ご参考資料ピクテ・グローバル・マーケット・ウォッチ 2015年5月18日グローバル Pictet Global Market Watch 2015年、プレミアム・ブランドの新しいトレンド② プレミアム・ブランドを含む高級ブランドの製品を購入し、所有するだけではなく、より多くの人々が「経験するラグジュアリー」への支出を増加する傾向がみられるなど、嗜好やニーズは多様化しています。高級ホテルやレジャー関連、高級酒・食品などの分野も今後中長期にわたって成長する可能性もあるとみられ、注目されます。モノとして所有するラグジュアリーから「経験するラグジュアリー」へ世界の富裕層人口は年々増加傾向がみられます（図表1参照）。こうした中で、プレミアム・ブランドを含む高級ブランドのバッグや衣料、宝飾品や時計といった製品への需要の拡大が見られてきました。ここにきて、高級ブランドの製品を所有するだけでなく、高級ホテルに宿泊する、高級酒・食品を味わう、ヨット、プライベート・ジェット、クルーズ船の利用など「経験するラグジュアリー」への支出を惜しまない人々も増えています。この背景には、これまでに高級品を購入することを十分に楽しんだ経験を持つ富裕層や熟年世代の増加などがあると考えられます。世界のラグジュアリー市場のうち、「経験するラグジュアリー」分野への支出は足元で3割強と見られています（図表2参照）。また、例えば、高級ホテルへの宿泊にかける支出は、2014年までの過去3年間で年率+10%以上のペースで増加したと推定され、今後さらに「経験するラグジュアリー」分野への支出は増加が予想されます。図表1：富裕層の人口推移（5年毎、期間：2000年∼2010年、2015年∼2020年予想）億人 14 中国 12 10 1.8 新興国（除く中国）日本 0.9 G7諸国（除く日本） 8 6 4 2 5.1 0.4 0.0 0.9 1.0 2.9 0.1 1.4 0.9 3.5 2.2 1.0 1.0 1.1 5.1 4.0 4.4 4.8 2005 2010 2015 (予想） 0 2000 2020 （年） (予想） ※富裕層を年間世帯年収35,000ドル以上と定義。世帯可処分所得別の家計人口。各所得層の家計比率×人口で算出。出所：通商白書2011掲載のデータを使用しピクテ投信投資顧問作成図表2：世界のラグジュアリー市場の構成比（金額ベース、2014年推定）高級ブランド製品の需要拡大をけん引する中国の消費者の意識にも変化がここ数年間、プレミアム・ブランドを含む高級ブランドの製品への旺盛な需要を示してきた中国の消費者、特に、既に高級ブランドを購入する経験を多く持ち、さらに新しい、洗練された何かを探しはじめた人々も、「経験するラグジュアリー」分野への支出を増やしはじめています。中国の人々は、海外旅行の機会を増やしており、 2014年には海外渡航者数で世界一となる年間1億人の大台を突破しました。当初は内外価格差の存在などを背景に、海外旅行の大きな目的はショッピングとされてきましたが、今後は、滞在先をより高級なホテルに、または、高級スパの利用等への支出を増やしたいと考える消費者が増えていることを示す調査結果なども発表されています。「経験するラグジュアリー」 34% 高級品 26% 高級車 40% ※高級品：アパレル、宝飾品、時計など ※「経験するラグジュアリー」：高級ホテルへの宿泊、高級ワイン・高級酒、高級食品、ヨットやプライベート・ジェット、クルーズ船の利用など出所：ピクテ・グループのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成当ページのデータは過去の実績であり、将来を示唆あるいは保証するものではありません。（市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。）ピクテ投信投資顧問株式会社巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。 1 3 ご参考資料 Pictet Global Market Watch グローバル高級ホテル、レジャー、食品、飲料・・・中長期的な成長期待一見、世界のラグジュアリー市場というと、プレミアム・ブランドをはじめとする高級ブランドのバッグや宝飾品、時計などが代表的と思われがちですが、前述の通り、より豊かになった新興国を含む世界の人々の嗜好やニーズは多種多様化しており、単純に高級品を購入して所有することだけから、前述の通り「経験するラグジュアリー」への需要は着実に高まっており、今後中長期的にも成長が期待される分野であると考えられます。こうしたことから、「ルイ・ヴィトン」や「セリーヌ」などを有するLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン（フランス、耐久消費財・アパレル）や、「エルメス」ブランドのエルメス・インターナショナル（フランス、耐久消費財・アパレル）、「カルティエ」などを有するフィナンシエール・リシュモン（スイス、耐久消費財・アパレル）といった伝統的な高級ブランドのみならず、「シェラトン」や「セントレジス」などのスターウッドホテル＆リゾートワールドワイド（米国、消費者サービス）や、「マリオット」や「リッツ・カールトン」などのマリオット・インターナショナル（米国、消費者サービス）といったホテル運営企業や、ロイヤル・カリビアン・クルーズ（米国、消費者サービス）などの高級レジャー関連企業に加えて、「ジョニー・ウォーカー」などの高級酒を手がけるディアジオ（英国、食品・飲料・タバコ）、高級自然食品を手がけるホールフーズ・マーケット（米国、食品・生活必需品小売）といった「経験するラグジュアリー」を提供する企業にも注目が集まると考えられます。（市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。）当レポートで言及した個別銘柄は、プレミアム・ブランド企業の一例を紹介するものであり、売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。ピクテ投信投資顧問株式会社巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。 2 3 ご参考資料 Pictet Global Market Watch グローバルピクテのウェブサイトで最新情報にキャッチアップ！ピクテ http://www.pictet.co.jp Market News マーケット関連ニュースヨーロッパから見た世界のマーケット関連情報ピクテならではの分析はこちら http://www.pictet.co.jp/archives/category/news/markets Today’s Headline 今日のヘッドライン今、マーケットで注目の話題をプロの視点でレポート平日夕方毎日配信中！ http://www.pictet.co.jp/archives/category/news/headline Fund Watch ファンド関連ニュースファンドの現状と日々変動するマーケットの関係を詳しく、解りやすく解説します http://www.pictet.co.jp/archives/category/news/fundinfo 当資料をご利用にあたっての注意事項等 ●当資料はピクテ投信投資顧問株式会社が作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。●当資料に記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。 ●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象ではありません。●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。ピクテ投信投資顧問株式会社巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。 3 3