施設再編後の臨床教育研修センターについて

施設再編進捗状況報告
出水総合医療センターの施設再編工事も3月で終了予定となりました。
今回は、再編工事を終えた臨床教育研修センターをご紹介いたします。
地域の医療要求に応える臨床力を磨こう!!
施設再編後の臨床教育研修センターについて
臨床教育研修センター長 宗清 正紀
平成25年4月に教育部門として設置された臨床教育研修センターは、病院施設再編に伴い平成26年
10月に病院南館2階に新規開設されました。
研修室、事務室、センター長室からなる施設は、これまで以上に充実したもので、研修医や医学生の
研修・実習にさらに貢献し、より一層の満足感を与えることが期待されます。
今回は、出水総合医療センターを中心に併設診療所等と一体となって取り組んでいる地域医療研修の
趣旨とその実際の概要および新しくなった臨床教育研修センターの施設を図と写真で紹介します。
臨床研修プログラムの詳細については、ホームページをご覧ください。
「特定の医療現場の経験」として「地域医療」 と
「地域保健」を中心に、院内・院外研修で以下の
到達目標・経験目標を達成する。
地域医療と地域保健を必要とする患者とその家族に
対して、全人的に対応するために、地域医療・保健の
現場において、
1.患者が営む日常生活や居住する地域の特性に即し
た医療(在宅医療を含む)について理解し、
実践する。
2.診療所の役割(病診連携への理解を含む)に
ついて理解し、実践する。
3.へき地医療について理解し、実践する。
4.保健所の役割(地域保健・健康増進への理解を含
む)について理解し、実践する。
5.社会福祉施設等の役割について理解し、実践する。
(研修内容の趣旨)
(廊下(南館2階))
(研修室)
高尾野診療所
野田診療所
出水総合
医療センター
上場診療所
救急外来
出水市
保健センター
(地域医療研修の実際)
(事務室)
(センター長室)
ひまわり
2月号
施設再編進捗状況報告Ⅱ
出水総合医療センターの南館1階の救急外来、脳卒中センターの施設再編が終了し、急性期患者
さんの受入がこれまでよりさらに迅速に対応できるようになりました。
また、消化器疾患センターは2月23日完成予定、整形外科は3月末に下記場所へ移転予定です。
今後も患者さんへ良質な医療を提供できるよう努めてまいります。
2 月 23 日
完成予定
・脳卒中センター
中央放射線科・CT室へも近い配置となり、
迅速な検査対応が可能になりました。
・救急外来
救急外来は脳卒中センターと並びの配置にな
り、脳卒中急性期患者さんのセンターへの受け
渡しがよりスムーズになりました。
・救急外来 診察室
3月末完成予定
出水総合医療センター
1階平面図
・救急外来~脳卒中センターへの廊下
・救急外来 処置室
ひまわり
2月号
高気圧酸素療法のご紹介
高気圧酸素療法とは?
高気圧酸素療法とは、2気圧・酸素100%のタンクの中に
患者さんに入っていただき、その高圧、高酸素状態の環境に
よってさまざまな治療効果を得ることを目的とした治療です。
高気圧酸素療法の適応疾患
・患者使用中の高気圧タンクの様子
高気圧酸素療法の適応疾患は、さまざまな診療科に渡っており、整形外科(急性脊椎損傷など)
皮膚科(難治性潰瘍・熱傷など)消化器内科(腸閉塞など)など、そのほかにも多くの診療科に
適応疾患があります。下に救急適応・非救急適応の主な疾患を掲載します。
【救急的適応】
【非救急的適応】
※以下の疾患に対して発症後1週間以内に行うもの
※救急的適応疾患であって、発症してから
1週間を超えたもの
・急性一酸化炭素中毒 ・その他ガス中毒
・ガス壊疽
・壊死性筋膜炎
・空気塞栓症
・減圧症
・急性末梢血管障害
・ショック
・急性心筋梗塞その他冠不全
・脳塞栓
・重症頭部外傷
・重症の低酸素性脳機能障害
・腸閉塞(イレウス)
・網膜動脈閉塞症
・放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
・難治性潰瘍を伴う末梢循環障害
・脳血管障害
・一酸化炭素中毒後遺症
・脊髄神経疾患
・骨髄炎又は放射線壊死
≪高気圧酸素の副作用≫
高気圧酸素療法では以下のような副作用があります。
1.高気圧による圧外傷(中耳炎)
2.酸素中毒
3.肺の圧損傷
もっともよく発生するものは、治療中の耳の痛みです。
外耳と中耳の間の気圧差によって、人によっては耳に激痛が走ります。これを緩和するには、
治療中に耳抜きを行い、外耳と中耳の圧力差を減らすことで改善します。
しかし、脳梗塞などによって意識の無い方や、うまく耳抜きができない方もいらっしゃいます。
そのような場合でも、装置に付いている耳抜き補助機能を使い、外部からでも耳抜きを行う
ことができます。治療中に耳が痛いと話される、顔をしかめるような表情をしている、などを
見つけた場合は外部からすぐに耳抜きを行うようにしています。
高気圧酸素療法は、様々な分野の疾患に対し効果を発揮する治療といえます。
また、他の治療に比べ、身体への負担も少ない治療です。
高気圧酸素療法を利用していただき、多くの患者さんの治療を行っていただけると嬉しく 思います。
ひまわり
2月号
初期臨床研修(地域医療)を終えて
北九州市立医療センター 中村 友昭 医師
こんにちは。
北九州市立医療センター初期臨床研修医2年
目の中村 友昭と申します。
初期臨床研修(地域医療研修)として平成
26年12月の1ヵ月間、出水総合医療セン
ターを中心に、野田診療所、高尾野診療所、
出水保健センター、上場診療所で研修させて
いただきました。
鹿児島市内には数年在住していたことがあ
りましたが出水の地は初めてでした。
初週は野田診療所で内村先生に教えていた
だきました。外来と往診が主な業務ですが、
心・頸部・腹部エコーや上部消化管内視鏡
検査も教えていただきました。
トランスデューサを実際に患者さんに当て
て診させていただき、非常に替え難い経験と
なりました。
午後は患者さんの居宅に訪問診療を行って
いて、在宅医療について非常に勉強になりま
した。
2週目には、高尾野診療所で西元寺先生と
長谷川先生に教えていただきました。
実際に外来の患者さんを診させていただい
て、外来業務を患者一人当たり比較的短時間
で処理しつつも緊急、致命的な疾患を見逃さ
ないことの難しさを実感しました。
出水市保健センターにも1日間お世話にな
り、母子相談および3歳児健診を見学させて
いただきました。母子相談に来ていた子供た
ちが非常に個性豊かであることに改めて驚き
を覚えました。
また、上場診療所での研修もありました。
出水市街から自動車で30分超の山間にある
診療所で、検査設備などもなく、過疎地に
おける医療アクセスの問題に関して考えさせ
られました。
3、4週目には院内研修で循環器内科に
お世話になりました。
年末の時期で、カテーテル検査は比較的
少なかったのですが、一度AMIの患者さんの
搬送があり、待機的および緊急のカテーテル
検査を見学させていただきました。
救急車の病院着からカテーテル室までの搬
送が非常に早かったのが印象的でした。
最後になりましたが、1ヵ月間お世話にな
りました。
この1ヵ月間の間に学んだことを将来何か
の場で生かしていければと思っております。
本当にありがとうございました。
ひまわり
第13回
1
2
3
2月号
出水地域脳卒中連携ネットワーク研究会
アンケート集計結果報告
開催日時 平成26年11月14 日(金) 開会 18:30 閉会
場
所 出水総合医療センター 2階講堂
参加者数 69人 (・回答数 47名 ・回答率 64%)
■参加職種
※参加者のうちアンケート回答者
20:20
■講演会について
現況報告Ⅰ 出水市地域包括支援センターの役割、取組みについて
現況報告Ⅱ レストケア出水在宅医療センターからの活動報告
■時間設定、場所について
■講演会に対する意見(一部抜粋)
・出水のためにそれぞれの立場で頑張っておられるのが分かった(ケアマネ)
・包括支援センターの事業内容が具体的に分かり良かった
(看護師)
・考え方の幅が広がり、大変勉強になった(リハビリ)
・もう少し地域包括の時間を増やしてほしい。
事業所の宣伝に感じた。
事業所の見学はしているので、今後不要(ケアマネ)
・両者とも講話内容が分かりやすかった(ケアマネ)
■時間設定に対する意見(一部抜粋)
・時間設定よりかなりオーバーでしたが
良いお話が聞けた(リハビリ)
・時間が少し長すぎた(看護師)
■現況報告・意見交換会について
■今後取り上げてほしい脳卒中地域連携に関するテーマ
(一部抜粋)
・パスの現況、他の地域パスなどを詳しく聞いてみたい
他県の講師を呼ぶなど(その他)
・事例発表(ケアマネ)
・県庁の方に県の取り組み、出水をどうみているか教えてほしい(リハビリ)
・脳卒中後の認知症発症の予防対策、リハビリの限界(看護師)
■連携でどのような点にもっと力を入れて
改善すべきだと思いますか?
(一部抜粋)
■現況報告・意見交換会に対する意見
(一部抜粋)
・意見交換できなかった(看護師)
・在宅に関して理解度が低いことを
再認識できた。
今後アウトリーチに役立てたい(リハビリ)
・寝たきりの方が在宅で過ごせるよう24時間対応の在宅支援サービスがあれば
という家族の要望がある。
出水・阿久根地域で早急に検討してほしい(看護師)
・連携についてこれからの医療と介護の連携を考えてみたい(未記入)
・地域の病院職員、ケアマネ、他の施設の方々と座談会のように自由に聞きたい
ことなど話せる場がほしい
(看護師)
・長島、阿久根包括の方々にも参加していただき、話を聞きたい。
課題の話し合い等したい(リハビリ)
■全体をとおしての感想等(一部抜粋)
・各施設の取り組みを知ることができました。大変勉強になりました(その他)
・今回とても勉強になりました。
地域のために連携の重要性を感じました(リハビリ)
・他の施設事業所も聞きたい(看護師)
・他の事業所を知ることができてよかった(ケアマネ)
ひまわり
2月号
医療安全推進週間活動報告
医療安全管理室 貴島 真奈美
「患者の安全を守るための共同行動」の一環
として、医療機関や医療関係者団体等におけ
る取組みの推進を図り、また、これらの取組
みについて国民の理解や認識を深めることを
目的として厚生労働省では、11月25日を
含む一週間を「医療安全推進週間」と定めて
います。
当院では、今年度も医療関係者の共同一環
として「医療安全推進週間」を 11月19日
(水)から11月25日(火)までとして実施
しました。
テーマを「チームの和、声かけ合って事故
防止」として、今年度は、コミュニケーショ
ンエラーについて、各部署内でテーマに沿っ
た危険予知トレーニング及び危険予知
ミーティングを実施しました。
特に、推進週間期間中は強化期間と捉え、
セーフティーマネージャーが、自部署以外の
セーフティーマネージャーがいない部署に
出向き、一緒に行うことで、危険を予知・
予測する能力や危険に対する感受性を高める
ことができました。
また、期間中は、チームワーク作りやお互
いのサポート体制の必要性を意識づけるた
め、医療安全標語の唱和とタッチアンド
コールも行い、職場内の連携も図ることがで
きました。
その他、院内ポスター掲示やホルダー装着
を実施し、11月19日(水)にキックオフ
フォーラムとして、「コミュニケーション
エラーについて」という演題で、
・コミュニケーションの定義
・チームステップス
・SBAR
について院内研修を開催しました。
コミュニケーションとは、
①単なる情報伝達でなく伝達意図を相手に
理解させること
②相手の伝えたいことは何か?と、問題を
解くことである。いわゆる伝えたつもり、
わかったつもりではいけない。
わかりやすく相手に伝えることは、医療の
安全性を確保するために、医療従事者とし
て重要であることを学びました。
期間中充実した取り組みができ、今後も、
学んだことを活かし、患者の安全、職員の
安全、病院の安全が守れるように、セーフ
ティーマネージャーと協力を行い医療安全の
推進、医療安全文化の醸成が図れるように
取り組んで行きたいと思います。
地域医療連携室
経営企画課
危険予知トレーニング
~タッチアンドコール~
危険予知ミーティングの様子
看護部
ひまわり
腎臓病教室のご案内
腎臓のことで困った時が聞きたいとき
~あなたの腎臓の働き、落ちていませんか?~
2月号
参加費無料
どなたでも受講可
現在、自覚症状がない「隠れ腎臓病」が増加し、日本人の10人に1人ともいわれています。
出水総合医療センターでは、市民の皆様に腎臓に関する知識を深めていただけるよう、
「腎臓病教室」を下記の日程で2回に分けて開催します。
■場所 出水総合医療センター1階
平成27年3月5日(木)
眼科外来前
■受付
14:30~
■開始
15:00~
病気、検査について
薬について
病気に対する不安。悩みなどひとりで抱え込ん
でいませんか?
どんな小さな事でも私たちが力になります。
お気軽にご相談ください。
平成27年3月12日(木)
腎臓の働き
治療にかかるお金のこと
食事について
問い合わせ先
☎0996-67-1611(代表)
出水総合医療センター
人工透析室
■ 開催場所 出水総合医療センター 2階講堂
■開催時間 17:30~18:30まで
※どなたでも参加できます。
※内容は、講師の都合などにより変更になる場合がございます。
2月
6日(金)
※金曜日の開催です。
褥瘡研修会
慢性創傷・褥瘡のマネジメント
~キズの「診かた」、外用療法のコツ~
国立病院機構鹿児島医療センター
皮膚科医長 松下 茂人 先生
※午後6時45分から開催
2月18日(水)
第3回排泄ケア研修
「基礎から学ぶ排泄ケア」
ケアコンジェルジュ 梅田 さつき 様
2月25日(水)
医療安全研修
「病院機能評価受審を終えて
~病院機能評価で求められる質の向上と医療安全~」
熊本大学医学部附属病院 医療の質管理センター
副センター長 菊池 健 准教授
2 月 外 来 診 療 表
■診療受付時間 8時30分~
11時まで
時まで
30分~11
診療科
月
火
水
木
金
総合内科
吉井 博
吉井 博
吉井 博
吉井 博
吉井 博
健康管理科
宗清 正紀
宗清 正紀
宗清 正紀
宗清 正紀
楠元 孝明
楠元 孝明
楠元 孝明
楠元 孝明
本里 康太
本里 康太
本里 康太
本里 康太
循環器内科
本里 康太
※月・火・水:心筋シンチ
桑野 孝志
動脈硬化外来
消化器内科
(第1・3・5)
嵜山 敏男
川平 正博
鉾之原 基
指宿 和成
腎臓内科
小児科
神経内科
指宿 和成
鉾之原 基
嵜山 敏男
嵜山 敏男
川平 正博
米良 久美子
米良 久美子
米良 久美子
和田 昭宏
和田 昭宏
和田 昭宏
和田 昭宏
和田 昭宏
才田
郁
才田 郁
才田
才田
才田
田邊
肇
郁
(午 後
郁
有銘 工
猪狩 洋介
肝臓内科
熊谷 公太郎
呼吸器内科
本川 郁代
外科
郁
(第2・4)
血液内科
糖尿病・代謝内科
再診のみ)
(午 前)
【毎週月曜日】
花田 法久
大礒 洋(第1) 藤枝 典子(第2)
齋藤 誠哉
江藤 慎一郎
藤澤 和夫(第3)
大熊 利忠
河島 淳司(第4・5)
花田 法久
江藤 慎一郎
齋藤 誠哉
※月・木 乳腺精密検査 、腹部エコー(要予約)
外科医師
緩和ケア外来
(午前11時~正午 要予約)
上村 万里
乳腺外科
整形外科
(第1・3午前)
中沢 不二雄
(手術)
鎌田 聡
(手術)
中沢 不二雄
池田 信一
加治 正知
瀬戸 弘
(池田 信一)
池田 信一
脳神経外科
加治 正知
池田 信一
(第1・3・5)
加治 正知
(第2・4)
(池田 信一)
瀬戸 弘
瀬戸 弘
白石 昭司
脊椎外来
(第1・2・3・5)
婦人科
鹿児島大学
熊本大学
飯尾 一登
(午前のみ)
(午後のみ)
(午後のみ)
眼科
有村 昇
有村 昇
皮膚科
麻酔科
鹿児島大学
有村 昇
(要予約)
増口 信一
松本 真 一
竹下 次郎
竹下 次郎
松本 真 一
松本 真 一
松本 真 一
竹下 次郎
竹下 次郎
竹下 次郎
浦門 忠仁
放射線科
(読 影)
浦門 忠仁
浦門 忠仁
浦門 忠仁
浦門 忠仁
平井 俊範
(読 影)
(読 影)
(読 影)
(読 影)
消化器内科
消化器内科
消化器内科
(読 影・午前)
放射線治療
内視鏡
上場診療所
福川 喜之
(午後
福川 喜之
要予約)
(午前 要予約)
消化器内科
消化器内科
宗清 正紀
(第2・4)
◎急患の診察は、担当科医師もしくは地域医療連携室にご相談ください。地域医療連携室 直通電話 67-1657◎ 発刊責任者:瀬戸 弘