テクニカル・ノート Technical NOTE 進化を続ける STM32 ハイエンド・シリーズ STM32F746/F446 Cortex®-M7 コアでさらに広がる STM32 ハイエンド・シリーズ Cortex-M7 コアベース STM32F7 シリーズ ARM® Cortex-M コア搭載マイコンで、豊富な実績を誇る ST マイク S TM3 2 F7 4 6 / 7 5 6 シリーズは最高動作周波数 2 00MH z のロエレクトロニクス（以下 ST）の STM32 シリーズに、新たに世界 Cortex-M7 コアによる高性能（1000 CoreMark）と、フルセットの初の Cortex-M7 コア搭載製品である STM32F7 シリーズが加わりまペリフェラルにより、あらゆるコンシューマ機器、産業機器の制御にした。高性能 Cortex-M7 コアの性能を最大限に引き出す ST 独自の対し、高度なリアルタイム処理性能と拡張性を提供する超高機能製品アーキテクチャ（AXI/AHB マルチレイヤバスマトリクス、内蔵 Flash です。メモリからのゼロ・ウェイト実行を可能とする ART Accelerator™）により、従来のマイコンの性能を大きく超える 1000 CoreMark を STM32F746/756 実現しています。さらに、STM32F4 シリーズとの互換性を保って ■ CPU 動作周波数：200MHz おり、アプリケーションのプラットフォームに新たな可能性を提供 ■ 1000 CoreMark、200MHz 動作時します。一方、Cortex-M4 ベースの STM32F4 シリーズにも新たに ■ 最大 1MB の内蔵 Flash メモリ、 STM32F446 が加わり、STM32 ハイエンド・シリーズのラインアッ分散配置した大容量 SRAM（320KB + 16KB ITCM + バックプはさらなる進化を続けます。アップ SRAM 4KB）、命令 / データキャッシュ（各 4KB）これらの 2 製品が加わり、現在、STM32 ハイエンド・シリーズとして、以下の 7 製品群を展開しています。 ■ ST 独自の Flash メモリ・アクセラレータ、 AXI/AHB マルチレイヤバスマトリクス ■ SDRAM 対応外部メモリコントローラ（FMC） <Cortex-M4 ベース > ■ デュアル Quad SPI（QSPI） ■ STM32F401/F411　■ STM32F405/415 ■ 専用 DMA を搭載した Ether、USB 2.0 OTG HS、 ■ STM32F407/417　■ STM32F446 Chrom-ART アクセラレータ（高速グラフィック処理理用ハード ■ STM32F427/437　■ STM32F429/439 ウェア・ブロック） ■ TFT-LCD コントローラ <Cortex-M7 ベース > ■ CMOS カメラ I/F ■ STM32F746/756 ■ 12bit ADC x3 ユニット（最大 24ch, 2.4Msps）、12bit DAC x2 ■ 最大 15 個の 16bit/32bit タイマ（200MHz カウントクロック、ここでは、STM32F746/F756 シリーズと、STM32F446 をご紹介します。モータ制御対応タイマ含む） ■ セキュリティおよび暗号化機能 ■ LQFP（100pin/144pin/176pin/208pin）、 UFBGA（176pin）、TFBGA（216pin）、WLCSP（143pin） CoreMark DTCM 1200 ITCM AHBS Cortex-M7 L1-Cache 4KB I/D 1000 1x AXI to 4x AHB layer 800 USB HS DMA LCD-TFT DMA Chrom-ART AcceleratorTM DTCM RAM 64 KB ITCM RAM 16 KB AHBP ART Accelerator AXI to Multi-AHB Cortex-M7 398 CoreMark SRAM 240 KB 8 layer multi-AHB bus matrix 608 CoreMark Cortex-M4 SRAM 16 KB 120 AHB2 ペリフェラル FMC 180 ARM PARTNERS SUCCESS 200 APB1 AHB1 ペリフェラル Cortex-M3 図 1：STM32 ハイエンド・シリーズ CoreMark 性能 20 Ether DMA FLASH 1MB 400 0 AXIM DMA2 1000 CoreMark 600 200 DMA1 （外部メモリコントローラ） MHz QuadSPI 図 2：STM32F7 アーキテクチャ APB2 STマイクロエレクトロニクス株式会社 Cortex-M4 コアベース STM32F446 新たなアプリケーション開発プラットフォーム STM32Cube STM32F446 は、最高動作周波数 180MHz の Cortex-M4 コア現在、ST ではユーザのソフトウェア開発負荷を削減するソフト（608 CoreMark）に、豊富な外部 I/F とコンパクトな内蔵メモリを組ウェアパッケージ STM32Cube を提供しています。これは、PC 用み合わせた STM32F4 シリーズのスタンダードとなる新製品です。外部メモリの拡張性を実現する SDRAM I/F およびデュアル Quad SPI の GUI ツール（STM32CubeMX）とファームウェアライブラリ（STM32Cube）のパッケージとして無償で提供されます。や、CMOS カメラ I/F、専用電源を持った USB OTG HS/FS、SDIO などの豊富な外部 I/F は、アプリケーションにシームレスな拡張性を STM32CubeMX：ペリフェラルの初期設定 C コード自動生成、ピン提供します。これらにより、さまざまな産業機器やコンシューマ機器アサイン、消費電力計算が可能に自由度の高いプラットフォームを提供します。 STM32Cube：ペリフェラル・ライブラリ、USB ライブラリ、 STM32F446 TCP/IP スタック、グラフィック・ライブラリ、各種サンプルプログ ■ CPU 動作周波数：180MHz ラム、および、STM32 シリーズ製品間でのアプリケーションソフト ■ 512KB または 256KB 内蔵 Flash メモリ、の移植を容易にするハードウェア抽象化レイヤ（HAL） 128KB 内蔵 SRAM、バックアップ SRAM 4KB ■ ST 独自の Flash メモリ・アクセラレータ煩わしいペリフェラルの初期設定は、簡単なグラフィカル・ウィザー ■ SDRAM 対応外部メモリコントローラ（FMC）ドを使用して終えることができますので、ユーザはアプリケーション・ ■ デュアル Quad SPI（QSPI）ソフトの付加価値の追求に、より多くの時間を割くことが可能となり ■ CMOS カメラ I/F ます。 ■ USB 2.0 OTG FS x1 + HS/FS x1 ■ 最大 20 個の通信インタフェース（USART x4、UART x2、お問い合わせ先 SPI x4、I2C x4、CAN x2、シリアルオーディオ I/F x2、 S/PDIF、SDIO） ST マイクロエレクトロニクス株式会社営業部　TEL：03-5783-8310　FAX：03-5783-8216　http://www.st-japan.co.jp ■ 12bit ADC x3 ユニット（最大 24ch、2.4Msps）販売代理店 ■ 12bit DAC x2 ■ 最大 14 個の 16bit/32bit タイマ（モータ制御対応タイマ含む） ■クロニクス株式会社：03-5322-7191 ■株式会社トーメンエレクトロニクス：03-5462-9622 ■ LQFP（64pin/100pin/144pin）、UFBGA（100pin）、 ■株式会社バイテック：03-3458-4611 WLCSP（81pin） ■伯東株式会社：03-3355-7635 動作周波数（MHz） NEW 200 STM32F746 NEW 180 STM32F446 168 ユーザーコード STM32F427 STM32F429 STM32CubeMX STM32F405 STM32F407 100 84 ■アクシスデバイス・テクノロジー株式会社：03-5484-7340 PC上の設定ツール STM32Cube 組込みソフトウェアミドルウェア RTOS, USB, TCP/IP, Graphics... STM32F411 STM32F401 機能エントリースタンダードハイエンド省電力アーキテクチャ（Dynamic eﬃciency）カメラI/F 外部メモリコントローラ SDRAM I/F（STM32F446）グラフィック・アクセラレータ TFT-LCDコントローラ SDRAM I/F 図 3：STM32F7 シリーズ、F4 シリーズラインアップユーザーの設定に応じた C言語プログラム・コードの初期化ファイルを自動生成ハードウェア抽象化レイヤ図 4：STM32Cube ソフトウェア・パッケージ ARM PARTNERS SUCCESS 21