14/03 - AKchem.com

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-海外雑誌の主要タイトルとサブタイトル紹介による情報-
*記事の詳しい内容については、各誌をご覧ください。
海外雑誌(ネット情報誌含む)
:
Kunststoffe international
European Plastics News;
Chemical & Engineering News;
IHS Chemical Week;
Plastics Technology;
Plastics Engineering;
Plastics News.com/China;
その他
〈今月の注目記事〉
見本市 K2013 で注目されたエンプラ材料と用途
昨年秋の見本市 K2013 で樹脂メーカーから出展されたエンプラ材料には、
機械的強度や耐熱性
を向上させたバイオ系エンプラや、熱可塑性樹脂コンポジットが数多くみられました。注目され
たメーカーと製品の一部を紹介します。
●Solvay 社(ベルギー)
・バイオ系 GF55%強化 PA610 樹脂 Kalix® 2955、高い機械的特性と表面仕上げ
・バイオ系 GF50%強化ポリフタルアミド樹脂 Kalix® 3950、低吸水性や寸法安定性
・非ハロゲン難燃 GF 強化 PA 樹脂 Kalix® 5950 HFFR、用途は携帯電話カバーなど
・バイオ系 PA610 樹脂 Technyl® eXten、耐加水分解性、耐塩性、ラジエータータンクなど
●デュポン社(米)
・バイオ成分 20~100%を含む PA 樹脂 Zytel® RS シリーズ:ベースはバイオ系樹脂 Zytel®
PA610 や同 PA1010 で、強度、耐熱性、耐薬品性などが向上、用途はブレーキチューブなど
・GF35%強化 PA 樹脂 Zytel® PA66、メルセデス・ベンツ大型トラックのオイルパンに採用
●Evonik 社(独)
・透明 PA 樹脂 Trogamid® RS 6121、特長は耐熱性(134℃で蒸気滅菌可)、低吸水性
●DSM 社(蘭)
・GF35~50%強化 PA 樹脂 Akulon® Ultraflow PA6、プジョー車などのオイルパンに採用
・バイオ系 GF 強化 PA 樹脂 EcoPaXX® PA410、VW 車クランクシャフトカバーなどに採用
・EcoPaXX® PA410 と炭素繊維のコンポジット、自動車の補強ビーム材など
●Celanese 社(米)
・PPS 樹脂 Fortron® ICE 504L、特長は難燃性、改善された加工性
・GF 強化 POM 樹脂 Hostaform® XGC、特長は高強度、高耐衝撃性
・熱可塑性樹脂コンポジット:軍輸送機のプロペラ先端部や胴体側面パネルに GF 織物と PPS
樹脂 Fortron®のコンポジットを採用
●Bayer MaterialScience 社(独)
・PC 樹脂 Makrolon® Rx PC、耐脂質、滅菌可、携帯型医薬品計量ユニット透明容器
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・PC/ABS ブレンド樹脂 Bayblend® M850XF PC/ABS、薄肉射出成形品、インスリンペン
・外側が連続ガラス繊維と PC/PBT ブレンド樹脂のコンポジットで、コアが PU フォームから
なるサンドイッチ構造のトランクリッド(メルセデス・ベンツ A クラス車)
●SABIC 社(サウジアラビア)
・PC 樹脂シート Lexan® XHR シート、特長は超低光沢、用途は航空機内装品など
・Lexan® PC と Cycoloy® PC/ABS からなる自動車サイド窓ユニット
●Lanxess 社(独)
・樹脂/金属複合材を GF60%強化 PA6 でオーバーモールドしたインパネ支持部品
・連続ガラス繊維 47%強化 PA6 コンポジット Tepex®で作られた Opel Astra 車のシートシェ
ル、リブやシートベルト取付け部などを短繊維 GF 強化 PA6 でオーバーモールド
(Plastics Technology, 2 月号 p.11-16)
〈主要海外誌記事のディクショナリー〉
【中国・ASEAN・インド・南米など新興経済国関係】
Magna 社は中国でフロントエンドモデュール生産のために現地企業と合弁会社設立
自動車部品の Magna International 社(カナダ)は、中国でフロントエンドモデュールを生産
するために、Guangneng Rongneng Trim 社(重慶)と合弁会社 Magna Guangneng Automotive
Trim System 社を設立しました。フロントエンドモデュールには、通常バンパーフェイシア、照
明、加熱・冷却エレメントなどが含まれます。
(Plastics News.com/China,2 月 11 日)
Aston Martin 社は中国製ペダルの不具合で 17,590 台をリコール
高級車の Aston Martin 社(英)は、アクセルペダルの不具合で 2007 年以降に作られた 17,590
台をリコールすると発表しました。ペダルは中国で成形されましたが、材料が指定樹脂(デュポ
ン社の PA6 樹脂)ではなく、他の樹脂であったとされています。この部品の成形は、部品メーカ
ーPVI 社(英)から Fast Forwarding Tooling 社(香港)を介して Kexiang 社(深セン)に委託
され、材料は Synthetic Plastic Raw Material 社(東莞)が供給したといわれています。
(Plastics News.com/China, 2 月 11 日、2 月 18 日、2 月 21 日、2 月 25 日)
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台湾の Ju Teng 社は中国にタブレットやスマートフォンのカバー製造工場を建設
ノート PC カバーの大手メーカーJu Teng 社(台)は、中国にタブレットやスマートフォンの
カバーを製造する工場を建設しています。カバーは GF や CF で強化された熱可塑性樹脂で作ら
れ、月間生産能力は 100 万個といわれています。同社は台湾と中国で 38,000 人を雇用し、2013
年前半の売上高は 5 億 5,250 万米ドル、売上の 90%はノート PC カバーといわれています。
(Plastics News.com/China, 2 月 11 日)
中国の自動車部品メーカーFaway 社は、合弁事業で長春に金型工場を建設
中国の自動車部品メーカーFaway Automobile Components 社(長春)と金型の Huawei Mould
社(常州)は、合弁事業で自動車部品用金型を生産する工場を長春に建設しています。新工場の
生産能力は年間 180 セット(2018 年)の見込です。
(Plastics News.com/China,2 月 14 日)
インドの自動車照明メーカーAutolite 社は、インドと中国で設備を増強し乗用車分野を強化
自動車照明メーカーAutolite 社(インド)は、700 万ドルを投資してインドと中国で増強を予
定しています。
同社は商用車に強く、
顧客は Tata Motors、
M&M、
Ashok Leyland、
Force Motors、
Varroc、Volvo Eicher などですが、乗用車分野の強化を狙っています。
(Plastics News.com/China, 2 月 18 日)
中国生産拠点の米国への移転で、過去 3 年で米国内に 10 万人の雇用を創出
企業が中国などの海外生産拠点を米国内へ移転する動きは、過去 3 年で米国内に 10 万人以上
の仕事をもたらしました。中国移転によるオーバーヘッドと輸送コストの増加や、35 年続いた中
国の 1 人子政策による今後の労働力不足予想を背景に、
この傾向はまだ続くと予想されています。
米国でも労務費は少し増加しましたが、生産性向上で相殺されています。2013 年に、米国の大企
業の 21%が海外生産拠点の国内移転に投資し、この割合は増える傾向にあります。
(Plastics News.com/China, 2 月 28 日)
香港のコンパウンド業者 Ngai Hing Hong 社の 2013 年後半の業績
香港のコンパウンド業者 Ngai Hing Hong 社は、2013 年後半の業績を、売上高 1 億 2140 万
US ドル(前年同期比 2%増)
、純益は 130 万 US ドル(同 2 倍以上)と発表しました。主に国内
向けの汎用プラスチック事業は 6%増でしたが、主に海外向けのエンプラ事業は 5%減でした。
(Plastics News.com/China, 2 月 28 日)
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【欧米・中東関係】
長繊維強化熱可塑性樹脂ペレットの製法とその成形品の特長
ガラス繊維の束に溶融樹脂を含浸させながら引っ張る方法で作られた長繊維 GF 強化熱可塑性
樹脂(LFT)のペレットは、ペレットと同じ長さの繊維が含まれており、このペレットの成形品
は極めて優れた機械特性や耐熱性を有することが知られています。特に PP 樹脂の LFT は PA 樹
脂に近い剛性や耐衝撃性を有し、安価なエンプラとして用途が広がりつつあります。またポリ乳
酸樹脂(PLA)も長繊維強化することで、剛性、耐熱性、耐衝撃性が顕著に向上します。
(Kunststoffe international, 1 月号 p.26-29)
デュポン社のフッ素系オイル添加剤、POM 樹脂や PA 樹脂の流動性や耐摩耗性を向上
デュポン社(米)によれば、同社のフッ素系オイル Fluoroguard® は、POM 樹脂や PA 樹脂
の添加剤として用いられ、約 1%添加で押出時の樹脂の流動性や生産性、成形品の離形性、耐摩
耗性、スクラッチ耐性などを向上させます。このオイルの密度(1.9g/m3)は、従来同様の目的
で用いられていた PTFE 微粉末(比重 2.25g/cm3)より小さく、より軽量の成形品を作るのに適
します。混錬された Fluoroguard®は、成形後に成形品表面に移行するとされています。
(Kunststoffe international, 1 月号 p.37-40)
PP 樹脂中の CNT 分散改善のため、有機過酸化物を併用
PP 樹脂にカーボンナノチューブ(CNT)を添加すると、界面の親和性不足のため CNT の分散
不良が起こりやすいといわれています。フラウンホーファー化学技術研究所は、界面の親和性向
上のための有機過酸化物を添加して、その影響を検討しました。その結果、顕微鏡観察や溶融粘
度から、PP 中で CNT の分散が改善されたことを確認しました。
(Kunststoffe international, 1 月号 p.41-44)
PMMA、PC、SAN、PS 各透明樹脂のスクラッチ耐性などを、さまざまな方法でテスト
Evonik 社(独)は、透明な PMMA 樹脂、PC 樹脂、SAN 樹脂、PS 樹脂の耐摩耗性や耐引掻
性を 13 種類の方法で測定して、評価方法を比較しました。その結果各材料の耐引掻性は、主に
評価時に加えられた応力の種類と曝された環境
(温度など)に依存することなどを確認しました。
同社は、これらの樹脂の中で同社の PMMA 樹脂 Plexiglas® が最も高い耐引掻性を有するといっ
ています。
(Kunststoffe international, 1 月号 p.45-49)
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欧州プラスチック技術者協会による第 15 回自動車イノベーション賞の受賞製品
昨年 10 月に、欧州プラスチック技術者協会による第 15 回自動車イノベーション賞の表彰が行
われました。上位の受賞製品とその材料は以下の通りです。
・グランドイノベーション賞及びパワートレイン部門 1 位:メルセデス・ベンツ B クラス車の
フロントエンドモデュールキャリア(アルミニウムと PA 樹脂)
・内装部門:BMW5 シリーズのセンターコンソールキャリア(発泡 PP 樹脂)
、メルセデス・
ベンツ SLK 車のロールオーバー・バー(アルミニウムと PC/ABS ブレンド樹脂)
・外装部門:BMW i3 車のボディーパネル(PP+EPDM や PC+SAN など)
、メルセデス・ベ
ンツ A クラス車のラジエータグリル(ASA 樹脂の格子を 5 層フィルムでホットスタンプ)
・パワートレイン部門:ダイムラーV6 エンジンのダクト(GF30%強化 PA6 樹脂)
・電子/光学部門:アウディ A3 車の LED マルチレンズ(PC 樹脂)
(European Plastics News, 2 月号 p.22-23)
Evonik 社は豪州の企業と繊維強化コンポジット量産技術開発の合弁会社を設立
エンプラの Evonik 社(独)とコンポジット材料の Secar Technologie 社(豪)は、自動車と
航空機向けに繊維強化コンポジット部品の量産を目的とする合弁会社を設立しました。Secar 社
はコンポジット部品の量産ノウハウを有しています。
(European Plastics News, 2 月号 p.24)
フィアット社は、外装部品を ABS 樹脂から ASA 樹脂と ASA/PC ブレンド樹脂に代替
自動車のフィアット社(伊)は、従来無塗装 ABS 樹脂で作られていた外装部品を、Styrolution
社(独)の ASA 樹脂(アクリロニトリル・スチレン・アクリレート共重合樹脂)と ASA/PC ブ
レンド樹脂で代替し、すべての新車に適用すると発表しました。
(European Plastics News, 2 月号 p.24)
フォード社エンジンのクロスオーバクーラント部品に、デュポン社の PPA 樹脂を採用
フォード社
(米)
は 3.5L と 3.7L 各エンジンのクロスオーバクーラント部品に、デュポン社(米)
の PPA 樹脂 Zytel® HTN を採用しました。この部品はクーラントがマニホルドを迂回できるよ
うにする管接続口で、長時間の耐熱性と耐ロングライフクーラント性を必要とするため、従来は
金属製でした。材料の変更で重量を 450g 削減したとされています。
(European Plastics News, 2 月号 p.25)
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Saint-Gobain 社は電気自動車の駆動系用にエンプラ製の部品を上市
高機能材料の Saint-Gobain 社(仏)は、電気自動車の駆動系用に 2 つのエンプラ製部品を上
市しました。1 つは PTFE 製のロータリーリップシールで、電気系の冷却ディファレンシャルモ
デュールに使われます。
もう 1 つはポリイミド樹脂 Meldin® HT のブレーキ部品で、ルノー社(仏)
の電気自動車 Zoe 用に共同開発されました。
(European Plastics News, 2 月号 p.25)
IKV は、PA6 樹脂の in-situ 重合によるコンパウンド連続生産プロセスを開発
アーヘン工科大学のプラスチック加工研究所(IKV、独)は、PA6 樹脂の in-situ 重合による
コンパウンド連続生産プロセスの開発を進めています。現在、カプロラクタム、活性化剤および
触媒を用い、多段式インライン減圧ベントを使い、反応時間 220℃、1~10min で残存モノマー1%
未満のコンパウンドを生産できるといわれています。
(European Plastics News, 2 月号 p.31-32)
廃棄時に、誤って針が人体に刺さることを防止する医療用注射器
医療用注射器の廃棄の際に、
誤って針が人体に刺さることを防止する注射器が開発されました。
注射終了後に注射器のピストンを 90 度回転させ、針などを注射器の筒内に引っ込めることで、
廃棄時の安全が確保されます。注射器の材料は Celanese 社(米)の POM 樹脂、注射器 1 本あ
たりのコストは 0.10 US ドル(従来の注射器より 0.02 ドル高い)とされています。
(Plastics Engineering, 2 月号 p.33)
プラスチック技術者協会会議 ANTEC® 2014(4 月開催)で発表される論文の内容
プラスチック技術者協会会議 ANTEC® 2014 がラスベガスで 4 月に開催されます。発表される
論文の一部(自動車材料関連)を紹介します。
・Styrolution 社(独)
:メッキ処理 ABS の耐久性評価。
・SABIC Innovative Plastics 社(サウジアラビア):金属製燃料チューブの内面に PBT 樹脂
をコーティング、プライマーなしで接着、PA を代替。
・Clariant 社(スイス)
:GF 強化 PA 樹脂用の多機能添加剤。
・PolyOne 社(米)
:自動車 LED 照明用熱伝導性プラスチック、金属の放熱材を代替。
(Plastics Engineering, 2 月号 p.14-20)
プルトルージョン法で作られる長繊維強化樹脂ストランド用のペレタイザー
ペレタイザーの Reduction Engineering Scheer 社(米)は、プルトルージョン法で作られる
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長繊維強化樹脂ストランド用に、新しいペラタイザーを上市しました。前モデルに比べて切断精
度や生産性が向上し、メンテナンスが容易になったとされています。
(Plastics Engineering, 2 月号 Webexclusive)
カナダの TV は、樹脂成型工場で働く女性と乳がんのリスクに関する研究結果を再放送
カナダの TV 放送は今年 1 月の放送で、プラスチック射出成形工場で働く女性は乳がんのリス
クが 4 倍高いという、オンタリオ労働者健康診療所の研究結果を再度報道しました。この研究は
2012 年 11 月に発表されましたが、その当時、米国化学工業協会(ACC)は、この研究には不備
があり結論は拡大解釈されていると主張し、今回も引続き疑問視しているといっています。
(Plastics News.com/China, 2 月 11 日)
ニューヨーク州は洗顔料や歯磨きに含まれるマイクロビーズの禁止を計画
米国のニューヨーク州は、洗顔料、歯磨き剤、シャンプーなどに含まれている PE 樹脂や PP
樹脂からなるマイクロビーズを禁止する予定です。理由は環境汚染防止で、単に水が汚染される
だけでなく、魚が摂取することで人への影響も懸念されるためとしています。エリー湖の水には
1 平方キロメーターあたり 60 万個のビーズが含まれていたという測定結果があります。
(Plastics News.com/China, 2 月 14 日)
DSM 社のバイオ系 PA410 のフィルムグレードを上市
DSM 社(蘭)はバイオ系 PA410 樹脂 EcoPaXX® に、フィルム押出用グレードを加えました。
同社によればこのグレードは既存の射出成形グレードより高粘度です。EcoPaXX®は既に自動車、
建築、スポーツ用品などの分野で採用されています。 (Plastics News.com/China, 2 月 14 日)
レゴ® ブロックのメーカーは、ブロックの素材を ABS から持続可能な材料へ変更予定
玩具の LEGO 社(デンマーク)は、レゴ® ブロックの素材を 2030 年までに ABS 樹脂から持
続可能な材料に変更する予定です。同社によれば、耐衝撃性を向上させたポリ乳酸樹脂のブロッ
クは、ABS 樹脂のものと類似の物性を示しますが、成形後のクリープにより数週間後に接合でき
なくなる不都合があります。同社はプラスチックを年間 6,000 トン以上使用し、その 70%は ABS
です。
(Plastics News.com/China, 2 月 21 日)
ヨーク大学で廃棄物のバイオマスを用いてポリマーを作る工業プロセスの研究を開始
ヨーク大学(英)を中心とする研究プロジェクトが、石油化学由来のポリマーの代替として、
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廃棄物由来のバイオマスを用いてポリマーを生産する工業プロセスの研究を始めました。目標の
ポリマーは、ポリアルカン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタンな
どで、英国政府から 500 万ドルの支援を受けています。
(Plastics News.com/China, 2 月 25 日)
電力技術の ABB 社は、鉄道用 DC コンタクターに GF 強化難燃 PBT を採用
電力技術など ABB 社(仏)は、鉄道用の DC コンタクター(電磁開閉器)に、BASF 社(独)
の 25%GF 強化難燃 PBT 樹脂 Ultradur® B4450 G5 を採用しました。この材料はフランス鉄道
の燃焼防止基準(難燃性、煙濃度、毒性)や電気的性質(耐トラッキング性、絶縁性)などの基
準を満たし、明るい色への着色が可能で、流動性も良いとされています。
(International Plastics News for Asia, 2 月号 p.23)
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