2005.10(PDF:744KB)

THE 39th
TOKYO MOTOR SHOW
2005
21 Oct.-6 Nov.
■アルファ ロメオ ブースのご案内
参考出品モデル
紛れもないイタリアンデザインと独自の個性に、最先端テクノロジーを駆使したダイナミックパフォー
マンスを添え、走ることへのパッションを惜しみなく注ぎ込みました。いずれも、新世代アルファ ロメ
オを担うモデルです。
●アルファ ブレラ
絶妙なバランスのスタイルにとりわけ熱い視線を浴びるのは、ブレラ。近い将来の発売予定モデルながら、
あらゆる話題の中心になると確信しています。その華麗なるフォルムを心ゆくまで、ご鑑賞ください。
●アルファ 159
スタイリッシュなスポーツセダンの登場です。アルファ ロメオ伝統の特徴を具備することはもちろん、
新世代エンジン、新設計サスペンションや完璧なまでのパッシブセーフティーをはじめ、使いやすさに
も配慮し、あらゆる点を刷新。日本では近日発売予定です。
アルファ ロメオの各モデル
フィアット オート ジャパンでは以下のモデルを発売しております。
・アルファ GT:美しいスポーツクーペ。3.2-6速MT車と2.0セレスピードを新発売(2004年6月)。
・ニューアルファ 147:上質の香りを秘めたプレミアムコンパクト。TIシリーズを新たに設定(2005年9月)
。
・アルファ 147GTA:パワフルなホットハッチ。6速セレスピードを追加設定(2004年5月)。
・アルファ 166:アルファ ロメオのフラッグシップ、リニューアルデビュー(2004年7月)。
・アルファ 156/156スポーツワゴン:TIシリーズを新たに設定(2004年11月)。
・アルファ 156 GTA/156スポーツワゴンGTA:セダンに6速セレスピードを追加設定(2005年2月)。
・アルファ GTV/アルファ スパイダー:2.0シリーズを新たに設定(2004年7月)。
アルファ ロメオ車やフィアット オート ジャパンの最新情報については、インターネットホームページ
(http://www.alfaromeo-jp.com)を、ぜひ一度ご覧ください。
□アルファ ロメオ ブースのご案内
P1
□アルファ 156/156スポーツワゴン P40
■アルファ 159
P2
□アルファ 156 GTA/
■アルファ GT
P11
□ニューアルファ 147
P19
■ニューアルファ 147 TI
P28
■アルファ 147 GTA
P30
■アルファブレラ
P60
□アルファ 166
P35
□展示モデルと発売中のモデル
P64
156スポーツワゴンGTA
□アルファ GTV/
アルファ スパイダー
■:今回の展示モデル
−1−
P49
P54
アルファ 159(参考出品)
Alfa 159
以下では、2005年8月末現在のイタリア仕様車に
ついて参考情報を記載しています。ヨーロッパで
は2005年9月に発売を開始しました。
■概要
アルファ 159は、今年開催された「ジュネーブ国
●エクステリア
際モーターショー2005」でワールドデビューを飾
りました。このまったくのニューモデルは、全世
全長4,660 mm、全幅1,828 mm、全高1,417 mm、
界で販売台数68万台超(1997年の発売開始〜2005
ホイールベース2,700 mm<メーカー参考値>。
年春)を記録した、アルファ 156の後継モデルと
大型のボンネット、コンパクトな外観のパッセン
して、その成功をも引き継ぐべく誕生した車。ア
ジャールーム、サイドパネルを走る優美なプレス
ルファ 159は新世代アルファ ロメオファミリー
ライン、視覚的に完璧なバランスのグラマラスな
の創始者として、そのバトンを受け継ぎ、このセ
リアエンド。これらは、アルファ 156の後継モデ
グメントにおいて新基準となるはずです。
ル、アルファ 159の特徴。街中で見ても、一目で
アルファ ロメオだと識別できるはずです。
アルファ 159は、ジョルジェット・ジウジアーロ
とアルファ ロメオスタイリングセンターとの共同
フロントエンドでは、アルファ ロメオを語るのに
開発により、洗練されたイタリア的スタイリング
欠かせない盾形グリルが力強く、大きくそびえ、立
センスとアルファ ロメオ特有のスポーティーエレ
体的でスポーティーな大型グリルには、アルファ
ガンスを兼ね備えたプレスティッジセダン。アル
ロメオファミリーたる風格がただよいます。この
ファ ロメオ車特有のスポーティーなコンパクト
フロントエンドから生まれたボディラインは、軽
さ、重厚感ただようエクステリア、優美でしなや
やかでスタイリッシュなアグレッシブさと印象深
かなボディラインの車がここに誕生しました。
い優雅さを演出しながら、車全体を流れるように
走ります。筒型が印象的な、美しい形状のコンビ
ネーションヘッドライトが、さらに優雅さを強調
しています。
正面からは台形に見えるフロントエンド。力強い
ショルダー部分にパッセンジャールームを配した
ことで、かたまり感を一層強調。
「盾」に端を発し
たキャラクターラインはウエストラインに連なり、
Cピラー部分で広がっています。
−2−
このCピラーには、2つのスタイリング要素が隠さ
●インテリア
れています。まずは、力強さ、強固さ、ダイナミ
ズムを顕著に表すリアホイール上部の、リアウイ
インテリアは、エクステリア同様、アルファが具
ンドーの曲線との連続性。そして、アルファ伝統
現する「スポーティー」と「エレガンス」をさら
の「肘」のように屈曲したCピラーを採用し、パッ
に進化させました。アルファ ロメオスタイリング
センジャールームを包み込むようなデザインに仕
センターは、まずドライバーに焦点をあて、ドラ
上げたこと、です。
イビングポジションを明確に定めました。ペダル
やシート、ハンドル、シフトレバーのレイアウト
一方のAピラーは、パワフルなエンジンの存在を
はまさに秀逸。ドライバーは車を完全に支配して
強調しつつ、しなやかなボディラインを描くため
いる感覚を味わえると同時に、アルファ ロメオな
に少し後方に配置。これにより、パッセンジャー
らではの運転する楽しさを体感できます。運転に
ルームをコンパクトに演出し、コーナーを曲がる
必要なすべての装置や3連メーター(燃料計、水
ときの前方視界も向上しました。
温計、油温計)を組み込んだサブメーターパネル
とセンターコンソールは、エルゴノミクス(人間
しなやかさとかたまり感、ダイナミックさと力強
工学)に基づき、ドライバーに向けて最適な角度
さ。こんな様々な特徴を持つのはバランス感に優れ
で配置。速度計やレブカウンターなどの計器類は
たスタイリングの車だからゆえ。たとえば、大径タ
すべて、視認性に優れた円形のアナログタイプを
イヤの横に控える、筋骨隆々のフェンダーアーチ
採用。円形の縁取りは落ち着いたデザインで、ア
は、最大車幅ポイントを形成。しっかりと地面に張
クセントにもなっています。メーターパネルは表
り付くという、車の理想を明確に表現しています。
面の量感や仕上がり感に念入りな心遣いを感じる、
アルファ ロメオ独特のデザイン。実用的かつ精密
リアエンドでは、大柄なボディサイズにもかかわら
な設計で、夜間の視認性にも優れています。マル
ず、フォルムもバランス感に優れて美しく、この車
チファンクションディスプレイは、強い日射しが
の個性を際立たせるフロントエンドと完璧に調和
あたっても、瞬時に表示情報を視認できるよう配
しています。クローム仕上げの2本のエグゾース
慮。また、液晶パネル専用ヒーターも装備してい
トテールパイプが水平的なデザインをより強調。
るので、凍えるような寒いときでも、最短時間で
ヘッドライト同様、筒型をモチーフにした細長い
くっきりと情報を表示できます。
リアコンビネーションランプは、トランクリッド
で分かれるデザインです。4つのテールランプ
メーターパネルには、新世代のマルチファンクショ
(2つはブレーキランプと兼用)は、夜間など後続
ンディスプレイを標準装備。エンジン始動時にキー
車からの視認性を大きく向上しています。
をONにすると、エンジンオイルレベル(量)をグ
ラフィック表示します。このディスプレイは、多種
多彩な機能メニューや表示言語(主要欧州言語に限
定)の選択、主な装備機能の作動選択や設定ができ
ます。たとえば、時刻表示や日付、車速感応ドア
ロックやトランクオープナーの個別ロック解除設
定、アラーム音の設定、オーディオの作動状態表
示、表示単位の選択、チェックコントロール機能な
ど。また、万一の異常発生時には警告メッセージを
表示。さらに、トリップコンピューター画面(上下
2画面表示)では、瞬間燃費、平均燃費、平均速
度、走行可能距離、そして走行時間(トリップコン
ピューターをリセットしてからの積算時間)や走行
距離などの情報を表示できます。
−3−
標準装備のオーディオ(CDプレーヤー内蔵FM/AM
●車内の満足感を高める快適性とその技術
ラジオ)と、デュアルゾーン式フルオートエアコン
のスイッチは、インストルメントパネルの中央下部
アルファ 159は様々な技術を駆使し、乗り心地で
に設け、洗練されたデザインで統一しました。オー
も、静粛性でも、そして室内空調の面でも高い品
ディオにはMP3再生機能付きCDプレーヤーを組み
質を保証します。その結果、効率的な遮音機能と、
込み、アルファ 159の室内空間に専用チューニン
ボディシェルのねじれ剛性とたわみ剛性の大幅な
グしたサウンドシステムを用意。ステアリングス
向上により、防音効果と抑振効果に優れた車内環
イッチで主要操作が可能な、傑出した快いHi-Fiサ
境を作り出しました。このニューモデルは、ペダ
ウンドを提供します。また、総出力570ワット、10
ルやシート、ハンドル、シフトレバーのレイアウ
R
スピーカーで構成される159専用のBOSE サウン
トなどドライビングポジションを中心に設計。こ
ドシステムも選ぶことができます。
れは革新的な出来事で、他の車とは一線を画す車
内環境を作り出すことに成功しました。快適性は
インテリアは、「エレガンス」と「スポーティー」
もちろん、空間の調和など細部に至るまで念入り
を完璧なバランスで表現。洗練されたインテリア
に設計されたアルファ 159に乗り込めば、誰でも
カラーや、上質のファブリック、ポルトローナ・
この車の品質の高さを即座に実感できるはず。さ
R
フラウ 社(*)製高密度上質レザー、アルミニウ
らに、アルファ 159は長距離走行でも快適に過ご
ム製モール調など高品質のインテリア素材を揃え
せる、多種多彩な装備を揃えています。
ています。
たとえば、車内の快適性に貢献する主要な技術的
R
(*):イタリアの高級家具メーカー(Frau )。最
高級の革張りソファーなどをはじめ、フェ
要素は以下の通り。
◆新型「プレミアム」フロアパンの採用により、
ボディシェルのねじり剛性を大幅にアップし、
ラーリのレザー内装も手がけています。
180,000 daN・m/radを達成:きしみ音の抑制。
アルファ 159には2つのグレードを用意。両仕様
◆フ ロ ン ト ド ア に は 、 遮 音 性 向 上 の た め 厚 さ
とも、ナチュラル志向のインテリアデザインです。
5 mmのガラスを採用:車外ノイズの遮音。
インストルメントパネルには最新の「スラッシュ
◆アルファ 156に比べ、室内スペースを拡大し、
モールディング」技術を採用。表面は光沢感を抑
乗り心地を向上。
え、ソフトな触り心地に仕上げました。カラーバリ
・フロントヘッドクリアランス:25 mm
エーションは3色(ブラック、グレー、ベージュ)
・リアヘッドクリアランス:28 mm
を用意。3種類のインテリアカラー(ブラック、グ
・フロントレッグルーム:27 mm
レーの2トーンカラー、ブラック&ベージュ)と完
・リアシートフットルーム:157 mm
璧に調和します。
・リアシート座面高さ:13 mm高く設定
シートは、細部に至るまで素材を厳選し、乗員を包
●小物入れとトランクルーム
み込むよう精密に設計しました。シート素材には、
R
フロック加工のファブリック、Alfatex 、レザー、
R
アルファ 159には、大型グローブボックスをはじ
ポルトローナ・フラウ 社製の高密度上質レザーを
め、フロントシートやリアシートのセンターアー
用意。身体との接触面、優雅なパイピング加工など
ムレスト兼小物入れ、サングラスホルダーなど、
細部に至るまで入念なステッチ仕上げをすべての素
さまざまな容量やタイプの小物入れを14個所に装
材に施しました。これは、伝統的な「クラフトマン
備しています。便利で実用的な小物入れの総容量
シップ」だからこそなせる技。また、3本スポーク
は13 リットル(アルファ 156比70 %増)。また、
タイプのハンドルは、たとえ、細く曲がりくねった
より使い勝手が向上したトランクルームは容量405
道でも完璧な操作性を発揮します。
リットル(アルファ 156比27リットル増)を実
現しました。
−4−
●抜群のロードホールディングを支える
リアサスペンションは、新設計のマルチリンク式
サスペンション
を採用。最先端のサスペンション動的制御手法に
基づいてリアホイールの動きをコントロールし、
アルファ 159は、典型的なアルファ ロメオであ
今日成しえる最善のバランスにより動的性能を提
り、意のままにコントロールできる比類なき操縦
供します。3つのアーム、トランスバースプレー
性と卓越したドライビングプレジャーを、微塵の
トで構成されたことを特徴とし、制動時などの前
妥協もなく約束します。快適な乗り心地と優れた
後方向入力を受けることを前提に、コーナーリン
ダイナミックパフォーマンスは、アルファ ロメオ
グ横方向入力時での路面凹凸の吸収性を改善し、
たる証し。とりわけ、このモデルではそれらを強
素早い作動応答性を実現。卓越したグリップ性能
く感じるはずです。アルファ 159では、ハイマウ
とコーナーリングスタビリティが自慢で、以下の
ントアッパーアーム型ダブルウィッシュボーン式
特徴を備えています。
をフロントに、リアにはマルチリンク式を採用。
このレイアウトこそ、159プロジェクトの成果。秀
◆ハイマウント式アッパーアームの採用:
逸さにおいては、他に抜きん出る、非常に高い水
ホイールセンターより高い位置で結合させたアッ
準を誇ります。この結果、路面の凹凸を最大限に
パーアームは、サスペンションストロークをより
吸収し、ダイレクトな路面感覚と正確なハンドリ
長く、よりしなやかな揺動を可能にし、理想的な
ング(標準型セダンでは、最もダイレクトな感覚
路面突起乗り越え性能を達成しました。
を達成。同時に最小回転半径の小径化も実現)
、抜
◆第三世代型アルミニウム製ハブキャリアの採用:
群のロードホールディング、高速コーナーにおけ
抜群のハブ剛性を提供し、キャンバーコントロー
る最上級のスタビリティ、そしてアルファ ロメオ
ルアームやアッパーアームの結合ブッシュを支え
だからこその俊敏性を、ワインディングロードで
ます。
最大限に発揮します。
◆大容量型のツインチューブ式ダンパーの採用:
コイルスプリング同軸式とし、ハンドリング性能
フロントを支えるハイマウントアッパーアーム型ダ
と乗り心地性能の両立点を、さらに高い次元で達
ブルウィッシュボーンは、理想的な仮想キングピン
成しています。
軸傾角を与えることができ、フロントホイールの操
◆キャンバーコントロールアーム:
舵性において、極めつけの正確さを保証していま
静的なキャンバー角を整え、ホイールのストロー
す。すでにおなじみの形式ですが、アルファ 159
ク時でも最適なキャンバー角復帰特性を提供。た
への導入にあたり、大きく進化。アッパーアームの
とえ限界領域でのコーナーリング中でも、タイヤ
取り付け点は、細心の注意を払って変更し、ホイー
の対地キャンバー角を完璧に保つことができます。
ルリム内側のスペースを最大限利用したことで、横
◆液体封入ブッシュ:
方向剛性については目を見張るべき優位性を獲得。
路面からの微少振動吸収性能を高度なレベルで発
コイルスプリングと同軸配置のダンパー(ショック
揮するだけでなく、路面突起を乗り越えるときは、
アブソーバー)も大型サイズを採用することがで
わずかに収縮することで、乗り心地にも大きく貢
き、路面凹凸の吸収性能を大きく向上しました。ア
献します。
ルミニウム製ロア/アッパーアームは、軽量化にも
◆サブフレーム:
大きく貢献。アッパーアームは、一対のドライフリ
高張力鋼製クロスビームを採用し、ボディ側フロ
クション型スライディングブッシュを介して結合し
アパネルと弾性ブッシュにより4点支持で結合。
ています。
これらのブッシュは、とりわけ高周波の振動吸収
特性に優れています。
−5−
●高度なダイナミックパフォーマンスを支える
●無敵のパッシブセーフティー
最先端メカニズム
アルファ 159開発プロジェクトの目標のひとつ
アルファ 159は、最先端エレクトロニクステクノ
は、パッシブセーフティーについて、新基準を樹
ロジーを結集したダイナミックパフォーマンス
立することでした。そのため、設計者らは高機能
(動的運動性能)をコントロールするシステムを標
素材を用い、多層鋼板構造とレーザー溶接テクノ
準装備。この結果、ダイナミックパフォーマンス
ロジーにより、
「プレミアム」と呼ばれる新型フロ
の限界点をさらに高め、安全性をも向上していま
アパンを開発しました。ボディシェルの構造は、
すが、ドライバーの意志をそぐような機械的な介
水平および垂直方向に格段に優れた結合剛性を発
入を回避していることが特徴です。これらシステ
揮する閉断面構造を数多く導入。また、フロント
ムの作動については、多数のシミュレーション予
部の3分岐型負荷吸収構造や、ボディ全体を前後
測判定やテストコースでの膨大な走行テスト結果
に貫く衝撃吸収構造、一体型構造を多用し、骨格
に基づき、運転する楽しみを微塵もそぐことがな
連接部周囲には従来に比べ、格段に多くのスポッ
いように、設定しています。以下の装備品は、そ
ト溶接を施しました。これら随所に多くの新規構
の代表的なものです。
造を導入した結果、ボディシェルのねじり剛性に
おいては、同一セグメント中最高位の180,000
◆EBD一体型ABS:
daN・m/rad以上を達成しています。
EBD(電子制御式制動力配分機構)を組み込んだ、
アンチロッキングブレーキシステム。
パッシブセーフティーでは、新設計ボディシェルや
◆VDC(動的スキッドコントロール):
最先端の安全装備品を備えることで、究極のセーフ
VDC-OFFスイッチを標準装備。
ティーレベルを達成。さらに、優れたブレーキシス
◆MSR(エンジンブレーキ トルク コントロール)
テムやバイキセノンヘッドライト<装備車>、ワイ
◆ASR(駆動輪空転防止機能):
ドサイズのタイヤなどにより、高水準のアクティブ
ASR-OFFスイッチを標準装備。
セーフティーとプリベンティブセーフティーも約束
◆HBA(ブレーキアシスト)
しています。
◆ヒルホールドシステム(坂道発進補助機能):
上り坂での発進時に、一時的に自動ブレーキを作
アルファ 159は、最新型の安全装備が充実。7つ
用させて坂道発進を補助。
のエアバッグ(従来標準装備の4つに加え、膝部
を保護する運転席ニーエアバッグやサイドガラス
全面に広がるウインドエアバッグも含む)や、革
VDC、MSR、ASR、HBAの詳細については、「ア
新的な乗員保護システム(ロードリミッター&プ
ルファ GT」の該当説明をお読みください。
リテンショナー付き前席シートベルト)
、後方から
追突されたときに前方へ移動し、前席乗員の頸部
を積極的に支える、むち打ち防止型ヘッドレスト、
前面衝突時にドライバーの脚部を保護するセーフ
ティーペダルブラケット構造などです。
−6−
●エンジン、トランスミッション
●新設計260 PS、3.2JTS V6エンジン
日本仕様車として導入計画中の2つのエンジンは、
アルファ ロメオの伝統のひとつ「スポーツの精
いずれも新世代JTS直噴式ガソリンエンジンです。
神」を具現したとも言えるエンジン。新設計V型
これらのシリーズは、連続可変バルブタイミング
6気筒、3.2リットルの排気量から260 PSを生み
機構を、吸気および排気側に備え、従来とは異な
出します。従来型3.2 V6エンジンから新たな一歩
る新世代のタイミングチェーン駆動式DOHC直噴
を踏み出し、当然とも言える進化を遂げました。
エンジン。3.2JTS V6 24Vエンジンは最高出力
新 型 3.2JTS V6エ ン ジ ン は 、 最 高 出 力 191 kW
191 kW [260 PS]、 2.2JTS 16Vは 最 高 出 力 136
[260 PS]を発生。従来型3.2 V6エンジンに比べ、
kW [185 PS]<イタリア仕様車>を発生、いずれ
20馬 力 と 約 8 % 増 加 。 最 大 ト ル ク は 322 N・m
もリッターあたり81〜85馬力の高出力を誇ってい
[32.8 kgm]/4,500 rpm.を発揮し、33 N・m、約11
ます。さらに、これらのエンジンは、ガソリンを
%以上も向上しています。リッターあたり60 kW
燃焼室内に直接噴射する燃焼方式として親しまれ
[81 PS]の パ ワ ー と 、 リ ッ タ ー あ た り 100 N・m
ている「JTS:ジェット スラスト ストイキオメ
[10.25 kgm]のトルクを誇る高性能ぶり。とりわ
トリック」システムにより、Euro-4規制をクリア。
け低回転域でのスムーズな出力トルクの改善は目
ユーザーにとって、このJTSの3文字は、走るこ
を見張るものがあり、アイドリングから1,500rpm.
とをより楽しくさせ、車のダイナミックパフォー
までの低回転域では、従来型3.2 V6エンジンに比
マンスを発揮させる高性能エンジンの証しでもあ
べ、約30 N・m [約3.1 kgm]も増加し、最高許容回転
ります。これら2つのエンジンの傑出したトルク
数は7,200rpm.までアップしています。加えて、油
特性を示すと、とりわけ最大トルク値の88 %を
圧式ラッシュアジャスターとタイミングチェーン
わずか2,000 rpm.から生み出し、しかも322 N・m
駆動式のバルブトレインは、長期にわたるメンテ
[32.8 kgm]/4,500 rpm.もの最大トルクを発揮す
ナンス性能を画期的に改善しました。さらに、シ
る3.2JTS V6 24Vエンジンを筆頭に、2.2JTS 16V
リンダーヘッドはもとより、エンジンブロックも
エンジンは230 N・m [23.4 kgm]/4,500 rpm. の最
アルミ製としたことで、軽量化も実現。このエン
大トルク(いずれもEEC測定値)を発生します。
ジンを搭載したアルファ 159は、最高速度240
km/h、0〜100 km/hの発進加速では7秒フラット
これらのエンジンに組み合わされるトランスミッ
を達成しています(メーカー参考値)。
ションも、新設計の6速マニュアル。短いシフト
ストロークはもちろん、明確なシフト感覚ととも
主な特徴:
に、意のままに操れる軽い操作感が特徴です。
新型V型6気筒エンジンの開発戦略は、従来の直列
4気筒エンジン「JTS:ジェット スラスト スト
イキオメトリック」直噴システムに端を発してい
ます。この方式は、アルファ ロメオが独自開発し
たもの。燃焼室内へガソリンを直接噴射し、理論
混合比(ストイキオメトリック)で燃焼させるこ
とで、エンジンパワーを向上させながら、低燃費
の実現とEuro-4規制にも対応したことが特徴です。
−7−
新型3.2JTS V6エンジンのために、膨大な数の専
●2.2JTS直列4気筒エンジン
用部品を新設計しました。1シリンダーあたり、4
つのバルブを備え、バンクごとに2本のカムシャ
新設計4気筒エンジンは、群を抜く軽さが特徴。シ
フトによるDOHC式を採用し、
「ツインフェーザー
リンダーヘッドはもちろん、エンジンブロックも
(Twin-Phaser)」と呼ばれる、吸気と排気バルブ
含め、オールアルミ製としたことで、従来型に比
それぞれに連続可変バルブタイミング機構を装備。
べ約20 %の軽量化を達成しています。新設計
アルファ ロメオのV型6気筒エンジンでは、今回
3.2JTS V6エンジンと同じく、シリンダーヘッド
が、初めての採用です。この機構は、吸気/排気
のバルブトレインメカニズムを新設計。吸気、排
カムシャフトに対し、最大50度分の作動角を変化
気バルブの駆動はローラー式ロッカーアームを採
させることができます。そのため、エンジン回転
用し、
「ツインフェーザー(Twin-Phaser)
」と呼ば
数域ごとに最適なバルブ開閉タイミングを選ぶこ
れる連続可変バルブタイミング機構も装備。高出
とができ、たとえば、アクセルの全開加速(高回
力と高トルクを実現しながら、燃費とエミッショ
転)時には、高速回転に最適なカム作動角(バル
ンレベルを低減しています。
ブ開閉タイミング)により、エンジン自体の最高
性能を発揮。その一方、低回転域の部分負荷時に
2.2JTS 16Vエンジンは、最高出力136 kW [185 PS]
は、低速回転に最適なカム作動角により燃費とエ
を 発 生 。 最 大 ト ル ク は 230 N・m [23.4 kgm]/
ミッションレベルを低減することができました。
4,500 rpm.を発揮し、このエンジンを搭載したア
ルファ 159は、最高速度222 km/h、0〜100 km/hの
同時に、この機構を活用することで、カム作動角
発進加速では8.8秒を達成しています。
を自由に設定できることから、すべてのエンジン
作動域において吸気/排気効率の最適化を実現。
この結果、非常に好ましい出力トルク特性が得ら
主な特徴:
れ、最大トルク値の90 %ものトルク(290 N・m
[29.6 kgm])をわずか1,800 rpm.で発生し、しか
3.2JTS V6エンジンと同じく、連続可変バルブタ
も非常に広範囲な回転域(1,800〜6,250 rpm.)
イミング機構を装備。そのため、エンジン回転数
でこの値を維持することができました。吸気、排
域ごとに最適なバルブ開閉タイミングを選ぶこと
気バルブの駆動には、ローラー式ロッカーアーム
ができ、アクセルの全開負荷時には、高速回転に
を採用し、とりわけ低、中回転域におけるバルブ
最適なカム作動角(バルブ開閉タイミング)によ
駆動のフリクションを大幅に低減。ロッカーアー
り、エンジン自体の最高性能を発揮させることが
ムの反対側には、メンテナンスフリーの油圧式
できます。その一方、低回転域の部分負荷時には、
ラッシュアジャスターを装備。常にバルブクリア
低速回転に最適なカム作動角により燃費とエミッ
ランスを最適(ゼロ)に保ちます。
ションレベルを低減。同時に、低回転域では、ミ
ラーサイクル燃焼方式のようにも作動します。ミ
新世代エンジンとして、とくに強調すべき特徴は
ラーサイクル燃焼方式は、吸気バルブと排気バル
タイミングチェーン駆動式カムシャフト。プライ
ブの開閉時期を遅らせることで、膨張行程を拡大
マリーチェーンにより、シリンダーヘッドへ回転
して熱効率を上昇させるだけでなく、内部EGR機
を伝え、さらに2つのセカンダリーチェーンによ
能(排ガスをシリンダー内に残し、未燃焼分を再
り、それぞれのカムシャフトを回転させます。ま
利用)を促進。また、吸気バルブの閉じタイミン
た、オートマティックチェーンテンショナーを採
グを遅らせることは、ポンピングロスを大幅に軽
用し、エンジンの寿命が尽きるまで、バルブトレ
減することにもなります。
インのメンテナンスを不用にしています。
−8−
新世代JTSエンジンとして、とくに強調すべき特
●装備品
徴は、タイミングチェーン駆動式カムシャフトで
す。3.2JTS V6エンジンと同じく、エンジンの寿
アルファ 159には、数多くの最先端テクノロジー
命が尽きるまで、バルブトレインのメンテナンス
や実用性の高い装備品を導入。アルファ ロメオ初
を不用にしています。
採用の機能や、防犯に役立つ装備品など、このモ
デルが属するセグメントでの新基準を打ち立てま
また、アルファ ロメオのエンジンに期待される高
した。たとえば、VDC(ビークルダイナミックコ
性能を実現するため、バルブタイミングを根本的
ントロール)
、ヒルホールドシステム、7つのエア
に見直し、一層ワイルドなカムプロファイルを導
バッグ、MP3再生機能付きCDプレーヤー内蔵ラ
入。約7,000 rpm.で作動を開始する高度な過回転
ジオ、クルーズコントロール、デュアルゾーン式
防止機能をもつ電子制御式レブリミッターを備え、
フルオートエアコン、レインセンサー、オドセン
最高出力発生回転数を6,500 rpm.まで高めました。
サー、ミストセンサー、車速感応ドアロック、衝
撃感知解除式集中ロック、運転席ドア個別ロック
さらに、最良の容積効率を目標に、バルブの最大
解除機能、トランク個別ロック解除機能、リモコ
リフト量は実に10.3 mmを設定。そして、振動低
ンキー連動パワーウインドー、BOSE 製Hi-Fiサウ
減と心地よいエクゾーストノートのために、カウ
ンドシステム、17インチサイズアルミホイール、
ンターバランス式バランサーシャフトを2本装備
オーディオ操作のステアリングスイッチ付きハン
し、直列4気筒エンジンでは回避できない2次回
ドルがあります。
R
転振動成分を解消しています。その上、リッター
あたり80馬力以上の高出力を誇る2.2JTSエンジン
これらの標準装備品に加え、トライゾーン式フル
では、排気側バルブの放熱性能向上のため、高価
オートエアコン、ヘッドライトウォッシャー+バイ
なナトリウム封入バルブを採用しました。
キセノンヘッドライト(自動光軸補正機能付き)、
ヘッドライト自動点灯機能、メモリーポジション機
4バルブ式のペントルーフ型に近い燃焼室は、シリ
能付きフロントパワーシート、フロントパワーシー
ンダーボア:86 mm、吸気バルブ直径:35.3 mm、
ト連動助手席ドアミラーのパークアシスト機能、グ
排気バルブ直径:30.3 mmと設定。優れた吸気、
ラフィック表示機能付きパーキングセンサー、18
排気効率に貢献しています。その一方、エンジン全
インチサイズアルミホイール、CDチェンジャーな
高を低く保ちながら、ロングストローク(94.6 mm)
どを選択できます。
とするため、ピストン自体の高さを変更することで
対応できました。この結果、ロングストローク特有
参考出品車のため、以下の参考データのみを公表
の扱いやすいトルク出力特性を得ています。
しています。
−9−
主要諸元
アルファ 159(メーカー参考値)
●寸法・重量
2.2 JTS
3.2JTS V6 24V Q4
●主な安全装置など
全長(mm)
4,660
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
全幅(mm)
1,828
運転席ニーエアバッグ
全高(mm)
1,417
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
ホイールベース
(mm)
2,700
ウインドエアバッグ
トレッド
(mm)
前輪
1,593
ABS+EBD
後輪
1,573
車両重量(kg)
VDC(ASR+HBA+MSR)
1,490
1,740
乗車定員(名)
5
トランクルーム容量(R)
前席3点式シートベルト+プリテンショナー
405
ハンドル位置
ヒルホールドシステム
前席ロードリミッター機構
左
サイドインパクトビーム
アルファコードⅡ(イモビライザー)
●エンジン
ティーザーアンカー付き
形式
横置・直列4気筒
横置・V型6気筒
3点式ISOFIX チャイルドシートアンカー
DOHC 16バルブ
DOHC 24バルブ
衝撃感知解除式集中ドアロック
チェーン駆動式+ラッシュアジャスター チェーン駆動式+ラッシュアジャスター
ボア×ストローク (mm)
総排気量 (cm3)
86.0×94.6
85.6×89.0
2,198
3,195
最高出力<kW(PS)/rpm>
136(185) /6,500
191(260) /6,200
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
230(23.4) /4,500
322(32.8) /4,500
11.3:1
11.25:1
圧縮比
燃料供給装置
直噴式電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
70
●トランスミッション
形式
6速マニュアル
最終減速比
駆動方式
6速マニュアル
4.176
3.895
前輪駆動
4輪駆動
トルセンC型センターデフ
●クラッチ
形式
乾式単板ダイヤフラム
●ステアリング
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
最小回転半径(m)
●サスペンション
5.55
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式スタビライザー
後輪
マルチリンク
リンク結合式スタビライザー
●ブレーキ
形式
前輪
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
ベンチレーテッドディスク
ベンチレーテッドディスク
フローティングキャリパー
ブレンボ製アルミモノブロック
対向式4ポッドキャリパー
後輪
●タイヤサイズ
ディスク
ベンチレーテッドディスク
215/55R16
225/50R17
(225/50R17)
(235/45R18)
240
●動力性能
最高速度(km/h)
222
0〜100 km/h加速(秒)
8.8
7.0
0〜1km区間加速(秒)
29.6
27.5
CO2排出量(g/km)
221
270
− 10 −
ファイヤープリベンションシステム (FPS)
アルファ GT
Alfa GT
アルファ GTは、2003年のジュネーブ国際モー
ターショーでワールドデビューを飾りました。日
本での発売開始は2004年6月。このモデルは、ア
ルファ 156をベースに開発されたスポーツクーペ
です。
■概要
●エクステリア
アルファ GTは、カロッツェリアの名門ベルトーネ
全長4,495 mm、全幅1,765 mm、全高1,375 mm、
社との共同開発により、独創的なスタイリングの中
ホイールベースは2,595 mm。アルファ GTは、
に優れたパフォーマンスを秘めています。革新的と
アグレッシブながらもコンパクトな外観に仕上が
も言うべき新しいコンセプトに基づいて開発され、
り、独特のスタイリングは個性を強くアピールす
スポーティー、快適、優美を見事に具現しました。
ることに成功。街中で見ても、一目でアルファ ロ
このモデルの開発テーマは、ほかのクーペモデルが
メオだと識別できるはずです。
その典型的なコンセプトにとらわれ、日常の使いや
すさの点で、妥協しているような手法ではなく、快
フロントエンドには、アルファ ロメオの伝統的な
適さを重視したハイパフォーマンスクーペだけが持
3部構成モチーフが施されており、この車が紛れ
つあらゆるドライビングプレジャーを実現するこ
もなくアルファ ロメオの血統を受け継いでいるこ
と。この結果は、広いラゲッジスペースや充分な居
とを特徴づけています。
住空間を確保した後席からも実感できるはずです。
アルファ ロメオの伝統である「盾」グリルはわず
アルファ GTは、イタリア人特有のスタイリングセ
かに大きくなり、その極端なまでのアピールは、
ンスが光る「シェイプ」に、アルファ ロメオが誇
ボディスタイリング全体を引きしめる結果にもな
る最高のエンジニアリング技術の粋を融和させるこ
りました。このデザインは非常に効果的で、力強
とに成功。さらに担当デザイナーは、アルファ 1900
さと挑戦的な雰囲気が溢れ出しています。そして、
に始まり、ジュリエッタ、ジュリア、そしてアル
アルファ ロメオの伝統的な美しさを象徴するエア
フェッタへと引き継がれたアルファ ロメオの偉大
ダクトが「盾」グリルの左右に配され、優れたデ
な伝統でモチーフをも呼び起こしました。
ザインのヘッドライトと、アルファ GTの力強さ
とアグレッシブな感じをさらに強調しています。
同様に独特なデザインのボディ側面は敏捷さ、か
たまり感、包み込まれるかのような安全なイメー
ジを与えます。それは、とりわけ側面に刻み込ま
れたアクセントラインがスレンダーでダイナミッ
クな印象を与えるからです。
− 11 −
フロントホイールハウジングからリアエンドにか
●インテリア
けてサイドパネルを流れるアクセントラインと、ボ
ディの金属パネル面に比べ、小さめのリアクォー
エクステリアデザインと同様、インテリアはアル
ターガラスを配したことで、エレガントさと力強
ファ ロメオモデルの中でも、最もスポーティーに
さ、両方のイメージが添えられました。
仕上げました。たとえば、ハンドルやペダル、シフ
トレバーなどは、操作性を最優先に作り上げまし
リアエンドにも、少なからずのアクセントを盛り
た。メーターパネルは機能的に配し、良好な視認性
込みました。エキゾーストテールパイプは控え目
とシンプルなデザインにより、必要な情報を瞬時に
な存在。<2.0JTS>は楕円形開口部のシングルタ
把握できます。また、メーター自体も優れたデザイ
イプを、<3.2 V6>はデュアルタイプとし、いず
ンで、2個の大径丸型アナログ式を左右に配置。こ
れもわずかに下へ向け、ボディ一体型の大型リア
れらスピードメーターとレブカウンターの間には、
バンパー下部に配しています。リアウインドーは
小径のサブメーター(燃料計と水温計)を組み込
水滴を思わせる輪郭にあつらえ、リアコンビネー
み、その下側にはマルチファンクションディスプレ
ションランプは宝石を埋め込むかのようにボディ
イを設置しました。メーター背景色はすべてグレー
パネルへ配しました。強い傾斜のリアウインドー
とし、盤面の文字は黒を採用。夜間など暗いときは
や最高級のテールランプまわりのデザインで、リ
赤色系の照明(照度調整機能付き)が表示情報を浮
アエンドはすばらしいバランスの良さとエレガン
かび上がらせ、視認性を大きく向上します。ちなみ
トを両立させています。
に、この照明色はドライバーが暗い路面から明るく
照らされているメーターパネルに目を移したときで
も、瞬時に焦点を合わせることができます。
アルファ GTのメーターパネルには、マルチファ
ンクションディスプレイを標準装備。以下のよう
な機能を備えています。
・時刻、年月日表示
・外気温度表示(路面凍結アラーム付き)
・アラーム作動時のシンボルと警告メッセージ表示
・オーディオファンクション表示
・ドアやテールゲートの閉め忘れ:チェックモニ
ター機能
・車外ランプのバルブ切れや表示灯自体の故障モ
ニター機能
・トリップコンピューター機能(平均燃費、瞬間燃
費、平均速度、走行可能予測距離、走行経過時間、
トリップメーター):区間別と全行程の2種表示
・プリセット制限速度の警報表示
・セレスピードのシフトインジケーター機能
・メンテナンスインジケーター機能(次回点検時
期を走行距離に応じて表示)
・メンテナンス情報表示(エンジンオイル指定規
格、指定タイヤ空気圧などを表示)
・表示言語や表示単位の切り換え機能
− 12 −
標準装備のオーディオ(CDプレーヤー内蔵FM/AM
●オーディオ、ステアリングスイッチ
ラジオ)と、デュアルゾーン式フルオートエアコン
のスイッチは、インストルメントパネルの中央に
オーディオ:
設け、洗練されたデザインで統一しました。オー
ディオにはMP3再生機能付きCDプレーヤーを組
オリジナルのイタリア仕様と同じデザインにこだ
み込み、アルファ GTの室内空間に最適な音響特
わったオーディオ(ドイツ、ブラウプンクト製)
性を提供するように専用チューニングしたBOSE
R
製Hi-Fiサウンドシステムを用意。傑出した快いサ
R
ウンドを提供します。BOSE 製の専用パワーアン
は、インストルメントパネルのデザインにジャス
トフィットするようアルファ GT専用仕上げになっ
ています。
プ は 最 大 出 力 150 ワ ッ ト 。 コ ア キ シ ャ ル 型 2
WAYスピーカー4つに加え、サブウーファーで構
ラジオとしては、PLLデジタルチューナー式FM/AM
成され、豊かな低音特性を誇っています。また、
ラジオを装備。音質重視のFMバンドでは、自動受
ステアリングスイッチでオーディオの主要機能を
信メモリー機能をもつ計3つの受信局メニューを
操作することもできます。
用意。それぞれに6局分のプリセットメモリーを
備えています。一方のAMバンドには、FMバンド
アルファ GTには、レザーとクロスの、2タイプ
と同じくプリセットメモリー局を自動的にスキャ
のインテリアトリムを用意。クロス仕様では、シー
ニングする機能や自動サーチ機能も備え、自宅か
トとドアインナーパネルのトリムにハイテク新素材
ら遠く離れた場所でも迷うことなく最適な受信局
R
R
の「Alfatex 」を導入しています。
「Alfatex 」はア
を探すことができます。
ルファ ロメオの登録商標であり、オリジナル製品。
優れた通気性と格別な座り心地と、気品高い雰囲気
アルファ GTへの採用にあたり、CDプレーヤー
を特徴とするマイクロファイバーで構成された繊維
には「MP3-CD再生機能」を装備。一般的な楽曲
です。
ファイルに比べ、ファイルサイズを約1/5に圧縮で
きるMP3ファイルにより、ラジオ内蔵分の
一方のレザー仕様には、3色(ブラック、ナチュ
ディスク1枚でも多数のアルバムや非常に多くの
ラル、レッド)を用意しました。これらのレザー
曲を再生することができます。再生メニューには、
素材は伝統的な「イタリアンクラフトマンシップ」
リピート、ランダム再生機能などを備え、操作も
により、ひとつひとつハンドメイドでていねいに
一般的なCDプレーヤーと同様。また、内蔵型CD
作っており、最高品質の緻密なプレミアムレザー
プレーヤーだけでなく、10連奏CDチェンジャー
を熟練技法で縫製。その仕上がりはナチュラルで
も標準装備し、アルファサウンドを堪能できない
美しくソフトな感覚を約束します。
渋滞時など、退屈解消に大いに役立つはずです。
ステアリングスイッチ:
ハンドルにはオーディオ操作用のステアリングス
イッチを装備。純正オーディオならではの優位性
を生かし、音量調整をはじめ、ラジオの選局やCD
のトラックチェンジ、CDチェンジャーのディスク
選択など、主要操作をこのスイッチで可能にしま
した。これにより一時的にせよ、ドライビングポ
ジションを変えたり、ハンドルから手を離す必要
がなくなりました。
− 13 −
●熟成のサスペンション
●エンジン、トランスミッション
アルファ GTは、ハイマウントアッパーアームの
アルファ GTには、魅力的で個性あふれる2タイ
ダブルウィッシュボーン式をフロントに、不等長
プのエンジンを用意。いずれも際立つハイテクノ
トランスバースリンクを備えるマクファーソンス
ロジーと最上級のパフォーマンスを提供します。
トラット式をリアに採用しています。
現在そしてこれからもアルファ ロメオという車を
特徴づける偉大なるスポーツマインド。これを確
フロントサスペンションにあえて高価なダブル
かめる最良の方法がエンジン。そして、アルファ
ウィッシュボーン式を採用したのは、アルファ ロ
GTも、その例外ではありません。
メオの伝統的なハンドリング特性を満たすため。
この形式を採用することにより、ヨーイング(横
まずは、V型6気筒エンジン。パワフルな3.2リッ
揺れ)を最小限に抑えながらも、最上級の正確な
トルV型6気筒24バルブエンジンは、最高出力177
ハンドルレスポンスを約束し、同時に卓越した駆
kW [240 PS]/6,200 rpm.を発揮し、最大トルク
動性能を達成。凹凸が続く荒れた路面でも効果的
289 Nm [29.4 kgm]を4,800 rpm.で発生(EEC測
に振動を吸収し、衝撃を減衰することができるの
定値)
。また、これらの出力特性の結果、低回転域
で、このクラス唯一といえるほど快適な乗り心地
でも充分に高いトルクを生み出し、エキサイティ
を誇っています。また、ダブルウィッシュボーン
ングなドライビングを約束するだけでなく、日常
式は、上下方向にタイヤが自由に揺動することが
の運転でも充分に扱いやすく、まったく不満のな
できるため、コーナーリング中でさえも、タイヤ
いパフォーマンスを提供します。
のグリップを損なうことがありません。
次は、最高出力122 kW [166 PS]を誇る、2.0 JTS
高速走行時には最上のスタビリティ、ワインディ
エンジン。リッターあたり60 kW [82 PS]以上の
ングロードではまさしくスポーツカーのような鋭
高出力、100 Nm [10.2 kgm]を超えるトルクを発
いハンドルレスポンス。これに大きく貢献してい
揮するハイパワー直噴式ガソリンエンジンです。
るのは、リアサスペンションです。そのため、ア
ルファ ロメオは、不等長トランスバースリンクと
これらのエンジンには2種類のトランスミッショ
最新の動的弾性力学に基づき、あえてサスペン
ンを用意。3.2 V6 24Vエンジンには、MT6速タイ
ションブッシュのたわみ特性を積極的に利用しま
プを、2.0 JTSエンジンには、スポーティーとイー
した。また、アルファ GTでは、リアサスペン
ジー&セーフティーをユーザーの好みに応じて使
ションを支えるサブフレーム(クロスメンバー)
い分けることができる、ATモード付き5速シーケ
に、真空鋳造製法によるアルミニウム軽合金を採
ンシャルシフトのセレスピードを設定しました。
用。マクファーソンストラット式サスペンション
のとくに優れた点は、軽量なこと、ホイールスト
ロークが大きく前後方向のフレキシビリティが高
いため、優れた乗り心地を提供できること、セッ
ティングに関しての自由度が高いことなどです。
さらに、フロントおよびリアのサスペンションアー
ム類の結合部やステアリングボールジョイントも含
め、ジオメトリーを入念に吟味。これら集大成の結
果として、サスペンションの作動騒音や振動を排除
し、ともすればボディ共振にもつながる路面の微少
突起による振動さえも吸収できるのです。
− 14 −
●進化したセレスピード<2.0JTS>
シフトホールド機能:
すでに好評を博している「セレスピード」
。ハンド
手動変速を主体にしたマニュアルモードとSPORT
ル背面側に設けたパドル式ステアリングスイッチ、
モードでは、あくまでもドライバーの意志を尊重
あるいはセンターコンソールに配したジョイス
するようシフトロジックを変更。初代セレスピー
ティック(シフトレバー)により、シーケンシャ
ドでは、マニュアルモードでもエンジン回転数が
ルシフト式マニュアルトランスミッションの操作
レッドゾーンに達すると、1段高いギアへ自動的に
を意のままに楽しむことができます。アルファ GT
シフトアップしましたが、アルファ GTでは、こ
では2.0JTSエンジン搭載車に5速タイプを設定し
の自動シフトアップ機能をあえて排除。エンジン
ました。
の保護はレブリミッターだけとしました。そのた
め、ドライバーが自らシフトアップしない限りは
アルファ GTへの採用にあたり、作動ロジックな
選んだギア位置をホールド。レッドゾーン近くで
どをリニューアル。スポーツ走行に最適なSPORT
も不意の自動シフトアップを気にすることなく、
モードを新たに用意し、さらにシフトホールド機
安心して微妙なスロットルコントロールを満喫す
能も備え、2ペダル式マニュアルトランスミッ
ることができます。このシフトホールド機能は、
ションの楽しみを一層充実させました。もちろん、
アルファ 147 /156 GTAセレスピードと同じシフ
イージードライブを目指すCITYモードの作動もさ
トロジックを採用。ドライビングの楽しみを最優
らにリファイン。この結果、各走行モードの選択
先するピュアスポーツモデルゆずりの機能です。
は記憶され、エンジンを始動するたびに選び直す
必要がなくなりました。
CITYモードの充実:
今回のリニューアルによる主なポイントは、以下
の点です。
イージードライブ志向のCITYモードは、さらなる
使いやすさをめざし、以下のようにリファインし
SPORTモード:
ました。
マニュアル(手動変速)モードに、新たなSPORT
◆エンジンを止めるときにCITYモードを選んだ状
モードを設定。この走行モードは、全体的により
態を記憶。次に始動したときでも、CITYモード
クイックな作動を目標にクラッチの断続操作や変
を再び選び直す必要がなくなりました。
速操作のタイムラグを大幅に短縮、スポーツ走行
◆CITYモードの走行中に手動でシフトダウン/アッ
にふさわしいドライビングを約束します。とりわ
プ操作をしても、マニュアルモードには切り換わ
け、エンジンが4,000 rpm.以上のときは、如実に
らず、手動操作後もCITYモードを維持します。
その効果を堪能できるはず。このように手動変速
◆車が動き出せば(0.5 km/h以上)すぐに、パドル
時の走行モードは、従来からのマニュアルモード
式ステアリングスイッチでシフト操作ができます
(ノーマル)とSPORTモード、2つから選ぶこと
が、安全性を第一に考え、停車時はシフトレバー
ができます。
での操作に限定していることは変わりありません。
シフトコンソール横に設けた SPORT スイッチ
2.0 JTSエンジンのアルファ GTと組み合わされ
を押すと、「SPORTモード」に切り換わり、シフ
たセレスピードは、新設計セレスピードECUの採
トインジケーターには SPORT が表示されます。
用により、従来よりもさらに洗練されたオペレー
ションを提供。スポーティードライブを主眼に、
イージードライブ、快適性、そして安全性をすべ
ての状況でいかんなく発揮します
− 15 −
●安全性
安全性確保の具体的な取り組みとしては、衝突時
の乗員保護のために6つのエアバッグを標準装備。
アルファ GTの安全性能は、ヨーロッパでもトッ
4つ(ドライバー側、助手席側、左右サイド)の
プレベルを誇っています。アクティブセーフティー
エアバッグに加え、ウインドエアバッグを左右の
では、卓越したロードホールディングと運動性能を
サイドウインドー部分にも設置。このウインドエ
陰で支えるVDC(Vehicle Dynamic Control:動的
アバッグは、万一の側面衝突や転倒時にサイドウ
スキッドコントロール)を標準装備。これはヨー
インドー全面をカバーするように膨張し、前席お
ロッパ製の他車では、ESPと表記される装置と同
よび左右後席乗員の頭部を保護するように作動し
じもの。最新式電子制御による、このシステムの
ます。
特徴は、限界域に近づいたときだけ、ドライバー
が車をコントロールすることをアシストします。
●装備品
MSR(Motor Schleppmoment Regelung:エンジン
トルクコントロール)は、シフトダウンによるエ
アルファ GTには、数多くの最先端テクノロジー
ンジンブレーキ作用が強すぎるとき、エンジンブ
やシステムを導入。たとえば、VDC、6つのエア
レーキトルクを適切に抑制。路面グリップが低い
バッグ、MP3再生機能付きCDプレーヤー内蔵ラ
状況でも駆動輪のホイールロックを防ぎます。ち
ジオ、クルーズコントロール、デュアルゾーン式
なみに、アルファ ロメオのVDCが、各国のモー
フルオートエアコン、BOSE 製サウンドシステ
タージャーナリストから賞賛の言葉を浴びる理由
ム、16インチサイズアルミホイール、オーディオ
は、たとえスポーティーなドライビングを楽しん
操作のステアリングスイッチ付きハンドルがあり
でいるときでも、決してVDCが無用に作動したり
ます。
R
介入することがなく、ドライビングの楽しみを微
標準装備品などについては、後述の一覧表に記載
塵たりともそいだりしないためです。
しています。
また、HBA(Hydraulic Brake Assistance:ブレー
キアシスト)も標準装備。まさに「パニックブレー
キ」が必要なとき、ブレーキペダルを素早く踏み込
めば、たとえ踏み込む力が足りなくてもABS効果と
ともに、この車の最大制動力を発揮させ、制動距離
を短縮するように補助します。
ASR(Anti Slip Regulation:駆動輪空転防止機
能)は、ABSセンサー信号から各ホイール/タイ
ヤの回転速度を感知し、タイヤの空転が起きてい
る度合いを計算します。そして、タイヤのグリッ
プが回復するように自動的に制御開始。路面に対
して駆動力が大きすぎ、両輪が空転を起こしたと
きは、スロットルバルブ開度を自動的に小さくし
てエンジン出力トルクを減少させます。
− 16 −
主要諸元
アルファ GT 2.0JTS
セレスピード
●寸法・重量
セレスピード
エクスクルーシブ
■主な装備
セレスピード
●エクステリア
セレスピード エクスクルーシブ
全長(mm)
4,495
ポリエリプティカルヘッドライト
●
全幅(mm)
1,765
ヘッドライト光軸補正コントローラー
●
―
―
全高(mm)
1,375
キセノンヘッドライト
(自動光軸補正)
―
●
ホイールベース
(mm)
2,595
ヘッドライトウォッシャー
―
●
トレッド
(mm)
前輪
1,515
フロント/リアフォグランプ
●
●
後輪
1,500
ウインドウォッシャーノズルヒーター
―
●
車両重量(kg)
1,360
熱線入り電動ドアミラー
●
●
乗車定員(名)
5
リアデフロスター
●
●
17インチ:アルミホイール
●
●
メタリックペイント
○
○
パールペイント
○
○
●
ラゲッジルーム容量(R)
320(905:後席格納時)
ハンドル位置
右
●エンジン
形式
横置・直列4気筒
●インテリア
DOHC 16バルブ
ボア×ストローク (mm)
83.0×91.0
総排気量 (cm3)
1,969
照明付き前席バニティミラー
(両席)
●
ティルト+リーチ調整式ステアリングホイール
●
●
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
●
最高出力<kW(PS)/rpm>
122(166) /6,400
レザーステアリング、
シフトノブ
●
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
206(21.0) /3,250
SPORTモード付き5速セレスピード
●
●
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
圧縮比
11.5:1
燃料供給装置
直噴式電子制御燃料噴射
スポーツレザーシート
●
●
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
マルチファンクションディスプレイ
●
●
燃料タンク容量(R)
63
変速比
●
スキーポケット
●
分割可倒式リアシート
(6:4)
●
●
付き5速シーケンシャル
ラゲッジネット+ラゲッジフック
●
●
3.909
2.238
3速
1.520
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
●
4速
1.156
レイン、
オド、
ミストセンサー
―
●
5速
0.946
AM-FMラジオ/MP3対応CDプレーヤー
●
●
後進
3.545
BOSE R サウンドシステム
●
●
●快適装置
3.733
前輪駆動
形式
乾式単板ダイヤフラム
(自動油圧作動)
●サスペンション
●
1速
駆動方式
●ステアリング
●
●
2速
最終減速比
●クラッチ
●
・チェックモニター機能
オートマティック/マニュアル/スポーツモード
●トランスミッション
形式
・トリップコンピューター
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式中空型スタビライザー
後輪
マクファーソンストラット
10連奏CDチェンジャー
●
●
クルーズコントロール
●
●
フォローミーホーム
●
●
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
●
前席シートヒーター
―
●
ランバーサポート付きドライバーズシート
●
●
パワーウインドー:リモコンキー開閉連動
●
●
集中ドアロック
(衝撃感知解除式)
●
●
キーレスエントリー
●
●
アクセサリー電源ソケット
●
●
リバースシフト連動リアワイパー
●
●
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
●
ウインドエアバッグ
●
●
ABS+EBD
●
●
VDC(ASR+HBA+MSR)
●
●
●
●
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
●安全装置
●ブレーキ
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
後輪
●タイヤサイズ
ディスク
215/45R17
前席高さ調整機能、ロードリミッター付
3点式シートベルト+プリテンショナー
■東京地区車両本体価格(税込み)
アルファ GT 2.0JTSセレスピード
4,389,000円
ISOFIX チャイルドシートアンカー
●
●
アルファ GT 2.0JTSセレスピード エクスクルーシブ
4,536,000円
アルファコードⅡ(イモビライザー)
●
●
ファイヤープリベンションシステム (FPS)
●
●
(●:標準装備、○:オプション、―:設定なし)
− 17 −
主要諸元
アルファ GT 3.2 V6 24V
■主な装備
●寸法・重量
●エクステリア
3.2 V6 24V
全長(mm)
4,495
キセノンヘッドライト
(自動光軸補正)
●
全幅(mm)
1,765
ヘッドライトウォッシャー
(ポップアップ式)
●
全高(mm)
1,375
フロント/リアフォグランプ
●
ホイールベース
(mm)
2,595
熱線入り電動ドアミラー
●
前輪
1,525
ウインドウォッシャーノズルヒーター
●
後輪
1,515
リアデフロスター
●
車両重量(kg)
1,430
スポーツサスペンション
●
乗車定員(名)
5
18インチ:アルミホイール
●
メタリックペイント
○
パールペイント
○
トレッド
(mm)
ラゲッジルーム容量(R)
320(905:後席格納時)
ハンドル位置
左
●インテリア
●エンジン
形式
ボア×ストローク (mm)
横置・V型6気筒
アルミ製ペダル&フットレスト
●
DOHC 24バルブ
照明付き前席バニティミラー
(両席)
●
93.0×78.0
総排気量 (cm3)
3,179
ティルト+リーチ調整式ステアリングホイール
●
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
最高出力<kW(PS)/rpm>
177(240)/6,200
レザーステアリング、
シフトノブ
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
289(29.4)/4,800
高さ調整式ドライバーズシート
●
スポーツレザーシート
●
マルチファンクションディスプレイ
●
圧縮比
10.5:1
燃料供給装置
電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
63
●トランスミッション
形式
変速比
1速
●サスペンション
・チェックモニター機能
●
スキーポケット
●
6速マニュアル
分割可倒式リアシート
(6:4)
●
3.500
ラゲッジネット+ラゲッジフック
●
2.235
1.520
4速
1.161
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
5速
0.971
レイン、
オド、
ミストセンサー
●
6速
0.818
AM-FMラジオ/MP3対応CDプレーヤー
●
後進
3.545
BOSE R サウンドシステム
●
3.733
10連奏CDチェンジャー
●
クルーズコントロール
●
フォローミーホーム
●
●快適装置
前輪駆動
形式
形式
乾式単板ダイヤフラム
パワーアシスト付ラック&ピニオン
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式中空型スタビライザー
後輪
マクファーソンストラット
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
●ブレーキ
●
2速
駆動方式
●ステアリング
●
・エンジン油温計表示機能
3速
最終減速比
●クラッチ
・トリップコンピューター
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
●タイヤサイズ
●
前席シートヒーター
●
ランバーサポート付きドライバーズシート
●
パワーウインドー:リモコンキー開閉連動
●
集中ドアロック
(衝撃感知解除式)
●
キーレスエントリー
●
アクセサリー電源ソケット
●
リバースシフト連動リアワイパー
●
●安全装置
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
ブレンボ製対向式4ポッドキャリパー
後輪
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
ディスク
225/40R18
●
ウインドエアバッグ
●
ABS+EBD
●
VDC(ASR+HBA+MSR)
●
前席高さ調整機能、ロードリミッター付
3点式シートベルト+プリテンショナー
■東京地区車両本体価格(税込み)
アルファ GT 3.2 V6 24V
5,439,000円
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
ISOFIX チャイルドシートアンカー
●
アルファコードⅡ(イモビライザー)
●
ファイヤープリベンションシステム (FPS)
●
(●:標準装備、○:オプション)
− 18 −
ニューアルファ 147
New Alfa 147
日本でも大好評のアルファ 147。日本での発売開
始は2001年9月。2005年春にフェイスリフトを施
し、ニューアルファ 147としてデビューしました。
■概要
アルファ 147の成功は幸運のみならず、最新トレ
発売開始から4年。魅力あふれるニューアルファ
ンドを充分にリサーチして築かれた直感的センス、
147がデビューしました。高く掲げた目標の達成
ユーザーのニーズ、市場や競合他車の動向予測な
はもちろん、予想を遙かに上回る出来栄えに仕上
どがもたらしたもの。この複雑な方程式を解くカ
がった車です。モータージャーナリスト、一般ド
ギは最も厳しい判断基準である、時代を読み取る
ライバーを問わず非常に高い評価を得ているアル
センス。長く愛されることこそ、真の成功の証し。
ファ 147は、「ヨーロッパ カー オブ ザ イヤー:
ニューアルファ 147にそのバトンが手渡されたの
2001年」をはじめ、27にものぼる数々の栄誉に輝
です。
きました。
心高鳴るパフォーマンスと、均整のとれたボディ
発売開始から2004年9月までの販売台数は、全世
フォルムに、力強ささえ感じさせるニューアル
界で約360,000台。日本国内でも約14,000台を達
ファ 147。他の車とは一線を画したイタリアンセ
成しました(2005年8月現在)。この数字はアル
ンスが香る車です。今回のリニューアルにより、イ
ファ 147がいかに素晴らしい評価を得ているかを
ンテリア、エクステリアともにモディファイを施
裏付け、期待以上の成果を上げ、当初の使命を充
し、サイズはわずかに大きく、そして独自の個性
分に果たした証しです。その使命とは、品質の点
をさらに強調。新設計のコンフォートサスペン
で常に従来モデルにさらなる改良を重ね、属する
ションをはじめ、VDC(Vehicle Dynamic Control:動
セグメントのトップに立つ、確かな足掛かりを残
的スキッドコントロール)<2.0 16V>、ASR
すことにほかなりません。そして、このセグメン
(Anti Slip Regulation:駆動輪空転防止機能)、そ
トは、今やプレミアムコンパクトスポーツモデル
してEBD(Electronic Brakeforce Distributor:電子
の購入者層が潜在する領域になっています
制御式制動力配分機構)装備のABS、ウインドエ
アバッグなど最先端テクノロジーを駆使した安全
アルファ 147は主だった目標を次々と達成。イタ
リア最高峰のデザインセンスと最先端技術、そし
て非常にバランスに優れたエンジンとトランス
ミッションに加え、独特なフォルムは高い評価を
得ています。さらに、セレスピード、5ドアモデ
ル、パワフルなGTA、TIシリーズなど、新しい特
徴を持つバージョンが次々と147ファミリーに加
わり、常に高い注目を浴びてきました。
− 19 −
装備も用意しました。
●エクステリア
●インテリア
エクステリアでは、常にアルファ ロメオ車に求め
インテリアトリムの上質感は格別です。エレガント
られる、スポーティーエレガンスを強調するため
なスタイル、ユーザーフレンドリーな操作スイッ
のモディファイを実施。確固たる信頼を得ている
チ、最高級素材を選び抜いた確かな仕上げ。どれを
ボディフォルムはそのまま継承し、リアエンドに
とっても魅力的なインテリアは、まさにイタリア
比べ、フロントエンドは大胆に変更しました。
ンテイストそのもの。3次元形状の曲線を描くト
リムや内装パッドは見た目だけでなく感触さえも
フロントエンドグリルはより大きく、新設計のヘッ
センセーショナルな快適さと上質な香りを感じさ
ドライトを強調するデザイン。グリルがボンネット
せます。
に対して低くなったことで、さらにアグレッシブな
フロントエンドに仕上がり、この印象はコンビネー
アルファ ロメオの名前から想い起こされるもの、
ション型ヘッドライトにより、さらに強調されてい
それはいかなるシーンでも最良のコントロール性
ます。新設計のヘッドライトユニットは横長にな
能を約束するため、最善の人間工学に基づきデザ
り、黒を背景色に外側からロービーム、ハイビー
インされたドライバーズコクピットです。ドライ
ム、方向指示器と、3つの円形ランプをレイアウト
ビングポジションはそのままに、小物入れをステ
しました。
アリングコラム横に新たに用意。緻密な表面仕上
げ、スムーズで無駄のないラインなど、バランス
エアダクトを盾グリルの中央と左右の3個所に設
に優れたデザインを踏襲しています。
けることで、これらを3部構成のように際立たせ、
アグレッシブ感を強調。また、バンパーとフェン
また、アルファ ロメオに期待されるスポーティー
ダーデザインをリニューアル。フロントオーバー
エレガンスを目標に、いくつかの点で、デザインを
ハング部が少し長くなり、さらなるボリューム感
変更しています。まず、メーターパネルの外観デザ
を醸し出しています。
インを一新。メーターパネル全体を1枚のフェイス
パネルで覆う一体型を採用しました。パネル内に配
リアエンドでは、テールゲートのデザインを見直
置した3連メーターの背景色はシルバーまたは黒
し、端部にアクセントとしてクロームフレームを
で、読み取りやすく視認性も向上しています。
添えました。テールランプはよりスタイリッシュ
なデザインに変更。より三角形に近い形状とし、
ハンドルはコクピットデザインとマッチする色と
テールゲートのクロームフレームが、三角形の形
スタイル。さらに、<2.0 16V セレスピード>で
状をさらに強調しています。
は水平スポーク部分の表側にはオーディオコント
ロール用スイッチ、そして背面側にはセレスピー
アルファ ロメオ車の象徴とも言える三角形のモ
ド操作用にF-1マシンと同じパドル式シフトスイッ
チーフは、このニューアルファ 147にも多く採用
チを巧みに配置しているので、ハンドルから手を
されており、フロントエンドにそびえる盾型グリ
離すことなく素早く、安全に操作できます。
ルは、ニューデザインのバンパーにより、さらに
その形をアピールしています。スタイリングでは、
三角形のモチーフと傾斜ラインをベースに変更。
これにより、ダイナミック感と車全体になめらか
なボディラインを生み出しました。
− 20 −
●ラゲッジルーム
優れた燃焼制御を約束する品質の高さは、すでに
実証済み。ドライビングが何より楽しみなドライ
小物入れとラゲッジルームもユーザーの期待にこ
バーに限って言えば、アルファ独特の偉大なドライ
たえ、より使いやすく設計されています。ラゲッ
ブフィーリングの特徴である、豊かなフレキシビリ
ジルームは可能な限り矩形に近く、単なる容量数
ティと伝統的なアルファエンジンのハイパフォーマ
値の比較では実感できない使い勝手の良さを提供。
ンスを充分に堪能することができます。
気になりがちなデッドスペースが生じたりはしま
せん。分割可倒式リアシートは、もちろん全面格
<2.0 16V>エンジンの特筆すべき点は、同クラ
納と部分格納が可能。<2.0 16V>では手荷物の固
スエンジンの中でもリッターあたり75 PSの高出
定用にサポートネットを標準装備しており、いく
力を誇りながら低回転域でもあふれるトルクを生
つかのパターン別にネットを保持するカーゴネッ
みだすこと。また、高出力とスムーズな回転特性
トフックを配置してあります。
を実現し、低速域でも扱いやすいキャラクターが
自慢。その反面、回せば回すほどその魅力に引き
込まれるエンジンです。
●エンジン
これらのエンジンは絶対的な信頼性をも、もたら
アルファ ロメオの心臓とも言うべきエンジンは、
しました。絶え間ない研究の結果、TWIN SPARK
そのスムーズで軽快な回転マナー、豊かなトルク
エンジン開発当初のオリジナルに比べ、メカニカ
特性と比類なきレスポンスをもって生まれただけ
ルな効率をより高めるため、以下の改良を施して
でなく、ドライバーの意のままにそのパワーを引
います。
き出せることが特徴です。日本仕様車に搭載する
◆吸気、排気バルブタイミングギア系統の変更と
エンジンは、おなじみのTWIN SPARK(ツイン
最適化
スパーク)シリーズ。1.6リットルと2リットルの
◆熱力学的改善:低速および低負荷時での燃費改
2タイプを揃え、いずれも吸気側可変バルブタイ
善を主眼にして燃焼室容積を小さくし、関連す
ミング機構を備える直列4気筒16バルブエンジン
る吸気、排気のバルブとポート径を小径に変更
です。
◆シリンダーヘッドにメタル製ガスケットを採用
◆1.6 TWIN SPARK<1.6 16V>:
し、シリンダーヘッド締め付けトルクの低減化
最高出力88 kW [120 PS]/6,200 rpm.、最大トルク
と締め付け後の軸力低下を低減。バルブタイミ
146 N・m [14.9 kgm]/4,200 rpm. (EEC測定値)
ング系でのパワーロスを低減
◆2.0 TWIN SPARK<2.0 16V>:
また、クランクシャフトおよびピストンなどの軽
最高出力110 kW [150 PS]/6,300 rpm.、最大ト
量化を図り、1.6 16Vエンジンでは約4 kg 、2.0
ルク181 N・m [18.4 kgm]/3,800 rpm.(EEC測定値)
16Vエンジンは約3 kgの質量(重量)軽減を達
成。回転マスの低減と小径化による重心位置の改
今日、高性能エンジンに広く使われている可変バ
善により、エンジン回転中の全回転数域で振動を
ルブタイミング機構のオリジナルは、1982年にア
軽減した結果、回転中のエンジンノイズを大幅に
ルファ ロメオが世界に先駆けて採用。エンジンに
減少させることに成功しています。シリンダーご
対するアルファ ロメオの情熱の高さを示す典型例
との排気量が大きい2.0 16Vでは、2本のバランス
です。さらに、2.0 16V エンジンには、バリアブ
シャフトによる振動吸収と相成ってさらにスムー
ルジオメトリーインテーク(可変吸気制御)シス
ズな回転マナーを提供します。
テムも導入し、日常的なドライビングで問われる
「使いやすさ」にも大きく貢献しています。
− 21 −
●5速マニュアルトランスミッション
さらに<左ハンドル車>では、アルミニウムやポリ
マー樹脂など、革新的な素材選びと斬新な製法によ
5MTやセレスピードも基本になるマニュアルトラ
り、クラッチペダル機構全体で約2 kgの質量軽減
ンスミッションは、すべて同じ構造。定評ある5
を達成。特殊樹脂製の軽量なクラッチペダルアセン
速横置き型を採用しています。このマニュアルト
ブリーは、踏み込むときの軽い操作力だけでなく、
ランスミッションは2本のリモートコントロール
放したときの戻り方も早いためスポーティードライ
ケーブル式で、これらのケーブルには、ハイテク
ブにも最適。なめらかなシフト操作性とともに軽快
素材であるハイパーテクノポリマーを駆使したこ
で確実なクラッチ操作を約束します。
とで、強度、軽さ、自己潤滑性のいずれの点でも
画期的な進化を遂げています。その結果、作動音
の低減と軽い操作力を実現しながら、レバーの動
●セレスピード<2.0 16V装備車>
きの渋さや不快な振動がシフトレバーに伝わるこ
とを排除。メカニカル式のリバースギアミスシフ
アルファ 147で好評を博した「セレスピード」
ト防止機構や素早いシフトチェンジを可能にする
は、ニューアルファ 147にもラインアップしてお
アシスト機構も組み込んでいます。
り、作動ロジックなどをさらに改善しました。と
りわけ、CITYモードでの設定や作動を大幅にリ
2軸式トランスミッションは横置きに配し、端部
ファイン。CITYモードを選べば、独自の自動変速
にはディファレンシャルユニットを結合していま
機能によりオートマティック車と同じようにイー
す。すべての前進ギアにボーグワーナー式シンク
ジードライブを楽しむことができます。また、今
ロメッシュを採用した結果、素早いシフトチェン
回のリファインによりイージードライブ指向のド
ジを可能にし、軽快なシフトフィーリングを達成。
ライバーへの新たな配慮を加えました。たとえば、
タウンユースでの使いやすさを考慮し、負荷の大
1度選んだ走行モード(CITY/マニュアル)を記
きな1速と2速ギアにはトリプルコーン式を、3
憶し、次に選び直すまで(エンジンを止めても)、
速ギアにはダブルコーン式を装備しています。
そのモードを維持します。
クラッチ操作機構は、油圧作動式を採用。さらに、
ニューアルファ 147と組み合わされた新型セレス
レリーズベアリング側コントロールシャフトのス
ピードは新型ECUの採用により、従来よりもさら
ライディングブッシュには、フリクションロスを
に洗練されたオペレーションを提供。イージード
ゼロにした特殊素材を使用し、クラッチペダル操
ライブ、スポーティー、快適性、そして安全性を
作フィーリングを大きく改善。クラッチマスター
すべての状況でいかんなく発揮します
シリンダーには、樹脂製ボディにスチール製シリ
ンダーと樹脂製ピストンを組み合わせました。ま
た、クラッチ操作系の軸受けにも効果的なアンチ
フリクションブッシュを使用し、クラッチペダル
にかかるスラスト力を大きく低減。また、レリー
ズシリンダーをアウトプットシャフトと同軸上に
備える、油圧式コアキシャルクラッチレリーズコ
ントロール(CSC)機構を全モデルに採用してい
ます。
− 22 −
●サスペンション
アルファ 156や147の成功を決定づけたハイマウ
ントアッパーアームのダブルウィッシュボーン式フ
「上質」をめざしプレミアムコンパクトを自認する
ロントサスペンションと、マクファーソンストラッ
ニューアルファ 147はとくに快適性にも注意を払
ト式のリアサスペンションは、ニューアルファ 147
いながら、アルファ伝統のダイナミックパフォーマ
でも、すべてのモデルに標準装備。アルファ ロメ
ンス(動的性能)を約束します。その証しとして同
オのエンジニアたちは、モデルごとに異なる特性や
セグメントのライバルに比べはるかに卓越した性能
質量(重量)配分に応じて、最適なサスペンション
を誇るサスペンションシステムが挙げられます。
特性に仕上げるため微妙なチューニングに熱意を注
ぎ込みました。フロントのダブルウィッシュボー
快適性については、上級車モデルと同等の振動吸
ン式について言えば、セッティングを見直し、ス
収性能とダンピング性能を目標に設定。そのため、
タビライザー(アンチロールバー)は、これまで
ひとつ上のクラスの「アルファ 156」とまったく
の中実型から新設計の中空型に変更。これにより、
同じサスペンション形式(前輪:ダブルウィッ
同様のバネ定数(剛性)と旋回特性を確保しつつ、
シュボーン、後輪:マクファーソンストラット)
約1.7 kgの軽量化を果たしています。
をあえて採用しました。もちろん、ニューアル
ファ 147の重量配分やホイールベースにベスト
マッチするよう、念入りにチューニング。完璧と
●ステアリング
も言える仕上がりを実感できるはずです。
パワーステアリングは定評高い油圧式。とくに作
動ノイズの点では他車を大きくリードしています。
●コンフォートサスペンション<2.0 16V>
油圧配管パイプの全長からレイアウトにいたるま
で吟味して最適化。さらに、パイプ内には吸音用
ニューアルファ 147が新たに採用したのが、コン
のレゾネーターを組み込み、高圧の作動オイルか
フォートサスペンション。日本仕様車では、<2.0
ら発生するパルスノイズを最小限に抑制。また、
16V>に標準装備としました。新設計のこのサス
専用のオイルクーラーとして機能する放熱パイプ
ペンションは、フロントにダブルウィッシュボー
も採用しています。
ン式を、リアにマクファーソンストラット式を踏
襲しながら、伝統的なハンドリング性能と、より
ステアリングギアボックスは、大型ラックレール
快適な乗り心地を両立させたことが、何よりの特
と、直径28 mmおよび14 mmのステアリングリ
徴。このためフロントのダンパー(ショックアブ
ンクにより、ステアリングシステムとしての剛性
ソーバー)ロッドは11.5 mmから13 mmに延長
低下を排除し、より敏感なレスポンスを達成。そ
し、テフロン製のロッドガイドを導入しました。
の結果、非常に強固でありながら、衝撃やキック
さらに、この新型ダンパーの特徴を生かし、最適
バックなどの有害な振動を吸収する構造です。さ
なサスペンション機能を発揮させるため、フロン
らに、軽量ノイズレスタイプのアルミ製オイルポ
トおよびリアにはコンフォートサスペンション専
ンプを採用し、フロントエンドの軽量化を実現。
用にセッティングを刷新。また、最適なダンピン
ハンドリングレスポンスを損なわないためのささ
グ特性を得るため、多彩な仕様設定変更も含め、
やかな努力の証しです。
サスペンションのジオメトリーにも手を加えてい
ます。これらすべての変更は、路面接地力の限界
アルファ ロメオユーザーが熟知している、アル
域でさえ、偉大なるスタビリティと容易なコント
ファ ロメオ車の最も典型的な特徴、それは走行中
ロール性能にも貢献していると言えます。ハンド
でも路面に張り付いているかのような安定感と、無
ルの操作性は非常になめらか。ニュートラルな感
比の機敏さを誇るハンドルレスポンスから成る、天
覚とともに積載量の変化や、あらゆる路面状況下
性とも言える旋回性能です。もちろん、ニューア
でも、絶妙な乗り心地を約束します。
ルファ 147もこの伝統的な常識を裏切りません。
− 23 −
●安全性を支える最新テクノロジー
ASR<2.0 16V、1.6 16V>:
安全性の観点についてはニューアルファ 147に競
ニューアルファ 147は、ダイナミックコントロー
合するライバルは存在しないと言えるほどです。
ル(動的操縦性)において卓越した安全性を維持
しながら、老若男女を問わず、ドライバーのスキ
負圧式サーボアシスト付きブレーキシステムには、
ルやスタイルに応じた「運転する楽しさ」を堪能
X字形独立二重配管式のブレーキ液圧回路を装備。
できる車。ASRは全速度域において、駆動輪への
素早い応答性をはじめ、スムーズなブレーキコン
個別自動ブレーキ制御とエンジン出力制御などに
トロール、短い制動距離を実現しています。とり
より、常に最適なトラクション性能を提供します。
わけ、前輪ディスクには、ベンチレーテッド型の
大径284 mmを、負荷の小さい後輪には、ソリッ
このシステムは、ABSセンサー信号から各ホイー
ド型251 mmを採用しました。
ル/タイヤの回転速度を感知し、タイヤの空転が
起きている度合いを計算します。そして、異なる
また、EBD(Electronic Brakeforce Distributor:
2つの方法によって、タイヤのグリップが回復する
電子制御式制動力配分機構)付きのABSを標準装
ように自動的に制御開始。路面に対して駆動力が
備。さらに、<2.0 16V>ではパニックブレーキ
大きすぎ、両輪が空転を起こしたとき(例:瞬間
操作を補助するHBA(Hydraulic Brake Assist:
的なアクアプレーニング発生時や、未舗装路面、
ブレーキアシスト機構)をはじめ、ASR(Anti Slip
積雪路、凍結路などでの加速時)は、スロットル
Regulation:駆動輪空転防止機能)やMSR(Motor
バルブ開度を自動的に小さくしてエンジン出力ト
Schleppmoment Regelung:エンジンブレーキ制
ルクを減少させます。
御機能)も備え、あらゆる路面状況下で車のコン
トロールをパーフェクトに補助するVDC(Vehicle
一方、片輪が空転を起こしたとき(例:タイトコー
Dynamic Control:動的スキッドコントロール)
ナーでの加速時やボディの姿勢変化によって内輪
を標準装備。<1.6 16V>では、ASRを備えてい
が浮き気味になり、グリップを失ったとき)は、ド
ます。
ライバーがブレーキペダルを踏み込まなくても、空
転しているホイール/タイヤに自動ブレーキを作
パッシブセーフティーでは、フロントのデュアル
用させます。その結果、擬似的なLSD(Limited Slip
エアバッグやサイドエアバッグ、後席乗員の頭部
Differential:リミテッド スリップ ディファレンシャ
をも保護するウインドエアバッグなど、今日考え
ル)効果により、必要な駆動力を確保します。
られる安全装備のすべて、と言えるほどのアイテ
ムを日本仕様車に標準装備しました。
VDCやMSR、HBA、ASRは時代の流れとともに
次々と実用化された最新電子制御デバイス。アル
さらに、フィアット オート セーフティ センター
ファ ロメオでは充分に吟味しながらも積極的に採
の設計者らは、前面衝突や側面衝突、横転、転覆、
用しています。革新的な最新テクノロジーの導入
火災発生など、起こりえるすべての事故項目につ
により総合的な安全性を飛躍的に高めながらも、
いて、さまざまな設定速度で幾種類もの衝突対象
ドライバーの意志を微塵も損なわず、アルファ ロ
物を想定し、あらゆる体型の乗員に対しても万全
メオ伝統の偉大なるドライブフィーリングにこだ
の乗員保護機能を達成するように実施しました。
わり続けています。
VDC、MSR、HBAの詳細については、「アルファ
GT」の該当説明をお読みください。
− 24 −
●完璧な安全性のための厳しい道のり
●デュアルゾーン式フルオートエアコン
アルファ ロメオのエンジニアは、あらゆる速度域
デュアルゾーン式フルオートエアコンは、前席左
で起こる衝突条件、さまざまな衝突対象物、身長
右で個別に設定温度が選べ、暑がりのドライバー
や体重など物理的な特性に着目し、幅広い層の乗
と寒がりの助手席乗員のペアでも、2人ともまっ
員を保護するために何をすべきかを充分に検討し
たく不満のない快適な温度・湿度環境を提供。そ
ました。これらの複雑で多種のパラメーターに対
して、後席乗員への配慮も忘れず、センターコン
し、多くの実験を重ねることで技術的な解消方法
ソール後部に後席専用エアコン送風口を設置しま
を導き出しました。ゆえに、ニューアルファ 147
した。
は、パッシブセーフティーの面で究極のシステム
を装備。今日入手できる最先端の安全装備を備え
ています。主要な安全装備品は以下の通り。
●マルチファンクションディスプレイ
◆ドア内蔵のサイドインパクトビーム
◆衝撃吸収式ステアリングコラム
メーターパネルには、マルチファンクションディ
◆6つのエアバッグ
スプレイを標準装備。このディスプレイは、多種
◆プリテンショナー+ロードリミッター付き前席
多彩な機能メニューや表示言語(主要欧州言語に
シートベルト
限定)の選択、主な装備機能の作動選択や設定が
◆後席中央も含む3点式ELRシートベルト
できます。
前席および後席シートはアンチサブマリン構造を
マルチファンクションディスプレイについては、
採用。横方向に強固なシートフレーム構造が衝突
「アルファ GT」の該当説明をお読みください。
時の衝撃によって乗員の身体がシートベルトの内
側へ潜り込まないように支え、シートベルトの乗
員保護効果を確実に発揮させます。クッション表
面のパッド部はシートホールディングを高めるた
め、部位によって異なる硬さを選び、最高の快適
さとともにワインディングロードでも縦、横の両
方向に乗員を確実にサポートします。
前席ヘッドレストは高さおよび角度調整式を標準
装備。すべての後席ヘッドレストは格納時と乗車
時用に高さを調整でき、不用時の後方視界にも配
慮しています。
前席シートベルトはアンカー高さ調節機構はもちろ
ん、プリテンショナーに加え、ロードリミッター機
構も装備。アンカー高さ調節機構は、シートベルト
着用時の快適性もさることながら、シートベルトの
乗員保護効果を最適化しました。
− 25 −
主要諸元
ニューアルファ 147
■主な装備
●寸法・重量
2.0ツインスパーク
セレスピード
●エクステリア
5ドア
ヘッドライト光軸補正コントローラー
全長(mm)
4,225
フロント/リアフォグランプ
●
●
全幅(mm)
1,730
熱線入り電動ドアミラー
●
全高(mm)
1,450
リアデフロスター
●
ホイールベース
(mm)
2,545
16インチ:アルミホイール
●
トレッド
(mm)
前輪
1,510
メタリックペイント
○
後輪
1,495
パールペイント
●
車両重量(kg)
1,330
乗車定員(名)
●インテリア
5
ラゲッジルーム容量(R)
292(1,042:後席格納時)
ハンドル位置
右
●エンジン
形式
横置・直列4気筒ツインスパーク
DOHC 16バルブ
ボア×ストローク (mm)
83.0×91.0
総排気量 (cm3)
1,969
前席バニティミラー
●
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
レザーステアリング&シフトノブ
●
高さ調整式ドライバーズシート
●
Alfatex R シート
●
レザーシート
○
マルチファンクションディスプレイ
●
最高出力<kW(PS)/rpm>
110(150) /6,300
・トリップコンピューター
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
181(18.4) /3,800
・チェックモニター機能
●
リアアームレスト
●
分割可倒式リアシート
(6:4)
●
圧縮比
10.0:1
燃料供給装置
電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
60
●
コンフォートサスペンション
●
5速シーケンシャル
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
1速
3.545
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
2速
2.238
MP3再生機能付きCDプレーヤー
●
3速
1.520
BOSE R サウンドシステム
○
4速
1.156
フォローミーホーム
●
5速
0.919
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
後進
3.909
間欠タイマー付きワイパー
●
3.867
ランバーサポート
(運転席)
●
パワーウインドー
(タイマー付き)
●
集中ドアロック
●
形式
オートマティック/マニュアルモード付き
最終減速比
駆動方式
●クラッチ
●
ラゲッジネット用4点式フック
●快適装置
●トランスミッション
変速比
ラゲッジネット
前輪駆動
形式
乾式単板ダイヤフラム
(自動油圧作動)
●ステアリング
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
●サスペンション
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式中空型スタビライザー
後輪
マクファーソンストラット
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
キーレスエントリー
●
リバースシフト連動リアワイパー
●
●安全装置
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
ウインドエアバッグ
●
ABS+EBD
●
VDC(ASR+HBA+MSR)
●
前席高さ調整機能、ロードリミッター付
●ブレーキ
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
後輪
●タイヤサイズ
3点式シートベルト+プリテンショナー
サイドインパクトビーム
ディスク
●
チャイルドプルーフロック
●
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
205/55R16
●
●
(●:標準装備、○:オプション)
■東京地区車両本体価格(税込み)
アルファ 147 2.0 ツインスパーク セレスピード
3,139,500円
− 26 −
主要諸元
ニューアルファ 147
■主な装備
●寸法・重量
1.6ツインスパーク
2.0ツインスパーク
<5ドア>
<5ドア>
●エクステリア
1.6
2.0
ヘッドライト光軸補正コントローラー
●
●
全長(mm)
4,225
フロント/リアフォグランプ
●
●
全幅(mm)
1,730
熱線入り電動ドアミラー
●
●
全高(mm)
1,450
リアデフロスター
●
●
ホイールベース
(mm)
2,545
15インチ:アルミホイール
●
―
トレッド
(mm)
前輪
1,510
16インチ:アルミホイール
―
●
後輪
1,495
メタリックペイント
○
○
パールペイント
―
―
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
●
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
―
●
レザーステアリング&シフトノブ
●
●
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
Alfatex Rシート
●
●
レザーシート
―
○
マルチファンクションディスプレイ
●
●
車両重量(kg)
1,240
1,300
乗車定員(名)
5
ラゲッジルーム容量(R)
●インテリア
292(1,042:後席格納時)
ハンドル位置
右
左
●エンジン
形式
横置・直列4気筒ツインスパーク
DOHC 16バルブ
ボア×ストローク (mm)
82.0×75.6
83.0×91.0
1,596
1,969
88(120) /6,200
110(150) /6,300
・トリップコンピューター
●
●
146(14.9) /4,200
181(18.4) /3,800
・チェックモニター機能
●
●
10.3:1
10.0:1
リアアームレスト
―
●
分割可倒式リアシート
(6:4)
●
●
ラゲッジネット
―
●
ラゲッジネット用4点式フック
●
●
コンフォートサスペンション
総排気量 (cm3)
最高出力<kW(PS)/rpm>
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
圧縮比
燃料供給装置
電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
60
●快適装置
●トランスミッション
―
●
1速
3.909
3.545
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
●
2速
2.238
2.238
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
●
3速
1.520
1.520
MP3再生機能付きCDプレーヤー
―
●
4速
1.156
1.156
BOSE R サウンドシステム
―
○
5速
0.919
0.919
オーディオイコライザー
(7バンド)
●
●
後進
3.909
3.909
フォローミーホーム
●
●
4.067
3.867
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
●
形式
変速比
5速マニュアル
最終減速比
駆動方式
●クラッチ
●ステアリング
●サスペンション
前輪駆動
形式
乾式単板ダイヤフラム
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
前輪
●
●
―
●
パワーウインドー
(タイマー付き)
●
●
集中ドアロック
●
●
キーレスエントリー
●
●
リバースシフト連動リアワイパー
●
●
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
●
ウインドエアバッグ
●
●
ABS+EBD
●
●
ASR
●
―
VDC(ASR+HBA+MSR)
―
●
●
●
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式中空型スタビライザー
後輪
マクファーソンストラット
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
●ブレーキ
間欠タイマー付きワイパー
ランバーサポート
(運転席)
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
後輪
ディスク
●安全装置
前席高さ調整機能、ロードリミッター付
●タイヤサイズ
195/60R15
205/55R16
■東京地区車両本体価格(税込み)
3点式シートベルト+プリテンショナー
サイドインパクトビーム
●
●
チャイルドプルーフロック
●
●
アルファ 147 1.6 ツインスパーク
2,572,500円
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
アルファ 147 2.0 ツインスパーク
2,982,000円
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
(●:標準装備、○:オプション、―:設定なし)
− 27 −
ニューアルファ 147 TI
New Alfa 147 TI
ニューアルファ 147 TIは、2005年9月に日本で
発売を開始しました。
■概要
「 TI」 と は 、 Turismo Internazionale ( 英 語 :
Touring International) の 頭 文 字 。 歴 代 の ア ル
「TI」には、スポーティーなダンピング/リバウン
ファ ロメオモデルの中でも、最もスポーティーな
ド設定のスポーツサスペンションやワイドタイヤ、
装備品を備えたモデルに与えられる称号です。標
サイドスカート、そして、
「TI」ロゴを刻み込んだ専
準仕様モデルから派生したこのモデルは、スタイ
用デザインアルミホイールなどを装備しています。
リングにおいて大きな違いはないものの、公道で
スポーツカーそのものを運転する楽しさを提供す
インテリアは、シフトレバーコンソール部を専用
るためにメカニカルな部分を中心にモディファイ。
仕上げとし、レザー張りのスポーツシート、専用
栄光に輝くこの2文字を授けられたモデルが、純正
レザー仕上げのハンドルとシフトノブが、
「TI」の
スポーツキットをフル装備した、ニューアルファ
証し。さらに、ドアシルプレートやブラックトー
147 TIとして誕生しました。アルファ ロメオの
ンのインナールーフパネル、フロアマットがス
生産工場でまさしく純正品としてモディファイさ
ポーティーな雰囲気を演出しています。
れた、このニューアルファ 147 TI。品質の高さ
もさることながら品質保証の上でもアルファ ロメ
このモデルはアルファ ロメオブランドの価値とさ
オが責任をもつことは、言うまでもありません。
れる純然たる真髄を形にしたものであり、世界中
の人々が知るエレガントでスポーティーという独
ニューアルファ 147のTIモデルは、個性的でス
特のフォルムのいわば、大使でもあるのです。
ポーティーなドライバーをメインターゲットに設
定。標準モデルに比べ、より優れたドライビング
典型的イタリアンスタイルの公道モデルであり、
プレジャーを提供するため、ロードホールディン
パワフルな動力性能と最先端テクノロジーを駆使
グを高めたことでハンドリング性能だけでなく、
した高度な安全性能で知られるアルファ 147GTA。
ブレーキ性能も向上しています。言い換えれば、
たとえ限界域でも意のままにコントロールでき、
日々の通勤のような日常的な運転においても味わ
唯一無比、極めつけのドライビングプレジャーを
える、サーキット走行のような高ぶる感覚。この
満足させる、このモデルが独占している地上で最
車のダイナミックパフォーマンスがなせる技なの
高位に値するアルファ ロメオ独自のスポーティー
です。
な「世界」に、これから足を踏み入れようとして
いるドライバーにとって、
「TI」を選ぶことは、最
「TI」は、車を運転することに夢中になれるドライ
バーにとって、まさにうってつけのモデル。もちろ
ん、ほかの人に自慢することが目的のドライバーは
論外です。つまり、エクステリアの変更点は大げさ
ではなく、ささやかなもの。外観上は、見覚えのあ
るフォルムですが、明らかに路面に張りついている
かのようなデザインです。
− 28 −
も賢明な手段と言えるでしょう。
主要諸元
ニューアルファ 147 TI
2.0ツインスパーク
2.0ツインスパーク
セレスピード
3ドア
5ドア
●寸法・重量
■主な装備
●エクステリア
3ドア
5ドア
キセノンヘッドライト
(光軸自動補正式)
●
●
全長(mm)
4,225
ヘッドライトウォッシャー
●
●
全幅(mm)
1,730
フロント/リアフォグランプ
●
●
全高(mm)
1,435
熱線入り電動ドアミラー
●
●
ホイールベース
(mm)
2,545
リアデフロスター
●
●
トレッド
(mm)
1,510
リアルーフスポイラー
●
●
前輪
後輪
車両重量(kg)
1,495
1,280 [1,300]
乗車定員(名)
1,300 [1,330]
5
ラゲッジルーム容量(R)
●
●
17インチ:TI専用アルミホイール
●
●
メタリックペイント
○
○
●
292(1,042:後席格納時)
ハンドル位置
右
左 [右]
●インテリア
前席バニティミラー
●
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
●
横置・直列4気筒ツインスパーク
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
●
DOHC 16バルブ
レザーステアリング&シフトノブ
●
●
83.0×91.0
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
スポーツレザーシート
●
●
[ ]
:セレスピードモデル
●エンジン
形式
スポーツサスペンション
ボア×ストローク (mm)
総排気量 (cm3)
1,969
最高出力<kW(PS)/rpm>
110(150) /6,300
マルチファンクションディスプレイ
●
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
181(18.4) /3,800
・トリップコンピューター
●
●
10.0:1
・チェックモニター機能
●
●
リアアームレスト
●
●
分割可倒式リアシート
(6:4)
●
●
ラゲッジネット
●
●
ラゲッジネット用4点式フック
●
●
圧縮比
燃料供給装置
電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
60
●トランスミッション
形式
●快適装置
5速マニュアル
コンフォートサスペンション
●
●
1速
3.545
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
●
2速
2.238
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
●
3速
1.520
MP3再生機能付きCDプレーヤー
●
●
4速
1.156
BOSE R サウンドシステム
○
○
5速
0.919
フォローミーホーム
●
●
後進
3.909
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
●
3.867
間欠タイマー付きワイパー
●
●
前席ランバーサポート
●
●
●
[オートマティック/マニュアルモード付き5速シーケンシャル]
変速比
最終減速比
駆動方式
●クラッチ
前輪駆動
形式
乾式単板ダイヤフラム
[乾式単板ダイヤフラム+自動油圧作動]
●ステアリング
形式
●サスペンション
前輪
パワーアシスト付ラック&ピニオン
マクファーソンストラット
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
●ブレーキ
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
後輪
●タイヤサイズ
●
●
●
集中ドアロック
●
●
キーレスエントリー
●
●
リバースシフト連動リアワイパー
●
●
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
●
ウインドエアバッグ
●
●
●安全装置
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式中空型スタビライザー
後輪
前席シートヒーター
パワーウインドー
(タイマー付き)
ABS+EBD
●
●
VDC(ASR+HBA+MSR)
●
●
●
●
前席高さ調整機能、ロードリミッター付
3点式シートベルト+プリテンショナー
ディスク
215/45R17
■東京地区車両本体価格(税込み)
147 TI 2.0 ツインスパーク<3ドア>
3,139,500円
147 TI 2.0 ツインスパーク<5ドア>
3,244,500円
147 TI 2.0 ツインスパーク セレスピード<3ドア>
3,297,000円
147 TI 2.0 ツインスパーク セレスピード<5ドア>
3,402,000円
− 29 −
サイドインパクトビーム
●
●
チャイルドプルーフロック
―
●
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
(●:標準装備、○:オプション、―:設定なし)
アルファ 147 GTA
Alfa 147 GTA
スーパーホットハッチを自他ともに認めるアルファ
147 GTA、日本での発売開始は2003年5月。さら
に、2004年5月には待望の6速セレスピード仕様、
右ハンドル車も取りそろえました。
■概要
アルファ 147 GTAは、日常の足として使うこと
魅力的なエクステリア、偉大なる伝統を受け継ぎ、
を前提に設計されていながら、たとえば週末には
卓越した自動車工学の粋を集めただけでなく、最
レーシングサーキットでエキサイティングな「走
高品質のインテリアと最新エレクトロニクスを結
り」をも充分に堪能できる、まさに上質でコンパ
集したモデル。これらの特性がアルファ 147の成
クトなハッチバックです。外観には、オリジナル
功を実証しています。運転することの楽しさを愛
モデルで好評を博したクールな雰囲気とスタイ
する人なら誰しも、このコンパクトアルファがあ
リッシュなラインをそのまま残しながら、わずか
らゆる道路状況でも傑出したパフォーマンスを提
にダイナミズムとアグレッシブなモディファイを
供し、たぐいまれなドライビングプレジャーを実
加えたにすぎません。しかし、すべては劇的に変
感させることに気がつくはずです。
わっています。
そして、これらの美点をすべて引き継ぎながら、
エンジンは、いまや垂涎の的となっている3.2リッ
レーシングカー並みの動力性能やブレーキ性能、
トルV型6気筒DOHC24バルブを搭載。サスペン
ドライビングパフォーマンスの極みを備えた、
ションは基本レイアウトを同じとしながらもジオ
ピュアスポーツモデルとも言えるスーパーホット
メトリーをはじめ、すべてのセッティングを刷新。
ハッチのアルファ 147 GTA。6速セレスピード、
さらに、パワフルなエンジンにふさわしい、最も
右ハンドルを設定したことで、一層魅力を高めま
洗練されたVDC(Vehicle Dynamic Control:動的ス
した。
キッドコントロール)も、標準装備としました。
GTAと名付けられたモデルは、アルファブランド
の価値の真髄である「スポーツの精神」を表現す
ると同時に、スポーティーブランドの究極の形で
あることを物語っています。数多くのレース参戦
とあまたの勝利に裏付けられた偉大な伝統をバッ
クボーンにもつこのGTA。高度な最先端技術、最
新テクノロジー、最良のメカニカルコンポーネン
トを組み合わせた車です。
絶賛を浴びたアルファ 156 GTAに続き、アルファ
147がGTAファミリーに加わり、147シリーズのレ
ンジはさらに充実。そして、コンパクトセグメン
トへの究極のハイパワーモデルの登場は、待ち望
んでいた数多くの若者たちに歓迎されました。
− 30 −
●エクステリア
●インテリア
147 GTAは、独特なエクステリアの特徴をオリジ
スリリングなパフォーマンスを目的として作られ
ナルモデルからそのまま継承。素材の良さを生か
た究極のスポーツモデルにとって、インテリアの
しながらGTA独自のスポーティーな雰囲気を醸し
華 は ド ラ イ バ ー ズ コ ク ピ ッ ト 。 ア ル フ ァ 147
出し、高速走行時の運動性能に欠かせないエアロ
GTAもその例外ではありません。抑えきれないほ
ダイナミクスを考慮。結果としてはわずかなモ
どのパフォーマンスをこの車から感じるはずです。
ディファイにとどめています。とは言え、フロン
オリジナルモデルを基本に、GTA専用のインテリ
トビューでは、大径の17インチホイール(225/45-
アはさらに「スポーティー」を強調しながら、よ
17タイヤ)を収めるワイドフェンダーが、大きな
り上質な仕上がりになっています。
インパクトを与えます。これは、後付けのオー
バーフェンダーではなく、フェンダーパネル自体
まず、レザー仕上げのハンドルをはじめ、シフト
をGTA専用にあつらえた結果です。また、ヘッド
レバーノブ、シフトブーツもGTA専用デザイン。
ライトクラスター内に施したブラックトリムと
さらにペダル類はアルミ削り出しのスポーツ仕様
「盾」の両側に巧みに追加されたエアダクトが、
としました。ドライバーの使いやすさを第一に考
GTA独自のフロントビューに、よりアグレッシブ
えてデザインされたA、B、Cペダルとビッグサイ
さを加えています。そして、パワフルなエンジン
ズのフットレストは、滑り止めドットラバーを配
がより多くの空気を吸入するため、そして新設し
したアルミニウム製。ブレーキペダルとアクセル
た空冷式エンジンオイルクーラーとパワーステア
ペダルを同一面に配したのは、ヒール&トゥを駆
リング用オイルクーラーの放熱効果を上げるため、
使する頻度の高さを想定した配慮。GTAが目指す
既存のバンパー下側エアダクト部分をさらに拡大。
ピュアスポーツを充分に演出しています。
オリジナルモデルに比べ、方向指示器ランプをダ
クト開口部上方に移動したことで、開口面積を広
これら細部のモディファイに加え、GTA専用のバ
げただけでなく空気抵抗さえ減らすようにあつら
ケットタイプのフロントシートがひときわ目をひ
えました。
きます。サイドサポートの高さがこの車のコー
ナーリング性能を暗示するだけでなく、連続する
その結果、一般路上においてはコンパクトサイズ
ワインディングロードでも確かなホールドを約束
ながらも毅然とした個性を強く主張するスタイル
し、ロングツーリングでも疲れを感じさせません。
が誕生。たくましくなったサイドビューに、アク
標準仕様のクロス張りスポーツシートのほかに、
セントのように組み込まれたニューデザインのサ
スポーツレザーシートを選ぶこともできます。い
イドスカートもその演出に華を添えています。GTA
ずれのシートも上質さを感じさせる仕上げにより、
のためにデザインされ、5連リングをあしらった
スポーツシートにありがちなスパルタンな要素を
ホイールは、クリーンでハイテクなサイドビュー
排除。エレガントなアピアランスが実現しました。
を一層引き立たせています。
また、300 km/hまで刻まれたブラックパネル仕
上げのスピードメーターだけでなく、エンジンオ
イル温度計(油温計)表示をマルチファンクショ
ンディスプレイに追加しています。
− 31 −
●サスペンション
●250馬力のハイパワーエンジン
優れた快適性と唯一無比のダイナミックパフォー
エンジンは、そのパフォーマンスで絶賛を浴びた
マンスを達成するために、アルファ 147 GTAに
アルファ 156GTAと同じ、GTA専用3.2リットル
はニューデザインのサスペンションが必要になり
V型6気筒DOHC24バルブを搭載。V型6気筒エン
ました。基本構成は、その優秀性を誰しもが認め
ジンに求められる要素をすべて備えていることは
る方式を踏襲し、まさに絶妙なコンビネーション
周知の事実。パワフルでスムーズ、官能的なアル
とも言えるシステムを採用。フロントはハイアッ
ファサウンドとともに完成度の高さは他に類を見
パーマウント式ダブルウィッシュボーン。リアに
ません。
は、不等長トランスバースリンクを採用した最新
型マクファーソンストラットを装備しています。
このエンジンが生み出す、惚れ惚れするようなパ
フォーマンスと官能的なトルクの盛り上がり感に、
そしてアルファ ロメオのエンジニアたちは、GTA
通勤のような日々の運転でさえも、この上ない満
のキャラクターを特徴づけるサスペンションセッ
足感を実感できるはず。その理由のひとつは、低
ティングを徹底的にファインチューンし、そのポ
回転域から湧き出る豊かなトルク。たとえ2,000
テンシャルを大幅にアップ。その目標は、最高レ
rpm.以下でも6速ギアのまま、アクセルペダルを
ベルのハンドリング性能、最大限のダイナミック
踏み込むだけでその俊足ぶりと胸のすくような加
パフォーマンス、偉大なスポーツカーの持つ典型
速を体感するはずです。そのため、日常の運転で
的な挙動性能です。ユーザーの観点からは、以下
も充分に扱いやすく、そのパフォーマンスに微塵
の5点も主要な要素として挙げることができます。
の不満も感じさせません。レースマシン独特のド
◆機敏なレスポンス
ライビングフィールを備えつつ、日常生活にも適
◆なめらかで正確なハンドリング
した車、これがアルファ 147 GTAの最終ゴール
◆卓越したスタビリティとグリップ限界域でのコ
なのです。
ントロール性能
◆コーナーリング時でも控えめなボディロール姿勢
ちなみに、147GTA専用3.2リットルV型6気筒エ
◆荒れた路面でも優れた乗り心地
ンジンの威力は数値データでも明らか。このセグ
メントで最強を誇る184 kW [250 PS]のパワーは
これらの結果、パワフルかつスポーティーで快適
極めつきのパフォーマンスを提供し、最高速度246
な乗り心地とハンドリング性能を達成。顔面が紅
km/h、0〜100 km発進加速は6.3秒、0〜1 km区
潮するほどエキサイティングなドライブを満喫で
間加速は26.1秒の俊足ぶりを発揮します。
きるパフォーマンスと、生き生きとしたレスポン
スを備えた車が完成しました。
高出力なエンジン、それだけでは真のパフォーマ
ンスは語れません。パワーが強大になればなるほ
ど、すべてのパワーを確実に路面に伝えられるか
どうかが重要な要素となり、それがスポーツカー
に対する評価を左右するキーワードになります。
そのため、147 GTAでは、最も洗練されたVDC
を採用し、その大きなパワーを持てあますことな
く路面に伝達できることをめざしました。
− 32 −
●安全性
キセノンヘッドライト:
ブレーキ:
プリベンティブセーフティにおいて、夜間やトン
ネル内など暗い場所でも良好な視界の確保するこ
エンジンのパワーアップにともない、当然ブレー
とは非常に重要なことです。そのためアルファ
キシステムも強化。147 GTAについて語るべき特
147 GTAでは、悪天候や暗い路面を含むあらゆる
徴のひとつにもなっています。ベンチレーテッド
ドライビングコンディションでも非常に優れた照
タイプのフロントディスクは直径305 mm。キャ
射特性とともに、卓越した照明能力を発揮するキ
リパーにはブレンボ製4ポッド式(対向型4ピス
セノンヘッドライトを標準装備。ポップアップ式
トン)を採用。制動負荷の低いリアにはわずかに
ヘッドライトウォッシャーや自動光軸補正機構と
小さい直径276 mmディスクとフローティング
ともに安全な視界確保に貢献します。
キャリパーを装備。さらに、ブレーキサーボ機構
も大型化し、ブレーキシステムには最新型ABSに
キセノンガス放電式バルブは、従来の内蔵フィラ
加 え 、 EBD( Electronic brakeforce distributor:
メントに代わり、数ミリ間隔の2つの電極を備え
電子制御式制動力配分機構)も組み込んでいます。
ています。そして低圧キセノンガスが満たされた
雰囲気の中で放電作用を発生し、点灯します。
非常に優れた照射性能をもつキセノンヘッドライト
VDC(Vehicle Dynamic Control):
の採用により、照明能力を大きく改善。より明る
パワフルなアルファ 147 GTAは、あらゆる路面
く、より遠くまで照らします。また、このシステム
状況下でも車のコントロールをパーフェクトに維
にはナイトドライビングに欠かせない、安定した照
持 す る た め 、 最 先 端 の VDC( Vehicle Dynamic
射範囲を確保してドライバーの疲労を軽減するばか
Control:動的スキッドコントロール)を標準装備
りか、対向車への無用なまぶしさを排除するため、
しています。
自動光軸補正機構を装備しています。この機構は乗
員や積載量の増減による静的な車高の変化だけでな
このVDCには、以下の機能も組み込んでいます。
く、急加速時や減速時など、車両姿勢の動的変化が
◆ASR(駆動輪空転防止機能)
一定時間継続すると、その変化量に対応して光軸を
◆MSR(エンジンブレーキトルクコントロール)
自動補正します。前後のサスペンションに仕込んだ
◆HBA(ブレーキアシスト)
センサーが車高を絶え間なくモニターし、いずれか
の高さが変わると変化量をキャッチ。姿勢変化が持
VDC、ASR、MSR、HBAの詳細については、「ア
続すると光軸補正用モーターを作動させ、常に最適
ルファ GT」の該当説明をお読みください。
な照射範囲を提供します。
− 33 −
主要諸元
アルファ 147 GTA
147GTA
●寸法・重量
147 GTA
セレスピード
■主な装備
147
147GTA
●エクステリア
GTA
セレスピード
全長(mm)
4,200
フロントスポイラー
●
●
全幅(mm)
1,765
キセノンヘッドライト
(自動光軸補正)
●
●
●
全高(mm)
1,460
ヘッドライトウォッシャー
●
ホイールベース
(mm)
2,545
フロント/リアフォグランプ
●
●
トレッド
(mm)
前輪
1,520
熱線入り電動ドアミラー
●
●
後輪
1,505
リアデフロスター
●
●
車両重量(kg)
1,390
17インチ:アルミホイール
●
●
乗車定員(名)
5
メタリックペイント
●
●
パールペイント
○
○
ラゲッジルーム容量(R)
280(1,030:後席格納時)
ハンドル位置
左
右
●インテリア
●エンジン
照明付き前席バニティミラー
(両席)
●
●
横置・V型6気筒
GTA専用アルミ製ペダル+フットレスト
●
●
DOHC 24バルブ
ティルト+リーチ調整式ステアリングホイール
●
●
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
●
3,179
レザーステアリング、
シフトノブ
●
●
最高出力<kW(PS)/rpm>
184(250)/6,200
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
300(30.6)/4,800
GTA専用スポーツシート
●
●
GTA専用レザーシート
○
○
マルチファンクションディスプレイ
●
●
・トリップコンピューター
●
●
・エンジン油温計表示機能
●
●
・チェックモニター機能
●
●
●
形式
ボア×ストローク (mm)
93.0×78.0
総排気量 (cm3)
圧縮比
10.5:1
燃料供給装置
マルチポイント電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
60
●トランスミッション
形式
6速マニュアル
オートマティック/マニュアルモード
付き6速シーケンシャル
変速比
1速
●
ラゲッジネット用4点式フック
●
●
●快適装置
2.235
3速
1.520
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
●
4速
1.161
レイン、
オド、
ミストセンサー
●
●
5速
0.971
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
●
6速
0.818
BOSE R サウンドシステム
●
●
駆動方式
3.545
10連奏CDチェンジャー
●
●
3.733
フォローミーホーム
●
●
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
●
前席シートヒーター
●
●
ランバーサポート付きドライバーズシート
●
●
パワーウインドー:リモコンキー開閉連動
●
●
集中ドアロック
●
●
キーレスエントリー
●
●
リバースシフト連動リアワイパー
●
●
間欠ポジション付きリアワイパー
●
●
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
●
ウインドエアバッグ
●
●
ABS+EBD
●
●
VDC(ASR+HBA+MSR)
●
●
●
●
前輪駆動
形式
乾式単板ダイヤフラム 乾式単板ダイヤフラム
(自動油圧作動)
●サスペンション
●
3.500
後進
●ステアリング
●
2速
最終減速比
●クラッチ
分割可倒式リアシート
(6:4)
ラゲッジネット
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式中空型スタビライザー
後輪
●安全装置
マクファーソンストラット
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
●ブレーキ
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
ブレンボ製対向式4ポッドキャリパー
後輪
前席高さ調整機能、ロードリミッター付
ディスク
3点式シートベルト+プリテンショナー
●タイヤサイズ
225/45ZR17
■東京地区車両本体価格(税込み)
アルファ 147 GTA
4,441,500円
アルファ 147 GTAセレスピード
4,599,000円
− 34 −
サイドインパクトビーム
●
●
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
(●:標準装備、○:オプション)
アルファ 166
Alfa 166
2003年のフランクフルト国際モーターショーで
ワールドデビューを飾ったニューアルファ 166。
日本では2004年7月に発売を開始しました。
■概要
アルファ ロメオスタイルセンターで開発されたア
サイドビューでは、ドアハンドルやドアシルのク
ルファ 166は、アルファ ロメオのフラッグシッ
ロームメッキ処理をアクセントにしています。そ
プモデルとして広く知られており、エレガントな
のデザインは、タイヤが路面にしっかり張りつく
スタイリングのビッグサルーンとスポーティーな
ような安定感の高い力強いイメージを強調。さら
クーペの特性を併せ持つ、フォルムとコンテンツ
に、ボディパネル金属部分に比べ、ガラスエリア
の調和を誇るモデルです。アルファ 166は、非常
が小さく、クーペボディのように印象づけます。
に芸術的な視覚効果をインテリアとエクステリア
に加え、より完成度を高めました。新たに設定し
リアビューでは、ワイド感を強調する独特なトラ
たインテリア素材やカラーとボディカラーの組み
ンクリッドのショルダーデザインが、アルファ
合わせもまた、非常に魅力的でセンスの良さを感
166であることを確実に物語っています。その形
じさせる逸品です。
状は、まるで獲物に襲いかかる直前の動物が尾を
短く立たせた姿を連想させるでしょう。リアエン
ドにかけてわずかに傾斜するトランクリッドは、
●エクステリア
大型セダンにふさわしいボディサイズにもかかわ
らず、俊敏な身のこなしを感じさせるはずです。
強烈な個性を放つフロントエンドはデザインを一
新しました。フロントグリルの傾きをやや起こし、
比較的変更点が少ないバンパーは、従来モデルと同
左右のエアダクトとともに伝統的なアルファ ロメ
じくボディパネルと段差をなくし、ボディラインと
オの3部構成モチーフを形成。偉大なる歴代モデ
一体化しています。ヘッドライトクラスターも、ア
ルの正統な跡継ぎであることを彷彿させます。
ルファ 166の個性的な特徴のひとつ。最先端テク
ノロジーによって独自にデザインされました。
アルファ ロメオの血統を示す伝統的なモチーフ
は、アルファ ロメオスタイルセンターが、過去の
アルファ ロメオブランドの栄冠を現代的にリファ
インし、その個性的な特徴を新たに解釈すること
で、最新モデルに至る名門の血筋を引き継いでい
ることを明確に主張します。
従来モデル同様、「盾」グリルの前端に向かって1
点に収束するボンネットのプレスラインが、ボン
ネットのセンターバルジを引き立て、パワフルで
タフなエンジンを隠し持っていることを連想させ
ます。
− 35 −
●インテリア
●3.0 V6 24Vエンジン
エクステリアと同様に、インテリアにも偉大な伝
3.0 V6 24Vエ ン ジ ン に は ス ポ ル ト ロ ニ ッ ク
統が息づいています。非常に快適で、洗練された
(4AT)車のみを用意。排気量2,959 cm3、最高出
装備品やトリム類、そして細部に至るまで入念に
力162 kW [220 PS]は同一カテゴリーでパワフル
設計したインテリアによって、室内空間を有効に
なエンジンのひとつです。最大トルクは265 Nm
活用しています。
[27.0 kgm ]/5,000 rpm.、0〜100 km/hの発進加
速は8.6秒。このエンジンを搭載したアルファ 166
アルファ 166のパッセンジャールームは流れるよ
の最高速度は236 km/h、最高出力と同じく、同一
うなデザインにより、エクステリアとインテリア
カテゴリーで最速グループモデルのひとつに数え
が見事に調和。フロントからリアにかけて、セン
られます。
ターコンソールとシートの間、そしてインストル
メントパネルとキルティング加工されたドアイン
ナーパネルの間は、連続した曲線を描いています。
●スポルトロニックオートマティックトランス
ミッション
魅力の真髄は、パッセンジャールーム。明るい色
を基調に厳選したインテリアカラーや感触と見た
従来モデルと同じく265 Nm [27.0 kgm ]仕様の電
目の質感を重視したインテリア素材が、アルファ
子制御式スポルトロニックオートマティックトラ
166の存在価値を大きく高めています。インテリ
ンスミッションを搭載。この革新的な4速オート
アトリムは、美的観点からも素材品質のレベルで
マティックトランスミッションは、セルフアダプ
も最上級。ルーフトリムと調和するフロアマット
ティブ(学習機能)制御を備える自動変速モード
からボディカラーと合わせたシール材まで、すべ
と、マニュアルモードのいずれかを選択すること
ての観点を熟慮し、創り出した室内環境です。多
ができます。今回リファインされた自動変速モー
彩なインテリア素材(ファブリックとレザー)と
ドでは、コントロールユニットがドライバーの運
インテリアカラーは、3つのインテリアコンセプ
転状況を瞬時に判断し、自動変速制御の基本モー
トに基づき、コンビネーションを設定しました。
ドを決定します。次にコントロールユニットは、
車の走行状況(市街地走行か高速道路、あるいは
<3.0V6 24V エグゼクティブ>では、最高品質の
山道なのか)などの情報をもとに、最適な変速パ
レザーインテリアトリムを標準装備。このトリム
ターンを選択。トランスミッションコントロール
は、通気性を良くするために微細なエアホールを
ユニットには、数種類の変速パターン(アルゴリ
パンチング加工したレザー素材を使用。ブラック、
ズム)を記憶しており、実際の走行状況と記憶し
ベージュの2色から選ぶことができます。インス
ている変速パターンを比較し、最も適切なパター
トルメントパネルは、ベージュまたはトリムと同
ンに基づいて自動変速を制御します。
系色の組み合わせの2種類。同系色のインストルメ
ントパネルはそれぞれのインテリアトリムカラー
一方のマニュアルモードでは、ドライバー自らが
に比べ、ダークシェードを用意しています。レ
シーケンシャルシフト式のシフトレバーを前後に
ザー素材は、トリムカラーと対比する色で入念な
操り、自由自在にシフトすることで、アルファ ロ
ステッチ仕上げを施し、伝統的な「イタリアンク
メオ独特の典型的なドライビングプレジャーを心
ラフトマンシップ」が息づいています。
ゆくまで満喫することができます。
− 36 −
コーナーリングホールド機能:
●サスペンション
スポルトロニックの電子制御ユニットは、左右前
アルファ 166が誇るダイナミックパフォーマンス。
輪の回転数差をABSセンサーで検知して走行中の
その秘密は、最先端メカニズムにあります。たと
カーブ半径(横方向G)を感知します。この結果か
えば、サスペンション。フロントはハイマウント
ら車がコーナーリング中だと判断すると、現在の
アッパーアームを採用したダブルウィッシュボー
シフトポジションをホールドし、一般的なAT車で
ン式で、リアにはマルチリンク式を装備しました。
起こりやすいコーナー通過中の不意なシフトアッ
技術的な観点から言えば、路面に対してフロント
プを回避。そのため、加速が途切れることなく安
タイヤは常に理想的な角度で接地し、タイヤ接地
定した路面グリップを維持でき、微妙なアクセル
面全体に均等な接地圧で路面をグリップします。リ
ワークを駆使できるMT車のようなスポーツ走行を
アタイヤは、あらゆる状況下でも最大限にロード
楽しむことができます。そしてコーナーの通過後
ホールディング性能を保ち、横滑りすることもな
に直進路が始まると、必要に応じて自動的にシフ
く、思った通りのラインを正確にトレースします。
トアップします。
この卓越したダイナミックパフォーマンスは、ア
また、ドライバーがブレーキペダルを踏み続け、
クティブセーフティーの面でも非常に重要なファ
車が減速中だと感知すると自動的にシフトダウン
クターになります。路上で思わぬ障害物に遭遇し
し、エンジンブレーキを効果的に利用するように
て緊急回避するときなど、最もシビアな運転状況
作動します。
でこそ、始めから終わりまで優れた安定性とレス
ポンスを誇る特性を最大限に発揮。障害物を回避
するためドライバーがハンドルを回すと、高い剛
●フラッグシップコンフォート
性のフロントサスペンションがフロントタイヤの
横方向グリップを最大限に維持し、素早く進路を
アルファ 166は車の中の車であり、その個性はさ
変更。その後、適度なセルフアライニング機能に
まざまなロードテストでも実証されています。そ
よりスムーズに進路を元に戻します。また、この
の理由は?と言えば、多くの人がフラッグシップ
作用はリアサスペンションに巧みに組み込まれた
モデルに期待する快適性や静粛性を満たしている
トーコントロール(微小な補助操舵)機能が補助
ことはもちろん、アルファ ロメオの名にふさわし
しています。ブレーキシステムは、このモデルが
いロードホールディングやスタビリティを発揮す
属するセグメントの競合モデルに比べ、もっとも
るから。また、わずかなロールとともにコーナー
スポーツカーに近い構造(ブレンボ製4ポッド式)
を駆け抜けるとき、抜群の安定感を約束するリア
とサイズ(大径ディスクローター)
、構成部品を採
サスペンション、優れたレスポンス、ナチュラル
用し、誇るべきダイナミックパフォーマンスの一
なハンドリングフィール、これらアルファ ロメオ
端を担っています。
の典型的な特徴を誇っているからです。
真に優れたサスペンションシステムを備え、比類な
アルファ 166は比類なきハンドリング性能によ
きハンドリング特性を誇る車が、熱狂的なファンに
り、ドライバーのわずかな操作にも正確に反応。
ドライブフィーリングの満足感を与えることは容易
クイックなステアリングギアレシオ設定は、ダイ
に想像できます。それ故、アルファ 166のフロン
レクトなハンドル操作感覚とともに、俊敏なドラ
トサスペンションは、コーナーリング時にアンダー
イブを約束します。アルファ 166では、ハンドル
ステアを感じさせないニュートラルなハンドリング
操作と格闘することなどなく、どんなコーナーで
特性を維持し、ドライバーの意のままに正確に反応
も意のままに上品に駆け抜けることができます。
します。一方、トーコントロール機能を組み込んだ
リアサスペンションは、フロントタイヤの動きに対
してスムーズかつ的確に追従します。
− 37 −
●バイキセノンヘッドライト
●車速感応式集中ドアロック
プリベンティブセーフティにおいて、夜間やトンネ
アルファ 166では、車速に応じてすべてのドアを
ル内など暗い場所でも良好な視界の確保することは
自動的にロックする車速感応式集中ドアロックを
非常に重要です。そこでアルファ 166では、悪天
標準装備。ユーザーがこのシステムをONにしてい
候や暗い路面を含むあらゆるドライビングコンディ
るとき、発進後に車速が20 km/hを超えると、全
ションでも非常に優れた照射特性とともに、卓越し
ドアを自動的にロックします。ただし、このシス
た照明能力を発揮する革新的なデュアルビーム対応
テムが作動してドアがロックされていても、乗員
の「バイキセノン」ヘッドライトを標準装備。従来
が車内からドアオープナーを引けば、すぐにドア
のロービーム専用キセノンヘッドライトに比べ、ハ
ロックを解除できます。その一方、信号待ちなど
イビームを多用する状況では、その飛躍的な進歩を
停車中に起こりうる不法侵入を防ぐため、車外か
実感できるはずです。ポップアップ式ヘッドライト
らドアやトランクリッドを開けることはできませ
ウォッシャーや自動光軸補正機構とともに安全な視
ん。新たに同乗者を乗せるときは、センターコン
界確保に貢献します。
ソールの集中ロック解除スイッチを押してドア
ロックを解除します。
キセノンガス放電式バルブからの光は、直径70 mm
のプロジェクターレンズを透過して路面を照射。バ
さらに、FPS(Fire Prevention System:車両火
イキセノンバルブユニットは可動式の遮光板を組み
災防止システム)のセンサーと連動し、衝突時な
込んでおり、配光の調節やハイビームとロービーム
どに一定以上の衝撃を感知すると、自動的にドア
を切り換えることができます。ロービーム点灯時は
のロックを解除。たとえ乗員が意識不明であって
遮光板が上がり、光源の一部を遮ります。ハイビー
も車外から迅速に救助することができます。
ムに切り換えると遮光板が瞬時に下がり、ハウジン
グに収納されて照射能力が全開になります。
従来のシングル(ロー)ビームとは異なり、ひと
つのキセノンバルブでロービームとハイビームを
兼用することから「バイキセノン」と名付けられ
た、このヘッドライトは、ヨーロッパでは自動車
用ランプメーカーの第一人者として知られるValeo
社と共同開発したものです。
− 38 −
主要諸元
アルファ 166 3.0 V6 24V スポルトロニック
3.0 V6 24V
●寸法・重量
3.0 V6 24V
エグゼクティブ
■主な装備
3.0 V6 24V
●エクステリア
3.0 V6 24V エグゼクティブ
全長(mm)
4,730
バイキセノンヘッドライト
(自動光軸補正)
●
●
全幅(mm)
1,815
ヘッドライトウォッシャー
●
●
全高(mm)
1,445
フロント/リアフォグランプ
●
●
ホイールベース
(mm)
2,700
熱線入り電動ドアミラー
(電動格納式)
●
●
トレッド
(mm)
前輪
1,545
リアデフロスター
●
●
後輪
1,530
16インチ:アルミホイール
●
―
車両重量(kg)
1,600
17インチ:アルミホイール
―
●
乗車定員(名)
5
メタリックペイント
●
●
パールペイント
○
○
●
トランクルーム容量(R)
490
ハンドル位置
右
●インテリア
照明付き前席バニティミラー
●
横置・V型6気筒
ティルト+リーチ調整式ステアリングホイール
●
●
DOHC 24バルブ
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
●
レザーステアリング、
シフトノブ
●
●
高さ調整式フロントシート
(電動リクライン)
●
●
●
●エンジン
形式
ボア×ストローク (mm)
93.0×72.6
総排気量 (cm3)
2,958
最高出力<kW(PS)/rpm>
162(220)/6,300
メモリー付きパワーシート
(運転席)
―
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
265(27.0)/5,000
ファブリックシート
●
―
レザーシート
―
●
●
圧縮比
10.0:1
燃料供給装置
スキーポケット
●
ラゲッジネット+ラゲッジフック
●
●
トランクルームストラップ
●
●
レインセンサー
●
●
自動妨眩ルームミラー
●
●
2.718
電動サンルーフ
―
●
電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
69
●快適装置
●トランスミッション
形式
シーケンシャルモード付き
電子制御式4速オートマティック
変速比
1速
2速
1.481
電動トランクオープナー
●
●
3速
1.000
インテグレーテッドコントロールシステム(ICS)
●
●
4速
0.720
・ナビゲーション
●
●
後進
2.568
・フルオートエアコン
●
●
4.223
・トリップコンピューター
●
●
・FM+AMチューナー付きカセットプレーヤー
●
●
・外気温度、時刻表示
●
●
最終減速比
駆動方式
●クラッチ
前輪駆動
形式
トルクコンバーター
(ロックアップ付き)
●ステアリング
●サスペンション
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式スタビライザー
後輪
マルチリンク
・6連奏CDチェンジャー
●
●
クルーズコントロール
●
●
フォローミーホーム
●
●
前席シートヒーター
●
●
パワーウインドー
(タイマー付き)
●
●
車速感応集中ドアロック
(衝撃感知解除式)
●
●
キーレスエントリー
●
●
リアブラインド
●
●
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
●
前席ウインドエアバッグ
●
●
ABS+EBD
●
●
VDC(ASR+HBA+MSR)
●
●
●
●
リンク結合スタビライザー
●安全装置
●ブレーキ
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
ブレンボ製対向式4ポッドキャリパー
後輪
●タイヤサイズ
ディスク
205/55R16
225/45R17
前席高さ調整機能付き
3点式シートベルト+プリテンショナー
■東京地区車両本体価格(税込み)
サイドインパクトビーム
●
●
アルファ 166 3.0 V6 24V SPORTRONIC
5,554,500円
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
アルファ 166 3.0 V6 24V SPORTRONIC エグゼクティブ
5,995,500円
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
(●:標準装備、○:オプション、―:設定なし)
− 39 −
アルファ 156/
アルファ 156スポーツワゴン
Alfa 156/Alfa 156 Sportwagon
ヨーロッパだけでなく、日本でも大好評を博して
いる156(セダン)および156スポーツワゴンは、
発売以来全世界で約68万台が販売されています。
日本仕様車は2003年9月、外観ともにリニューア
ルを実施。セダンとスポーツワゴンを基本に、TI
近年、日本ではアルファ ロメオ車をもっとイー
シリーズも加え、多彩なバリエーションを揃えて
ジーで快適にドライブしたいという要望も多くな
います。
り、またアルファ以外の車からの乗り換え需要に
取り組むためにも、アルファらしさを維持しなが
らイージードライブできる車を設定。いずれのモ
■アルファ 156
デルもアルファ ロメオのスポーツ性を頑なに主張
する一方、快適で安全なイージードライブを実現。
最先端の自動車工学に基づき、アルファ ロメオブ
その結果、従来からのアルファ ロメオファンだけ
ランドに息づく特徴をさらに洗練させ、その偉大
でなく、幅広い層の新規ユーザーの獲得を果たし
な伝統を受け継いだスポーツセダンです。イタリ
ました。
アンデザインならではのエレガンスを身にまとい、
アルファ ロメオの財産ともいえるスポーティー
アルファ 156とアルファ 156スポーツワゴンは、
と、最高のパフォーマンスを誇るエンジンを最大
かの有名なデザイナー、ジョルジェット・ジウジ
の特徴としています。ハンドリングとドライビン
アーロがリニューアルを担当。その結果、156シ
グプレジャーに新しい基準を作りながら、エレガン
リーズ本来の生き生きとした個性と傑出したダイ
スと快適性をスポーツカーのコンセプトと一体化さ
ナミックパフォーマンスをそのまま引き継ぐこと
せた車、すなわちルックスにおいてもパフォーマン
に成功。デビュー時代に巻き起こした大好評を継
スの点でもエキサイティングな車、それがニューア
続的なゆるぎない成功へと導く切り札になってい
ルファ 156シリーズです。
ます。
1998年度ヨーロッパカーオブザイヤーに輝き、日
ここでは、2.0JTSセレスピードバージョンを中心
本では1998年5月よりアルファ 156 2.0ツインス
に説明しています。2.5 V6 24Vエンジン、および
パーク、2.5 V6 24VともにMT車を販売開始。これ
Q-システムについては、156スポーツワゴンの該
らMT車に続き、2ペダルで自動クラッチ操作のマ
当説明をお読みください。
ニュアルトランスミッションを搭載するアルファ
156 2.0ツインスパークセレスピードと、マニュア
ルモード付きオートマティックトランスミッショ
ン搭載のアルファ 156 2.5 V6 24V Q-システムが日
本に導入されたのは1999年3月でした。
− 40 −
●エクステリア
●装備品
ジョルジェット・ジウジアーロの手によってリ
デュアルゾーン式フルオートエアコンは、前席左
ニューアルされたアルファ 156と156スポーツワ
右で個別に設定温度が選べ、暑がりのドライバー
ゴンのスタイリングはスポーツの精神とエレガン
と寒がりの助手席乗員のペアでも、2人ともまっ
ス、パフォーマンスとフォルムのバランスにとっ
たく不満のない快適な温度・湿度環境を提供。そ
て完璧なまでの調和を具現しています。
して、後席乗員への配慮も忘れず、センターコン
ソール後部に後席専用エアコン送風口を設置しま
ジョルジェット・ジウジアーロが率いるイタルデ
した。
ザインチームは、フロントエンドの重要性と車の
スポーティーな性格を強調するため、
「盾」グリル
オドセンサーは、トンネル内や渋滞している市街
をいままで以上にフロントエンドに融合するよう
地などで車外の異臭を感知すると、自動的に内気
デザイン。ニューデザインのヘッドライトクラス
循環モードに切り換えて「いやなにおい」を遮断
ターも、さらにスポーティーさをアピール。フロ
し、除湿のためエアコン用コンプレッサーをONに
ントエンドにはっきりと表現される均質性、融合、
します。
そして調和といったコンセプトが、スポーツの精
神と気品のあらわれであることはまぎれもない事
セダン、スポーツワゴンを問わず、全モデルにオ
実です。
リジナルのイタリア仕様と同じデザインにこだ
わったCDプレーヤー付きFM/AMラジオを標準装
一方、リアエンドはフォルムを保ちながらアクセン
備。同時に日本仕様車では、ハイクオリティサウ
トを添えました。独特な形状のテールランプは、ほ
ンドを誇り、アルファ 156と156スポーツワゴン
ぼそのまま。ランプの下側を横に伸びたアクセント
専用にチューニングされたサブウーファー付き
ラインがより強調され、また上側にもアルファのエ
BOSE サウンドシステムをはじめとする数々の快
ンブレムを取り囲むようなアクセント(ふくらみ)
適装備についても、充実していることはいうまで
を加え、トランクリッドのボリューム感を増すよう
もありません。豊富な装備品の詳細については、
なモチーフに仕上がっています。
後述の装備一覧表をご覧ください。
R
そのほかにも運転中のドライバー操作を補助する
●インテリア
自動化機構は、より快適さを向上しています。た
とえば、レインセンサー。雨が降り出したときや
リニューアルを機に、シートとドアインナーパネ
R
ルのトリムにハイテク新素材の「Alfatex 」を導
対向車が水しぶきを跳ね上げたとき、瞬時にワイ
パーを作動させ、常に安全な視界を確保します。
R
入。「Alfatex 」はアルファ ロメオの登録商標で
あり、オリジナル製品。優れた通気性と快適な座
156シリーズではクルーズコントロールを全モデ
り心地、優雅さを特徴とするマイクロファイバー
ルに標準装備。ドライバーがクルーズコントロー
で構成された繊維です。さらに、レザー仕様も選
ルをONにし、巡航速度を設定すれば、あとはアク
ぶことができます。
セルペダルを踏み込まなくても路面の勾配変化に
かかわらず、巡航速度を保ち続けます。とりわけ、
高速道路などでの長距離走行時には、役に立つ快
適装備品のひとつです。
− 41 −
●2.0JTSエンジン
CITYモードの充実:
アルファ 156 2.0JTSシリーズに搭載されるのは、
イージードライブ志向のCITYモードは、さらなる
直列4気筒1,969 cm DOHC 16バルブエンジン。
使いやすさをめざし、156シリーズでは以下のよ
この革新的な直噴式エンジンは、層状吸気による
うにリファインしました。
3
リーンバーン燃焼システムを約1,200 rpm.以下と
限定使用することで、ハイパフォーマンスと従来
◆エンジンを止めるときにCITYモードを選んだ状
と同等の燃費レベルを実現。あえてこの限られた
態を記憶。次に始動したときでも、CITYモード
回転数域に割り切ったのは、アルファ ロメオらし
を再び選び直す必要がなくなりました。
いパフォーマンスを犠牲にしたくない、と言う単
◆CITYモードの走行中に手動でシフトダウン/アッ
純な理由からです。ほかのリーンバーンシステム
プ操作をしても、マニュアルモードには切り換わ
エンジンとは異なり、この新しいユニットには標
らず、手動操作後もCITYモードを維持します。
準的な三元触媒コンバーターを備え、特別な低硫
◆車が動き出せば(0.5 km/h以上)すぐに、パド
黄ガソリンではなく、通常市販の無鉛ガソリンを
ル式ステアリングスイッチでシフト操作ができ
使用することが可能です。また、このエンジンは
ますが、安全性を第一に考え、停車時はシフト
Euro-4排出ガス規制をクリアしています。
レバーでの操作に限定していることは変わりあ
りません。
●セレスピード
2.0JTSエンジンと組み合わされたセレスピードは、
新設計セレスピードECUの採用により、従来より
好評を博している「セレスピード」
。ハンドル背面
もさらに洗練されたオペレーションを提供。スポー
側に設けたパドル式ステアリングスイッチ、ある
ティードライブを主眼に、イージードライブ、快適
いはセンターコンソールに配したジョイスティッ
性、そして安全性をすべての状況でいかんなく発揮
ク(シフトレバー)により、シーケンシャルシフ
します
ト式マニュアルトランスミッションの操作を意の
ままに楽しむことができます。
●サスペンション
たとえば、コーナーの連続するワインディングロー
ドでは存分にマニュアルシフトを駆使してダイナ
156シリーズに共通するアルファ ロメオの「走り」
ミックな走りを堪能し、一方、退屈な渋滞路では
を支えるサスペンションは、フロントにアルミ製
CITYモードでイージードライブを決め込むことも
ハイマウント型アッパーアームのダブルウィッ
できるのです。
シュボーンを採用。スポーツワゴンと同じレイア
ウトで、すでに好評を得ています。
リアには改良型マクファーソンストラットを装備。
スポーツワゴンとは取り付け位置やダンパーなどが
異なりますが、基本的には同じ構成です。高い横剛
性でよく知られたマクファーソンストラットですが、
あえて改良型と呼ぶのは、ロアアームを形成しなが
ら支持点の異なる2本の不等長トランスバースリン
クの採用し、それぞれの支持ブッシュが絶妙なセル
フステア効果を発揮するため。絶賛を浴びるコー
ナーリング性能には、それなりの理由があるのです。
− 42 −
■アルファ 156スポーツワゴン
アルファ 156スポーツワゴンは2000年3月末に
イタリアで発売開始。ヨーロッパだけでなく日本
でも発売以来大好評の156セダンシリーズをベー
スに生まれた156スポーツワゴンは、2000年9月
に日本でデビューし、セダンと同じく2003年9月
に外観ともにリニューアルされ、右ハンドル仕様
の2.0 JTSセレスピードと2.5 V6 24V Q-システムを
発売。さらに、2004年11月にはTIシリーズも取り
そろえました。
オリジナルの156セダンとほぼ同じ全長4.44 mの
アルファ 156スポーツワゴンは、伝統を誇るアル
ショートボディには、2リットル直列4気筒エン
ファ ロメオの走りをそのままステーションワゴン
ジンと2.5リットルV型6気筒エンジンをセダンか
の形に仕立て上げた結果、156ステーションワゴ
ら譲り受けています。
ンではなく、あえて156スポーツワゴンと名付け
られました。このアルファ ロメオは、まったく新
ここでは、156スポーツワゴン2.5 V6 24V Q-シス
しいコンセプトを初めて形にした車です。たとえ
テムを中心に説明しています。2.0 JTSエンジン、
ば、卓越した動力性能、Cd値:0.30を誇るエアロ
およびセレスピードについては、156(セダン)の
ダイナミクス、スポーツカーそのものを実感する
該当説明をお読みください。
路面に張り付くようなロードホールディング、そ
して同クラスのプレスティッジワゴンにも劣らな
いラゲッジスペースを生み出しています。
●エクステリア
スレンダーでクーペを思わせるスタイリッシュな
156スポーツワゴンの開発時、アルファ ロメオの
フォルムに、テールゲートヒンジ部分をルーフ前方
設計者たちは、オリジナルのセダンボディ後部に
に配したことで最高に使いやすいテールゲートを実
単なる「追加ボックス」を継ぎ足してアルファ
現しました。分割可倒式リアシートはもちろんのこ
156ステーションワゴンと呼ぶつもりでした。し
と、機能的な装備アイテムと多才なラゲッジルーム
かし、彼らは、それ以上のまったく異なるものを
が自慢。仕事にレジャーにと、さまざまに活躍し、
作りあげてしまったのです。新たに備えたテール
ダイナミックなライフスタイルを楽しむユーザー
ゲートは、エアロダイナミクスとアグレッシブな
にとっては、まさにうってつけ。スペースフレキ
ボディラインを生み出しています。
シビリティの高いラゲッジスペースを約束します。
ボディスタイルのデザイナーは、躍動感と呼ぶに
アルファ 156スポーツワゴンは伝統的なカテゴ
ふさわしい力強い印象とバランスの良さを、なに
リーの枠を超え、スポーツカー、ステーションワ
より主眼におきました。ホイールアーチ上に骨太
ゴン、SUVなど、違うタイプの車に乗っているさ
さを思わせるように立ち上がっている傾斜したピ
まざまなユーザーを限りなく魅了するはず。その
ラーや、わずかに下がりながら伸びていくことで
理由は、スタイリッシュで耐久性が高く、表情豊
テーパー状に絞られたように見えるルーフライン
かで最新テクノロジーを誇る、アルファ ロメオス
にジャストフィットするテールゲートをあつらえ、
ピリッツを代表しているからです。
重々しさを感じさせないリアエンドに仕立て上げ
ました。
− 43 −
●フロント&リアビュー
●ラゲッジルーム
このモデルは、魅力的なフォルムに包み込まれる
156スポーツワゴン最大の特徴は、新たに生み出さ
ことを焦点にスタイリングされ、独創的ですばら
れたラゲッジルーム。使いやすいだけではなく、イ
しいルックスのリアエンドを形作っています。セ
ンテリジェントな機能や装備による多才ぶりを発
ダンのもつ独創的なスタイルと特徴をとけ込ませ
揮します。まずひとつは、開閉ヒンジ部分をルー
ながら、まさにユニークなスポーツワゴンとなっ
フ前方に配置したテールゲート。後方だけでなく
ています。
側方からも容易にアクセスできます。また、テー
ルゲートを開ければ、インテリジェントスペース
このデザインのため、車の形を特徴づける2つの部
と呼ぶにふさわしい機能的なラゲッジルームが現
品を新設計。1つめは、サイドビューのテーパーラ
われます(容量は5人乗車時:360リットル、後席
インを損なわず、とけ込むようなデザインのテール
格納時:1,180リットル)
。
ゲート。ここには、スポーティーデザインをないが
しろにする無粋なテールゲートハンドルをあえて排
ラゲッジルームのサイドシェルフ部には、CDチェ
除。アルファデザインに恥じないようルックスを優
ンジャー収納スペースや、小物入れとなるリッド
先しましたが、操作性への配慮も万全です。
付きのサイドシェルフボックスを装備。さらに、
ラゲッジフロアには取り付け自在なマルチポジ
2つめは、バンパーエッジとラゲッジルーム開口
ションネットを用意。必要に応じて10個所以上も
部との段差を50 mm以内にするため、バンパー
のフックにネットを取り付けることでスペースを
を新設計。荷物を容易に積み降ろしできるよう考
必要な分だけ区分して「ポケット」を形成し、軽
慮した結果です。
い荷物ならばそのまま固定することもできます。
フロントビューは、当然のごとくセダンとまった
マルチポジションネットのほかにも、犬や猫など
く同じ。多くのドライバーにとって、この独創的
を安全に運べる仕切り用ラゲッジルームネット
なフロントビューこそがまぎれもなく156、ある
(アッパー&ロア)や、室内に荷物が飛び込んでこ
いは156スポーツワゴンであると一目で理解でき、
ないように荷物をフロアに確実に固定するカーゴ
同時に愛すべき存在だと印象づけます。
ネット&フックなどを標準装備しています。
●2.5 V6 24Vエンジン
従来から定評あるV型6気筒、4バルブシリンダー
ヘッドを採用した2,492 cm3 DOHC 24バルブの
オールアルミ製 V型6気筒エンジン。最高出力
140 kW [190 PS]/6,200 rpm.、最大トルク222
Nm [22.6 kgm]/5,000 rpm. を発生します。
アルファサウンドとも呼ばれる独特のエクゾース
トノートは、空ぶかしのときでさえ、その一端を
知ることができ、アルファ ロメオに親しみのない
人さえも魅了します。そして、このV型6気筒エ
ンジンの優れたパフォーマンスは、ワインディン
グロードを駆け抜けるときに、まさに実感できる
のです。
− 44 −
●Q-システム
●安全性
2.5 V6 Q-システム搭載のオートマティックトラ
安全性はこの車の誇るべき一面。そのため、ステー
ンスミッションは、トルクコンバーターを使用す
ションワゴンとしては画期的なボディ剛性を確保
る点では従来のオートマティックトランスミッ
しました。エンジニアたちは、リアシート後方に
ションと基本的作動は同じ。しかし、SPORT、
ボディ補強材となるバルクヘッドが存在しないこ
CITY、ICE、の3つのモードに加え、4速マニュ
のタイプ固有のボディ剛性の低さを克服するため、
アルモードではマニュアルトランスミッションの
見えない部分にも効果的な補強対策をいくつも採
ように「H」パターンのシフトゲートに沿って手
用しました。たとえば、フロアパネルに補強ビー
動変速できることを最大の特徴としています。こ
ムを、ルーフとピラー部、さらにリアダンパーマ
れら4つのモードを備えることから「Quartet(四
ウントに補強材を追加するなど念入りな対策をし
重奏)」を語源にQ-システムと呼ばれています。
て、セダンのオリジナルボディをしのぐほど強固
なボディに仕上げています。
オートマティックモードでは、一般的なAT車の
イージードライブを提供。その一方、画期的なマ
●装備品
ニュアルモードでは、クラッチ操作なしのマニュ
アルトランスミッションとしてドライバーの意の
基本的な装備品はセダンに準じますが、156スポー
ままにシフトチェンジができ、選んだシフトポジ
ツワゴン専用として、ラゲッジルームの使いやす
ションが車側の都合で自動変速されることはあり
さを向上するため、数々のアイテムを取りそろえ
ません。つまり、マニュアルトランスミッション
ています。
と同じくシフトホールドができるので、追い越し
タイミングを逃すような無粋なシフトアップは起
156スポーツワゴンは、<2.0JTSセレスピード>
こり得ないのです。
と<2.5 V6 24V Q-システム>を設定。また、こ
れらのモデルに「TIシリーズ」を用意し、すべて
Q-システムは、快適性に主眼をおきながら、アル
ファ ロメオならではのスポーティーな特性を守り
通し、「アルファ ロメオが作るとこうなる」を主
張してやまない、革新的なオートマティックトラ
ンスミッションとなっています。
●サスペンション
絶賛されたセダンと変わらぬ走りを約束するため、
2.5 V6 Q-システムとTIシリーズには、「ニボマッ
ト」というセルフレベリング式のハイドロニュー
マチックダンパーを装備(
「ニボマット」はドイツ
BOGE社の登録商標)
。積載重量にかかわらず、い
つも変わらぬ優れたパフォーマンス(ロードホー
ルディング、スタビリティ、乗り心地)を提供。
このシステムは積載量に応じて自動的に車高を補
正し、常に一定の車両姿勢を保持します。
− 45 −
右ハンドル仕様としています。
主要諸元
アルファ 156、156 TI
■主な装備
●寸法・重量
2.5V6 24V
ヘッドライト光軸補正コントローラー
●
―
フロント/リアフォグランプ
●
●
熱線入り電動ドアミラー
●
●
2,595
リアデフロスター
●
●
1,510
1,510
16インチ:アルミホイール
●
―
1,500
1,500
17インチ:アルミホイール
―
●
1,300
1,360
メタリックペイント
○
○
パールペイント
○
○
156 TI 2.5 V6 24V
全長(mm)
4,435
4,435
全幅(mm)
1,765
1,765
全高(mm)
1,445
1,430
ホイールベース
(mm)
2,595
トレッド
(mm)
前輪
後輪
車両重量(kg)
156 TI
2.0 JTS
156 2.0 JTS
乗車定員(名)
5
トランクルーム容量(R)
●エクステリア
378
ハンドル位置
●インテリア
右
●エンジン
照明付き前席バニティミラー
●
●
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
●
横置・直列4気筒
横置・V型6気筒
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
●
DOHC 16バルブ
DOHC 24バルブ
レザーステアリング&シフトノブ
●
●
83.0×91.0
88.0×68.3
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
1,969
2,492
Alfatex Rシート
●
―
最高出力<kW(PS)/rpm>
122(166) /6,400
141(192) /6,300
レザーシート
○
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
206(21.0) /3,250
218(22.2) /5,000
マルチファンクションディスプレイ
●
●
形式
ボア×ストローク (mm)
総排気量 (cm3)
11.5:1
10.3:1
・トリップコンピューター
●
●
直噴式電子制御燃料噴射
電子制御燃料噴射
・チェックモニター機能
●
●
スキーポケット
●
●
ラゲッジネット用4点式フック
●
●
圧縮比
燃料供給装置
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容(R)
63
●快適装置
●トランスミッション
5速マニュアル
6速マニュアル
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
●
1速
3.909
3.500
レイン、
ミスト、
オドセンサー
●
●
2速
2.238
2.235
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
●
3速
1.520
1.520
10連奏CDチェンジャー
●
●
形式
変速比
4速
1.156
1.161
BOSE R サウンドシステム
●
●
5速
0.946
0.971
クルーズコントロール
●
●
6速
―
0.816
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
●
後進
3.909
3.545
パワーウインドー
(タイマー付き)
●
●
3.733
3.937
集中ドアロック
(衝撃感知解除式)
●
●
キーレスエントリー
●
●
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
●
ウインドエアバッグ
●
●
ABS+EBD
●
●
VDC(ASR+HBA+MSR)
●
●
●
●
最終減速比
駆動方式
前輪駆動
●安全装置
●クラッチ
形式
乾式単板ダイヤフラム
●ステアリング
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
●サスペンション
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式スタビライザー
後輪
前席高さ調整機能付き
マクファーソンストラット
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
●ブレーキ
3点式シートベルト+プリテンショナー
サイドインパクトビーム
●
●
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
前輪
ベンチレーテッドディスク
ISOFIX チャイルドシートアンカー
●
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
後輪
ディスク
(●:標準装備、○:オプション、―:設定なし)
●タイヤサイズ
205/55R16
215/45R17
●156 TIシリーズ専用装備
キセノンヘッドライト
(自動光軸補正)
―
●
アルファ 156 2.0 JTS
3,843,000円
ヘッドライトウォッシャー
―
●
アルファ 156 TI 2.5 V6 24V
4,525,500円
17インチ専用アルミホイール
―
●
スポーツサスペンション
―
●
スポーツレザーシート
―
●
サイドスカート
―
●
■東京地区車両本体価格(税込み)
※TIシリーズは代表モデルのみを記載しています。
− 46 −
主要諸元
アルファ 156
●寸法・重量
2.0 JTS
2.5 V6 24V
■主な装備
セレスピード
Q-システム
●エクステリア
2.0 JTS
2.5 V6
24V
全長(mm)
4,435
ヘッドライト光軸補正コントローラー
●
●
全幅(mm)
1,765
フロント/リアフォグランプ
●
●
全高(mm)
1,445
熱線入り電動ドアミラー
●
●
ホイールベース
(mm)
2,595
リアデフロスター
●
●
トレッド
(mm)
前輪
1,510
16インチ:アルミホイール
●
―
後輪
1,500
17インチ:アルミホイール
―
●
メタリックペイント
○
○
パールペイント
○
○
●
車両重量(kg)
1,300
1,390
乗車定員(名)
5
トランクルーム容量(R)
378
ハンドル位置
●インテリア
右
●エンジン
照明付き前席バニティミラー
●
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
●
横置・直列4気筒
横置・V型6気筒
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
●
DOHC 16バルブ
DOHC 24バルブ
レザーステアリング&シフトノブ
●
●
83.0×91.0
88.0×68.3
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
1,969
2,492
Alfatex Rシート
●
●
最高出力<kW(PS)/rpm>
122(166) /6,400
141(192) /6,300
レザーシート
○
○
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
206(21.0) /3,250
218(22.2) /5,000
マルチファンクションディスプレイ
●
●
11.5:1
10.3:1
・トリップコンピューター
●
●
直噴式電子制御燃料噴射
電子制御燃料噴射
・チェックモニター機能
●
●
スキーポケット
●
●
ラゲッジネット用4点式フック
●
●
形式
ボア×ストローク (mm)
総排気量 (cm3)
圧縮比
燃料供給装置
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
63
●快適装置
●トランスミッション
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
●
レイン、
ミスト、
オドセンサー
●
●
3.900
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
●
2.238
2.228
10連奏CDチェンジャー
●
●
3速
1.520
1.477
BOSE R サウンドシステム
●
●
4速
1.156
1.062
クルーズコントロール
●
●
5速
0.946
―
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
●
後進
3.909
4.271
前席シートヒーター
●
●
3.733
2.864
電動ランバーサポート
(運転席)
●
●
パワーウインドー
(タイマー付き)
●
●
集中ドアロック
(衝撃感知解除式)
●
●
キーレスエントリー
●
●
形式
変速比
オートマティック/マニュアルモード マニュアルモード付き電子
付き5速シーケンシャル
制御 式4速オートマティック
1速
3.909
2速
最終減速比
駆動方式
●クラッチ
前輪駆動
形式
乾式単板ダイヤフラム
トルクコンバーター
(自動油圧作動) (ロックアップ付き)
●安全装置
●ステアリング
●サスペンション
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式スタビライザー
後輪
マクファーソンストラット
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
●
ウインドエアバッグ
●
●
ABS+EBD
●
●
VDC(ASR+HBA+MSR)
●
●
●
●
前席高さ調整機能付き
3点式シートベルト+プリテンショナー
●ブレーキ
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
後輪
●タイヤサイズ
ディスク
205/55R16
215/45R17
■東京地区車両本体価格(税込み)
アルファ 156 2.0 JTSセレスピード
4,053,000円
アルファ 156 2.5 V6 24V Q-システム
4,399,500円
− 47 −
サイドインパクトビーム
●
●
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
ISOFIX チャイルドシートアンカー
●
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
(●:標準装備、○:オプション、―:設定なし)
主要諸元
アルファ 156スポーツワゴン
●寸法・重量
2.0 JTS
2.5 V6 24V
■主な装備
セレスピード
Q-システム
●エクステリア
2.0 JTS
2.5 V6
24V
全長(mm)
4,440
ヘッドライト光軸補正コントローラー
●
全幅(mm)
1,765
フロント/リアフォグランプ
●
●
全高(mm)
1,435
熱線入り電動ドアミラー
●
●
ホイールベース
(mm)
2,595
リアデフロスター
●
●
トレッド
(mm)
前輪
1,510
16インチ:アルミホイール
●
―
後輪
1,500
17インチ:アルミホイール
―
●
ルーフスポイラー
●
●
メタリックペイント
○
○
パールペイント
○
○
車両重量(kg)
1,400
1,470
乗車定員(名)
5
ラゲッジルーム容量(R)
360(1,180:後席格納時)
ハンドル位置
●
右
●インテリア
照明付き前席バニティミラー
●
●
横置・直列4気筒
横置・V型6気筒
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
●
DOHC 16バルブ
DOHC 24バルブ
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
●
83.0×91.0
88.0×68.3
レザーステアリング&シフトノブ
●
●
1,969
2,492
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
最高出力<kW(PS)/rpm>
122(166) /6,400
141(192) /6,300
Alfatex Rシート
●
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
206(21.0) /3,250
218(22.2) /5,000
レザーシート
○
○
11.5:1
10.3:1
マルチファンクションディスプレイ
●
●
直噴式電子制御燃料噴射
電子制御燃料噴射
・トリップコンピューター
●
●
・チェックモニター機能
●
●
●エンジン
形式
ボア×ストローク (mm)
総排気量 (cm3)
圧縮比
燃料供給装置
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
63
●トランスミッション
形式
変速比
オートマティック/マニュアルモード マニュアルモード付き電子
付き5速シーケンシャル
制御 式4速オートマティック
1速
3.909
3.900
2速
2.238
2.228
3速
1.520
1.477
4速
1.156
1.062
5速
0.946
―
後進
3.909
3.733
最終減速比
駆動方式
●クラッチ
乾式単板ダイヤフラム
●サスペンション
形式
●
マルチポジションネット
●
●
ラゲッジネット+4点式フック
●
●
アクセサリー電源ソケット
●
●
●
●
●
4.271
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
●
2.864
CDチェンジャー
●
●
BOSE R サウンドシステム
●
●
クルーズコントロール
●
●
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
●
前席シートヒーター
●
●
電動ランバーサポート
(運転席)
●
●
パワーウインドー
(タイマー付き)
●
●
集中ドアロック
(衝撃感知解除式)
●
●
キーレスエントリー
●
●
リバースシフト連動リアワイパー
●
●
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
●
ウインドエアバッグ
●
●
ABS+EBD
●
●
VDC(ASR+HBA+MSR)
●
●
●
●
トルクコンバーター
リンク結合式スタビライザー
マクファーソンストラット
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
―
●ブレーキ
●
●
ダブルウィッシュボーン
後輪
●
上下分割ラゲッジルームネット
デュアルゾーン式フルオートエアコン
パワーアシスト付ラック&ピニオン
前輪
●
レイン、
ミスト、
オドセンサー
(自動油圧作動) (ロックアップ付き)
●ステアリング
●
●
●快適装置
前輪駆動
形式
スキーポケット
カートリッジ式トノカバー
セルフレベリング機構
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
後輪
ディスク
●安全装置
前席高さ調整機能付き
●タイヤサイズ
205/55R16
215/45R17
■東京地区車両本体価格(税込み)
3点式シートベルト+プリテンショナー
サイドインパクトビーム
●
●
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
アルファ 156スポーツワゴン2.0 JTSセレスピード
4,158,000円
ISOFIX チャイルドシートアンカー
●
●
アルファ 156スポーツワゴン2.5 V6 24V Q-システム
4,504,500円
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
(●:標準装備、○:オプション、―:設定なし)
− 48 −
アルファ 156 GTA/
GTAセレスピード
アルファ 156 スポーツワゴンGTA
Alfa 156 GTA / GTA Selespeed
Alfa 156 Sportwagon GTA
156GTAと156スポーツワゴンGTA(セレスピー
ド)は、2002年7月の発売開始以来、熱烈な支持
を受けています。2005年2月には右ハンドル仕様
の156 GTAセレスピード(セダン)がデビューし
ました。
■概要
かつて、ヨーロッパ中のレーストラック(サーキッ
トやヒルクライムなど)における数々の成功によっ
てその名をとどろかせ、モータースポーツの歴史に
おいても燦然とした時代を残したGTA。初代GTA
は、1965年にアウトデルタが製作を手がけ、ジュ
リアスプリントのエンジンとメカニカルユニットを
「もっとパワーを」の声にこたえ、より高度なパ
斬新にモディファイしたことで誕生。以来、実に
フォーマンスと動力性能を実現。それにともない、
多くのレースやヒルクライムで優勝し、1966年か
さらに優れたハンドリング性能とブレーキ性能を
ら1968年にかけては、ヨーロッパツーリングカー
提供します。つまり、日々の運転にサーキットで
チャレンジで3年連続、チャンピオンタイトルを
の臨場感という魅力的な要素を与えてくれる力強
獲得するなど、数多くの勝利の栄光に輝きました。
い車なのです。このコンセプトは、ジュリアスプ
リントGTAのPRに使われた当時のスローガン、
そして2002年、あのGTA伝説が我々の目の前に甦
「あなたが通勤に使っている車は、チャンピオンマ
りました。その名は、アルファ 156 GTA。
シンそのものです」が一言で表現しています。
アルファ ロメオ車の資質である、スタイリングに
「ストレスなくタウンユースに使え、レースマシン
優れ、輝かしい伝統に裏付けられたレースマシン
と同等のパフォーマンスやレスポンス、ドライビ
の血統と最新のエンジニアリングテクノロジーを
ングフィールを味わえる車を」
。アルファ 156GTA
兼ね備えたスポーツカー。世界が認めてやまない
の開発当初、設計チームへの注文はとても明確な
その実力、つまり、すべてのアルファ ロメオが持
ものでした。ほかには何の制約がなかったにもか
つ「日常のドライブでさえも、レーシング感覚と
かわらず、設計者らは車の機能性をも忘れず、す
ドライビングの満足感が得られる」という付加価
でに充分に優れた性能でヨーロッパ中で称賛を浴
値を持つ車です。
びていた初代アルファ 156をベースにさらに斬新
な変更を加えました。
しかし、アルファ 156GTA/GTAセレスピード
と156スポーツワゴンGTAは、単にこれらの条件
を満たしているだけではありません。
− 49 −
新たに変更が加えられた部分は、新設計3.2リット
●エキサイティングな250馬力エンジン
ルV型6気筒24バルブエンジン、リニューアルさ
れたサスペンションのジオメトリーとセッティン
パワーユニットは、往年のアルファ 166、GTV、
グ、大幅に容量を拡大した強力なブレーキシステ
スパイダーに搭載の3リットルV型6気筒24バル
ム、そしてよりダイレクトなハンドリング性能な
ブエンジンをベースに設計・開発。このエンジン
ど。さらに、F-1マシンと同じ仕組みの6速セレス
は、周知のごとくV6エンジンに求められる要素
ピードシステムやニューデザインの専用アロイホ
をすべて備え、パワフルでスムーズ、官能的なア
イールも採用しました。
ルファサウンドとともに非常に完成度の高いもの
です。
その結果、パワフルでありながらスポーティーで
快適な乗り心地とハンドリング性能を達成。顔面
排気量を3.2リットルにアップしたエンジンは、ボ
が紅潮するほどエキサイティングなドライビング
アアップではなく、ピストンストロークを延長し、
を満喫できるパフォーマンスと、生き生きとした
クランクシャフトとピストンの全面変更におよび
レスポンスを備えた車がここに完成しました。こ
ました。あえて、ロングストローク化によってシ
の車は、
「スポーティーさ」を最優先に車を選ぶ人
リンダー容量(排気量)を増やしたのは、このエ
のために存在します。同時に、強烈なアピアラン
ンジンが単なる高出力、高回転型のハイパワーエ
スで、その高性能ぶりを周囲の人たちに誇張する
ンジンではないことを証明しています。低回転域
ことを好まない、ジェントルなドライバーにとっ
から充分なトルクとスムーズな回転マナーを約束
て最適な存在です。
し、日常のドライビングでもアルファらしさを堪
能できる官能的なトルクの盛り上がり方を重視。
そのためエクステリアデザインは、絶大な賞賛を浴
その結果、サーキットだけではなく、一般公道で
びているアルファ 156/156スポーツワゴンのボ
も充分にエキサイティングなドライビングを味わ
ディラインを変えることなく、素材の良さを生かし
える車となっています。
ながらGTA独自のスポーティーな雰囲気を醸し出
しており、高速走行時の運動性能に欠かせないエア
もちろん、排気量とパワーアップにともなう多くの
ロダイナミクスを考慮した、わずかなモディファイ
変更やモディファイも施しています。吸気ポートと
にとどめています。
排気ポートは新しいタイミングパターンを適用し
てチューンアップ。また、エンジンコントロール
デザイン上の変更も含め、その改良と変更はすべ
ユニットのプログラムはすべてを一新。新型冷却
て、車のパフォーマンス向上のためなされたと言え
システムの採用と同時に、エンジンオイル専用の大
ます。サスペンションやエンジンなど、メカニカル
容量空冷式オイルクーラーも装備しました。その結
部分は徹底してテクニカルな観点から変更し、大げ
果、6,400 rpm.での最高出力は約186 kW [250 PS]を
さなスポイラーなど華美な外観を演出するパーツは
達成。最大トルクは300 Nm [30.6 kgm]を4,800
一切排除。その結果、外観は少しグラマラス感を与
rpm.で発生します。これらの出力特性は、低速域
えるだけ。ベースとなったセダン/スポーツワゴン
でも充分に高いトルクを生み出す出力特性とも相
の面影を充分に残しています。しかし、この車は初
まってエキサイティングなドライビングを約束し
代156よりも、さらに幅広く、車高が低く、あたか
ています。
も路面に張り付いているかのように実感させます。
− 50 −
ちなみに、この車は2,000 rpm.以下でも6速ギア
●ASR
でスムーズに走行でき、そのまま変速せずに急加
速を受け付けるほどフレキシブルなエンジンです。
日常の使用条件では、滑りやすい路面や降雨、あ
そのため、日常の運転でも充分に扱いやすく、
るいは未舗装路など、いつも完璧な路面を走行す
まったく不満のないパフォーマンスを発揮するほ
るとは限りません。そんな悪条件下でも250馬力
ど。アルファ156GTA/GTAセレスピードと156ス
のハイパワーをもてあますことなく、高い安全性
ポーツワゴンGTAが、レースマシン独特のドライ
とともに最適なトラクション性能を約束するため、
ビングフィールを備えつつ、日常生活にも適した
ASR(Anti Slip Regulation:駆動輪空転防止機
車であるということは明らかです。
能)を装備しています。もちろん、ハイパワーを
存分に楽しむときや、不用なときのために手動で
さらに、マニュアルトランスミッション仕様だけで
OFFにできるASR-OFFスイッチも用意しました。
なく、低速、高速時ともにクイックなギアチェンジ
を確実にこなす、F-1マシンと同じオペレーティン
グシステムを搭載したシーケンシャルシフト式自動
●盗難防止アラーム
変速の「6速セレスピード」を、156スポーツワゴ
ンGTA に加え156 GTAセレスピード(右ハンドル
アルファ156 GTAのような、希少な車は不心得者
仕様)として新たに導入しました。
にとっては格好の餌食になりがち。電子制御式盗
難防止アラームを標準装備しました。あらゆる角
高出力のエンジン、それだけでは真の車の性能:
度から車両の盗難や車上荒らしなどを防ぐように
パフォーマンスは語れません。パワーが強大にな
監視し、状況に応じて警報サイレンとハザードラ
ればなるほど、すべてのパワーを確実に路面に伝
ンプの点滅で周囲に警報して知らせます。この盗
えられるかどうかがもっとも重要な要素となりま
難防止アラームは、リモコンキーや車内表示灯、専
す。スポーツカーに対する評価は、その大きなパ
用バッテリー内蔵の警報サイレン付き制御ユニッ
ワーを持てあますことなく路面に伝達できるかど
ト、ボラメトリック(超音波式車内容量感知)セ
うかが鍵になるのです。
ンサー、傾斜センサー、回路センサーなどで構成。
また、このシステムと連動してボラメトリックア
●ブレーキシステム
ラーム機能が作動し、不心得者が不正な手段で車
内へ侵入すると、警報サイレンとハザードランプ
パワーアップにともない、ブレーキシステムも当
の点滅で周囲に知らせます。また、傾斜センサー
然強化。ベンチレーテッドタイプのフロントディ
は、駐車時の不正な車の移動(ゆする、持ち上げ
スクは直径305mmを装備しています。キャリパー
る)などを感知し、警報します。
にはブレンボ製4ポッド式(対向型4ピストン)
を採用し、あらゆる条件下でも確実な制動力と卓
越したコントロール性能を提供します。
制動負荷の低いリアのディスクはわずかに小さく
直径276mmとしています。さらに、ブレーキサー
ボ機構も大型化。ブレーキシステムにはABSに加
え、EBD(電子制御式制動力配分機構)も組み込
んでいます。
− 51 −
主要諸元
アルファ 156 GTA
156GTA
●寸法・重量
156 GTA
セレスピード
■主な装備
156
156GTA
●エクステリア
GTA
セレスピード
全長(mm)
4,430
フロントスポイラー
●
●
全幅(mm)
1,765
キセノンヘッドライト
(自動光軸補正)
●
●
全高(mm)
1,430
ヘッドライトウォッシャー
●
●
ホイールベース
(mm)
2,595
フロント/リアフォグランプ
●
●
トレッド
(mm)
前輪
1,520
熱線入り電動ドアミラー
●
●
後輪
1,510
リアデフロスター
●
●
車両重量(kg)
1,420
ディフューザー一体型リアバンパー
●
●
乗車定員(名)
5
GTA専用サスペンション
●
●
378
17インチ:アルミホイール
●
●
メタリックペイント
●
●
パールペイント
○
○
照明付き前席バニティミラー
●
●
GTA専用アルミ製ペダル+フットレスト
●
●
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
●
●
●
トランクルーム容量(R)
ハンドル位置
左
右
●エンジン
形式
●インテリア
横置・V型6気筒
DOHC 24バルブ
ボア×ストローク (mm)
93.0×78.0
総排気量 (cm3)
3,179
最高出力<kW(PS)/rpm>
184(250)/6,200
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
300(30.6)/4,800
レザーステアリング&シフトノブ
●
●
10.5:1
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
圧縮比
燃料供給装置
マルチポイント電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
63
●トランスミッション
形式
6速マニュアル
オートマティック/マニュアルモード
付き6速シーケンシャル
変速比
●
●
●
●
・トリップコンピューター
●
●
・エンジン油温表示機能
●
●
・チェックモニター機能
●
●
スキーポケット
●
●
ラゲッジネット用4点式フック
●
●
1速
3.500
2速
2.235
3速
1.520
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
●
4速
1.161
レイン、
ミスト、
オドセンサー
●
●
5速
0.971
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
●
6速
0.818
10連奏CDチェンジャー
●
●
後進
3.545
BOSE R サウンドシステム
●
●
3.733
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
●
前席シートヒーター
●
●
前席ランバーサポート
●
●
パワーウインドー
(タイマー付き)
●
●
集中ドアロック
(衝撃感知解除式)
●
●
キーレスエントリー
●
●
最終減速比
駆動方式
●クラッチ
GTA専用電動リクライン式レザーシート
マルチファンクションディスプレイ
●快適装置
前輪駆動
形式
乾式単板ダイヤフラム 乾式単板ダイヤフラム
(自動油圧作動)
●ステアリング
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
●サスペンション
前輪
ダブルウィッシュボーン
●安全装置
リンク結合式スタビライザー
後輪
マクファーソンストラット
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
●ブレーキ
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
●タイヤサイズ
●
●
●
●
ウインドエアバッグ
●
●
ABS+EBD
●
●
ASR+MSR
●
●
●
●
前席高さ調整機能付き
3点式シートベルト+プリテンショナー
ブレンボ製対向式4ポッドキャリパー
後輪
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
ディスク
225/45ZR17
■東京地区車両本体価格(税込み)
サイドインパクトビーム
●
●
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
ISOFIX チャイルドシートアンカー
●
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
傾斜センサー付き盗難防止アラーム
●
●
(●:標準装備、○:オプション)
アルファ 156 GTA
5,712,000円
アルファ 156 GTAセレスピード
5,869,500円
− 52 −
主要諸元
アルファ 156スポーツワゴンGTA
■主な装備
●寸法・重量
●エクステリア
156 スポーツワゴンGTA
全長(mm)
4,430
キセノンヘッドライト
(自動光軸補正)
●
全幅(mm)
1,765
ヘッドライトウォッシャー
●
全高(mm)
1,435
フロント/リアフォグランプ
●
ホイールベース
(mm)
2,595
熱線入り電動ドアミラー
●
トレッド
(mm)
前輪
1,520
リアデフロスター
●
後輪
1,510
ディフューザー一体型リアバンパー
●
1,510
ルーフスポイラー
●
車両重量(kg)
乗車定員(名)
5
ラゲッジルーム容量(R)
360(1,180:後席格納時)
ハンドル位置
右
GTA専用サスペンション
●
17インチ:アルミホイール
●
メタリックペイント
●
パールペイント
○
●エンジン
形式
●インテリア
横置・V型6気筒
DOHC 24バルブ
ボア×ストローク (mm)
93.0×78.0
総排気量 (cm3)
GTA専用アルミ製ペダル+フットレスト
●
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
3,179
オーディオコントロール用ステアリングスイッチ
●
最高出力<kW(PS)/rpm>
184(250)/6,200
レザーステアリング&シフトノブ
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
300(30.6)/4,800
高さ調整式ドライバーズシート
●
圧縮比
10.5:1
燃料供給装置
マルチポイント電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
63
●トランスミッション
形式
オートマティック/マニュアルモード付き
●
・トリップコンピューター
●
・エンジン油温表示機能
●
・チェックモニター機能
●
スキーポケット
●
カートリッジ式トノカバー
●
上下分割ラゲッジルームネット
●
3.500
マルチポジションネット
●
2速
2.235
ラゲッジネット+4点式フック
●
3速
1.520
アクセサリー電源ソケット
●
4速
1.161
5速
0.971
6速
0.818
デュアルゾーン式フルオートエアコン
●
後進
3.909
レイン、
ミスト、
オドセンサー
●
3.733
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
CDチェンジャー
●
最終減速比
駆動方式
●快適装置
前輪駆動
●クラッチ
形式
乾式単板ダイヤフラム(自動油圧作動)
●ステアリング
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
●サスペンション
●
マルチファンクションディスプレイ
1速
6速シーケンシャル
変速比
GTA専用電動リクライン式レザーシート
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式スタビライザー
後輪
マクファーソンストラット
BOSE R サウンドシステム
●
インテリジェントウォッシュ付きワイパー
●
前席シートヒーター
●
前席ランバーサポート
●
パワーウインドー
(タイマー付き)
●
集中ドアロック
(衝撃感知解除式)
●
キーレスエントリー
●
リバースシフト連動リアワイパー
●
不等長トランスバースリンク+スタビライザー
●安全装置
●ブレーキ
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
ブレンボ製対向式4ポッドキャリパー
後輪
●タイヤサイズ
ディスク
デュアルエアバッグ(助手席キャンセラー付)
●
サイドエアバッグ(前席左右シート組込式)
●
ウインドエアバッグ
●
ABS+EBD
●
ASR+MSR
●
前席高さ調整機能付き
225/45ZR17
3点式シートベルト+プリテンショナー
■東京地区車両本体価格(税込み)
アルファ 156 スポーツワゴン GTA
6,027,000円
●
サイドインパクトビーム
●
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
ISOFIX チャイルドシートアンカー
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
傾斜センサー付き盗難防止アラーム
●
(●:標準装備、○:オプション)
− 53 −
アルファ GTV
アルファ スパイダー
Alfa GTV / Alfa SPIDER
オープンボディのスパイダーとクーペボディの
GTVはともに双子のような存在でデビューを飾り、
ますます円熟を重ねています。2003年7月、両モ
デルともエンジンを一新し、V型6気筒3.2リット
ル、最高出力240 PSにパワーアップ。2004年7
月には、両モデルに直列4気筒2リットルのツイ
ンスパークエンジンを新たに設定しました。
■概要
両モデルともに、いずれもパフォーマンスは、ほ
ぼ同等。サスペンションシステムやブレーキ、ス
テアリング、インテリアなどはコンポーネントを
共有しており、
「オープンエアモータリングを大人
の感覚で楽しむスパイダー」、「走りのGTV」と位
置づけています。
●エクステリア
アルファ ロメオだけが備える、理論や数値データ
ニューアルファ GTVとニューアルファスパイダー
では示せないパッションをもっとも実感できるモ
は、オリジナルモデルをデザインしたピニンファ
デルに仕上げており、その熱きパッションを表現
リーナスタイルセンターの手に再びゆだねられ、フ
するため、アピアランスとスポーティーさを最優
ロントを中心にデザインを一新。両モデルとも、革
先に形作りました。そのため、必要最小限のトラ
新的な魅力を放つ最新モチーフとレトロな面影と
ンクルームサイズを他車と比較することは無粋。
が、完璧なまでに調和しました。
ワインディングロードを駆け抜けたあとには、同
じヨーロッパでも他国の車では到底味わえない熱
外観に加えられた改良は、その形状を見れば一目
い興奮を実感できるはずです。
瞭然。まず、フロントエンドはよりいっそう人目
を引く、独特のシェイプに仕上げました。伝統的
2003年7月のリニューアルでは、フロントを中心
なボンネットのV字型を形作る2本のラインは、サ
にエクステリアを一新。しかし、これら2つのモ
イドピラーへ続きフロントビューに力強さとダイ
デル共通の永遠の命題でもある、その魅力──ス
ナミックな印象を添えています。
ポーティーでスタイリッシュな車を運転するとい
ボンネット先端に向かうこの2本のアクセントラ
う満足感──は不変です。
インは、ボンネット中央部のふくらみにパワフル
で重厚なエンジンの存在をほのめかし、またそれ
を強調する役目を果たしています。
− 54 −
車のボディにアグレッシブな印象を与える、切り
●インテリア
落とされたテールデザイン。これにより、さらに
際立つ印象のウェッジシェイプラインは、ニュー
ニューアルファスパイダーおよびアルファ GTVで
アルファスパイダーとニューアルファ GTVにも、
は、車内でも数々の新たな変更点に気づくはずで
そのまま引き継がれています。同様に、両モデル
す。ドライバーズシートの地上高(Hポイント)は、
ともスレンダーでダイナミックな外観をもたらす、
ドライビングの快適性を向上させるため、従来型
強い傾斜を持たせたフロントウインドーと、独特の
よりもさらに低く設定。インテリアも、よりスタ
緩やかなスロープを描くサイドシルエットもあえて
イリッシュに、そして、ユーザーフレンドリーに
変更していません。その結果、GTVのハイデッキ
改良しました。たとえば、従来型ではチタニウム
スタイルのテールエンドや、スパイダーのスリムで
プレートで縁取られていたスピードメーターやレ
テーパー状のテールエンドなど、両モデルの定評あ
ブカウンターは、より精悍なマットブラック仕上
るフォルムをそのまま継承しました。
げに変更。小径3連メーターを備えるセンターコ
ンソール正面部には、ASR-OFFスイッチやASR表
本来この2つのモデルはリアエンドが大きく異なっ
示灯、一体デザインオーディオをレイアウト。CD
ています。クーペのGTVは、エアロダイナミクス
チェンジャーも標準装備しています。そして、イ
に裏付けられた大型リアスポイラーにハイマウント
ンストルメントパネルと各コントロールスイッチ
ストップランプを組み込みました<3.2 V6>。
の照明を赤色系に変えたことで、夜間などの視認
性も向上しています。
オープントップのアルファスパイダーでは特徴的
なU型トップカバーパネルが絶妙にボディに溶け込
また、助手席エアバッグキャンセラーをセンター
んでおり、カバーの下側にはハイマウントストッ
コンソール助手席側に装備し、最新の安全思想に
プランプ装備。テールエンドのスタイリングもま
も対応しています。
た異なり、GTVはハイデッキスタイルで、切り落
とされたような形状であるのに対し、スパイダー
<3.2 V6>では、インテリアトリムにレザー仕上
ではスリムな流線型に仕上げています。
げを標準装備。ボディカラーによってトリムが異な
り、スタンダードのベージュ(アルファナチュラ
スパイダーのソフトトップは電動油圧式を採用。開
ル)をはじめ、お好みに合わせてレッドとブルーか
閉時は安全のために停車する必要はありますが、ド
らチョイスできます。シート、インストルメントパ
ライバーズシートに座ったままでもスイッチ操作
ネル、ドアインナーパネルには、それぞれのトリム
とロックハンドルを動かすだけで服や手を汚した
に合わせたカラーを採用し、一層洗練されたインテ
りせずに、タイムリーにソフトトップの自動開閉
リアスペースを実現しました。
ができます。ロックハンドルの閉め忘れや、万一
の異常時に備えての充分な安全機構も忘れていま
標準装備のオートエアコンは、蒸し暑い日本のサ
せん。電動式ソフトトップには、ブラック仕上げ
マーシーズンでも快適なドライブを約束します。基
に加えブルーも用意しました。
本的な操作は、希望する車内温度を選ぶだけ。車
内温度や外気温度に応じて送風量と送風温度を自
動制御します。また、ウインドガラスのデフロス
ター効果を急ぐときも「クイックデフロストモー
ド」を使えば、ワンタッチ操作ですべてのデフロ
スト機能(エアコンの除湿機能も含む)を最大限
に活用して速やかに安全な視界を確保します。
− 55 −
●エンジン
●サスペンション
3.2 V6エンジン:
ニューアルファ スパイダーとGTVのフロントお
よびリアサスペンションは、オリジナルモデルの
パワフルな3.2リットルV型6気筒24バルブエンジ
基本形式を踏襲する一方、さまざまな部分でセッ
ンは、最高出力176 kW [240 PS]/6,200 rpm.を発揮
ティングの変更や改善。また、一部には新機構を
し、最大トルク289 Nm [29.4 kgm]を4,800 rpm.で発
採用しました。
生(EC測定値)
。また、これらの出力特性の結果、
低速域でも充分に高いトルクを生み出し、エキサイ
フロントには、スタビライザーを備えた独立懸架
ティングなドライビングを約束するだけでなく、日
型マクファーソンストラット式を採用。フロント
常の運転でも充分に扱いやすく、まったく不満のな
サスペンションのジオメトリーがめざしたのは、
いパフォーマンスを提供します。とりわけ、このエ
高度な横方向剛性(たとえ限界領域でも、最良の
ンジンを搭載したGTVでは、最高速度255 km/hを
ロードホールディングを確保するため)と、前後
達成。語尾の「V」は「VELOCE(速い)
」に由来
方向の優れたフレキシビリティ(乗り心地改善の
するとおり、一般販売用量産モデルの最高記録を樹
ため)です。ガス封入式ダンパー(ショックアブ
立。アルファ ロメオ史上初の快挙を達成しました。
ソーバー)には、分離式バルブの採用をはじめ、
コンプレッション/リバウンド側のセッティング
このエンジンの特徴は2,000 rpm.以下でも6速ギ
をリニューアルしたことで、衝撃吸収性能と振動
アでスムーズに走行でき、そのまま変速せずに急
などのノイズ遮断性能を改善しています。さらに、
加速を受け付けるほどフレキシブルな出力特性。
テーパー型のオフセット配置コイルスプリングは、
そのため、日常の運転でも充分に扱いやすく、完
ハンドリング性能を向上し、ボディへの振動伝達
璧なまでの動力性能を約束します。
を大きく低減しました。
リアには、あらゆる走行状況下でも完璧なまでの
2.0 16V ツインスパークエンジン:
ロードホールディングを維持するため、ハブキャ
リアを4本のアームで支持するマルチリンク式を
新たに追加したエンジンは、おなじみのTWIN
採用。とりわけ、高速でのワインディングロード
SPARK(ツインスパーク)シリーズ。吸気側可変
走行時に、たとえ限界域付近でも卓越したロード
バルブタイミング機構とインテークマニフォール
ホールディングを提供でき、車を操る楽しみをこ
ドにはバリアブルジオメトリーシステムを備える
の上なく味わえます。
直列4気筒16バルブエンジンで、最高出力110 kW
[150 PS]/ 6,300 rpm.、 最 大 ト ル ク 181 N・m
マルチリンク式は、ダブルウィッシュボーン式が
[18.4 kgm]/3,800 rpm.(EEC測定値)を発揮し
さらに進化したもの。A型アームの代わりに、互
ます。
いに独立した配置の2本のアッパーアームと2本
のロアアーム、そしてスタビライザーがその構成
さらに特筆すべき点は、同クラスエンジンの中で
要素です。そして、アルミ軽合金製サブフレーム
もリッターあたり75 PSの高出力を誇りながら低
を介し、ラバーマウントでボディに結合。サスペ
回転域でもあふれるトルクを生みだすこと。また、
ンションからボディに伝わる振動やノイズを大き
高性能かつスムーズな回転特性を実現し、低速域
く減衰しています。
でも扱いやすさが自慢。その反面、回せば回すほ
どその魅力に引き込まれるエンジンです。
− 56 −
●ブレーキシステム
●タイヤリペアキット
ブレーキシステムは、優れたレスポンスと強力な
日本仕様車の両モデルには、釘踏みなどによりタ
制動力を誇り、ABSに加えてEBD(Electronic
イヤがパンクしたときでも、容易に一時的な補修
brakeforce distributor:電子制御式制動力配分機
ができるタイヤリペアキットを標準装備。パンク
構)も標準装備しています。
したタイヤをスペアタイヤと交換する必要もなく、
わずらわしいジャッキアップ作業や重いタイヤ/
<3.2 V6>では、フロントに厚さ22 mm、直径305
ホイールをトランクルームへ出し入れする手間も
mmのベンチレーテッドディスク。キャリパーには
かかりません。そのため、もしものときでも女性
ブレンボ製4ポッド式(対向型4ピストン)を採
やお年寄りはもちろんのこと、誰でも容易にパン
用しています。制動負荷の低いリアには、厚さ11
クしたタイヤの応急処置ができます。
mm、直径240 mmディスクとフローティングキャ
リパーを装備しました。
基本的な使用方法は、パンク穴(直径4 mm以
下)をふさぐことができる流動性シーラントをパ
パッシブセーフティーについては、スパイダーと
ンクしたタイヤ内に注入したあと、電動エアポン
GTVの両モデルとも、フロントデュアルエアバッ
プでタイヤに空気を満たすだけ。この応急処置後、
グを標準装備。助手席エアバッグには、子供がチャ
空気圧を点検して問題がなければ、80 km/h以下
イルドシートを使って座るときなどに備え、キー操
の制限付きながら、最寄りのアルファロメオ正規
作で任意に作動を停止できるエアバッグキャンセ
ディーラーやタイヤ専門店まで走行することがで
ラーを助手席側足元に設置。いざというとき、と
きます。また、この専用シーラントは水溶性なの
くに大きく膨脹する助手席エアバッグにとっては、
で、タイヤ専門店などで恒久的なパンク修復処理
重要なもの。とりわけ2シーターのスパイダーで
をするときに、タイヤ内部のシーラントを洗い流
は、必須アイテムと言えます。
すこともできます。つまり、シーラントを一時的
に注入したタイヤを再び使うことも可能です。
いまや舗装路主体の走行では、パンクの頻度は約7
万キロに1回とも言われています。一般ユーザーに
とっては、ほぼ無用に等しいスペアタイヤとジャッ
キセットのために一部とは言え、貴重なトランク
ルームスペースを占有されるだけでなく、軽量化
や燃費性能向上のためにも、従来の考え方を見直す
時期が来たとも言えます。このリペアキット自体
は、手のひらに載るサイズで2 kgに満たない重さ
です。
− 57 −
主要諸元
アルファ GTV
●寸法・重量
2.0 ツインスパーク
3.2 V6 24V
■主な装備
2.0ツイン
●エクステリア
スパーク 3.2 V6 24V
全長(mm)
4,295
フロントスポイラー
―
●
全幅(mm)
1,780
ポリエリプティカルヘッドライト
●
●
全高(mm)
1,320
ヘッドライト光軸補正コントローラー
●
●
ホイールベース
(mm)
2,540
フロント/リアフォグランプ
●
●
FRP製ボンネットパネル
●
●
トレッド
(mm)
前輪
1,495
1,510
後輪
1,520
1,520
熱線入り電動ドアミラー
●
●
1,350
1,420
リアデフロスター
●
●
リアスポイラー
―
●
17インチ:アルミホイール
●
●
メタリックペイント
○
○
パールペイント
―
○
●
車両重量(kg)
乗車定員(名)
4
トランクルーム容量(R)
155
ハンドル位置
左
●エンジン
形式
横置・直列4気筒
横置・V型6気筒
DOHC 16バルブ
DOHC 24バルブ
83.0×91.0
93.0×78.0
1,969
3,179
ボア×ストローク (mm)
総排気量 (cm3)
●インテリア
前席バニティミラー
●
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
●
レザーステアリング&シフトノブ
●
●
最高出力<kW(PS)/rpm>
110(150) /6,300176(240) /6,200
電動トランクオープナー
●
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
181(18.4) /3,800
289(29.4) /4,800
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
10.0:1
10.0:1
Alfatex Rシート
●
―
電子制御燃料噴射
電子制御燃料噴射
レザーシート
―
●
オートエアコン
●
●
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
●
オーディオイコライザー
(7バンド)
●
●
●
圧縮比
燃料供給装置
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
●快適装置
70
●トランスミッション
形式
変速比
5速マニュアル
1速
3.545
3.500
リアスピーカー
―
2速
2.238
2.235
10連奏CDチェンジャー
●
●
3速
1.520
1.520
ウォッシャー連動式ワイパー
●
●
4速
1.156
1.161
パワーウインドー
(ワンタッチ式)
●
●
5速
0.946
0.971
集中ドアロック
●
●
6速
―
0.818
キーレスエントリー
●
●
後進
3.909
3.909
電動アンテナ
●
●
デュアルエアバッグ
(助手席キャンセラー付)
●
●
ABS+EBD
●
●
ASR
―
●
●
●
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
ハイマウントストップランプ
●
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
タイヤリペアキット
●
●
最終減速比
3.562
駆動方式
●クラッチ
●ステアリング
6速マニュアル
3.733
●安全装置
前輪駆動
形式
乾式単板ダイヤフラム
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
前席高さ調整機能付
3点式シートベルト+プリテンショナー
●サスペンション
前輪
マクファーソンストラット
リンク結合式スタビライザー
後輪
●ブレーキ
マルチリンク、
スタビライザー付き
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
後輪
●タイヤサイズ
ディスク
225/45R17
225/45R17
■東京地区車両本体価格(税込み)
アルファ GTV 2.0 ツインスパーク
3,969,000円
アルファ GTV 3.2 V6 24V
4,924,500円
− 58 −
(●:標準装備、○:オプション、―:設定なし)
主要諸元
アルファ スパイダー
●寸法・重量
2.0 ツインスパーク
3.2 V6 24V
■主な装備
2.0ツイン
●エクステリア
スパーク 3.2 V6 24V
全長(mm)
4,295
フロントスポイラー
―
●
全幅(mm)
1,780
ポリエリプティカルヘッドライト
●
●
全高(mm)
1,320
ヘッドライト光軸補正コントローラー
●
●
ホイールベース
(mm)
2,540
フロント/リアフォグランプ
●
●
FRP製ボンネットパネル
●
●
トレッド
(mm)
前輪
1,495
1,510
後輪
1,520
1,520
熱線入り電動ドアミラー
●
●
1,400
1,470
リアデフロスター*
○
○
2
16インチ:アルミホイール
―
●
147
17インチ:アルミホイール
●
―
メタリックペイント
○
○
パールペイント
―
○
電動油圧式ソフトトップ
●
●
車両重量(kg)
乗車定員(名)
トランクルーム容量(R)
ハンドル位置
左
右/左
●エンジン
形式
*:別売りハードトップに装備
横置・直列4気筒
横置・V型6気筒
DOHC 16バルブ
DOHC 24バルブ
83.0×91.0
93.0×78.0
1,969
3,179
前席バニティミラー
●
●
最高出力<kW(PS)/rpm>
110(150) /6,300
176(240) /6,200
ティルト+リーチ調整式ステアリング
●
●
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
181(18.4) /3,800
289(29.4) /4,800
レザーステアリング&シフトノブ
●
●
10.0:1
10.0:1
電動トランクオープナー
●
●
高さ調整式ドライバーズシート
●
●
Alfatex Rシート
●
―
レザーシート
―
●
マップポケット
●
●
キーロック式リア小物入れ
●
●
●
ボア×ストローク (mm)
総排気量 (cm3)
圧縮比
燃料供給装置
電子制御燃料噴射 電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量(R)
70
●トランスミッション
形式
変速比
5速マニュアル
6速マニュアル
●快適装置
1速
3.545
3.500
2速
2.238
2.235
オートエアコン
●
3速
1.520
1.520
AM-FMラジオ/CDプレーヤー
●
●
4速
1.156
1.161
オーディオイコライザー
(7バンド)
●
●
5速
0.946
0.971
サブウーファー
―
●
6速
―
0.818
10連奏CDチェンジャー
●
●
後進
3.909
3.909
ウォッシャー連動式ワイパー
●
●
3.733
パワーウインドー
(ワンタッチ式)
●
●
集中ドアロック
●
●
キーレスエントリー
●
●
電動アンテナ
●
●
デュアルエアバッグ
(助手席キャンセラー付)
●
●
ABS+EBD
●
●
ASR
―
●
最終減速比
3.562
駆動方式
前輪駆動
●クラッチ
形式
乾式単板ダイヤフラム
●ステアリング
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
●サスペンション
前輪
マクファーソンストラット
リンク結合式スタビライザー
後輪
●ブレーキ
●インテリア
マルチリンク、
スタビライザー付き
形式
X型-2系統油圧式(バキュームサーボ付)
前輪
ベンチレーテッドディスク
後輪
ディスク
●安全装置
3点式シートベルト+プリテンショナー
●
●
アルファコードⅡ
(イモビライザー)
●
●
ハイマウントストップランプ
●
●
ファイヤープリベンションシステム(FPS)
●
●
タイヤリペアキット
●
●
(●:標準装備、○:オプション、―:設定なし)
●タイヤサイズ
205/50R16
225/45R17
■東京地区車両本体価格(税込み)
アルファ スパイダー 2.0 ツインスパーク
4,074,000円
アルファ スパイダー 3.2 V6 24V
4,924,500円
− 59 −
アルファ ブレラ(参考出品)
Alfa Brera
2002年のジュネーブ国際モーターショーでコンセ
プトモデルとして発表した、魅力あふれるアルファ
ブレラ。デザインを手掛けたジョルジェット・ジウ
ジアーロは当時、「ブレラは単なる複製ではない。
大輪の花を咲かせるつぼみなのです」と語りまし
た。そして、この夢がとうとう現実のものになり
ました。ブレラは2005年、同じジュネーブの地で
ワールドプレミアを迎え、2005年末にヨーロッパ
●エクステリア
で販売を開始する予定です。
ジョルジェット・ジウジアーロとアルファ ロメオ
スタイリングセンターがデザインを共同開発した
■概要
ブレラは、力強さを携えたクーペ、そして、強烈
な個性を放つ、公道上でのリーダーとして、まさ
唯一無比の独自のスタイリングに、
「スポーティー」
に最新鋭の車であることを証明するモデルです。
と「エレガンス」を兼ね備えたブレラ。アルファ
ロメオの卓越した技術が作り上げたのは、調和の
まず、特筆すべきは2+2シーターの広々とした
とれたフォルムと量感。美しさと力強さを合わせ
車内空間。全長4,413 mm、全幅1,830 mm、全高
持つ、固まり感のある車が誕生しました。感情を
1,372 mm、ホイールベース2,525 mm<メーカー
極限まで揺さぶるブレラは、極上のドライビング
参考値>のボディにもかかわらず、テーパー状の
プレジャーを実現。新型クーペのスピリットを端
フロントエンドとリアエンドの位置を高く設定し、
的に表現する車です。
コンパクト感あふれるデザインに仕上げました。
しかし、フロントからリア、そしてウエッジシェ
エンジニアとデザイナーがともにめざしたひとつ
イプを形成する一体型リアバンパーやリアコンビ
の目標。それは、スポーティーで、ゆったりした
ネーションランプへと、しなやかに流れるボディ
空間が奏でる快適な車内を創り出すことでした。
ラインの優雅さを削ぐような要素は、微塵もあり
この目標を見据えて、まず、プロトタイプ作製か
ません。
ら着手。
このプロトタイプはモータージャーナリストはもち
ろ ん 、 一 般 ユ ー ザ ー の 評 価 も 高 く 、「 Best of
Show」
(マガジン・オートウィーク主催/ジュネー
ブ国際モーターショー)、「Best of Show(プロト
タイプ部門)
」
(コンクール・デレガンス/ヴィラ・
デステ)、「one of the most elegant in the world」
「the most fascinating car」(スーパーカーラリー
2002<パリ〜モンテカルロ>)のほか、ビバンダ
ム・チャレンジ2002の2つの賞など、数々の栄誉
に輝きました。アルファ ブレラは、このような輝
かしい賞賛を受け継ぐピュアスポーツクーペです。
− 60 −
エクステリアを形作るボディラインは、アルファ
●最先端テクノロジーを誇るエンジン
ロメオ伝統のスタイリング要素を継承しつつも、理
想的な形で現代風にアレンジ。これは、一目見れ
アルファ ロメオ全モデルにとって、エンジンとは
ば明らかです。たとえば、リアウインドーは、往
心臓そのものであり、真の力強さを物語るもの。
年のジュリエッタ スプリントのウインドーを思わ
アルファ車は、魅力的なボディラインと強烈な個
せる一方、リアエンドにはアルファ ロメオの最新
性の裏に、最新技術を駆使した、力強いパフォー
モデルの特徴を色濃く反映。さらに、中央に盾型
マンスを誇る傑出したエンジンを秘めています。
グリルがそびえるボンネットは、1950年代のモデ
ブレラでは、最高出力136 kW [185 PS] の2.2 JTS
ルを彷佛させます。また、大型のリアコンビネー
と191 kW [260 PS]の 3.2 JTS V6の2つのガソリン
ションランプと4本のエグゾーストテールパイプ
エンジンに6速マニュアルトランスミッションの
が、スポーツカーのパワフルさを強調。大径ワイ
組み合わせを設定。また、DPFフィルターを備え、
ドタイヤとアルミホイールは標準装備です。
最高出力147 kW [200 PS]の 2.4 ターボディーゼ
ルエンジンも2006年に発売を予定しています<イ
アルファ ブレラがめざしたのは伝統を守り、継承
タリア仕様車>。
していくこと。その一方で、ゆとりある車内空間
を実現し、快適性を高めました。ドライビングポ
つまり、アルファ ブレラはエキサイティングなパ
ジションは際立つ特性を持つ車にとって、インテ
フォーマンスを堪能できると同時に、通勤のよう
リアを設計する上で重要な要素。生まれながらに
な日常的なシーンでも、「運転することが楽しい」
卓越したパフォーマンスと非常に印象深いデザイ
理想の車というわけです。
ンを身にまとったブレラも決して例外ではありま
せん。
●最上級の安全性とダイナミックパフォーマンス
●インテリア
魅力あふれるスタイリングに、数多くの特性と傑
出した技術。アルファ ブレラは、これらの特徴に
ブレラは、最新エレクトロニクスや通信技術を駆
加え、安全性とダイナミック性の面で、さらなる
使し、居住性に優れ、洗練された雰囲気のインテ
切り札を用意しています。アルファ ロメオにとっ
リアを生み出しました。トリムやインストルメン
て、
「運転する楽しさ」は大きな特徴のひとつ。さ
トパネル、シートに個性的なデザインで魅力的な
らに、アルファ独特の特性に加え、上質な快適性
トリムカラー、そして上質の素材を採用。インテ
が要求される「ロングツーリングの楽しさ」は、今
リアは、ブレラの際立つスポーツ性の真髄を示し
や必要不可欠な要素となっています。そこで、ブ
ており、画期的な技術の採用を印象づけます。大
レラには革新的なサスペンションレイアウトを採
型のガラス張りルーフは、車内に日差しが燦々と
用。フロントにはハイマウントアッパーアームの
降り注ぎ、さらなる開放感を演出。アピアランス
ダブルウィッシュボーン式を、リアにはマルチリ
も、よりなめらかなボディラインを描き出します。
ンクシステムを採用したことで、ダイナミックな
パフォーマンスが実現。上質の快適性を約束しま
ヘッドレスト一体型スポーツシートは傑出したホー
す。誰がハンドルを握っても、この偉大なるピュ
ルド性を発揮。とは言え、その快適性は同セグメン
アスポーツクーペを意のままに運転することがで
トでの最高水準を誇ります。4シーター時236リッ
き、サスペンションによって裏付けられた、この
トルのラゲッジルーム容量は、リアシートを格納す
上ない快適性が削がれることはありません。
れば546リットルを達成。広いラゲッジスペースを
実現しました。
− 61 −
さらにアルファ ブレラには、スポーティーな仕上
げのインテリアトリムをはじめ、Q4-4輪駆動シ
ステム<3.2JTS V6>や、ダイナミック スタビリ
ティを制御する、VDC(動的スキッドコントロー
ル)、MSR(エンジンブレーキ制御機能)、ASR
(駆動輪空転防止機能)など、スポーツ走行に欠か
せない、最新鋭のデバイスを用意しています。
パワフルで安全性能に優れ、極めつけの個性的なス
タイリング。既存のクーペ市場で先んずることこ
そ、アルファ ブレラのゴール。偉大な伝統をバッ
クボーンに持つアルファ ロメオは、この特異なセ
グメントでも時代を問わず、主役であり続けます。
参考出品車のため、以下の参考データのみを公表
しています。
− 62 −
主要諸元
アルファ ブレラ(メーカー参考値)
●寸法・重量
2.2 JTS
3.2JTS V6 24V Q4
全長(mm)
4,413
全幅(mm)
1,830
全高(mm)
1,372
ホイールベース
(mm)
2,525
乗車定員(名)
4
ラゲッジルーム容量(R)
236(546:後席格納時)
ハンドル位置
左
●エンジン
形式
横置・直列4気筒
横置・V型6気筒
DOHC 16バルブ
DOHC 24バルブ
チェーン駆動式+ラッシュアジャスター チェーン駆動式+ラッシュアジャスター
ボア×ストローク (mm)
総排気量 (cm3)
86.0×94.6
85.6×89.0
2,198
3,195
最高出力<kW(PS)/rpm>
136(185) /6,500
191(260) /6,200
最大トルク<N・m(kgm) /rpm>
230(23.4) /4,500
322(32.8) /4,500
11.3:1
11.25:1
圧縮比
燃料供給装置
直噴式電子制御燃料噴射
使用燃料
無鉛プレミアムガソリン
●トランスミッション
形式
6速マニュアル
駆動方式
6速マニュアル
前輪駆動
4輪駆動
トルセンC型センターデフ
●クラッチ
形式
乾式単板ダイヤフラム
●ステアリング
形式
パワーアシスト付ラック&ピニオン
●サスペンション
前輪
ダブルウィッシュボーン
リンク結合式スタビライザー
後輪
マルチリンク
リンク結合式スタビライザー
− 63 −
− 64 −
アルファ ブレラ
アルファ 159
アルファ GTV
アルファ スパイダー
アルファ GT
アルファ 166
アルファ 156
アルファ 147
ニューアルファ 147
アルファ ロメオ
発売時期
2005年9月
2005年9月
2005年9月
5速マニュアル、
3ドア、右ハンドル
5速マニュアル、
5ドア、左ハンドル
ATモード付き5速シーケンシャル 、
3ドア、右ハンドル
―
―
6速マニュアル、
4ドア、左ハンドル
6速マニュアル、
4ドア、左ハンドル
2.2 JTS
3.2 JTS V6 24V Q4
―
2003年7月
6速マニュアル、
3ドア、左ハンドル
2004年7月
6速マニュアル、
2ドア、左ハンドル
3.2 V6 24V
3.2 JTS V6 24V Q4
2004年7月
6速マニュアル、
2ドア、左ハンドル
5速マニュアル、
2ドア、左ハンドル
2003年7月
2.0 ツインスパーク セレスピード
3.2 V6 24V
2004年7月
6速マニュアル、
2ドア、右ハンドル
5速マニュアル、
2ドア、左ハンドル
2.0 ツインスパーク セレスピード
2004年6月
ATモード付き5速シーケンシャル 、
3ドア、右ハンドル
2.0 JTS セレスピード
2004年6月
2004年7月
4速オートマティック、
4ドア、右ハンドル
3.0 V6 24V スポルトロニック エグゼクティブ
6速マニュアル、
3ドア、左ハンドル
2004年7月
4速オートマティック、
4ドア、右ハンドル
3.0 V6 24V スポルトロニック
3.2 V6 24V
2003年11月
ATモード付き6速シーケンシャル 、
5ドア、右ハンドル
スポーツワゴン GTA
2004年6月
2004年11月
4速オートマティック、
5ドア、右ハンドル
スポーツワゴン TI 2.5 V6 24V Q-システム
ATモード付き5速シーケンシャル 、
3ドア、右ハンドル
2003年9月
2004年11月
ATモード付き5速シーケンシャル 、
5ドア、右ハンドル
スポーツワゴンTI 2.0 JTS セレスピード
2.0 JTS セレスピード エクスクルーシブ
2003年9月
ATモード付き5速シーケンシャル 、
5ドア、右ハンドル
4速オートマティック、
5ドア、右ハンドル
ATモード付き6速シーケンシャル 、
4ドア、右ハンドル
GTA セレスピード
スポーツワゴン 2.5 V6 24V Q-システム
2002年7月
2005年2月
6速マニュアル、
4ドア、左ハンドル
GTA
スポーツワゴン 2.0 JTS セレスピード
2004年1月
2004年11月
4速オートマティック、
4ドア、右ハンドル
2004年1月
6速マニュアル、
4ドア、右ハンドル
2004年1月
ATモード付き5速シーケンシャル 、
4ドア、右ハンドル
TI 2.0 JTS セレスピード
TI 2.5 V6 24V Q-システム
2003年9月
5速マニュアル、
4ドア、左ハンドル
TI 2.0 JTS
TI 2.5 V6 24V
2003年9月
ATモード付き5速シーケンシャル 、
4ドア、右ハンドル
4速オートマティック、
4ドア、右ハンドル
2.5 V6 24V Q-システム
2004年1月
2.0 JTS セレスピード
2004年5月
ATモード付き6速シーケンシャル 、
3ドア、右ハンドル
5速マニュアル、
4ドア、右ハンドル
2.0 JTS
2003年5月
6速マニュアル、
3ドア、左ハンドル
GTA
GTA セレスピード
2005年9月
ATモード付き5速シーケンシャル 、
5ドア、右ハンドル
TI 2.0 ツインスパーク セレスピード
TI 2.0 ツインスパーク
2005年4月
ATモード付き5速シーケンシャル 、
5ドア、右ハンドル
2.0 ツインスパーク セレスピード
2005年4月
5速マニュアル、
5ドア、左ハンドル
2.0 ツインスパーク セレスピード
2005年4月
5速マニュアル、
5ドア、右ハンドル
1.6ツインスパーク
モデル名
第39回東京モーターショー:展示モデルと発売中のモデル
―
―
1,706 台
(1996年1月以来)
1,652 台
(1996年1月以来)
1,021 台
(2004年6月以来)
1,088 台
(1999年9月以来)
3,427 台
(2000年9月以来)
13,778 台
(1998年5月以来)
14,695 台
(2001年10月以来)
日本での販売台数
2005年9月末現在
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今回の展示