国際戦略本部 ニュースレター vol.1

豊田工業大学
国際戦略本部
News Letter
Vol. 1
April 2007
Toyota Technological Institute
Global Research and Education Center
(GREC)
表紙写真:本学ポストドクトラル研究員 Yevgen Pogoryelov 氏提供
はじめに
豊田工業大学は
約 26 年前にトヨタグループによって
設立された大学です。発足当時は学部のみでしたが、そ
の後修士課程、そして約 12 年前に研究・教育のさらな
る活性化を図るべく博士後期課程が発足しました。この
博士後期課程には2専攻あり、
「情報援用工学」及び「極
国際戦略本部長 鈴木孝雄副学長
限材料」です。
さらに本学では将来の更なる発展に向けてアメリカ・シカゴに平成14年9月に本学博士課
程情報援用工学専攻の一部として TTI-C(Toyota Technological Institute at Chicago)と
いう大学院を設置しました。この TTI-C はコンピュータサイエンスを対象とした大学院大学
であり、既に 17 名の Faculty が採用され、教育研究が活発に行われています。
豊田工業大学の「国際戦略構想」はこのような背景・実績をもとにしています。即ち本学と
TTI-Chicago を軸とした「知の拠点」を中心にし、今まで培われてきた海外の共同研究機関、
あるいは90数名に上がる外国人 PD 研究員を含めて それらを機能的に結びつけたネットワ
ークの構築を行ない、最大の効果を挙げるよう戦略を立案、実施するところが「大学国際戦
略本部」です。その結果、
「知の還流」が絶えず行なわれ、世界最先端の研究・教育を実現す
る。これが本学の国際戦略構想です。
国際戦略本部は学長の直属となっており、戦略本部長を中心として戦略の審議・構築を立案
し、教授会の下に現在ある「国際連携推進委員会」が具体的に活動を推進する体制です。本
学、TTI-C の数名の教員のほかに事務職員数名から成っています。
国際戦略の効果として、まず第一には、知の還流が機能的に行なわれることにより、今まで
世界各国の中にあった「点と点であった研究グループ」をネットワークとして機能し、融合
的に活動することは
大きな効果です。そして最先端研究・教育への体制が確立する事は勿
論ですが、本学の若い研究者に State of the Art の研究・教育の環境を提供し、彼らが、「そ
れぞれの母国に戻って更なる発展に大きく貢献する」という、そういう効果が是非生まれる
事を願っています。
大学国際戦略本部における連携強化事業プログラムは本学にとってはまさに教育・研究活性
化のための大きな柱の一つです。本学は世界各地における共同研究グループ(大学、国立研
究機関、企業研究機関等)とすでに積極的に連携を保ってきており、米国における TTI-C を
はじめとしてネットワーク作りを大学として推進しています。そして、米国の他の大学や中
国、タイ、台湾、ヴェトナム、チェコ等の海外大学と既に大学間協定を締結、あるいは企画
中です。
又 TTI-C 留学や正規科目として TTI-C 教員による「機械学習入門」
、
「学生海外特
1
別演習」(米国アリゾナ大学)、「海外インターンシップ」(トヨタの北米事業体)が既に行な
われています。このように本学はトヨタグループの優れたネットワークも大いに活用させて
頂きながら、国際戦略本部プログラムを推進してまいりたいと思います。今後とも皆様の温
かいご支援とご協力をお願いいたします。
副学長、国際戦略本部長
2
鈴木孝雄
1. 国際戦略構想
TTI-C の開校
TTI ドリームファンド
TTI-C
TTI Dream-Fund
Opening
TTI-C
コラボレーシ
ョン
学術フロンティア推進拠点
ハイテク・リサーチ・センター
Academic / High-Tech
Centers
国際共同研究の
充実
競争的資金の
導入
TTI-C を介した
国際連携
本学 PD 経験者による
人的ネットワーク
Human Network of PDs
海外企業との
産学連携
オープン
プロジェク
ト
オープン
ラボラトリー
知の効率的な
還流経路の仕組み作り
グリッド
インスティチュート
国際的知の還流経路の構築
Establishment of Feedback-Channels
of International Knowledge
3
海外シンポジウ
ムの開催
2. 国際戦略本部組織図
< ポイント Features>
① 学長の直轄組織
(Organization under the direct control of the president)
② 国際化推進に関する既存の組織を発展・統合
(Development /integration of the existing organizations)
③ TTI-C を巻き込んだ国際戦略の構築
(Integrated strategy with TTI-C)
< 組織 Organization>
< 国内>
< 海外>
学長
教授会
[国 際 戦 略 本 部 ]
各種委員会・協議会・国際連携推進委員会
本部長
教員
事務職員
鈴木副学長
TTI
TTI-C
TTIC
齊藤(和)国際連携推進委員長、 マカレスター教授
大石教授、三田教授
渡部事務局長、倉田部長、上中 岩井秘書役・財務役
部長、稲垣(文)部長、大久保
4
「国際戦略本部」整備により期待される効果
*国際戦略本部が整備されることにより、本学において系統立った国際化プランを構築で
き、大学内外の機能を有機的に関連づけて検討する体制が確立できる。具体的には、本
学においては①「知」の拠点をつくり、②組織的な研究交流のネットワークを築き、③全
世界にグローバルネットワークを確立するという一連の国際化のステップで、先端研究
における国際協力の戦略的推進が可能となる。
*特に米国に設置した TTI‐C の活用は、本学の国際化のキーポイントであるが、米国とい
う研究先進地域との研究面での共同活動、分担、交流を通じていわゆる「競争と協調」
という戦略的な判断は欠かせない。国際戦略本部はこうした国際間にわたる課題の解決
に大きな役割を果たすことになる。
GREC meeting group photo
5
3. 海外大学連携協定締結校
(2007 年 4 月 1 日
現在)
1.
シカゴ大学(The University of Chicago) 2002 年 6 月調印
2.
豊田工業大学シカゴ校
Illinois, U.S.A)
3.
(Toyota Technological Institute at Chicago, Chicago,
2003 年 9 月調印
北京化工大学 (Beijing University of Chemical Engineering、Beijing、China)
2005 年 2 月調印
4.
アリゾナ大学 ( University of Arizona, Tucson, Arizona, USA)
2005 年 9 月調印
5.
チュラロンコン大学 (Chulalongkorn University, Bangkok, Thailand) 2006 年調印
6.
レンヌ大学 (Univ. de Rennes 1,
7.
国立中興大学(National Chung Hsing University, Taichung, Taiwan) 2006 年 12 月
St Brieuc, France) 2006 年 2 月調印
調印
8.
ホーチミン自然科学大学 (Ho Chi Minh, Vietnam)2006 年 12 月調印
9.
ハノイ工科大学(Hanoi Institute of Technology, Hanoi, Vietnam) 2006 年 12 月調印
10.リーハイ大学(Lehigh University, Bethlehem, Pennsylvania, USA)2007 年 3 月調印
6
4.海外連携大学との活動状況
i.
豊田工業大学シカゴ校(TTI-C)
1.設立の背景
1995 年に豊田工業大学(日本)において博士後期課程(情報援用工学専攻・極限材料
専攻)を創設し大学院の充実を図ったが、情報援用工学のうち、情報基礎理論などの
分野については最先端である米国に大学を新設し、教育研究を一層国際的に展開・充
実することとした。
2.TTI-C の概要
①場所
:シカゴ大学の建物の一部借用 (1,000 ㎡)
②形態
:豊田工業大学(日本)との連携大学院大学であり、米国イリノイ州
にて米国の大学としての認可を取得。また、シカゴ大学と協定を結び連
携、協力を行っている。
③分野・規模:コンピュータサイエンスの基礎を中心に、2011 年頃までに 30 名程
度の教員を現地で採用の予定。
④教育
:豊田工業大学(日本)からの留学生として大学院生(修士)を協定留
学生として受入れ。
また、米国においても博士課程学生を募集しており、現在8名が在籍
中。
⑤資金
:豊田工業大学(日本)の運営資金のうち1億ドル相当分をドルで運用
し、その運用益でシカゴ校の運営費を賄う。
7
3.進捗状況
・2001 年 12 月
シカゴ大学と提携の覚書きを締結(シカゴ大学 30 人、TTI-C 30 人
の計 60 人教員体制をめざす)
・2002 年 10 月
イリノイ州高等教育局より大学設置認可取得
・2003 年 4 月
校舎内装工事の完成
・2003 年 8 月
イリノイ州高等教育局より学位授与権認可取得
・2003 年 9 月
開校
・2004 年 5 月
本学と TTI-C 間で、学術交流協定(協定留学を含む)を締結
・2005 年 5 月
アクレディテーションの前段階である Candidacy 認可
4.2006 年度活動状況
TTIC の連携活動の一環として、主に下記会議、教員の研究内容交換、TTI-C 教員に
よる特別講義を持った。
(1)Conference
(1)-1
主催
Dr. S. Smale
講演会の設定
(TTI-C 教授、カリフォルニア大学バークレー校 名誉教授、フィールズ賞受賞者)
中部地区の大学を中心に紹介
11 月 27 日(月) 豊田工大歓迎会
28 日
豊田工大 講義 (algorithms for learning)
豊田工大 講義 (flocking and emergence)
29 日
名古屋大学多元数理科学研究科で講演
(S. Smale 氏)
8
(1)-2
第 3 回 Joint
Seminar 開催
開催日時予定:2007 年4月3日(火)
講演内容:
講演者
Computer 活用の創生と先端
:(1)穂坂衛; 本学客員教授、東京大学名誉教授(Computer 利用の創成期)
(2)Jinbo Xu;TTI-C Assistant Professor(Bioinformatics)
(3)手嶋茂晴; 名古屋大学大学院
特任教授(豊田中央研究所より出向)
(車内 LAN 他)
参加者
約80 人
アンケートによればいずれも好評であり、今後も続けていく価値があると思われる。
(CS セミナーで講演する J. Xu 氏)
(2)教員研究活動
第 2 回本学と TTI-C 教員研究内容交換会開催(本学教員が TTI-C 訪問)
趣旨:相互の研究内容紹介による研究
開催日時予定:3 月 7 日 Distinguished Lecture Series 参加
3月8日
豊田工大教員研究内容発表 and 討議
3月9日
TTI-C 教員研究発表および討議
3 月 10 日
シカゴ大学見学
参加教員
東
正毅
教授
(設計工学)
川西
通裕
准教授
(制御システム)
小林
正和
准教授
(設計工学)
松井
一
准教授
(情報通信)
9
(3)TTI-C 教員による講義
下記の特別講義を、遠隔授業システムを使い 2006 年前期授業で行った。
回
章・テーマ
節・内容
講師
1
ガイダンス
授業の進め方、公式の意味を説明
三田誠一
2
機械学習1
学習理論基礎
A. Kalai
3
機械学習2
線形計画法
J. Xu
4
機械学習3
隠れマルコフモデル
D. McAllester
5
機械学習4
A* 探索
D. McAllester
6
機械学習5
強化学習理論
S. Kakade
7
機械学習6
ニューラルネットワーク
S. Kakade
8
質疑、応答
Homework の状況 check
三田誠一
(4)TTI-C への留学(協定留学生)
本学の学生を TTI-C へ毎年派遣している。(今後増員を計画中)
派遣人数
2003
2004
2005
2006
2
5
2
1
【協定留学制度の概要】
(1) 対象:本学大学院(修士課程、博士課程)に在籍している学生
(2) 派遣人数:年10名以内
(3) 留学期間:原則1年以内
(4) 選考方法:書類審査および面接
(5) 修得単位の認定:TTI-C で履修した単位の内、最大 10 単位を本学の修士課程の修
了に必要な単位に認定
(6) 授業料:留学期間中も本学大学院の授業料を納付(但し、TTI-C の授業料の本人
負担はなし)
(三田誠一、柏原常務理事)
10
ii.
北京化工大学
<北京化工大学との交流>
中国との研究協力も活発で、連携協定を結んだ北京化工大学の教員が、現在、博士課程学
生として研究室に在籍し、研究に勤しんでいる。また、小生は北京化工大学で高分子科学に
関する集中講義を行った。今後も活発な研究教育交流を行っていく所存である。
(田代
11
孝二)
iii. アリゾナ大学
本学は国際的に活躍できる人材育成を目指して、専門知識のみならず関連工学分野の教育、
さらには英語教育の充実をはかり、一貫した学部及び大学院カリキュラムの確立を図ってき
ている。 この流れの中において、工学専門教育の中に教養・工学英語を積極的に取り入れ、
それらを融合させた実践的教育を目指していくつかの取り組みを推進してきており、
その
一つとして、2006 年度に学部学生、大学院(修士)学生を対象とした「学生海外研修プログ
ラム」としてアリゾナ州ツーソン市アリゾナ大学において CESL(Center for English as a
Second Language、CESL), 光科学学部(College of Optical Sciences)で始まったもので
ある。 2006 年度からは、「(学部・修士)海外特別演習」としてカリキュラムに取り入れら
れ、学部学生 10 名、大学院(修士)学生 3 名が、7 月から 8 月にかけて約一ヶ月間「英語研
修と工学実験」
(CESL,工学部、及び光科学学部)に参加し、さらに 3 月には 2006 年度文部科
学省「魅力ある大学院教育」イニシアティブプログラムの一環として、英語教育フォーラム
を本学で開催し、アリゾナ大学 CESL および工学部から教授三名が来学し、英語教育全般から
工学教育における英語のありかたまで幅広い範囲にわたって熱心な討論を行うことができた。
一方アリゾナ大学とは、2005 年 9 月に大学間協定を調印し、CESL,工学部、光科学学部を中
心として、本学と教育・研究の両面で密接な連携を進めていく環境を整えることができた。
特に前述の本学正規科目「海外特別演習」(学部、修士学生対象)、及びダブル・デグリの面
で今後ますます交流が深まることを目指している。
また
研究面でも活発な交流があり、生嶋教授、鈴木教授、大石教授、齊藤(和)准教授等
がアリゾナ大学光科学部を訪問し、フォトニックス関連、光メモリ関連で講演、情報交換を
おこなうと同時に、アリゾナ大学光科学部教授 Masud Mansuripur 教授が本学を訪問した。 さ
らには 2007 年 6 月には、ハイテク・リサーチセンター(先端フォトンテクノロジ)10 周年記
シンポジウムには光科学部教授が招待講演を行うことになっている。
2007 年度の計画は、上記「魅力ある大学院教育プログラム」の活動プランに則って行い、
特に正規カリキュラムである「海外特別演習」の実施(7~8 月)、教員・職員の研修、ダブル
デグリプログラムの詳細決定、さらには成果報告会開催を予定している。
(鈴木
12
孝雄)
アリゾナ大学調印式
1
アリゾナ大学調印式
2
アリゾナ大学における海外特別演習:CESL 授業風景
13
海外特別演習:工学実験
海外特別演習:CESL 修了式
週末、グランドキャニオンへのエクスカージョン
14
2007 年 3 月 7 日 工学英語セミナー
2007 年 3 月 7 日 工学英語セミナー
於
豊田工業大学
(招待講演者の方々と豊田佐吉翁の前で)
15
2006 年 5 月 31 日~6 月 2 日、生嶋学長とともに、アリゾナ大学 Optical Sciences Center を
訪れ、共同研究推進の打ち合わせを行った。本年 6 月に開催の先端フォトンテクノロジー研
究センター・シンポジウムにて、N. Peyghambarian 教授に招待講演をしていただく予定であ
る。
M. Manusuripur 教授と生嶋学長
(齊藤和也)
16
iv.
チュラロンコン大学
チュラロンコン大学にて豊田工大セミナーを開催
2006 年7月 18 日および 19 日の両日タイのチュラロンコン大学を生嶋学長、成清教授、古谷
助教授(当時)、大石が訪問し、豊田工大を紹介するセミナーを開催しました。本学とチュラ
ロンコン大学との間に大学間協定を締結したのを機に、本セミナーは本学を先方に知っても
らうために開いたものです。チュラロンコン大学は首都バンコクにあるタイで最も大きな総
合大学でありタイのエリートを養成しています。すでに博士課程の学生およびポストドクト
ラル研究員が本学に来て、研究活動も行っています。
7月 18 日に和田チュラロンコン大学教授の案内で大学本部を表敬訪問し、副学長の Dr.
Werasak Udomkichdecha 他大学幹部と懇談しました。その後, 和田教授の案内で同大学の主
要施設を見学しました。翌 19 日の午前、豊田工大セミナーを開催し約 50 名の学生、教員、
国立研究所の研究員が集まりました。生嶋学長の基調講演では、本学全体の紹介に加えて、
とくに大学院博士課程にたくさん学生が来るようにと本学の院生の生活と奨学金制度につい
て詳しくお話しがありました。
成清教授は、
“Control of a class of underactuated mechanical systems”と題して、自由
度の数よりアクチュエータの数が少ない劣駆動メカニカルシステムの制御問題について解説
しました.特に,原点近傍で不可制御となるクラスの劣駆動メカニカルシステムに対して,
受動速度場制御に基づくフィードバック制御系を構成し,任意の目標位置・姿勢を実現でき
ることを示しました.具体例として,従来,明確なフィードバック制御が提案されていなか
った snakeboard,平面剛体システムおよび 3 次元剛体システムを取り上げ,アニメーション
を用いて本学で開発したフィードバック制御系の有効性を紹介しました.
古谷助教授は、“Applications of Piezoelectric Actuator to Precision Positioning
- An Introduction of AZARASHI (Seal) Mechanism-“と題して、最新のピエゾアクチュエー
タの応用研究成果について解説しました。走査型プローブ顕微鏡には,広範囲な移動能と高
感度限界を有する多自由度デバイスが必要であり,一般的に,インチワーム機構と衝撃駆動
メカニズムによる粗動デバイスおよび圧電アクチュエータによる微動デバイスで構成されて
いることを説明し、XY 軸方向へのマイクロメートルオーダの移動とθ方向へのサブミリラジ
アンオーダの回転が可能な 3 自由度シールメカニズムを開発していることを解説しました.
さらに、一定摩擦力を与える電磁石とオンオフ制御される電磁石と圧電アクチュエータを組
み合わせた L 字形アザラシ機構に関して、1)移動量は圧電アクチュエータへの電圧に比例す
る、2)電磁石の慣性力と時間定数の制御によって,待ち時間と移動時間が拘束される、3)微
動モードを用いることで,粗動モードよりはるかに精度の高い位置決めが可能である等の古
谷助教授の得た最新の研究成果について解説しました。
大石教授は、本学の物質工学研究の紹介、特に研究センターの研究活動の状況を紹介すると
ともに“Novel photonics material research for broadband optical signal processing”
と題して、フォトン創生と光波制御素子材料の研究成果について話しました。フォトン創生
17
の研究では広帯域レーザ増幅媒体として開発した、遷移金属添加透明ガラスセラミックスや
Bi添加ガラスの特性や研究課題について解説し、光波制御素子材料の研究では、非線形ガ
ラス導波路素子についてその基本原理から最新の材料特性研究成果と導波路構造研究の融合
による光波制御可能性拡大について解説しました。
大変熱心にセミナーに参加してもらい、今回の企画は良い両校連携のきっかけになったと考
えられます。今回の企画のお世話いただいた和田教授より、より良好の関係を密にするには、
教員の交流、特に本学からの教員の派遣が重要であるとのご指摘をいただきました。チュラ
ロンコン大学といえども、指導者は不足しており、日本から教員の派遣を望んでいるとのこ
とでした。このような点が、今後の連携関係強化の課題と考えられます。
(大石
泰丈)
チュラロンコン大学本部表敬訪問
18
Dr. Werasak Udomkichdecha チュラロンコン大学副学長と懇談する生嶋学長
基調講演を行う生嶋学長
19
講演を行う成清教授
講演を行う古谷助教授
講演を行う大石
20
平成18年度国際連携活動報告
2007 年 3 月 14 日~17 日にかけて、チュラロ
ンコン大学理学部を訪れ、両大学の連携推進の
ために、以下の打ち合わせを行った。
① 各種学術交流補助金への積極的な申請に
ついて
② 両大学の国際交流に関するホームページ
開設について
③ 研究交流の活性化について
④ 協定研修生制度を利用した学生交流の活性化について
また、和田重孝教授と共同研究を行っている「籾殻シリカの利用技術の開発」についても
研究進捗状況および今後の研究計画についての打ち合わせを行った。
(齊藤和也)
21
高分子科学を通じての交流活動
タイにおける交流活動
チュラロンコン大学石油および石油化学大学院大学(日本学術振興会二国間共同研究プロ
ジェクト)やマヒドン大学、チェンマイ大学などとの共同研究
<チュラロンコン大学石油および石油化学大学院大学との共同研究>
本学とチュラロンコン大学とは昨年に大学間協定を締結した。その一環として、最近、本
学大学院工学研究科とチュラロンコン大学石油および石油化学大学院大学の間で学部間協定
が結ばれた。石油および石油化学大学院大学とは、日本学術振興会の二国間共同研究をここ
2年ほど行ってきており、博士課程の複数の学生が本学に数ヶ月滞在しては測定技術やデー
タ解析技術の修練を熱心に行っている。共著論文も既に数多く出している。また 2007 年6月
に石油および石油化学大学院大学で行われる The 2nd International Conference “Advances
in Petrochemicals and Polymers”では、その組織委員の一人として貢献し、またキーノー
ト講演を行うべく招待されている。これ以外にもタイのいくつかの大学との間で共同研究を
行ってきた。例えばチェンマイ大学理学部の教官が、日立国際奨学財団の援助の下、2007 年
1-3 月の期間、当研究室に滞在し、数多くの共同研究を行った。また、マヒドン大学理学部の
教官が 10 日ばかり滞在し、共同実験を行った。さらにはナラスアン大学コンピュータ学科長
も表敬訪問をしてくださった。今後、ますます、チュラロンコン大学をはじめとする数多く
のタイの大学、研究機関との研究交流を推し進めていきたいと考えている。
韓国の研究者との間でも、表敬訪問を互いに行い、また昨年、ポハンならびにソウルでの
国際会議に招待され、互いの研究交流を深めた。また、放射光施設 SPring-8 で昨年夏に行わ
れた国際会議で来日したハンナム大学の教授が今年、サバティカルで研究室に半年ほど滞在
する予定である。インドの国立化学研究所との間では、長年にわたって、高分子の相転移現
象に関する共同研究を行い、互いに訪問、活発な議論を行ってきている。この研究所は、丁
度、日本で言えば理化学研究所のような位置づけにあり、非常にレベルの高い研究機関であ
る。そこで学んだ博士が現在ポスドクとして研究室に滞在し、数多くのヒットを飛ばしてく
れている。また同じく、この化学研究所で学んだ学生が、現在、博士課程学生として在籍し
ている。
日本を取り巻くアジア各国における高分子科学研究の発展には目覚しいものがある。その
流れの中で、互いの知識や情報を交換し合い、研究者同士の友情を深めていく…そして、そ
の結果として、本学の素晴らしさを広く海外に知っていただく…その意味でも、今後益々、
海外との共同研究の輪を広げていければ、と考えている。
(田代
22
孝二)
v.
レンヌ大学
レンヌ大学からの研修生を受け入れて
光機能物質研究室では、2005 年度よりフランスのレンヌ大学(フランス)からの研修生の受
け入れを行なっており、2006 年度も 4 月から 6 月末までの 3 ヶ月間、Sylvan Nizac 君が来日
し、研究室の一員として共に研究活動に励みました。この研修は、同大学が行っている海外
研修制度であり、各国の大学、企業等の研究機関に学生を派遣しています(図 1)。本学との
大学間協定は、この研修制度をきっかけに結ばれました。
例年感じることは、フランスから訪れる研修生たちは、日本にいるこの数ヶ月でなるべく
多くのことを身につけようと、来日前の事前準備も怠り無く皆非常に意欲的で研究熱心なこ
とです。また、毎年立派な研修報告を作成していきます。Sylvan 君もそうで、彼のひたむき
な研究姿勢は本学の学生、特に当研究室の学生にも良い刺激となっていると思います。
一方、研究を離れたプライベートな時間の過ごし方には、やはりそれぞれ個性がでるよう
です。日本の伝統文化に興味を持ち観光に出る人がいる一方で、精密電子機器が好きで電気
屋さんに足繁く通う人、また栄の夜の魅力を満喫しすぎて食費が足り無くなる人などなど。
Sylvan 君は、どちらかというとインドア派だったようで、研究室の学生と夜を徹してパソコ
ンの多人数参加型のオンラインロールプレイングゲームなどをしたという話を聞くこともあ
りました。ネットワーク上で、彼の友人(フランス人)と、研究室の学生の友人(日本人)とで
協力してゲームを進める中で、仮想空間内での国際交流を大いにはかったとか、はからなか
ったとか。インターネットの普及で世界が狭くなっているのを実感する一コマでした。
超高速大容量光通信技術への応用を目指した各種光機能材料の創成が、当研究室での研究
内容の大きな柱の一つです。自分達が楽しんでいるゲームを成立させているインフラに関す
る研究ということもあり、一層興味を持って研究に取り組んでいたようです。フランスに帰
ってからも日本で身につけた知識を基に博士課程にも進み、いつの日かまたここで研究をし
たいと目を輝かせて語った彼の言葉が大変印象的でした。
光機能物質研究室のメンバーとのひとこま
23
(大石
泰丈)
vi.
国立中興大学
台湾のほぼ中西部に位置する台中市(Taichung)は台湾第三の都市であるが、風光明媚な場
所として知られている。 中興大学は(National Chung Hsing University, Taichung, Taiwan)
は 1919 年に創立し、現在学部学生数約1万人、大学院 5,200 人(内博士後期課程 1,200 人)
の総合大学である。2005 年度には、台湾政府の COE プロジェクトに選ばれており、近年台中
市を中心としたハイテク関連企業誘致が進む中、中興大学は”Center of Nano-science and
Nano-technology”, 及び“Computer and Information Network Center”を有し、ナノテク
関連研究が活発に行われてきている。
本学とは 2006 年 12 月に大学間協定が調印され、研究および教育において密接な連携が推
進されてきている。即ち、中興大学工学部物質材料科学学部とは、磁性薄膜、磁性ナノ粒子、
あるいはそれに関連した分野で協定締結前から鋭意共同研究を行ってきているが、2005 年度
においては、中興大学にて学術フロンティアセンター「未来情報記録材料」シンポジウムを
11 月に開催し、成功裡のうちに終えることが出来た。また 2006 年 12 月には同センタの中間
報告会シンポジウムには中興大学からも研究報告が行われ、さらには H19 年 1 月には大学間
協定にもとずく交換留学生として修士学生 1 名が情報記録材料機能研究室に研究のため約 2
週間滞在し、実験を行った。
一方、文科省支援「魅力ある大学院教育イニシアティブ」プログラムの観点において、ダ
ブルデグリ・プログラムの実現に向けた努力が行われており、その大綱がほぼ纏まりつつあ
る状況である。
2007 年度は、教員のみならず、学生の交流をも活発化する予定である。ま
た中興大学との共同研究「超高密度記録材料を目指した自己組織原子制御化学法による磁性
ナノ粒子の作成とその物性の解明」
(日本・台湾交流協会支援)が採択され、今後ますます共
同研究に弾みがつくと期待される。
(鈴木
24
孝雄)
調印式写真
トヨタシンポジウムの写真
25
vii. ホーチミン自然科学大学,
viii. ハノイ工科大学
ベトナムの大学との協定活動
ベトナムの基幹大学である The University of Natural Sciences, Ho Chi Minh City およ
び Hanoi University of Technology と 2006 年 12 月 6 日および 8 日に大学間協定を結んだ。
当面は以下の協定活動を予定している。
(1)大学院学生の積極的受け入れによる大学院教育の国際化への向上
(2)大学院博士学位取得学生が帰国後に相手大学の教員になった時点で、研究交流を
実質的に進展させる
The University of Natural Sciences
Hanoi University of Technology
26
(三田誠一)
ix.
リーハイ大学
2006 年 6 月 4 日~5 日、生嶋学長とともにリーハイ大学を訪問して大学間連携および共
同研究の打ち合わせを行い、2007 年 3 月に大学間協定を締結した。現在、H. Jain 教授
と「シリカガラスの分極率と構造」に関する共同研究を行っており、2007 年 2 月から 4
ヶ月間の予定で、本学 Anders Harpoeth PD 研究員がリーハイ大学で研究を進めている。
また、本年 6 月に開催の先端フォトンテクノロジー研究センター・シンポジウムにて、
H. Jain 教授に招待講演をしていただく予定である。
(齊藤和也)
27
x.
ブルーノ大学
ブルーノ工科大学(機械工学部)との国際交流に向けての活動
ブルーノ工科大学はヨーロッパ中央に位置するチェコ第2の都市ブルーノ市にある歴史ある
大学である。
(1848 年設立、現在、8 学部。学生数、約 18,000 人。)報告者(飯野)はヨーロ
ッパでの材料強度、破壊、疲労などの国際学会に出席、論文発表するなかでブルーノの研究
者の発表に関心を持ちいつの日か交流できることを夢みていた。そんな中トヨタ自動車がチ
ェコに合弁会社を設立し多くの日本企業もチェコに進出をはじめていることを聞き、学術・
文化の上でのしっかりした交流が非常に重要になると感じ、2006 年 1 月始め、ブルーノ工科
大学に交流の申し出をした。
小生を知っている教授がおられ非常に好意的に受けていただき話は順調に進み、ブルーノ
工科大学の機械工学部との交流を進めたい旨の大まかな返事を受けた。
(なおこの間、大変な
る御助力いただいた豊田通商ヨーロッパ会社ブルーノ事務所の神戸氏(報告者の知人)とチ
ェコ投資庁のアリーチェ・トマシコバ氏(神戸氏の知人)に厚く感謝の意を表する。)
そんな中ブルーノ市ミッション(一員としてブルーノ工大の副学部長)が訪日中に豊田工
大を訪問したい旨の打診があった。訪問団には大学教授と共にブルーノ市長、副市長、投資
庁員などもおられるため飯野一人で対応しきれないと判断し上中企画部長にも大いなる支援
をお願いした。更に生嶋学長、鈴木副学長、田中副学長、柏原常務理事、渡部事務局長など
のご理解とご協力もいただいて 3 月 28 日訪問団を受け入れた。学長、副学長、常務理事、事
務局長をはじめ大学関係者と懇談し相互理解を非常に深めることができた。この会のあと学
内案内、研究室案内を行った。4 月以降も交流に向けての連絡が続きその中で PD 研究員の受
入の話がまとまり手続を経て 2006 年 9 月より Vit Jan 氏を本学 PD 研究員として受け入れて
いる。連携推進に向けて 9 月下旬齋藤助教授が 10 月始めに飯野教授がブルーノ工大を訪問し
た 。
11
月 に は 国 際 会 議 で 上 田 教 授 と 吉 村 助 教
授
がブル−ノ工大を訪れている。2007 年1月連携に向けて相互の具体的な手続きを始めた。3 月
になりブルーノ工大から機械工学部長署名の覚書を受け取っている(窓口は来学された Jiri
Svejcar 教授)。4 月に国際連携委員会に国際交流協定締結計画書を提出し手続きが進んでい
る。
(飯野豊)
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ブル-ノ工科大学
大学間連携を推進するために、2006 年 9 月 22 日ブルーノ工科大学を訪問した。J. Svejcar
教授に機械工学科の各研究室を案内していただいた。また、チェコ投資局の方から、日本-
チェコの科学交流を進めており、本学とブルーノ工科大学との連携を積極的にサポートした
いとの話があった。現在、飯野教授を中心に部局間協定締結の準備をすすめているところで
ある。
J. Svejcar 教授(右端)
(齊藤和也)
29
5.外国人教員、ポストドクトラル研究員、留学生のリスト
(2007 年 4 月 1 日現在)
非常勤講師
氏名
担当授業科目
国籍
D.McAllester
―
S.Kakade
―
機械学習入門(TTIC遠隔授業)
J.Xu
―
D.Ramanan
―
C.Phillips
D.C.Brown
T.Phillips
英語(スピーキング1・2、プレ
ゼンテーション1・2、アカデミッ
ク・ライティング1・2、英語特別
演習1・2、ディスカッション2
アメリカ
イギリス
イギリス
ポストドクトラル研究員
PD研究員名
研究室
学位取得大学
Jianming Zhang(張 建明)
極限高分子材料
中国科学院 (中国)
Tieren Gao
情報記録機能材料
Fudan University(中国)
Jiangwei Cao
情報記録機能材料
Lanzhou University(中国)
Lihui Huang(黄 立輝)
光機能物質
Chaines Academy of Science(中国)
Guanshi Qin
光機能物質
Changchun Institute of Optics(中国)
リサーチファカルティ
Myongji大学(韓国)
表面科学
Indian Inst. of Techol.Dclhi(インド)
極限高分子材料
Pnue University (インド)
国籍
中国
Jae-Hoon Huh
RakeshKumarJoshi
Erathimmanna Bhoje Gowd
インド
Balamurugan Balasubramanian
Rajan Jose
Ahmed Yousuf Saber
半導体
Indian Institute of Technology Delhi (インド)
光機能物質
Mahtma Gandhi University (インド)
設計工学
琉球大学
バングラディッシュ
Pranabesh Barua
フロンティア材料
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Indian Institute of Tech (インド)
Tran Thai Son
情報通信
豊田工業大学
Nguyen Nguyen Phuoc
情報記録機能材料
豊田工業大学
Hnin Yu Yu Ko
情報記録機能材料
神戸大学
ミャンマー
Yevgen Pogoryelov
情報記録機能材料
Institute for Magnetism NAS of
Ukraine(ウクライナ)
ウクライナ
P.Ravindra S.De Silva
設計工学
会津大学
スリランカ
Suttnum Phongtamrug
極限高分子材料
Chulalongkorn University (タイ)
タイ
Chien-Chao Chiu
表面科学
National Tsing Hua University(台湾)
台湾
Anton V.Visikovskiy
表面科学
九州大学
ロシア
材料プロセス
Dokuz Eylul University (トルコ)
トルコ
材料力学
Bruno University of Technology(チェコ)
チェコ共和国
Anders Harpoth
フロンティア材料
Technical Univ.of Denmark(デンマーク)
デンマーク
Vincent Petit
フロンティア材料
University of Caen (フランス)
フランス
Giuseppe De Marco
総合情報センター
情報技術研究室
サレルノ大学(イタリア)
イタリア
大家 哲朗
設計工学
東北大学
大森 雅登
ナノ電子工学
東京大学
吉田 英司
情報通信
名古屋大学
市來 龍大
X線レーザ・プラズマ工学
九州大学
久保田 雄介
X線レーザ・プラズマ工学
筑波大学
原 紳介
表面科学
東京理科大学
塙坂 真
極限高分子材料
大阪大学
橋田 朋子(池本)
極限高分子材料
大阪大学
光機能物質
東京工業大学
有機材料化学
東北大学
吉田 昌史
リサーチファカルティ
広島国際学院大学
打田 正樹
リサーチファカルティ
名古屋工業大学
ベトナム
Cagri Tekmen
Vit Jan
日本
荒井 雄介
関戸 大
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外国人PD研究員の受け入れ実績
(2007年4月1日現在) 国名
人数
国名
人数
中国
21
ベトナム
2
インド
17
ウクライナ
1
韓国
12
エリトリア
1
ドイツ
4
オランダ
1
ロシア
4
チェコ共和国
1
バングラディシュ
3
ギリシャ
1
アメリカ
2
チュニジア
1
イギリス
2
デンマーク
1
オーストラリア
2
フィリピン
1
スウェーデン
2
ブラジル
1
ポーランド
2
モロッコ
1
スリランカ
2
ミャンマー
1
台湾
2
ルーマニア
1
トルコ
2
タイ
1
フランス
2
イタリア
1
30カ国
95
(現在まで95名(30カ国)の外国人 PD 研究員を受入れ)
32
留学生
学年
氏名
性別
博士1年
Chantrasakul Siripan
女
博士1年
Nguyen Nam Thanh
博士1年
博士1年
博士2年
専攻
研究室
Mahidol University
極限
極限高分子材料
男
ベトナム Vietnam National University
極限
情報記録機能材料
Pham Trinh Pham Tuyet
女
ベトナム University of Natural Sciences
情報
情報通信
Vo Van Tam
男
University of Natural Sciences
情報
情報通信
インド
Sri Krishnadevaraya University
極限
極限高分子材料
Kummetha Raghunatha Reddy 男
最終学歴
タイ
ベトナム
博士2年
曹維宇
男
中国
北京化工大学
極限
極限高分子材料
博士2年
Tung Fa-Kuei
男
台湾
National Dong Hwa University
極限
表面科学
協定研修生
Yohann Laurent
男
フランス レンヌ大学
極限
光機能物質
協定研修生
Romain Bacus
男
フランス レンヌ大学
極限
フロンティア材料
特別研究学生
Matthieu Blandin
男
フランス カン大学
極限
フロンティア材料
※極限:極限材料
情報:情報援用工学
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6.終りに
本ニュースレターは、本学国際戦略本部の活動状況の概要を広く皆さんに知っていただく目
的とともに、皆さんからのご意見を基に、本学の更なる国際化に向け、スパイラルアップす
ることを念頭に企画しております。 従いまして、
「単なる報告」という枠からすこし離れて、
今後の計画等も含めて記事にしていく予定です。
この第 1 巻を発するにあたり、海外連携大学と積極的に交流をもっている教員の方々にそれ
ぞれの大学との活動状況の記事をお願いし、多大のご協力を得て本ニュースレターを発刊す
ることができました。心から感謝の意を表す次第です。
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豊田工業大学国際戦略本部 News Letter Vol.1
平成 19 年 4 月
豊田工業大学国際戦略本部 発行
〒468‐8511 名古屋市天白区久方 2-12-1
企画部
TEL:052-809-1723
FAX:052-809-1741