齢者が生きがいを持って、毎
日を楽しく過ごすための趣味と教養向上を目指した学習。
坂口子ども教室
(茶道、料理、自然体験、工作など)
ポニョポニョクラブ
親子で心身ともに健康で楽しく過ごす。母親たちの情報交換の機会を作る。子育て支援。
楽しい面白いをモットーに地域に根ざした活動をめざす。青年層の和を広げ、青年団活動を活発にす
オレンジロードクラブ る。
王子保
公民館
和楽セミナー
人と人とのふれあいを大切に健康でいきいきと和やかに人生を楽しめるようにする。
いきいきライフセミナー
地域の課題を取り上げ、ニーズに応える学習と団塊の層の人たちがセカンドライフを楽しくいきいきと
過ごす。
すいーとぽてと
(自由遊び、季節の行事、食育活動、バス旅行など)
北日野公民館セミナー
笑顔でつなごう素敵な北日野をテーマに健康・食・環境・情報・古文書などの学びをとおして人材発掘
と地域力を高める。
seinen
仲間作りと趣味を深める。人と人との出逢いの場を作る。
てんとうむし
仲間作りと親育て 子育て支援 親子の地域デビューは公民館から
きたひのKID S
(環境学習、地産地消の食育活動、季節の行事、活動など)
青・壮年学級
地域参加できる青壮年層の発掘と仲間づくりをめざす。
かえるの学級
高齢者の引きこもりをなくし、地域での仲間づくりのきっかけとする。
女の寺子屋
母として、女性として知性を磨き学びの輪を広げる。地域の中で仲間を見つけ、まちづくりの力となる
人づくりをめざす。
北新庄地区放課後子ども教室
(自由あそび、料理、生産者を訪ねて、環境、手話、企業を訪ねて、学習会)
北日野
公民館
北新庄
公民館
34
公民館名
学級講座名
あじまの万葉学級
テーマ、内容等
地域の人を巻き込み、歴史や文化・自然環境について触れながら、元気で住みやすい地域をめざし
ていく。
味真野
公民館 あじまの放課後子ども教室 (子どもヨサコイ、自由遊びなど)
白山
公民館
花筐
公民館
のびのび合宿
(星の観察、花火、手づくりおもちゃ、映画鑑賞会、「いのち」についての学習など)
野の花学級
地域の方々とのふれあいを楽しみ、地域につながる自分再発見や生きがいをもてるようなひとときと
する。
旬の風学級
里地・里山に生き、自然に親しみ、地域の良さを再確認しながら、住み良さを未来につなげるための
きっかけとする。
ましゅまろ学級
世代間交流を深めながら、自分の健康、食の大切さを知る。
じゃがりこクラブ
(学習・料理・工作・手芸・自由遊び・地域行事など)
白山地区合宿通学
(地域の方や地元ボランティアの方々とのふれあい交流、感謝の手紙など)
うすずみ大学
高齢者のつどいを通して、楽しくゆとりのある生きがいづくりと健康づくりをはかり、ふれあい交流を深
める。
女性講座 はながたみ 女性が学習を通し、地域住民との交流を図り、知識と教養を高め、地域でのつながりを作る。
花筐っ子ひろば
(自由遊び・学習・工作・お菓子作り・料理・カルタ・茶道・囲碁将棋など)
岡本アラカルト講座
地域をより知るために、地区内の行事に参加・協力し、地元の文化財を鑑賞し、伝統行事・環境・健
康などの大切さを知る。
清慎大学
高齢者が様々な分野の話題に触れ体験することでいきいきと生活し、地域でのつながりを深めること
を支援する。
きらめキッズ
(料理 工作 自由遊びなど)
岡本
公民館
岡本きらめキッズ体験合宿 (天体観測、ネイチャーゲームなど)
南中山
公民館
服間
公民館
寿大学
高齢者が家に閉じこもることのないように交流の場を設け、活動を通して健康で自立した生活を送る
ことができるようにする。
まなびの館
自分の住んでいる地域を学び、生活環境・心の健康・食生活を考え、生活に密着した課題・情報など
を学習する。
わかくさっ子
(自由遊び・工作・運動・お菓子作り・料理・学習・地域探検・ゲームなど)
服間わいわい塾
様々な視点で学びの輪を広げ、地域の人々が自分をみつめ、家庭、地域、社会のつながりを深め
る。
ふくま高齢者学級
高齢者に健康で生き生きとした生活を送れるよう学びと活動の場を提供し、交流を図り、地域とのつ
ながりを深める。
のびのび服間っ子
(工作・体操・料理・学習)
※青字は「放課後子ども教室」・・・テーマは東公民館に同じ
※赤字は「合宿通学」・・・テーマは東公民館に同じ
35
公民館のあゆみ
越前市 (旧武生市・旧今立町)
全 国
1945年
第2次世界大戦終わる
(昭和20年)
文部省(当時)内で、公民館構想の検討はじまる
1946年
文部次官通牒により、「公民館の設置」
の促進を奨励
(昭和21年)
* 「公民館」の理念が全国に初めて示された。
公民館設置促進中央連盟結成
* 政府と民間との協力による公民館設置促進のための
団体結成
寺中作雄著
『公民館の建設∼新しい町村の文化施設』発行
* 公民館の創案者である文部省社会教育課長寺中氏が、
公民館のコンセプトを著す。
「日本国憲法」公布
1947年 武生町公民館創立 (図書館内)
(昭和22年)
「教育基本法」公布・施行
*社会教育委員と公民館委員との懇談会
第1回優良公民館表彰が行われる
町民性調査、新聞を語る会、町史跡めぐり等
(以降毎年開催)
*1947年は文部省(当時)後のもと社団法人生活科学協会と
毎日新聞社が主催、1948年以降は文部省が主催している。
「公民館の歌」歌詞が、全国から寄せられた
1,017編の応募の中から選定される
1948年 武生市誕生 4月1日
(昭和23年)
武生市公民館設置条例制定
* 公民館委員 13名、公民館職員 館長1名、主事1名、
書記1名、事業は、教養・文化・産業・厚生・集会部で
実施
1949年 武生市公民館運営審議会規定
(昭和24年)
「社会教育法」公布・施行
* 公民館経営協議会により 公民館の栞 作成配布
* 公民館の法的根拠が定まり、活動が法律に基づいて行わ
れるようになる。
全国の公民館数、1万館を突破
1950年
(昭和25年)
公民館の組織として、武生市公民館と三つ 政府による初の全国規模の公民館職員研修開催
の分館(神山、吉野、国高)ができる
武生市公民館 優良公民館文部大臣表彰
* 公民館結婚式が始まる
36
政府による公民館補助金交付開始(1988
(昭和63)年まで継続)
越前市 (旧武生市・旧今立町)
全 国
1951年 武生市公民館分館規定
(昭和26年)
本館を武生市公民館とし、小学校区に分館
を5箇所 (神山、吉野、国高、大虫、坂口)
におく
全国公民館連絡協議会(全国公民館連合会の
前身) 結成
* 全国規模の公民館のネットワークが組織される。
* 公民館職員、分館長と必要に応じて書記その他の職員
をおく。
* 公民館運営4大目標を掲げる。(成人学校開設、婦人・
青少年育成、生活改善、分館活動)
1952年 武生市公民館が、武生消防署(現公会堂) 公民館の全国大会が3日間にわたって初めて
(昭和27年) 二階へ移転
開催される(以降毎年開催)
1954年 王子保、北日野、北新庄公民館が武生
(昭和29年) 市公民館の分館となる
第1回公民館優良職員表彰が全国公民館連絡
協議会によって行われる(以降毎年開催)
1955年 分館が地区公民館として独立
(昭和30年)
(神山、吉野、国高、大虫、坂口、王子保、北日野、北新庄)
花筐公民館 創立
1956年 今立町誕生 9月
(昭和31年)
「月刊公民館」創刊
南中山公民館 創立
武生市公民館が武生消防署より武生東小学校
校舎内に移転し、武生市中央公民館と改称
* 「公民館」の専門雑誌が初めて刊行される。
(現在も刊行中)
味真野公民館 設立
1959年 非常勤の館長、主事を置く (武生市)
(昭和34年)
* 地区公民館では青年、婦人、高齢者、家庭の4つの
学級を開設
白山公民館 設立
「公民館の設置及び運営に関する基準」
文部省告示
* 公民館の施設規模、対象区域、施設内容などの基準が
定められる。
1960年
文部、大蔵(いずれも当時)両省間で
(昭和35年)
「公民館未設置市町村解消10ヵ年計画」を策定
* すべての市町村に少なくても1館の公民館を設置する
整備計画
1963年 岡本公民館 創立
(昭和38年)
1964年 粟田部に婦人学級誕生
(昭和39年)
1965年 旧市街地を三つの地域(小学校区)にわけ
(昭和40年)
武生市中央公民館の東、西、南分館として設立
37
越前市 (旧武生市・旧今立町)
全 国
1966年 武生市公民館連合会設立
(昭和41年)
1967年 武生市公民館大会開催する
全国公民館連合会、「公民館のあるべき姿と
今日的指標」の策定
(昭和42年)
* 公民館職員自らが、時代に伴って変化しつつある公民館の
あるべき運営をまとめる。
1970年 服間公民館 創立
(昭和45年)
館長・主事をおく (今立町)
1974年 武生市中央公民館 全国優良公民館表彰
(昭和49年)
1977年 花筐会館落成 (現花筐公民館)
(昭和52年)
1979年
政府による公民館施設・設備費補助金が
100億円を突破
(昭和54年)
「公民館の設置及び運営に関する基準」改正
1980年 今立町農村環境改善センター竣工
(昭和55年) (現服間公民館)
1981年 勤労青少年ホーム新築(現南中山公民館)
(昭和56年)
1984年 第7回全国公民館研究集会開催
(昭和59年)
(武生市文化センター)
1985年 今立町生涯学習ブロック別懇談会開始
(昭和60年)
1990年 武生市中央公民館を生涯学習セン
(平成2年) ターと改称
生涯学習社会を視野に入れて、「誰でも自由に
学べる学習の場を提供し、生涯学習の指導者
育成を図る」
* 武生ユニバーシテイ事業の開催
1994年 国高公民館 全国優良公民館表彰
(平成6年)
1998年 今立町生涯学習センター竣工
(平成10年)
(現岡本公民館)
* 公民館広報に力を入れる。
38
越前市 (旧武生市・旧今立町)
全 国
2000年 各地区公民館で、HPを開設。
(平成12年)
2004年 武生南公民館 全国優良公民館表彰
(平成16年)
公民館設置条例、規則の改正
*公民館の役割に、社会教育事業のほか
地域自治事業が加わる。
2005年
(平成17年)
武生市と今立町が合併し、越前市誕生
(10月1日)
岡本公民館 全国優良公民館表彰
2006年
「教育基本法」改正
(平成18年)
* 初めて「生涯学習」に言及がなされた。
2007年 味真野公民館 全国優良公民館表彰
(平成19年)
2008年
「社会教育法」一部改正
(平成20年)
2009年
*公民館の評価の実施等が盛りこまれた。
eネットで施設予約を開始
2010年 教育振興ビジョン策定(平成22年3月)
(平成22年)
武生東公民館 全国優良公民館表彰
39
越前市地区公民館一覧
越前市生涯学習センター
〒915-0071 越前市府中一丁目13-15
Tel 0778-23-3005 Fax 0778-22-9016
E-mail [email protected]
越前市王子保公民館
〒915-0857 越前市四郎丸町65-2-1
Tel 0778-23-9666 Fax 0778-23-4602
E-mail [email protected]
越前市武生東公民館
〒915-0071 越前市府中一丁目13-15
Tel 0778-23-4763 Fax 0778-23-6546
E-mail [email protected]
越前市北日野公民館
〒915-0052 越前市矢放町21-11
Tel 0778-23-4603 Fax 0778-23-4603
E-mail [email protected]
越前市武生西公民館
〒915-0814 越前市中央二丁目5-35
Tel0778-23-4635 Fax 0778-23-4820
E-mail [email protected]
越前市北新庄公民館
〒915-0004 越前市北町54-25
Tel 0778-23-4604 Fax 0778-23-5408
E-mail [email protected]
越前市武生南公民館
〒915-0824 越前市武生柳町12-27 Tel 0778-23-5103 Fax 0778-24-2652
E-mail [email protected]
越前市味真野公民館
〒915-0025 越前市味真野町7-2-1
Tel 0778-27-1220 Fax 0778-27-1598
E-mail [email protected]
越前市神山公民館
〒915-0872 越前市広瀬町102-55-2
Tel 0778-23-8010 Fax 0778-23-9902
E-mail [email protected]
越前市白山公民館
〒915-1204 越前市都辺町36-84 Tel 0778-28-1045 Fax 0778-29-2071
E-mail [email protected]
越前市吉野公民館
〒915-0806 越前市本保町19-6
Tel 0778-23-4600 Fax 0778-21-3641 E-mail [email protected] 越前市花筐公民館
〒915-0242 越前市粟田部町17-20
Tel 0778-42-0361 Fax 0778-42-0361
E-mail [email protected]
越前市国高公民館
〒915-0082 越前市国高二丁目324-13
Tel 0778-23-4601 Fax 0778-22-8699
E-mail [email protected]
越前市岡本公民館
〒915-0231 越前市定友町10-2-2 Tel 0778-42-1438 Fax 0778-42-1438 E-mail [email protected]
越前市大虫公民館
〒915-0894 越前市丹生郷町13-20-1
Tel 0778-23-3508 Fax 0778-24-1733
E-mail [email protected]
越前市南中山公民館
〒915-0252 越前市西庄境町21-7-1
Tel 0778-43-1290 Fax 0778-43-7160 E-mail [email protected]
越前市坂口公民館
〒915-1225 越前市湯谷町24-18-1
Tel 0778-28-1046 Fax 0778-28-1046
E-mail [email protected]
越前市服間公民館
〒915-0209 越前市藤木町12-39-1
Tel 0778-43-0977 Fax 0778-43-0977
E-mail [email protected]
40
自由の朝
1
マナビィ
平和の春に あたらしく
郷土を興す よろこびも
文部科学省の依頼により、故・
石ノ森章太郎(漫画家)が無償でデ
ザインした生涯学習のマスコット
マークです。 生涯学習の「学ぶ」
とみつばちの「Bee」を合わせ、
「マ
ナビィ」と名づけられました。
公民館の つどいから
とけあう心 なごやかに
自由の朝を たたえよう
2
心の花の におやかに
郷土にひらく ゆかしさも
公民館の つどいから
希望を胸に 美しい
文化の泉 くみとろう
3
働くものの 安らかに
1946(昭和21)年7月、文部次官通牒により
「公民館の設置」が奨励され、これを受けて9月に
は、
「公民館設置促進中央連盟」が官民の協力で結
成されました。
この連盟と日本有数の新聞社「毎日新聞」が、文
部省後援により実施したのが、公民館活動の理念を
示す「公民館の歌」の歌詞の全国公募です。全国か
らの1,017件の応募から川端康成、文部省(当時)
、
日本放送協会、毎日新聞社、日本レコード協会など
の代表による審査団によって選ばれたのが、この歌
詞です。この歌は、今でも公民館関係者の間で歌い
継がれています。
郷土に生きる たのしさも
公民館の つどいから
まどいになごむ ひとときに
明日への力 そだてよう
作詞: 山口 晋一
作曲: 下総 皖一
発行
参考資料
「福井県公民館史」 「福井県公民館 50 周年誌」
「今立町制 50 年記念誌 礎」
「今立の社会教育」
「今立の生涯学習」 「武生の社会教育」
「越前市の社会教育」
「公民館冊子(文部科学省)」
編集
URL
41
越前市教育委員会事務局 生涯学習課
福井県越前市府中一丁目 13 番 7 号
TEL(0778) 22-3000(代)
越前市公民館連合会 研修委員会
平成23年 3 月発行
http://www.city.echizen.lg.jp