US GAAP/SECに関する アップデート・セミナー 2014年3月19日(水) 有楽町電気ビル セミナールーム 本日のプログラム 13:30 – 13:50 開催のご挨拶 US GAAP/SEC等に関するニュースレターのご紹介 13:50 – 14:15 ベンチマーク金利としてのフェド・ファンド金利 14:15 – 14:45 退職給付の清算および縮小(ASC715) 14:45 – 15:00 15:00 – 15:50 15:50 – 16:05 ~ 休 憩 ~ Highlights of the 2013 AICPA National Conference ~ 休 憩 ~ 16:05 – 16:35 Accounting and Financial Reporting Updateシリーズ 1)EITF Topics 16:35 – 17:00 Accounting and Financial Reporting Updateシリーズ 2)最近改訂された会計及び報告基準のトピック 17:00 – 17:30 Accounting and Financial Reporting Updateシリーズ 3)今後改訂が予定されている会計及び報告基準のトピック 17:30 – 17:35 閉会のご挨拶 配布資料 等 3 1. メイン資料 -製本された冊子 (“US GAAP/SECに関するアップデート・セミナー”) 2. 補助資料 -英語及び日本語訳 Banking & Securities Accounting and Financial Reporting Update 3. 参考資料(Newsletters) -英語及び日本語訳 -Heads Up -EITF Snapshot 4. アンケート用紙 -机の上に置いてお帰り下さい US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC US GAAP/SEC等に関する ニュースレターのご紹介 金融事業部 パートナー 松山 修平 Heads Up Newsletter Deloitte & Touche 米国事務所が 最新の会計情報等について、随時 発行するニュースレター 5 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Accounting Roundup Newsletter 米国における規制・会計基準設定の 動き等のニュースを伝えるレター FASB、AICPAなどの会計基準設定 機関の動きや、SEC、PCAOBといっ た監督機関の活動状況を知ることが できる。 IASBについての情報を含む 毎月発行 四半期・年度ごとに総集編を発行 FASBとIASBの共同プロジェクトおよ びFASBの単独プロジェクトの動向を まとめた特別版を不定期に発行 6 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC EITF Snapshot Newsletter EITF審議会で検討された事項、 合意に至った事項などについて、 概要を伝えるニュースレター 原則として、EITF審議会が開催され た翌日に発行 7 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Assurance Newslettersの入手方法 Deloitte & Touche米国事務所のウェブサイト http://www.deloitte.com/view/en_US/us/Services/audit-enterprise-riskservices/index.htm トーマツのWebサイト─US/米国会計基準のページ http://www.tohmatsu.com/us/ E-mailによる配信―Subscriptions https://deloitte.zettaneer.com/Subscriptions/ 8 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC トーマツ Webサイト US/米国会計基準の情報 米国事務所が発行するニュースレター ニュースレター 日本語訳 Heads Up 全ての号について日本語訳を掲載します。 EITF Snapshot 原則として日本語訳を掲載します。 Accounting Roundup 原則として日本語訳は、掲載していません。 特別版については、日本語訳を掲載しています。 Audit Committee Brief 原則として日本語訳を掲載します。 その他米国事務所が発行する重要な発行物 日本語訳を掲載します。 SEC Comment Letters(US GAAP版) セミナー 「US GAAP/GAASに関するアップデートセミナー」の概要とスライド 9 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC ニュースレターのご紹介 ―Heads Up Newsletter 10 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 FASB/IASB Joint Projects Leases FASBとIASBが改訂リース公開草案に対するフィードバックをレ ビュー 第20巻 第33号 Financial Instruments FASBが分類及び測定について収斂されたアプローチを断念 第21巻 第3号 Insurance Contracts FASBが保険契約プロジェクトの範囲縮小を暫定的に決定 11 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 第21巻 第4号 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC FASB FASB FASBが非公開会社の代替的な連結基準に関するASU提案を 公表 第20巻 第29号 FASBがのれんおよびヘッジ会計の簡便なアプローチを提示 第21巻 第2号 12 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC SEC/PCAOB SEC/ PCAOB PCAOBが監査人の報告モデル及びその他の情報に関する監査人 の責任について変更を提案 第20巻 第30号 PCAOB常任諮問グループ11月13日及び14日会議の要約 第20巻 第34号 最近のSECおよびPCAOBの動向に関する2013年AICPA全国会議 のハイライト 第20巻 第35号 PCAOBがエンゲージメント・パートナーと特定の監査従事者に関す る開示要求を再提案 第21巻 第1号 13 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Other SEC/ PCAOB IASBが財務報告フレームワークに関するコメントを求める 第20巻 第28号 XBRL-過去、現在そして将来 第20巻 第31号 IFRS第9号が新たなヘッジ会計モデルを導入 第20巻 第32号 IIRCが国際統合報告<IR>フレームワークを公表 第20巻 第36号 14 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC ニュースレターのご紹介 ―EITF Snapshot Newsletter 15 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 EITF Snapshot Newsletter EITF Snapshot Newsletter 2013年9月 「2013年9月13日開催のEITF(発生問題専門委員会)ミーティング」 2013年11月 「2013年11月14日開催のEITF(発生問題専門委員会)ミーティング」 16 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC FASBプロジェクトのアップデート 17 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 Projects Status(2014年3月現在) Projects 2014 1H 2014 2H Joint projects Revenue recognition F Financial instruments: • Classification and measurement F F • Impairment FASB projects Reporting Discontinued Operations F Technical Corrections and Improvements F Development Stage Entities F Transfers and Servicing: Repurchase Agreements and Similar Transactions F Disclosure Framework—Board's Decision Process C Investment Companies: Disclosures about Investments in Another Investment Company E Not-for-Profit Financial Reporting: Financial Statements E — Exposure Draft F — Final Document 18 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 E C – Comment Deadline © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC トーマツグループは日本におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)のメンバーファームおよびそれらの 関係会社(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング株式会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会社お よび税理士法人トーマツを含む)の総称です。トーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり、各社がそれ ぞれの適用法令に従い、監査、税務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています。また、国内約40都市に約7,100名の専 門家(公認会計士、税理士、コンサルタントなど)を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はトーマツグループWebサ イト(www.tohmatsu.com)をご覧ください。 Deloitte(デロイト)は、監査、税務、コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスを、さまざまな業種にわたる上場・非上場のクラ イアントに提供しています。全世界150ヵ国を超えるメンバーファームのネットワークを通じ、デロイトは、高度に複合化されたビジネスに取り組むクラ イアントに向けて、深い洞察に基づき、世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています。デロイトの約200,000人におよぶ人材は、 “standard of excellence”となることを目指しています。 Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)およびそのネットワーク組織を構成するメン バーファームのひとつあるいは複数を指します。デロイト トウシュ トーマツ リミテッドおよび各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組 織体です。その法的な構成についての詳細は www.tohmatsu.com/deloitte/ をご覧ください。 本資料は皆様への情報提供として一般的な情報を掲載するのみであり、その性質上、特定の個人や事業体に具体的に適用される個別の事情に対 応するものではありません。また、本資料の作成または発行後に、関連する制度その他の適用の前提となる状況について、変動を生じる可能性も あります。個別の事案に適用するためには、当該時点で有効とされる内容により結論等を異にする可能性があることをご留意いただき、本資料の 記載のみに依拠して意思決定・行動をされることなく、適用に関する具体的事案をもとに適切な専門家にご相談ください。 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited ベンチマーク金利としてのフェド・ファンド 金利 金融事業部 シニアマネジャー 村野 裕和 目次 1. 背景 2. ベンチマーク金利としてのフェド・ファンド金利 3. 会計上の課題 4. 実務上の課題 1. 背景(1) フェド・ファンド金利とOISレート フェデラル・ファンドとは、米国の民間銀行が連邦準備銀行に預託している無利息の準備 金 フェド・ファンド金利とは、市中銀行がフェデラル・ファンドの預託金額を維持するために資 金調達する短期金融市場の金利 フェド・ファンド実効スワップ・レート(またはオーバーナイト・インデックス・スワップ(”OIS”) レート)は変動金利であるフェド・ファンド金利と交換する際の固定金利 米ドル建ての担保付デリバティブポートフォリオの場合、最も一般的な合意された担保金 利は、フェド・ファンド実効スワップレート(またはOISレート) 3 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 1. 背景(2) LIBORからOISへ 金融機関では、担保付デリバティブの ポートフォリオが多額に上り、かつ多様化 米ドル建て3カ月物LIBORとOISレートの推移 従来は、(1)金利リスクをヘッジするデリ バティブ商品の参照レートおよび(2)デリ バティブ商品の公正価値測定の際のCF のディスカウントを行う基礎としてLIBOR を使用するのが一般的 米ドル建3ヶ月物 LIBOR しかし、2008年の金融危機以降LIBORと OISレートとのスプレッドの乖離が認識 これを受けて、担保付デリバティブの評 価に国際スワップデリバティブ協会 (ISDA)のマスター契約のクレジットサ ポートアネックス(CSA)に定められる担 保金利(OISが一般的)を組み入れる方 向に実務がシフト 4 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 米ドル建3ヶ月物 OISレート © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 2 ベンチマーク金利としてのフェド・ファンド金利(1) 2013年7月17日に公表したASU 2013-10において、フェド・ファンド実効スワップ・レートを米 国でベンチマーク金利( *1)として使用することが承認された。 ヘッジ会計上のベンチマーク金利 ASU2013-10公表前 リスクフリーレートと見なし得る米国債金利とLIBORスワップ・レートのみ ASU2013-10 OISレートを、ASC 815のヘッジ会計ガイダンスに基づく理論的なリスク・フリー・レートの 代替値として機能させるため、第3の選択肢として追加 本ASUは、2013年7月17日以降に締結された新規または再指定された適格なヘッジ関 係に対し、将来に向けて適用することを要求 *1 信用力の高い債務者に対する金利の全般的なレベルの概括的な指標となる、活発な市場で広範に認識され、公表さ れている金利。理論的には、債務不履行のリスクのないリスク・フリーの金利。 5 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3. 会計上の課題(1) 論点 ヘッジ非有効部分 公正価値ヘッジ ショートカット法(一定の条件を満たせば、金利スワップを使用して金利リスクをヘッジ する場合、非有効部分がないと仮定することができる)の影響 キャッシュ・フローヘッジ →影響なし 要求される開示 →追加の開示要求なし 6 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3. 会計上の課題(2)公正価値ヘッジ A 銀行 X 1年3月31日(3か月後) X 1年1月1日 ヘッジ対象 10年貸出金 12,500千CU 貸出金の公正価値の変動 3か月毎 年率4.5%金利 (LIBORベースの割引率を使用) 12,500千CUの担保付の固定金利 支払/変動金利受取の金利スワップ (3か月物 LIBORに基づく) ▲22,250CU 3か月物LIBORを参照するベンチ マーク金利として、貸出金全額に対し て、公正価値ヘッジを適用する ヘッジ手段 金利スワップの公正価値 (OISベースの割引率を使用) +22,700CU 7 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3. 会計上の課題(3)公正価値ヘッジ(続き) ヘッジ対象 ヘッジ対象 ▲22,250CU ヘッジ手段 +22,700CU +450CUについては、 ヘッジの非有効部分として開示 ヘッジ手段 8 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 (参照:ASU815-25-50-1(a)1) © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3. 会計上の課題(4)「ショートカット法の影響」 ショートカット法 特定の規準を満たした場合、事業体が金利スワップを使用して金利リスクをヘッジする関 係において、非有効部分がないものと仮定することを認める方法。 スワップ条件がヘッジ対象のそれと完全に同一であり、なおかつヘッジ対象が容易に識別 できる場合に利用される。 Case ショートカット法 9 ASU 2013-10の公表前におけるショートカット法の使用(LIBORをベ ンチマーク金利とするヘッジにおいて、LIBORを参照するスワップを、 OISレートでディスカウントする場合) 適用可能 ASU 2013-10の公表後におけるショートカット法の使用(フェド・ファン ド金利をベンチマーク金利として使用するヘッジにおいて、LIBORを 参照するスワップを、OISレートでディスカウントする場合) 適用不可 ASU 2013-10の公表後におけるショートカット法の使用(フェド・ファン ド金利をベンチマーク金利として使用するヘッジにおいて、OISを参照 するスワップを、OISレートでディスカウントする場合) 適用可能 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 4. 実務上の課題(1)デリバティブの評価に関する課題 標準的なCSA‐OISディスカウンティングのベースケース CSAの分析 非標準的なCSA‐担保通貨を選択できるものや証券担保 信用評価調整(CVA)考慮‐無担保、一方的担保差入や担保 極度額のあるもの 中央清算機関 (CCP)への移行 出口価格の再検討 CCPへ移行→証拠金要件や担保管理が変更 CCPの大半は評価方法にOISレートを採用 従って自社の評価方法がOISレートへ移行していない場合、 カウンターパーティの公正価値(FV)との差異に対応する必 要あり。 OISを出口価格の基礎にすべきかを判断する必要あり。 所与の市場がOISディスカウンティングへ移行したか 専門家の利用 10 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 4. 実務上の課題(2)外部ベンダーのプライシングに関する課題 評価を外部ベンダーにアウトソースしている場合 ベンダーがOISを使用 した評価に変更した 際の留意事項 自社のリスクマネジメント戦略に整合しているか判断 外部ベンダーとの対話に経営者は積極的に参加 特に複雑なデリバティブ商品のプライシングで、ボラティリ ティやプライシングを取得する場合は注意が必要 必要に応じて評価の変更を特定のデリバティブに限定すること が必要 範囲の限定 無担保取引ではOISプライシングが適していない場合あり 11 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. トーマツグループは日本におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)のメンバーファームおよびそれらの 関係会社(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング株式会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会社お よび税理士法人トーマツを含む)の総称です。トーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり、各社がそれ ぞれの適用法令に従い、監査、税務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています。また、国内約40都市に約7,100名の専 門家(公認会計士、税理士、コンサルタントなど)を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はトーマツグループWebサ イト(www.tohmatsu.com)をご覧ください。 Deloitte(デロイト)は、監査、税務、コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスを、さまざまな業種にわたる上場・非上場のクラ イアントに提供しています。全世界150ヵ国を超えるメンバーファームのネットワークを通じ、デロイトは、高度に複合化されたビジネスに取り組むクラ イアントに向けて、深い洞察に基づき、世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています。デロイトの約200,000人におよぶ人材は、 “standard of excellence”となることを目指しています。 Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)およびそのネットワーク組織を構成するメン バーファームのひとつあるいは複数を指します。デロイト トウシュ トーマツ リミテッドおよび各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組 織体です。その法的な構成についての詳細は www.tohmatsu.com/deloitte/ をご覧ください。 本資料は皆様への情報提供として一般的な情報を掲載するのみであり、その性質上、特定の個人や事業体に具体的に適用される個別の事情に対 応するものではありません。また、本資料の作成または発行後に、関連する制度その他の適用の前提となる状況について、変動を生じる可能性も あります。個別の事案に適用するためには、当該時点で有効とされる内容により結論等を異にする可能性があることをご留意いただき、本資料の 記載のみに依拠して意思決定・行動をされることなく、適用に関する具体的事案をもとに適切な専門家にご相談ください。 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited 退職給付の清算及び縮小 (ASC715) 東京監査事業部 シニアマネージャー 渡辺 規弘 1. 関連する基準書等 Accounting Standards Codifications (“ASC”) 715 – Compensation – Retirement benefits Deloitte Guidance – Q&A 2 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 2.1 定義 (1/2) 制度縮小 (plan curtailment) 以下のいずれかの事象をいう。 (a) 現在の従業員の将来の予測勤務期間を相当に(significantly)減少させる事象 (b) 相当数(significant)の従業員に関して、従業員の将来の勤務の一部または全部につ いての確定給付の発生を削除させる事象 具体的な例としては、工場の閉鎖等による予想より早期の従業員の勤務の終了や、将来 の勤務に対する追加の確定給付を発生させないような制度の終了(または停止)などがあ る。 ASC715-30-20 Glossary 3 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 2. 1 定義 (2/2) 清算 (settlement) 以下のすべてを満たす取引と定義される。 (a) 取り消しの不能な行為である (b) 事業主(または制度)が年金給付債務に対する本来的責務から解放される (c) 清算の実行のために用いられた資産及び債務に関する重要なリスクを除去させる ASC715-30-20 Glossary 4 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 2.2 「相当な」(Significance)の閾値 Q. 制度縮小の定義に用いられる「相当な」とはどの程度か? A. 「相当な」の程度を決定するのは判断を要する事項ですが、一般的には、10%が用いら れる。すなわち、従業員の将来の予測勤務期間が10%以上減少していたり、10%以上の 従業員の便益が消滅されるのであれば、制度縮小が起きたと一般的に判断される。 例:会社は確定給付制度を従業員に提供している。リストラクチャリングに関連して、会社は、 従業員の10%を減らす早期退職プログラムを計画している。この早期退職プログラムは58 才以上かつ30年の勤務実績をもった従業員にのみ提供される。対象となる従業員は全従 業員の約10%である。すべてのアクティブな従業員と対象従業員の残存勤務期間は、 15,000日と300日であると想定される。 この場合、将来勤務期間の約2%が消滅するのみであり、「相当な」とは判断されないだろう。 Deloitte Guidance 715-30-15 (Q&A 3) 5 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 2.3 縮小の例 (1/2) 前提 会社が確定給付制度のベネフィットをフリーズさせる。しかしながら、このフリーズは新たな 確定給付制度を導入することを前提として行われており、旧制度がフリーズした時点まで遡 及的に適用される。会社は新確定給付制度を実行することで年金費用を削減することを計 画している。 Q. 制度縮小は起きているか? A. 起きていないであろう。ベネフィットを減少させる取り組みを実行する際の第1ステップが ベネフィットをフリーズすることである。さらに、会社は後任確定給付制度(successor plan) を実行することを参加者へ伝達している。したがって、この取引は、Negative plan amendmentとして処理されるだろう。もし、経営陣が後任確定給付制度の実行を予定して おらず、参加者へも伝達していないのでれば、縮小が発生しているとみなされるだろう。 Deloitte Guidance 715-30-35 (Q&A 6) 6 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 2.3 縮小の例 (2/2) 前提 会社が新たな確定給付制度を導入することなく、ベネフィットを消滅させるために、確定給 付制度を修正することで、運営費用を削減することを検討している。このベネフィットは以下 のどちらかに分類される。 ハードフリーズ:将来のベネフィットの積立を永久に消滅させる確定給付制度の修正 ソフトフリーズ:将来のサービスのベネフィットを消滅させるが、過去のサービスの債務の決 定に際しては昇給を考慮する確定給付制度の修正 Q. 制度縮小は起きているか? A. それは、事実と状況次第である。一般的に、ハードフリーズは縮小として扱われる。ソフ トフリーズの取扱いは、基準上明確ではなく、会社はソフトフリーズをPlan amendmentか 制度縮小かどちらかで会計処理することが許容されるが、会計方針として継続した適用が 必要になる。 Deloitte Guidance 715-30-35 (Q&A 64) 7 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 2.4 縮小と清算の関係性 (1/2) 清算と縮小は、別個または同時に発生する。 将来の期間で累積されるべき給付が減少し、実態として制度は存在し、給付の支払を計測 し、資産を投資し、拠出金を受け取る場合には、縮小は発生するが、清算は発生しない。 また、事業者が、確定給付のために非参加型の年金契約(Annuity contracts)を購入し、 同じ制度(または後任確定給付制度)で将来の役務に対して確定給付を提供する場合には、 清算は発生するが、縮小は発生しない。 制度が終了し、後任確定給付制度で代替されない場合、清算と縮小の双方が発生する。 8 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 2.4 縮小と清算の関係性 (2/2) Q. もし、単一の事業主が確定給付制度を消滅させ、制度資産と給付債務をユニオンがス ポンサーとなっている複数事業主制度へ移転させた場合、清算、縮小又はその両方が起き るか? A. 清算と縮小の両方が起きるであろう。単一の事業主制度が消滅するが、複数事業主制 度は後任確定給付制度ではない。 Deloitte Guidance 715-30-35 (Q&A 3) 旧制度 新制度 単一事業主制度 単一事業主制度 (ただし、新制度のベ Yes ネフィットが重要かつ旧制度でカバーさ れていた従業員の大部分をカバーして いることを前提) No 単一事業主制度 複数事業主制度 No Yes 複数事業主制度 単一事業主制度 No No, (ただし、脱退の債 務がある場合は即時に 費用を認識) 単一事業主制度 確定拠出制度 No Yes 9 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 新制度は後 任制度と考 えられる か? 清算及び縮小の認識 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3.1 縮小の会計処理 (1/4) 測定 縮小損益を計算する企業は、縮小日現在で制度資産とPBOを再測定しなければならない。 縮小で認識される損益 制度の縮小の結果として勤務期間が短縮されるため、提供されることが期待できない勤務 期間に関する「累積その他の包括利益(AOCI)」の過去勤務費用 「縮小により生じるPBOの変動額」と「AOCIに含まれる純損益」の純額 縮小による損益の認識時期 縮小による損益の認識時期は、縮小による損益が純損失となるか純利益となるのかに依 存している。純損失の場合には、縮小の可能性が高く、影響が合理的に見積もることがで きるときに認識される。一方、純利益の場合には、関連する従業員の退職、または制度の 停止や変更が採用されたときに認識される。 10 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3.1 縮小の会計処理 (2/4) Q. 確定給付制度の修正が当期において取締役会において承認され、参加者へアナウンス された。しかしながら、この修正は翌期において効力を発する。確定給付制度の修正によ る縮小益はどの期において認識すべきか? A. ASC715-30-55-184では縮小益は制度が修正されたときに認識すべきであるとしている。 効力の発生時期ではない。また、ASC715-60-35-51(b)に記載のとおり、参加者への伝達 は制度がいつ修正されたかを決定する際に不可欠である。従って、縮小益は修正が参加 者へ伝達されたときに認識すべきである。 Deloitte Guidance 715-30-35 (Q&A 26) 11 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3.1 縮小の会計処理 (3/4) Q. 会社Aは6月30日に終了する四半期において工場のひとつを売却した。その結果、その 工場の従業員のための確定給付制度が縮小され、その縮小によって純損失が発生した。 縮小によって生じた純損失は、制度が縮小した6月30日に終了する四半期に認識すべき か? A. 必ずしもそうではない。ASC715-30-35-94では、縮小が純損失となる場合、その純損失 は縮小の可能性が高く、影響が合理的に見積もることができるときに認識される。従って、 会社AはASC715-30-35-94の要件をどの四半期で満たしたかを明確にすべきである。 Deloitte Guidance 715-30-35 (Q&A 30) 12 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3.1 縮小の会計処理 (4/4) Q. 直近の測定日と縮小日との間で年金数理計算上の仮定に変更があった場合、縮小損 益はどのように計算すべきか? A. ASC715-30-25-11に記載されている方法と同様に、企業はまず、縮小の影響を除いて 縮小日での制度資産とPBOを再計算すべきである。企業はそれから、縮小の影響を含ん だ制度資産とPBOを測定すべきである。 例:企業が12月31日現在のPBOを測定するときに8%の割引率を使用していた。翌年の6 月30日に縮小が起きた。もし、企業が9%の割引率を用いて縮小の影響を含めてPBO を測定したならば、PBOの変動は縮小に関連しない割引率の変動を反映してしまう。 従って、企業は6月30日現在で縮小の影響を考慮せずにPBOを再計算し、それによっ て計算された金額を縮小の影響を含めたPBOと比較すべきである。 Deloitte Guidance 715-30-35 (Q&A 28) 13 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3.2 縮小の会計処理(例) – AOCIに残存する基準採用 時の資産がAOCIに含まれる純損失を下回る場合 (1/2) 縮小前 VBO 未確定給付 ABO 昇給の影響 PBO 縮小の影響 縮小後 (1,550) (1,550) (250) 20 (230) (1,800) 20 (1,780) (400) 90 (310) (2,200) 110 (2,090) 制度資産 2,100 積立状況 (100) 2,100 110 10 その他の包括利益 AOCIに残存する基準 採用時の資産 (200) AOCIに含まれる純損 失 300 100 14 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 (200) (100) 200 0 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3.2 縮小の会計処理(例)– AOCIに残存する基準採用 時の資産がAOCIに含まれる純損失を下回る場合 (2/2) PBOの減少(縮小利益)110百万円は、AOCIに含まれる純損失と「AOCIに含まれる純損 失とAOCIに残存する採用時資産の純額(100百万円)」までの範囲で相殺される。 (借方) (貸方) 年金資産 10 年金負債 100 15 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 縮小益 10 その他の包括利益 100 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3.3 縮小の会計処理(例) – AOCIに残存する基準採用 時の資産がAOCIに含まれる純損失を上回る場合 (1/2) 縮小前 VBO 未確定給付 ABO 昇給の影響 PBO 縮小の影響 縮小後 (1,550) (220) (1,770) (250) 20 (230) (1,800) (200) (2,000) (400) 90 (310) (2,200) (110) (2,310) 制度資産 2,100 積立状況 (100) (110) (210) AOCIに残存する基準 採用時の資産 (200) 100 (100) AOCIに含まれる純損 失 100 2,100 その他の包括利益 (100) 16 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 100 100 0 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3.3 縮小の会計処理(例)– AOCIに残存する基準採用 時の資産がAOCIに含まれる純損失を上回る場合 (2/2) PBOの増加(縮小損)110百万円は、「AOCIに含まれる純損失とAOCIに残存する採用時 資産の純額(100百万円)」までの範囲で相殺される。 (借方) 縮小損 (貸方) その他の包括利益 17 年金負債 110 10 100 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 4.1 清算の会計処理 測定 制度資産とPBOは、比例割合での最大損益認識額とPBOの減少割合を決定するために、 清算が発生した日で測定される。 清算で認識される損益 清算により損益として認識される最大額は、「AOCIに含まれる純損益」と「AOCIに残存す る基準採用時資産」の合計額になる。 清算による損益の認識時期 「当年度のすべての清算費用の合計」が「純期間年金費用の中の勤務費用と利息費用の 合計額」を超える場合には、損益の認識が要求されるが、一時金の支払の場合には、清算 による損益を認識することもしないこともできる。(会計方針と継続して適用する必要があ る)清算費用は、異なった清算の型ごとに以下のように決定される。 現金清算―従業員への支払額 非参加型年金契約を使用した清算―契約の原価 参加型年金契約を使用した清算―参加権に帰属する金額を控除した契約の原価 18 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 4.2 清算の会計処理(例)– PBOが制度資産を上回る 場合 (1/2) 清算前 VBO 未確定給付 ABO 昇給の影響 PBO 清算の影響 (1,300) 清算後 1,300 (200) (1,500) (200) 1,300 (500) (500) (2,000) 1,300 (700) 制度資産 1,400 (1,300) 100 積立状況 (600) (600) AOCIに残存する基準 採用時の債務 650 650 AOCIに含まれる過去 勤務債務 150 150 AOCIに含まれる純利 益 (300) 195 (105) 500 195 695 その他の包括利益 19 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 4.2 清算の会計処理(例)– PBOが制度資産を上回る場 合 (2/2) AOCIに残存する基準採用時債務は、清算によって影響を受けない。 最大額(AOCIに含まれる純利益)の比例部分が損益と認識される。PBOは2,000百万円 から700百万円に減少したので、300百万円×(1-(700百万円÷2000百万円))の195百 万円になる。 (借方) その他の包括利益 20 (貸方) 195 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 清算利益 195 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 4.3 清算の会計処理(例) – 制度資産がPBOを上回る 場合 (1/2) 清算前 VBO 未確定給付 ABO 昇給の影響 PBO 清算の影響 (1,300) 清算後 1,300 (200) (1,500) (200) 1,300 (500) (200) (500) (2,000) 1,300 (700) 制度資産 2,100 (1,300) 800 積立状況 100 100 その他の包括利益 21 AOCIに残存する基準 採用時の資産 (200) 130 (70) AOCIに含まれる純利 益 (300) 195 (105) (500) 325 (175) US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 4.3 清算の会計処理(例)– 制度資産がPBOを上回る場 合 (2/2) AOCIに残存する採用時資産はAOCIに含まれる純利益のように取り扱われるので、清算 により損益として認識できる最大額は500百万円になる。 最大額(AOCIに含まれる純利益)の比例部分が損益と認識される。PBOは2,000百万円 から700百万円に減少したので、500百万円×(1-(700百万円÷2000百万円))の325百 万円になる。(内訳は、AOCIに残存する基準採用時資産の減少130百万円とAOCIに含ま れる純利益の195百万円になる。) (借方) その他の包括利益 22 (貸方) 325 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 清算利益 325 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 5.1 後任確定給付制度がない制度の終了 前提 会社は、従来の確定給付制度を廃止し、1,500百万円のABO (制度の廃止により未確定 であった便益も確定された)を非参加型の年金契約を購入することで清算した。また代替と なる確定給付制度も提供されなかった。 23 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 5.2 後任確定給付制度がない制度の終了の会計処理 (例) (1/2) 廃止前 ABO 昇給の影響 PBO 制度資産 廃止の影響 廃止後 (1,500) 1,500 (400) 400 (1,900) 1,900 2,100 (1,500) (600) 積立状況 200 (200) AOCIに残存する基準 採用時の資産 (200) 200 AOCIに含まれる純利 益 (300) 300 (500) 500 その他の包括利益 24 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 5.2 後任確定給付制度がない制度の終了の会計処理 (例) (2/2) 後任確定給付制度がない制度の終了の場合、制度縮小と清算が双方が発生する。 PBOの減少(縮小利益)はまず、その他包括利益に含まれるAOCIに含まれる損失と相殺す ることが要求される。しかしながら、当該ケースでは、その他包括利益に含まれるのは利益 (AOCIに含まれる純利益の300百万円とAOCIに残存する基準採用時の資産200万円の合 計500万円の利益)であるため、相殺されず、400万円が縮小益となる。 清算により損益として認識できる最大額は、「AOCIに含まれる純損益」と「AOCIに残存する 基準採用時の資産」の合計額であるため、200万円と300万円の合計の500万円となる。 PBOの総額が清算されているので、全額清算益として認識される。 (借方) (貸方) 現金 600 年金資産 200 その他の包括利益 500 清算利益 500 縮小利益 25 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 400 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 6. 開示 ①清算または縮小によるPBOの変動額について、PBOの期間増減表での開示 ②清算または縮小によって認識された損益について、純給付費用の内訳として開示 26 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. トーマツグループは日本におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)のメンバーファームおよびそれら の関係会社(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング株式会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会 社および税理士法人トーマツを含む)の総称です。トーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり、各社 がそれぞれの適用法令に従い、監査、税務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています。また、国内約40都市に約 7,100名の専門家(公認会計士、税理士、コンサルタントなど)を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はトーマツ グループWebサイト(www.tohmatsu.com)をご覧ください。 Deloitte(デロイト)は、監査、税務、コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスを、さまざまな業種にわたる上場・非上場の クライアントに提供しています。全世界150ヵ国を超えるメンバーファームのネットワークを通じ、デロイトは、高度に複合化されたビジネスに取り組 むクライアントに向けて、深い洞察に基づき、世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています。デロイトの約200,000人におよぶ 人材は、“standard of excellence”となることを目指しています。 Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)およびそのネットワーク組織を構成するメン バーファームのひとつあるいは複数を指します。デロイト トウシュ トーマツ リミテッドおよび各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の 組織体です。その法的な構成についての詳細は www.tohmatsu.com/deloitte/ をご覧ください。 本資料は皆様への情報提供として一般的な情報を掲載するのみであり、その性質上、特定の個人や事業体に具体的に適用される個別の事情に 対応するものではありません。また、本資料の作成または発行後に、関連する制度その他の適用の前提となる状況について、変動を生じる可能 性もあります。個別の事案に適用するためには、当該時点で有効とされる内容により結論等を異にする可能性があることをご留意いただき、本資 料の記載のみに依拠して意思決定・行動をされることなく、適用に関する具体的事案をもとに適切な専門家にご相談ください。 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited Coffee Break. © 2010 Deloitte Touche Tohmatsu LLC Highlights of the 2013 AICPA Conference on Current SEC and PCAOB Developments Executive Officer Jack Azose http://www.aicpaconferencematerials.com/sec/ 2 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Executive Summary • Transparency and quality of financial reporting and its role in protecting investors – Improving disclosures in registrants’ filings (i.e., “tell their story”) – Evaluating internal controls – Executing high-quality audits – Developing standards that reduce complexity and increase transparency • Complexity of accounting standards and views on the standard-setting process going forward 3 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Executive Summary (cont.) Paul Beswick - Chief Accountant in the SEC OCA • Urged FASB to consider complexity of standards • No announcements about whether and, if so, how and when IFRSs will be incorporated into US financial reporting systems FASB Chairman Russell Golden • FASB Standard setting agenda – key considerations Reducing complexity Input from stakeholders IASB Chairman Hans Hoogervorst • progress made in addressing SEC concerns • called on the United States to act in “enlightened self-interest” by incorporating IFRSs into the U.S. financial reporting system. 4 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Domestic Registrants Overview • SEC staff’s key consideration points when determining nature and extent of disclosures within MD&A Emphasizing material matters in disclosures Clearly disclosing accounting policies, especially when there are alternatives under U.S. GAAP Appropriately “connecting the dots” Providing balanced disclosures Using precise terms that are defined in U.S. GAAP. 5 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Income Taxes • Tax Rate Reconciliation Unclear labels and inadequate descriptions of material reconciling items Foreign tax jurisdictions disclosure 1. each material foreign jurisdiction and its tax rate 2. how each jurisdiction affects the amount in the tax rate reconciliation Inappropriate aggregation of material reconciling items o Regulation S-X - disclosure of reconciling items >5% Inconsistency with amounts disclosed elsewhere in filing Error corrections inappropriately reflected as changes in estimates 6 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Income Taxes (cont.) Example SEC Comments on disclosures on income tax rates and rate reconciliation disclosures • We note that your effective income tax rate has fluctuated significantly over the threeyear period reflected in your statement of operations. However, your MD&A disclosure regarding the effective income tax rates realized for each of the three years primarily lists numerous factors that could have contributed to either an increase or a decrease in your effective income tax rate above/below the U.S. Federal statutory rate, without discussing the reasons why or the amount by which any of the identified factors impacted your effective tax rate. Please revise your disclosure to discuss the impact that each identified income tax item had on your effective tax rate, or advise. Provide your proposed expanded disclosure as part of your response. • We note your effective income tax rate has benefited due to the foreign rate differential. Please explain whether earnings are being generated in jurisdictions with very low rates. If so, describe the rates and the pre-tax income for the most significant jurisdictions. 7 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Income Taxes (cont.) • Valuation Allowances Discuss registrant specific factors o Limitations on use of net operating losses and foreign tax credits o Impact (and relative magnitude) of each source of taxable income on DTA realization Disclose material negative evidence to highlight uncertainties • Indefinitely reinvested foreign earnings Amount of unrecorded deferred tax liability, or Statement that determining amount is not practicable 8 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Income Taxes (cont.) Example SEC Comment on disclosures on indefinitely reinvested foreign earnings We note your disclosure that nearly all of your funds are generated by your operating subsidiaries and you have historically accessed these funds through receipt of dividends to finance liquidity and capital needs. We further note on that undistributed earnings of your foreign subsidiaries indefinitely invested outside of the United States approximated $[X] and that no provision has been made for foreign taxes associated with these earnings. In future filings, please enhance your liquidity disclosures to address your undistributed earnings that are indefinitely invested outside the United States. Additionally, please discuss the potential tax impact of repatriating funds if the Company were to require more capital in the United States. In addition, disclose the amount of cash held by foreign subsidiaries. Please provide us an example of your proposed disclosure. Please refer to Item 303(A)(I) of Regulation S-K and Section IV of our Release 33-8350. 9 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Business Combinations • Asset vs. business determinations under U.S. GAAP1 is different from that in Regulation S-X, Rule 3-05 – Use a market participant viewpoint in applying definition of a business2 – Contemporaneous documentation – Consider consulting with OCA if needed 1 - As defined in ASC 805-10-20. 2 - See ASC 805-10-55-8 for additional guidance. 10 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Business Combinations (cont.) • Measurement period1 adjustment vs. correction of error – New information about facts and circumstances that existed at time of acquisition – Disclose that initial accounting of items subject to the business combination adjustment is incomplete – Measurement period in progress (period would never last more than one year) 1 11 - See ASC 805-10-25-13 through 25-19, ASC 805-10-30-2 and 30-3, and ASC 805-30-35-1 for more information about measurement-period adjustments, including what qualifies as a measurement-period adjustment. US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Goodwill • SEC’s consideration of potential impairment indicators – Adverse business changes – Book value > market capitalization • FRM 9510 disclosures – Disclose (with appropriate context) reporting units with FV close to BV – Questions disclosures should answer during the period of an impairment charge include: • Why did the charges occur? • Why did the change in forecasts or results occur in the period of the impairment charge and not in a prior period? • What known developments or other doubts could affect the reporting unit’s fair value estimate? • Specific factors for recording goodwill in business combination 12 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Goodwill (cont.) Example SEC Comment on disclosures on Goodwill Impairment [I]f any of your reporting units have estimated fair values that are not substantially in excess of the carrying value and to the extent that goodwill for these reporting units, in the aggregate or individually, could materially impact your operating results; please [disclose the information noted in paragraph 9510.3 of the FRM. In addition, if] you have determined that the estimated fair value substantially exceeds the carrying value for all of your reporting units, please disclose this determination. Please refer to Item 303 of Regulation S-K and Sections 216 and 501.14 of the Financial Reporting Codification for guidance. 13 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Segments • Consider all criteria and attributes in ASC 280 to support aggregation • Consider future trends (but don’t ignore historical results) in determining the similarity of their operating segments • Staff has observed companies inappropriately combining geographic locations that are not economically similar • SEC staff brought enforcement action against Fortune 200 company for inappropriate aggregation 14 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Industry-Specific Issues • IT and services — accounting for virtual goods – Virtual Goods - nonphysical objects that enhance a gamer’s playing experience Whether revenue is recognized on a gross or net basis Timing of revenue recognition and assumptions/methods used Type of virtual goods sold (i.e., “consumable” or “durable”) • Retail — internet sales Assess materiality: o Disclose if a material source o Registrants disclosed growth in Internet sales or “on-line presence”, however not material to the company Inadequate disclosures on impact to company’s strategies and financial growth 15 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Industry-Specific Issues (cont.) Example SEC Comment on Accounting for Virtual Goods Please explain in greater detail how you determine the estimated average playing period for paying players and the estimated average life for durable virtual goods. As part of your response, please address the following: • Tell us how you determine when a paying player makes a purchase if you are not able to accurately quantify or estimate the number of paying players across all platforms in any period because you do not receive unique player data from all platforms used by players; • Clarify how you determine the ending date for purposes of calculating the estimated average playing period for paying players. Explain in greater detail how the ending date is calculated using the attrition rate for a given game by analyzing all paying players to determine whether each player within the analyzed population is an inactive or active player as of the date of your analysis; • Describe in detail any assumptions and estimates that you use to determine the estimated playing period for paying players and; • Explain why you believe it is reasonable to estimate the average playing period for new games launched with limited paying player data based on other recently launched games with similar characteristics. . . . 16 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Industry-Specific Issues (cont.) Example SEC Comment on Disclosure of On-line Sales It appears your on-line sales have continued to increase over prior periods. To help investors gain a more thorough understanding of your sales, trends in profitability, and potential variability, in future filings please provide a more robust discussion of on-line sales and their impact on gross profit for each period presented. Please also discuss historical trends, causative factors, and your consideration as to whether those trends are likely to continue. 17 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Non-GAAP Financial Measures • Focus areas include: – Unclear labels and descriptions of what the measures represent • “Non-cash” pension expense that will ultimately be settled in cash – Inconsistent with conventional accounting terminology • Adjustments in non-GAAP measures to most comparable GAAP measure • Terminology used differently than commonly understood – Lack of context and compliance with Regulation S-X, Item 10(e) • Why non-GAAP measures are presented • Why important or useful to investors • How used by management to assess performance 18 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Stock-Based Compensation Disclosures in IPO Transactions • MD&A disclosures of stock-based compensation in an IPO transaction should : – Clearly and precisely discuss assumptions and methods – Focus on material items and changes in the reporting period • Disclose cause of a substantial increase in fair value of stock over a short period of time 19 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Other Topics - Metrics • Provide sufficient context and adequately link to revenues and profit • Clearly define what metrics represent and how they are calculated • Disclose any inherent limitations in the metrics (e.g., whether the metric was calculated on the basis of estimates) • If metrics are discussed in forepart, also disclose in MD&A • Disclose how a metric affects its revenues and results regardless of whether the correlation is direct 20 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Metrics (cont.) Example SEC Comment on Use of Metrics in MD&A You list four key operating metrics utilized by management in evaluating the company: new first year orders (“NYFOs”), retention of subscribers, total orders and the ability to increase volume with minimal cost increases. You do not explain, however, why the company has chosen these metrics, how management utilizes them or the limitations inherent in them. Also, although NYFOs and total orders are quantified under the revenue subsection, the other two metrics are not. Please explain what consideration you gave to including a more robust discussion and analysis of your key metrics. 21 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations on Comments to Registrants Other Topics - ICFR • SEC staff looks for indicators of potential ICFR deficiencies – Changes in ICFR – Correction of errors • Consideration of indicators in relation to conclusions about effectiveness of ICFR • COSO internal control framework — disclose if 2013 or 1992 framework was used 22 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations Related to Foreign Private Issuers Compliance With SEC Reporting Matters • Observations on how FPIs using IFRSs, as issued by IASB, can comply with SEC reporting requirements: – Need to provide a statement of compliance with “IFRS as issued by the IASB” to be eligible to omit the U.S. GAAP reconciliation – Going concern language in a PCAOB auditor’s report must contain the unconditional statement of “substantial doubt” • Other considerations: – – – – 23 Opening balance sheet requirements IFRS 11 transition requirements Use of XBRL by FPIs reporting under IFRSs Filing of registration statement if change in accounting principle results in deconsolidation of a subsidiary US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Observations Related to Foreign Private Issuers Comment Letter Themes • About 950 FPIs registered with the SEC, approximately 500 report under IFRSs • Comment letter themes – Presentation of financial statements – Disclosure themes: • Income taxes • Provisions and contingent liabilities • Operating segments – Recognition and measurement themes: • Asset impairments • Consolidation • Revenue recognition 24 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Accounting Standard Setting Developments Standard-Setting Update • The FASB and IASB staff outlined the boards’ progress on their joint convergence projects • The FASB staff further discussed the status of other select FASB-only projects which include: – Going concern, consolidations, repurchase agreements, and private company issues • The IASB staff also discussed the status of other select IASB-only projects which include: – The conceptual framework and disclosure framework • The expected publication dates of the final standards for the joint convergence projects are listed in the table below: Project Revenue Recognition Leases Financial Instruments – Classification & Measurement Financial Instruments – Impairment 25 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 Expected Standard Final Issuance Date First quarter of 2014 2014 First half of 2014 2014 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Accounting Standard-Setting Developments Revenue Recognition Nears Finalization • Separate panel discussed the new revenue standard: – Provided an overview of the expected new standard – Discussed certain expected changes from current standards as well as potential implementation considerations for companies adopting the new standard including: • Implementation considerations for long-term contracts • Accounting considerations for contract manufacturers and suppliers of customized products • Measuring progress of complete satisfaction of a performance obligation Final standard will be effective for annual reporting periods beginning after December 15, 2016 for companies that report under U.S. GAAP. 26 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Other Accounting and Reporting Topics Financial Reporting Executive Committee • FinREC’s role is to serve the public interest by improving financial reporting • Revisions or new topical accounting guides released this year: – Testing goodwill for impairment – Assets acquired to be used in research and development activities – Valuation of privately-held company equity securities issued as compensation (“Cheap Stock Guide”) • Topical accounting guides expected in the future: – Business combinations – Fair value measurements of portfolio company investments by investment companies such as venture capital and private equity firms – Revenue recognition 27 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC Other Accounting and Reporting Topics Current Accounting Practice Issues • Revenue recognition – Determining the best estimate of selling price • using a range as the best estimate of selling price under the guidance on multiple-element arrangements in ASC 605-25 – Gross versus net revenue reporting – Needed improvements to revenue recognition policy disclosures • Disclose revenue recognition policy for each type of revenue source. • Clearly indicate the specific events or actions that trigger revenue recognition • Disclose relevant information about significant uncertainties related to revenue recognition • For multiple-element arrangements, clearly disclose the different types of deliverables, how the transaction price is allocated, and how the entity determines the appropriate unit of account 28 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC トーマツグループは日本におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)のメンバーファームおよびそれらの関係会社(有 限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング株式会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会社および税理士法人トーマツ を含む)の総称です。トーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり、各社がそれぞれの適用法令に従い、監査、税務、 コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています。また、国内約40都市に約7,100名の専門家(公認会計士、税理士、コンサルタントなど)を 擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はトーマツグループWebサイト(www.tohmatsu.com)をご覧ください。 Deloitte(デロイト)は、監査、税務、コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスを、さまざまな業種にわたる上場・非上場のクライアントに提 供しています。全世界150ヵ国を超えるメンバーファームのネットワークを通じ、デロイトは、高度に複合化されたビジネスに取り組むクライアントに向けて、深い 洞察に基づき、世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています。デロイトの約200,000人におよぶ人材は、“standard of excellence”となること を目指しています。 Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)およびそのネットワーク組織を構成するメンバーファーム のひとつあるいは複数を指します。デロイト トウシュ トーマツ リミテッドおよび各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組織体です。その法的な構 成についての詳細は www.tohmatsu.com/deloitte/ をご覧ください。 本資料は皆様への情報提供として一般的な情報を掲載するのみであり、その性質上、特定の個人や事業体に具体的に適用される個別の事情に対応するもの ではありません。また、本資料の作成または発行後に、関連する制度その他の適用の前提となる状況について、変動を生じる可能性もあります。個別の事案に 適用するためには、当該時点で有効とされる内容により結論等を異にする可能性があることをご留意いただき、本資料の記載のみに依拠して意思決定・行動を されることなく、適用に関する具体的事案をもとに適切な専門家にご相談ください。 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited Coffee Break. © 2010 Deloitte Touche Tohmatsu LLC Accounting and Financial Reporting Update Series EITF Topics Executive Officer Brian Simmons EITF Update EITF Issue 12-G, “Measuring the Financial Assets and Financial Liabilities of a Consolidated Collateralized Financing Entity” • Issue taken up to address diversity in practice related to measurement differences that arise when fair valuing, for the first time, the assets and liabilities of a collateralized financing entity • Difference in recognition geography; retained earnings vs. earnings • Proposed ASU issued in July 2013 provided a framework for fair valuing the liabilities of a CFE based on the fair value of the financial assets of the CFE • Final consensus altered to “use the more observable of the fair value of financial assets or financial liabilities” • 2 Financial assets are more observable Financial liabilities are more observable FV of financial assets FV of financial liabilities Plus: CV of nonfinancial assets Plus FV of the reporting entities owned beneficial interests Less: FV of the reporting entity’s owned beneficial interests Plus: CV of interests related to comp. Less: CV of interests related to comp. Less: CV of nonfinancial assets Equals: Value of financial liabilities Equals: Value of financial assets Effective for fiscal years beginning after December 15, 2014 (December 15, 2015 for private entities) US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC EITF Update (continued) EITF Issue 13-A, “Inclusion of the Fed Funds Effective Swap Rate (or Overnight Index Swap Rate) as a Benchmark Interest Rate for Hedge Accounting Purposes” Resulted in issuance of ASU 2013-10, which added the Fed Funds Effective Swap Rate or Overnight Index Swap Rate as rates able to be designated as benchmark rates in hedges accounted for in accordance with ASC 815-20 • Prospective application – after July 17, 2013 • 3 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC EITF Update (continued) EITF Issue 13-B, “Accounting for Investments in Qualified Affordable Housing Projects” Specifically relates to low-income housing tax credits (LIHTC) or investments in affordable housing projects • When certain criteria are met, ASC 323-740 allow for the effective yield method and net presentation within the provision for income taxes • Criteria have been viewed as too restrictive; for example, a third party guarantee that tax credits will be available • In November 2013, EITF reached final consensus providing the following conditions: a) It is probable that the tax credits allocable to the investor will be available b) The investor does not have the ability to exercise significant influence over the operating and financial policies of the limited liability entity, and substantially all of the projected benefits are from tax credits and other tax benefits c) The investors projected yield based solely on the cash flows from the tax credits and other tax benefits is positive d) The investor is a limited liability investor in the limited liability entity for both legal and tax purposes, and the investor’s liability is limited to its capital investment • Effective for fiscal years beginning after December 15, 2014 (both public and private) • 4 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC EITF Update (continued) EITF Issue 13-C, “Presentation of a Liability for an Unrecognized Tax Benefit When a Net Operating Loss or Tax Credit Carryforward Exists” The issue affects entities that have a liability for an unrecognized tax benefit (UTB) and a NOL or tax credit carryforward in the same tax jurisdiction There is diversity in practice related to the presentation of a UTB when such UTB can be settled with a taxing authority by reducing an NOL or tax credit carryforward Previous guidance provided by the FASB was selective / restrictive • • • – • 5 A UTB is recognized separately unless the UTB, “is directly associated with a tax position taken in a tax year…that resulted in the recognition of an NOL carryforward for that year.” Net presentation allowed more broadly for annual periods beginning after December 15, 2013 (December 15, 2014 for private companies) US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC EITF Update (continued) EITF Issue 13-E, “Reclassification of Collateralized Mortgage Loans Upon a Troubled Debt Restructuring” • • • Applies to entities that originate loans that are collateralized by real estate Diversity in practice relates to application of “in substance repossession or foreclosure” when reclassifying loan receivables to other real estate owned (OREO) Consensus, reached in November 2014, was: • Reclassification occurs when: 1. 2. • • 6 Legal title is obtained, even if certain borrower redemption rights exist Borrower voluntarily conveys all interest to the real estate to the entity to satisfy the loan Entities must disclose 1) amount of residential real estate meeting the reclassification criteria and 2) the amount of loans that are in process of foreclosure Effective for fiscal years beginning after December 15, 2014 (both public and private) US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC EITF Update (continued) EITF Issue 13-G, “Determining Whether the Host Contract in a Hybrid Financial Instrument Issued in the Form of a Share Is More Akin to Debt or to Equity” Historically, two acceptable methods (i.e., whole instrument or chameleon) were accepted in practice (as long as an entity was consistent with application of one or the other) – both are consistent with SEC staff guidance in ASC 815-10-S99-3 Proposed ASU issued in October 2013, comments were due by December 23, 2013 • • Chameleon approach will no longer be permitted – Proposal clarified that: 1. Entities must consider the economic characteristics and risks of the entire hybrid instrument 2. The existence or omission of any single term or feature is not necessarily determinative – 7 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC トーマツグループは日本におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)のメンバーファームおよびそれらの関係会社(有 限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング株式会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会社および税理士法人トーマツ を含む)の総称です。トーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり、各社がそれぞれの適用法令に従い、監査、税務、 コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています。また、国内約40都市に約7,100名の専門家(公認会計士、税理士、コンサルタントなど)を 擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はトーマツグループWebサイト(www.tohmatsu.com)をご覧ください。 Deloitte(デロイト)は、監査、税務、コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスを、さまざまな業種にわたる上場・非上場のクライアントに提 供しています。全世界150ヵ国を超えるメンバーファームのネットワークを通じ、デロイトは、高度に複合化されたビジネスに取り組むクライアントに向けて、深い 洞察に基づき、世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています。デロイトの約200,000人におよぶ人材は、“standard of excellence”となること を目指しています。 Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)およびそのネットワーク組織を構成するメンバーファーム のひとつあるいは複数を指します。デロイト トウシュ トーマツ リミテッドおよび各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組織体です。その法的な構 成についての詳細は www.tohmatsu.com/deloitte/ をご覧ください。 本資料は皆様への情報提供として一般的な情報を掲載するのみであり、その性質上、特定の個人や事業体に具体的に適用される個別の事情に対応するもの ではありません。また、本資料の作成または発行後に、関連する制度その他の適用の前提となる状況について、変動を生じる可能性もあります。個別の事案に 適用するためには、当該時点で有効とされる内容により結論等を異にする可能性があることをご留意いただき、本資料の記載のみに依拠して意思決定・行動を されることなく、適用に関する具体的事案をもとに適切な専門家にご相談ください。 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited Accounting and Financial Reporting Updateシリーズ 最近改訂された会計及び報告基準のトピック 金融事業部 パートナー 下津屋 恒一郎 目次 新ガイダンス 適用時期 1.貸借対照表相殺の開示 2013/1/1以降に開始する期間より 2.投資会社ガイダンス 2013/12/15より後に開始する期間より 3.清算ベースの会計 2013/12/15より後に開始する期間より 4.包括利益の表示 (公開)2012/12/15より後に開始する期間より (非公開)2013/12/15より後に開始する期間より 5.非公開会社の会計処理 2014/12/15より後に開始する期間より US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 1.貸借対照表相殺の開示 (Balance Sheet Offsetting) 3 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 貸借対照表相殺の開示の主なポイント 適用範囲 ASC210-20-45またはACS815-10-45に準拠して相殺されている金融商品 相殺されているか否かにかかわらず、強制力のあるマスターネッティング契約 または類似契約に従う金融商品 上記の金融商品には、デリバティブ(区分処理された組込デリバティブ含む)、 買戻及び逆買戻契約、有価証券貸借契約が含まれる。 開示要求(次ページ参照) 留意事項 必要な開示情報の収集・分析のための適切なプロセス及び内部統制(特に相 殺開示を選択してこなかった会社) 一方的に強制力のあるマスターネッティング契約 法律専門家への相談 4 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融資産及びデリバティブ資産の相殺(例示) 単位:百万円 20XX 年 12 月 31 日 (ⅰ) (ⅱ) 認識済 資産 の 総額 (ⅲ)= (ⅰ)(ⅱ) 財政状態 計算書に おける 相殺総額 財政状態 計算書に おいて表示 されている 資産純額 (ⅳ) 財政状態計算書で 相殺されていない総額 金融商品 (ⅴ)= (ⅲ)(ⅳ) 受入現金 担保 純額 種類 デリバティブ 買戻契約 有価証券貸借契約 合計 5 100 (90) 10 - (5) 5 90 - 90 (90) - - 10 - 10 (5) - 5 200 (90) 110 (95) (5) 10 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 2.投資会社ガイダンス (Investment Company Guidance) 6 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 投資会社ガイダンスの改訂のポイント 投資会社(“ICA”)の適格要件の改訂 著しい変更は想定されていない。 不動産投資信託(REITs)に関する適用除外規定はそのまま。 投資の測定に関するガイダンスの明確化 投資活動サービスを提供する営業事業体を除き、公正価値で測定 他の投資会社に対する持分に関する持分法の適用の禁止 追加の開示の要求 ICAであること、状況の変更及び理由、財務的支援の提供など 変動持分事業体(VIE)基準適用の延期規定の改訂 7 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 投資会社の適格要件の改訂 基礎的特徴がすべて満たされているか NO 資産運用に関するサービス 投資目的の事業 投資からのリターン・便益 YES 投資会社に 該当しない 典型的特徴がすべて存在するか 複数の投資 複数の投資家 外部の関連当事者でない投資家 所有持分 公正価値に基づく管理 YES NO 事業目的、デザイン NO が投資会社として の活動と整合して いるか YES 投資会社に該当する。支配・非支配持分の投資は純利益を通じて 公正価値で会計処理 (ただし、一部例外あり) 8 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. VIE基準適用の延期規定(Investment Company Deferral)の改訂 従来より、ICAに該当するなど一定の要件を満たした場合、VIE基準(旧 FASB167号)の適用が延期され、旧VIE基準(旧FIN46R)が適用されていた。 ICAの適格要件の変更に伴い、延期規定も改訂された。 新ICAまたは旧ICAに該当すれば、引き続き旧FIN46Rが適用される。 したがって、従来ICAに該当し延期規定を適用してきたVIEについては、当該 ICAガイダンスの改訂に関わらず、引き続きに旧FIN46Rの適用が認められる。 9 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 3.清算ベースの会計 (Liquidation Basis of Accounting) 10 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 清算ベースの会計処理のポイント ASU 2013-07 の要約 清算が差し迫っている(imminent)と判定したとき。但し、当該清算が事業体の開始 時に統治文書に明記されているものと同一である場合を除く。 いつ どの ように 清算が差し迫っているときとは? 清算計画が、権限者によって承認され、かつ、以下のいずれかが発生する可能 性が低い • 計画の実行が、他の当事者(例えば、株主権を有する者)により阻止され る。 • 事業体が清算から復帰する 清算計画が他の力によって強制される(例えば、強制破産など)、かつ事業体 が清算から復帰する可能性が低い。 資産 現金又はその他の対価で受領すると予想する金額で測定 未認識の資産(商標権など)の売却を意図している場合、認識及び測定 負債 清算決定から生じる仮定の変更に関する調整を行い、米国基準で該当する基 準に従い認識 事業体がその義務から法的に免除されるであろうとの仮定を基礎として、減額さ れるべきではない 11 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 清算ベースの会計処理のポイント ASU 2013-07 の要約 少なくとも以下の報告書を表示しなければならない。 清算中の純資産報告書 清算中の純資産変動報告書 清算ベースの会計を採用した事実及び状況、並びに清算が差し迫っているとの事業 体の判定を含め、財務諸表が清算ベースの会計を利用して作成されていること。 何を 開示 以下の各項目の説明等、事業体の清算計画に関する説明。 資産の処分方法、及び従来資産として認識されていなかった売却が予想される 項目(例えば、商標権)。 負債の決済方法。 事業体が清算を完了すると予想する日付。 当初認識後の方法及び仮定の変更を含む、資産及び負債を測定する際に用いた方 法及び重要な仮定。 清算中の純資産変動報告書において発生したコスト及び収益の種類及び金額、並び にそれらのコストが支払われる又は収益が稼得されると予想される期間。 12 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 4.その他の包括利益累計額の表示 (Accumulated Other Comprehensive Income) 13 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. その他の包括利益累計額(AOCI)の表示のポイント ASU 2013-02 の要約 AOCIの構成 要素ごとの変動 AOCIから 再分類された 重要な項目 AOCIの構成要素ごとの変動を開示し、さらに以下を区分して表 示することを要求: 当期の再分類修正の金額 当期のその他の包括利益の金額 純利益が表示される計算書において開示する場合: 税引前ベースの再分類額を、影響を受ける科目に括弧書 きで含める。 再分類修正に帰属する税金金額の合計は、税金費用の科 目に括弧書きで表示する。 注記において開示する場合: 再分類された金額と影響を受ける損益計算書科目を開示 各構成要素ごとの再分類修正の合計金額は、AOCIの変動 情報で開示される合計と一致しなければならない 14 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. AOCI残高の各構成要素ごとの変動(例示) 下記の例は(ASUで追加された)ASC 220-10-55-15と55-15Aに対応したものである。 企業 XYZ 財務諸表注記 構成要素ごとのその他の包括利益累計額の変動(a) 201X年12月31日に終了した期間 キャッシュ フローヘッ ジに かかる損 益 期首残高 売却可能 有価証券に かかる 未実現損益 確定給付 年金に関する 項目 外国通貨 項目 合計 $ (1,200) $ 1,000 $ (8,800) $ 1,300 $ (7,700) 3,000 2,500 (3,000) 1,000 3,500 (b) (750) (1,500) 4,500 - 2,250 当期純額[OCI] 2,250 1,000 1,500 1,000 5,750 $ 1,050 $ 2,000 ($ 7,300) $ 2,300 $ (1,950) 再分類前の[OCI] [AOCI]から再分類された額 期末残高 (a)すべての金額は税引後であり、括弧は借方金額を示している。 (b)再分類の詳細についてはパラグラフ220-10-55-17Eに示されている別表を参照。 15 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. AOCIからの再分類(例示) 下記の例は(ASUで追加された)ASC 220-10-55-17Eを再現したものである。 企業 XYZ 財務諸表注記 構成要素ごとのその他の包括利益累計額の変動(a) 201X年12月31日に終了した期間 [AOCI]構成要素の詳細 キャッシュフローヘッジにかかる損益 金利関連契約 クレジット デリバティブ 為替予約契約 現物商品関連契約 売却可能有価証券にかかる未実現損益 非重要項目 [AOCI] からの再分類額 $ 1,000 (500) 2,500 (2,000) 1,000 (250) $ 750 $ 2,300 (285) (15) 2,000 (500) $ 1,500 確定給付年金項目の償却 過去勤務債務 移行時債務 数理計算上の利益/(損失) 当会計年度における再分類合計 $ (2,000)(b) (2,500)(b) (1,500)(b) (6,000) 1,500 $ (4,500) $ (2,250) 純利益が表示されている計算書上において 影響を受ける勘定科目 金利収入/(費用) その他の利益/(費用) 売上/収入 売上原価 税引前合計 税金(費用)または便益 税引後 有価証券売却による実現利益/(損失) 減損損失 税引前合計 税金(費用)または便益 税引後 税引前合計 税金(費用)または便益 税引後 税引後 (a)括弧は借方金額を示している。 (b)これらの[AOCI]構成要素は純期間年金費用の計算に含まれている(追加の詳細については年金に関する注記を参照)。 16 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 5.非公開会社の会計処理 (Private-Company Standard Setting) 17 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 非公開会社の会計処理 概要 アジェンダ トピック 進捗状況 フレームワークと範囲: ・非公開会社の意思決定(Decision-Making)フレームワーク ・公開事業体の定義 完了 完了 (ASU 2013-12) 代替的な会計処理: 18 ・のれん 完了 (ASU 2014-2) ・金利スワップ 完了 (ASU 2014-3) ・VIE 連結の除外 検討中 ・無形資産 検討中 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 非公開会社の会計処理 公開事業体(PBE)の定義 公開事業体(Private Business Entity)は、以下のいずれかの要件を満たす事業体(ただし、非営 利事業体と従業員給付制度を除く): a. SECにより、SECへの財務諸表の提出(file)または提供(furnish)を要求されている、またはSEC に財務諸表を提出または提供している。 b. 1934年証券取引法(改正後)または同法に基づいて公布された規則または規制により、SEC以 外の監督機関に財務諸表を提出または提供することを要求されている。 c. 譲渡制限されていない有価証券の売出準備または発行目的で、(米国または海外の)監督機 関に財務諸表を提出または提供することを要求されている。 d. 取引所または店頭市場において取引されている、上場(listed)している、または値付け (quoted)されている有価証券を発行している、またはconduit bondの債務者である。 e. その有価証券に譲渡制限がなく、かつ法的、契約上または規制上の要求に従って、定期的に 米国会計基準に基づく財務諸表(注記を含む)を公表している。 ASU2014-2および2014-3において、非公開会社は、(1)公開事業体、(2)非営利事業体、または(3) 従業員給付制度以外の事業体と定義される。 19 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 非公開会社の会計処理のポイント(完了したトピック) のれん ASU 2014-2 金利ス ワップ ASU 2014-3 のれんの償却 10年以内の期間にわたって償却することができる 減損テストの頻度 引き金となる事象が生じた場合にのみ実施することが認められる。 減損テストの実施レベル 報告単位レベルではなく、企業全体レベルで実施することができるのれんの減 損テストの第2ステップを省略できる。 金融機関以外の非公開会社が、変動金利借入と変動受取/固定支払の金利スワッ プに関して、 「簡素化されたヘッジ会計」を選択できる。PL影響としては、固定金利借 入をしたのと実質的に同じ効果。 金利スワップと変動金利借入をBS上、別々に会計処理できる。 一定の要件を満たす場合、キャッシュフローヘッジの関係におけるヘッジの非有 効性を想定しないことを認める。 金利スワップをその公正価値(Fair value)ではなく決済価値(settlement value) に測定することを認める。 ヘッジ指定文書を作成するため時間に一定の猶予を与える。 20 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 非公開会社の会計処理のポイント(検討中のトピック) VIE 連結 無形 資産 21 以下のすべての条件を満たす場合、VIEのガイダンスを適用しないことができる代替 的なアプローチを提案している。 非公開会社と法的事業体が共通支配下にある。 非公開会社は法的事業体とリース契約を締結している。 非公開会社と法的事業体の間の活動は実質的にすべて、法的事業体のリース 活動に関連している。 法的事業体の債務の担保は、あるとしても、非公開会社にリースされた資産の みであり、非公開会社の資産を担保とはしていない。 VIEガイダンスを適用せず、「議決権持分モデル」を適用することとなる。 一定の追加開示が求められている。 企業結合において取得した無形資産の認識・測定・開示に関して代替的なアプロー チを提案している。 View A:のれん以外の無形資産を一切認識しない。 View B:売却可能もしくは事業の他の資産からは独立してライセンス化されてい る(例えば、技術や商標権)無形資産のみをのれんから区分して認識する。 View C:現行の米国会計基準と同じ。 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. トーマツグループは日本におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)のメンバーファームおよびそれらの 関係会社(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング株式会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会社お よび税理士法人トーマツを含む)の総称です。トーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり、各社がそれ ぞれの適用法令に従い、監査、税務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています。また、国内約40都市に約7,100名の専 門家(公認会計士、税理士、コンサルタントなど)を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はトーマツグループWebサ イト(www.tohmatsu.com)をご覧ください。 Deloitte(デロイト)は、監査、税務、コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスを、さまざまな業種にわたる上場・非上場のクラ イアントに提供しています。全世界150ヵ国を超えるメンバーファームのネットワークを通じ、デロイトは、高度に複合化されたビジネスに取り組むクラ イアントに向けて、深い洞察に基づき、世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています。デロイトの約200,000人におよぶ人材は、 “standard of excellence”となることを目指しています。 Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)およびそのネットワーク組織を構成するメン バーファームのひとつあるいは複数を指します。デロイト トウシュ トーマツ リミテッドおよび各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組 織体です。その法的な構成についての詳細は www.tohmatsu.com/deloitte/ をご覧ください。 本資料は皆様への情報提供として一般的な情報を掲載するのみであり、その性質上、特定の個人や事業体に具体的に適用される個別の事情に対 応するものではありません。また、本資料の作成または発行後に、関連する制度その他の適用の前提となる状況について、変動を生じる可能性も あります。個別の事案に適用するためには、当該時点で有効とされる内容により結論等を異にする可能性があることをご留意いただき、本資料の 記載のみに依拠して意思決定・行動をされることなく、適用に関する具体的事案をもとに適切な専門家にご相談ください。 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. Member of Deloitte Touche Tohmatsu Limited Accounting and Financial Reporting Updateシリーズ 今後改訂が予定されている会計及び報告基準のトピック 金融事業部 パートナー 河合克巳 目次 Agenda FASB/IASB Joint Project 収益認識 リース・プロジェクト 金融商品 分類および測定 減損 FASB Agenda 連結プロジェクト 買戻契約 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 3 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 背景 2011年11月、FASBおよびIASBは共同で顧客との契約から 生じる収益の認識に関する改訂公開草案(ED)を公表し、 当該提案の様々な側面を再審議してきた。両審議会は、ま もなく最終的な基準を公表する予定である。 4 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 提案されたモデル 原則: 事業体が財またはサービスとの交換により企業が権利を得たと期待する対価を 反映した金額によって、顧客に財またはサービスの引渡しを行ったことを表現す るよう、収益を認識しなければならない 顧客との 契約を 識別する (ステップ 1) 契約に含まれる 別個の履行義 務を識別する (ステップ 2) 取引価格を 決定する (ステップ 3) 取引価格を 契約に含まれる 別個の履行義務 に配分する (ステップ 4) 事業体が 履行義務を充足 したとき(または 充足するに従い) 収益を認識する。 (ステップ 5) 上記モデルによる収益認識はコントロール(支配)をベースとしている 5 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 暫定合意 FASBおよびIASB両審議会は、2013年10月30日の合同会議の暫 定合意をもって、審議を終了 「変動対価の見積りに関する制限」 「回収可能性」 「ライセンスの適用ガイダンス」 最終的な基準が、FASBは2014年1H、IASBは2014年1Qに公表さ れる予定。 6 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 変動対価の見積りに関する制限 制限の指標(Objective of Constraint) 確信度レベル (FASB): 「可能性が高い(Probable)」 企業は、変動対価の見積額を取引価格に含める場合、重要な 収益の戻入をもたらさないことが見込まれる金額(最低金額)を 取引金額に含めるべきである。 再評価(Reassessment) 各報告日における取引価格の見積りの更新を要求(各報告日 の状況およびその変化を忠実に表現するため) 知的財産のライセンスの売上および使用量ベースのロイヤルティ 当該対価をその不確実性が解消されたときに取引価格に含め るべきであることを明確化する要求事項を設ける 7 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 回収可能性(Collectibility) 「回収可能性」について次の暫定合意 「取引価格の算定」(ステップ3)は、企業が権利を得た対価とし て算定するものであり、顧客の信用リスクは考慮しないという 従来の決定を再確認。 「契約の識別」(ステップ1)の要件に回収可能性の要件を明示 的に含める。すなわち、顧客に移転される財又はサービスと交 換に、最終的に権利を得る対価を回収する可能性について閾 値(Probable)の導入。この判定には、顧客の信用リスクのみ を考慮して他の不確実性は考慮しない。 8 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 掘り下げた検討 クレジットカード・リワード・プログラム アンダーライティング報酬 業績連動報酬 9 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 開示要求 FASBがASU提案として公表した改訂EDは、収益認識に関する現 行の開示要求を大きく拡大している。 両審議会が追加的な開示を要求する目的は、「顧客との契約から 生じる収益およびキャッシュフローの性質、金額、時期および不確 実性について財務諸表利用者が理解できるようにする」ことである。 本ASU提案の下では、事業体は、以下の事項に関する定量的およ び定性的情報の両方を開示することを要求する。 (1)顧客との契約から発生する収益(および関連するキャッシュフ ロー)の金額、時期および不確実性。 (2)本ASU提案の規定を適用する上で行った判断およびその変更。 (3)顧客との契約を獲得または履行するために要する費用から認 識された資産。 10 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 開示要求 Annual Interim 収益の分解 X 契約資産および契約負債の表示 X 契約資産および契約負債の調整表 X X 履行義務の開示 X X 契約獲得コストまたは契約履行コストから生じ る資産に関する開示 X X 不利な履行義務に関する追加的な開示および 新基準所を適用する際の重要な判断に関する 開示 X X 11 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 X © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 発効日および経過措置 本ASUは、公開事業体については、2016年12月16日以降に開始する報告期間(年次お よび中間期間)に発効するものとされている。早期適用は認められないが、IFRSの下で報 告する事業体は、本基準の早期適用を選択することができる。非公開事業体は、以下の3 つのうちから適用開始日を選択することができる。 公開会社の発効日 2016年12月16日以降に開始する年次報告期間およびそれ以降の中間期間(すなわ ち、初度適用年度は公開事業体と同じであるが、非公開事業体は当該年度の中間報 告期間への本ASUの適用を延期することが認められる。) 2017年12月16日以降に開始する年次報告期間およびその中間期間(すなわち、1年 間の適用延期) 12 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 収益認識 発効日および経過措置 本ASUの適用にあたって、事業体は、遡及的移行(一定の実務的簡便法の適用あり) または修正アプローチのどちらかを選択することが認められる。 遡及的適用を選択した事業体は、ASC 250の要求も併せて検討することになる。 修正アプローチの下では、事業体は、「収益基準の初度適用の累積的影響を初度 適用[日]現在の利益剰余金の開始残高への修正額として」を認識する。本ガイダン ス提案は、発効日時点で事業体に残存する履行義務のある契約に適用される。一 方、発効日より前に終了した契約(すなわち、事業体に残存する履行義務がない契 約)には適用されない。 January 1, 2017 Initial Application Year 2017 Current Year 新規の契約 新基準 既存の契約 新基準 + 累積的影響額を認識 終了した契約 13 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 2016 Prior Year 1 2015 Prior Year 2 Legacy GAAP (従来のGAAP) Legacy GAAP Legacy GAAP Legacy GAAP © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. リース・プロジェクト 14 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. リース・プロジェクト 背景 2013年5月16日、FASBとIASBは共同でリース会計の改訂 EDをを公表しました。FASBによってASU案として公表され た本EDは、事業体に実質的に全てのリースを財政状態計 算書上に計上することを要求する新しい会計モデルを導入 している。 本提案は、主に借手のオフバランスとなっているファイナン スの取り決めに関するステークホルダーの懸念に対処する ために公表されたものであり、リースに関連する財務諸表報 告の透明性を改善するであろう。 15 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. リース・プロジェクト 借手の会計処理 提案されている借手の会計モデルは使用権(ROU)のアプローチに基 づいており、これによって全てのリース(特定の短期リースを除く)が借 手の財政状態計算書上にリース債務およびROU資産として認識され る。 両審議会は、ROU資産についての借手の当初認識後の会計処理を 決定するための(1)ファイナンスリース・アプローチ(タイプAリース)お よび(2)定額費用アプローチ(タイプBリース)という異なる2つのリース 分類アプローチについて合意した。 借手は、原資産の性質(不動産かそれ以外の資産か)およびリース条 件に基づいてどちらの方法を適用するかを決定する。 16 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. リース・プロジェクト 借手の会計処理 借り手のリース費用の認識パターン(定額アプローチまたはファイナンシ ングアプローチ)は、借り手がリース資産の重要な部分を取得し、費消す るかどうかによって決定される。 リース資産が Yes 「不動産」? No 「リース期間が、原資産の経済的残存 耐用年数の主要部分を占める」又は、 「リース期間が、原資産の経済的総耐 用年数に対してわずかである」又は、 「リース料の現在価値が、原資産の公 正価値のほぼ全額で計上される」 「リース料の現在価値が原資産の公 正価値に比べて、わずかである」 Yes No Yes No ファイナンシング・ 定額 定額 ファイナンシング・ アプローチ アプローチ アプローチ アプローチ (タイプ A) (タイプB) (タイプB) (タイプ A) 17 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. リース・プロジェクト 貸手の会計処理 提案されたモデルは、貸手に、借手と同様の方法でリースを分類(す なわち、タイプAリースとタイプBリースに分類)することを要求する。 タイプAリースは、債権および残存資産アプローチの下で会計処理さ れる。このアプローチは貸手に (1)リース資産の認識の中止、 (2)リース期間にわたって支払われるリース料に対する貸手の権利に ついてのリース債権の認識、および (3)リース期間終了時における残存資産の予想価値の認識を要求す る。 タイプBリースは、現行の貸手のオペレーティングリースの会計処理を ほぼ忠実に反映するオペレーティングリース・アプローチの下で会計 処理される。 18 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. リース・プロジェクト 次のステップ 両審議会には本EDに対する638通のコメント・レターが寄せられた。こ れらは現在分析中であり、両審議会は2014年1月より再審議を開始し ている。 このスケジュールに基づき、最終基準は2014年中に公表される可能 性があるが、早くとも2017年1月1日(2017年12月31日に終了する暦 年報告期間)までは発効しないものと予想される(なお、発効の時期に ついて公式な発表はされていない)。 19 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト – 分類および測定 20 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト-分類および測定 背景 2013年2月14日、FASBは金融商品の認識、分類、測定お よび表示に関するASU提案を公表し、これに関するパブリッ ク・コメントを募集した。 本提案に対するコメントの提出期限は2013年5月15日で あった。 21 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト-分類および測 本提案の混合属性モデル 事業体は、資産の契約上のキャッシュフロー特性およびそれを管理するビジネスモ デルに基づいて、 金融資産を以下の3つの区分のうちのいずれかに分類することを要求される。 (1)償却原価 (2)その他の包括利益を通じた公正価値(FV-OCI) (3)純損益を通じた公正価値(FV-NI) 金融資産は、契約条件が「残存する元本金額に基づき元本および利息の支払いの み[SPPI]であるキャッシュフローを特定の日に生じさせるもの」である場合、契約上 のキャッシュフロー特性基準を満たす。一般に、SPPI基準を満たさない金融資産は FV-NIに分類され、その分類に従って測定される。SPPI基準を満たす金融資産は、 事業体がビジネスモデルの評価を行って、償却原価、FV-OCIまたはFV-NIのうちど の測定属性に従って分類および測定を行うかを決定する。 22 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト-分類および測定 本提案の混合属性モデル 金融負債は、一定の例外を除き、償却原価で会計処理される。 持分投資は、(1)連結から生じたもの、(2)持分法が適用されるも の、および(3)公正価値が容易に算定可能でないものであって事 業体が実行可能性の除外規定の適用を選択していた場合を除き FV-NIとして会計処理される。 ハイブリッド金融資産の組込特性は、主契約からの区分処理につ いての分析が不要となる。代わりに、事業体は、ハイブリッド金融資 産全体を契約上のキャッシュフロー特性基準および事業体のビジ ネスモデルに基づいて分類することを要求される。 金融商品に関する現行の無条件の公正価値オプションは、条件付 オプションに置き換えられる。 23 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト-分類および測定 本提案の混合属性モデル 金融資産– 金融負債– キャッシュフロー特性 償却原価* 評価 SPPI * With certain exceptions (回収目的保有 償却原価 Amortized cost ビジネスモデル 評価要 (保有&売却) Not SPPI SPPI = Solely payments of principal and interest その他の包括利益を 通じた公正価値 (残余l) 純損益を通じ た公正価値 FV-OCI FV-NI 24 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 ビジネスモデル 評価不要 純損益を通じた 公正価値 FV-NI © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト-分類および測定 Recent Decisions 2013年12月、FASBはボード会議において、IFRSと共同で提案した SPPIテストについて、今後検討を行わないことについて暫定合意し た。FASBは、SPPIモデルへの移行により、現行のUS GAAP(ASC815-15)で要求される組込デリバティブの区分処理が不 要になるが、これは既知の複雑さから未知の複雑さへの移行である との意見を示した。 この決定を受けて、FASBは現行のUS GAAPにおける組込デリバ ティブの区分処理の要求を維持することを決定した。 FASBは、2014年1月のボード会議において、ビジネスモデルテスト についても、今後検討を行わないことについて暫定合意をした。 25 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト-分類および測定 Next steps 二つの代替案 負債性証券と貸付金の分類及び測定に関するUS GAAPの現行 ガイダンスを維持する。この代替案では、FASBは、満期保有目 的証券の投資に関する、ASC320「投資―負債性証券及び持分 証券」のテインティングのガイダンス(tainting guidance)の潜在 的な改良点を検討することとなる。 貸付金(売掛債権を含む)及び負債性証券についての、単一の分 類及び測定モデルを開発する。このモデルは、テインティングの ガイダンス(tainting guidance)の潜在的な改良点を除いて、証 券投資に関するASC320の現行の分類及び測定ガイダンスに基 づくこととなる。 26 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト – 減損 27 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト―減損 背景 FASBおよびIASBは別々にまたは共同で長年にわたって様々な減損 モデルを検討してきたが、FASBは2012年12月にASU提案を、IASB は2013年3月にEDをそれぞれ公表した。 両審議会の減損モデル提案には多くの重要な相違点がある。しかし ながら、両モデルとも (1)発生損失ではなく予想信用損失(すなわち、事業体が回収できな いと予想される契約上のキャッシュフローの合計額)の概念に基づい ている、 (2)資産の形態にかかわらず(例えばローンか負債証券かにかかわら ず)、減損会計の対象となる全ての金融商品に適用される。 28 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. Impairment 損失認識の時期および金額 FASBの提案モデル IASBの提案モデル 二重測定アプローチ 一般に、減損引当金は以下のいずれかに 減損引当金は、現時点での予想信用 損失(すなわち、資産の期待残存期間 等しい金額で測定される。 • 12ヶ月予想信用損失 にわたって事業体が回収できないと予 • 報告日現在で信用リスクが当初認識時 想される契約上のキャッシュフローの合 よりも著しく増大している場合、残存期間 計額)の見積もりを反映する。 にわたる予想信用損失 単一測定アプローチ 全ての予想信用損失は、購入時に信 用が毀損している資産(PCI資産)を除き、 期末日時点で、信用リスクの低い金融商品 当初認識時に認識される。 の場合、信用リスクが著しく増大しているか どうかにかかわらず、減損引当金は12ヶ月 予想信用損失に等しい金額として測定する。 (1)発生損失ではなく予想信用損失(すなわち、事業体が回収できないと予想される契 約上のキャッシュフローの合計額)の概念に基づいている、 (2)資産の形態にかかわらず(例えばローンか負債証券かにかかわらず)、減損会計の 対象となる全ての金融商品に適用される。 29 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト―減損 フィードバックおよび次のステップ 両審議会は、今後の会議においてコンバージェンスの機会を模索して いくとしている。FASBは、他の減損モデルを採用する可能性について も検討する予定である。 両審議会が本トピックに関する最終ガイダンスを公表するのは2014 年以降となる予定である。FASBは発効日をまだ設定していないが、 一般に関係者は、最終基準の実施には少なくとも2年から3年を要す るであろう(すなわち、最終基準の公表が2014年とした場合、その発 効日は2017年以降とすべき)との見解を示している。なお、IASBは 2014年2月のIASBミーティングで、2018年1月1日以降開始事業年度 より適用することを暫定的に決定した。 30 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト―減損 掘り下げた検討 両審議会の減損プロジェクトは、その他全ての基準設定プロジェクトよ りもその影響が大きくなることが予想される。現行の提案の下での予 想損失減損モデルへの移行は、銀行の貸借対照表上の貸倒引当金 を増加させるものと想定される。 銀行は、予想信用損失の見積りは短期についてのみ可能(米国では 合理的な見積り期間は2年とされることが多い)であり、これを大きく超 える期間についての見積りは困難であると考えており、資産の残存期 間にわたる予想信用損失の見積りに関して懸念を表明している。 また銀行は、利息収益(信用リスク要素を含む)が金融商品の残存期 間にわたってのみ認識されることを指摘し、本提案の当初損失事象に ついても懸念を表明している。 31 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト―減損 掘り下げた検討 両審議会が互いの差異を埋められるかどうか、またその場合どのよう なアプローチが合意されるのかは今後の課題である。 両審議会のアウトリーチ活動およびFASBの最近の教育セッションに おいて、IASBのEDに記載されている代替的な意見に基づくモデルが 一つの可能性として検討された。このモデルの下では、事業体は、残 存期間にわたる予想信用損失に対する貸倒引当金を当初認識時に 貸借対照表上で認識するが、損失の認識については、例えばOCIで 認識することにより損益上での認識を繰り延べる。貸倒損失は、その 後当該資産の存続期間にわたってOCIから損益にリサイクルされる。 FASBの今後の会議では、このモデル以外にも複数の減損モデルが 検討される予定である。 32 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 連結プロジェクト 33 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 連結プロジェクト 背景 2011年11月、FASBは、連結分析を実施する際に、意思決定者が本 人であるかまたは代理人であるかを評価するガイダンスを提供する ASU提案を公表した。 本提案は、特定の事業体の持分を対象とするASU 2010-10の無期限 の延期に代わるものであるが、報告事業体が変動持分事業体(VIE) か、および、もしそうなら、報告事業体がVIEの主たる受益者であるか の判断基準を改訂する。 本提案はまた、参加権(participating right)および解任権(kick-out right)の定義を修正するとともに、リミテッド・パートナーシップを連結 するかどうかに関する評価も修正するものである。 34 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 連結プロジェクト 次のステップ FASBは、現在、本ASU提案に対して寄せられたフィードバックの再審 議を行っている。 最終版ASUは2014年後半以降に公表される見込みである。 35 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 買戻契約 36 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 買戻契約 背景 ASC 860における、譲渡人が実質的な支配を維持していたかどうか、したがって、買戻 契約(repurchase agreement)(「レポ」)を売却(および先渡買戻契約)ではなく担保付 借入として会計処理したかどうかを判定するための基準は、以下のとおりである。 「買い戻される、または償還される金融資産が、譲渡された金融資産と同一または 実質的に同一である。」 「満期前に固定価格もしくは決定可能な価格で[金融資産を]買い戻すまたは償還 する契約になっている。」 「契約が、譲渡と同時または譲渡を見込んで締結される。」 上記第1項目および第2項目の「実質的に同一」および「満期前」という側面が、同審議 会が意図していない状況で売却の会計処理を容認するものとして解釈される可能性が ある 37 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 買戻契約 Proposed ASU 2013年1月15日、FASBは担保付借り入れの会計処理の要件である実質的な支配に関 連して、以下のUS GAAPの修正を含むASU案を発行した。 満期日に決済される買戻契約 ASC 860を修正し、事業体に満期日に決済される買戻契約(「満期レポ」)を担保 付借入として会計処理するよう要求する暫定的決定 実質的同一性の基準 FASBは、ASC 860の下でのダラー・ロール取引に関連する実質的同一性の評 価を明確化する暫定的決定を下した。 買戻金融取引 ASC 860によって事業体は買戻金融取引の一部として締結されたレポを分離して 会計処理するか当初の譲渡に関連付けて会計処理するかを判定することが要求 されるが、審議会は、このようなレポも他のレポの会計処理と整合的に分離して 会計処理することを決定した。 38 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 買戻契約 開示要求および開示範囲 FASBは、事業体に売却として会計処理された資産の譲渡のうち、譲渡資産へのエ クスポージャーが継続しているものについての情報開示を要求する暫定的決定を 下した。 この開示の目的は、取引の性質、譲渡人の譲渡金融資産への継続的エクスポー ジャーおよび財務諸表上の取引要素の表示について、財務諸表利用者の理解に 資する情報を提供することにある。 39 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. 金融商品プロジェクト―減損 経過措置およびコメントの再募集 FASBは、スタッフに本暫定的決定の運用面ならびに発効日、早期適用の可能性お よび修正の非公開会社への適用可能性に関する追加のアウトリーチを実施するよ う指示した。アウトリーチからのフィードバックの検討を経て、FASBは本暫定的決定 を公開しパブリック・コメントを募集するかどうかを決定する予定である。 40 US GAAP/SECに関するアップデートセミナー 2014年3月19日 © 2014. For information, contact Deloitte Touche Tohmatsu LLC. トーマツグループは日本におけるデロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)のメンバーファームおよびそれらの 関係会社(有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング株式会社、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー株式会社お よび税理士法人トーマツを含む)の総称です。トーマツグループは日本で最大級のビジネスプロフェッショナルグループのひとつであり、各社がそれ ぞれの適用法令に従い、監査、税務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリー等を提供しています。また、国内約40都市に約7,100名の専 門家(公認会計士、税理士、コンサルタントなど)を擁し、多国籍企業や主要な日本企業をクライアントとしています。詳細はトーマツグループWebサ イト(www.tohmatsu.com)をご覧ください。 Deloitte(デロイト)は、監査、税務、コンサルティングおよびファイナンシャル アドバイザリーサービスを、さまざまな業種にわたる上場・非上場のクラ イアントに提供しています。全世界150ヵ国を超えるメンバーファームのネットワークを通じ、デロイトは、高度に複合化されたビジネスに取り組むクラ イアントに向けて、深い洞察に基づき、世界最高水準の陣容をもって高品質なサービスを提供しています。デロイトの約200,000人におよぶ人材は、 “standard of excellence”となることを目指しています。 Deloitte(デロイト)とは、デロイト トウシュ トーマツ リミテッド(英国の法令に基づく保証有限責任会社)およびそのネットワーク組織を構成するメン バーファームのひとつあるいは複数を指します。デロイト トウシュ トーマツ リミテッドおよび各メンバーファームはそれぞれ法的に独立した別個の組 織体です。その法的な構成についての詳細は www.tohmatsu.com/deloitte/ をご覧ください。 本資料は皆様への情報提供として一般的な情報を掲載するのみであり、その性質上、特定の個人や事業体に具体的に適用される個別の事情に対 応するものではありません。また、本資料の作成または発行後に、関連する制度その他の適用の前提となる状況について、変動を生じる可能性も あります。個別の事案に適用するためには、当該時点で有効とされる内容により結論等を異にする可能性があることをご留意いただき、本資料の 記載のみに依拠して意思決定・行動をされることなく、適用に関する具体的事案をもとに適切な専門家にご相談ください。 © 2014. 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