製品概要と設定について 2014.06.01 ソリューション第2事業部 プロダクトサービス部 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 目次 1. Toolbox for UST とは 1-1. 利用例 1-2. IBMi 通信アダプターの状況 2. 既存の Toolbox と UST 版の違い 2-1. コマンド対比表 2-2. 全銀TCP/IP について 3. Toolbox for UST 実行画面 3-1. 全銀Aセンター制御F1 の画面 3-2. 全銀Aセンター制御F2 の画面 3-3. 全銀Bセンターの画面 3-4. JCA手順 端末側の画面 3-5. JCA手順 センター側の画面 3-6. 全銀AセンターLOG1 の画面 4. ポート定義 5. UST通信モジュール設定 6. セットアップについて 7. 運用CLプログラムについて 8. 『UST』のハードウェア構成 9. 動作環境 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 1 1. Toolbox for UST とは • 全銀/JCA手順の通信を、TCP/IPに変換するソフトウェ アと、セイコーソリューションズ社製のプロトコルコン バータ『UST』のセットです。 既存の Toolbox Toolbox for IBM i Toolbox for IBM i 全銀BSC/JCA 全銀/JCA モデム V.24 全銀TCP/IP TA 全銀/JCA Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 2 1. Toolbox for UST とは • TCP/IPに変換する事により、Ethernetで接続でき、 – IBM i に通信カード(スロット)が不要 – WAN 経由でも接続可能 • と言ったメリットが生まれます。 モデム Toolbox for IBM i 全銀/JCA 全銀TCP/IP Toolbox for UST 全銀/JCA V.24 TA Ethernet LAN WAN V.24 モデム UST Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 3 1-1. 利用例 • WAN 経由で接続できますので、サーバー統合やデータセ ンターの利用等により、システムが遠隔地に移動する場 合でも、モデムを拠点に残す事が可能です。 札幌 IBM i 災害対策での通信環境の二重化に サーバー統合でも、拠点にモデムを残したい 構内LANでも、広域WANでも構築可能です。 東京 大阪 Toolbox for UST Toolbox for UST TA モデム *UST製造元:セイコーソリューションズ株式会社 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 4 1-2. IBM i 通信アダプターの状況 • 採用実績の多かった 『#6805 PCI-X 2回線WAM通信アダ プター』は、営業活動が終了しており、現在入手可能な ものは『 #2893 PCI-e 2回線WAN/モデム通信アダプター 』になります。 • #2893の内蔵モデムは、同期モデム機能が無い為、実質1 回線で1スロットを消費する事になります。 #6805 #2893 ポートの種類 2回線通信ポート(V.24) 2回線通信ポート(V.24) 内 1回線は内蔵モデム スロットの規格 PCI-X PCI-e Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 5 2. 既存の Toolbox と UST版の違い • 通常版とUST版の主な違い 操作方法 コマンド メッセージID 通信処理 通常版 UST版 全銀/JCA プロトコルのパラメータは同じ 既存のコマンド 共存の為、新コマンド 既存のメッセージID 先頭 3文字が変更/一部、更改 BSCインターフェース TCP/IPインターフェース コマンド CMNJCACTR CMNJCUCTR メッセージID EVX0000 EVU0000 ベーシック Toolbox for UST で通信 UST ベーシックに復元 TCP/IPに変換 V.24 モデム LAN / WAN 操作方法は同じ 通信処理 BSC => TCP/IP Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 6 2. 既存の Toolbox と UST版の違い • UST版との主な違いは、下図のように通信処理のインタ ーフェース処理部分です。 Toolbox for System i5 Toolbox for UST 全銀Aセンター 全銀Aセンター CMNZGNACTR CMNZGUACTR ファイルI/O処理 ファイルI/O処理 Data FILE Data FILE Log FILE Log FILE 通信処理 通信処理 ICF FILE UST制御API BSCインターフェース TCP/IPインターフェース V.24 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. RJ-45 7 3. Toolbox for UST 実行画面 Toolbox for UST のメインメニューです。 ここから、全銀手順、又は、JCA手順通信機能を 使用します。 既存のToolboxと、ほとんど同じイメージでお使い 頂けます。 通信ポート定義で、回線の設定を行います。 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 8 3-1. 全銀Aセンター制御F1 の画面 電話番号を指定 回線を指定 ポートを指定 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 9 3-2. 全銀Aセンター制御F2 の画面 Toolbox for UST 同じです Toolbox for System i5 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 10 3-3. 全銀Bセンターの起動コマンド 回線を指定 Toolbox for UST ポートを指定 Toolbox for System i5 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 11 3-4. JCA手順 端末側の画面 Toolbox for UST ポートを指定 回線を指定 Toolbox for System i5 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 12 3-5. JCA手順 センター側の起動画面 回線を指定 Toolbox for UST ポートを指定 Toolbox for System i5 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 13 3-6. 全銀AセンターLOG1 の画面 Toolbox for UST Toolbox for System i5 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 14 3-6. 全銀AセンターLOG1 の画面 Toolbox for UST Toolbox for System i5 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 15 4. ポート定義 • ポート定義では、回線名を指定するのと同じように、Toolbox から見た、USTの回線資源を定義します。 • ポート名は、通信ポート定義メニューで定義します。 • 予め定義した、端末名、IPアドレス等を指定して定義を作成 します。 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 16 4. ポート定義 • 1台のUSTには、1~12枚のI/Fボードを構成でき、また、 1枚のI/Fボード(通信基板)には、2~4個の回線(V.24 コネクタ)があります。 • 各回線にポート定義でポート名を指定します。 • 複数のポート名をグループ定義して、空いている回線を 使用して通信する事も可能です。 UST LVU CH1 CH2 IP:192.168.1.195 CH3 LVU CH1 CH2 CH4 IP:192.168.1.196 CH3 CH4 ※ SC-8257 に LVU を 2枚構成した例 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 17 5. UST通信モジュール設定 • USTとIBMiが通信を行うために、UST通信モジュールの設 定を行います。設定は、各設定ファイルに記述します。 定義内容 ライブラリー ソース・ファイル ソース・メンバー 共通定義 端末定義 リンク・プロセス定義 ファンクション定義 ASTAM_OBJ ASTAM_OBJ ASTAM_OBJ ASTAM_OBJ CONFIG CONFIG CONFIG CONFIG COMMDEF TERMDEF LINKDEF FUNCDEF Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 18 5. UST通信モジュール設定 • 共通定義 IBMi の IPアドレスを定義 • 端末定義 端末(UST)側の、端末名,IPアドレス,等を定義 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 19 6. セットアップについて • • • • UST版は既存のToolboxとは別ライブラリーに、導入します。 導入から運用開始までの流れは、Tooboxの場合と同様です。 既存の通信定義がある場合は、コピーして流用できます。 勿論、共存も可能です。 Toolbox for System i5 導入 Toolbox for UST 導入 導入先ライブラリ ・QEVX ・EVXDBLIB 導入先ライブラリ ・EVXUSLIB ・EVXUSDTA、他 回線記述の作成 全銀/JCAの通信設定 テスト ~ 運用 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. ポート定義の作成 コピー コピーして回線 をポートに変更 全銀/JCAの通信設定 テスト ~ 運用 20 6-1. 全銀/JCAの通信設定 • 既存の通信定義の移行は、通信制御ファイルをコピーして、 回線名等に代わって、ポート名や電話番号等を指定します。 • 通信制御ファイルは次のとおりです。 通信制御ファイル格納ライブラリ Toolbox for System i5 (元) Toolbox for UST (先) EVXDBLIB EVXUSDTA JCA手順 全銀手順 コピー元 JFJCAP10 コピー先 JFJCUP10 JFJCAP50 JFJCUP50 Aセンター F1 JFZGNP10 JFZGUP10 Aセンター F2 JFZGNP20 JFZGUP20 Bセンター F1 JFZGNP60 JFZGUP60 Bセンター F2 JFZGNP70 JFZGUP70 端末側 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 21 6-2. コマンド対比表 ■ Toolbox for System i5 通信コマンド ■ Toolbox for UST コマンド JCA手順通信 センター側 CMNJCACTR <=> CMNJCUCTR JCA手順 センター側 (UST) JCA手順通信 端末側 CMNJCATRM <=> CMNJCUTRM JCA手順 端末側 (UST) JCA手順通信 センター側 終了 ENDJCACTR <=> ENDJCUCTR JCA手順通信 センター側 終了 JCAセンター側LOGの再編成 RGZJCALOGC <=> RGZJCULOGC JCA手順通信 センター側 LOGファイル再編成 JCA端末側LOGの再編成 RGZJCALOGT <=> RGZJCULOGT JCA手順通信 端末側 LOGファイル再編成 JCAセンター側制御ファイルの処理 WRKJCACTLC <=> WRKJCUCTLC JCAセンター側制御Fの処理 JCA端末側制御ファイルの処理 WRKJCACTLLT <=> WRKJCUCTLT JCA端末側制御Fの処理 JCAセンター側LOGの処理 WRKJCALOGC <=> WRKJCULOGC JCAセンター側LOGの処理 JCA端末側LOGの処理 WRKJCALOGT <=> WRKJCULOGT JCA端末側LOGの処理 全銀手順通信 Aセンター CMNZGNACTR <=> CMNZGUACTR 全銀手順 Aセンター (UST) 全銀Aセンター制御F1処理 WRKZGNC1A <=> WRKZGUC1A 全銀Aセンター制御F1の処理 全銀Aセンター制御F2処理 WRKZGNC2A <=> WRKZGUC2A 全銀Aセンター制御F1の処理 全銀AセンターLOG1処理 WRKZGNL1A <=> WRKZGUL1A 全銀AセンターLOG1の処理 全銀AセンターLOG2処理 WRKZGNL2A <=> WRKZGUL2A 全銀AセンターLOG2の処理 全銀AセンターLOG再編成 RGZZGNLA <=> RGZZGULA 全銀手順通信 Aセンター LOGファイル再編成 全銀手順通信 Bセンターの開始 CMNZGNBCTR <=> CMNZGUBCTR 全銀手順 Bセンター (UST) 全銀Bセンター制御F1処理 WRKZGNC1B <=> WRKZGUC1B 全銀Bセンター制御F1の処理 全銀Bセンター制御F2処理 WRKZGNC2B <=> WRKZGUC2B 全銀Bセンター制御F1の処理 全銀BセンターLOG1処理 WRKZGNL1B <=> WRKZGUL1B 全銀BセンターLOG1の処理 全銀BセンターLOG2処理 WRKZGNL2B <=> WRKZGUL2B 全銀BセンターLOG2の処理 全銀Bセンター 終了 ENDZGNBCTR <=> ENDZGUBCTR 全銀手順通信 Bセンター 終了 全銀BセンターLOG再編成 RGZZGNLB <=> RGZZGULB 全銀手順通信 Bセンター LOGファイル再編成 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 22 6-3. メッセージID • メッセージIDの対比 (※一部抜粋) – メッセージIDの下2桁で、新旧の対比になります。 手順 EVX0000 EVU0000 通常版 UST版 正常終了 内容 全銀 A 00 00 正常終了 全銀 A 01 01 相手先識別がない 全銀 A 02 02 サービス時間外 全銀 A 03 03 ファイル識別がない 全銀 A 04 04 二重ファイル伝送 全銀 A 30 書き出しエラー 全銀 A 40 読み取りエラー 共通 UST版は削除 30 ポート・オープン・エラー 31 トレース・ファイル書出しエラー 共通 32 発呼指令送信エラー 共通 33 発呼完了受信エラー 共通 UST版で追加 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 23 7. 運用CLプログラムについて • USTでの運用には、コマンドのスペルとメッセージモニ タリングへの対応が必要です。 /* 全銀BSC Aセンター実行CLサンプル */ PGM DCL VAR(&ERRCNT) TYPE(*DEC) LEN(3 0) VALUE(0) CMNA: /* 全銀 BSC Aセンターの開始 */ CMNZGNACTR KEY(HOST1) FKEY(RCV1) コマンドスペルを変更します。 CMNZGNACTR => CMNZGUACTR /*** エラーハンドリング ***/ /* エラーメッセージを受け取ったら*/ /* 受信ファイルをクリアし、再度Aセンターのコマンド実行 */ MONMSG MSGID(EVX0000) EXEC(DO) CHGVAR VAR(&ERRCNT) VALUE(&ERRCNT + 1) IF COND(&ERRCNT > 3) THEN(GOTO CMDLBL(ERR10)) /* 受信ファイルクリア */ CLRPFM FILE(A001) EVX0000 => EVU0000 メッセージの監視をしている 箇所を変更します。 DLYJOB DLY(5) /*リトライ前に5秒待つ */ GOTO CMDLBL(CMNA) ENDDO Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 24 8. 『UST』のハードウェア構成~本体 • 新機種は、本体 4種類と I/Fボード 8種類 型式 I/Fボード 最大 SC-8215 内蔵:V.24 2回線 最大2ポートのコンパクトサイズ SC-8238 VIF TAU MIF 1枚 2回線 最大2ポートのA4サイズコンパクト 通信カードの選択が可能 SC-8237 の後継機 2枚 8回線 最大8ポート接続可能な中堅機種 SC-8258 SC-8278 LVU LTU LMU HCU HMU HTU SC-8258 の後継機 12枚 48回線 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 最大48ポートの接続が可能なハイエン ド機 SC-8277 の後継機 25 8. 『UST』の構成 ~ I/Fボードの仕様 • 回線速度による回線数 名称 I/F 回線速度(bps) I/F形状 ~19.2k ~48k ~64k VIF V.24 D-SUB25ピン 2回線 2回線 1回線 LVU V.24 D-SUB25ピン 4回線 2回線 1回線 TAU I.430 RJ-45 2回線(2B) 2回線(2B) 1回線 LTU I.430 RJ-45 4回線(2B) 2回線(1Bx2) 2回線 VIF LVU TAU LTU RJ-45 RJ-45 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. RJ-45 TAU/LTU は、内蔵型のTA です。 2Band/Line に対応します。 26 8. 『UST』の構成 ~ I/Fボードの仕様 • 回線速度による回線数 名称 I/F 回線速度(bps) I/F形状 ~19.2k ~48k ~64k 内蔵モデム TA MIF PSTN RJ-11 2回線 - - 同期モデム LMU PSTN RJ-11 4回線 - - 同期モデム HCU RS-232C D-SUB9ピン 4回線 : 115.2kbps以下 - HMU PSTN RJ-11 4回線 : 115.2kbps以下 非同期モデム HTU RJ-45 4回線(2B) : 115.2kbps以下 I.430 MIF 非同期TA LMU RJ-11 RJ-11 RJ-11 RJ-11 RJ-11 RJ-11 HCU HMU HTU RJ-11 RJ-11 RJ-11 RJ-11 RJ-45 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. RJ-45 27 8. 『UST』の構成 ~ 構成に必要な情報 • • • お客様の既存の環境と、新たに構築したい環境を確認し、USTの構成を決定 します。 既存のモデムやTAを継続利用するか、更新するかも併せてご確認ください。 V.35 の接続には変換アダプターが必要になります。 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 28 9. 動作環境 サーバー環境 クライアント環境 OS環境 IBM i 6.1 、7.1 Toolbox for IBM i (iSeries Access for Windows等 のエミュレータに準拠) ハードウェア 環境 PowerSystems 上記のOSが稼働するマシン UST SC-8215, SC-8238, SC-8258, SC-8278 のいずれか その他 ネットワーク機器 (iSeries Access for Windows等 のエミュレータに準拠) 通信環境 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. TCP/IP 29 お問い合わせ ソリューション第2事業部 プロダクトサービス部 Email> [email protected] Tel> 03-6736-4783 Fax> 03-5620-1851 www.neoaxis.co.jp 〒135-0042 東京都江東区木場 2-17-12 SAビルディング8F 本書に記載されている商品名、会社名などの固有名詞は、各社の商標及び登録商標です。 本書は、著作権法と不正競争防止法上の保護を受けています。 本書の一部あるいは全部について、ネオアクシス株式会社から文書による承諾を得ずに、 いかなる方法においても無断で複写・複製・ノウハウの使用、企業秘密の展開等をすることは禁じられています。 Copyright © 2014 NEOAXIS Co., Ltd. All rights reserved. 30
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