狭帯域デジタル・アナログ 無線機評価ソリューション 従来のAM/FM無線機から最新のデジタル方式までサポート - 1台で電波法試験からアナログ・デジタル変調解析の両方に対応可能なXシリーズ・シグナル・アナライザ - BERアナライザを内蔵可能なXシリーズ・ベクトル信号発生器 - U8903B 高性能オーディオ・アナライザによるアナログ無線機の受信試験 新スプリアス測定では、近傍スプリアス領域の測定に高いスペアナ性能が要求されます 2005年10月に改正されたスプリアス発射強度の許容値に関する規定(関係省令、関係告示)の経過措置期間も 2007年12月に終了し、今後製造される機器については新スプリアスへの対応が必須となっています。 スプリアス測定時は変調を 止める(CW) 帯域外領域は従来通り 無変調波で測定 スプリアス領域は運用状態 (変調波)で測定 必要周波数帯幅(BN) 電波法 改正 fc 下限: できるだけ低く できるだけキャリア の近くまで測定 上限: ~3倍まで 不要発射 不要発射 下限: 9kHzまたは30MHz fc 明快な領域区分 上限: ~5倍まで 帯域外領域 ~fc ±2.5 x BN スプリアス領域 図1 電波法 スプリアス改正概要 デジタル・アナログ無線機のスプリアス領域、特に帯域外領域との境界 付近の測定においては、スペクトラム・アナライザに高い性能が要求され ます。 中でも最も厳しい条件は400MHz帯のF3E(1W超、25W以下および 25W超)で、リミットが100kHzあたり2.5uW(-26dBm)と絶対基準で定め られています。スプリアス領域はキャリア周波数から62.5kHz(2.5BN) 離 れた位置から始まりますので、スペクトラム・アナライザ自身の位相ノイ ズ、特に10kHz~100kHzの値ができるだけ小さいことが求められます。 スプリアス近傍領域の スペアナノイズフロア 62.5kHz 100kHz積算 オフセット (スプリアス領域) (帯域外領域) 図2は N9030A PXAシグナル・アナライザで測定した例です。-26dBm のリミットに対して-39.8dBmという大きなマージンがあります。PXAの優 れた性能によって、非常に厳しいスプリアス近傍領域のリミットに対して も十分余裕をもって測定することが可能です。 図2 PXAによるスプリアス近傍領域測定 (400MHz 10W入力時 ) 上記の条件以外は、PXA以外の機種でも試験することができます。 図3はN9020A MXAシグナル・アナライザで260MHz帯 狭帯域デジタル (ARIB-T79)のスプリアス近傍領域を測定した例です。このリミットは、 2.5uW以下または搬送波電力より60dB低い値と定められています。この 60dBcのPass/Failの判定を、MXAが標準搭載するACP測定パーソナリ ティを用いることで、より簡単に行うことができます。測定結果は60dBc のリミットに対して約-67dBcと、MXAでも十分マージンが得られることが 分かります。 図3 MXAによるスプリアス近傍領域測定 (260MHz 10W入力時) 帯域外領域は、必要周波数帯幅からスプリアス領域手前(図2の例で は62.5kHz)の間を分解能帯域幅(RBW) 30Hzで試験します。スプリアス 領域測定時に比べて分解能帯域幅が狭いため、測定ダイナミックレンジ は十分余裕がありますが、その分測定に非常に時間がかかります。機種 によっては100秒以上かかるものもあります。 図4 MXAによる帯域外領域測定 PXAおよびMXAは、デジタルIF技術によってFFTと掃引型の両者の長所 を生かした測定ができます。図4は実際にMXAで60MHz帯の無線機を想 定して帯域外領域(60.0075MHz~60.0625MHz) を測定した例です。こ のように100msecを切る超高速掃引によって、劇的に測定時間を短縮で きます。 デジタル無線機器の変調解析・受信試験 スプリアス試験で使用したPXAは標準で10MHzの解析帯域幅を搭載しており、VXA ベクトル信号解析アプリケーション (N9064A-1FP/2FP)との組み合わせで代表的なARIB規格の変調解析に対応します。また、変調方式やシンボルレート、送信 フィルタなどを自由に組み合わせることができますので、下記以外の方式でも測定可能です。 - ARIB STD T61 ARIB STD T79 ARIB STD T86 ARIB STD T98 狭帯域デジタル通信方式 都道府県・市町村デジタル移動通信システム 市町村デジタル同報通信システム デジタル簡易無線局の無線設備標準規格 STD T98 (4 FSK) STD T86 (16QAM) STD T61/79 (π/4 DQPSK) 図5 N9064A VXAベクトル信号解析アプリケーションによる変調解析 受信試験では、信号発生器から出力される標準信号を用いてBER(Bit Error Test)の測定を行います。Xシリーズ ベクトル信号 発生器 N5172B EXG/N5182B MXGは、内蔵の任意波形発生器またリアルタイム変調器と、オプションで搭載可能なBER測定器 によって、1台で受信試験を行うことができます。受信試験用の信号は、ARIB規格向けに開発された信号生成ソフトウェアによっ て簡単に作成できます。また、妨害波試験用の高純度信号発生器や、移動通信向けのフェージングシミュレータとの組み合わせ で、さらに高度な評価を行うことも可能です。 GPIB or LAN経由 BER測定器 N5172B EXG ベクトル信号発生器 フレーム トリガ RF信号 E8663D 高純度RF信号発生器 (妨害波用) データ& クロック ARIB STD T61/79/86/98 信号発生ソフトウェア N5106A PXB フェージングシミュレータ 端末 基地局 図6 受信試験ソリューション アナログFM送受信機のオーディオ歪み試験 U8903B オーディオ・アナライザ とXシリーズ・シグナル・アナライ ザ+N9063A アナログ変調解析 ソフトウェアの組み合わせで、ア ナログFM試験で必要となる送信 オーディオ歪試験、SN試験、 SINADなどの測定が可能です。ア ナライザの残留FMが十分低いた め、S/N試験のダイナミックレンジ が67dB程度(3kHz FM時)とるこ とができます。 また受信機評価では12dB SINAD測定(オーディオ信号出力 レベル、歪み試験)が可能です。 Xシリーズ・シグナル・アナライザ +N9063A アナログ変調解析 FM RF送信 U8903B オーディオ・アナライザ マイク オーディオ出力 入力 1kHzのオーディオ信号送信 N9063A アナログ変調解析ソフトウェア 図7 アナログFM送信機のオーディオ試験接続図 送信機評価ソリューション 製品構成 型番 概要 N9030A PXAシグナル・アナライザ 3Hz~3.6GHz 618万円~ 本 N9020A 体 N9010A MXAシグナル・アナライザ 337万円~ 上記以外の開発/QA向け EXAシグナル・アナライザ 191万円~ 主に製造向け N9000A CXAシグナル・アナライザ 133万円~ 主に製造向け N9064A1FP/2FP VXAベクトル・シグナル・アナライザ - 汎用デジタル変調 116万円 デジタル無線機の評価用 N9063A アナログ復調測定 34.2万円 アナログ無線機の評価用 N9068A 位相雑音測定 53.5万円 送信機の位相雑音評価用 N9069A 雑音指数測定 (受信機向け) 79.6万円 ソ フ ト ウ ェ ア オ プ シ ョ ン 価格[円] 備考 F3E 400MHz帯 近傍スプリア ス測定・開発/QA向け 雑音指数(NF)評価用 要プリアンプ (N90x0A-P03) 10kHz位相雑音: -129dBc/Hz 表示平均雑音レベル: -162dBm/Hz (cf=1.8GHz/プリアンプOFF/NFE ON) N9020A MXAシグナル・アナライザ 10kHz位相雑音: -113Bc/Hz 表示平均雑音レベル: -154dBm/Hz (cf=1GHz/プリアンプOFF/代表値) http://www.keysight.co.jp/find/x-series 製品WEBサイト N9030A PXAシグナル・アナライザ 受信機評価ソリューション 製品構成 型番 概要 N5172B EXGベクトル信号発生器 3GHz/60MHz信号帯域幅 192万円 AM/FM/位相変調 8.7万円 アナログ無線機向け 標 準 Opt. UNT 信 号 Opt. 431 発 生 器 Opt. UN7 価格[円] 備考 より高性能な上位モデル N5182B MXG もございます 22.9万円 デジタル無線機向け カスタムデジタル変調 内蔵ビット・エラー・レート(BER) アナライザ 内蔵ベースバンドジェネレータに加えて 外部IQ入力、外部データ入力も使用可能 21万円 デジタル BER試験向け ARIB T61/79/86/98 信号生成ソフトウェア お問い合わせ下さい E8663D PSG RFアナログ信号発生器 お問い合わせ下さい 妨害波用 高純度信号源 N5106A PXB 受信機テスタ お問い合わせ下さい フェージング試験用 製品WEBサイト N5172B EXGベクトル信号発生器 http://www.keysight.co.jp/find/N5172B http://www.keysight.co.jp/find/N5182B http://www.keysight.co.jp/find/E8663D http://www.keysight.co.jp/find/PXB E8663D PSG RFアナログ信号発生器 業界最高の搬送波近傍の位相雑音性能 妨害波や低雑音局部発振器に最適 オーディオ・アナライザ 型番 概要 U8903B オーディオ・アナライザ 2ch 140万円 Opt. AN4 アナログ4ch (2ch追加) 25.4万円 Opt. AN8 アナログ8ch (6ch追加) 76.1万円 N3431A 1.5MHz広帯域解析 30.5万円 標準 10Hz~96kHz 製品WEBサイト 価格[円] http://www.keysight.co.jp/find/U8903B 備考 オーディオ歪み試験用 THD+N ≦108dB キーサイト・テクノロジー合同会社 本社〒192-8550 東京都八王子市高倉町9-1 計測お客様窓口 受付時間9:00-18:00(土・日・祭日を除く) U8903B オーディオ・アナライザ 幅広い納入実績のある8903Bの後継モデル オーディオ機器、FM/AM送受信機の評価用 TEL ■■ 0120-421-345 (042-656-7832) FAX■■ 0120-421-678 (042-656-7840) Email [email protected] ホームページ www.keysight.co.jp 記載事項は変更になる場合があります。 ご発注の際にご確認ください。 価格は2014年10月のもので、消費税は含まれておりません。 ©Keysight Technologies. 2014 Published in Japan, November 12, 2014 5990-5090JAJP 0000-08A
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