14/05 - AKchem.com

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-海外雑誌の主要タイトルとサブタイトル紹介による情報-
*記事の詳しい内容については、各誌をご覧ください。
海外雑誌(ネット情報誌含む)
:
Kunststoffe international
European Plastics News;
Chemical & Engineering News;
IHS Chemical Week;
Plastics Technology;
Plastics Engineering;
Plastics News.com/China;
その他
〈5 月度の注目記事〉
今月は Celanese 社(米)のポリアセタール(POM)樹脂に関する記事を 2 件取り上げます。
Celanese 社、新しい POM 樹脂グレードを発表、ブロー成形グレードの用途は燃料タンク
Celanese 社は昨年秋の見本市 K2013 で、ポリアセタール(POM)樹脂 Hostaform® の新グ
レードを発表しました。
・Hostaform® XT(extreme toughened)
:既存の耐衝撃性 S シリーズよりさらに耐衝撃性を
強化。用途はファスナー、バックル、減衰用歯車など。
・Hostaform® LPT(low permeation and toughened)
:耐衝撃性で燃料(炭化水素ガス)透
過性が低い。射出成形グレードとブロー成形グレードがあり、ブロー成形グレードの用途は、
小型オフロードエンジン(SORE)燃料タンク、ジェリーカン(携行用燃料缶)など。
従来 SORE 燃料タンクは一般に HDPE 樹脂製ですが、米国環境保護庁とカリフォルニア州大
気資源委員会によって制定された新しい規制は、より低い透過性を求めています。新基準への対
応において、他の材料に比べて燃料タンクの製造時間を短縮でき、コスト的に有利になると同社
は考えています。
(European Plastics News, 4 月号 p.26)
Celanese 社、Chinaplas® 2014 で GF 強化 PPS 樹脂と同 POM 樹脂の新グレードを発表
4 月の見本市 Chinaplas® 2014(上海)で、Celanese 社は以下の発表を行いました。
・南京の同社製造サイトで、PBT、POM などに加えて PPS のコンパウンドを生産。
・GF40%強化 PPS 樹脂 Fortron® CES50 と GF 強化 POM 樹脂 Hostaform® XGC を上市。
Fortron® CES50 の特長は結晶化制御による成形サイクル時間短縮などで、用途は薄肉の携帯
電話フレーム、タブレットカバー、ラジオジャックコネクタなどです。
Hostaform® XGC は、従来の GF 強化 POM 樹脂に比べて、機械的特性や収縮率の異方性が向
上しています。用途は、自動車の窓リフトプレート、ギア、モーターハウジングのような構造的
部品と想定されています。
(Plastics News.com/China, 4 月 25 日)
本件についてのお問い合わせは、(株)旭リサーチセンターhttp://www.asahi-kasei.co.jp/arc/までお願い申し上げます。
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〈主要海外誌記事のディクショナリー〉
【中国・ASEAN・インド・南米など新興経済国関係】
中国広東省で、パラキシレン製造工場の建設に反対する民衆と警察が衝突
中国の広東省茂名市で、パラキシレン(PET 樹脂の原料)を製造する工場の建設に反対する民
衆と警察が衝突しました。ネットで衝突時の写真などが掲載されましたが、掲載者の身分などは
不明です。この事業は地方政府と Sinopec 社(中)の合弁事業です。
(Plastics News.com/China, 4 月 1 日)
フランスの射出成形業者 Actuaplast 社、中国の広東省に工場建設、米国進出も予定
フランスの射出成形業者 Actuaplast 社は、中国の広東省東莞市に新工場を建設し、さらに米
国のデトロイトにも工場建設を計画しています。同社製品の 80%以上は自動車部品で、主にエン
ジンルームで使用される射出成形品やブロー成形品です。
(Plastics News.com/China, 4 月 4 日)
欧州の PA 樹脂メーカーは、中国の設備増強による輸出減少で、今後は域内で過当競争
調査会社 PCI Nylon 社(独)によれば、中国の PA 樹脂設備増強により、欧州の PA 市場は設
備過剰になる見込です。業界の成長を牽引してきたアジアへの輸出が減少することで、今後は地
域内での過当競争が予想されます。その兆候は既に PA6 で生じており、カプロラクタムメーカー
は難しい立場になると予想されています。
(Plastics News.com/China, 4 月 7 日)
中国 Xiaomi 社のスマホ Mi2A、ハウジングに SABIC 社の PC 樹脂を採用
Xiaomi 社(中)のスマートフォン Mi2A のハウジングには、SABIC 社(サウジアラビア)の
複数の PC 樹脂が用いられています。内部フレームには Thermocomp DX10311、アンテナは
Thermocomp DX11355(いずれもレーザー加工グレード)、ハウジング裏面は LexanTM EXL で
す。Xiaomi 社は 4 年前に創立され、2013 年売上高 62.5 億ユーロ、従業員約 3,000 人です。
(Plastics News.com/China, 4 月 11 日)
(European Plastics News, 4 月号 p.19)
(Plastics Engineering, 4 月号 p.64-66)
成形機の Engel 社は、中国、韓国、台湾向けに低価格機種 Wintec を上市
大手成形機メーカーEngel 社(オーストリア)は、中国、東南アジア、韓国など向けの製品と
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して、新たに Wintec ブランドの成形機を上市しました。従来の Engel ブランドの機械に比べて、
オプション装備が簡略化された低価格の機種です。
(Plastics News.com/China, 4 月 15 日)
中国包材メーカー、ベトナムで生産する理由は低コストと米国のアンチダンピング税回避
中国の包材会社 Weifang Radiance 社は、2011 年以来ベトナム工場で生産した包材を米国へ輸
出しています。同社によれば、ベトナムで生産する理由は、労務費が低いことと、米国が中国製
プラスチック包材に対して課したアンチダンピング税の回避です。しかしベトナムは生産技術レ
ベルが低く、教育などに余分の費用が発生します。現地の給料も急激に増加しつつあります。
(Plastics News.com/China, 4 月 15 日)
マスターバッチの Colloids 社、中国の蘇州に工場を建設
マスターバッチの Colloids 社(英)は、中国の蘇州に工場を建設中で、今年第 3 四半期にオ
ープンの予定です。同工場は、自動車、家電、日用品などに向けたマスターバッチを生産し、初
期の生産能力は年間 3,500 トンです。
(Plastics News.com/China, 4 月 18 日)
(IHS Chemical Week, 4 月 28 日, p18)
中国の PPS 樹脂メーカーLumena 社の生産量などに疑惑、実際は大幅に少ない?
世界最大の PPS 樹脂メーカーといわれる Lumena 社(中)の生産量などに疑惑が持たれてい
ます。米国の調査会社 Glaucus Research Group と Emerson Analytics は、それぞれの調査に基
づいて、Lumena 社の 2012 年の PPS 樹脂生産量や売上高は、実際には会社発表数値の 20%以
下しかないといっています。現在 Lumena 社の株式は取引停止となっています。
(Plastics News.com/China, 4 月 18 日)
中国企業がバイオ系ポリブチレンアジペート・ブチレンテレフタレート共重合樹脂の生産開始
中国山西省の石炭採掘会社 Jinhui Energy Group 社は、バイオ系のポリブチレンアジペート・
ブチレンテレフタレート(PBAT)共重合樹脂の工場(生産能力 2 万トン/年)を稼働させました。
同工場は当初 PBAT 樹脂を年間 1 万トン生産し、
その 70%は欧州や韓国へ輸出される予定です。
同社によればこの材料は、生分解性樹脂に関する米国の ASTM 6400 や EU の EN 13432 規格に
準じており、米国の食品医薬品局から食品接触用材料として認可を受けています。
(Plastics News.com/China, 4 月 21 日)
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SABIC 社、上海に長繊維 GF 強化 PP 樹脂を建設予定、主な用途は自動車部品
SABIC 社(サウジアラビア)は、Chinaplas® 見本市において、上海の同社製造サイトに長繊
維 GF 強化 PP 樹脂製造ラインの建設計画を発表しました。稼働は 2015 年後半の予定です。製品
の主な用途は、自動車の大型部品や構造部品です。
(Plastics News.com/China, 4 月 23 日)
BASF 社と中国の Shide 社、PVC と PBT からなる全て樹脂製の窓枠材を共同開発
BASF 社(独)と中国の建材メーカーShide 社は、PVC 樹脂と PBT 樹脂の共押出で作られた
全て樹脂製の窓枠材を開発しました。BASF 社は PVC に近い融点をもつ PBT を開発し、Shide
社は共押出技術を開発しました。この窓枠は、従来の PVC とスチールからなる窓枠の代替を狙
っており、断熱性能を 15~20%改善します。BASF 社は、アジアの樹脂窓枠材市場は現在の 400
万トンから 2025 年には 1,800 万トンになると予想しています。この材料は、BASF が 2012 年に
開設した上海技術革新センターで開発された最初のエンプラ材料です。
(Plastics News.com/China, 4 月 24 日)
射出成形機の Demag 社、中国の寧波に新工場を建設
射出成形機メーカーDemag Plastics Machinery 社(中国、寧波)は、既存工場近くに新工場
を建設しており、来年 5 月頃稼働の予定です。新工場は当面、型締力 50~1,000 トンの設備を、
年間 650~1,000 台生産の予定です。
(Plastics News.com/China, 4 月 25 日)
米の成形機メーカーMilacron 社、中国工場を増強し、押出やブローの設備も生産
成形機の Milacron 社(米)は、中国子会社 Milacron Plastics Machinery 社(江蘇省、江陰)
の射出成形機生産能力を増強すると共に、押出成形機やブロー成形機の生産も開始する予定です。
投資額は 400~500 万ドルです。中国では全電動射出成形機の需要が拡大しているといわれてい
ます。また同社はインドでも同様の工場増強を行っています。
(Plastics News.com/China, 4 月 26 日)
中国で産業用ブレーカーケースに DSM 社の PA46 樹脂を採用
中国の電気制御システムメーカー、江蘇 Phono Electrical 社は、産業用ブレーカーのケースに
DSM 社(蘭)の PA46 樹脂 Stanyl®の難燃グレードを採用しました。産業用ブレーカーは、家
庭用に比べて規格が厳しく、従来は熱硬化性樹脂が用いられていました。DSM 社によれば、
Stanyl® PA46 は、PA6 や PA66 より高温での機械的性質が優れています。
(European Plastics News, 4 月号 p.22)
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見本市 Chinaplas2014 の来場者数は約 13 万人、出展団体数は約 3,000
4 月に上海で開催されたプラスチック見本市 Chinaplas の事務局発表によれば、来場者数は 13
万 370 人(前回比 14.4%増)で、その 28.3%(約 37,000 人)が海外からの来場者でした。出展
団体数は 3,000 以上で、そのうち 400 以上は初めての出展でした。次回は来年 5 月 20~23 日に
(Plastics News.com/China, 4 月 29 日)
広州で開催される予定です。
【欧米・中東関係】
K2013 で注目されたエンプラを用いる自動車部品の軽量化技術
K2013 では自動車軽量化のためのさまざまなアプローチが展示されました。その中でエンプラ
を用いた注目すべき技術や製品として、下記が挙げられています。
・Opel Astra GTC-OPW 車のシート(座席)シェル:Bond-Laminates 社(独)の連続繊維強化
PA6 樹脂シートを射出成形金型内で所定の形にして、短繊維強化 PA6 樹脂のオーバーモールド
でリブなどを付加。金属と長繊維強化樹脂の複合材料より、軽量で、衝撃吸収も優れる。
・メルセデス SL 車のトランスバースキャリア(インストルメント・パネルなどの固定具)
:内部
を高圧にした密封アルミニウムチューブに、GF 強化 PA6 樹脂をオーバーモールドして部品を
付加。内部高圧成形(IHU)ポリマーハイブリッド技術と呼ばれている。
・Lanxess 社(独)の熱伝導性 PA 樹脂:無機鉱物を 65%以上含有。伝導率は従来品の 3 倍以上。
硼素窒化物などに比べて低コスト、成形品表面が平滑で、熱伝導に異方性がない。
・Ems-Chemie 社(スイス)の GF 強化非晶性 PA 樹脂 Grilamid TRV:特長は優れた寸法安定
性と表面品質(
「ひけ」がない)
、高い流動性など。
(Kunststoffe international, 3 月号 p.8-14)
カプロラクタムを金型内で重合する織物強化 PA6 樹脂成形、成形サイクル 5 分
PA6 の原料モノマーであるカプロラクタムを、GF(または CF)織物を入れた金型にフィード
して、金型内で重合させて、織物強化 PA 樹脂の成形品を得る方法が、BASF 社(独)などによ
って開発されました。原料はカプロラクタムと活性化剤を含む A 成分と、カプロラクタムと重合
触媒を含む B 成分で、各貯槽から混合ゾーンを通って織物を含む金型へ送られます。射出温度
100℃、重合温度 150℃、重合時間は 2~3 分、射出と硬化に要する時間は計 5 分程度です。この
方法のメリットは、連続繊維強化熱可塑性樹脂コンポジットの成形品を、短いサイクル時間で、
かつ低い射出圧で行えることです。フォルクスワーゲン社はこのプロセスを用いて B-ピラー強化
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材を試作し、従来のスチール強化材に比べて、重量を 36%削減できることを確認しています。
(Kunststoffe international, 3 月号 p.47-51)
3D プリンティングで作った成形品試作用の金型、寿命は 60 ショット
自動車部品などの Robert Seuffer 社(独)は、Stratasys 社(米)の 3D プリンタを射出成形
金型の試作に用いています。金型製作に要する時間とコストはそれぞれ 24 時間以下と 1,000 ユ
ーロ以下で、従来の方法の 8 週間と 4 万ユーロに比べて大幅な削減です。K2013 での Stratasys
社の試作金型による玩具成形の実演では、金型の耐久性は 60 ショットでした。
(Kunststoffe international, 3 月号 p. 51)
ハンガリーの大学が、扇風機ファン試作とその成型用金型製作に 3D プリンタを使用
ブダペスト技術経済大学(ハンガリー)のポリマー工学チームが、扇風機用ファンの試作に、
Stratasys 社(米)の 3D プリンタを使いました。最初に 3D プリンタでファンを試作してその動
きを確認した後、翌日には射出成形用の金型を作りました。この金型を用いて射出成形された
POM 樹脂のファンは、騒音レベルや冷却効率などの初期の目標性能を達成しました。ただし射
出成型ファンには 3D プリント金型による帯状の模様があります。
(European Plastics News, 4 月号 p.14)
3D プリント用ポリエーテルイミド樹脂、用途は自動車や航空機のエンジニアリング部品
材料会社 Materialise 社(ベルギー)は、3D プリントの 1 つである熱溶解積層法(FDM)用
に、ポリエーテルイミド樹脂 UltemTM 9085(SABIC 社製)を提供しています。用途は自動車や
航空機における難燃性や耐熱性のエンジニアリング部品が想定されています。
(European Plastics News, 4 月号 p.16)
成形加工の Röehling 社、選択的レーザー焼結を用いる 3D プリント事業を開始
プラスチック加工の Röehling 社(独)は、選択的レーザー焼結(SLS)を用いる 3D プリント
事業を開始しました。同社によれば、他の 3D プリントプロセスと比較して、 SLS は再現性、
部品の品質と機械的な強度に関する有利さを持っています。
(European Plastics News, 4 月号 p.16)
LED アレイホルダーに DSM 社の PA4T 樹脂を採用、理由は機械的性能や耐熱性
DSM 社(蘭)の PA4T 樹脂 Stanyl® For Tii が、LED アレイ(配列)ホルダーに採用されま
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した。ホルダーのメーカーは当初液晶ポリマーの採用を考えていましたが、Stanyl® For Tii が優
れた機械的性能や耐熱性を有し、流動性が良いことから選ばれたといわれています。
(European Plastics News, 4 月号 p.21)
EMS-GRIVORY 社の長繊維強化 PA 樹脂、ペレットや成形品中の繊維長は最大 10mm
EMS-GRIVORY 社(スイス)の長繊維強化 PA 樹脂のペレットや成形品の中の繊維長は、最大
10mm といわれています。同社は、長繊維強化 PA12 樹脂は、短繊維強化 PA12 グレードに比べ
て、耐衝撃性が 2 倍以上、伸張弾性率は 60%高く、強度は 70%高いといっています。同樹脂は
自動車のシートバックや、スポーツ用保護具などに用いられています。
(European Plastics News, 4 月号 p.24)
透明 PC 樹脂のバイオ実験用フラスコ、射出ブロー成形により厚肉化し耐久性が向上
ライフサイエンス研究器具などの TriForest Labware 社(米)は、SABIC 社(サウジアラビ
ア)の PC 樹脂 LexanTM HP を射出ブロー成形した 3 L のフラスコを上市しました。SABIC 社
によれば、従来このサイズのフラスコは押出ブロー成形で作られていますが、射出ブロー成形に
よって厚肉化され耐久性が向上したので、実験の安全性と効率を改善しました。
(European Plastics News, 4 月号 p.25)
DSM 社のバイオ系 PA410 樹脂、射出成形グレードに加えて押出グレードを上市
DSM 社(蘭)のバイオ系 PA410 樹脂 EcoPaXX は、既にダイムラー社(独)
、BMW 社(独)
、
VW 車(独)などの自動車部品に採用され、生産量が増加しているといわれています。DSM 社
は用途拡大のため、これまでの射出成形グレードに加えて、フィルムやフィラメントの成形に使
える押出グレードを上市しました。
(European Plastics News, 4 月号 p.25)
(Plastics Technology, 4 月号 ネット記事)
Solvay 社、耐加水分解性の PA 樹脂を上市、用途はラジエータ・エンドタンク
Solvay 社(ベルギー)は、耐加水分解性と耐塩化カルシウム(道路凍結防止剤)が優れた新し
い PA 樹脂グレード Technyl eXten を上市しました。用途は自動車のラジエータ・エンドタンク
などで、ルノー・日産社のプラットホームに使用されるといわれています。
(European Plastics News, 4 月号 p.26)
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Arkema 社の液状の熱可塑性アクリル系材料、金型内でラジカル重合して成形
Arkema 社(仏)は、液状の熱可塑性アクリル系材料 Elium® を上市しました。Elium® は有
機過酸化物触媒でラジカル重合して成形するための材料で、成形サイクル時間は成形温度などに
よって異なり、数分から数時間です。用途は自動車部品、ボート、風力発電のブレードなどの成
形です。この製品はガラス繊維や炭素繊維で強化されたコンポジットの製造に適し、液状のため
強化繊維への含浸が容易で、熱可塑性のためリサイクルも可能とされています。
(Plastics Technology, 4 月号, p.7)
米国 EPA が、ナノ銀を含む食品保存容器の販売中止を命令
米国環境保護庁(EPA)は、食品コンテナなどの Pathway Investment 社(米)に、ナノ銀を
含む食品保存容器の販売中止を命じました。銀はプラスチックの抗菌剤として利用されています。
しかしナノ銀の安全性についてはまだ研究中であり、EPA は同社に対して製品の安全性試験と
EPA への登録を要求しています。
(Plastics News.com/China, 4 月 7 日)
(Chemical & Engineering News, 4 月 7 日, p28)
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