次世代放送規格 ITU-R BT.2020 色域の映像素材確認 ※1 を可能にする

2014 年 9 月 4 日
キヤノン株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
次世代放送規格 ITU-R BT.2020 色域の映像素材確認※1 を可能にする
業務用 30 型 4K ディスプレイ「DP-V3010」のファームウエア※2 を無償提供
キヤノンは、業務用 30 型 4K ディスプレイ「DP-V3010」
(2014 年 1 月発売)を対象に、基本
性能の向上を実現するファームウエアを 2014 年 10 月より無償で提供します。
DP-V3010
4K デジタルシネマの映像制作現場などから高い評価を得ている「DP-V3010」を対象に、ファーム
ウエアの無償提供を行います。これにより、4K 試験放送に採用された放送規格 ITU-R BT.2020 の
色域の映像素材確認や、ハリウッドなどの映像制作現場で普及し始めているカラーマネジメント
規格 ACES※3 の伝送規格 ACESproxy への対応が可能になるなど、新たなワークフローでの映像
制作や映像編集作業の効率化を実現し、さまざまなユーザーの高度な要求に応えていきます。
■ 次世代放送規格 ITU-R BT.2020 の色域の映像確認が可能
4K/8K 映像の次世代放送規格 ITU-R BT.2020 の色域で撮影・収録された映像素材を表示・確認
することが可能になります。
「EOS C500/EOS C500 PL」
(2012 年 10 月発売)と合わせて※4、映像の
入力から出力まで、次世代の映像制作・放送業界のニーズに応えていきます。
■ ACESproxy への対応
AMPAS※5 が提唱するカラーマネジメント規格 ACES の伝送規格 ACESproxy に対応します※6。
キヤノンのデジタルシネマカメラ「EOS C500/EOS C500 PL」など、ACESproxy 対応の入力機器との
連携により、撮影現場と編集現場での映像の色調を一致させ、映像制作における作業効率向上に
貢献します。
シ
ネ
マ
ガマット
プラス
■ 「EOS C500/EOS C500PL」の広色域Cinema Gamutや DCI-P3 + の映像確認が可能
現行の DCI-P3(SMPTE PR 431-2)
、ITU-R BT.709、EBU、SMPTE-C、Adobe RGB の色域に加え、
「EOS C500/EOS C500 PL」が対応する Cinema Gamut と DCI-P3+の色域で撮影・収録された映像
素材を表示・確認することが可能になります。これにより、広色域の映像素材を利用するユーザーの
ニーズに応えていきます※1。
<ご参考>
9 月 12 日~16 日(現地時間)にオランダで開催される放送機器展「IBC2014」のキヤノンブースに
おいて、本ファームウエアを適用したディスプレイによるデモを実施予定です。
※1 RGB色度点を完全に包含していません。「DP-V3010」との包含関係は2ページ目の色域比較図をご参照下さい。
※2 製品本体を制御するためのソフトウエア。
※3 Academy Color Encoding System=アカデミー色符号仕様。
※4 2014年9月4日発表の「EOS C500/EOS C500 PL」を対象としたファームウエアを適用する必要があります。
※5 Academy of Motion Picture Arts and Sciences=映画芸術科学アカデミー。
※6 ACESproxyのバージョンは、ACES System Ver. 0.7に対応しています。
● 一般の方のお問い合わせ先
:キヤノンお客様相談センター
1
050-555-90006
<主な特長>
1.次世代放送規格 ITU-R BT.2020 の色域の映像確認が可能
4K/8K 映像の次世代放送規格 ITU-R BT.2020 の色域で撮影・収録された映像素材を表示・
確認することが可能。
2.ACESproxy に対応
AMPAS が提唱するカラーマネジメント規格 ACES の伝送
規格 ACESproxy に対応。キヤノンのデジタルシネマカメラ
「EOS C500/EOS C500 PL」
(2012 年 10 月発売)など、
ACESproxy 対応の入力機器との連携により、撮影現場と編集
現場での映像の色味を一致させ、映像制作における作業効率
向上に貢献。
3.Cinema Gamut や DCI-P3+色域の映像確認が可能
現行の DCI-P3(SMPTE PR 431-2)
、ITU-R BT.709、EBU、
SMPTE-C、Adobe RGB の色域に加え、
「EOS C500/EOS 500
PL」が対応する Cinema Gamut と DCI-P3+の広色域で
撮影・収録された映像素材を表示・確認することが可能。
色域の比較
4.YCbCr 4:4:4 など各種映像フォーマットに対応
・ デジタルシネマの映像制作現場で用いられる輝度・色差信号 YCbCr 4:4:4 の映像
フォーマットに対応。
・ デジタルシネマの規格として普及しつつある毎秒 48 コマの映像フォーマットに 4K 業務用
ディスプレイとして初めて対応※。
・ その他、各種映像フォーマットに対応。
※キヤノン調べ。2014 年 9 月 4 日現在。
5.「ピーキング機能」の追加
フォーカスの状態に応じて被写体の輪郭を着色する「ピーキング機能」を追加。4K などの
高精細な映像の撮影現場において、フォーカス調整時のピント合わせに有効。
6.映像制作における作業効率を向上させる各種機能の追加
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
色温度設定のゲイン R/G/B、バイアス R/G/B の個別設定機能を追加
インポートした LUT※1 を消去する機能を追加
「3G-SDI」と「HD-SDI」の自動切り替え機能を追加
ファンクションボタンに登録された機能を、ディスプレイ上で一覧表示する機能を追加
バナー表示の「非表示(オフ)
」の選択機能を追加
メニュー、画質調整用のスライドバー、タイムコードなど OSD※2 表示位置の選択機能を追加
インターレースまたは PsF 信号入力時の表示を選択できる機能を追加
※1「Look Up Table」の略。計算方法や数値の参照テーブルであり、画作りのノウハウが記録される。
※2「On Screen Display」の略。各種設定画面をディスプレイ上に表示して操作する機能。
*本ファームウエアの詳細は 10 月にキヤノンホームページに掲載予定です。
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