冬は春の隣(PDF:210KB)

季節の言葉 単元プラン
1 単元名
季節の言葉~冬は春の隣
2 この単元にかかる生徒の実態
○これまでの学習で、
「春暁」
「静夜思」や「芭蕉や一茶の俳句」等親しみやすい古文や漢文を、暗唱することが
できる。
○季節ごとに季節を衣食住からまた五感を働かせて感じる学習をしてきたが、自然環境には恵まれていない地域
であるため、体験から出で来る言葉は乏しく、同時にそうした体験から心が育っていきにくい状況にある。
3 単元の指導目標
○指導目標
語感、言葉の使い方に対する感覚を大切にしながら、生活の中で気づいたことや季節を感じたことを俳句に
して発表し、表現の仕方等に着目して助言し合う。
1日常生活の中から五感を働かせて季節を感じ、語感や言葉の使い方を大切にする感覚を大切にしながら俳句
(関心・意欲・態度)
を作ろうとする。
2親しみやすい文語調の詩や短歌・俳句について、内容の大体を知り、音読をすることができる。
(伝統的な言語文化と国語科の特質-ア(ア)
)
3語感、言葉の使い方に対する感覚について関心をもつこと
(伝統的な言語文化と国語科の特質-イ(カ)
)
4 この単元の言語活動
生活の中で気づいたこと、季節を感じたこと等を基に俳句を作る。 (書く-ア)
5 指導計画(3時間)
次
学習活動
1 学習の見通しをもつ。
先人が感じた冬を感じてみる。
○「冬」を感じる言葉をみつける。
指導上の留意点
・教科書の中の詩・短歌・俳句の大体の意
味を捉えさせる。
・
「好きな言葉」
「言葉の響きが良いと感じ
る言葉」を出し合わせる。
・
「早春賦」を何度も音読し、暗唱できる
ようにさせる。
○これから迎える「春」を考え、短い文 ・自分にとって、これから迎える春がどん
や詩、短歌、俳句で表現する。
な季節かを考え、一文字で表現し、百字
以内の短い文章で説明させる。
評
価
○教科書の詩・短歌・俳
句について内容の大体を
知り、音読をすることが
できている。
2観察
○自分にとってのこの春
を一文字に仕上げること
ができている。
3作品
2
①
②
「冬」を題材にした俳句を作る。
○生活の中で気づいたことや、季節を感 ・P242「俳句を作ろう」を参考に俳句づ ○最近の生活の中で気づ
じたことを基に俳句を作る。
くりの手順を確認し、俳句を作らせる。 いたことや、季節を感じ
○友達の俳句の素晴らしさをみつけた ・
「感じ取ったことを表す言葉」や「評価 たことを俳句にすること
り、言葉選びをしたりする。
語句」等の既習事項を使って「友達の俳 ができている。
句の良さ」を出し合わせる。
2作品
・友達の「悩み」の解決をするために「言
○語感、言葉の使い方に
葉選び」をさせる。
○出来上がった俳句を吟味する。
・学習したことを使って、自分の作品の練 大切にしながら友達の俳
句や自分の俳句を吟味す
り直しをさせる。
ることができている。
単元を振り返る。
・何ができるようになったか(わかったか
ん)何がうまくいかなかったか(できな
いか)等を理由を入れて。
3ワークシート・発言
小学校6年国語・本時案
1 題材名
季節の言葉 ~冬は春の隣
2 ねらい(主眼)
俳句の語句の選び方や表現の工夫を考えることによって、語感や言語に対する感覚等について関心を持つことができる。
3 授業仮説
友達の俳句の良さを見つけたり、より適切な語句を選択したりする学習に取り組み、さらに自分の俳句を見直すことによって、言
語感覚が豊かになり、季節や伝統文化に親しみを持つことが出来るであろう。
4 C=努力を要する生徒への支援
・その語句を日常生活で使う場面を想像させる。
5 本時案
学習活動
1、本時の学習の進め方
時
5
目標を確認する。
指導上の留意点
評価規準
○本時の目標「友達の作った俳句から語句の選び方や表現の
工夫を学ぼう」と、学習の進め方を確認し、学習の見通し
を持たせる。
・ワークシートを使って。
2、友達の俳句の素晴らし
15
さを文章に書かせる。
○友達の作った俳句の「素晴らしさ」をみつけさせる。
友達の俳句の良さを伝え合おう
○宿題にしたワークシートを基に意見を発表させる。
・目に浮かぶ風景(景色)
、想像できる風景(景色)
○友達の俳句の作品の表現の
効果を見つけようとしてい
る。
(関心・意欲・態度)観察
○友達の俳句の良さ等を見つ
・伝わって来る心情、想像できる心情
けることが出来ている。
・俳句の良さ
(書く )ワークシート
※読み取ったことや感じ取ったことを表す表現、評価語句
等を使って
3、本人に自分の俳句につ
15
いて説明させる。
○作者に、自分の俳句作成の経緯を説明させる。
・どんな情景を描いていて(出来事があり)
、どんなことに感
動したのか。
・どんな表現の工夫をしたのか。
・悩んだ事~みんなに聞いてみたい事や確かめたい事。
その時の心情を表す適切な言葉を考えてみよう
○作者の「悩みこと」について、互いの「語感」や「読み手への
○どの語句が適切か、受け手の
印象を想像しながら考える
伝わり方」を予想しながら解決方法を考えさせる。
ことができる。
・心情にぴったりする言葉選び
(書く)ワークシート
・語順を入れ替える。
・オノマトペを使ってみる。
4、自分の作品を見直す。
5
○自分の俳句を吟味させる。
・より適切な語句やより効果的な表現の工夫
○俳句を練り直すことができ
る。
(言語)ワークシート
5、学習を振り返る
5
○目標に沿って本時を振り返り、身に付いた力等について感想を
交えて発表させる。
・何ができたか(わかったか)
。何ができなかったか(わからな
かったか)
。※理由も入れて
・自分の迷いは解決したか。
・
(語句や表現を見直し)作品の満足度は上がったか。
○単元全体を振り返らせる。
・季節を捉える感覚、語句にこだわる姿勢。
○短冊に筆で俳句を書いて教室に掲示することを伝える。
・休み時間等に、互いに良さを語り合おう。
○自分の学習の成果を目標に
照らし合わせて振り返るこ
とができる。
(関心・意欲・態度)
ノート・発言