血液透析患者のgeriatric nutritional risk index(GNRI)と各種

透析 会誌 45(10):937∼ 945,2012
著
原
血液透析患者の gettatric nut百 ゼonal ttsk index(GNR:)と
各種バ ラメー ター との 関連
樋
水
早
安
口
野
瀬
藤
輝
真
美
英
1
美
1
理
2
幸
5
之
3
2
員 野 善 裕
大川 恵里奈
2
吉 沢 美 佳
石川 由美子
4
堀 田
直
2
堀之内 那美
1
l
2
博鳳会敬愛病 院腎臓 内科 同透析 セ ンター
4
5
同臨床検査科 同循環器 内科
同栄養科
山 崎 俊 男
2
瀬戸 口 晴美
榎 本 伸 -2
1
3
キーワー ド :血 液透析 ,GNRI,IL-6,Fetuin A,8-OHdG
〈
要旨〉
目的 :透 析患者は低栄養,炎 症 ,動 脈硬化を主体 とした MiA症 候群の危険にさらされている口今回維持透析施行
中の患者の gettatttc nut百 Jonalttsk index(GNRl)を 測定 し,栄 養状態について検討 し,血 漿 CRP,lL-6,Fetuin―
A,8-OHdG等 の各種バラメーターを測定 し,そ れ らとの相関等について検討 した.対 象 :当 院で安定 した維持血
液透析施行中の患者 138名 .内 訳は男性 95名 ,女 性 43名 .平 均年齢 69± 11歳 (38か ら 88歳 )で 平均透析歴 58±
60か 月 (3か ら 390か 月)で ある日方法 :GNRIは Bouil!anneら が提唱 し,Yamadaら が改変 した計算式より求め
た.血 漿 IL-6"Fetuin― A,8-OHdGは enzyme― linked immunosorbent assay(EuSA)法 にて求めた,結 果 :GNRl
は加齢により次第に低下 し,年 齢 と有意な負の相 関を示 した.ま た男性に比べ女性で有意な低値を示 し,原 疾患で
は糖尿病性腎症の有無では有意な差は認め られなかつた.生 化学バ ラメーター と しては,血 清アルブ ミン (p<
0。 0001).Fetuin― A(p<0.01)と 正の相関を示 し,CRP(p<0.0005),lL-6(p<0。
0001),8… OHdC(p<0日 0001)
と負の相関を示 した.結 論 :透 析患者の栄養状態を反映する上で,GNRIは 簡易に計測できる指標 とな りえると考
えられた日また栄養コ炎症 ,動 脈硬化,酸 化ス トレスと GNR:の 間には密接な関連がある ことが示唆された
.
Links bet、 Neen hemodialysis patients' geriatric nutritional risk :ndex
(GNRl)and va百 Ous parameters
丁erulTli Higuchil,Yoshihiro Mano3,Yumiko ishikawa2,丁 oshio Yarnazakil,A/1ari Mizuno19
Erina Okawal,Sunao Hotta4,Harumi Setoguchi2,Miyuki Hayase2,Mika Yoshizawa2,
Nami Horinouchi2,shinichi Enomoto2 and Hideyuki Ando5
Division of Nephrology,Keiai Hospitall;Dialysis Center,Keiai Hospita12;Division of Nutrition,Kei」
Hospita13;
Division Of Clinical Laboratory,Keiai Hospita14;]Division of Cardi01ogy,Keiai Hospita15
Key words:herrlodialysis,GNRI,IL-6,Fetuin A,8-OHdG
Abstract〉
〈
0町 eCJVes:Hemodialysis paゼ ents are atttsk of ma:nut百 Jon,inttammatton,and atherosclerosis,which make up
MiA syndrome“ Here, we assessed the geriatric nutritional risk indexes(GNRl)of patients undergOing
maintenance dialysis, then measured various parameters such as serurn CPR, plasma lL-6, Fetuin― A, and 8OHdG to investigate the nutritional status,and investigated correlations between these.Subjects:One hundred
and thirty… eight patients were undergOing stable rnaintenance hemodiaiysis at this inst:tution.C)f these,95 were
men and 43 women“ 丁he mean age was 69± 1l years(38 to 88 years),and the mean dialysis ume was 58±
months(3 to 390 months),MethOds:GNRl was that proposed by Bouillanne et al.,calculated using a formu:a
樋口
輝美
博 鳳会 敬愛病 院 ERX臓 内科
Terunli Higuchi
〒 173-0036東 京都板橋 区向原 3-10-23
Fax:03-3530-3030 E― mail:thiguchi@keiai― hospitaljp
受付 日 :2012年 4月 2日 ,受 理 日 :2012年 7月 18日 〕
〔
Tel:03-3973-3811
60
938
樋 口ほか :透 析患者 と GNRI
revised by Yamada et al.Piasma lL-6,Fetu:n― A,and 8-OHdG were assessed with enzyme― linked irnrnunosorbent
assay(ELISA)rnethodsB Resu:ts:GNRi s:owly decreased vvith advancing age, and a significant negative
correlation with age、 〃as shOwn口 MOreover,significantly lower values were shown for women compared to men,
while significant differences、 〃ith or vvithout diabetic nephropathy as an underiying disease、 ″ere not noted.in
terms ofthe biochemical parameters,posttive correlaJons were shown forserum a:bumin(p<0.0001)and Fetuin―
A(p<0.01),while negative correlaゼ ons were shownfor CRP(p<0.0005),lL-6(p<0.0001),and 8-OHdG(p<
0.0001).Results i VVe believe the GNRl to be an easily rneasureable guide reflecting the nutritional status of
dia:ysis patients.Moreover,it was suggested that there are ciose relationships bet、 ″een the(GNR:and nutrition,
infiarnrnation,atherosclerosis,and oxidative stress.
腎硬化症 25名 ,慢 性糸球体 腎炎 22名 ,不 明 7名 ,多
発性嚢胞腎 4名 ,そ の他 が 4名 で あった。使用透析膜
緒
と機 能分類 は以下のご と くで あ る。Polysulfone(PS)
透析患者 の栄養状態 は不 良 であ ることが 多 く,生 命
膜 は 111名 で 機能分類 は 108名 が Ⅳ型 であ り 3名 が ヘ
予後 に影響 を及 ぼす ためその評価 が重要である。 栄養
モ ダ イ ア フ ィ ル タ ー で あ っ た。Cellulose triacetate
評価 の方法 は簡便 ,か つ正 確 で あ ることが望 まし く
(CTA)膜 は 19名 で機 能分類 はⅣ型 であ り,AN-69
今 日まで種 々の栄養評価方法が考案 されて きた。 そ の
膜 は 6名 で積層型 であった。 また Poly methyl meth針
なか には,SGA(subjective global assessment)や
crylate(PMMA)膜 は 2名 でⅣ型 であった。患 者選定
にお い て急 性 炎症性所見 の あ る患 者や免疫抑制剤 ,ス
テ ロイ ド剤 の服用 ,抗 生剤使用 の患者 は除外 した。そ
,
こ
れ を もとに発展 させ た MIS(malnutrition― iniamma‐
1∼
tion score)が あ る め.一 方,GNRI(geriatric nutri‐
index)は 2005年 Bouillanneら 4)に よって
の他過去数か月以内 に輸血 の既往 の あ る患 者 も除外 し
高齢者 の 入 院患者 の 予 後 を予濃1す るため に報告 され
た。血 液透析 は週 3回 ,1回 3か ら 4時 間 で原 則 ,抗
た。 高齢者 を対象 に した この指標 は握力 や リ ンパ 球 と
凝 固剤 は ヘパ リ ンナ トリウ ム と した。 各種 パ ラメ ー
tional五 sk
5,0ゃ
よ く相 関す る こ と
生 命 予 後 を予 測 す る 因子 で あ
る こ とのが 報 告 され て い る。そ の 後 Yamadaら 的に
ター は,透 析患者 の主 要 な血液生化学検査項 目である
血算 ,尿 素窒素
(BUN),ク レアチ エ ン (Cr),各 種電
PTH)な
よって透析患者で も血清 アルブ ミン,身 長 ,現 体重 (ド
ライウエ イ ト)を 用 い て算 出 され る きわめて簡便 な方
解 質 ,副 甲状腺 ホルモ ン
法 で ある と報告 された。
採 血 も行 い,Kt/V,PCR(prOtein catabolic rate)を 測
一 方 ,慢 性 腎不全患者特有 の病態 として,Sten宙 n‐
kelら のが 1999年 に提 唱 した,MIA症 候 群 (malnu―
定 した。 Kt/V,PCRの 計算式 は 日本透析 医学 会統計
調査委員会で も使用 して い る,Shinzatoら
trition,iniammauon,and atherosclerosis syndrome)
た方法 で もとめた。 また,そ の他 のバ イオケ ミカルパ
の病態 は腎不全患者 の生命予後 に起 因 して い る と考 え
ラメ ー ターの採血 は上記の採 血 日と同時 に透析 開始前
られ,注
どの血 液サ ンプ
ル採取 は週始 めの透析 開始前 に行 った。 また透析後 の
1の
が考案 し
に行 い EDTA2Naの 試験 管 に採取 し,検 体 は速 や か
目されて い る。
今 回 われわれは,栄 養状態 の指標 として血 清 アルブ
ミン,炎 症 の 指 標 と して
(I―
C反 応性 蛋 白
(CRP),In‐
に 3,500 rpmに て 15分 間遠心分離後血漿採取 した。
検体 は測定 す る まで -80℃ で 保存 した。Fetuin― Aは
terleukin-6,動 脈硬化症 の指標 として,石 灰化抑 制因
血 漿 を 10,000倍 に希 釈 後 ,enzyme― linked immuno―
子 であ る Fetuin― A(α 2-Heremans Schmid glycopro―
sorbent assay(ELISA)kit(BioVendor,Czech Re‐
tein=AHSG)を
測定 した。 その他
DNA酸 化 ス トレ
ス のマ ー カーで あ る 8-hydroxy-2'一 deoxyguanosine
(8-OHdG)も 測定 し,GNRIと の 関連 につ き検討 した
_
public)を 用 い て測定 した.ま た interleukin-6(IL-6)
は ELISA KIT(R&D Systems,USA)で ,高 感度 8OHdGは ELISA kit(日 本老化制御研 究所 ,静 岡)で
測 定 した。 そ れ ぞ れの検 体 は 同手順 で 2回 測 定 し
,
I.対
象 ・方 法
各 々 の平均測定値 を用 い た。
また GNRIは Bouillanneら に よって報 告 された後
対象患者 は 当院 で安定 した維持血液透 析施行 中 の患
者 138名 で,内 訳 は男性 95名 ,女 性 43名 。 平均 年齢
69±
11歳 (38か ら 88歳 )で 平均透析歴 58± 60か 月 (3
か ら 390か 月)で あ る。 原疾患 は糖尿病性 腎症 76名
,
,
Yamadaら に よって報告 された透析患者 に用 い られ る
血清 ア ルブ ミン,身 長 ,現 体重 (ド ライウエ イ ト)で
算 出 した。
計算式 は以下の通 りである。
樋 口ほか :透 析患者 と GNRI
表
1
患者背景
NO.Of patients
138
Ca(mg/dL)
8.8±
Male/female
95/43
Pi(mg/dL)
5.6± 1.3
Age(year)
69± 11
Intact―
Duration of dialysis(month)
58± 60
PCR (g/kg/day)
PTH(pg/mL)
0。
7
152± 104
0.86± 0.17
Dittetes mellitus(%)
55
Kt/V
1.29± 0.22
WBC (/μ L)
6,849± 2,418
MG(mg/L)
島一
28.5± 7.9
Hb(g/dL)
11.1± 1.0
Hct(%)
35.3± 3.5
Plt(× 10,000/μ L)
18.6± 6.7
BUN(mg/dL)
64.6± 15.0
Creatine(Ing/dL)
9.4± 2.8
Na(mEq/L)
K(mEq/L)
4.9± 0.8
Cl(mEq/L)
105± 4
140± 9
p<0。 01
GNRI
DM group
(n=76)
図
Non― ]DM group
(n=62)
1 原疾患が糖尿病グループと非糖尿病グループにおけ
る GNRlの 上ヒ
較検討
両グループ間においては有意な相関は認められなかった。
GNRI=14。 89X血 清 アルブ ミン値 (g/dL)+41.7X(現
体重/理想体重
*:理
*)
男性
(n=95)
図 2 男性患者 と女性患者 における GNR:の 比較検討
男性患者群 は女性患 者群 よ り有意な高値 を認 めた。
したデ ー タで あ る と思 われ た。 また対象 患 者 の 3か 月
の 平均
想体重 (kg)=身 長 (m2)x22
ただ しこの式 で現体重が理想体重 よ り多 い場合 は現
女性
(n=43)
GNRIは
97.1± 8.2で あ った。 原疾 患 が糖 尿 病
群 (DM group)と 非糖 尿 病 群 (nOn― DM
group)に
分
けて検討 したところ,DM groupは 97.4± 8.8で ,non―
体 重/理 想体 重 の 値 を 1と した。今 回 の 検討 で は,対
DM groupで
象 となった患 者 の過去 3か 月 の GNRIを 算 出 しその平
(図
均値 を用 いた
94.3± 7.7と 男性 で有意な高値 を認めた (p<0.01)(図
.
統計処 理 には統 計 ソフ トウエ ア PRISM(バ ー ジ ョ
ン 5)を 用 い た。 検 査 成績 は す べ て 平均 ±標 準 偏 差
(mean± SD)で 示 し,2群 間 の差異 につ いて は ′検定
で 行 った_各 指 標 間 の 相 関 は ソ フ トウ エ ア PRISM
(バ
ー ジ ョン 5)で の 相 関係 数 を用 い た。p<0。 05を
もって統計学的 に有意 とした
.
Ⅱ=結
果
2)。
1)。
96。
6±
7.6と 有意 な差 は認 めなかった
男女間の検討では,男 性が 98.3±
8。
2,女 性 は
バ イオケ ミカルバ ラメー ター として,血 清 アルブ
ミ ン は 3.9± 0.4g/dLで あ り,
CRPは
0.71± 1.26
あ った。 さらに血漿 Fetuin― Aは 377.3±
mg/dLで
μg/mLで ,血 漿 IL… 6は 3.5± 3.8 pg/mLで ,血
漿 8-OHdGは 0.27± 0.09 ng/mLで あ った (表 2).
その後,GNRIと 上記のパ ラメー ター等 との相関関係
を検討 した。図 3の Aに 示す ように GNRIは 対象患
83_6
者 の年齢 と有意 な負 の相 関 を認めた (r2=_0.203,
0001)が ,図 3の Bに 示す ごと く透析歴 とは有
p<0。
対象患者 の 内訳 と検査所見 を表 1に 示す 。 各種 生化
学的デ ー タは平均透析患者 の もの としては比 較 的安定
意な相関は認めなかった。 また栄養評価 の指標 である
血清 ア ルブ ミン とは有意 な正 の相 関 を認 めた (r2=
樋 口ほか :透 析患者 と GNRI
球尋2 Gettatttc nutritional百 sk index (GNRl)と 生化学バ ラメー ター
Albunlin
(g/dL)
GNRI
97.1± 8.2
3.9± 0.4
CRP
IL-6
(mg/dL)
(pg/mL)
0。
71± 1.26
3.5±
A
g/mL)
Fetuin―
(μ
3.8
377.3± 83.6
8-OHdG
(ng/mL)
0.27± 0.09
A
month
凛
・ まJ▼
400
!
0
80
100
GNRI
120
GNRI
C
Albunlill
(mg/dL)
縛助0
図 3
GNR:と 患者年齢は有意な負 の相関を認めた (〆 =-0.203,p<0.0001).
GNR:と 透析期間は有意な相関を認めなかった (n.s.).
GNR:と 血清アルブミンは有意な正の相関を認めた (〆 =0.758,p<0。
0001).
B
A
CRPl
I■
‐
′
6 20
og/mL)
(mg/dLを
6
う 4
。頃
2
0
図
4(A)GNRlと CRPは 有意な負の相 関を認め
(B):L-6と も有意な負の相関を認めた
0.758,p<0.0001)(図
3C)。
一 方 ,炎 症 のマーカーで あ
る CRPと は有意 な負 の相 関 を認め ば =-0。
088,p<
(〆
(〆
=-0。 088,p<0.0005),
=-0.163,p<0.0001).
0.0001)(図
6)。
また GNRIと
PCRの 検討 で は,有 意
=
な弱 い正 の相 関 を認めた (r2=0.05,p<0.05)(図 7).
の
また Yamadaら は GNRIの 値 で暫定 的 に 91以 下 を
4A,B).次 に動脈硬化 関連
栄養 障害 リス クあ りとし,92以 上 を栄養 障害 リス クな
マー カー で あ る,Fetuin― Aと は弱 い正 の相 関 が 存在
しと報告 して い る.今 回 のわれわれの検討 で は,Cer‐
DNAの 酸
edaら 0も 使用 した GNR1 92以 上 と未満 で分 け,各 種
0。 0005),IL-6と も有 意 な負 の 相 関 を認 め た
-0。
163,p<0。 0001)(図
した (r2=0.051,p<0.01)(図
5)。
そ の他
(ノ
化 ス トレス のマ ー カーで あ る 8-OHdGと の 関係 は
,
有 意 な 負 の 相 関 が 認 め られ た
(r2=_0.213,p<
パ ラメ ー ター とのサ ブ解析 を行 った。 GNR1 92以 上
の患者群 は 105名 で,92未 満 の患者群 は 33名 であ っ
樋 口ほか :透 析患者 と GNRI
PCR
FetuinaA
(μ
g/mL)
尋
曇
941
l・
5
(g/kg/day)
1。
L
電
貴
0
0墨 中
こ由
・ 」虚
薔
100
GNRIと
図 5
(〆
GNR1 120
Fetuin― Aは 有意な正の相関を認めた
GNRI
図
=0.051, p<0.01).
7 GNRlと PCRは 有意な正の相関を認めた (〆 =0.05,
p<0日 05).
gy wasting(PEW)と
0。
8‐
OHdG
8
格 筋 な どの構 成 蛋 白 の 減 少 と血 清蛋 白成分 の 減少 を伴
(ng/mL)0。 6
拳
0。
4
0。
2
う栄養状 態 を呈す る。 また透析患者 の栄養状態 は,予
攀
織
後 を規定す る うえで も重要であ る。その栄養評価法 と
揉
して,食 事摂取量 の評価や身体計測 ,生 化学的検査
,
病歴やそれ らを組 み合 わせ た包括 的評価が ある。そ の
なか に,SGAや
MISが あ り,ま た さ らに簡潔 で正確
な栄養評価 法 で あ る GNRIが あ る。SGAは 患者 の主
観 的 な観点か ら,問 診 ・ 身体計測 ・病歴等 を組 み合 わ
0.0
60
図
International Society of Renal
Nutrition and Metabolism(ISRNM)で 提 唱 され °,骨
6 GNRlと 8-OHdGは 有意な負の相関を認めた
131,透
せ て行 う栄養状 態 のス ク リーニ ング法 であ り
(r2=_0.213,p<0.0001).
析
たっ そ の 結 果 にお い て ,GNRIが 92以 上 の 群 は,92未
関係 で もカナダ,ア メ リカの腹膜透析患者 の栄養評価
として使用 されて い るの.MISは 透析患者 の低 栄養や
慢性 炎症 の程度 を評価 す るためのス ク リー ニ ング法 と
満 の 群 に比 べ て ,有 意 に年 齢 が 若 く,Hb値 も高 か っ
して,SGAを もとに MISが 考案 され
た。 また血清 ク レアチ エ ン,カ リウ ム は有 意 な高値 を
栄養評価 にあた り,感 度・ 特異度が高 く,優 れた栄養
認 め た。 そ の 他 炎 症 の 指 標 で あ る,CRP,IL-6は
指標 であ り,生 命予後 や心血管 イベ ン トの発症率 と相
GNR1 92以 上 の 群 で 92未 満 の 群 に比 べ 有 意 な低 値 を
関す る
認 め ,酸 化 ス トレ ス の マ ー カ ー で あ る 8-OHdGも 有
測定やそ の他時 間や手 間がか な りかか ることが 問題 で
の
あ る。一 方 ,GNRIは 2005年 Bouillanneら に よって
意 な低 値 を認 め た が ,動 脈 硬 化 関 連 マ ー カ ー の Fe―
tuin―
Aと
Ⅲ
・考
l°
,透 析患者 の
D.し か し,ア ル ブ ミン,鉄 結合 能 (TIBC)の
高齢 者 の 入 院患 者 の予 後 を予 測 す るため に報 告 され
は有 意 な差 を認 め なか った (表 3).
た。 高齢者 を対 象 に した この指標 は生 命予後 を予測す
る 因子 であ る こ とのが 報告 されて い る。その後 Yama―
¬
の
dど ち に よって透 析患者 で も血清 テ ルブ ミ ン:'身 長
需
:
慢 性 腎臓 病 患 者 の 栄 養 障 害 は,不 適 切 な エ ネ ル
ギ ー・蛋 白摂取 ,尿 毒症性物質 の蓄積 による食欲低 下
,
現体重 (ド ライウエ イ ト)を 用 い て算 出可能 な きわめ
て簡便 な方法 で あ る と報告 され た。 また Yamadaら 8
代謝性 アシ ドー シス な どか らのアルブ ミン合成障害
,
は この GNRIの 値 で 91以 下 を栄養障害 リス クあ りと
酸化 ス トレスや慢性 炎症 に起 因す る蛋 白異化 の克進
,
し,92以 上 を栄養障害 リスクな しと報告 して い る。 日
サ イ トカイ ンの ア ンバ ラ ンス な どさまざまな因子が関
本 の血 液透析患 者 につ いて も MISと も相 関す る よい
連 し発症 して い く。 さらに維持透析施行 中 の患者 は人
栄養評価指標 であ る こと, また生命予後 の予測 因子 に
工 腎臓 か らの体蛋 自の喪失や慢性炎症 ,酸 化 ス トレス
の助長が加 わ り,蛋 白の合成能低下 と異化克進 が 混在
1の
な りえること が示 されてい る。今回われわれは,こ
の簡易な GNRIと 各種パ ラメー ター と比較検討 した。
した栄養 障害 が進行 す る。 この状 態 を prOtein― ener―
栄養状態 の指標 としては異論のあるところか もしれな
樋口ほか :透 析患者 と GNRI
表 3 GNR:の 高値群 と低値群の比較
GNRI
over 92(n=105) under 92(n=33) p value
Age(year)
67± 10
77±
10
<0.0001
Durauon of dialysis(month)
57± 60
58±
65
n.s.
WBC(ん L)
2,553
6,979」 ヒ
6,428± 1,885
Hb(g/dL)
11.2± 0.9
10.7±
1.2
Hct(%)
35_6± 3.0
34.5±
4_6
7.8
no s.
<0.05
n.s_
n.s.
Plt(X10,000/μ L)
18.6± 6.3
18.5±
BUN(mg/dL)
65.9± 15.1
60.1± 14.2
Creatine(lng/dL)
10.2± 2.6
7.1±
Na(mEq/L)
141± 10
140± 4
K(mEq/L)
5.0± 0.8
4.5±
0.9
<0.01
Cl(mEq/L)
105± 4
105±
4
n.s.
Ca(corrected)(mg/dL)
Pi(mg/dL)
7
9.0±
0.6
n.s.
5.5± 1.3
5.6±
1.4
120
no s.
n.s.
8.8±
PTH(pg/mL)
0。
1.7
154± 99
138±
nPCR (g/kg/day)
0.88± 0.16
0.82± 0.19
Kt/V
1.29±
e― MG(mg/L)
28。
Albumin(g/dL)
4.1± 0.3
0.32
30.0± 9.3
3.4± 0.4
Intact―
18
0。
1.28±
0± 7.3
n.s.
<0.0001
no s.
no s.
n.s.
n.s.
<0.0001
CRP(mg/dL)
0.58± 0.99
1.25±
IL-6(pg/mL)
Fetuin― A(μ g/mL)
2.7± 2.8
6.1±
383.8」 L79.8
356.7± 92.8
n.s.
8-OHdG(ng/mL)
0.25± 0.06
0.34± 0.12
<0.0001
2.00
5.2
<0.05
<0.0001
いが ,最 も一 般的 な血清 ア ル ブ ミンと GNRIの 相 関関
な差 は認 め られず ,ま た透析期 間で も有意 な差 は認め
係 を検討 した。血清 ア ル ブ ミン値 は GNRIの 計算式 に
られ なか った。一 方 ,患 者 年齢 で は加 齢 が進 む ほ ど
入 ってお り,GNRIと ア ルブ ミンの 間 で 強 い相 関が で
GNRIは 有意 な低値 を認 め,ま た男女 間 での検討 で は
るのは 当然 の ことで あ るが ,非 常 に強 い正 の相 関関係
男性患者群 で女性患者群 に比 べ 有意 な高値 を認めた。
Kobayashiら 1の や加藤 らめの報告 で も GNRIは 原疾患
を示 した。
GNRIに お い て血 清 アル ブ ミン以 外 で影響 を与 える
因子 は,GNRIの 計算式 は,14.89X血 清 アルブ ミン値
(g/dL)+41.7X(現 体 重/理 想体重 )の ため,① 血 清
ア ル ブ ミンが 高値 で, ドライウエ イ ト (DW)が 高 い
患者群,② 血清 アルブ ミンが高値 だが,DWが 低 い患
者群,③ 血清アルブ ミンが低 いが DWが 高 い患者群
,
が糖尿病性腎症 か非糖尿 病性 腎症 との違 いで は有意 な
差 は認 めず ,患 者年齢 と有意 な負 の相 関 を認め,男 性
は女性 に比 べ 有意 な高値 を認 めた と報告 してお り,今
回 のわれわ れの結果 と一 致す る。 しか し,透 析期 間に
関 しては,有 意 な負 の相 関が認 め られた と報告 してお
り,今 回 のわれわれの結果 とは一致 しなか った。 この
④ 血清 アルブ ミンが低 く,DWも 低 い患者群 に分 け
原因 に関 しては患者の背景の問題 (透 析歴 ,患 者年齢
られる。血清アルブ ミンと GNRIの 乖離症例 として
の違 い),患 者数 な どが 原 因 で あ るか もしれ な い と思
血清 アルブ ミンを別に考えた場合, ドライウエ イ ト/
われた。
理想体重が,低 い患者群ほど GNRIは 低値 にな り,高
い患者群ほど高値 になる。つ まり,理 想体重に比 し
討 にお い て,PCRは 蛋 白摂取量 を表す指標 であるが
ドライウエ イ トが低 しツむせた,議 者 は GNRIが 低ftLに な
日本透析 医学会統計調査委員会 の報告 では,1.1∼ 1.3
る傾向 を認めた。
g/kg/dayを 対象 とした 時,1.3以 上 で も死 亡 リス ク
また今回,GNRIを 測定するにあた り,年 齢 と各種
パ ラメーター との相関を検討 した。主なパ ラメー ター
が 高 くなる傾 向 にあ るが ,0.9未 満 で は有意 に リス ク
として,年 齢 と血清アルブ ミンにおいて有意な負 の相
す る蛋 白質 (DPI:dietary protein intake)と PCRは
ほぼ等 しい とされて い るが ,仮 にこのバ ラ ンス が崩 れ
,
,
関が得 られ (r2=_0。 151,p<0。 0001),体 重 とも有意
な負 の相関が得 られ (r2=_0.245,p<0.0001),BMI
と も有 意 な負 の 相 関 を認 め た
(r2=_0.168,p<
0.0001).
また原疾 患 は糖 尿 病群 と非 糖 尿病 群 で
また,GNRIと 蛋 白異化率
(PCR(ノ kg/day))の 検
,
1°
が高 くなる こ とが明 らか になって い る 。1日 に摂 取
る と,
DPI>PCRで は同化 カリt進 し, DPI<PCRで は
異化 が充進す る。今 回 のわれわれの検討 では,平 均 の
PCRは やや低 い傾 向 にあ り,GNRIと の相 関 でみる と
,
GNRIは 有 意
弱 いが有意 な正 の相 関 を認めた。栄養管理 の指標 とし
樋口ほか 透析患者 と GNR1
943
:
て も,食 事療法 にお い て蛋 白摂取 の必要性 が重 要 と思
動脈硬化 ,炎 症 ,低 栄養 の病態 に関与 し,独 立 した予
われた。
後予 測 因子 と考 え られ る。 また以前 われ われ は,Fe―
慢性 腎不全 では免疫 ,炎 症過程 に主 要 な役 割 を演 じ
tuin―
Aが これ まで に報告 され てい る低 栄養 ,慢 性 炎
る tumOr necrosis factOr(TNF)α や IL-lβ , IL-6な
どのサイ トカイ ンの 産生異常 あ るい は排泄異常が この
症 ,粥 状動脈硬化症 に関与 して い るこ とに加 え,血 漿
BNPと の相 関 よ り低 Fetuin― Aは 心 室負荷 増大 に よ
免疫異常 に関与 して い る。 この 中 で IL-6は 独 立 した
る心 不 全 予浪1に 関連 して い る と報告 した20。 今 回 の検
予後規定 因子 としての報告が あ る 。 これ は血 液透析
討 で も GNRIと Fetuin― Aは 正 の相 関 を示 し,栄 養状
で も腹 膜透析 で も同様 であ り,透 析 導入時 の IL-6が
態 と異所性石灰化 を含めた動脈硬化症 ,心 機 能等 の 面
高値 であればそれ らの患 者 の死亡率 は高 くなる。 この
で 関与 して い ることが示唆 された。
1の
ことは慢性炎症が患者死亡 に直接 関連がある ことを意
さらに透析患者 は種 々の化学物 質 に起 因す る活性酸
2の
味す る と考 え られ る.ま た,Panichiら は,後 ろ向 き
素種 に曝露 されてお り, さまざまな合併症 や死亡率 ヘ
調査 にお い て死 亡率 ,心 血管 病 に よる死亡率 の両者 と
の 関連が指摘 されて い る27,盤
も,CRPよ り IL-6の 方が よ り強 い予後規定 因子 であ
物質 の蓄積 や抗酸化 防御機能 の低下 に由来 す ることも
211は
る と報告 して い る。Hondaら
,慢 性 腎臓病 (CKD:
あ るが,透 析療法 自体が酸化 ス トレス を与 える因子 に
chronic kidney disease)stage Vの 患者 を対 象 に血 清
なる可能性 が あ る.DNA周 辺 で発生 した過酸化 水 素
アルブ ミン,CRP,IL-6等 の MIA症 候群 の各指標 お
(H202)が 非常 に有害 な ヒ ドロキシラジカル (HO )を
よび死亡 に関す る予測性 を検討 した結果では,栄 養障
生成 し,DNAの 構 成成分 の一 つ であ るデ オキ シグア
害 で は CRPと IL-6の ,死 亡 に対 して は IL-6の 予測
ノシ ン (dG)が HO に よ り酸化 され,8-OHdGが 生成
性 が高 い と報告 して い る.CRPや IL-6の 栄養 障害や
され る.こ の 8-OHdGは 非侵 襲 的 に酸化 ス トレス の
死亡 に対 す る予測性 は,栄 養評価法 の一 つ で あ る MIS
変化 を反映 し得 る DNA酸 化 的 ス トレスマ ー カー で あ
と比 較検討 して も,IL-6の 栄養障害や死亡 に対 す る予
る.Katoら
後規定因子が 同等 であ る と報告 されて い る.今 回 のわ
貧血 の程度 とエ リス ロポ エ チ ン抵抗性 につ い て検討 し
てい る.血 清 8-OHdGが 高 い患者群 ほ どヘ モ グ ロ ビ
れわれの検討 で も,GNRIと
CRP,IL-6は ともに有意
2"は
)。
腎不全患 者 は酸化促進
透析施行患者 の血 清
8-OHdGと 腎性
係が得 られ,今 後 ,心 血管系疾患 ,感 染症等 に関 して
ン (Hb)は 低 く,日 標 とす る Hb値 を達成す るため に
は,使 用す るエ リス ロポ エ チ ンの量 は多 くな り,透 析
の有病率 ,死 亡率 の prospectiveな 検討が必要 と思 わ
患 者 の エ リス ロ ポ エ チ ン抵抗性 に 8-OHdGが 関与す
れた。
る と報告 して い る。今 回 のわれわれの検討 で は GNRI
また,腎 不全 患 者特 有 の 病 態 と して,Sten宙 nkel
のが 1999年 に提 した MIA症
ら
唱
候群 の病態 は慢性 腎
と 8-OHdGの 間 には有 意 な負 の相 関 を認 め た。 栄養
状態が悪化 したために 8-OHdGが 高値 となったのか
不全患者 の生 命予後 に起 因 して い る と考 え られ,そ の
酸化 ス トレスが強 い ため栄養状態が悪化 した のか今後
Wangら 221は 腹 膜透析 患 者 の Fetuin― Aが MIAC
の検討が必要 であ るが ,栄 養状態 と DNA酸 化 ス トレ
症 候 群 (malnutrition,iniammation,atherosclerosis
スマ ー カーの 8-OHdGの 間 には密接 な関係 が あ る と
and calciication syndrome)に 関連 して い るこ とを報
思 われた。
な負 の相 関 を認めた。 また CRPと IL-6は 正 の相 関関
後
告 した。Fetuin… Aは 循環血漿 中 に存在 し,肝 細 胞 に
,
今 回の検討 では,透 析 患者 の栄養状態 を考慮す る う
よ り合成 され る 62 kDの 糖 化 蛋 白で あ る。主 と して
えで ,GNRIは 簡易 に計測 で きる指標 とな りえ る と考
細胞外液 に存在 し,ハ イ ドロキシアパ タイ ト形成抑制
え られた。 また GNRIは 加齢 ,女 性 で有 意 な低値 を示
や TGF(transforming grOwth factOr)一 β作 用 お よび
イ ンス リ ン受 容体 チ ロ シ ンキナ ーゼ な どの抑 制 に よ
Fetuin― Aと 正 の相 関を示 し,CRP,IL-698-OHdGと
り,強 力 な異所性石灰化抑制作用 を有 して い る。 透析
負 の相 関 を示 し,栄 養 ,炎 症 ,動 脈硬化 ,酸 化 ス トレ
患 者 で は,MIA症 候群 と生 命予 後 に関係 して い る と
ス と密接 な関連 が あ る こ とが示 唆 され ,今 後 ,mOr_
報 告 され,注 目され て きた石灰 化 関連抑 制 因子 で あ
23,2).stenvinkelら 25)は
る
, 低 Fetuin― A値 :が 栄養 失
tality,morbidity等 に関 して prOspectiveな 検討 が必
し,生 化学 パ ラメ ー ター としては,血 清 ア ルブ ミン
,
要 と思 われ る。
調 ,炎 症 ,粥 状動脈硬化症 に加 えて,心 血管 系疾患 に
よる死亡率 のみ な らずあ らゆる原 因による死亡率上昇
に関連があ ることを報 告 した.こ れ らの結果 よ り,透
析 患者 での低 Fetuin― Aは
MIA症 候群 の概念 で あ る
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