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ノバルティスホールディングジャパン株式会社
〒105-6333
東京都港区虎ノ門1丁目23番1号
虎ノ門ヒルズ森タワー
MEDIA RELEASE • COMMUNIQUE AUX MEDIA • MEDIENMITTEILUNG
2015年3月3日
報道関係各位
この資料は、ノバルティス(スイス・バーゼル)が2015年3月2日(現地時間)に発表したものを日本語に翻訳(要
約)したもので、参考資料として提供するものです。資料の内容および解釈については英語が優先されます。英
語版はhttp://www.novartis.comをご参照ください。
ノバルティス、グラクソ・スミスクラインとの事業移管完了を発表
•
グラクソ・スミスクライン(以下GSK)オンコロジーのポートフォリオの移管、コン
シューマーヘルスケアの合弁事業の設立、インフルエンザ以外のワクチン事業のGSK
への移管を含む、GSKとの事業移管を完了
•
成長分野である革新的医薬品、アイケア、ジェネリック医薬品に、より明確にフォーカス
•
GSKのオンコロジー製品と2つのパイプライン化合物の導入により、標的療法および低
分子医薬品におけるノバルティスの地位が拡大され、ノバルティスがより望まれる併
用療法のパートナーに
•
取引により、コア売上高営業利益率の速やかな向上と全般にわたる財務力のさらなる
下支えを予測
2015年3月2日、スイス・バーゼル発 ― ノバルティスは本日、グラクソ・スミスクライン
(GSK)との一連の事業移管が完了したことを発表しました。この移管には、オンコロジー
領域の製品やパイプライン化合物のGSKからの移管、両社のコンシューマー向け部門の合
弁事業による世界有数のコンシューマーヘルスケア事業の創設、およびインフルエンザ以
外のワクチン事業のGSKへの移管が含まれています。この事業移管は、ノバルティスによ
る世界的なポートフォリオ転換の一環として、2014年4月に発表されました。
ノバルティスCEOのジョセフ・ジメネスは、次のようにコメントしています。「今回のGSK
との事業移管の完了は、ノバルティスのフォーカスを絞り込むとともに、主力の成長事業
領域における主導的な地位をさらに強固にするものです。今回の戦略の進化が、利益を向
上させ、ヘルスケア産業における将来的な変化にも対応できる体制を整えてくれると期待
しています」
本日発表された事業移管により:
•
ノバルティス オンコロジーは、全世界で25を超える固形・血液腫瘍領域の疾患に対
する22の治療薬を有することになります。それまでの治療を変えるようなノバルティ
ス オンコロジーの既存薬剤群に、新たに悪性黒色腫、腎細胞がん、血液疾患領域の新
たな治療薬が加わったことで、重要な分子経路を標的とする固形および血液腫瘍領域
の幅広いポートフォリオがさらに強化されます。
•
ノバルティス オンコロジーの高く幅広い研究開発力や市場での優位性により、ノバル
ティスは、GSKから移管された医薬品を最大限に活用できるものと見込んでいます。
これらの医薬品には、以下が含まれます:
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o
ともに転移性悪性黒色腫の治療薬として承認されているBRAF阻害剤 Tafinlar®およ
びMEK 阻害剤Mekinist™ 。GSKが2015年2月6日に発表したCOMBI-d試験の全生存に
関する結果では、BRAF V600E/K変異陽性転移性悪性黒色腫の患者さんにおける
TafinlarとMekinistの併用療法が、Tadinlar単剤療法に比べて、死亡リスクに統計的に
有意な減少をもたらすこと(ハザード比[HR]0.71[95%信頼区間(CI):0.55、
0.92]、p=0.011)が示されました。
o
腎細胞がんの第一選択薬として有意な効果を示すVEGFR阻害剤ヴォトリエント®。
o
血小板減少症治療薬Promacta®(日本での製品名: レボレード®)、HER2陽性
転移性乳がん治療薬タイケルブ®、慢性リンパ性白血病治療薬アーゼラ®も今回
の取引に含まれています。
•
ノバルティスは、新たな化合物や標的分子につながり得る、GSKの現在および将来の
オンコロジー領域の研究開発パイプライン(ワクチンを除く)に対するオプトイン権
も保有します。今回移管されたGSKのオンコロジー製品の2014年の売上高は約20億米
ドルで、2013年と比べて、現地通貨ベースで約32%成長しています 1。
•
ノバルティス OTCとGSK コンシューマーヘルスケアは、合弁により、世界をリード
するコンシューマーヘルスケア企業(「グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・
ヘルスケア」)を創設し、ノバルティスは株式の36.5%を保有することによって、大
幅な利益を維持します。グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケアは、
ウェルネス、オーラルケア、栄養補助飲料、スキンケアの4つの主要なOTCカテゴリー
において、主導的な地位を得ると期待されています。合弁事業は、先進国をはじめ、
主要な新興国市場において、規模と商業的プレゼンスを有します。
•
ノバルティスのインフルエンザ以外のワクチン事業は、GSKに移管されました。
2013年以降、ノバルティスは、ポートフォリオ転換のため、その他にも戦略的な取引を実
行してきました。2015年1月、アニマルヘルス事業をイーライリリー・アンド・カンパニ
ーに対して約54億米ドルで移管しました。このイーライリリーとの取引によって、2015
年第1四半期、約47億米ドルの例外的な税引き前利益を計上します。
2014年10月、インフルエンザワクチン事業を2億7,500万米ドルでCSL社に移管することで
合意したと発表しました。この取引は2015年末に完了する見込みです。また2014年1月、
輸血診断事業は、17億米ドルでGrifols 社への移管が完了しています。
契約条件および財務的影響
GSKに対するインフルエンザ以外のワクチン事業の移管およびノバルティス OTCとGSK
コンシューマーヘルスケアによる合弁事業の設立により、ノバルティスは例外的規模の利
益を計上することになります。これについては、2015年第1四半期の業績に関するリリー
スで報告します。
GSKのオンコロジー製品
ノバルティスは、2つの開発品を含む、GSKのオンコロジー製品を、合計160億米ドルで取
得しました。その内最大15億ドルは、いくつかの開発マイルストーンの達成を条件としま
す。
1 上記の米ドルによる金額は、GSKによって報告されたUKポンドによる金額を、便宜的に変換したものです。
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ノバルティスOTCとGSKコンシューマーヘルスケアによる合弁事業
ノバルティスは現在、ノバルティスOTCとGSKコンシューマーヘルスケアによる合弁企業
の株式36.5%を保有しています。この投資は持分法会計を使って処理され、関連会社から
の収入として報告されます。ノバルティスはまた、合弁企業の取締役会11議席のうち、4
議席を有しています。さらにノバルティスは、ある一定の少数持分およびその持分を売却
する権利を有し、後者については、仮に実行される場合、予め定められた市場価格に基づ
いた価格決定方法を使って実行されることになります。
GSKへのインフルエンザ以外のワクチンの売却
ノバルティスは、ワクチン事業(インフルエンザワクチン事業を除く)を最大71億米ドル
にロイヤルティを加えて、GSKに移管しました。この71億米ドルは、取引完了に伴い支払
われた52.5億米ドルおよび将来的なマイルストーンに伴う支払い最大18億米ドルから成
ります。
免責条項
本リリースには、現時点における将来の予想と期待が含まれています。従って、その内容
に関して、また、将来の結果については、不確実な要素や予見できないリスクなどにより、
将来の結果が現在の予想と異なる場合があることをご了解下さい。なお、詳細につきまし
ては、ノバルティスが米国証券取引委員会に届けておりますForm 20-Fをご参照下さい。
ノバルティスについて
ノバルティスは、ヘルスケアにおける世界的リーダーです。革新的な新薬、アイケア(眼
科用医療機器、コンタクトレンズなど)、高品質かつ安価なジェネリック医薬品など、幅
広い分野の製品を提供しています。ノバルティス グループ全体の2014年の売上高は580
億米ドル、研究開発費は99億米ドル(減損・償却費用を除くと96億米ドル)でした。スイ
ス・バーゼル市に本拠を置くノバルティスは、2014年12月末現在、約133,000人の社員を擁
しており、世界180カ国以上で製品が使われています。詳細はホームページをご覧くださ
い。http://www.novartis.com/
以上
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