簡易舗装材グレート(G)カタマ の特性及び施工要領について

簡易舗装材グレート(G)カタマ®の特性及び施工要領について
◆はじめに
Gカタマ®とは、既存のカタマ®SPにセメント等の固化材を混合した製品で、これまでのカタマ®SPと比較
し固化速度の促進と耐久性の向上が図られた製品です。使用用途は林道・作業道・駐車場・工場ヤード
等で車輛通行頻度が多い場所や長期の養生期間確保が困難な箇所での利用に適しています。
◆材料構成(固化材の混合率については諸条件により変更の可能性あり)
材料構成: カタマ®SP
+
固化材
◆材料特性について
一軸圧縮強度 材齢7日値 2.9N/mm2程度 (室内材料試験値)
◆施工要領
1.施工手順
Gカタマ®材料を所定の厚さに敷き均し、現場にて適量の水を散水し振動
ローラー等で締固め転圧を行い、施工後数日間養生し完了となります。
*詳細は別紙「施工要領書参照」
4tコンバインドローラー
2.施工機械
4tコンバインドローラーを推奨。
3.締固め率
最大乾燥密度の95%以上とします。
4.転圧回数
4tコンバインドローラー(有振) 8回程度(目安)。
*試験施工結果より、概ね8回転圧で目標の締固め度が得られます。
但し、密度は現場条件 (路床・厚さ・含水比等) の影響をうけるので
都度確認が必要です。
注)路床の含水状態や納入時の骨材含水率により散水量が異なります。
製品の最適含水比は直近の試験成績表にて確認して下さい。
締 固 度 (%)
5.含水比(散水量)
最適含水比は8.0%~9.0%付近で、散水量は概ね5~8ℓ/m2程度です。
転圧回数と締固度
120.0
115.0
110.0
105.0
100.0
95.0
90.0
85.0
80.0
6回
7.施工勾配について
基本的に通常舗装(路盤)と同様な機械転圧である為、一般値に準じ14%
とします。
8.材料の割増係数
1.27倍 とします。
9.冬季の施工について
冬季の施工については凍害に配慮して施工して下さい。
10.材料の使用期限について
当製品は保管できませんので、製品納入日中に使用して下さい。
10回
12回
14回
転圧回数
6.養生期間
3日~7日程度必要です。(気温、車両通行条件による)
転圧回数と沈下量
沈下量(mm)
*気温条件:日平均気温が20℃以上は3日程度(6月~9月)必要。
20℃以下は7日程度(10月~5月)必要。
通行条件:車両の切返し等でタイヤの据え切りが頻繁に行われる
箇所は7日程度必要。
8回
0
-10
-20
-30
-40
-50
0回 2回 4回 6回 8回 10回 12回 14回
転圧回数
◆Gカタマ®の強度レベルについて
●発現強度レベル
●その他強度特性
<ねじれ抵抗性試験(As舗装の骨材飛散率試験)>
<試験機器外観><試験機器外観>
■試験水準 ①
②
③
④
⑤
品名
Gカタマ®
Gカタマ®
Gカタマ®
カタマ®SP
カタマ®SP
養生期間 表面保護
3日
PK-4 0.6ℓ
3日
7日
7日
14日
回転
タイヤ
供試体
タイヤ
供試体
回転
■試験結果 ■試験条件 ・Gカタマ供試体
載荷荷重
設置圧
試験温度
回転数
試験時間
490N
0.43MPa
50℃±2℃
10.5回/分
120分
表面乳剤保護
・カタマSP供試体
飛散率(%)
<骨材飛散率結果>
70.00
カタマSPσ14
50.00
40.00
30.00
20.00
10.00
ね じり骨 材 飛 散 率 %
ねじり骨材飛散率 %
As密13
2.00
カタマSPσ7
60.00
1.00
Gカタマσ3
Gカタマσ3+乳剤
Gカタマσ7
0.00
0.00
0
30
60
試験時間 (分)
90
120
0
30
60
90
試験時間 (分)
■試験結果 ①Gカタマ®は材齢3日、7日ともAs舗装より飛散率は低く、養生期間が長いほうが、飛散率は低下する。
②乳剤で舗装低表面を保護する効果はあるが、養生期間を多く確保するほうが、耐久性は向上する。
養生期間の確保が困難な場合は、乳剤散布による表面保護は効果的である。
120
◆グレート(G)カタマ® 施工事例
<市
<林
道>
道>
<作 業 ヤ ー ド>
都度確認が必要です。
<斜
路>
<参考資料> 2011年9月 台風時 及び 2012年7月豪雨後の状況(林道)
(林道施工部 ) 2011年8月施工 延長=600m 幅=2.0m 厚さ=10cm
●2011年9月 台風時の降雨状況
<Gカタマ横断排水>
<表面流水状況>
●2012年7月豪雨後の路面状況 都度確認が必要です。
起点部 状況
(路面は通行上特に問題なし)
中間部~終点部 状況①
(自然石が上部から流されてくる程の豪雨であったが
路面は通行上特に問題なし)
起点部~中間部 状況
(路側に部分的な浸食はあるが通行上特に問題なし)
中間部~終点部 状況②
(同
左)