(平成25年度執行)(PDF形式:15787KB)

新事業創出支援事業
(新事業創出のための目利き・支援人材育成等事業)
事業完了支援者報告資料
野村総合研究所
0
no.
支援者名/支援案件名
ページ
no.
支援者名/支援案件名
15 SeedTechnologyCapitarlPartners
ページ
1
合同会社SARR
…2
2
株式会社あきない総合研究所
…12
/株式会社StudioOusia
…106
3
株式会社ジャフコ
…16
/スペースリンク株式会社
…114
/クオンタムバイオシステムズ株式会社
4
株式会社東京大学エッジキャピタル
16 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
…20
/ROCA株式会社
…122
17 トーマツベンチャーサポート株式会社
/株式会社和える
…132
5
SkylandVentures
…24
/ビーサイズ株式会社
…136
6
日本ベンチャーキャピタル株式会
…43
/オスカーテクノロジー株式会社
…139
7
株式会社東京大学エッジキャピタル
…47
/デタルグリッドソリューションズ株式会社
18 株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ
…142
19 特定非営利活動法人エティック
…146
8
ウエルインベストメント株式会社
…53
/株式会社西粟倉・森の学校
9
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ
…61
/株式会社AsMama
10 WMパートナーズ株式会社
…74
20 一般社団法人MAKOTO
…152
11 株式会社ケイエスピー
…82
21 インターウォーズ株式会社
…159
12 グローバル・ブレイン株式会社
…88
22 インキュベイトファンド
…163
13 株式会社ジャフコ
…94
23 ブレークスルーパートナーズ株式会社
…167
24 エス・アイ・ピー株式会社
…171
25 IMJFENOXPte.Ltd
…178
/国立大学法人東京工業大学
14 DrapaerNexusVentures.LLC
/earth and one株式会社
…98
26 株式会社ヤマトキャピタルパートナーズ
…189
/日本写真印刷株式会社
…102
27 MOVIDAJAPAN株式会社
…193
28 A2O株式会社(TiEJapan)
…197
1
事業名
• テロメア・マイクロRNAを用いた次世代診断システム
支援者
• 合同会社SARR
支援案件
• 株式会社ミルテル
2
<支援者チーム>
合同会社SARR
 松田 一敬 代表社員&業務執行社員
 谷口 智子
• 慶應義塾大学経済学部卒業後、山一證券㈱証券
引受部を経て、国内初の地域密着型ベンチャー
キャピタルである北海道VC設立。
• テクノロジー&ビジネスプランコンテスト in KYOTOの企
画・運営、被災地復興のためのビジネスイノベーション
主担当。
• INSEAD(欧州経営大学院、フランス)にてMBA
• 北海道大学大学院医学研究科博士課程修了
 チームメンバーによる主な支援実績
• バイオ新薬、バイオ後続品事業。
• リードVC、取締役として経営参
画。我が国初の和製バイオシミ
ラー(G−CSF)開発、2012年11
月PMDAより承認。2013年夏販
売開始。
• 2012年11月東証マザーズ上場
• スタンフォードの核酸医薬
(siRNA)、遺伝子治療シーズの
事業化。筆頭株主兼最終意思決
定者として参画。
• ファイザーとC型肝炎治療薬に
関し、総額160億円のマイルス
トーン契約を締結、前臨床段階
としては画期的。
2000年より一貫して大学の研究シーズの事業化、投資、経営参画に従事。
特にバイオ医薬品、核酸医薬の事業化において経験豊富。
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3
<支援案件>
株式会社ミルテル (支援者チーム:合同会社SARR)
 支援案件名「テロメア・マイクロRNAを用いた次世代診断システム」
• テロメア&Gテイルテストにより個人向け老化関連疾患発症リスクの評価サービスを提供(2013年開始)
• miRNAテストにより癌等の超早期診断サービスを提供(2014年開始予定)
広島大学田原教授(日本RNAi研究会代表)の研究成果を基に設立
テクノロジー&ビジネスプランコンテストinKYOTO2011 ファイナリスト
2012年9月株式会社ミルテル設立
テクノロジー&ビジネスプランコンテストinKYOTO2012 GE賞受賞
 経営者・会社概要
 宮永 尊則:代表取締役社長
 田原 栄俊:取締役(研究開発担当) 広島大学大学院医歯薬保健学総合研究院 教授
 桑本 義弘:取締役(総務担当) 前広島市商工会議所役員 前ヨシヒロホーム社長
 臨床アドバイザー:日下美穂(日下医院、日本高血圧学会特別正会員)、田原信(国立がん研究センター東病院頭頸部内科科長)、日比野
佐和子(Rサイエンスクリニック院長、ルイ・パスツール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室長)
 研究アドバイザー:落谷孝広(国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野 分野長)
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ミルテルのビジネスの背景
遺伝子解析ビジネス:最もホットなビジネス分野
有名女優が乳がんのリスク大を懸念し、乳房を切除
この元となったのはBRCA1とBRCA2と呼ばれる遺伝子の変異を検
出して、乳癌と卵巣癌へのかかりやすさを調べる検査。広く行われ
ているが、高額の費用がかかる。
ミリヤド特許裁判:自然に生じるDNAの断片には特許は認められな
い BRCA1等の高額検査の回避、DNA等の検査普及へ道筋
(ミルテルのmiRNA診断サービスには朗報)
遺伝子でわかること(例)
病気のかかりやすさ
薬の感受性
好み、相性、性格、味・音楽等の感性
先祖、ルーツ
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ミルテルのビジネスの背景
遺伝子解析ビジネス:最もホットなビジネス分野
23andME
グーグル創業者の家族が創業した遺伝子解析ビジネス
既にVC等から1億ドル以上を調達
1検査99ドル
•既存顧客:35万人(2013/07)
•祖先診断
•Relative Finder
•Global Origins
•Ancestral Lineages
•遺伝的健康リスク診断
•Carrier Status
•Disease Risks
•Drug Response
医療機関や患者支援団体と共同で、治療法確立を目指す研究プロジェク
トを複数立ち上げている。既に疫学研究、治験等で貢献を始めた。
パーキンソン病研究プロジェクト
Genentechとの転移性乳がん共同研究プロジェクト
しかし当初はリスクテストではなくエンターテイメント・テストとしてスタート
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ミルテルのビジネス
遺伝子解析ビジネス:段階別分類
リスクテスト
(病気のかかりやすさ)
テロメアテスト
Gテイルテスト
超早期診断
miRNAテスト
疾病診断
インフルエンザ検査、がん検査等
予後診断
治療後、手術後の予後診断
ミルテルの利点:
通常の遺伝子検査・診断は1回きり
テロメア(遺伝年齢)検査、Gテイル検査(ストレス検査)は継続的に実施
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ミルテルの事業
超早期診断
リスクテスト
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ミルテルの事業
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事業内容 支援対象案件のゴール
開始時のゴール
上記案件の本事業終了時(6ヶ月後)のゴール
•サービス開始後の診断オーダーに対応するために必要な体制、設備投資、診断機関と
の連携の明確化
•マイクロRNAによる疾患のリスク診断,予後予測診断システムのサービス開始に向け
て技術面での目処をつける。
•海外でテロメア診断、マイクロRNA診断を展開する上では技術面、制度面での課題確
認。提携先・拠点開設のFS
終了時の成果
•テロメア・Gテイル検査開始、検査メニュー・プロトコル作成
•miRNA(がんの超早期診断テスト)の検査技術の開発の進捗、2014/4サービスイン目標
•自社ラボ・事務所開設、スタッフ拡充
•特許技術調査の実施、大学・共同研究先との特許契約ドラフト作成、商標出願
•事業計画・資本政策提案
•米国・アジア市場のFS実施、アジア提携先候補リスト提示
•認知度向上のためのセミナー開催(神戸、東京)、プレス等でのカバレージ
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事業終了時の成果例 ①メディアカバレージ
広島大発VBのミルテル、病院と組み遺伝子診断
2013/11/7 6:00
日本経済新聞 電子版
 広島大学発のベンチャー、ミルテル(広島市)は広島県内の4病院などを通じ遺伝子検査サー
ビスの提供を本格化する。遺伝子と関わりが深い染色体の一部であるテロメアの長さを測定す
る同社の独自技術を活用。継続的に検査することで老化の進み具合や様々な疾患の発症しや
すさの判断に生かせるという。予防診療に有効な点をアピールし普及を目指す。
 広島市南区の広島大学病院の近くに独自開発の検査装置を備えた拠点を開設。各地…
その他、日経バイオテク等にも掲載。
事業終了時の成果例 ②予算獲得
ミルテル:経済産業省中小企業ものづくり支援事業予算獲得
SARR:広島県大学発ベンチャー支援事業を受託 目利き事業終了後、2013年度末まで活動継続
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事業名
• QR Translator(QRコード翻訳システム)
支援者
• 株式会社あきない総合研究所
支援案件
• 株式会社PIJIN
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<支援者チーム>
株式会社あきない総合研究所
 吉田 雅紀
 矢野 隆雄
 1990年、小泉産業(株)から社内ベンチャーのベ
ビーショップ「ポムアレー」を分社化。同常務取締役
に就任。1993に同代表取締役社長に就任。
 1998年に立命館大学法学部卒業後、法律事務所、
特許事務所、及び知財管理システム企業に勤務。
 1999年 (有)ベンチャー・サポート・ネットワークを
設立。代表取締役社長に就任。同年、大阪産業創
造館 「あきない・えーど」の所長に就任。2003年 起
ちあがれニッポンDREAMGATE 総合プロデュー
サーに就任(~2007年)。2006年 (株)あきない総
合研究所に社名変更し、現在に至る。関西学院大
学専門職大学院経営戦略研究科教授も勤める。
 2010年より行政書士ひまわり総合法務事務所を開
業。個人・法人、邦人・外国人を問わず、広く起業を
支援する業務を総合的に行っている。
 専門領域は、特に知財を活用した事業展開の支援。
 専門領域はベンチャーのスタートアップに特化した
経営支援。
 支援実績
• 大阪を中心にインキュベーションオフィス、2億円規模のファンド、起業・経営支援を展開
• ウェブサービスから障害者雇用支援など幅広い分野のベンチャー企業の支援実績あり
※(株)ネクストシステム・コンサルティング
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<支援者案件>
株式会社PIJIN(予定支援者)株式会社あきない総合研究所
 支援案件名「QR Translator(QRコード翻訳システム)」
看板や印刷物など多言語化したいテキストをWeb上で入力すると、即時にQRコードを発行し、そのコードを看板等に貼ったり、文書
に印刷しておくと、閲覧者がコードをスマートフォン等で読み込むだけで翻訳後の情報を取り出せるサービスを提供。
 経営者・会社概要
 代表取締役社長 高岡 謙二: 関西学院大学文学部を卒業後、味の素ゼネラルフーヅ(株)に勤務。その後、B級ライセンスを取得してプ
ロボクサーとしてデビュー。引退後、1995年より タイ王国大阪総領事館商務部で同国輸出製品の海外マーケティング活動に従事。1999
年神戸大学大学院経営学研究科に社会 人入学。在学中の2000年4月にエクスポート・トゥ・ジャパン・ドットコム(株)を設立、代表取締役
に就任。ジャパンガイド株式会社の社外 取締役、株式会社PIJINの代表取締役兼任。一般社団法人日本文化海外普及協会理事。
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事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していた3分野のゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に②知財分野、③システム開発については、達成度が高い
事業開始時に設定した事業期間のゴール
① ビジネス上の数値目標
• QRTコード累計発行数 – -1万個
• QR Translatorのシステムにおける累計翻訳文字数 -500万文字
• 販売代理店の獲得数 -- 30社
• QR Translatorの利用実績国数 -- 20ヶ国
② 知財分野
• 国際商標制度(マドリッド条約)での出願を完了
③
•
•
•
•
システム開発
代理店制度を可能にする為の管理システムの階層化
NFCと併用する場合のマーク発行機能
QRTコード累積発行数などの可視化機能
翻訳対応言語数の増加
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成果
① ビジネス上の数値目標
• QRTコード累計発行数 – -641個
• QR Translator累計翻訳文字数 – 1,119,886文字
• 販売代理店の獲得数 -5社
• QR Translatorの利用実績国数 – 61ヶ国
②知財分野
<特許>
・PCT出願に基づく指定国(米国・EP(欧州特許加盟国
34か国))への国内段階移行手続完了
<商標>
・国内商標登録手続完了
・マドリッド協定に基づく国際商標登録出願(指定国:米
国・ロシア・欧州共同体(加盟国28か国)・中国・韓国)完
了
③ システム開発
• 代理店制度管理システム → 実装完了
• NFCマーク発行機能 → ビジネス的な判断で実装を
見送り
• QRTコード可視化機能 → 実装完了
• 翻訳対応言語数の増加 → 11言語から19言語へ増
加完了。
15
事業名
• 一分子解析技術を用いた革新的生物試料解析装置の実用化へ向けた知的財
産基盤の構築
支援者
• 株式会社ジャフコ
支援案件
• クオンタムバイオシステムズ株式会社
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<支援者チーム>
株式会社ジャフコ
 伊藤 毅
 宮地 洋介
投資部 産学連携投資グループリーダー
投資部 産学連携投資グループ シニアアソシエイト
•
2003年3月 東京工業大学大学院理工学研究科化学工学専
攻修了
•
2007年3月 西南学院大学 国際文化学部 国際文化学科卒
業
•
2003年4月 株式会社ジャフコ入社
•
2007年4月 株式会社ジャフコ入社
•
2009年11月 スパイバー株式会社 社外取締役に就任
•
2013年4月 同社投資部産学連携投資グループへ配属
•
2010年6月 第三投資運用本部 産学連携投資運用部長
•
2011年6月 CYBERDYNE株式会社 社外取締役に就任
•
2011年11月 投資部 産学連携投資グループリーダー
 橋爪 克弥
投資部 産学連携投資グループ アソシエイト
•
2008年3月 慶應義塾大学環境情報学部卒業
•
2010年3月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科専攻
修了
•
2010年4月 株式会社ジャフコ入社
 チームメンバーによる主な支援実績
• ロボットスーツHAL®等の開発、販売を手掛ける
筑波大学発ベンチャー
• 社外取締役に伊藤が就任し、経営アドバイス等を
行い、事業展開を支援
• 2010年度「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャ
パン」チャレンジング・スピリット部門大賞受賞。
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• クモ糸の人工合成による次世代バイオ新素材の
開発を手掛ける慶應大学発ベンチャー
• 2009年8月からリード投資家として支援。伊藤が
社外取締役に就任し、資金調達、顧客候補、提携
先の開拓ならびに、交渉支援を実施
• 「科学技術への顕著な貢献2010(ナイスステップ
な研究者)」に選定
17
<支援案件>
クオンタムバイオシステムズ株式会社 (支援者チーム:株式会社ジャフコ)
 支援案件名「一分子解析技術を用いた革新的生物試料解析装置の実用化へ向けた知的財産基盤の構築」
• 2013年1月に設立した、内閣府FIRSTプロジェクトの研究成果である「一分子解析技術を活用した革新的生物試料解析装置」(第4世代DNA・
RNAシークエンサー)の事業化を目指す大阪大学発ベンチャー企業
• 「究極の原理」と呼ばれるゲーティングナノポア法により、超高感度・超高速検出により、ヒトゲノム解析の圧倒的な低コスト化を達成し、
「オーダーメイド医療」の実現を目指す。
 経営者・会社概要
 本蔵 俊彦:代表取締役社長 兼 最高経営責任者(CEO)
• 2001年 東京大学大学院新領域創成科学博士課程退学。東京大学助手(ゲノム情報科学)、国内証券会社、外資系コンサルティング
ファーム、政府系投資ファンドを経て当社設立。
 谷口 正輝:取締役 兼 最高技術責任者(CTO)
• 2001年 京都大学大学院工学研究科分子工学専攻博士課程修了。2011年大阪大学産業科学研究所教授。
 科学顧問:川合 知二(大阪大学産業科学研究所 特任教授)、馬場 嘉信(名古屋大学大学院工学研究科 教授)
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事業内容 支援対象案件のゴール
ゴールと成果
成果
上記案件の本事業終了時(6ヶ月後)のゴール
• 左記の中長期的ゴールを達成するに向け、以下の形で知財・事業
基盤を強固にする必要がある
1.強化するべき知財基盤の明確化・調査
2.知財・市場性に基づく製品戦略の強化
3.出願などの知財強化の実施。
1.強化するべき知財基盤の明確化・調査
・半導体、ライフサイエンスに強みを有する調査会社へ委託し、競合他社が
注力する技術を調査し、パテントマップを作成(448件)
・上記に基づき、先行技術調査を実施。その結果、競合(Agilent
Technologies)が網羅的かつコンセプチュアルな特許を保有しており、更に
特許内容把握、開発技術・製品の検討が必要と判明
・また、大学との共同出願が多いことから、企業だけでなく、大学の知財出
願を注視すべきことが知見として得られた。
2.知財・市場性に基づく製品戦略の強化
・市場の立ち上がり、製品開発状況等を踏まえ、まずは大学等研究機関と
の共同研究、受託分析サービスの事業展開を進め、その後、製薬会社へ
対象を広げ、製品完成度・データ蓄積等をまずは進め、将来的には臨床用
途向け製造販売モデルを進めていく方針を決定
3.出願などの知財強化の実施。
・特許調査結果に基づき、5件の新規出願を実施。連携する大学、企業との
共同出願も合わせて、特徴であるチップ、ナノポア構造を中心に、約20件の
知財ポートフォリオを構築(基本特許、周辺特許)
4.その他の成果
・本事業での知財強化への取り組み開始をきっかけに、1.3億円の資金調
達を実現
・大型助成金繋ぎ融資獲得のため、複数行紹介し、数億の融資獲得
・会社課題である管理体制を強化するため、ジャフコよりCFO/管理部長候
補を紹介し、上場企業元執行役員経験者(公認会計士)が入社
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事業名
• 酸化ガリウム(GaO)半導体の4インチウエハ開発
支援者
• 株式会社東京大学エッジキャピタル
支援案件
• ROCA株式会社
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<支援者チーム>
株式会社東京大学エッジキャピタル
 郷治 友孝
代表取締役社長・マネージングパートナー
2004年4月のUTEC創業以来、2本の投資事業有限責任組合
の設立・運用を行うとともに、創業以前ないし創業早期のベン
チャー企業への投資・支援活動を手がけてきた。これまで、テラ
(株) (2009年3月JASDAQ上場)、(株)モルフォ(2011年7月東証
マザーズ上場)を始め10社の投資先役員に就任。
UTEC参画以前の1997~98年、通商産業省(現・経済産業
省)にて「投資事業有限責任組合法」を起草。日本スタンフォード
協会理事。
 片田江 舞子
 黒川 尚徳
プリンシパル
新規材料、ナノテクノロジー、オプトエレクトロニクス、画像技術、
クリーンテックなど物理・化学関連分野の投資を担当し、マイクロ
波化学(株)では取締役、(株)サイアンでは監査役を兼務。2008
年ARCH Venture Partnerに参画。2004年から2007年まで、サ
ムソン電子株式会社にて勤務。2003年から2004年まで、株式
会社リコー環境技術研究所にて研究員として勤務。2009年シカ
ゴ大学ビジネススクール修了(MBA)。同校主催Edward L.
Kaplan New Venture Challenge 2008にて優勝。大阪大学大
学院工学研究科応用物理学専攻修了。博士(工学)。
プリンシパル
バイオテック及びヘルスケア分野を中心に、ライフサイエンス
関連のシード・アーリステージ案件発掘、技術デューデリジェン
ス及び投資業務を担当。ペプチドリーム(株)(特殊ペプチド創製
技術を応用した創薬事業)のディールソーシングを経て設立に関
与。(株)サイフューズ(再生医療)取締役を兼任。
UTEC参画以前は、東京都臨床医学総合研究所及び東京大
学大学院にて、生化学の基礎研究に従事。 東京大学大学院理
学系研究科生物化学専攻修了。博士(理学)。
 チームメンバーによる主な支援実績
• 医療機関に対する樹状細
胞ワクチン療法等、細胞医
療に関する技術・運用ノウ
ハウの提供
• JASDAQスタンダード上場
(2191)
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• 特殊ペプチド創出技術を応
用にした医薬品開発。
• 「日本バイオベンチャー大
賞」グランプリ、産学官連携
功労者表彰を受賞。
• 画像処理技術の研究開発
および製品開発ならびにラ
イセンシング
• 東証マザーズ上場(3653)
21
<支援案件>
ROCA株式会社
(支援者チーム:株式会社東京大学エッジキャピタル)
 支援案件名「酸化ガリウム(GaO)半導体の4インチウエハ開発 」
• 従来品に比べ低損失、高輝度が実現可能なGaOエピタキシャルウエハの開発・製造・販売。
• 世界に先駆けてGaO薄膜を製膜した4インチウエハを開発することで、高いエネルギー変換効率を有した光デバイス(LED・レーザー)や
パワーデバイスに応用することが可能となり、低損失社会へのパラダイム転換を後押しする。
アプリケーション例1
フィルターの細孔系制御
例) 無機材料系・海水淡水化膜
アプリケーション例2
導電膜や絶縁膜など半導体プロセス
工程で用いるさまざまな酸化膜を成
膜できます。
(ダメージレス成膜が可能です)
例) ZnO膜、SiO2膜、Al2O3膜
アプリケーション例3
半導体デバイス用エピタキシャル成
長膜の形成
例) 酸化ガリウム(α-Ga2O3 etc.)パ
ワーデバイス、紫外線センサ
アプリケーション例4
金属・有機材料表面の高機能化
(薬品耐性や親水性の向上など
 経営者・会社概要
 人羅俊実:代表取締役社長、兼 主任研究員
• 2012年6月までAlGaN系半導体材料を用いたデバイス開発(センサ開発)および当該センサ搭載モジュール・システムの開発、販売
に従事。産官学のプロジェクトリーダ経験も多数。
 織田真也:取締役、兼 研究員
• 2012年9月まで某大手電機メーカーにてプリント基板の設計・品質管理体制構築に従事。
 共同研究:京都大学藤田静雄研究室、技術顧問:平尾孝(高知工科大学名誉教授)、川原村敏幸(高知工科大学講師)
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22
事業内容 支援対象案件のゴール
ゴールと成果
上記案件の本事業終了時(6ヶ月後)のゴール
成果
①
• ウエハサンプル出荷実現の為に不可欠な要素技術の確立を
達成
• 4インチGaOウエハ全面において良質な結晶品質(X線デー
タにより評価)を実現
• 不純物を評価装置の検出限界以下にまで抑えることに成功
• ドーパント制御技術(電気特性制御に不可欠)を確立
②
• 日本・米国にて弁理士資格を有し、半導体関連出願を手掛け
た弁理士によるコンサルティングをアレンジ
• 最も防御性の高い材料特許を確立し、関連の製法・デバイス
構造・デバイス用途特許で防御網を広げる方針を決定
• 当該方針に従い、新規材料特許を本プロジェクトにて出願
• 先行技術調査を実施し、事業開発上妨げと成り得るまたは回
避不能な特許が無いことを確認
③
• 資金調達戦略を構築するとともに、投資家向け事業計画を作
成
• Exit戦略はIPOを主軸としつつ、国内外の事業会社(デバイス
系と素材系)に対して適宜M&Aを仕掛ける方針を決定
• 国内外の投資家候補10社にプレゼンを実施。うち5社(金融
系:4、事業会社:1)が投資検討を開始。14年2月のクロー
ジング目標
① 製品化: 4インチGaOウエハ製品化のためにドーパント制御技
術を取得し、材料特性を制御したGaOウエハの製品化を目指す
② 知財戦略の構築: グローバル市場で長期にわたって事業機会
を維持していくために、抜け穴のない知財戦略を構築していく。
まだプレイヤーが少ない新規材料・製造方法・用途であることが
ROCA社の競争優位性の一つだと認識しており、早期の知財化
が事業戦略上極めて有効であると考え、外部調査機関や専門
家を活用しながら知財戦略の構築を行う。
③ 資金調達戦略の構築: 材料開発を手掛ける研究開発型ベン
チャーで、グローバル大規模市場をターゲットに設定しているた
め、外部投資資金の獲得は極めて重要である。投資家目線の
マイルストーン、エクイティーストーリー、Exit戦略を構築し、ベン
チャーキャピタル及び事業会社からの資金調達構想を構築する。
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23
事業名
• ものづくりクラウドソーシングサービスWemake
支援者
• Skyland Ventures
支援案件
• 株式会社A
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24
支援者チームについて
Skyland Ventures
代表パートナー 木下慶彦
25
<支援者チーム>
Skyland Ventures
・設立:2012年8月
・代表者:代表パートナー 木下慶彦
・運営ファンド:
Skyland Ventures 1号投資事業有限責任組合
(総額300百万円規模)
・投資先:八面六臂、gamba、Miew、クレオフーガ
26
<支援者チーム>
代表者紹介
Skyland Ventures 代表パートナー 木下慶彦
1985年生まれ横浜出身。早稲田大学理工学部卒業。
2009年4月大和SMBCキャピタル(現:大和企業投資)入社。
22社の投資先管理を行う。
2011年8月独立系ベンチャーキャピタルインキュベイトファンド入社。
創業期のスタートアップ9社の投資・インキュベーションに従事。
2012年8月Skyland Venturesを設立し代表パートナー就任。
現在クレオフーガ、八面六臂、ワンダー・グラフィックスなどの投資先の取
締役を兼務。Morning Pitch、Spinout Summit、Makers Summitなどのカン
ファレンスを運営している。「個人の活躍出来る時代を創る」がスローガン。
投資先
カンファレンス
27
<支援者チーム>
代表的な支援先
鮮魚流通のアマゾン 八面六臂株式会社
・時価情報である鮮魚の価格情報を可視化し
iPadアプリによるデジタルデータにて発注管理す
る唯一無二のプラットフォームを提供し、ITサー
ビスと物流サービスを提供。既存業者はFAXや
電話による発注がメイン。
・現在都内を中心に100店舗の居酒屋と取引中。
現在月商10百万円程度。
・2013年10月にVCなどから1.5億円の資金調達
を実施。
28
<支援者チーム>
代表的な運営イベント
ベンチャーの登竜門 Morning Pitch
・毎週木曜日AM7-9時開催のベンチャーと
大企業のマッチングイベント
・各回4-5社がプレゼンし、オーディエンスは
50-80名程度参加。
・この中からの大型資金調達のアレンジ、そ
の他が展開。
29
支援者案件について
30
<支援案件>
株式会社A(エイス)
・設立:2012年4月
・代表者:山田 歩、大川 浩基
・事業内容:モノづくりのクラウドソーシングサービス
Wemake
・URL:https://www.wemake.jp
提携企業
・株式会社ジェイ・エム・シー(モックアップのラピッドプロトタイピング)
・浜松用品開発株式会社 (プロダクトの設計・加工)
・知恵の輪有限会社 (プロダクトの回路設計・パターン設計)
・株式会社Caro (プロダクトデザイン)
31
<支援案件>
代表者経歴
株式会社A(エイス) 代表取締役 山田 歩
早稲田大学 創造理工学部 総合機械工学科 2012年卒。
卒業後株式会社Aを設立。大学では人力飛行機プロジェ
クトにて設計・生産技術・プロジェクトマネジメントなどを学
んだのち、「身体全身の揺れを共有するインタラクション
システム」の研究に携わる。
株式会社A(エイス) 代表取締役 大川 浩基
東京理科大学 理工学部 経営工学科で「シェールガスに
着目した化石燃料の世界市場最適化」を研究。
早稲田大学大学院ファイナンス研究科に進学し、金融工
学を修めたのち2013年春卒業。在学中に株式会社Aを
設立。
32
<支援案件>
ビジネスモデル(サービスフロー)
コンセプト
モノづくりにおけるクラウドソーシング
モノづくりをしたことが無い、けれどアイデアがある。そんな人のためのアイデアプ
ラットフォーム
サービスフロー
・Thiking Stage:プロダクトアイデアを起案
・MaKing Stage:サイト内にいるユーザーがプロダクトデザイン、ネーミングなどをフ
ィードバック
・Marketing Stage:一定以上の評価を受けたものは実際に商品化する
33
<支援案件>
ビジネスモデル(収益モデル)
実際に商品化されたプロダクトの販売時の流通額を下記のように分
配する。
約40%:アイデア投稿者
約10%:アイデアへの提案・フィードバック
約40%:アイデアへのデザイン・ネーミング・コピー
約10%:
34
米サービスQuirkyでの成功パターン(Quirkyとは)
<支援案件>
Quirky
・2009年3月設立。ニューヨークに本社を置く
。
・KPCB、Andreessen Horowitzなどから累計
$175Mを調達。
・過去3年間での400個のプロダクトを商品化
・ユーザー総数60万人
・200店舗とのネットワーク
・商品あたり4万個を販売
35
米サービスQuirkyでの成功パターン(Pivotal Powerとは)
<支援案件>
Pivotal Power
・可変型の電源タップ。
・隣り合ったコンセントが邪魔にならないというコ
ンセプトを実現。
Jake Zienが起案
・起案者は大学生。既に60万個以上の商品が売
れている。
・起案者であるZien氏には約40万ドル
、コミュニティには約60万ドルが既に支払われて
いる。
・853のコミュニティユーザーがプロダクトにフィー
ドバック
36
<支援案件>
Wemakeに投稿されたプロダクト(アイデア)
■概要
傘の「石突」の部分に装着する事のでき
る“タクシー行灯”空車、送迎などのステ
ータス変更や、目的地を設定して提示
できます。急な雨でみんな足止めの中、
自分だけ傘を持っていた!一人くらいな
ら一緒に入れていけそう…でも、声をか
けるのは恥ずかしい…そんな時に装着
すれば、あっという間に貴方の傘はタ立
ちを防ぎます。
■URL
https://www.wemake.jp/ideas/178
37
<支援案件>
Wemakeに投稿されたプロダクト(アイデア)
■概要
いざ電話がかかってきた時には素早く
取り出し装着できる、Bluetoothヘッドセ
ットケース。
■URL
https://www.wemake.jp/ideas/7
38
<支援案件>
Wemakeに投稿されたプロダクト(プロトタイプ)
■概要
音楽を,聴覚ではもちろんのこと,視覚,嗅
覚でも連動して楽しめるデバイス
これまでアロマディフューザーを使っていた
人や、日常的に雰囲気作りとして音楽をか
ける人が、仕事帰りの夜に間接照明のきい
た静かな部屋でお酒を飲みながら、このデ
バイスを使って音楽をかけるような状況を連
想しながら作っていました。 “Music
Diffuser”という名称には、従来の「音楽を聞
く」から「香りや視覚効果を連動させることで
、音楽を場に拡散させる」という思いが込め
られています。
■URL
https://www.wemake.jp/ideas/64
39
<支援案件>
Wemakeにて盛り上がっているプロダクト
https://www.wemake.jp/ideas/130
https://www.wemake.jp/ideas/212
15以上のコメントのやりとりから右のプロダクトアイデアが生まれている。
ユーザーの中で独自の進化を遂げている。
40
<支援案件>
リリース後の現況
・リリース後のユーザー分母は1600名程度(会員)と多く無いが、レベルの高いユー
ザー獲得が出来ている。
2013年末までの目標として、アイデア投稿数500(現在70個)、その分母から来年度
の商品化数18個(現在6個)を目標とする。
※商品化率3%程度。
参考:
・空想生活(1998年サービス開始)
-アイデア投稿総数が2500個、商品化実績25個 ※商品化率1%程度
※無印良品などと共同で商品展開を過去実施。
・Quriky(2009年サービス開始)
-アイデア投稿総数60万個、商品化実績400個 ※商品化率0.1%以下
41
<事業内容 支援対象案件のゴール>
現在のWemake
クローズドβ版リリース
(2013年4月)
β版リリース
(2013年11月)
目利き事業プロジェクト期間
2013年6月
2013年10月
プロジェクト開始時の目標KPI
 登録ユーザー数 :10000人
プロジェクト終了時のKPI
 登録ユーザー数 :1600人
※2013年11月リリース後600人増、年内7000人目標。
 投稿アイデア数 :約70個/リリース後10日時点
 投稿アイデア数 :500個/月 累計;1500個
 プロダクト数 :2個/月 累計;6個
 プロダクト数 :2個(サイト内にてリリース)、年内6個予定。
 商品化率(=商品化されたプロダクト数/投稿アイデア
数):0.56%
 商品化率(=商品化されたプロダクト数/投稿アイデア
数):2.8%(=2/70)
※現在は当指標は重要指標としていない。
 クライアント企業数:10社
 クライアント企業数:100社
(クライアント企業数;ロイヤリティ払いを承諾、もしくは
PLを引き受けてくれる企業)
 クリエーター数:40人
 クリエーター数:100人
(クリエーター企業数;アイデア投稿をしてくる企業)
42
事業名
• IT家庭教師のアイティ
支援者
• 日本ベンチャーキャピタル株式会社
支援案件
• 株式会社アイシーク
Copyright(C) 2013 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
43
<支援者チーム>
日本ベンチャーキャピタル株式会社
 照沼 大
 清水 力
•
慶応義塾大学(経済)卒業後、アンダー
センコンサルティング(現:アクセンチュ
ア)、株式会社プレステージ・インターナ
ショナルを経て、1998年に日本ベン
チャーキャピタルに入社。
•
東京大学(工)卒。在学中にモバイル
CRMサービスを開発するベンチャー企業
にCTOとして参画。アクセンチュアを経て、
2009年に日本ベンチャーキャピタルに入
社。
•
IT・インターネット・ハイテク分野のアー
リーステージを中心に投資および成長支
援活動を行い、担当社数は累計48社
(EXIT済み41社、保有中7社)、うち8社
が株式公開、12社がM&AにてEXIT。
•
IT・インターネット・ハイテク分野のアー
リーステージを中心に投資および成長支
援活動を行い、担当社数は累計10社、う
ち2社においては社外取締役に就任。
 チームメンバーによる主な支援実績
• IT・インターネット・ハイテク分野のアーリーステージ中心に投資および成長支援活動を実施
• 投資58件、IPO8件、M&A12件におよぶ実績あり
•
•
Facebookの実名制を活用し、ランチタイム
の社外交流を促進する日本最大のランチ
交流サービス『ソーシャルランチ』を、2011
年10月19日から運営
2012年12月に株式会社Donutsが全株式
を取得、同社の完全子会社となる
Copyright(C) 2013 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
•
健康食品・ヘルスケア商品・医薬品のEC
サイトを運営
•
医薬品のネット販売規制撤廃にも尽力する
など、引き続き、同分野のパイオニアとして
業界の発展を支えている
•
2004年6月の株式上場
44
<支援案件>
株式会社アイシーク
(支援者チーム:日本ベンチャーキャピタル株式会社)
 支援案件名「IT家庭教師のアイティ」
デザインやプログラミングといったITスキルを、場所・時間を問わず、生徒専用のカリキュラムで1対1で学べるIT家庭教師サービ
ス。運営側が用意した教材をベースに、教師がカスタムして生徒個々に向けたカリキュラムを作成する。
 経営者・会社概要
 代表取締役CEO 岩間 多美子: 飲食店の店長等を経て2012年アイシーク設立
 取締役CTO 銭神 裕宜: 1987年生まれ、サイバーエージェントを経てアイシーク設立
Copyright(C) 2013 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
45
事業内容 支援対象案件のゴール
支援対象案件の本事業期間のゴールは、本番環境で運営されている、と設定していた
成果としては、Open βをリリースを達成し、本番リリースの目途を立てることが出来た
事業開始時に設定した事業期間のゴール
成果
① 『Webサイト構築コース』のカリキュラ
ムと教科書が完成。
① 一つ以上のカリキュラムが正式に
リリースされている
② サービスが本番環境で運営されてい
る
③ 生徒が獲得できている状況となって
いる
Copyright(C) 2013 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved.
② 10月末からOpen β(β3)をリリース。
システム基盤は完成しており、授業
の進め方などオペレーション面につ
いてテストを実施中。年明けには本
番環境で運営できる見込み。
③ 本番での生徒のターゲットの仮説を
設定。また生徒募集の手法について
も、ネット/リアル両面で仮説を設定。
46
事業名
• デジタルグリッド技術を活用した開発途上国未電化地域における小口電力販売
支援者
• 株式会社東京大学エッジキャピタル
支援案件
• Digital Grid Solutions株式会社
47
<支援者チーム>
株式会社東京大学エッジキャピタル
 郷治 友孝 代表取締役社長・マネージングパートナー
 黒川 尚徳 パートナー
2004年4月のUTEC創業以来、2本の投資事業有限責任組合
の設立・運用を行うとともに、創業以前ないし創業早期のベン
チャー企業への投資・支援活動を手がけてきた。これまで、テラ
(株) (2009年3月JASDAQ上場)、(株)モルフォ(2011年7月東証マ
ザーズ上場)を始め10社の投資先役員に就任。
新規材料、ナノテクノロジー、オプトエレクトロニクス、画像技術、
クリーンテックなど物理・化学関連分野の投資を担当し、マイクロ
波化学(株)では取締役、(株)サイアンでは監査役を兼務。2008
年ARCH Venture Partnerに参画。2004年から2007年まで、サム
ソン電子株式会社にて勤務。2003年から2004年まで、株式会社
リコー環境技術研究所にて研究員として勤務。2009年シカゴ大
学ビジネススクール修了(MBA)。同校主催Edward L. Kaplan
New Venture Challenge 2008にて優勝。大阪大学大学院工学研
究科応用物理学専攻修了。博士(工学)。
UTEC参画以前の1997~98年、通商産業省(現・経済産業省)
にて「投資事業有限責任組合法」を起草。日本スタンフォード協
会理事。
 片田江 舞子 パートナー
バイオテック及びヘルスケア分野を中心に、ライフサイエンス
関連のシード・アーリステージ案件発掘、技術デューデリジェン
ス及び投資業務を担当。ペプチドリーム(株)(特殊ペプチド創製
技術を応用した創薬事業)のディールソーシングを経て設立に関
与。(株)サイフューズ(再生医療)取締役を兼任。
UTEC参画以前は、東京都臨床医学総合研究所及び東京大
学大学院にて、生化学の基礎研究に従事。 東京大学大学院理
学系研究科生物化学専攻修了。博士(理学)。
 チームメンバーによる主な支援実績
• 医療機関に対する樹状細
胞ワクチン療法等、細胞医
療に関する技術・運用ノウ
ハウの提供
• JASDAQスタンダード上場
(2191)
• 特殊ペプチド創出技術を応
用にした医薬品開発。
• 「日本バイオベンチャー大
賞」グランプリ、産学官連携
功労者表彰を受賞。
48
• 画像処理技術の研究開発
および製品開発ならびにラ
イセンシング
• 東証マザーズ上場(3653)
48
支援対象案件の概要
Digital Grid Solutions株式会社
(支援者チーム:株式会社東京大学エッジキャピタル)
 支援案件名:デジタルグリッド技術を活用した開発途上国未電化地域における小口電力販売
未電化地域内で営業するキオスク・エージェントと連携した、太陽光で発電した電力を住民等に量り売りするソーラーキオスク事業
 経営者
 会社概要
 代表取締役:
秋田 智司
 取締役:
志藤 篤
 東京大学の阿部力也特任教授(社外取締役)が、
自らが開発したデジタルグリッドを実現するテクノロジーの商用利用の
ため、2013年6月にデジタルグリッドソリューションズ設立。
49
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴールに対して、それぞれ成果が得られた。
特に経営人材の確保、ビジネスモデルの具現化については達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
成果
① 経営人材の確保
監査法人勤務の公認会計士がCFOとして入社:
UTECの仲介で新日本有限責任監査法人を紹介、CFO人財輩出
プロジェクトメンバーとしてアサインされた公認会計士が監査法人
を辞職し、CFOとして入社する事となった。
② 途上国未電化地域におけるソーラーキオスク事業のビジネス
モデルの具現化
UTEC・現地企業と協働しビジネスモデルの具体化を実施:
ビジネスモデルの改善・ブラッシュアップに向けてUTEC・現地パー
トナーと打ち合わせを重ね、価値を生み出す仕組みやリスク・コス
トの見落としに関する協働点検を実施した。
③ 本事業を多地点で同時に展開するための投資環境条件の確認
ファンド等の知見を活用し投資環境を確認、展開計画を作成:
Acumen fundやEY Kenyaの他、現地パートナー企業等の知見を活
用し、DGS社内でPEST分析やカントリーリスク、国内地域別のリス
ク調査を実施、事業展開計画を作成した。
④ 資金調達・EXIT戦略の検討(増資等)
2億円の資金調達を実行、2018年のIPO目指す
今後の各国展開に備えた基盤づくりとしてUTECから2億円の投資
を実行、オフグリッドソリューションの拡大をめざし、2018年にIPO
を目指す事とした。
50
ビジネスモデル補足資料
現地起業家と連携した電力量り売り事業: Prepaid Solar Kiosk(イメージ)
ナイロビ
未電化地域
自社開発の製品・サービス
市販品(現地調達)
ソーラーパネル
デジタルグリッド
クラウド
エナジークレジット
データ同期
コントローラ
M-PESAで送金
• リース料
• エナジークレジット代金
DGS ナイロビ事務所
充電式の
電子機器
バッテリー
キオスク・オーナー
エナジークレジットを使い、エンドユーザーにサービス提供
 従量課金の充電サービス
 レンタル・サービス(LEDランタン、タブレット等)
エンド・ユーザー
 お金がある時に払った分だけ電力を利用
 必要な時に電子機器をレンタル
51
参考情報:
パイロットプロジェクトサイトで運用されているPrepaid Solar Kiosk
 プロジェクトサイト(ケニア北西部トゥルカナ県)の様子
52
事業名
• 見えないドットコードGridOnput’による
ユニバーサル・ペーパータッチパネルの開発
支援者
• ウエルインベストメント株式会社
支援案件
• グリッドマーク株式会社
53
<支援者チーム>
ウエルインベストメント株式会社
 浅海 治人
•
 瀧口 匡
中央青山監査法人で公認会計士として
監査業務を経験後、現在はウエルインベ
ストメント株式会社でファンド部部長・ファ
ンドマネージャーを務める。
•
早稲田大学大学院商学研究科ビジネス
専攻(早稲田大学ビジネススクール)を修
了。
•
会計監査業務、株式公開支援業務、外
資系企業に対するレビュー業務、財務
デューデリジェンス業務を経験。
•
財務デューデリジェンス、ファンドマネジメ
ント等を強みとする。
•
ウエルインベストメント(株) 代表取締役
社長
•
早稲田大学学術博士(国際経営専攻)
•
早稲田大学大学院商学研究科 非常勤
講師、早稲田大学アントレプレヌール研
究会 理事、早稲田大学ビジネスプランコ
ンテスト 審査委員長、日本ベンチャー
キャピタル協会 監事を務める。
 チームメンバーによる主な支援実績
•
約20年間の大学の「知」を活用した ベンチャー企業や中堅企業へのハンズオン型の成長支援の経験と実績。
•
学術的アプローチと実践的アプローチに基づく独自の起業(企業)支援体制独自の定性的・定量的な特許の評価システムや企業の成長を
支える見えない経営資源を評価する、独自の企業評価手法を有する。
•
臨床試験段階からの開発に特化
した独自の新薬開発プラット
フォームを運用する独自性のあ
るバイオベンチャー
54
•
ジーエヌアイグループ:九大・ケン
ブリッジ大発バイオベンチャー
•
臨床段階にある医薬品開発企業
で、アジアでも特に日本や中国で
多く見られる疾病の治療に注力。
•
平成26年2月27日から中国で特
発性肺線維症治療薬の販売開始
54
<支援案件>
グリッドマーク株式会社
(支援者チーム:ウエルインベストメント株式会社)
 支援案件名「見えないドットコードGridOnputによるユニバーサル・ペーパータッチパネルの開発」
カード状の印刷物を指でタッチするだけで、デジタルコンテンツを閲覧・操作できる、ユニバーサル・ペーパータッチパネルの開発・販売
 経営者・会社概要
 代表取締役 吉田 健治: 1954年 福井県生まれ。東京理科大学理工学部建築学科を卒業後、大成建設に入社。CGシミュレーション技術の研究開発に取り
組み、日本大学大学院にて工学博士を取得。
1991年 ㈱ビジュアルサイエンス研究所 設立/1992年 東京造形大学 講師 就任/1993年 東京造形大学 助教授 就任/1994年 デジタルハリウッド㈱ 設立
/1995年 ㈱デジタルスケープ 設立/1996年 ㈱アイ・エム・ジェイ 設立/2000年 法政大学情報科学部 教授 就任/2004年 GMホールディングス㈱設立/2009
年 当社設立(2012年代表取締役 就任)/2013年 電気通信大学 産学連携センター 特任教授 就任。
55
55
本事業目的
本事業では、ユニバーサル・ペーパータッチパネルの開発、及び事業化ための試作とテスト
マーケティングを行うことを目的として、グリッドマーク社の事業立ち上げの支援を行う。
タッチパネルを使用したタブレットPCが一気に普及したが、ディスプレイの表示画面には制限が
あり閲覧性が低い。
そのため、本委託事業では、閲覧性が高く、人に優しい印刷物を指でタッチすることにより誰でも
簡単にデジタルコンテンツを閲覧・操作できるユニバーサル・ペーパータッチパネルを支援案件
で開発し、事業化ための試作とテストマーケティングを行う。
また将来的には、本ペーパータッチパネルの製品化によりデジタルデバイドの解消に貢献するこ
と目指す。
本事業目的
事業化ための試作
テストマーケティング
ユニバーサル・ペーパータッチパネル GridOnput
出所)グリッドマーク社
56
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に試作品の製作については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
①‘見えないドットコードGridOnput’によるユニバーサ
ル・ペーパータッチパネルの試作品を製作する
②見込み顧客の中からテストユーザーを見つけ、テス
トマーケティングを行う
③以上により、市場ニーズを把握するとともに製品の
問題点の検証を行う。
成果
①について
支援案件にてペーパータッチパネルのモック品を製作後、アメ
リカ、オーストラリア、ブラジルなどの教育又は書籍に関する展
示会に赴き、ペーパータッチパネルの使い勝手、使用感等を調
査、ヒアリングを実施。調査、ヒアリング内容等を踏まえて、試作
品の仕様を確定し、ペーパータッチパネルの試作品を製作。本
事業期間内に試作品の製作完了。
本事業実施前は事業アイデアの状態であったが、本事業を通
じて試作品を製作することにより、テストユーザーが実際に手に
とって商品の利用シーンなどのイメージふくらますことができ、
具体的に機能の要否をテストユーザーと確認可能となった。
57
57
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に試作品の製作については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
①‘見えないドットコードGridOnput’によるユニバーサ
ル・ペーパータッチパネルの試作品を製作する
成果
②
ペーパータッチパネルの国内マーケティングに関する検討項目
や課題を仮説検証しながら、活用領域等についての示唆を得る
ための調査を実施。地域の商店街、イベント、学習塾、学校など
での利用シーンなど具体的な活用領域等に関する示唆を得た。
②見込み顧客の中からテストユーザーを見つけ、テス
トマーケティングを行う
大手玩具・ゲームメーカー、大手教育関連企業、大手商社など
10社弱が試作品を使用。テストユーザーからのフィードバックを
元に販売価格面、製造コスト面、機能面での課題を確認。
③以上により、市場ニーズを把握するとともに製品の
問題点の検証を行う。
③
①②を通じ、教育・玩具・ゲーム関連の企業から商品化ニーズ
があることを確認。一方で課題として販売価格・製造コストの低
減や機能面のさらなる改良が必要であることも確認。
58
58
ペーパータッチパネル
製作したペーパータッチパネルの試作品
スイッチを入れ、ペーパータッチパネルの上に専用用紙を載せるだけで、簡単に利用できる。
59
59
ペーパータッチパネル
本事業を通じて
本事業に採択される前はペーパータッチパネルに関する特許・技術を保有するのみであり会社の中に眠っていた技
術に過ぎなかった。しかし、本事業を通じて試作品を製作することにより、眠れる特許・技術から事業化に向けた大き
な一歩を踏み出すことができた。
図:眠れる特許・技術事業化の概念図
支援なしの時点
支援後
特許・技術が事業化され
ず企業に眠ったまま
企業内に眠れる特許・技術
が支援を通じて事業化へ
企業内に眠れる
特許・技術
企業内に眠れる
特許・技術
新事業創出のための目利
き・支援人材育成等事業
による支援
試作品製作
(本事業による成果)
事業化へ
60
60
事業名
• 株式会社イプロス(キーエンス社内ベンチャー)を
起点とした新事業創出
支援者
• 株式会社グロービス・キャピタルパートナーズ
支援案件
• 株式会社イプロス
61
<支援者チーム>
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ
 仮屋薗 聡一 マネージング・パートナー
 井出 啓介 プリンシパル
株式会社三和総合研究所での経営戦略コンサ
ルティングを経て、1996年、株式会社グロービスの
ベンチャーキャピタル事業設立に参画。
1号ファンド、ファンドマネジャーを経て、1999年エ
イパックス・グロービス・パートナーズ設立よりパー
トナー就任、現在に至る。
半導体製造装置KLA-Tencor Corporation(サンノゼ)の
エンジニア、McKenna Group(パロ・アルト)のテクノロジー・
マーケティングに特化した経営戦略コンサルティング、ファ
ブレス半導体ベンチャー企業(東京)の海外事業開発ディレ
クターを経て、2007年1月グロービス・キャピタル・パート
ナーズ入社。
慶應義塾大学法学部卒、米国ピッツバーグ大学
MBA修了。
バージニア大学工学部卒、スタンフォード大学経営工学
修士修了。日本スタンフォード協会理事。
 主な支援実績
• 日本発のハンズオンキャピタル。
• 複数の総額数百億円に及ぶファンドを運営。
• 投資約100社、うちIPO実績は18社
62
<支援案件>
株式会社イプロス
(支援者チーム:株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ)
 支援案件名 株式会社イプロス(キーエンス社内ベンチャー)を起点とした新事業創出
• キーエンスを母体とする株式会社イプロスの製造技術データベースサイトというリソースと、
知見を活用し、次世代の産業、サービス群を創出する。
 「製品探し」と「顧客開拓」を支援する業界特化の
技術データベースサイトを構築・運営
(現在は製造業・建設業)
<データベースサイト実績>
• 月間利用者数:約150万人
• 月間ページビュー:約1,000万PV
• 月間商談発生件数:約5万5,000件
 経営者・会社概要
 代表取締役社長 岡田 登志夫
• 1982年キーエンスの前身のベンチャーに入社、2001年にイプロス設立。
63
事業内容 支援対象案件のゴール
大企業の既存資産をレバレッジしたカーブアウト案件の創出。
5年後に売上100億円規模の新しい形の製造業を作る。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
大企業からのカーブアウトで規模感のある新規事業を創
出すること。
①既存事業資産をレバレッジすること
大企業の既存資産を有効活用する事による新規事業/
雇用の創出
②規模感があり、且つ独立性があること
既存事業の付加サービスではなく、規模と独自性が担保
できるドメイン設定、ビジネスモデル構築
③ 法人として切り離し、自立ができること
子会社化し独立性を担保する事による事業/経済メリット
がある事
成果
イプロス社の既存資産を活用し、付加サービスではない
独自性のあるビジネスモデルの構築が出来た。 ビジネ
スモデルの有効性の検証を行い、機能の一部をスタート
させるフェーズに入った。 2015年に子会社化を予定。
iPros Techと呼ぶ。
①既存事業資産をレバレッジすること
イプロス社のユニークな事業資産である、25,000の製造業
のプラットフォームから「知恵」を抽出し、新しい製品/
サービス事業化する仕組み(iPros Tech)
②規模感があり、且つ独立性があること
5年後に年間5億円を売る製品/サービスが20個創出で
きている規模を目標とする。 iPros Techは知識集約型の
サービス創造機能とコマース機能を提供し、事業独立性
がある
③法人として切り離し、自立ができること
事業化アイデアを吸い上げるセミナー事業は社内プロ
ジェクトとしてスタート。 2015年に子会社化、事業化。
64
プロジェクト発足時の問題意識・ゴール
マクロトレンド
1. 日本の総合家電メーカ
ーの不振
2. メーカーズ革命
3. Internet of the Things (エ
レクトロニクス製品とITの融
合)
業界の課題
・ 日本の総合家電メーカーは、概して規模が大きくなり過ぎ、ブランド、品質にこだわるあま
り、市場展開のスピード、思い切った製品導入が出来ない
・ IT系ベンチャーなどがモノ作りに参入しているが、製造技術、モノ作りノウハウが根本的に
不足している
・ 中堅中小企業は、下請け体質から脱却しきれておらず、マーケティング視点からの商品開
発意識が低い
ゴール
イプロスが持つ資産、強みを最大限活かし、「次世代製造業」を立ち上げる。
5年で売上規模100億円の事業を創出する
65
マクロトレンド:今プロジェクトから学んだ事
 本プロジェクトに於ける主なリサーチ活動
 シリコンバレー、MAKE Hardware Innovation Forum への参加(5月)
 ローマ、Maker Fair Europeへの参加(10月)
 シリコンバレー起業家、コンサルタント、ベンチャーキャピタリストに対するヒアリング、当プロジェクト仮説の検証
 国内中堅中小企業、ベンチャー企業に対するヒアリング、プロジェクト支援
見えてきた、製造業を取り巻くマクロ要因
 日本型垂直統合製造モデルの終焉
 高品質・大量生産・大量消費の市場縮小
 製品開発—製造販売一気通貫モデルの競争力低下、人材の囲い込み力低下
 EMS、物流ほか製造業のValue Chainに於ける外部委託業者の増加
 特にプロトタイピングや小ロット生産といった資本集約部分の3rd パーティー化が進み、参入障壁が下がっている
 Internetの本格的な定着、IOTの普及 ITベンチャー主導の「新産業革命」の始まり
 インターネットが「普通の人にとっても当たり前の、水道や電気と同様の活用すべきインフラ」に
 ハード、ソフト、ネット、サービスの融合が必須になってくる:ユーザーはiTunesの様な一体化ソリューションを望む
 グーグルのハードウエアへの本格参入がシリコンバレー主導、ITベンチャー主導の「新産業革命」を決定づけた
▪
▪
「ものつくり」(ハード)しかわからない会社が生き残れないリスクの拡大
ゲームのルールの大幅な変化(例:ハードのフリーミアム)
▪ Squareモデル(ハードをただで配り、その後のサービスで課金)
▪ Googleは自動車をタダで配る将来計画を持っている?
 これまでの業界常識やしがらみにとらわれず、「新しいビジネスモデル、収入モデル」を生み出した「次世代製造業」が
勝つ業界になってきた
66
調査を通じて学んだ事:「次世代製造業」とは
従来型の製造業(日米欧)
モノ(ハード)作りの品質を追求し、
ハード単独で付加価値を出す
時間をかけた「完璧品」を
大量に市場投入する
次世代製造業
ハード、ソフト、ネット、サービスを融合
し、トータルでの「顧客品質」を追求する
「ミニマルプロダクト」として市場に出
し、PDCAサイクルを早く回すことで商
品性を向上させる
ほとんど全てのプロセスを自前で行う
外部のリソースを最大活用する
「売価ー原価」で収益を上げる
ビジネスモデルを工夫し、
収益を上げる
67
イプロスの独自性と資産
イプロスの独自性
国内を代表する製造業を親会社に持つ日本一の製造業マッチングサイトであり、我が国製造業
の特質を深く理解しながらもネットベンチャーの能力/カルチャーを持ち合わせている
・
・
・
・
・
・
目に見える資産
見えない資産・ノウハウ
国内DBサイトNo.1のブランド
登録企業数約25,000社
掲載製品数約20万点
月間ユニークユーザー約150万人
月間商談発生数約70,000件
セミナー、イプロス大学
開催年間260回、累計500回
・ インターネットマーケティングのノウ
ハウ
・ クラウド運用の技術力
・ ビッグデータ分析のノウハウ、技術
力
・ セミナー集客、運営ノウハウ
68
イプロスが提供する次世代製造業プラットフォーム「イプロスTech」
事業アイデアのプロジェクト化・
スピンアウト会社設立
大企業同士、中小企業
同士、大企業&中小企
業&ベンチャーを対象に
した「次世代製造業のた
めの勉強会」を開催し、
コミュニティ醸成する
「ミニマルプロダクト」の
早めの市場投入と、
迅速なPDCA実行
ハードとネットを融合した新
しい顧客価値の提供
IPROS及びスピンアウト
会社をプラットフォーム
にした、実際の事業を立
ち上げ、PDCAを素早く
回す(プロトタイプ事業)
「ものつくり」とインター
ネットを融合した新しい
サービスを、新しいビ
ジネスモデルとともに
提供する
IPROSの顧客DB、マー
ケノウハウを活用した市
場調査力・
ネットワーク力
IPROSの
会員ベース
IPROSのクラウドインフ
ラ活用、ビッグデータ活
用技術、ノウハウ
これまでに無い販路、販売方
法を確立・他社にも提供
本プロセスを通じて開
発された商品及びプ
ラットフォームを利用し
て拡販する商品を販売
するECサイトを運営
商品の顧客DB
購買履歴他
イプロスが既に持っている経営資産のフル活用
ポイント=異種配合によるアイ
デア触発
・ 異業種
・ 大企業vs中堅中小vsベン
チャー
ポイント=持たざる経営の実現
・ 大企業発のアイデアでも、スピ
ンアウトさせる事で、失敗でき
る環境を作る
・ プロトタイピング、クラウドファン
ディングなどを最大限活用
ポイント=ネットベンチャー
IPROSのノウハウ、資産提供
・ ネットベンチャーでありながら製
造業の事を熟知するイプロス
の良さを活用
・クラウド活用・ビッグデータ分析
などを「製造業」にわかる言語
で啓蒙、提供
ポイント=しがらみを超えた新
たな販路の確立
・ 適宜他社製品にも販路を
提供
・ ビッグデータなどを使い、
個客に届く チャネルを
確立
69
本プロジェクトにおいて行った「イプロスTech」のトライアル活動
支援・議論した
ベンチャー
支援内容・ねらい
結果・学んだ事
株式会社アイティプランツ
(http://fun.itplants.com)
LEDと溶液循環ポンプをIT制
御した、室内用植物栽培キッ
トと苗の販売
・ 当社のWebサイトの全面改変、Webマーケティング手法
の導入支援を行う
・ 製品は出来ているものの、マーケティングが全く出来てい
ないベンチャーの支援例としてトライ。将来的にイプロス
TechがECを始めた際の事業パートナーになりうるか
(Win-Winの関係が作れるか)をテストする
・当社は製品開発をした技術者が1名で行っている会社で
あり、製品は悪くないものの、マーケティング、販路整理
(販売会社が複数あり、統制無し)、顧客管理ともに皆無
であった。その中でWeb周りのサポートをした事で、非常
に価値を認めていただいた
・上記に加え、販路整理や顧客管理サポートなどを付加す
れば、イプロスTechのECサイト経由のOEM販売などは
十二分に可能となる
nuuo
(http://nuuo.jp)
博報堂出身のWebプランナー
とアーティストにより創業。
携帯ケースを発展させたロ
ボットハードとソフトを開発
・ 当該製品(ハードウエア)は、行っているプロジェクトの中
から偶発的に出来上がったものであり、ハードを外注し
たものの、パートナーの評価及びコスト見積もりの評価を
する能力が無かった
・ そのため、イプロスネットワークの中でロボットに詳しい会
社を紹介し、セカンドオピニオン(セカンドソース)をとれる
関係構築をサポート。こうした「マッチメーク」のニーズの
量と切迫度を事例を持ってテストする
・セカンドオピニオンの紹介は非常に感謝、高く評価された
・会社としてはこれから追加の資金調達をするところであり、
継続的にコミュニケーション、サポートを続ける
・今後、小ロット生産、資金調達面でのサポートニーズは旺
盛なので、継続案件として関係を続ける
株式会社オリィ研究所
・ イプロスデータベースを使った、DMマーケティングのテス
 ITプランツ:マーケティング支援
(http://orylab.com)
トを行う。これまでベンチャーを対象に当サービスを活用
した事は無かったので、有効性を検証する
早稲田大学発ベンチャー。病

Nubotとプレン:製造業とITベンチャーのマッチング
人や老人など、孤独に悩む人
が家族、友人と遠隔で会話で
 Ory:ダイレクトマーケティング
きる分身ロボットを開発
 事業機会調査:サイネージ、ささげ、公園
・ DMの編集、ターゲッティングが終了したところで、これ
から発送のため、継続案件となっている
・ しかしながら、オリイは社員3名で、製品はあるものの営
業専属人員はおらず、具体的顧客に向けた直接マーケ
ティングは始めての機会。商品開発に向けたフィード
バック取得も含め、ターゲットされたDMに対するニーズ
の高さは確認された
70
本プロジェクトにおいて行った「イプロスTech」のトライアル(続き)
その他、国内において調査・ヒアリングした企業の一覧(主要なヒアリングメモは別途提出)
 クロスデバイス:浜松市にある中堅企業。360度パノラマ動画作成サービスを提供
 オルイー株式会社:浜松市にある中堅企業。人体通信システムを開発販売
 有限会社znug design:東京都吉祥寺にあるデザインベンチャー。デザイン製の高い電動バイクZecooを開発販売
 パイフォトニクス株式会社:浜松市にある大学発ベンチャー。指向性の高いLED照明を開発
 株式会社丸文製作所:浜松市にある中堅企業。ペレットボイラーを開発販売
 株式会社Cerevo:東京都にある家電開発ベンチャー。タクシー用ドライブレコーダーなど実績多数。委託開発も行う
 株式会社浜野製作所:東京都墨田区にある板金加工の「町工場」。ベンチャー支援に積極的
 成蹊ゴム工業:磐田市にある町工場。ゴム加工請負、電動バイク開発販売を行う
 株式会社アローセブン:浜松市にある中堅企業。無線通信機器を開発販売
 スクロール360:浜松市にある企業。主として通販に於ける物流代行を行う
 株式会社コトブキ:東京都にある、中堅企業。遊具や公園のベンチなどを製造販売
 株式会社インセクトマイクロエージェンシー:東京都にある販促、コンテンツ作成ベンチャー。
 ストリートメディア株式会社:東京都にあるベンチャー。デジタルサイネージとコンテンツを開発提供
 遠鉄グループ:静岡県にある鉄道、バス、不動産他を行う総合企業
 株式会社ささげ屋:東京都にある中小企業。通販業者を対象にした、商品の採寸、撮影を代行
 プレンプロジェクト:大阪にある、二足歩行ロボットを開発プロジェクトチーム
 ドゥーマンズ株式会社:東京にあるベンチャー。工務店向けのカスタマイズ家具設計ソフトを開発提供
 TSUNAGU・パートナーズ株式会社:東京にある、元アクセンチュア、ampmの社長が経営するコンサルティング会社
71
今後の事業運営、ロードマップ
2018年に累計20事業
(製品)を走らせ、100億
円の売上を実現する
2016年度〜2018年度
2015年度
2014年度
予算化・セミナー事業開始
・ 「イプロスTech」を社内予算化
(4月より)
・ タスクフォース発足。今回のプ
ロジェクトメンバー(谷本、富士
川、跡部、GCP)を継承
・ 第一ステップの、事業アイデ
ア創出のためのセミナーを開
始する(第一回は4月半ば)
-1セミナーあたり10-15社
-成果物として毎回「使えるア
イデア」を一つ構築
- 1年で最低5つのアイデアを
練り上げる
分社化1号発足
・ 抽出されたアイデアからベスト
なものを最低一つ選び、分社
化、事業化を行う
イプロスITプラットフォーム強化
・ 事業推進とともに、クラウド、
ビッグデータを始めとするITプ
ラットフォームを強化する
事業化ペースの加速
・ 毎年3〜10程度の事業化を実
現する
イプロスTechの完成
・ ITプラットフォームをある程度
完成させ、勝ちパターンが見
えたところで分社化、資本注
入し国内一の支援プラット
フォームを作り上げる
・ ECサイトをスタート、自前開発
に加え、他「メイカーズ」の取り
扱を始める
72
初年度:セミナーのイメージ(現在最終化中)
■コンセプト・提供価値
①自社ビジネスに対する気づき
②異業種、異地域のコミュニティ
③自社見込み顧客へのコネクション
■本講座概要
・2週間に1回、2ヶ月半
・一回3時間、宿題あり
・1回目、3回目が専門家
・2、4回目がワーク
・5回目発表
・中小企業向けの場合は、大企業の人が聴
講、ブレストする。
・懇親会で気になった相手とアポをとる
セミナー費用10万、懇親会代別途
・参加者数10社~20社
■構成
・専門家とファシリテータによる講義とアイディアソン、ワーク
ショップ
・アイデアソンの目標:新規顧客開拓先の設定とそのための
自社商品のブラッシュアップ
・発足時は参加者を属性で分ける。徐々に属性を超えたメン
バー構成にする
(当初のイメージ)
ー大企業新規事業担当者のための講座
ー中小企業経営者のための講座
■日程
・集客開始:3月24日~
・体験講座:4月8日、15日
・本講座:5月14日~
73
事業名
モーションポートレート株式会社のスマートフォンアプリ「俺スタンプ」に対する
支援事業
支援者
WMパートナーズ株式会社
支援案件
モーションポートレート株式会社
74
<支援者紹介資料のイメージ>
WMパートナーズ株式会社
 松本 守祥
 徳永 康雄
 鎌田 武
• 独立系大手VCの日本アジア投資に23
年在籍、日本に限らずシリコンバレー、
中国、東南アジアなどグローバルに投
資家、起業家のネットアークを構築
(2009年-2012年 代表取締役社長)
• 日本アジア投資に10年在籍しベン
チャー企業への投資、育成に従事
• 三菱商事入社。プラント・船舶本部にて
海外プロジェクト及び金融事業本部に
てストラクチャードファイナンスを担当
• JSPF Fund Seriesのファンド責任者
(ファンドマネージャー)に就任
• 日本の起業家・ベンチャー企業の海外
出のサポート、海外ベンチャー企業の
日本企業とのアライアンスのアレンジを
行う
• 社長室時代には、JAICグループの新
規事業等を担当、政府系金融機関との
中国における合弁会社の設立、中国に
おけるグロースファンドの設立サポート
を手掛ける
• その後、プライベート・エクイティ業界に
転じ日興アントファクトリー(現アント・
キャピタル・パートナーズ)、ゴールドマ
ン・サックス証券、日興プリンシパル・イ
ンベストメンツにて、投資、ファンド募
集・管理に従事
• 2013年WMパートナーズを設立し代表
取締役に就任
• 2013年WMパートナーズを設立しパー
トナーに就任
• 2013年WMパートナーズ設立に参画し
パートナーに就任
 支援実績
• 既に事業基盤があるベンチャー・中堅中小企業に投資を行い、新事業展開、事業の再編、海外進出による更なる成長を支援すること
を通じて、投資先企業の企業価値向上を目指します
• チームメンバーは合計3本(JSPF Fund Series)総額150億円を超えるファンド組成・管理、120社を超える投資、15社のIPO実績
75
支援対象案件の概要
モーションポートレート株式会社(支援者チーム:WMパートナーズ株式会社)
 支援案件名:俺スタンプ(StickerMe)
 顔写真から瞬時に3次元アニメーションを作成する「モーションポートレート」技術を用いたライセンス事業・エンタテイ
メントアプリ事業
 経営者
 代表取締役 藤田 純一
 ソニー木原研究所にてプレイステーション2
のグラフィックエンジン開発に従事。
2007年にソニーグループのベンチャーとし
て事業開始。2012年に自ら出資し転籍。
 [受賞歴]
 2009/05 Infinity Ventures Summit 2009 Spring 優勝
 2011/08 GREE Platform 2011 上半期優秀アプリ表彰式 最優秀賞
 2013/05 アジア・スマートフォン・アプリコンテスト 優勝
76
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に事業連携、サービス開発については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
成果
①定量的目標
• 累計アプリダウンロード数を500万DL到達まで成長さ
せる(数値的目標)
① 定量的目標
• 累計ダウンロード数 260万 (2014/2/18現在)
②収益モデルの確立
• スポンサードスタンプ、有料スタンプなどマネタイズモ
デルの導入による収益化(ビジネスモデル確立)
②
•
•
•
③アライアンス
• 複数人モード、コンテンツローカライズによる海外対応
の加速、チャットアプリ各社との提携
③ アライアンス
• WeChat とのアプリ連携開始(2013/12/11)
収益モデルの確立
二人用スタンプ機能提供開始(2014/1/9)
課金機能の提供開始(3/初旬予定)
GPS連携機能開発はニーズが無い為中止
※WeChat: 中国最大手IT企業のテンセント(中国名:騰訊)が開発・提供
するスマートフォン向けメッセージングアプリ。2011年のサービス開始以来
急成長を遂げ、現在4億人以上が利用しています。海外にも進出し、東南
アジアのほか、インド、南アフリカ、中南米で利用者を拡大。
77
APPENDIX
78
WeChatとのアプリ間連携開始について
79
二人用のスタンプ提供開始について
 複数人機能を下記のように実施
 iOS版 2014年1月27日
 Android版 2014年2月13日
80
累計ダウンロード数の推移(日次)
 2014/1より複数人モードを追加したが、UI・UXが複雑化した等の課題もあり
現時点では、当初想定したダウンロード数の増加には至っていない
3,000,000
二人用スタンプ
提供開始
2,000,000
1,000,000
0
2013/4/1
2013/7/1
2013/10/1
2014/1/1
81
事業名
• 超低被ばく医用CT装置用カラーX線カメラの事業化
支援者
• 株式会社ケイエスピー
支援案件
• 株式会社ANSeeN
82
<支援者チーム>
株式会社ケイエスピー
 栗田 秀臣
 明治大学政治経済学部卒業後、OA機器販売会社を経て、
(株)ケイエスピーに入社。技術系ベンチャーと中心としたイン
キュベーション、投資業務に従事し、創業期からスタートアップ
期のベンチャーを多く担当。中小企業後継者育成、地方企業
の首都圏営業支援、中堅・大企業とベンチャーのマッチングな
ども行う。
 藤井 弘樹
 東京工業大学工学部卒業後、製鉄会社へ入社。国立大学に
おいて競争的資金の申請・報告等の管理業務、産学官連携
業務を経て、(株)ケイエスピーに入社し、技術系ベンチャー
企業の支援業務を行う。
 ギガヘルツテクノロジー株式会社 監査役
 2013年ドリームゲート主催 スタートアップアドバイザー・ア
ワード 最優秀賞
 支援実績
オフィス・ラボスペース の提供をベースに、技術シーズ・情報提供、企業家育成、ビジネス支援等の様々なサービスを組み合わせて創業支援を行う。1986年のインキュ
ベート事業開始以来、技術系ベンチャーを中心に300社の企業の成長をサポートした実績がある。母体であるかながわサイエンスパークを通じて、VCとしての投資活動
も行っている。
他支援実績多数
83
<支援案件>
株式会社ANSeeN(株式会社ケイエスピー)
 支援案件名「超低被ばく医用CT装置用カラーX線カメラの事業化」
医療現場におけるX線画像装置の普及に伴い、患者、医療従事者の被ばく問題が顕在化してきている。そういった課題に対応し、静岡大学青木徹准教授が研究してきた
放射線イメージング技術を活用した、超低被ばくカラーX線カメラの製造・販売を事業化する。当該製品は、従来品と比較して1/100以下の超低被ばくと、X線画像の高精
度・カラー化を同時に実現し、医療機器の高度化に貢献する。
 経営者・会社概要
 代表取締役 小池昭史
 2007年 静岡大学情報学部卒業 2009年 静岡大学大学院情報学研究科修了
 2011年 株式会社ANSeeN入社 2012年 株式会社ANSeeN代表取締役就任
84
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に市場調査と参入戦略については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
成果
① 技術開発
• CdTe素子を用いた一次元フォトンカウンティングカメラ(ライン
センサ)の試作
① 技術開発
• サンプルの撮像可能なフォトンカウンティングカメラが完成。静岡
大学との共同研究で行った基礎実験においても目標
性能をクリアしていることを確認。
② 市場調査
• 医療用X線CT装置メーカー及び関連部品に関するサ
プライチェーン調査をもとに参入機会を検討
• 開発すべきセンサの要求スペック、コストの試算
②市場調査
• 調査会社に調査を依頼。海外3社はM&Aによるグ
ループ化もしくは内製。国内メーカーは当社が強みをも
つ上位機種向け開発に関しては内製化。ただし、国際
学会で各メーカー担当者とコンタクトしところ技術開発は
着手できていないことが判明
• 対象を国内某社に絞り、上位機種のR&Dから協業を
提案。現在、国内某社、静岡大学と共同の研究開発
助成金の申請を行う準備をしている。
③ ビジネスプランのブラッシュアップ
• センサー開発から単結晶製造までの各段階において、
実行可能な財務計画を含むビジネスプランを作成。
③ ビジネスプランのブラッシュアップ
• 事業を、①受託、共同開発、②センサ事業、③デバイ
ス事業の3段階に分け、それぞれで必要な設備投資
額の精査を行い、事業計画を作成。②に必要な3000
万円については、借入、補助金で調達すべく交渉中。
• 第2回しずぎん起業家大賞 次世代技術部門で優秀
賞を受賞
85
今回の事業で試作したセンサ(CdTeフォトンカウンティン
グラインセンサ)
センサ
(CdTe検出器)
アナログASIC
信号処理回路
(独自アルゴリズム)
各センサの種類による被ばく線量と画像の違い
センサ種類
被ばく線量
照射エネルギー×照射線量
従来センサ
120kV
200mAs
従来センサ
(CdTe蓄積型)
150kV
50mAs
本事業成果
(CdTeフォトンカウ
ンティング型)
150kV
0.9mAs
画像(歯列)
87
• 未来の介護をデザインする排泄検知シート『Lifilm』事業への支援
事業名
CEO
宇井氏
支援者
支援案件
Lifilm
• グローバル・ブレイン株式会社
• 株式会社aba
88
<支援者チーム>
グローバル・ブレイン株式会社
 百合本 安彦
 立岡 恵介
 御林 洋志
• 富士銀行(現みずほ銀行)、シ
ティバンク・エヌ・エイ バイスプ
レジデントを経て、1998年に当社
を創業
• ボストンコンサルティンググルー
プ(BCG)を経て、グローバルブ
レインに参画
• 監査法人トーマツ、シリコンバ
レーのベンチャーキャピタルを経
て、グローバルブレインに参画
• BCGでは、消費財・テレコミュニ
ケーション・金融機関等への戦
略立案・実行支援に従事
• トーマツでは、株式公開支援業
務に従事
• 株式会社トライステージ(東証マ
ザーズ) 監査役
• 株式会社ジーニー 取締役
• シリコンバレーでは、案件収集及
びスタートアップへのコンサル
ティング業務に従事
• シンガポール国立大学(NUS
Enterprise) Global Mentor
• 2007年公認会計士二次試験合
格
• 株式会社レアジョブ 監査役
• 経済産業省 新事業創出支援関
係者会議 委員
 チームメンバーによる主な支援実績等
シード・アーリーステージのベンチャー企業を中心に投資し、徹底したハンズオン型支援を実施
純投資ファンドに加えて、新規事業創出を目的としたコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)をKDDI・ニフティと連携して運営
GBアライアンス・フォーラムによるベンチャー企業と大手企業とのアライアンス・ネットワークを形成
89
<支援案件>
株式会社aba
(支援者チーム:グローバル・ブレイン株式会社)
 支援案件名「未来の介護をデザインする排泄検知シート「Lifilm」 」
高齢者介護の現場では、トイレ誘導やおむつ交換など、排泄に対応することの負荷が介護者に重くのしかかっています。
当社の排泄シート「Lifilm」は、臭いで排泄状況をお知らせします。さらに排泄リズムを把握し、より良い介護を実現していきます。
ビジネス部門 大賞 経済産業大臣賞
第12回MIT-EFJ
ビジネスプランコンテスト&クリニック
最優秀賞 他 三冠受賞
代表取締役
宇井吉美
千葉工業大学在学中に学生プロジェクトabaを設立。
各種ビジコンでの受賞歴、メディア掲載多数。
90
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ一定の成果が得られた。
特に①試作品開発、②ビジネスモデルの精緻化については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
① 試作品の開発
• 支援開始時は、試作品開発途上
• 期間内にLifilmの正式販売を目指し、
試作品を完成させることが目標
② ビジネスモデルの精緻化
• 支援開始時は市場の見立て・事業計画の精度を高め
る必要
• 期間内に市場を体系的に捉え事業計画に落とし込む
ことが目標
③ 事業提携
• 支援開始時は、提携候補先と現場レベルで共同開発
• 期間内に座組み/知財を整理し提携契約に落とし込む
ことが目標
• 合わせて、コンティンジェンシープランとして
他社との提携の可能性も探る
成果
① 試作品の開発
• 試作品は完成し、
共同開発先と量産体制の
構築準備中
②ビジネスモデルの精緻化
• 市場規模や、介護事業者・介護家族のニーズを把握
 アンケートやインタビューを実施
• 市場環境・提携先交渉を見据えた事業計画案策定
 実現可能性のある計画案をディスカッションし策定
③ 事業提携
• 契約に落とし込むまでは至らないが、大きく前進
 市場調査等を公表し、先方との議論を活性化
 知財の申請
 共同開発先での量産についての議論開始
• 合わせて、他提携先との関係性も構築
 今回の取組み参加企業とのマッチング
91
支援内容
介護従事者及び要介護者を持つ家族向けの市場調査
実施内容
(調査方法)
Lifilmの市場規模及び市場ニーズの明確化のため、以下の市場調査を実施
① アンケート調査(n=20,000人)
② インタビュー調査(n=15名)
結果概要(介護施設の例)
調査結果
【市場規模】
• 排泄介護が必要な要介護者278万人の内、介護施設
利用者は約101万人(36%)
【機能面】
• 介護施設の7割が「おむつはずし」に積極的であり、
Lifilmの排泄リズム通知機能のニーズはある
• 排泄記録の約8割は手作業によりつけられており、
Lifilmの取得自動化ニーズはある
【Lifilm購入可能性】
• 介護施設の7~8割は、検討の俎上にはのりそう
• ただし、単価5万円では”検討してもよい”は7割存在
も、”是非検討したい”は5%程度
• 確実な導入には、介護保険適用等を通じた価格の抑
え込みや、的確な営業が必要
92
支援内容
事業計画の策定支援
具体的な策定方法
事業計画
① 市場調査に基づき、Lifilmのターゲット市場を明確化
② 現状の把握
-製品の開発状況
-協業の進捗
-顧客獲得戦略
③ 事業計画に関するブレスト・策定
-KPIの設定
-協業先との交渉を踏まえて実現可能性のある
座組みに基づく損益シュミレーションの実施
-協業が進まない場合における代替プランの作成
93
事業名
•気体の超精密制御技術を基盤とした低侵襲手術支援ロボットシステム及び,
内視鏡把持マニピュレータの開発と市場化
支援者
• 株式会社ジャフコ
支援案件
• 国立大学法人東京工業大学
94
<支援者チーム>
株式会社ジャフコ
 伊藤 毅
 宮地 洋介
投資部 産学連携投資グループリーダー
投資部 産学連携投資グループ シニアアソシエイト
•
2003年3月 東京工業大学大学院理工学研究科化学工学専
攻修了
•
2007年3月 西南学院大学 国際文化学部 国際文化学科卒業
•
2007年4月 株式会社ジャフコ入社
•
2003年4月 株式会社ジャフコ入社
•
2013年4月 同社投資部産学連携投資グループへ配属
•
2009年11月 スパイバー株式会社 社外取締役に就任
•
2010年6月 第三投資運用本部 産学連携投資運用部長
•
2011年6月 CYBERDYNE株式会社 社外取締役に就任
•
2011年11月 投資部 産学連携投資グループリーダー
 橋爪 克弥
投資部 産学連携投資グループ シニアアソシエイト
•
2008年3月 慶應義塾大学環境情報学部卒業
•
2010年3月 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科専攻
修了
•
2010年4月 株式会社ジャフコ入社
 チームメンバーによる主な支援実績
• ロボットスーツHAL®等の開発、販売を手掛ける筑
波大学発ベンチャー
• 社外取締役に伊藤が就任し(現在は退任)、経営
アドバイス等を行い、事業展開を支援
• 2010年度「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャ
パン」チャレンジング・スピリット部門大賞受賞。
• 2014年3月に東証マザーズに上場予定
• クモ糸の人工合成による次世代バイオ新素材の
開発を手掛ける慶應大学発ベンチャー
• 2009年8月からリード投資家として支援。伊藤が社
外取締役に就任し、資金調達、顧客候補、提携先
の開拓ならびに、交渉支援を実施
• 「科学技術への顕著な貢献2010(ナイスステップな
研究者)」に選定
95
<支援案件>
国立大学法人東京工業大学(株式会社ジャフコ)
 支援案件名「気体の超精密制御技術を基盤とした低侵襲手術支援ロボットシステム及び,内視鏡把持マニピュレータの開
発と市場化」
• 内視鏡を用いた低侵襲手術に活用できる「内視鏡操作システム」及び「空気圧駆動手術支援ロボット」の事業化
• これらの機器の開発と市場化によって、安全で安心な次世代高度医療技術の浸透の実現を目指す。
 経営者・会社概要
 東京工業大学 精密工学研究所 准教授
只野耕太郎
 東京工業大学 産学連携推進本部 准教授
坂田淳一
 現在は大学研究員でメンバーが構成されているが、全メンバーが2014年5~6月に設立されるベンチャー企業に移籍する予定
96
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴールとその成果
事業開始時に設定した事業期間のゴール
成果
①「内視鏡操作システム」の欧米での動物実験、臨床試験の実施目途
・医療機器最大の市場であるアメリカ、製品許認可を比較的取得しやすいヨー
ロッパ(ドイツ、イタリア)に訪問し、合計約10施設の医師へデモを実施
・「競合製品に比べ、操作しやすい」 「病院のコスト意識が強く、アシスタント医師
に係る人件費を減らせることが良い」など国内同様のニーズを海外でも確認
本事業の大きな方針
「開発中の医療機器製品を起業後早期に海外展開するための活動」
①最初の製品である「内視鏡操作システム」の欧米での
動物実験、臨床試験の実施目途
②上記「内視鏡操作システム」でのISO13485(医療機器
の国際標準規格)認証準備
・また、次の製品である「手術支援ロボット」に関し、競合企業Intuitive Surgical社
(NASDAQ上場、時価総額 約1.8兆円)の1社独占状況に対し、製品が高価格(1
台3億円)、維持費の高さ等に多くの医師が不満を抱えており、低価格、コンパク
ト、安全性の高さなどの特徴を有する開発中の製品に高い関心が有り
・上記デモを実施した医師のうち、複数名から動物実験、臨床試験への協力に関
し、快諾を頂き、来年度以降実施を検討
②「内視鏡操作システム」のISO13485(医療機器の国際標準規格)認証準備
・薬事コンサルタントの助言をもとに、ISO13485申請資料の作成を行い、来年度
秋頃のISO13485認証を行う方針
・また、開発中の「内視鏡操作システム」がCEマーク(欧州医療機器承認)取得に
向け、臨床試験が不要なことも確認し、来年度冬頃にCEマーク取得を行い、来年
度を目途にヨーロッパへ販売が可能に
③成果まとめ
・医療機器は、日本だけでは限定的な市場(世界市場の1/10)であるが、グロー
バルで競争力のある製品であることを確認し、かつ海外への販売に関し足掛かり
を掴んだ。まだ、起業前に海外医療機器許認可等の準備により、海外の早期展
開が実現可能に。
・本活動を踏まえ、早期海外展開の可能性が高まり、事業リスクの低減ができ、
2014年5~6月頃に新会社を設立し、ジャフコも投資を行う方針
97
事業名
• 「earth and one株式会社(サービス名:U+)」に対する支援事業
支援者
• Draper Nexus Venture Partners, LLC
支援案件
• Earth and one株式会社
98
<支援者チーム>
Draper Nexus Venture Partners, LLC
支援者1
顔写真
 中垣 徹二郎
20年弱の間、一貫してVC投資現場に携わり続けている。
これまでに、日本国内35社程度に投資し、11社の上場、2
社のM&Aを実現。ネットビジネスやリテールサービス関連
のアーリーステージの企業への投資を手掛ける。ファンド
マネージャーとしても日本アジア投資初めてのアーリース
テージ向けのファンドで高パフォーマンスを実現。DFJ
JAIC Venture Partners(現: Draper Nexus Venture
Partners, LCC )を設立し、日本とシリコンバレーでの投資
活動に従事している
 北村 充崇
支援者1
顔写真
 松村 伸也
 Quaeed Motiwala
 クアルコム社に11年勤務。最初はエンジニアとして、
主要半導体の開発に従事。4つの特許を持つ。 そ
の後マーケティング部門にて日本、韓国での3Gネッ
トワークの導入に貢献。その後、ベンチャー企業2社
の立ち上げを経て、DFJ-JAIC (現: Draper Nexus
Venture Partners, LCC )をでは、モバイルならびにク
リーンテック投資を中心に、ポートフォリオの 日米ク
ロスボーダービジネスデベロップメントを担当する
 2000年のJAICAmerica投資活動の立ち上げから関わり、
その後一貫してシリコンバレーで投資活動ならびに投資
戦略を立案。DFJ-JAIC Venture Partners (現: Draper
Nexus Venture Partners, LCC )を設立後は、インター
ネット関連の投資を中心に、ポートフォリオの日米クロス
ボーダービジネスデベロップメントを担当。これまでに30
社程度に投資を実行。3社の上場、4社のM&A
支援者1
顔写真
 JAICにて12年のVC投資業務を経験。インターネット
サービスから不動産、製造業、人材サービスと多岐に
わたる投資ポートフォリオを構築。2009年以降はファン
ドマネージャーとして、国内アーリーステージVCファンド、
九州地方ファンド、事業会社とのCVCファンドの運営等
を勤める。
 チームメンバーによる主な支援実績
99
<支援案件>
earth and one株式会社
(支援者チーム:Draper Nexus Venture Partners, LLC)
 支援案件名「U+ 」
ウエッブ上で、タンスに眠る衣類を自分の好みに合わせて修繕するサイトを運営。宅配サービス・地元縫製工場と連携することで、自宅に居ながら、衣類を自由にモ
デルチェンジできるサービス。(本事業開始時)
当初の一般消費者向け事業サービスU+(以下toC事業)から、縫製工場とアパレル小売を繋ぎ縫製工場が有する過剰資産を有効活用したオリジナルアイテム提供
サービス(以下BtoBtoC事業)への転換を行った。加えてマイスター店舗と一般消費者を繋ぐリメイク事業も順次構築中。
 CEO&Founder 河野秀和: 2009年に熊本の法人リスクマネジメント・コンサルティング集団PROBANK熊本を設立。雇用創出、促進と新しい文
化づくりに挑むべく2011年12月に「U+」プロジェクトを発足。2012年3月にearth and one株式会社を設立
 COO 岡村泰:船井財産コンサルタンツにて起業再生、M&Aや個人の相続などのコンサルティング業務に精通
 Web Director 早井慎二:様々なバーチャル・カスタマイズシステムの構築やWebコンテンツを製作
 Designer&Buyer 金和志彦:ヒロ・デザイン専門学校 講師
100
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、一旦「BtoC」事業から「BtoBtoC」へと事業転換を行ったも
のの、結果として当初描いていた「BtoC事業モデル」への方向性が見えてきている。
特に本事業の支援によりビジネスモデルの構築とシステム開発については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
現在テスト状態にある「U+(toC向けリメイク事業」を本サービスと
して開始する。
徐々にユーザーの獲得とハイセンスなバイヤーやマイスターを活用
したブランディング戦略、オペレーション体制(マイスター確保等)を
整備する。
半年後を目途に様々な企業との協業体制を構築することで一気に
会員獲得と急激な注文に対応できる体制構築を目指す。
シリーズAのファイナンスに向けた中期的な視点でのKPI設定、事
業計画の策定を行う。
<事業開始時の課題>
①
•
•
•
•
ビジネスモデルの構築
EC業界動向に関する情報収集機能
WEBサイト・サービス体制の確立と改善
マイスター&提携工場の確保
「U+」事業での収益モデルの確立
成果
本事業を推進していく過程で当初のtoC事業である「服のリメイク」
事業には消費者の認知度向上と集客体制、提携工場との連携体
制の構築にかなりの時間とコストがかかると判断。
この本事業期間内に一旦、経営資源をBtoBtoCモデルへの転換し、
現時点において当該ビジネスモデルが構築できつつある。
縫製業界の課題解決を実現しつつ、収益体制も見えつつあり、結
果として、中長期的な視点で当初のtoC事業への方向性が見えてき
た。
① ビジネスモデルの構築
• 縫製工場の余剰資産(人、素材)を活用したアパレル
店舗向けBtoBtoC事業を構築
• 上記事業を推進するに必要な提携工場の確保
• 店舗向け営業体制の構築開始
② システム開発
• ECサイト、スマホ向けアプリの開発&ローンチ
②システム開発
• ECサイトオープン。随時スマホ対応開発も進めている。
• 提携工場と店舗を繋ぐシステム開発に目途
③ 資金調達に向けた体制整備
• KPI設定、中長期事業計画の策定
③ 資金調達に向けた体制整備
• 中長期事業計画策定、KPI設定と管理体制の構築
101
事業名
• 「日本写真印刷株式会社」に対する支援事業
支援者
• Draper Nexus Venture Partners, LLC
支援案件
• 日本写真印刷株式会社
102
<支援者チーム>
Draper Nexus Venture Partners, LLC
 中垣 徹二郎
支援者1
顔写真
20年弱の間、一貫してVC投資現場に携わり続けている。
これまでに、日本国内35社程度に投資し、11社の上場、2
社のM&Aを実現。ネットビジネスやリテールサービス関連
のアーリーステージの企業への投資を手掛ける。ファンド
マネージャーとしても日本アジア投資初めてのアーリース
テージ向けのファンドで高パフォーマンスを実現。DFJ
JAIC Venture Partners(現: Draper Nexus Venture
Partners, LCC )を設立し、日本とシリコンバレーでの投資
活動に従事している
 北村 充崇
支援者1
顔写真
 松村 伸也
 Quaeed Motiwala
 クアルコム社に11年勤務。最初はエンジニアとして、
主要半導体の開発に従事。4つの特許を持つ。 そ
の後マーケティング部門にて日本、韓国での3Gネッ
トワークの導入に貢献。その後、ベンチャー企業2社
の立ち上げを経て、DFJ-JAIC (現: Draper Nexus
Venture Partners, LCC )をでは、モバイルならびにク
リーンテック投資を中心に、ポートフォリオの 日米ク
ロスボーダービジネスデベロップメントを担当する
 2000年のJAICAmerica投資活動の立ち上げから
関わり、その後一貫してシリコンバレーで投資活
動ならびに投資戦略を立案。DFJ-JAIC Venture
Partners (現: Draper Nexus Venture Partners,
LCC )を設立後は、インターネット関連の投資を中
心に、ポートフォリオの日米クロスボーダービジネ
スデベロップメントを担当。これまでに30社程度に
投資を実行。3社の上場、4社のM&A
支援者1
顔写真
 12年のベンチャー投資経験。ファンドマネー
ジャーとして、中国でのインターネット特化ファ
ンド、九州地方ファンド、事業会社とのCVC
ファンドの運営等を勤める。
 チームメンバーによる主な支援実績
103
<支援案件紹介資料のイメージ>
日本写真印刷株式会社/TAP&BOX株式会社
 支援案件名「ワイン・サブスクリプションECサイトの構築と動画活用プロモーションによるECビジネスの拡大」
事業:ワインのサブスクリプション型ECサイト
コンセプト:大手サイトでは取扱がなく、且つ価格比較が難しい希少性のある品揃えを行い、プロモーションにおいて動画を活用し、
個々の商品が持つストーリーを伝えることを重視し、サブスクリプション型購入(定期購入/予約購買)を促す。
想定顧客:国内における一般消費者であり、ワインに対して嗜好性の強い購買層をターゲット
差別化:日本においては希少性のある品揃えと、ワインのコンサルタントによるキュレーション、動画によるワインの説明等々を提供していく。
 経営者・会社概要
岡部謙介
 同志社大学 経済学部卒
日本写真印刷株式会社
 1986年日本写真印刷株式会社入社 SP(セールスプロモーション)事業部
 1946年設立
 2012年より事業部長直轄部署である新規ソリューショングループ長。事業開発部エキスパート兼務。
 資本金:56億8,479万円
 同年TAP&BOX株式会社設立(日本写真印刷100%子会社)、代表取締役に就任。
 社員数:連結3,387人
 グロービス経営大学院(MBA)
104
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に、ワイン事業の立ち上げそのものについては、達成度・支援者の貢献度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
<事業開始時に設定した事業期間のゴール>
海外にて実績のあるワインのECサービスを日本市場向け
にローカライズ化し、販売開始。更に、ワイン以外の海外
サービス二つを販売開始を目指す。
<事業開始時の課題>
1. 協業可能性のある有力サービス事業社へのアクセス
2. 海外サブスクリプション事例と動画活用プロモーショ
ン手法ノウハウ
3. スピード感を持った事業展開を行うためのアライアン
ス・M&Aノウハウ
4. 先進的なモバイル向けECサイトの構築ノウハウ
5. 動画を使ったプロモーションツール「HiCatch」に続く
効果的なECプロモーションツールの企画・開発
6. 輸入関連業務と効率的な在庫管理業務
7. 創業83年の会社の歴史において、BtoC事業への知
見が無いこと
成果
ワイン事業に関して:ワインECサイトは無事サービスを開
始することができた。また、試飲会等のオフラインでのプロ
モーション、Facebookページ等のオンラインのプロモー
ションともに開始。日本写真印刷社にとっては、初めての
BtoCビジネスで、しかも飲食品を扱うという新分野であり、
サービス開始まで計画以上に時間を要したが最終的に
サービス開始までこぎ着けることができた。また現在、アメ
リカのECサービス企業の日本展開の話を進めている。
課題に対しての支援
・提携先ワイン取扱業者、コンサルタント選定と故障サ
ポート
・ワイン流通市場の動向調査
・BtoCビジネスに関して北米先端ベンチャー事例の紹介
等を通じた情報提供
・上記も駆使したビジネスモデル構築のためのアドバイス
・リーガル面でのアドバイス
・試飲会等の企画サポート等
105
事業名
• 最新人工知能(AI)型UI/UXインターフェイス「Phroni」の
開発・拡張プロジェクト
支援者
• Seed Technology Capital Partners
支援案件
• 株式会社StudioOusia
106
<支援者チーム>
SEED TECHNOLOGY CAPITAL PARTNERS
 廣川 克也
 世良 信一郎
 渡邉 安弘
• 慶應義塾大学湘南藤沢キャン
パス インキュベーションマネー
ジャー
 大手特許事務所を経て、20
10年より株式会社イーフー
プ代表取締役。
• 慶應義塾大学環境情報学部卒業
• 三井住友銀行、北海道大学知
的財産本部を経て、2005年より
現職
 ・東京四ツ谷、SFC、他にて、
起業家育成事業に携わる。
• 1998年アイエヌジー生命保険、
• 1994年日本合同ファイナンス
(JAFCO)
• 2000年 独立系VCファンド、イン
キュベイトキャピタルパートナーズ
設立
• 2004年インキュベイトキャピタル2
号ファンド
• 2007年 Seed Technology
Capital Partners 設立
 チームメンバーによる主な支援実績等
・慶應藤沢イノベーションビレッジにて、延べ60社の起業支援、事業拡大をサポート
・主な支援事例としては、(株)カヤック、(株)LoiLo、(株)ユヒーロ、(株)パンカク、(株)音力発電のほか、
NPO法人シュアール、NPO法人地域魅力など、社会起業家、地域活性に取り組む方々も支援。
107
<支援案件>
株式会社Studio Ousia
(支援者チーム:SEED TECHNOLOGY CAPITAL PARTNERS)
 支援案件名「最新人工知能(AI)型UI/UXインターフェイス「Phoroni」の開発・拡張プロジェクト」
ウエッブサイトを閲覧するユーザーに対して、独自に開発した人工知能を駆使して、テキスト上のユーザーが興味を持ちそうなキーワードに関連サイト
(Wikipedia、画像、動画等)を自動的にリンクするシステムを提供。
山田 育矢 代表取締役CTO
中学の頃からソフトウェアエンジニアとして活動。高校時に国際WebサイトコンテストThinkQuestにて、国内大会で最優秀賞、 国際大会にて銀賞
を受賞。
大学入学と同時に、株式会社ニューロンを起業し、P2P通信の基盤技術を開発。同社を株式会社フラクタリストに売却し、取締役に就任。同社上
場を前に退社。2007年、株式会社Studio Ousiaを創業、代表取締役 兼 CTO就任。スターウォーズ、ハリーポッター、トロンなどのSFが好き。
108
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に、①サービス化と②海外展開の協力パートナー獲得については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
① 「Phroni」の開発において、APIの機能を実装
しサービス化すること
成果
① 下記2つのサービスをβリリース(詳細別紙)
・APIサービス「Linkify」
(25年12月)
・広告サービス「Linkplaza」 (25年9月)
② 海外展開について、北米・欧州・アジアの各地
域に、中長期的に協力できるコンタクトパーソン
/法人を獲得すること
③ 海外展開において、特にマーケティング担当
の人材を獲得すること
② IgnitePR社(PR会社)
OPKKY(Jesse Casman氏)
iris capital (Francis Perrin氏)
Altarika社(Romary Dupuis CEO)
③採用はゼロであったが、外部協力者2名を獲得
109
事業内容 支援対象案件のゴール
本事業終了時の成果 1 APIサービス 「Linkify」 25年12月βリリース
■
■
■
■
■
■
70ユーザ登録(うち70%海外ユーザ)
対応 iOS、Android、Website、Addon (DolphinBrowser, Sleipnir)
リクエスト数 5,000ページ/日
キーワード抽出 60,000語/日(12語/ページ)
キーワードクリック率 0.1%
多数の海外メディアに掲載
110
参考資料:メディア掲載例
Linkify’s SDK Wants To Make Mobile Searches
Less Cumbersome
Linkify Announces General Availability for CuttingEdge SDK
事業内容 支援対象案件のゴール
本事業終了時の成果 2
広告サービス 「Linkplaza」 25年9月βリリース
■ Linkplazaは独自の言語処理エンジンを使ってサイト内のキーワードをリンク化し、キーワードに関連する
ショッピングサイトへのアフィリエイトリンクをポップアップで表示する新しいアフィリエイトサービスです。
■ テストユーザ登録130名
■ リクエスト数 60,000ページ/日
■ ポップアップ表示 1,800回/日
■ CTR 平均2%
■ 某ASPへ提供予定
112
事業内容 支援対象案件のゴール
本事業の振り返り
総括
1、本事業予算を有効活用し、本事業の目的である「Phroni」の拡張(海外展開、サービス化)が実施できた
・マーケティング面(特に海外マーケティング)に思い切って資金を使えたため、PR会社とのリレーション構築、
メディア掲載による反響により、大学発ベンチャーにありがちな、技術主体の考え方から、ユーザを意識し
たサービス化を行うことができたことは非常に有意義であった。
2、本事業開始時の課題であった、技術開発面(解析、サーバー周辺)の人材不足について、下記の通り確保が
出来た
・慶應SFCの人脈を生かしたエンジニア採用 3名
・ソーシャルリクルーティングサービスの活用による人材採用
人気企業にランクイン (エントリー62名、面接13名、採用2名)データサイエンティストの応募多数
3、最後に、本事業により、支援者同士のつながりがひろがり、情報交流の機会が増え、支援チームとしてベン
チャー支援の幅が広がった。
貴重な機会をありがとうございました!
113
事業名
• ナノカーボンスーパーキャパシタの開発と蓄電アプリケーション事業化プロ
ジェクト
支援者
• Seed Technology Capital Partners合同会社
支援案件
• スペースリンク株式会社
114
<支援者チーム>
SEED TECHNOLOGY CAPITAL PARTNERS合同会社
 廣川 克也
 世良 信一郎
 渡邉 安弘
• 慶應義塾大学湘南藤沢キャン
パス インキュベーションマネー
ジャー
 大手特許事務所を経て、
2010年より株式会社
イーフープ代表取締役。
• 慶應義塾大学環境情報学部卒業
 東京四ツ谷、SFC、他に
て、起業家育成事業に携
わる。
• 1998年アイエヌジー生命保険、
• 三井住友銀行、北海道大学知
的財産本部を経て、2005年より
現職
• 1994年日本合同ファイナンス
(JAFCO)
• 2000年 独立系VCファンド、イン
キュベイトキャピタルパートナーズ
設立
• 2004年インキュベイトキャピタル2
号ファンド
• 2007年 Seed Technology
Capital Partners 設立
 チームメンバーによる主な支援実績等
・慶應藤沢イノベーションビレッジにて、延べ60社の起業支援、事業拡大をサポート
・主な支援事例としては、(株)カヤック、(株)LoiLo、(株)ユヒーロ、(株)パンカク、(株)音力発電のほか、
NPO法人シュアール、NPO法人地域魅力など、社会起業家、地域活性に取り組む方々も支援。
115
<支援案件>
スペースリンク株式会社(SEED TECHNOLOGY CAPITAL PARTNERS合同会社)
 支援案件名
「ナノカーボンスーパーキャパシタの開発と蓄電アプリケーション事業化プロジェクト」
事業目的
(1) ナノカーボンスーパーキャパシタの開発と高性能化
(2) (1)を搭載した『蓄電アプリケーション装置』の商品化
 経営者・会社概要
 代表取締役 阿部 俊雄
大手宇宙メーカで人工衛星の開発に従事し、特に宇宙環境に関する劣化研究や民生部品の宇宙利用、宇宙環境
計測を担当。平成16年5月スペースリンク株式会社設立。
116
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に、キャパシタの開発と高性能化、知財戦略の構築については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
(1) ナノカーボンスーパーキャパシタの開発と高性能化
既にニッケル水素以上の容量の安定的な量産技術を確立
済だが、ナノカーボンによる蓄電容量向上に上限はなく、継
続して他社性能の引離しに努める。
(2) (1)を搭載した『蓄電アプリケーション装置』の商品化
(1)のアプリケーションとして今回は鉛蓄電池を中心としてC
NTキャパシタハイブリッド型蓄電装置を家庭用蓄電池として
商品確立する。
他方、UPSや太陽光連携に標準対応した事業用途へのBC
P向け製品として協力企業と開発・展開を図る。
また汎用廉価版のパーソナル仕様装置の市販化をネット
ショップ経由で開始する。
以上(1)(2)の優位展開に必要な知的財産の確立、プロダクトマー
ケティング、企業ブランディング、体制強化を支援先との連携で実施
完了する。
成果
(1) ナノカーボンスーパーキャパシタの開発と高性能化
事業期間内に、世界初、少なくとも世界水準のキャパシタの
試作品は完成した。(次ページ)
(2) (1)を搭載した『蓄電アプリケーション装置』の商品化
事業期間内に、アプリケーションとして3ラインナップを揃え
た。(次々ページ)
(1)(2)の優位展開に必要な知的財産の確立、プロダクトマーケ
ティング、企業ブランディング、体制強化についての具体的支援策
の実施とその成果については、後述する。
117
事業内容 支援対象案件のゴール
(1) ナノカーボンスーパーキャパシタの開発と高性能化
118
事業内容 支援対象案件のゴール
(2) (1)を搭載した『蓄電アプリケーション装置』の商品化
119
事業内容 支援対象案件のゴール
本事業終了時のゴールに到達するための支援策とその成果
 当社コア技術に関する知的財産権の確保と、知財戦略の構築
当社コア技術であるキャパシタについては、今後、大手企業との共同開発、アライアンス、ライセンスを見据えて、その交渉
に必須となる知的財産権の確保を集中して行った。具体的には、ベンチャーに手厚い特許事務所の策定し、弁理士を交え
た特許出願内容の選定、大手企業、海外との交渉に耐えうる知財戦略の立案、海外対応(PCT出願完了)。
 EC活用による販売促進や販路展開活動
蓄電アプリケーションのEC展開の体制を構築するため、EC機能付加、SEO対策を施したWEBサイトのリニューアルを
行った。
 社内メンバーの営業・マーケティング知識やスキルUP、プロジェクト教育など
当社はエンジニアを中心としたメンバーと総務事務担当者らでメンバー構成される未だ小規模な事業体である。そのため、
戦略的な営業拡販展開を担当出来る人材を彼らの中から教育して育てていかねばならない。研究開発などの合間を縫い
ながら、そのために必要なスキルとして、「対人対応力強化」をテーマとした教育研修を実施した。
 大手企業とのアライアンスに向けた助言
今回の事業期間中、複数社との大手企業とのマッチングをアレンジ。その際には、NDAを含めた適宜助言を行ってきた。特
に、展示会については、航空宇宙産業展、スマートハウスエコハウス展、nanotech2014の3つの展示会を活用した販路開
拓支援も行った。
 持続可能な事業体制に関する構築支援
持続可能な事業体制に関する構築支援として、外部からの増資獲得に見合う各種の体制構築について支援を行ため、VC
等からの評価獲得に必要な経営計画ブラッシュアップや社内組織の統制化、人員計画につき、支援側も入り計画策定を
行った。
120
以上、ご清聴ありがとうございました。
121
事業名
• WHILL:次世代パーソナルモビリティのビジネス開発
支援者
• 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
支援案件
• WHILL株式会社
122
<支援者チーム>
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
 安達 俊久
代表取締役社長
伊藤忠商事、伊藤忠テクノソリューションズにおいて、
90年代前半よりベンチャー業界との仕事に携わる。特に
シリコンバレーSand Hill Roadの多くのトップティアVCと
の人脈を構築。
2002年5月より、伊藤忠テクノロジーベンチャーズの代
表取締役社長として、3本のファンドを運営。2010年4月
から2012年8月まで法制審 議会会社法制部会委員、
2011年7月より日本ベンチャーキャピタル協会
(www.jvca.jp)会長を務める。規制改革が持論で、日本版
JOBS法、 エンジェル税制拡充などを政府に要望中。座
右の銘は、起業家精神こそが日本を変える~
 浅田 慎二
 澤田 陽一郎
投資部 ディレクター
ファンド運営管理部部長
2000年4月に伊藤忠商事
㈱へ入社。情報産業部門に
て米国子会社駐在、ICT子
会社や人材開発会社への
出向、米国マサチューセッツ
工科大学スローン経営大学
院経営学修士修了
(Entrepreneurship 専攻)を
経て、伊藤忠テクノロジーベ
ンチャーズ㈱へ2012年7月
から出向中。現在、ディレク
ター。
1991年4月に伊藤忠商事㈱
へ入社。情報産業部門にてICT
子会社やインターネットメディア
会社への出向を経て、伊藤忠テ
クノロジーベンチャーズ㈱へ
2012年7月から出向中。現在、
取締役兼ファンド運営管理部
部長。中小企業診断士。
 チームメンバーによる主な支援実績等
• 国内外のIT業界のイノベーティブな技術ベンチャー企業を、 次世代のディファクト・スタンダードの役割を担う一員
とすることを最大ミッションとして、2000年設立以来、ベンチャー企業への投資・支援活動を行っている
他支援実績多数
123
<支援案件>
株式会社WHILL
(支援者チーム:株式会社伊藤忠テクノロジーベンチャーズ)
 支援案件名「WHILL:次世代パーソナルモビリティのビジネス開発」
『すべての人の移動を楽しくかっこ良くする』を理念に掲げ、足が不自由な方がかっこ良く楽しく外出でき、健常者も乗りたくなるようなモビリティを開発することを
使命として活動。現状のユーザーの声では、車いすやシニアカーは病人に見えてしまう、かっこ悪くて乗りたくないと言った声が強く聞かれる。私たちはそのイ
メージを払拭し、あたらしい形と機能から成るモビリティ:Sidewalk EVを創出する。
 経営者・会社概要
 CEO 杉江理: 1982年生まれ静岡県浜松市出身。 立命館大学、南京大学(中国)卒、日産デザイン本部を経て、一年間中国南京にて日本語教師に従事。その後
世界各地に滞在し何かを作る、Smile Park design projectを開始、旅に出る。 2011年WHILL project開始 2012年経産省グリーンイノベーション検討委員、 世界経
済フォーラム(ダボス会議)GSC30歳以下日本代表 [受賞歴] アジアデザイン大賞(HK), グッドデザイン賞 , フェラーリ ” New Concepts of the Myth ” ファイナリス
ト(ITA), 他
124
事業内容 支援対象案件のゴール
ゴール
成果
① WHILL商用機の開発完了
• 顧客志向に基づいたモノ作り
• 顧客志向に基づいた価格設定
① 商用機の開発完了
• 顧客志向に基づいたモノ作り
• 顧客志向に基づいた価格設定
② 「新しい」販売戦略の策定
• 既存事業者とは一線を画した
Sales&Marketing手法
• 顧客志向に溢れた内容、顧客巻き込み型
モデル
② 「新しい」・「売れる」販売戦略の策定
• 既存事業者とは一線を画した
Sales&Marketing手法
• 顧客志向に溢れた内容、顧客巻き込み型
モデル
③ 先行予約(Pre-Order)50台の完売
③ 先行予約(Pre-Order)50台の完売
④ 日本国内での市場性調査
④ 日本国内での市場性調査
125
WHILL プロトタイプ(BEFORE)
①WHILL商用機の開発完了(AFTER)
 顧客視点に基づいたモノ作り
 顧客視点に基づいた価格設定
2013年12月リリース
② 「新しい」販売戦略の策定
 既存事業者とは一線を画したSales&Marketing手法
→既存メーカー比、ビジュアルなサイト作りを徹底 (nest, RotaMobilityをベンチマーク)
 ユーザの姿に溢れたコンテンツ配信を徹底
→フェイスブックを中心としたソーシャルメディア型発信
2014年1月リニューアル
③ 先行予約(Pre-Order)50台の完売
72台の
Pre-Order
獲得!
as of 2014/3/23時点
④ 日本国内での市場性調査
 N=50(男性70%、年齢:20~70代)
 70%ユーザがWHILLの第一印象を「素晴らしい・良い」と回答
 欲しいユーザが56%、50万円未満が受容価格
ITVのハンズオン思想
1. 顧客視点に常に立つこと
2. 発想をストレッチする (次世代型の車いす/Personal Mobilityとは?)
3. 現場に行き、励ます
事業名
株式会社和えるに対する、販路開拓支援、および商品開発用の職人ネット
ワーク・職人データベース構築支援
支援者
トーマツベンチャーサポート株式会社
支援案件
株式会社和える
132
<支援者チーム>
トーマツベンチャーサポート株式会社
 前田 昌太朗
 斎藤 祐馬
 公認会計士
 公認会計士
• 2005年12月
監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入社
• 2006年12月
• ICT業界・物流・エネルギー業などの会計監査、IT監査、
株式公開支援業務に関与し、ベンチャー企業が起業から
株式公開至るまでのプロセスを支援
• 2010年にトーマツベンチャーサポート株式会社を社内ベ
ンチャーとして立ち上げ、グループ史上最年少で事業部
長に就任。現在、全国18拠点、100名体制でベンチャー支
援と大企業のイノベーション創出支援を実施。
• 2012年よりトーマツベンチャーサポート株式会社に合流し、
ベンチャー企業に関心を有する大手企業、主要メディアと
のネットワークを構築している。
監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入社
 木村 将之
 山本 享兵
 公認会計士
 公認会計士 認定ファシリティマネジャー
• 2007年3月
監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入社
•2005年12月
監査法人トーマツ(現有限責任監査法人トーマツ)入社
• 会計監査、M&A、損益改善コンサルティング、組織構築
コンサルティング等の各種業務に従事。
• 入社後、パブリックセクター部に所属し、省庁や地方自治
体などに対する各種コンサルティング業務に従事。
• トーマツベンチャーサポート株式会社アドバイザリーサー
ビス部長として、200社超のスタートアップ、アーリーベン
チャー企業の事業計画、成長戦略、資本政策立案、組織
構築を支援
• トーマツベンチャーサポート株式会社のパブリックセク
ター担当として、省庁や地方自治体によるベンチャー支援
事業に従事。
 支援実績
■ベンチャー企業への各種情報やネットワーキングを可能とする、ベンチャーイベントの開催
・直近では、大手企業新規事業責任者300名、ベンチャー経営者800名が参加したトーマツベンチャーサミットの開催 ・優秀なCFOとベンチャー経営者を結びつけるCFO養成講座の開催
・日本全国のベンチャー支援家とベンチャー経営者をつなぐ47都道府県ベンチャーサミットの開催
■経営管理に関するアドバイザリー支援実績
・ERPシステム開発 急成長に伴う人員の急増に伴う人事制度に関する助言指導、・外食ベンチャーに対する多店舗展開する企業の店舗の損益管理を中心とした経営管理制度の構築の助言指導
・工事関連サービスJ社 内部管理体制構築のための助言指導など
■PR支援(メディアに対するベンチャー情報の提供)n
ベンチャー企業から発信する情報だけでなく、メディアからのニーズに沿った情報提供を実施することにより、ベンチャー企業の情報掲載の確率を向上させることで認知度を高める支援。
133
<支援案件>
株式会社和える
(支援者チーム:トーマツベンチャーサポート株式会社)
 支援案件名
「株式会社和えるに対する、販路開拓支援、および商品開発用の職人ネットワーク・職人データベース構築支援」
日本全国の伝統工芸職人の技と現代的なデザインを融合した商品の企画・販売のためのネットワークとデータベース構築。
ネットワークを活用した大手企業に対する職人紹介等の事業開発サポート事業。
 経営者・会社概要
 氏名、経歴等
○株式会社和える(aeru) 「子どもたちに日本の伝統をつなぐ」 伝統産業の職人が一つひとつ、想いを込めて大切に作ったモノを
21世紀の子どもたちの手に届けたい。この想いから 和えるが誕生しました。
○代表取締役 矢島里佳
1988年東京都生まれ、2009年「2009キャンパスベンチャーグランプリ」 特別賞東京産業人クラブ賞受賞(日刊工業新聞主催)、
2010年「学生起業家選手権」優秀賞(東京都、東京都中小企業振興公社主催)、2011年3月「株式会社和える」設立。
2011年3月慶應義塾大学 法学部政治学科卒業、2013年3月慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修士課程卒業。
134
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に「製品開発の効率化」と「販売力の強化」については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
<本事業終了時のゴール>
既存の開発商品はECショップや有名百貨店への卸売りを中心として販売を実施し
つつ、スケールさせるために、独自性となる短期間での商品開発体制の構築と、
販売から生産体制のサプライチェーン体制構築を中心にすえます。競争優位性と
なる商品開発体制はいかに多くの職人とネットワークを構築できるか、またその情
報を共有するためのデータベース化することを要点としています。サプライチェーン
体制は、生産を職人に依存により生産量の制限が予想されます。販売機会を失わ
ない在庫水準の維持、損益確保、資金繰管理できる体制構築します。
・開発のリードタイム平均が1アイテム2ヶ月であったものを、平均0.6ヶ月まで短縮
し、アイテム数を10追加する。
・資金繰り、受注情報、販売計画、在庫管理、生産計画を総合的に管理する仕
組みの設計・構築
・単月売上高を5百万円とする。(2013年2月度 20万円)
・職人データベースの設計・構築する。登録200名
・開発商品のリリースに合わせて、各地のベンチャーイベントへの出展。
・海外展開を見据えた商標登録・意匠登録・各地のPL法関連の整理。
<本事業終了時のゴールに対する課題>
・商品開発対応した投資計画が存在しない。
・事業継続・成長の基盤となる販売機会ロスを最小化するためのサプライチェーン
体制に連動した損益管理、資金繰り管理などの経営管理体制が存在しない。
・商品開発の基礎となる職人に関する情報が属人化してしまっている。
・1アイテム平均2ヶ月の開発期間を要している。また、保護すべき商標・意匠が
守りきれていない。
・職人や販売先を探す労力を要している。
成果
①ビジネス上の数値目標
営業上の目標であった、単月売上高の5百万円に対しては2013年8月度
にEC販売のみで10百万円を超える売上高を記録し、その後も全体で5百万
円程度で推移するようになり、事業開始前の2013年2月度の20万円から
数字的な成長をすることが出来た。
②製品開発スピード
目利き事業開始前から10商品の開発(2商品は職人の都合により一旦販
売停止中)を実現し、会社及び製品のプロモーションや販売活動と同時平行
して職人の発掘、商品企画、開発までを実施する手法を確立している。
③製品の意匠、商標登録、PL法対策
資金不足により後回しになっていた商標・意匠の登録出願、PL法対策に
つき、売上の増加の前に先手をうち対応することができた。
④販売計画に基づく在庫管理、発注管理等総合的な経営管理体制の構築
現状は注文に対する生産が追いつかない状況にあり、常に職人に発注す
る状態になっている。一方で、事業期間中のメディア露出時に発見された在
庫管理、デリバリー体制の課題を繰り返し改善した結果、2013年8月の全
国放送の30分特集番組の出演時にはWebサイトもダウンすることなく受注
に対応できる体制ができた。
135
事業名
ビーサイズ株式会社に対する、トーマツグループの全国ネットワークを活用し
た協力企業の紹介と販路の開拓支援、および経営基盤の構築支援
支援者
トーマツベンチャーサポート株式会社
支援案件
ビーサイズ株式会社
136
<支援案件>
ビーサイズ株式会社
(支援者チーム:トーマツベンチャーサポート株式会社)
 支援案件名
トーマツグループの全国ネットワークを活用した協力企業の紹介、販路開拓支援、および経営基盤の構築支援
汎用PCで設計し、設計情報をネット経由で国内協力企業と共有、連携することで短納期の製品開発体制を構築。
洗練されたデザイン、優れた加工技術や電子デバイス、素材を融合し、国際競争力のある製品を開発。
商品の企画、回路/筐体設計・試作、熱や耐久などの試験・評価、量産設計、梱包デザインに至るまでの
全ての工程を八木氏自身がこなす「ひとり家電メーカー」。
 経営者・会社概要
 氏名、経歴等
代表取締役
八木啓太
1983年生まれ。大阪大学大学院修了。電子工学を専攻。富士フイルム株式会社にて、医療機器の機械設計に従事。
高校時代に米Apple社創業者のスティーブ・ジョブスにあこがれて、「いつか、かっこいい電子機器を自分の手でつくりたい」と
大学時代からデザインを独学し、2011年8月にビーサイズ株式会社を設立。
授賞暦、red dot design award、GOODDESIGN award、他。
137
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に「経営マインドの変化」、「販売力の強化」については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
<事業終了時のゴール(目標)>
自社EC ショップを中心として販売を実施しつつ、スケールさせるために、事業理念
に沿った製品の短期間での商品開発体制の構築と、販売から生産体制のサプラ
イチェーン体制構築を中心に据えます。製品開発においては、普遍性の高い商品
に注力しておりブランディングを商品数を急激に増やしていくことは考えず単一商
品を、いかに長期間そしていかに全世界で多く利用していくかがポイントとなります。
全ての商品は全世界で利用されることを前提で開発するため、短期間でのスケー
ルを達成するためには、国内市場での基礎となる売上の獲得、海外展開に到達す
るまでのスピードアップを図ります。当面、2014 年4 月のミラノ・サローネの展示会
を起点とした海外展開を可能とする体制を目標としています。
・国内・海外展開を含めた総合的な販売戦略の立案
・資金繰り、受注情報、販売計画、在庫管理、生産計画を総合的に管理する仕組
みの設計・構築
・単月売上高を10 百万円とする。(2013 年1-3 月平均3 百万円)
・開発商品のリリースに合わせて、各地のベンチャーイベントへの出展。
・海外展開を見据えた海外販売のための製品評価・検査認証の取得。
<事業終了時の目標に対する当案件の課題>
・戦略目標に対するその他チャネルへの展開、行動計画への落とし込みが明確に
なっていない
・EC サイトに対するプロモーション、に対して明確な施策ができていない。
・販売形態がEC ショップに依存している。
・事業継続・成長の基盤となる販売機会ロスを最小化するためのサプライチェーン
体制および損益管理、資金繰り管理などの経営管理体制が存在しない。
・海外販売のための認証取得、検査体制が出来ていない。
・八木社長一人でオペレーションを実施するため、リソースが制限されている。
成果
①ビジネス上の数値目標
営業上の目標であった単月売上高の10百万円については2013年10月の第2
の製品の「REST」発表月に約20百万円を達成し、その後も継続的に月次10百万
円程度の売上を達成している。今回の事業外ではあるが、コンシューマ向けの製品
開発はブランディング上、慎重になる中で業容の拡大をする上で新たなビジネスラ
インの構築は課題になっている。
②製品開発体制
従来、八木代表一人により完結された製品開発体制から、2名の社員を採用し
新規商品開発のリソースの確保とともに既存製品の海外販売のための製品評価
検査認証の取得が可能となった。
③販売量の増加に伴う経営管理体制(機会ロスを出さずに商品提供する)
当初は3週間以上必要とした商品提供体制を見直し、受注処理、商品出荷指示
等を請負う担当者をおいた。また、売上が増加するメディアの露出のタイミングを見
越して生産を実施した結果として、最高を記録した受注もこなすことが可能となっ
た。30分の特集番組に出演した際には予測を超えたWebサイトのアクセス集中に
よりダウンするという自体になったことは課題として残っている。
④総合的な販売戦略の立案
消費者向けの製品については、自社のブランディングとしてリリース時期にこだわ
らず徹底した「審(技術)善(社会貢献)美(デザイン)」の拘りを実現したフラッグ
シップとし、そこで発見した匠の工場や部品の供給ライン、蓄積された設計技術、
を生かして、法人向けの製品開発を請負う戦略が確立された。
138
事業名
マルチコアプロセッサの高速処理、省電力化を同時に実現する並列処理技術
の実用化に向けた経営基盤の構築
支援者
トーマツベンチャーサポート株式会社
支援案件
オスカーテクノロジー株式会社
139
<支援案件>
オスカーテクノロジー株式会社(トーマツベンチャーサポート株式会社)
 支援案件名
「マルチコアプロセッサの高速処理、省電力化を同時に実現する並列処理技術の実用化に向けた経営基盤の構築」
マルチコア用に開発されたソフトウエアを預かり、早稲田大学で開発したコンパイラ技術を活用し、
並列化処理に適したソフトウエアとして、マルチコアプロセッサ本来の高速処理化および省電力化を
同時に実現するサービス提供の実用化を目指します。
 経営者・会社概要
 代表取締役社長 小野隆彦
株式会社小野測器代表取締役社長、国立大学法人東京農工大学理事・副学長を経て、現在は早稲田大学客員教授。
サトーホールディングス株式会社社外取締役兼任。早稲田大学笠原研究室の研究成果を活用した学内ベンチャーとして発足。
140
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に、組織化、マーケティング計画の実行については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
上記案件の本事業終了時(6ヶ月後)のゴール
営業展開においてトライアルを1件受注する。(約10百万円)
組織化(経営管理(ガバナンス・コンプライアンス)体制の構築)
大規模な資金調達に向けた事業計画および資本政策の立案
知財にかかる権利者のエグジット計画の立案
プロモーション計画の立案と実行
上記の本事業終了時のゴールに到達する上での課題
営業展開(トライアル)1件受注、製品化(保証)
現時点でトライアルにかかる見込顧客はいるものの、クロージングに至るまでに不確定要
素も存在します。継続的な見込み顧客を獲得するための戦略と計画および仕組みが必要
となります。
組織化(経営管理(ガバナンス・コンプライアンス)体制の構築)
現在は事業化に関しては代表取締役の1名で対応しています。今後の人材の募集および
事業展開により発生する取引量の増加に伴いオペーレーションを遂行する組織および経
営管理体制が存在しません。
大規模な資金調達に向けた資本政策、事業計画の立案
現在、大規模な資金調達を想定した資本政策や事業計画の立案がなされていません。組
込ソフトウエアは製品仕様に正式採用されて本製品がロールアウトされるまでに、時間を
要します。そのため、早期に事業を拡大させる場合には、長期の資金支出に耐えうる運転
資金の確保が必要となります。その資金調達を実現するためには適切な資本政策および
事業計画を立案が必要となります。
知財にかかる権利者のエグジット計画の立案
現在は知財に関する専門家を要していません。また、ビジネスモデルの構築検証がなされ
ていないため、笠原教授や早稲田大学が研究開発した事業の根幹となる知財の権利関係
を整理する計画の立案がなされていません。
マーケティング計画の立案と実行
現在は、事業目的による技術情報のWeb上における公開はほぼなされていません。また、
用途開拓実施など営業活動の効率向上のためには、インバウンドにより問い合わせを受
ける事例も増やす必要があります。
成果
① ビジネス上の数値目標
営業上の目標であった1件のトライアル案件受注という目標に対して、3件のトライアル
案件を受注し件数面では目標は達成している。一方で今後のビジネス展開に資するよう1
件当たりの金額より、スピード感、実際に案件をてがけることにより得られるフィードバック
を優先したため、金額面では約4,000千円の受注と目標値を下回っている。トライアル案
件後の本格導入で金額が上がるモデルであるので、順調な立上がりである。
②組織
当初実質代表取締役1名の状態から同ビジネスに知見を持つ取締役とビジネスコンサル
タントとして事業立上げの経験を持つコンサルタントが参画し、メンバーは順調に増強して
いる。また、現場レベルでも技術担当2名、バックオフィス担当が入社し組織化が確実に行
われている。また、弁護士、特許事務所、社労士等多様なプロフェッショナルも参画してお
り、経営体制は順調に構築されてきている。
③事業計画、資本政策の策定④知財にかかる権利者のエクジット計画
資金調達に向けた事業計画、資本政策を策定するとともに、それを用いて専用実施権の
付与の交渉を早稲田大学と進めている。
⑤マーケティング計画の策定と実行
Webを整え外部に広く公開している。加えて営業対象候補リストの作成、担当者の割り
振り。営業政策の実行体制を整え、期間中に3件の受注を達成している。
また、価格戦略の方針を決定することにより、受注案件の受託がスムーズに行える体制
の整備がされた。
141
事業名
「いま聞ける、すぐ理解る。スマホ家庭教師 mana.bo」の支援
支援者
株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ
支援案件
株式会社マナボ
142
<支援者チーム>
株式会社サーバーエージェント・ベンチャーズ
 林口 哲也
シニア・ヴァイス・プレジデント
戦略コンサルティングファームの
ボストン コンサルティング グループ
にて、メディアや消費財、製薬業界
を中心に、経営戦略の立案および
実行支援に従事。2011年より(株)
サイバーエージェント・ベンチャーズ
に入社し、ベンチャー企業への投資
活動及び経営支援業務に従事。慶
應義塾大学理工学部及び米国コロ
ンビア大学大学院卒。
 チームメンバーによる主な支援実績等
日本においては、インターネット関連のスタートアップ投資を重点分野としている。
有望事業領域の選定や事業を軌道に乗せるノウハウを多く保有している。東京都
港区内に約200席のインキュベーションオフィスを運営している。アジアを中心に6
ヶ国9拠点のオフィスを有する利点も活かし、投資先企業のグローバル展開支援も
行っている。累計約180社への投資実績を持つ。日本のExit事例:株式会社ミクシ
ィ(2004年に投資後、mixiが広告媒体として成功、2007年に市場にて売却)、ウノウ
株式会社(2005年に投資後、ソーシャルゲーム「まちつく!」が成功、2010年に米
ソーシャルゲーム大手のZyngaによる買収)
株式会社ミクシィ
ウノウ株式会社
143
支援対象案件の概要
株式会社マナボ (支援者チーム:株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ)
 支援案件名「スマホ家庭教師mana.boの支援プロジェクト」
「いま聞ける、すぐわかる。スマホ家庭教師」をキャッチフレーズに、家庭教師の仕組みを、
インターネット上/インターネットを介して実現するという、当該企業が取り組んでいる
教育 x ITの分野におけるリーディングカンパニーとなり、イノベーションを具現化していくため、
その事業立ち上げをハンズオン型にて支援する。
また、その立ち上がりの結果として、更なる成長を実現するための資金調達についても支援する。
 経営陣
 代表取締役 三橋 克仁
 取締役 廣田 達宣
 会社概要
 「いま聞ける、すぐわかる。スマホ家庭教師mana.bo」の開発・運営
 取締役 川上 貴志
 取締役 山下 大介
144
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴールに対し、大手企業との事業提携の達成・資金調達の
内定という成果を達成
事業開始時に設定した事業期間のゴール
①初期のB2B2C型展開を確固たるものにすべく、
大手企業との事業提携の達成
②また中長期でのゴール実現に向け、B2C型展開
におけるスケーラビリティ検証や、マーケティング
チャネル検証の完了
③上記2点に基づくベンチャーキャピタル/事業会社
からの資金調達の内定獲得あるいは払込完了
成果
①教育関連分野における大手上場企業である、
(株)ベネッセコーポレーションより、「スマホから、いま
きける、すぐわかる。【リアルタイム家庭教師】
supported by mana.bo」として、サービス提供を
事業提携として開始
参考URL: http://www.benesse.co.jp/riakate/
②については、①及び③の優先度が極めて高かった
ことから、検証は開始しているものの、現時点では
先のフェーズということもあり、結論には至っていない
③まだ契約書押印や払込が行われておらず、内容上、
インサイダー情報を含んでいるため、開示は
できない状況ではあるが、資金調達の内定を既に
獲得しており、クロージングに向け進行中
145
事業名
• 新しい市場を創る可能性を持ったソーシャルベンチャー・NPO等の新事業創
出支援
支援者
• 特定非営利活動法人エティック
• 株式会社西粟倉・森の学校:セルフビルド住宅キットの開発
支援案件
• 株式会社AsMama:送迎保育等の子育てを保護者同士が1時間ワンコインか
ら安心して助け合える仕組み「子育てシェアサービス」
146
<支援者チーム>
特定非営利活動法人エティック
 佐々木 健介
 番野 智行
 加勢 雅善
ベンチャー・創業志望・プロ
フェッショナル志望の学生を対象
としたNPO・ベンチャー企業での
プロジェクト型インターンシップ
のコーディネーターを経て、2002
年より、社会的課題を解決しイノ
ベーションを起していく「社会起
業家」のスタートアップを支援す
る「NEC社会起業塾(現 社会起
業塾イニシアティブ)」を担当。こ
れまでに約60団体の社会起業
家支援に携わる。
東京大学法学部在学中より、
NPO法人ETIC.に参画し、日
本初の社会起業家育成プログ
ラムの立ち上げや、各種人材
育成プログラムのマーケティン
グ・PR業務、ITシステムの導
入などを担当。2005年より株
式会社エイコンに取締役として
参画し、各種プロジェクト、経営
全般に携わる。専門領域は
マーケティング、経営コーチ
大学在学中よりスポーツマネジ
メントなど研究。03年スポーツ系
NPO事業化に参画。経営、人事
戦略を担当。05年にNPO法人
ETIC.に参画。10年よりソーシャ
ルベンチャー・スタートアップマー
ケットのプロジェクトを手がける。
パナソニックサポートファンドにて
NPO組織基盤強化のテクニカル
アドバイザー、東京都ひきこもり
等の若者支援プログラム支援事
業選定・評価委員。専門領域は
組織変革、チームビルディング。
 チームメンバーによる主な支援実績
【主な支援内容】
•
内容専門家、有識者のマッチングによる、経営・ガバナンス支援
•
組織成長に向けた人材支援
•
ウイングルの事業背景には、障害者の社会参加、就
労の問題があります。行政・NPO・ボランティアに先駆
けて、問題解決のシステムを事業的手法で構築。職業
訓練事業、雇用創出事業など多方面から企業と障害
者を結ぶサービスを提供しています。
•
FLO (Fairtrade International) の構成メン
バーとして日本国内における、国際フェ
アトレード認証ラベルのライセンス事業、
製品認証事業、フェアトレードの教育啓
発活動を主に行っています。
147
<支援案件紹介資料のイメージ>
株式会社西粟倉・森の学校(NPO法人エティック)
 支援案件名「セルフビルド住宅キットの開発」
 西粟倉村への移住・起業の促進に向けた「土地+セルフビルド住宅キット+サポートサービス」のパッケージ商品開発のフィージビリティスタディの実施。この事業を
通じて、地場木材利用による林業の活性化や未利用地の活用等を進めることともに、他地域での展開できるモデルを構築する。
 1)安価なパッケージの提供
移住者の初期投資を抑え移住を促進するため、商品価格をできるだけ低く設定できるように、検討を行う。
 2)積極的な地場材活用
持続可能な生活環境の実現に向けて、木材を中止とした地場材や生活過程で生み出される資材(稲わら等)の積極的な活用を検討
 3)エネルギー・食糧の自給システムの検討
社会状況の変化や災害時の影響を最小限にとどめるため、既存インフラや食材流通からの独立性を高めることを目指す。
 経営者・会社概要
 株式会社西粟倉・森の学校は、2009年に、「地域の資源を価値にすること」を目的に設立されました。具体的には、森の学校がある岡山県西粟倉村は、村の9割が森
林に覆われているため、林業を通じた地域活性化を目指しています。
 牧大介:1974年生まれ。京都府宇治市出身、京都大学大学院農学研究科卒業後、民間のシンクタンクを経て2005年に株式会社アミタ持続可能経済研究所の設立
に参画。2009年より株式会社西粟倉・森の学校を設立と同時に代表取締役就任。
148
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれにおいて、良い意味での結果が見えて
きたことで事業の長期な展開が見えている。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
① フィージビリティスタディが終了している状態。
・技術開発、基本設計、用地確保、建築確認申請、原
価・コストなどの基本となるところの調査・設計が終わ
り、基本となるビジネスモデルが構築をされ、ビジネ
スモデル・事業計画、収益計画が出来上がっている
状態
② 顧客マーケティング、ニーズ調査
・支援機関の力をかりながら、マーケティング・ニーズ
調査を担う右腕人材を2ヶ月活用して立案。有識者に
よりアドバイス等も交えて販路の設計を行っていく。
③ 2014年度より販売開始が可能な体制が整備されて
いる。
成果
①フィージビリティスタディが終了している状態。
・結果的には、あと1年ぐらいかけて、現地調査や、実際に
建設してみるなどをしないことには見えないことが明確に
なった。当初の計画からは遅れるが、今後いつまでに何
をやるべきかが明確になった。
②顧客マーケティング、ニーズ調査
• 有識者の紹介などはスムーズにできたことで、資金面
や広げ方については具体的になってきている。また右
腕人材を当初から1名増やし3名体制でやることで、自
発的な形で事業が可能になった。サンプルとして立て
ることも右腕人材によって達成。
③ 2014年からの販売可能な体制については、販売自体
は行うことは可能であるが、2014年はもう少し具体的に建
設可能なものを検討するために、モデルハウスをつくり、
2015年より販売を予定している。
149
<支援案件紹介資料のイメージ>
株式会社AsMama(特定非営利活動法人エティック)
 支援案件名「送迎保育等の子育てを保護者同士が1時間ワンコインから安心して助け合える仕組み「子育てシェアサービス」
• SOSを発しさえすれば子育てを安心安全安価に頼れる人が必ず見つけられる環境の整備
• 子育て経験者が経験や資格を活かして地域や社会に貢献し収入を得られる仕組みの確立
⇒一人ひとりのママの可能性が活かされる、頼り合える社会に
• 近所(半径2km)や学校、習い事の親同士を自動でネットワーク化し、1時間ワンコインから送迎保育等の
子育てを助け合える仕組みをSNS形式のオンラインサービスとして提供する。
• 当社公認の保育支援者(「ママサポーター」という)育成も積極的に行い、支援者不在状態をなくす。
 経営者・会社概要
 1998年4月、省庁が運営する特殊法人に入社し、役員秘書と国際協力関連業務を兼務。2000年12月、インターネットプロバイダ事業を展開する電気通信会社に入
社し、マーケティング、事業企画、渉外などを担当する。2007年10月ベンチャーインキュベーション会社に入社し、広報、IR室長として活躍。2009年11月、子育て支
援・親支援コミュニティ、株式会社AsMamaを創設する。2011年12月に発行されたムック『子育ては、頼っていいんです!』(神奈川新聞社)の監修に携わるなど、精
力的に活動中!ホームページ http://asmama.jp/
150
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれにおいて、良い意味での結果が見えて
きたことで事業の長期な展開が見えている。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
◆ベータ版の稼働を通した課題や改善点の抽出と、優先
度の高い個所の改善
◆中長期的な発展に向けたシナリオを描く
(サービスや機能の優先順位づけ、地域展開のシナリオ、
認知度向上のタイミング・方法等)
◆経営体制・組織体制の確立
ミッションへの共感に基づく…
・アドバイザーの巻き込みによるガバナンス強化
⇒経営のPDCAサイクルの確立
・右腕的人材(インターン、若手社会人)の巻き込みと、事
務局の強化(ママネットワークの活用?)
◆サービスの認知度向上
年間5万人に交流イベントでリーチ。広報活動や類似の顧
客層を持つ他団体との連携も同時に行う
成果
◆明確なビジョン・ミッションとサービスの新規性が注目を
集め、大手メディア等にも取り上げられ、サービス認知度
が大幅に拡大。
◆Webコンサルタントを投入してのユーザー分析で課題・
KPIを整理し、インターネットサービスの経営者への助言
も踏まえてUIのリニューアルを実施。会員数の増加(4000
人から3カ月で3000人増)と、コンバージョンレートの改善。
◆当初より実現したいと考えていたBtoBでのアカウント販
売(マンション管理組合などにユーザー数に応じた課金)
について、大手不動産会社との提携が決定
◆当初ボランタリーな地域パートタイムスタッフを運営基
盤としていたが、業務の拡大と連動して、幹部社員の増
加・組織化など運営形態が進化
151
事業名
• 福島から世界へ、ライスバーガー事業の世界展開プロジェクト
支援者
• 一般社団法人MAKOTO
支援案件
• 株式会社47プランニング
152
<支援者チーム>
一般社団法人MAKOTO
 竹井 智宏 代表理事
 経歴
 東北大学生命科学研究科博士課程卒業後は、東北大学の産学官
連携コーディネーターを経て、(株)ジャパン・ティッシュ・エンジニア
リングでマーケティングセールスを経験。
 2007年から、東北イノベーションキャピタル㈱に転職。
 震災後、被災地復興ファンドおよびICT復興支援国際会議のプロ
ジェクトを立上げ 、復興支援に尽力。
 2011年、一般社団法人MAKOTOを設立し、被災地の起業家・経
営者の支援を開始。
 2011年、カウフマンフェローとして選出される。
 支援実績
世の中を良い方向に変えて行こうという志を持ってチャレンジする起業家が、日本で最も集まり、最も成功しやすい環境を被災地に作るというビジョンの下、宮城県、福島
県、岩手県を中心に、IT、美容院、農家等の経営助言、資金調達支援等をおこなってきた
アグリフューチャー
153
<支援案件>
株式会社47プランニング
(支援者チーム:一般社団法人MAKOTO)
鈴木賢治 社長
 支援案件名「福島から世界へ、ライスバーガー事業の世界展開プロジェクト」
1982年生まれ
福島食材を生かしたライスバーガーの販売事業
グローバルな展開を計画しており、海外ではKOME-Burgerというブランドで展開し、売上の一部をジャパン・コメ・ファウンデーション(基金)としてプールし、被災地の復興
支援に還流する。
 経営者
 代表取締役 鈴木賢治
 取締役 中島淳平
 会社概要:会社として以下の事業内容を手掛ける。
本事業は、「47都道府県ソフト活性化事業」として実施している。
 47都道府県ソフト活性化事業
 人材キャスティング事業
 イベント事業
 セールスプロモーション事業、その他
154
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に国内事業では「こめて」販売開始、および海外事業も進出決定と、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
本事業の海外テスト販売は、10月から3ヶ月の実施となる
ため、12月までの支援が必要となる。したがって、支援機
関は4月~12月末とする。事業期間末でのゴールは、下
記とする。
① 国内事業:
競合に対抗可能な新商品の開発を行う必要があり、商品
開発完了、およびWEB・卸しでの販売開始をゴールとす
る
② 海外事業:
既に開発済みのライスバーガーメニューを展開。米国で
のテスト販売開始をゴールとする
成果
① 国内事業
新商品の開発完了。福島米ライスバーガー「こめて」、商
品コンセプトを女性向けにシフト。大きさ変更、パッケージ
刷新、メッセージ性強化。2014/3/11から羽田空港で空弁
としての発売開始。
② 海外事業
NYでテスト販売、シアトルで市場調査および出店交渉を
行った。結果として、福島県浪江町の富沢酒造のシアトル
出店に参画し、飲食店をプロデュースする事に決定。年末
に実現する見込み。
155
<国内事業>
福島米ライスバーガー、国内事業 「こめて」
3/11から羽田空港で【空弁】としての発売決定!
156
<海外事業>
NYのストリートフェアにてテスト販売。
顧客の反応を確認。
157
<海外事業>
シアトルにて市場調査&出店交渉。
富沢酒造のシアトル出店に参画し、飲食店をプロデュースする事に決定。
158
事業名
•プラス㈱ のスマートメデイカルケア事業
「営業サポート付オフィスサプライ通販のメデイカル&ケア市場向け版」
支援者
• インターウォーズ株式会社
支援案件
• プラス株式会社
159
<支援者チーム>
インターウォーズ株式会社
 吉井 信隆
 片原 和明
• 1954年 新潟県新潟市生まれ
大手企業にて管理部門13年勤務の後、
大手外資系生保にて営業管理職7年の
経験を経て、現職で10年目。究極的には
「事業成功の最大要因は人材次第」。と
は言え市場環境激変の中、各企業ごとに
過去の成功体験は通用せず、新規事業
立ち上げや既存事業の再生には適切な
伴走者が不可欠。時には経営陣の方々
にも耳障りな発言もお許しいただき「共
感・協働」をモットーに事業の発展・成功
を支援する。キャリアコンサルタント兼務。
• 1977年 大学卒業後、商社を経て、
79年㈱リクルート入社
• 1992年 同社首都圏営業部長就任
• 1993年 企業内新規事業(キャリア
事業)立ち上げ
• 1995年 インターウォーズ㈱設立
代表取締役社長就任
 高田 亘
商業施設企画設計施工会社において、
デザイナー、営業などを経験の後、創業
メンバーとしてインテリアデザインの会社
を起業。その後現職。主に、企業内での
新規事業立ち上げ支援サービスを中心
にした業務に携わる。デザインの世界で
の経験を生かし、事業を創造する力、共
感する力を大切にした、「右脳的」なイン
キュベーションを心掛けている。
 吉井 慎人
中途採用支援の営業を経て、起業。新
規事業創出を目的としたビジネス講座を
立ち上げ、企業内起業家の育成支援に
従事している。消費者目線と時代の先読
みから、一人でも多くの起業家と明るい未
来像を共に創造していくことを目標に邁
進中。
 北條 夏旭
小売、卸し、メーカーなど流通業数社で
の業務経験を基に、商業コンサルタント
会社を設立し代表を務める。多年にわた
る商業施設開発、自らの起業経験を活か
し、現在はインキュベーションマザーとし
て常に新規事業創生の最前線で活躍
中!
 小澤 由宇
インターネット広告会社にて法人営業
を経験。現職にて事業開発部の要とし
て、各塾運営、プロジェクト推進のスタッ
フとしてホスピタリティーを発揮。
 主な支援実績
◆十石・・・NSGグループの企業内起業を出島にて支援育成。おむすびをコアアイテムとする和風ファーストフードチェーンの開発運営を行う株式会社和僑商店設立。<Woosイン
キュベーションファンド>投資先
◆キタムラ・・・「出島インキュベーション」形式を採用。企業内起業家をインターウォーズ社内に受け入れ、ビジネスモデル・商品・サービスの開発支援、事業立上げ支援。
◆テラモーターズ・・・ガソリン・オイルを使用しない電動バイク・シニアカーの開発・製造・販売をし、環境負担の極小化と持続発展が可能な社会の実現に向けて取組んでいるテ
ラモーターズに対する、インキュベーション支援。
◆日本プロバスケットボールリーグ(bjリーグ)・・・準備プロジェクト発足当初より2年にわたり、幹部人材紹介・事業戦略コンサルティング・投資等で日本初のプロバスケットリーグ
実現に向けたトータルサポートを実施。新たなエンタテイメントビジネスの完成に向け継続支援
160
<支援案件紹介資料のイメージ>
プラス株式会社
 支援案件名 「スマートメディカル事業」 → 「スマート介護」事業
「介護する人・介護を必要としている人・経営する人」
介護に携わるヒトを徹底サポート
介護の現場の声にそったモノ・サービスを
ワンストップショッピングで提供し
さらに地域密着の販売店がきめ細やかに安心フォロー
 経営者・会社概要
161
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に事業課題の明確化と差別化戦略の策定については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
「スマートメディカル事業」の成功
要因=現場のニーズを顕在化させ、
新規事業のスタートを意思決定で
きる段階へ導く。
そのためのバックアップをハンズオ
ン型で行う。
成果
2月1日 代理店向け勉強会スタート
4月1日 「スマート介護」事業スタート
会社として、正式に意思決定
162
事業名
• 「グローバルでのKawaiiキャラクターコンテンツの流通プラットフォーム事業」
支援者
• インキュベイトファンド
支援案件
• 株式会社Kawaii Museum(株式会社Euno)
163
<支援者チーム>
インキュベイトファンド
 村田 祐介
 赤浦 徹
 和田 圭祐



支援者1
顔写真

2003年エヌ・アイ・エフベンチャーズ株式
会社(現大和企業投資株式会社)入社。
主にネット・モバイル関連企業の投資育
成業務及びファンド組成管理業務に従事。
2009年より同社投資第6グループのグ
ループマネージャーとして約70億円の
ポートフォリオ管理を行う。2010年イン
キュベイトファンド設立。
支援者1
顔写真
主なExit実績は、株式会社アドバンスト・メ
ディア(マザーズIPO)、株式会社ファンド
クリエーション(ジャスダックIPO)、株式会
社gumi(M&A)、エフルート株式会社
(M&A)、マイトラックス株式会社(M&A)、
株式会社イストピカ(M&A)、株式会社ポ
ケラボ(M&A)等。合計5本総額103億円の
ファンド組成/管理実績がある。

1968年生まれ。1991年日本合同ファイナ
ンス株式会社(現:株式会社 ジャフコ)入
社。1999年シードステージ投資に特化し
たVC、インキュベイトキャピタルパート
ナーズ設立。以来8本総額133億円強の
投資事業組合を設立。2006年までに設立
した5本の投資事業組合61億円に対し、
93億円弱を分配済み。一貫して、創業期
へのベンチャー投資・インキュベーション
を継続している。2010年インキュベイトファ
ンド設立。
支援者1
顔写真
主なExit実績は、サイボウズ株式会社(マ
ザーズIPO)、エスプール株式会社(マ
ザーズIPO)、株式会社ファンコミュニケー
ションズ(マザーズIPO)等。その他30者以
上のシードステージ投資、インキュベー
ション実績がある。
京都大学卒業後、フューチャーベンチャー
キャピタル(株)、(株)サイバーエージェン
ト・インベストメント(現:(株)サイバーエー
ジェントベンチャーズ)を経て、セレネベン
チャーパートナーズを設立(現:代表パー
トナー)。 その後、(株)ポケラボの設立等
を含めたインターネットベンチャー企業の
インキュベーション活動に従事。2010年に
はインキュベイトファンド(現:代表パート
ナー)を設立し、ソーシャルアプリ分野を
中心とした投資・インキュベーション活動
を行っている。
 チームメンバーによる主な支援実績等
主な投資先
ネット・モバイル分野にかかる創業投資育成。
村田は主にゲーム、メディア領域の投資/EXIT実績と、合計5本総額103億円の
ファンド組成/管理実績を有する。
チームメンバーはサイボウズ、ファンコミュニケーションズ、ポケラボ、gumi等100社
以上のシードステージ投資実績があり、EXIT案件も多数。
また、起業家の才能や野心を発掘し、その成長を最大限加速すべく、事業経験の
豊富なベンチャーキャピタリストと一緒に新規事業を想像していくコミュニティとして、
「Incubate Camp」を実施。
164
<支援案件>
株式会社Kawaii Museum(株式会社Euno)(インキュベイトファンド)
 支援案件名
「グローバルでのKawaiiキャラクターコンテンツの流通プラットフォーム事業」
日本のキャラクターコンテンツの、ファン同士でのコミュニケーションの促進や、
グッズの購買までを支援するソーシャルサービスの提供
 経営者・会社概要
 代表取締役
田中丈登
東京工業大学大学院卒業後、ディー・エヌ・エーに入社。システム統括本部、ソーシャルメディア事業本部マーケティングコミュニケー
ション統括部を経て2011年6月20 日、株式会社Eunoを設立。代表取締役に就任。大学在籍中、プログラミングコンテストに参加し、最
優秀賞受賞。
165
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特にシステム開発、人材獲得については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
成果
① ビジネス上の数値目標
• FacebookページのLike数1000万Like到達
• 新規サービスの立ち上げ、ユーザー数100万人獲得
① ビジネス上の数値目標
• FacebookページのLike数570万Like到達
• 新規サービスが立ち上がりユーザー数30万人獲得
② 知財分野
• Kawaii Museumの商標登録
② 知財分野
• Kawaii Museumの商標登録を進行中
③ システム開発
• PC版とモバイルWeb版の開発
③ システム開発
• PC版とモバイルWeb版のリリース
• iPhone版と、android版のアプリもリリース
④ 人材獲得
• エンジニア・デザイナーの確保
④ 人材獲得
• エンジニア3名、デザイナー2名、ディレクター1名
(内半数が外国人)を獲得
⑤ プロダクトのブラッシュアップ
• 当初想定していたサービスモデルからメジャーアップ
デートし、ユーザーアクティビティを大きく上げる事に
成功
166
事業名
• 企業向け英語教育サービス
支援者
• ブレークスルーパトナーズ株式会社
支援案件
• ファンラーニング株式会社
167
<支援者チーム>
ブレークスルーパートナーズ株式会社
 赤羽 雄二 代表取締役・マネージングディレクター
1978年東大工学部卒業後、コマツでの設計・開発を経てスタンフォード大学院に留学。1986年、マッキンゼーに入社、経営戦略の立案・実行
支援、新組織の設計・導入、マーケティング、新事業立ち上げなど、多数のプロジェクトを推進。1990年、マッキンゼーソウルオフィスを立ち上げ、
韓国のトップグループの経営改革を10年に渡りリードした。2002年、ブレークスルーパートナーズ株式会社を共同創業。「日本発の世界的ベン
チャー、世界的企業」を1社でも多く生み出すべく活動中。
全米でも注目されているシリコンバレーのベンチャーキャピタル、Fenox Venture Capital(http://fenoxvc.com/)のアドバイザー。
中堅・大企業の経営変革にも深く関わっている。根本的な事業構造改革、リーンスタートアップやベンチャー等を活用した新事業創出、会長・社
長の立場を踏まえた効果的な助言・コーチング、経営幹部の育成、経営改革推進プロジェクトメンバーの育成、人材開発委員会など人事制度の
設計・導入支援、日々の意思決定を適切にかつ迅速に行うための制度設計・導入支援など、壁にぶつかっている日本の大企業、特に製造大企
業において、多面的に意識・行動改革を推進している。
企業の後継者の育成、後継者体制の確立、第二創業等の経験も豊富で、実戦的な助言をきめ細かく提供する。
また、産学連携への関心も高く、主要地域の大学教官、学生団体、産学連携支援グループに幅広いネットワークを持つ。各地での講演も多数。
経済産業省、総務省の研究会委員、総務省「ICTベンチャー事業計画作成支援コース」企画および講師、東京大学、電気通信大学、北陸先端科
学技術大学院大学にてベンチャー等に関する講師を歴任。
2010年より毎年JICAのプログラムとして、ムンバイ、コルカタにてインド製造業幹部100名に対してビジネスプラン作成ワークショップを実施。ま
た、シンガポール・インドネシアにも頻繁に訪問し、現地のVC・インキュべータ・要人との関係も深い。
日本人の問題把握・解決力と発言力を抜本的に改善するため、不安を解消し誰でもすぐに手応えを感じるメモ書きに関し「ゼロ秒思考」を出版。
 主な支援実績
• 企業データビジネス、インターネット帯域安定化、モバイルクラウド向けセキュリティ、富裕層向け各種問題解決型メディア、3Dプリンター、ソーシャルゲーム、クラウド
ゲーミング、スマートフォンアプリ、認知症予防・発達障害改善アプリ、歯科医向け問題解決型メディア等10数社の支援実績を有する。
168
<支援案件>
ファンラーニング株式会社
(支援者:ブレークスルーパトナーズ株式会社)
 支援案件名「多読多聴メソッドを用いたモバイル英語学習サービス事業」(当初B2Bの予定。まずはB2Cとして開始)
• 効果的な英語学習には、最低限のヒアリング量、読書量、発言量、必要な状況での反復練習、リアルタイムコーチングとフィードバックが必要
• 高いやる気を長期間保つ動機づけができる、日本人の英語学習に最適な仕組みを持った、企業向け英語教師提供サービスの事業
• 具体的には、効果的な対面教育、動画による自己学習、多読多聴リーダーによる自己学習、効果的な進捗フィードバック、ソーシャルメディアやコミュニ
ティによる動機付けなど
• 教師の確保、評価、教育、動機付け
• 企業の教育担当者への研修管理システムを提供
• 企業内英語教育の根本的問題(日本人の英語が上達する英語教育システムが存在せず、英語を本気で勉強しようとする人も少ない)を解決
 事業責任者概要
 廣嶋 規
1981年京大工学部、1983年京大大学院修士課程情報工学専攻修了、シャープ入社。コンピュータやPOSシステム設計開発、赤外線通信の標
準化マーケティング活動などネットワーク技術の研究開発、全社技術開発戦略策定を担当。サンマイクロシステムズ、アルカテルなど欧米企業と
のプロジェクト、ネットワークサービス技術開発と新規事業創出を推進。初の携帯電話メルマガ、アニメ配信サービスを大手TV局やコンテンツプロ
バイダーと開発、大手携帯電話キャリアに標準技術として採用。2003年シャープ米国研究所副社長として赴任、子会社のインド研究開発拠点を
含めて経営に従事。オープンイノベーション部門を経て帰国。国内携帯電話端末開発、手書きコンソーシアム設立、英語学習サービスの事業開
発、大企業に埋もれた潜在技術や事業の種を事業化するための新規事業創出スキームの設計を担当した後、自ら新事業を立ち上げ中。
グローバル化への対応は日本にとって緊急の課題であり、日本人の英語教育の最適化が望まれている。一方、IT技術とインフラが整備され、
英語教育の方法を再整理する絶好の機会が到来している。IT英語教育に最も近い立場にある家電製造業が、モノ作りの仕組みに縛られて内か
ら行動が起こせない状況にある中、日本人の英語教育を事例として、新たな価値を創造してユーザに届ける、モノ作りの次世代型ビジネスモデ
ルを創出する。大企業で長年働いた人材がスピンオフして新規事業を創造する、日本の産業モデルのパイロットケースとなることを目指している。
169
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴールに対して、特に、「英語学習が苦手な日本人にとって継
続しやすい英語学習方法」について深い知見を得ることができた。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
案件の中長期的ゴール(7/17の発表内容)
1. 企業向け英語教育サービスとして、国内シェアNo.1を3
年以内に実現している
2. 研修受講生のTOEICの点数が、100~200点上がる
上記案件の本事業終了時(6ヶ月後)のゴール(同上)
1.顧客20社を獲得し、顧客数が月次で30%増
2.単月黒字を達成、あるいは、数ヶ月以内の達成が見込
める状況
成果
① 中長期的ゴールについては特に変更せず、継続的に達
成を目指している
② ただし、当面のゴールは、B2Cからの立ち上げに変更し
たため、見直す
③ 日本人がなぜ英語学習が苦手なのか、どうすれば継続
することができるのか、具体的にはどういう勉強方法を
どう提供すればよいのか、非常に深い知見が得られた
④ この1年で多数の英語教育アプリが発表されたが、日
本人が英語を勉強し続けられない根本的な原因に踏
み込んだもの、それに関して深い議論をしたと思われる
ものは全く見当たらず、基本的なねらいとスタンスにつ
いては、むしろ自信を深めた
⑤ スマートフォンアプリとしてもほぼ実装を終わっているの
で、後は、PDCAを最速で回し、改善を積み重ねたい
⑥ 大企業からのスピンアウトで少なからず戸惑いを見せ
ていた創業社長もベンチャー的な割り切り、リソース確
保、きっちりしたプロセスマネジメント、チームのモチベー
ションアップ等に習熟したので、ここからさらにアクセル
を踏んでいく
170
事業名
• 「糸で縫う強化段ボール用縫合装置」の開発および海外マーケティング
PROJECT
支援者
• エス・アイ・ピー株式会社
支援案件
• 株式会社エコス
171
<支援者チーム>
エス・アイ・ピー株式会社
 齋藤 茂樹
代表取締役社長
 経歴
 1985年3月 東京大学経済学部卒業
 1985年4月 日本電信電話株式会社入社
 1997年
MITスローンスクールMBA
 1997年
米国ネットスケープ・コミュニケーションズ入社
 1999年
株式会社デジタルガレージ
 2001年
同社 代表取締役COO就任
 2008年
エス・アイ・ピー株式会社代表取締役
社長就任
 白川 彰朗
取締役
 経歴
 1981年3月 一橋大学商学部卒業
 1981年4月 日本合同ファイナンス株式会社入社
 1998年
株式会社インテリジェント・キャピタルゲイト設立
 2000年
つばさハンズオンキャピタル 株式会社(現
MUハンズオンキャピタル株式会社)設立
 2006年
株式会社キャンバス社外監査役就任
 2006年
エス・アイ・ピー株式会社取締役就任
 2010年
株式会社ウィルグループ社外取締役就任
 支援実績
• 株式会社エイベック研究所
- 企業のプロダクトについてのソーシャル・ネッ
トワーク・マーケティングのASPおよびコンサ
ルティングサービス。
• MIDO HOLDINGS LTD.
- クラウド・インエイブリング・ソフトウエアの
開発・プロダクト化。
• 株式会社ニューフォリア
- NTTグループ出資のhtml技術をベースにデ
ジタルサイネージビジネスを提供。
• コネクテックジャパン株式会社
- 次世代半導体パッケージの受託開発・
OSAT・実装技術コンサルティング事業
• 株式会社果実堂
- データベースで生産性把握をシステム化
した大規模有機栽培のNo1ベビーリーフ
生産・販売会社。
• セグウェイジャパン株式会社
- バランシング・テクノロジーを作ったモビリ
ティ・ロボットであるパーソナル・トランス
ポーテーション・セグウェイの販売。
172
支援対象案件の概要
株式会社エコス (支援者チーム:エス・アイ・ピー株式会社)
 支援案件名:「糸で縫う強化段ボール用縫合装置」の開発および海外マーケティングPROJECT
止金を利用せず糸による縫合を行うことで、開梱性・分解性に優れ省資源・低コスト化を実現する強化段ボールシート用縫合装置の開発
 経営者
 [受賞歴]
 代表取締役 木村 博
 2010/02 2010愛知環境賞 優秀賞 受賞
 2010/10 2010日本パッケージングコンテスト アクセシブルデザイン賞 受賞
 2010/11 (財)日本産業デザイン振興会 グッドデザイン賞 受賞
 2012/09 愛知・名古屋JOINTビジネスプラン発表会2012 優秀プランとして選定 他
173
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に装置開発については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
•
今回開発する貿易用強化段ボールシート縫合装置のプ
成果
•
段ボールメーカーの都合で同社工場での試運転は出来な
ロト機(C式用)が、強化段ボールメーカーの工場で試
かったが、搬送部開発支援者である株式会社エイトメック
験運転する際に、連続安定して稼働できる状態になって
の工場にて、縫合部開発支援者である松下工業株式会
いること。
社とともに、縫合部と搬送部が結合した最終形態で試運
転に成功した。
(注)「C式用」とは、強化段ボールシートで作ら
れる梱包
用立方体(1100㎣)を構成する
•
強化段ボール用2Aシートのサンプル縫合試験を実施し、
「蓋」と「筒」と「底」の3つのパーツのうち、「蓋」と
量産化に向けて改善すべき課題はあるものの、問題なくコ
「底」 になる部分をいう。
ントロールどおり連続稼働し、サンプル縫合(1ライン)に
成功した。
•
現時点において、世界初、1本の糸による「単環縫い」で
強化段ボールシートを縫合できる唯一の装置が完成した。
•
海外リサーチ・マーケティングについては、クリスマス・年末年
始と重なったことから不十分な状況にあるが、北欧経済圏
が有望市場と思われる感触を得ている。
174
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に装置開発については、達成度が高い。
完成した強化段ボール縫合装置(C式用プロトタイプ)
C式2A段ボールシートをセッティング中
175
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に装置開発については、達成度が高い。
C式2A段ボールシートのセットアップ完了
縫合開始
176
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に装置開発については、達成度が高い。
C式2Aサンプル縫合完了
稼働テスト(動画)
177
事業名
• ワンモアの有するクラウドファンディングサービスの海外展開 支援・育成事業
支援者
• IMJ FENOX PTE. LTD
支援案件
• 株式会社ワンモア
178
<支援者チーム>
IMJ FENOX PTE.LTD.
岡 洋 日本支店長
2007年よりアイ・エム・ジェイにて営業兼プロデュー
サーとして案件に従事。2009年「第4回アック・ゼロヨ
ンアワード」入賞。その後、2Mobile ASPサービス
「VERSiON-M」のセールス&マーケティングに従事。
スマートフォンアプリ「ショッピッ!」買収に伴う新規
事業立ち上げを経て、2012年にIMJ Fenoxの前身と
なるIMJインベストメントパートナーズの立ち上げから
参画。
斉藤晃一 シンガポールオフィスマネージャー
2004年より金融機関にて、中小企業向け新規顧客発掘・
財務分析などのファイナンス業務、ローンの証券化業務
に携わる。2007年にジョージソロス氏の投資ファンド、イ
シンホテルズに入社。新規案件発掘から企業価値評価
までホテル投資およびアセットマネジメント業務を行う。
2012年に米国Fenox Venture Capitalにてデューデリジェ
ンス業務に従事。
スペインIEビジネススクールMBA修了。
瀬尾康浩 インドネシア地区リーダー
2007年よりアイ・エム・ジェイにて化粧品ブランドや
清涼飲料水を中心にWEBマーケティングおよびサイ
ト制作業務に従事。2007年、2009年にD2C主催のモ
バイル広告大賞に入賞。業種にとらわれず、徹底し
たブランディング戦略・制作業務を担当。
2013年よりインドネシアにて投資活動および制作開
発の支援に従事
Eddy SM Lee ベンチャーパートナー
Fenox Venture CapitalにてPrincipalとして、投資活動や
スタートアップの事業開発・経営支援をリード。
スタンフォード大学では、Consulting Professorとして画像
技術系スタートアップの事業開発を支援。マーベルテクノ
ロジーグループおよびルーセント・テクノロジーズにて、
回路設計のプロジェクト管理を担当。
生体工学の博士号を取得。国際会議での招待講演や学
術論文および本の執筆も多数。
 支援実績
シード・アーリーステージを中心に、東南アジア・日本・シリコンバレーのスタートアップ計21社に出資。
IMJグループの制作開発の知見・経験・リソースを活かしたハンズオンを実践。
シンガポール・ジャカルタ・日本・シリコンバレーの4箇所を拠点に、事業のグローバル展開を支援。ジャカルタで200名のワークショップを開催。現地に根ざして活動。
179
<支援案件>
株式会社ワンモア
 支援案件名「ワンモアの有するクラウドファンディングサービスの海外展開 支援・育成事業」
『Crowdfunding Solution』というミッションを掲げ、『クラウドファンディング』を活用した新しいビジネスモデル『GREEN FUNDING』を対企業向けに提案&提供している。現在、
ポータルサイトからの集客誘引や自社サイト運営で培った『クラウドファンディング』の運営システムやノウハウ共有など、既存メディア等国内のコンテンツホルダーへソ
リューションを提供し、「クラウドファンディング事業の立ち上げ」をサポートしている。
新規事業として、クラウドファンディングを活用し日本のコンテンツが海外に進出することをサポートする事業を展開する予定。現在展開している事業で培った学びや経験、
ネットワークを活かしながら、海外のクラウドファンディングサイトと連携して、日本のコンテンツが世界に気軽に挑戦できるよう、新しい仕組み作りをしていく予定。
会社ホームページ http://onemore.co.jp
PICK UP PROJECT
フットサルを盛り上げる!
フリーペーパー『Green』復活号
SHY FLOWER PROJECT
– 助けてと叫ぶ事のできない
すべての花のために。
【日本テキーラ協会公認】
日本未輸入テキーラ20種を
メキシコで買い付けたい!
 経営者・会社概要
代表取締役CEO 沼田 健彦
東京大学経済学部卒 2004年株式会社電通入社、営業に従事。 2009年株式会社イミオ入社、3年間取締役として経営に携わる。2011年6
月 株式会社ワンモアを創業。
Our Team:吉田 啓二 Chief Engineer 三原 琴実 Director 井上 梓 Director
180
事業内容 支援対象案件のゴール
海外のクラウドファンディングマーケットに関して、実情をつかむことができた。また、mymajorcompanyへの起案
を遂行させ、コンテンツ連携の検証を行う事が出来た。また、UIの変更やCIの変更も
事業開始時に設定した事業期間のゴール
ワンモアの有するクラウドファンディングサービスの
海外展開 支援・育成事業
①注力するマーケット、事業者の選定
-現地へ調査渡航し、実際に現地のクラウドファンディング事業
者とのMTGを行い、提携の可能性を模索する
②一部事業者との提携、実証実験の開始
-提携した事業者とのプロジェクトを融通し合い、連携を図る
③CI、コーポレートサイト、システムなどのGlobal対応
④人員強化
成果
①注力するマーケット、事業者の選定
現地調査、ヒアリングなどを行い、各地域の実情や特性などについて、
把握する事ができた。またフランスのmymajorcompanyへは、実際に
起案する事ができた。
-フランスへの調査渡航、各事業者とのMTG
(mymajorcompany、kisskissbankbank、ululeなど)
-USAへの調査渡航、起案者、支援者等とのMTG
(クリエイターへのヒアリング、SMGO社、Fenox社など)
-シンガポールの事業者とのSkype MTG
(Crowdonomic )
②一部事業者との提携、実証実験の開始
-PartyのSOURプロジェクトにて
『mymusiccampany』への起案。調達としては未達成
③CI、コーポレートサイト、システムなどのGlobal対応
-UIのブラッシュアップ、CIの変更、
-パートナーサイドの管理機能の拡充
④人員強化
-紹介等をベースに採用活動を続け、2013年11月に1名採用
181
182
■ mymajorcomepanyへの起案
Sour : Life is Music - Phénakistoscope video!
183
■ ブランディングの変更
『GREEN FUNDING』というサービス名での打ち出しを明確にした
184
■ その他取り組んだ事
※定期的な経営会議の開催、事業戦略に関するディスカッション
※Kickstarterへ起案したチームへのヒアリング
※海外でも通用しそうなコンテンツの発掘、パートナー企業の開拓
※海外展開も視野に入れた、企業とのアライアンス
-DNPとの協業を模索
-USはJapan Expoとの連携を模索
185
■ 参考
186
■ 参考
187
■ 参考
188
事業名
• プロのArtist等が国際的に展開し、ファン拡大、才能育成に繋がり、同時に
しっかりお金になるOnline Social Platformの構築
支援者
• 株式会社ヤマトキャピタルパートナーズ
支援案件
• 株式会社Origami
189
<支援者チーム>
株式会社ヤマトキャピタルパートナーズ
 石田 裕樹 代表取締役
 粕本 晋吾
•
2003年 コーネル大学機械航空工学部卒業
•
2006年 京都大学法学部卒業
•
2006年 東京大学大学院工学系研究科修了
•
2006年 P&Gジャパン株式会社入社
•
2006年 ゴールドマン・サックス証券株式会社入社
•
2011年 株式会社ヤマトキャピタルパートナーズ参画
•
2011年 株式会社ヤマトキャピタルパートナーズ創業
広告、通販、化粧品会社などの幅広い業界において、事業戦略の策定からハン
ズオン支援、マーケティングプランの立案・実行等の案件に従事。
中小・新興企業に経営人材を派遣するハンズオン型コンサルティング事業を
軸に、自己及びファンド資金による株式・債券投資事業を展開。
 千先拓志
 西口征郎
•
2007年 東京大学経済学部卒業
•
2005年 京都大学工学部卒業
•
2007年 ゴールドマン・サックス証券株式会社入社
•
2007年 京都大学大学院工学研究科修了
•
2011年 SBIジャパンネクスト証券株式会社 取締役COO就任
•
2007年 P&Gジャパン株式会社入社
•
2012年 株式会社ヤマトキャピタルパートナーズ参画
•
2011年 株式会社エモーチオ入社(株式会社リクルート連結子会社)
•
2013年 株式会社ヤマトキャピタルパートナーズ参画
全社経営改革(事業再編・中長期戦略・管理体制整備・財務戦略等)や成長
戦略策定、現場改革など、様々なステージにおける戦略策定と実行支援を推
進。
製造業、IT業、サービス業を中心に、事業戦略、海外展開戦略立案及び具体的な
実行計画の策定、新規事業開発などを推進。
 チームメンバーによる主な支援実績
• シードステージの企業に対する支援の実例:金融業
資金注入を含む事業立ち上げ支援。資金調達し、販売チャネル拡大による売上拡大、事務センターの効率性の改善等を図り、事業黒字化を達成。
• 中小企業に対する新規事業創出、及び海外展開支援の実例:エンターテイメント業
対象会社の依頼のもと中国展開を支援。パートナリングから始まり、日中双方から資金を調達し現地法人を設立。現地に専属設備を開発するとともに、日中文化交流の懸け橋となるような、
アジアを代表するエンターテイメントコンテンツとしての確立を推進。
• 大企業からのスピンオフ事業に対する支援の実例:IT業
大手人材会社からのスピンオフし、法人化。事業立ち上げ、新規営業先開拓、海外展開を主に担当。
• 事業基盤の強化に向けた支援の実例:サービス業
大手ファンド傘下で日本、アジア太平洋地域で他店舗展開する店舗型サービス業における経営支援。日本国内の店舗運営強化の他、海外法人の運営体制の強化のサポートを実施。
190
支援対象案件の概要
株式会社Origami (支援者チーム:株式会社ヤマトキャピタルパートナーズ)
 支援案件名「プロのArtist等が国際的に展開し、ファン拡大、才能育成につながり、同時にしっかりお金になるOnline Social
Platformの構築」
アーティストが制作したイメージデータに対するユーザーの要望・反応をもとに、商品の製造・販売を行うオンラインプラットフォームの展開
 経営者
 [受賞歴]
 代表取締役 森田 博和
 2012/02 Edward L. Kaplan, "71", New Venture Challenge
Semi-Final(Phase II)
 2012/08 2012 Polsky Center Accelerator Program 選抜
 2013/10 SF Japan Night VI Competition Semi-Final(進行中)
191
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に人脈構築、資本政策については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
① ビジネス上の数値目標
• 1500人のアーティスト、5000作品の登録
② システム開発
• サービスのベータ版開発
③ 人脈構築
• 周辺ビジネスの人脈構築
• VC・投資家の人脈構築
④ 資本政策
• 資本政策の基礎固め
成果
① ビジネス上の数値目標
② システム開発
• 12月にCOOの方の退職が決定。US:社長、国内:
COOという体制が根本的に崩れてしまい、社長が国
内でのパートナー探しに時間を費やさざるを得なく
なってしまった。このため、システム開発に着手できず、
システム開発スケジュールが大幅に遅れてしまった。
③ 人脈構築
• アート×ECのビジネス、富裕層に向けたコンシェル
ジュサービスを立ち上げた人を紹介
④ 資本政策
• 先方のビジネス状況を鑑みて、融資を取る方向
192
事業名
• 日本各地に存在するクリエイティブな人材と創作物を世界に発信する事業
Creatty(クリエッティ)
支援者
• MOVIDA JAPAN株式会社
支援案件
• Connehito株式会社
193
<支援者チーム>
MOVIDA JAPAN株式会社
 経歴
伊藤 健吾
Chief Accelerator
•
三井物産のシリコンバレー・
日本にてスタートアップ発
掘・投資などに従事。
•
その後、三井物産を退職し
てメタキャスト社に転籍、代
表取締役に就任
•
MOVIDA JAPANに2011年
1月より参画
•
東京大学大学院卒(工学修
士)
 経歴
•
嶋根 秀幸
Accelerator
 経歴
新卒より一貫してベン
チャー企業にて音楽配信プ
ラットフォーム事業、音楽
SNS開発、動画配信サー
ビス、ゲームプランニング
から運用・サポート等に従
事
•
2011年1月よりMOVIDA
JAPANに参画
•
日本大学法学部卒
松平 典宏
Accelerator
•
日本ロレアルにて事業開
発・予算管理に従事
•
その後、香港に本社を置
くAsia Pacific Land の投
資担当Vice presidentとし
て不動産投資に従事。
•
2013年1月よりMOVIDA
JAPANに参画
•
IE Business School
MBA, USCPA(inactive)
 支援実績
MOVIDA JAPANでは世の中にインパクトを与えるサービスを作るベンチャー企業を数多く支援することで、結果として雇用を生み出し、社会に貢献していきたいと考えて
います。まず数多くのスタートアップが生まれてくることを目指してSeed Acceleration Programを立ち上げ、数が質を生み出すためのコミュニティ形成を目的としてMOVIDA
SCHOOLを運営しています。
育成の基本方針としては「群れで育てる」ことで、よりスケールの大きいメガベンチャーを生み出すことを目指しています。
Seed Acceleration Programを2011年8月より開始し、第3期プログラムが稼働中。MOVIDA School, 500万円を新株予約権付社債の形態で出資するScholarship, Demo
Dayを実施。300プロジェクト超の起業家チームと面談を行い、常時30-40社がSchoolに参加している。
 チームメンバーによる主な支援実績
194
<支援案件>
Connehito株式会社
(支援者チーム:MOVIDA JAPAN株式会社)
 支援案件名「日本各地に存在するクリエイティブな人材と創作物を世界に発信する事業Creatty(クリエッティ) 」
創作を行うクリエイターが、自身のアイデアを投稿しそれを公開、さらには製品化・販売支援まで出来るサービス。
インターネットを通じて世界中からステキな作品が集まる場を提供し、伝統工芸品やデザイン・アート、ハンドクラフト品などのものを作る人が、スマートフォン/PCから簡単
に、たった60秒でキレイな作品集が作成できる。また提携先の工場と連携し、在庫を持たず製品化、販売網の提供も試みる。また、ものを作ったことがない人にも、世界に
1つだけのモノとの出会いを提供します。
 経営者・会社概要
代表取締役社長 大湯 俊介
•
•
島田 達朗 CTO
会社設立: 2012年1月13日
2010年 米カリフォルニア大学に留学時に、米
ワシントンDCにて投資ファンドにインターン
緒方 周平 Web Designer
本店所在地: 東京都港区南青山2−2−15
長谷部 良輔 Android Developer
2011年 帰国後大学を卒業しコンサルファーム
勤務後、 2012年1月に会社設立
田村 優 iOS Developer
事務所:東京都渋谷区神泉町8-16渋谷ファース
トプレイス8F BOAT
太田 貴也 Designer
195
事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していた「販売サイトの完成」という最も重要なゴールを達成できた。
また特に製品ラインナップにおいても600商品を超える製品の製造体制を確立した。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
① ビジネス上の数値目標
• 販売製品数1250品
② システム開発
• ECサイトの構築完了及び販売の開始
③ マーケティング
• 国内でのデザイン収集→商品化の仮説検証
成果
① ビジネス上の数値目標
• 製品販売数は当初の目標には届かず600品となった。
が、この背景には販売予定だった商品カテゴリを削減
したことがあり、カテゴリごとで見た場合には目標を達
成することができた。
② システム開発
• 当初の最も大きな目標だった販売サイトの構築が完
了しました。
• 決済及びマーケティング施策を実施する開発、及び売
上管理のシステム画面も開発が完了しました
③ マーケティング
• 国内では新興デザイナーに加え、有名漫画家の方に
登録して頂くなどの仕込みが完了しております。
• 今後別の作家の方とのタイアップなどを予定しており、
商品化の仮説検証も終えていく予定です。
196
事業名
• アジアの富裕層女子市場向け”Tokyo Beauty Stylist”認定事業および現地スタイ
リスト・キュレーション型定期購買EC事業
支援者
• TiE Japan
支援案件
• 株式会社Rouge Asia
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<支援者紹介資料のイメージ>
TiE Japan
 寺田 豊計(てらだ とよかず): TiE Japan 「Rouge Asia案件」支援担当メンター
 経歴
 2013年 10月 A2O株式会社設立 代表取締役社長
 2013年 TiE Japan代表、500 Startups Mentor、神山財団アドバイザー
 2006年 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ㈱取締役 マネージング・ディレクター
 2004年 ITOCHU Technology, Inc. (Silicon Valley) Senior Vice President
 1988年 伊藤忠商事㈱入社
 1988年 早稲田大学理工学部電気工学卒業
 支援実績
世界最大の起業家支援NPO、TiE(www.tie.org)の日本での活動に2006年より携わり、グローバルでのビジネスが期待できる有望案件に絞り、これまで数々の
案件支援を他メンバーとともにボランティアで行ってきている(代表の寺田は、1996年よりシリコンバレーを中心とする米国、イスラエル、日本等において
数多くのベンチャー投資、経営支援、ビジネス開発支援を行ってきた経験有り) 。
以下、TiE Japanでの主な支援案件(TiE50(www.tie50.net/TiE50Awards/)にてWinnerとして選出されたもののみ記載):
198
支援対象案件の概要
株式会社Rouge Asia (支援者チーム:TiE Japan)
 支援案件名「アジアの富裕層女子市場向け”Tokyo Beauty Stylist”認定事業および現地スタイリスト・キュレーション型
定期購買EC事業」 (※Tokyo Beauty StylistをLUXEYと名称変更 )
TOKYO LUXEY: アジアの”LUXE”(リュクスと呼ばれる富裕層)女子市場向けに、日本のビューティ&ライフスタイル商品をtokyoluxey.comでマーケティング&販売。特
に、”LUXEY”(リュクシィ)と認定したインフルエンサーを活用したクチコミマーケティングや、LUXEYと日本メーカーとの共同商品開発を得意とする。TOKYO LUXEYを通
して、日本企業の海外進出を支援。
 経営者 前田知映
TOKYO LUXEY事業立ち上げ前は、女子市場×グローバルマーケティング×ITの分野でコンサルティングサービスを提供。ハリウッド映画を活
用したプロダクトプレースメント手法によるメディアミックス・クールジャパンに代表される日本コンテンツ&関連商品, 特に女性消費者向けのグ
ローバルなデジタルマーケティング&事業開発を得意とする。米国シリコンバレーのマッケンナ・グループにて、日米を中心とするグローバル企
業にネットビジネスを中心としたハイテクマーケティングのコンサルティングサービスに従事。その後、日本女性向けコミュ二ティ&Eコマースサイ
トmamagenki.comを創業・運営。米国ミルズ・カレッジ 卒(国際関係論)。カリフォルニア大学バークレー校経営大学院 MBA
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事業内容 支援対象案件のゴール
事業開始時に設定していたゴール対して、それぞれ成果が得られた。
特に「初期ビジネス・マーケティングプラン策定」については、達成度が高い。
事業開始時に設定した事業期間のゴール
成果
①経営理念・ビジネスモデルの形成:
・ミッション&ビジョンの形成終了
・ビジネスプランの形成終了
①経営理念・ビジネスモデルの形成
②初期ビジネス・マーケティングプラン策定:
・ビジネスプランの3カ年計画終了
・マーケティング&PRプラン策定&実施中
②初期ビジネス・マーケティングプラン策定
③初期市場調査
③初期市場調査:
・富裕層女子消費者に訴求力のあるインフルエンサー
が
キュレーションした商品が、どの位ECで売れるかを
いくつかの初期想定商品(仮説)を元に検証中
・インフルエンサーと日本企業メーカーとの共同商品
開発方法および事業モデルを構築中
200