( 9 1 ) P I - N A V - 0 0 2 0 T **2014 年 09 月 22 日改訂(第 3 版) *2014 年 03 月 31 日改訂(第 2 版) PI-NAV-0020T 承認番号:22400BZX00300000 機械器具 (12) 理学診療用器具 高度管理医療機器 脳神経外科手術用ナビゲーションユニット 特定保守管理医療機器 JMDNコード:38723023 EMナビゲーションシステム 再使用禁止(付属品) 【警告】 クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)に罹患しているあるいは罹患 が疑われる患者への使用[別の患者や術者に感染する可能性 がある]。 (背面) (側面) ** 【禁忌・禁止】 本装置の改造、分解[故障や誤動作の原因となる]。 磁場式ナビゲーション使用中の植込み型心臓ペースメーカ及 び植込み型除細動器のプログラミングやデータ通信[通信障害 が発生する可能性がある]。 弊社が認める製品以外と組み合わせて使用しないこと[患者や 術者の傷害又は本装置が破損する可能性がある]。 磁場式インスツルメント、磁場式リファレンスフレームは再使用 及び再滅菌禁止[付属品は再使用及び再滅菌できない]。 ⑧ ⑩ ⑦ ⑨ ⑥ 【形 状 ・構 造 及 び原 理 等 】 1. 外観 1) システムカート (正面) ⑦ I/O パネル拡大図 ① a ⑧ エミッター拡大図 b e c ② ④ ③ 番号 ⑤ d f 各部名称 機能 ① モニタ 患者や手術器具の位置情報の 表示 ② ③ マウス キーボード 機能の選択、各種情報の入力 ④ メディアドライブ ⑤ インスツルメントポート ⑥ 電源コード ⑦ 各種データの読み込み・保存 のためのメディアドライブ。 磁場式インスツルメント及び磁 場式リファレンスフレームを接続 するポート システムカート用電源コード I/O パネル a ネットワーク接続ポート ネットワーク接続用ポート b ビデオ入出力ポート c 電源スイッチ d USB ポート ビデオ機器用ポート 装置を起動/シャットダウンする スイッチ USB 機器用ポート e シリアルポート シリアル装置用ポート f AUX 外部機器接続用補助ポート 併用する医療機器の添付文書及び取扱説明書を必ず参照すること。 1/4 PI-NAV-0020T 番号 各部名称 ⑧ エミッター ⑨ ハンドル エミッターホル ダ取付け部 ⑩ 患者に基準点となる磁場式リファレンスフレームを設置して、モ ニタに表示された患者画像の解剖学的特徴点に対応する、実 際の患者の解剖学的特徴点を登録し、イメージ空間(ナビゲー ション画像空間)とサージカル空間(実空間)を一致させるレジス トレーションを行うことにより、患者と手術器具の位置関係をモニ タに表示する。 機能 位置計測用にエミッター前面方向に 磁場を発生。 システムカート移動用のハンドル。 エミッターホルダの取り付け部(両側 のハンドルにある)。 【使 用 目 的 、効 能 又 は効 果 】 本装置は、手術器具の位置情報を、CT や MR からの画像情報 に重ね合わせて画面表示することで、外科手術を支援する装置 である。本装置が適用可能な外科手術領域は、脳神経外科領 域、耳鼻咽喉科領域である。 2) 付属品(再使用禁止) <磁場式インスツルメント トラッカー> <磁場式リファレンスフレーム ペイシェントトラッカー スライドタイプ> 【品 目 仕 様 等 】 1. システム基本精度 最大誤差: 3.0mm 未満。 2. 電気的安全性 各部名称 機能 IEC 60601-1:1988+A1:1991+A2:1995 の要求事項を満たす。 磁場式インスツルメント トラッカー 3. 電磁両立性 手術用消息子や、汎用吸引チップに 接続して使用。センサコイルを内蔵。 【エミッション】 EN 55011:2009 の要求事項を満たす。 磁場式リファレンスフレーム ペイシェントトラッカー スライドタイプ 【イミュニティ】 EN 60601-1-2:2007/IEC 60601-1-2:3rd Ed., 2007-03 の要求事項を満たす。 イメージ空間(ナビゲーション画像空 間)とサージカル空間(実空間)を一致 させるための基準点。センサコイルを 内蔵。 2. 構成 1) システムカート 2) 付属品(滅菌済) (1) 磁場式インスツルメント トラッカー (2) 磁場式リファレンスフレーム ペイシェントトラッカー ス ライドタイプ 4. 付属品は滅菌済み製品である。 無菌性保証水準 SAL:10-6 ** * 【操 作 方 法 又 は使 用 方 法 等 】 1. 基本的な操作方法 1) 使用前の準備 (1) システムカートの電源コードを商用電源に接続する。 (2) 電源スイッチをオンにし、ソフトウェアの起動を確認す る。 (3) 術者情報を選択又は登録する。 2) ナビゲーション用画像の入力 (1) CT 又は MR 画像を、メディアドライブ、USB 又はネット ワーク等を通じてシステム本体に読み込み、モニタ画 面に表示する。この際、患者画像情報は、三次元画 像に構成される。必要に応じて画像を編集する。 (2) 読み込んだ患者データ及び画像の方向が正しいこと を確認する。 3) 機器の接続 (1) 磁場式リファレンスフレームの設置 a. ペイシェントトラッカー スライドタイプを使用する場合 磁場式リファレンスフレームをヘッドバンドに取り付け、 ヘッドバンドを患者に固定し、磁場式リファレンスフ レームをインスツルメントポートに接続する。 b. ペイシェントトラッカー ピンタイプ※を使用する場合 磁場式リファレンスフレームを患者に固定し、磁場式 リファレンスフレームをインスツルメントポートに接続 する。 ※販売名『ステルスステーション ナビゲーションシス テム』 承認番号:22600BZX00110000 (2) エミッターをエミッターホルダに挿入し、エミッターホル ダを手術台又はシステムカートに取り付ける。 (3) 磁場式インスツルメントをインスツルメントポートに接続 する。トラッカーは手術用消息子や、吸引チップ等の 手術器具に固定し、システムの正確性を確認する。 (4) 磁場式インスツルメント及び磁場式リファレンスフレー ムが、エミッターの発生する磁場内にあるかモニタで 確認する。 3. 電気的定格 定格電圧:100V-240V 周波数:50/60Hz 電源入力:600VA 4. 機器の分類 電撃に対する保護の形式による分類:クラスⅠ機器 電撃に対する保護の程度による装着部の分類:BF 形装着部 水の有害な浸入に対する保護の程度の分類: システムカート; IPX0 エミッター; IPX2 5. 寸法及び重量 システムカート 寸法:幅 533×高さ(最大伸長時)1725×奥行 605(mm) 重量:90.7kg 6. 作動原理 本装置で、CT や MR で取得した患者画像を三次元画像に再構 成する。 本装置の位置計測方式は磁場式であり、エミッターから磁場を 発生させ、磁場の変化により手術器具に装着された磁場式イン スツルメントのセンサコイルに生じる誘導電流から手術器具の位 置を計測する。 2/4 PI-NAV-0020T 4) レジストレーション (1) モニタに表示された患者画像の解剖学的特徴点に対 応する、実際の患者の解剖学的特徴点を登録する。 (2) 患者画像と実際の患者の解剖学的位置が重なり合う まで(1)の作業を繰り返す。 5) ナビゲーション ナビゲーション用画像に表示される手術器具の位置を確 認しながら、ナビゲーションを行う。 6) 使用後の操作 (1) ソフトウェアを終了し、電源スイッチをオフにする。 (2) システムカートに接続されている機器等を取り外す。 2. 使用方法に関連する使用上の注意 装置及び付属品は、使用前に、破損、変形、傷や損傷、動 作の異常等がないことを確認すること。異常が認められた場 合は、使用しないこと。 使用前に関連する器具が全て適切に洗浄及び滅菌してある ことを確認すること。 電気的安全性の理由により、システムのセットアップを進める 前にローカルエリアネットワーク(LAN)ケーブルを取り外すこ と。 磁場式ナビゲーション使用時にシステムカートのモニタをエ ミッターから 20cm 以上離すこと。 全ての配線及びケーブル等が適切に接続されていることを、 使用前に確認すること。 磁場式ナビゲーションを行う際は、以下に注意すること。 -金属製の併用医療機器類や手術器具などは、エミッター や磁場式のオプション品から少なくとも 15cm 離して配置す ること。金属類は磁場に干渉し、システムの精度に影響を 与える可能性がある。 -エミッターは滅菌できないため、ドレープで覆うこと。なお、 ドレープを扱う際には破損することがないよう注意するこ と。 -手技の間に術者及び患者がエミッターと直接接触しないよ うにすること。 -エミッターホルダを調節する間は、ノブが締まっていること を確認すること。 読み込んだ患者データ及び画像の方向が正しいことを確認 すること。 選択したインスツルメントが正しくモニタに表示されていること を確認すること。 側面の頭蓋骨で Tracer レジストレーションを行わないこと。 正しくレジストレーションができない可能性がある。 磁場式リファレンスフレームは、レジストレーション後は動かさ ないこと。動かした場合は、再度レジストレーションすること。 レジストレーション後、ナビゲーションを開始する前に、既知 の解剖学的なランドマーク何点かをポイントし、レジストレー ションの精度を確認すること。 術中にナビゲーションの正確性とシステムの反応を定期的に 確認すること。 2. 不具合・有害事象 1) 不具合 本装置の機能不良、動作不良 システムカート及び付属品の破損、変形 電源コードの断線や接触不良による機能不良、動作不良 2) 有害事象 神経の損傷、麻痺 血管、神経、組織の損傷及び穿孔 本装置及び付属品の破損により発生する破損片の体内遺 残及び破損片による二次的感染 本装置及び付属品の不具合による手術時間の延長及び再 手術 本装置の適切な清拭を怠るあるいは滅菌済み製品の滅菌 性が維持されないことによる感染 【貯 蔵 ・保 管 方 法 及 び使 用 期 間 等 】 1. 保管方法 直射日光及び高温多湿を避け、清潔な場所に保管すること。 ** 【 使 用 上 の 注 意 】 2. 使用期限(滅菌済み品) 包装に表示 1. 重要な基本的注意 位置関係が変わると、ナビゲーションの精度が確保できなく なる可能性がある。 滅菌済み製品の包装に開封、破損、汚損又はピンホール等 が認められた場合には使用しないこと。 爆発や火災が起こる可能性があるため、本装置を可燃性ガ スや爆発性ガスの存在下で使用しないこと。 術中の MR 装置との併用には十分注意すること。 システムカートには無停電電源(UPS)が含まれていないため、 外部電源に必ず接続すること。 以下の行為は感電の可能性があるため行わないこと。 -術者による患者とシステムカートの I/O パネル、マウス又は キーボードへの同時接触 -アース付でないコンセントへの接続 -商用電源に接続中の、本装置の清拭 磁場領域内又は付近に電気的ノイズを発生する機器を近づ けないこと。ナビゲーションの精度を低下させる可能性があ る。 本装置の近くで無線機器を使用すると、誤動作のおそれが あるので十分注意すること。 本装置の推奨される電気的定格を越えないこと。定格を越え るとシステムを損なう可能性がある。 本装置は精密機器であり、損傷を受けやすいため、注意し て取り扱うこと。 本装置は防水形ではないため、液体のかかる場所では使用 しないこと。 エミッターは動作環境温度 33℃を超えて使用しないこと。 システムカートを動かす前に、全ての構成品の電源を切り、 カート上部から固定されていないものを取り除くこと。 付属品の不具合に備えて予備の製品を準備しておくこと。 停電等により電源が遮断された場合、ソフトウェア上でのタス ク完了状態に応じ、一部の情報が失われる可能性がある。 事前に、本添付文書及び併用する医療機器の添付文書や 取扱説明書を熟読し、内容を十分理解したうえで使用するこ と。 使用前、使用中、使用後に、本装置の破損、変形、傷や損 傷、動作の異常等がないことを確認すること。これら異常が 認められた場合は、直ちに使用を中止すること。破損等が発 生した状態で使用した場合、ナビゲーションが正常に動作せ ず、患者に健康被害を及ぼす危険性がある。 本装置はナビゲーション手術に習熟した医師が使用すること。 又は、習熟した医師の指示に従って使用すること。 ナビゲーションユニットは手術支援システムであり、医師の知 識、経験及び判断に代わるものではない。 術中に、ナビゲーションの精度が確保できなくなった場合は、 本装置の使用を直ちに中止すること。 磁場式リファレンスフレームは、術中に位置が変わらないよう に適切に固定すること。磁場式リファレンスフレームと患者の 3/4 【保 守 ・点 検 に係 る事 項 】 1. 保守 使用後は電源を切り、ケーブル等の付属品を外すこと。 本装置を滅菌しないこと。高温により本品が損傷する又はゆ がむ可能性がある。 酵素系中性洗浄剤を含ませた柔らかい布等で本装置を清 拭すること。 本装置を液体に浸せきしないこと。 2. 点検 使用前、使用後は本装置に異常や損傷がないことを確認す ること。 清拭後は使用に支障がない状態であることを確認すること。 本装置に異常を認めた場合は直ちに使用を中止し、弊社担 当者まで連絡すること。 PI-NAV-0020T 【包 装 】 システムカート:1 台 付属品:1 個 【製 造 販 売 業 者 及 び製 造 業 者 の氏 名 又 は名 称 及 び住 所 等 】 【製 造 販 売 業 者 】 【製 造 業 者 】 日本メドトロニック株式会社 〒105-0021 東京都港区東新橋 2-14-1 製造業者:メドトロニックナビゲーション社 Medtronic Navigation, Inc. 【連 絡 先 】 製造所所在国:米国 サージカルテクノロジー事業部 TEL:03(6430)2017 4/4
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