InterSecVM/LB V3.0 for VMware セットアップ手順説明書

InterSecVM/LB V3.0 for VMware
セットアップ手順説明書
UL4653-201,UL4653-211
UL4653-H201,UL4653-H211
UL4653-J201,UL4653-J211
2014年
5月
第2版
改版履歴
版数 改版日付
1
2014/1/31
2
2014/5/16
内容
新規作成
VMware vSphere 5(5.0 Update1以降)にセットアップする手順に対応
VMware vSphere 5(5.5 Update1)に対応
i
ごあいさつ
このたびは、InterSecVM/LB V3.0 for VMware(以下、InterSecVM/LB)をお買い上げ頂き、
まことにありがとうございます。
本書は、セットアップ手順を中心に構成されています。本製品をお使いになる前に必ずお
読みください。
ii
法的情報
■ Copyright © NEC Corporation 2014
■ NEC、NECロゴは、日本およびその他の国における日本電気株式会社の商標および
登録商標です。
■ CLUSTERPRO® Xは日本電気株式会社の登録商標です。
■ Microsoft、Windows、Windows Server、Internet Explorerは、米国 Microsoft
Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。Intelは、Intel
Corporation の登録商標です。
■ VMware、vCenter Server、vSphere、ESX、ESXi、ESX Server、VMware Tools お
よび vMotionは、米国およびその他の地域におけるVMware, Incの登録商標または
商標です。
■ そのほかの会社名ならびに商標名は各社の商標または登録商標です。なお、本文
中ではTMや®は明記していません。
■ 本書の内容は、日本電気株式会社が開示している情報の全てが掲載されていない
場合、または他の方法で開示された情報とは異なった表現をしている場合があり
ます。 また、予告なしに内容が変更または廃止される場合がありますので、あら
かじめご承知おきください。 本書の制作に際し、正確さを期するために万全の注
意を払っておりますが、日本電気株式会社はこれらの情報の内容が正確であるか
どうか、有用なものであるかどうか、確実なものであるかどうか等につきまして
は保証致しません。 また、当社は皆様がこれらの情報を使用されたこと、もしく
はご使用になれなかったことにより生じるいかなる損害についても責任を負うも
のではありません。本書のいかなる部分も、日本電気株式会社の書面による許可
なく、いかなる形式または電子的、機械的、記録、その他のいかなる方法によっ
てもコピー再現、または翻訳することはできません。
iii
目次
1章
はじめに .............................................................. 1
1.1
システム構成 ...................................................... 2
1.2
動作環境 .......................................................... 3
2章
初期導入までの操作 .................................................... 4
2.1
事前準備 .......................................................... 4
2.1.1 VMware vCenter Serverへのログイン ............................ 4
2.1.2 vSphere Client セッションを開始する手順 ...................... 4
2.2
仮想マシンの追加 .................................................. 5
2.2.1 仮想アプライアンスのデプロイ ................................. 5
2.2.2 メモリの追加/予約 .......................................... 11
3章
初期導入 ............................................................. 14
3.1
初期IPアドレスの設定 ............................................. 15
3.1.1 InterSecVMへのログイン ...................................... 15
3.1.2 初期IPアドレスの変更 ........................................ 16
3.1.3 初期IPアドレス設定後のIPアドレスを確認する .................. 19
3.2
InterSecVM/LBの初期導入について .................................. 20
3.3
InterSecVM/LBの起動 .............................................. 20
4章
初期導入手順 ......................................................... 21
4.1
初期導入の流れ ................................................... 21
4.2
初期導入の準備 ................................................... 22
4.3
初期導入画面への接続 ............................................. 23
4.4
初期導入の実行 ................................................... 24
5章
VMware Toolsのインストール ........................................... 28
5.1
VMware Tools のインストール手順 .................................. 28
6章
注意事項 ............................................................. 31
7章
付録 ................................................................. 32
7.1
仮想NICの設定変更手順 ............................................ 32
7.1.1 仮想スイッチを作成する手順 .................................. 32
7.1.2 ネットワーク接続のネットワークラベルを変更する手順 .......... 36
7.1.3 変更後の確認手順 ............................................ 38
7.2
ESXiサーバのバージョン確認方法 ................................... 39
iv
1章 はじめに
InterSecVM/LBは、VMware vSphere 5(以降、VMware vSphereと表記します)上で利用可能な、
仮想アプライアンス製品です。
仮想アプライアンスとは、オペレーティングシステムと必要なアプリケーションが事前に
インストールされた仮想マシンです。
本書では、InterSecVM/LBのVMware vSphereへのデプロイ手順(※1)と、初期導入について
説明します。InterSecVM/LBは、製品に添付されているインストールディスクに格納されて
います。
※1: VMware vSphere では、「OVFテンプレートのデプロイ」といいます。
詳細はVMwareのマニュアルを参照下さい。
本書でのインポート手順では、VMware vSphere 5.1にて、vCenter Serverを利用
した環境での手順を記載しています。
デプロイ手順中のメニューは、ご利用のVMware環境やVMware vSphere バージョン
によって異なる場合がありますので、適宜操作してください。
VMware vSphere関連製品の使用方法については、VMware vSphere製品のマニュアルを参照
してください。
仮想アプライアンス製品は、VMware vSphere上にデプロイすることで利用できるようにな
ります。
1
1.1 システム構成
InterSecVM/LBのご利用には、VMware vSphere環境をご用意ください。
vSphere Clientをインスト
ールしているPC
VMware vSphereを運用してい
るサーバ
項目
説明
vSphere Clientをインストール
しているPC
vSphere Clientを使って VMware vSphereを設定、管理
します。Windows PCにインストールして使用します。
次のような機能があります。
・仮想マシンを操作するコンソール機能
・VMware vSphereの管理ツールとしての機能
VMware vSphereを運用しているサーバは、VMware社から
認証を取得している機種、デバイスで構成されている必
要があります。例えば、CPUが2個搭載されているなどの
条件があります。詳細は、VMware vSphereのマニュアル
等を参照して下さい。
VMware vSphereを運用している
サーバ
2
1.2 動作環境
InterSecVM/LBを利用可能なVMware vSphereのバージョン及びエディションは以下のとおり
です。最新の情報はポータルサイトを参照して下さい。
InterSecVM/LB for VMware
バージョン
V3.0
VMware vSphere
製品名
エディション
Essentials
VMware vSphere 5
(5.0 UP1以降,
Essentials Plus
5.1 UP1,
Standard
5.5 及び 5.5UP1)
Enterprise
Enterprise Plus
InterSecVM/LBの仮想マシンファイルは以下の諸元に設定されています。
リソース名
CPU
メモリ(最小)
LANインタフェース
LANインタフェース
ディスク(初期値)
必要量
仮想CPU2個(コア)(変更不可)
1GB
(仮想NIC 1) LAN1(vmnic0(VM Network))に接続
(仮想NIC 2) LAN1(vmnic0(VM Network))に接続
(パワーオン時には接続しない)
80GB (1台:sda)
※
※
※ 出荷状態でのLANインタフェースは、仮想NIC 1、仮想NIC 2ともvmnic0(VM
Network)に接続するよう設定しており、仮想NIC 1のみ以下の設定で起動しま
す。
LANインタフェース
:eth0
IPアドレス
:192.168.250.250
ネットワークマスク :255.255.255.0
ホスト名
:intersec.domain.local
InterSecVM/LBのvmnic1を使用する場合は、「7.1仮想NICの設定変更手順」を
参照して仮想NIC 2の設定を変更してください。
デプロイする際に、VMware vSphere に上記のメモリやディスク容量等が確保出来ない場合、
InterSecVM/LB製品のデプロイメントに失敗、動作不良 及び 本来の性能を発揮すること
ができない場合があります。
3
2章 初期導入までの操作
2.1 事前準備
2.1.1 VMware vCenter Serverへのログイン
VMware vCenter ServerにvSphere Clientを利用してログインします。vSphere Clientをイ
ンストールしているPCをご用意下さい。
2.1.2 vSphere Client セッションを開始する手順
(1) vSphere Clientを起動します。
ショートカットをダブルクリックするか、[ スタート ] - [ すべてのプログラム(P) ]
- [ VMware ] - [ VMware vSphere Client ] でアプリケーションを選択します。
vSphere Clientのログイン ウィンドウが表示されます。
(2) VMware vCenter Server の管理者権限アカウントにてログインします。
・ IP アドレスまたはホスト名を入力します。
・ ユーザ名は接続先のvCenter Serverに設定されたユーザ名を入力します。
・ パスワードを入力します。
アカウント情報を入力後、[ログイン]をクリックします。
(3) ログイン完了後[表示(W)]-[ホーム(H)] を選択し、以下のような管理画面を表示し
ます。
4
2.2 仮想マシンの追加
この章では、vSphere Clientを利用してInterSecVM/LBを、VMware vCenter Server へ仮想
マシンとして追加する手順について記述しています。なお、本項の手順実施前に、vSphere
Serverに、データセンター及びInterSecVM/LBを実行するホストが予め登録されている状態
である事が前提となっています。
2.2.1 仮想アプライアンスのデプロイ
仮想アプライアンスとは、オペレーティング システムとアプリケーションがインストー
ルされた事前に作成済みの仮想マシンです。InterSecVM/LBは、仮想アプライアンスイメ
ージとして製品添付のインストールディスクに格納しています。
(1) vCenter Server Clientの管理画面にて、[ファイル(F)] - [OVFテンプレートのデプロ
イ(D)] を選択します。
5
(2) [OVFテンプレートのデプロイ] ウィザードダイアログボックス中の、[ソース]選択ペ
ージが表示されます。InterSecVM/LBのインストールディスクをvSphere Clientが参照
可能なドライブにセットし、[ 参照 ] をクリックします。ファイル選択画面が表示さ
れたらインストールディスクに格納されている仮想アプライアンスイメージ(例では、
E:\intersecvm_lb_3.0\intersecvm_lb_3.0.ovf )ファイルを選択して、[ 開く ] を
クリックします。
[ ソース ] ページに戻ったら、[ 次へ(>) ] をクリックします。
※ ESXi 5.0にインポートする場合は、以下の警告が出力される場合があります。問題
はありませんので、[はい(Y)] をクリックします。
6
(3) [OVFテンプレートの詳細] ページが表示されます。[ 次へ(>) ] をクリックします。
(4) [ 名前と場所 ] ページが表示されます。
仮想マシン名を名前に記述し、InterSecVM/LBを登録するデータセンターをインベン
トリの場所から選択します。なお、仮想マシン名は同イベントリ内のホスト名及びク
ラスタ名が表示されている場合は、重複しないように設定をおこなってください。設
定後、[ 次へ(>) ] をクリックします。
※ 本画面は、ESXiサーバ単体でセットアップを行う場合には、「イベントリの場所」
は表示されません。
7
(5) ホスト/クラスタ 画面が表示されます。
InterSecVM/LBをどのホストで実行するか、選択してください。
選択後、[ 次へ(>) ]をクリックしてください。
※ 本画面は、ESXiサーバ単体でセットアップを行う場合には、表示されません。
(6) [ ディスクのフォーマット ] ページが表示されます。
構成するディスクのフォーマット方法を選択し、[ 次へ(>) ] をクリックします。
いずれのフォーマットでもご利用いただけますが、InterSecVM/LBのディスク性能
を考慮する場合は、シックプロビジョニング(Eager Zeroed)の選択を推奨します。
8
(7) [ネットワークのマッピング] ページが表示されます。
LBサーバをインベントリ内の、どのネットワークにマップするかをターゲットネット
ワークから選択後、[ 次へ(>) ] をクリックします。
※本画面は、デプロイ先のvSphere 標準スイッチが一つの場合は表示されません。
(8) [ 終了準備の完了 ] ページが表示されます。
[ 終了 ] をクリックします。
9
(9) デプロイが開始されます。
(10)
デプロイが実行されます。
以下のように表示されたらデプロイは完了です。
10
2.2.2 メモリの追加/予約
※
※
メモリの追加は必要に応じて行ってください
メモリの予約は必ず行ってください
InterSecVM/LB のご利用内容(起動するサービス)によっては、初期状態のメモリ容量
(1024MB)では不足する場合があります。必要に応じて使用メモリを変更することができ
ます。
※
メモリの追加/予約は、InterSecVM/LB が起動していない状態で行ってください。
(1) vSphere Client インベントリパネルからメモリ容量変更を行う仮想マシンを選択し
ます。
(2) [ インベントリ (N) ] - [ 仮想マシン (V) ] - [ 設定の編集 (E) ] をクリックし
ます。
11
(3) 表示された[仮想マシンのプロパティ] ダイアログ ボックス中の[ハードウェア] タ
ブをクリックしてください。
(4) 「メモリ」を選択し、右画面にて、「メモリサイズ」を必要に応じて変更します。
12
(5) [リソース]タブをクリックしてください。
(6) [メモリ]選択し、右画面にて「予約」の値を「メモリサイズ」と同じにし、[OK]を
クリックします。変更内容を保存しダイアログボックスが閉じられます。
13
3章 初期導入
前章で VMware環境に追加した InterSecVM/LB は、お客様のネットワーク環境に合わせて
初期導入を行っていただく必要があります。
初期導入では、主にInterSecVM/LB のネットワーク設定やサーバ構成などを行います。
InterSevVM/LBの初期導入は、Windowsが動作するPCからWebブラウザを使用して行います。
InterSecVM/LBのネットワーク設定は、出荷状態(VMware環境にデプロイ直後の状態)では
以下の初期設定が行われています。
LANポート
:eth0
IPアドレス
:192.168.250.250
ネットワークマスク:255.255.255.0
ホスト名
:intersec.domain.local
お客様のネットワーク環境に応じたネットワーク構成で初期導入を行えるようにするため
に初期IPアドレスを変更することができます。
初期IPアドレスを変更しない場合は、「3.2InterSecVM/LBの初期導入について」を参照
してください。
初期IPアドレスを変更する場合は、次ページの手順を実施してください。
14
3.1 初期IPアドレスの設定
3.1.1 InterSecVMへのログイン
InterSecVM/LBの仮想マシンを起動(パワーオン)して下さい。正常に起動すると以下の
ようなコンソール画面が表示され、ログインの画面が表示されます。
ログイン名「root」でログインしてください。
ログインユーザ名、パスワードは以下のとおりです。
ログイン名:root
パスワード:u2XkNsLb
ログイン名、パスワードは、大文字小文字を区別します。
15
3.1.2 初期IPアドレスの変更
(1) 初期IPアドレス変更コマンドの実行
rootアカウントのプロンプトから以下のコマンドを実行してください。
intersec-init-c
(2) イントロダクション画面が表示されます
[< Next >]を選択([Enter]キーを押下)してください。
16
(3) IPアドレス情報の入力画面が表示されます。
IPアドレス(IP address[*]) 、ネットマスク(Netmask[*])、Gatewayの項、それぞれに
対してアドレス情報を入力します。入力が完了しましたら「< Next >」を選択してくだ
さい。
[*] は入力必須項目です
(4) 確認画面が表示されます。
入力した内容を確認してください。入力した内容に問題がなければ[< Apply>]を選択し
てください。ネットワーク設定を行います。訂正したい場合は、[< Previous>]を選択
し (3)からやり直してください。
17
(5) 完了画面が表示されます。
[< OK! >]を選択してください。入力されたIPアドレスが有効な状態になります。
18
3.1.3 初期IPアドレス設定後のIPアドレスを確認する
変更した初期IPアドレスを確認したい場合は、rootアカウントのプロンプトから以下のコ
マンドを実行します。
intersec-setupinfo
実行結果イメージ
誤って初期IPアドレスを設定した場合は、最初から実行することで初期IPアドレスを変更
することが可能です。
なお、「初期導入」実施後に、IPアドレスを変更する場合は、管理コンソール「Management
Console」画面から実行してください。
19
3.2 InterSecVM/LBの初期導入について
初期導入を行うため、InterSecVM/LBと同一のセグメントIPアドレス(例えば、
192.168.250.1/255.255.255.0)を設定したWeb接続可能なWindowsが動作するPCを用意し
てください。
※ 他の機器が存在するネットワーク環境に接続する場合は、 InterSecVM/LBの初期
状態のネットワーク設定IPアドレスと他機器のIPアドレスが 重複していないか
確認を行ってください。
※ ご使用になるブラウザは、Microsoft® Internet Explorer 8.0 以上を推奨します。
3.3 InterSecVM/LBの起動
InterSecVM/LB とWindowsが動作するPCを接続した後、仮想マシンを起動(パワーオン)
して下さい。正常に起動すると以下のようなコンソール画面が表示されます。
InterSecVM/LBの初期導入の具体的な手順は、次章の「初期導入手順」を参照してくださ
い。
20
4章 初期導入手順
InterSecVM/LBの初期導入は、WindowsクライアントPC(以下、クライアントPC)からWebブ
ラウザを使用して行います。
4.1 初期導入の流れ
InterSecVM/LBの初期導入の流れは以下のとおりです。運用するネットワーク環境に合わせ
て初期設定を行ってください。
1. 初期設定の開始
2. システム時刻の設定
3. 製品ライセンスの投入
4. システム管理者パスワードの設定
5. ネットワークの設定
6. InterSecVM/LB設定
7. 設定内容確認
8. 再起動
21
4.2 初期導入の準備
InterSecVM/LBの初期導入は、「初期IPアドレスの設定」後に行います。
初期IPアドレスを変更していない場合は、以下の設定となっています。
LANポート
:eth0
IPアドレス
:192.168.250.250
ネットワークマスク:255.255.255.0
ホスト名
:intersec.domain.local
初期導入を行うため、InterSecVM/LBと同一のセグメントIPアドレス(例えば、
192.168.250.1/255.255.255.0)を設定したWeb接続可能なWindowsが動作するPCを用意して
ください。
22
4.3 初期導入画面への接続
InterSecVM/LBの初期導入実行に際し、別途ご用意いただいたWindowsが動作するPCのWeb
ブラウザから InterSecVM/LB への接続、およびログインを行ってください。
■ InterSecVM/LB 初期導入画面への接続
InterSecVM/LB の初期導入画面には、Windowsが動作するPCのWebブラウザから以下のURL
を指定して接続してください。
http://192.168.250.250:50453/
接続できない場合、Windowsが動作するPCから、ping コマンドなどを使用して通信状態を
確認してください。
[実行例]C:\> ping 192.168.250.250
InterSecVM/LB と通信できない場合は、設定されているネットワークと接続できるよ
う、Windowsが動作するPCのネットワーク設定を確認してください。
上記は、IPアドレスが”192.168.250.250”の場合の例となります。
本製品のIPアドレス設定状況を確認したい場合は、「3.1.3初期IPアドレス設
定後のIPアドレスを確認する」を参照してください。
■ InterSecVM/LB 初期導入画面へのログイン
InterSecVM/LBの初期導入画面に接続すると、ユーザ名とパスワードの入力ダイアログが表
示されます。初期導入画面へのログインユーザ名、パスワードは以下のとおりです。
ユーザ名: root
パスワード:u2XkNsLb
メモ:ユーザ名、パスワードは、大文字小文字を区別します。
23
4.4 初期導入の実行
(1) 初期設定の開始
ログインが成功すると以下の画面が表示されます。[開始]をクリックし、初期導入を
実施します。
メモ:初期設定を中断したい場合は、各設定画面の[中止]をクリックします。
(2) 時刻設定
ここでは、本体の時刻に関する設定を行います。システム時刻を入力し[次へ]をクリッ
クします。
24
(3) ライセンス登録
ここでは、InterSecVM/LBの製品ライセンスの登録を行います。
InterSecVM/LB 製品パッケージに添付されている『InterSecVM/LB 製品ライセンス
ライセンスシート』の「ライセンス認証番号」を入力し[次へ]をクリックします。
「InterSecVM/LB V3.0 for VMware(二重化2台目)」の場合、1台目となる「InterSecVM/LB
V3.0 for VMware」の製品ライセンスをお使いください。
「InterSecVM/LB V3.0 for VMware(二重化2台目)」に製品ライセンスシートは、添付さ
れておりません。
メモ:ライセンス入力を省略した場合は、30日間の試用ライセンスになります。
試用期間経過後は、InterSecVM/LBの主要サービスが停止しご利用いただけなくな
ります。
(4) システム管理者設定
ここでは、システム管理者のパスワードの設定を行います。
システム管理者のアカウントは “admin” (固定)です。
システム管理者用のパスワードを「パスワード」「パスワード再入力」に入力して[次
へ]をクリックします。 システム管理者名のパスワードの指定は必須です。
パスワードに指定できる文字は、@、$、\、%、"を除く英数小文字となります。
メモ:システム管理者のアカウントは、初期導入完了後
システム管理者Management Console画面で変更できます。
メモ:rootアカウントのパスワードもあわせて変更します。
25
(5) ネットワーク設定
お客様の運用ネットワークに合わせたネットワーク情報の設定を行います。
「ホスト名(FQDN)」にはセカンドレベル以上のドメイン名を含むホスト名を入力してく
ださい。
「ホスト名(FQDN)」、「IPアドレス」、「サブネットマスク」、「デフォルトゲートウ
ェイ」、「プライマリネームサーバ」、「セカンダリネームサーバ」に設定内容を入力
し、[次へ] をクリックします。
※
項目名の先頭に‘*’があるものは必須入力項目です。
項目名
* ホスト名
* IPアドレス
* サブネットマスク
* デフォルトゲートウェイ
プライマリネームサーバ
セカンダリネームサーバ
設定内容
InterSecVM/LBのFQDNを設定します
InterSecVM/LBのIPアドレスを設定します
ネットワークマスクを設定します
デフォルトゲートウェイを設定します
プライマリネームサーバを設定します
セカンダリネームサーバを設定します
26
(6) 設定内容確認
入力した設定内容を確認してください。
設定内容に間違いがなければ、[次へ] をクリックしてください。
設定内容を変更する場合は、[前へ] をクリックして変更対象画面に戻り設定を修正して
ください。
(7) システム再起動
設定を有効にしてシステムを運用可能な状態にするため、システムを再起動します。
[システムを停止する] をクリックした場合、システムは停止状態となりますので、
再度起動(パワーオン)を行ってください。
[システムを再起動する] をクリックした場合、システムの再起動を行います。
以上で、初期導入は終了です。
27
5章 VMware Toolsのインストール
InterSecVM/LBには、VMware Toolsがインストールされていません。
運用前には、パフォーマンス 及び 安定運用のため、VMware Toolsのインストールを行っ
てください。
5.1 VMware Tools のインストール手順
本節では、InterSecVM/LBのゲストOSに対してVMware Toolsをインストールする手順を説
明しています。本手順を行う前に、対象ゲストOSのスナップショットを作成しておくこと
を推奨します。
※VMwareのアップデートや、バージョンによってVMware Toolsのインストール手順
が変更になることがあります。
VMware Toolsのインストールは、VMwareのマニュアルやヘルプを確認し本章の記
述と異なっている場合は、VMwareのマニュアルやヘルプの記述に従ってVMware
Toolsのインストールを行なってください。
(1)
(2)
InterSecVM/LBを起動します。
デプロイした仮想アプライアンス(仮想マシン)をパワーオンしてください。
仮想アプライアンス(仮想マシン)の起動完了確認後、vSphere Client からデプロ
イした仮想アプライアンス(仮想マシン)を選択し、[イベントリ(N)]-[仮想マシン
(V)]-[ゲスト(G)]-[VMware Toolsのインストール/アップグレード]を選択します。
28
(3)
(4)
以下のようなポップアップ画面が表示されたことを確認後、OKをクリックします。
コンソール画面を表示
ホストの「コンソール」タブをクリックし、コンソール画面を表示します。
(5)
ログイン
ユーザ名としてシステム管理者名(初期設定値admin)と、システム管理者のパスワ
ードを入力し、ログインします。
(6)
ユーザをルートに変更
以下のコマンドを実行し、ルート権限を取得します。
$ su –
(7)
VMware Tools領域をマウント
以下のコマンド実行し、VMware Toolsが格納されている領域をマウントします。
# mount /dev/cdrom /media/cdrom
29
(8)
VMware Toolsインストール準備
以下のコマンドにて、VMware Toolsインストール準備します。
(a) 展開用のディレクトリを作成します。
# mkdir -p /tmp/vmwaretools
(b) ファイルのコピーを行います。
# cp /media/cdrom/* /tmp/vmwaretools/
(c)
(9)
ファイルの展開を行います。
# cd /tmp/vmwaretools/
# tar xvzf VM*gz
VMwareToolsのインストール
以下のコマンドにて、VMware Toolsのインストールを行います。
(a) vmwaretoolsのディレクトリへ移動します。
# cd /tmp/vmwaretools/vmware-tools-distrib
(b) インストールスクリプトを実行します。
# ./vmware-install.pl
画面に従いインストールを実行します。
(10)
ログアウト
インストール完了後、以下のコマンドにて、ログアウトを行ってください。
# exit
$ exit
30
6章 注意事項
1. vSphere Clientから二重化構成の構築など複数台のInterSecVM/LBを導入する場合は、
1台ずつ仮想ホストの「OVFテンプレートのデプロイ」、初期導入を行ってください。
同時に行った場合、IPアドレスの重複が発生して正しく初期導入が行えません。
2. NTPサーバを起動している場合は、仮想ホストの一時停止により時刻の再設定が必要
になる場合があります。
3. VMware Toolsでの仮想ホストの[一時停止]は、InterSecVM/LBが1台構成の場合のみ
行えます。二重化構成で[一時停止]を実行すると、InterSecVM/LBは正しく動作でき
ません。
4. InterSecVM/LBには、VMware Toolsがインストールされていません。
運用前には、VMware Toolsのインストールを行ってください。VMware Toolsのインス
トールについては、InterSecVM/LBのゲストOSにインストールする手順「VMWare Tools
のインストール」に従い追加してください。
31
7章 付録
7.1 仮想NICの設定変更手順
7.1.1 仮想スイッチを作成する手順
未使用のネットワークアダプタを使用して仮想スイッチを作成します。
1.vSphere Client で、インベントリパネルからサーバを選択します。
2.[ 構成 ] タブをクリックし、[ ネットワーク ] をクリックします。
3.[ ネットワークの追加 ] をクリックします。
32
4.「ネットワークの追加ウィザード」の[接続タイプ]ページが表示されます。
接続タイプに[仮想マシン]を選択し、[次へ(>)]をクリックします
5.[仮想マシン - ネットワークアクセス]ページで[仮想スイッチの作成]を選択します。
チェック ボックスを使って、vSwitch が使用するネットワーク アダプタに使用するア
ダプタ「vmnic1」を選択します。[次へ(>)]をクリックします。
33
6.[仮想マシン - 接続設定]ページの[ポート グループのプロパティ]で、ネットワーク
ラベルを選択または入力して [仮想マシンネットワーク]にします。
[VLAN ID]は何も入力しないで、[次へ(>)]をクリックします
7.[終了準備の完了]ページで入力したオプションを確認して、[終了]をクリックします。
34
8.追加した「仮想スイッチ:vSwitch1」が表示されます。
35
7.1.2 ネットワーク接続のネットワークラベルを変更する手順
1.vSphere Client で、ナビゲーション バーの[ インベントリ ] をクリックします。
2.インベントリを展開し、編集する仮想マシンを選択します。
3.[ インベントリ (N) ] - [ 仮想マシン (V) ] - [ 設定の編集 (E) ] をクリックしま
す。
4.[仮想マシンのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されます。
5.[ハードウェア] タブをクリックします。
6.[ハードウェア] リストで該当するNIC をクリックします。
36
7.[ネットワーク接続] のドロップダウン メニューを使用して仮想マシンが使用するネ
ットワークラベルを選択します。
8. 該当するNICを仮想ネットワークに接続します。
該当するNICが仮想ネットワークに接続していない場合は、接続を行います。デバイス
のステータス欄中の”接続中”及び”パワーオン時に接続“にチェックをしてくださ
い。
9.[OK] をクリックして変更内容を保存し、ダイアログボックスを閉じます
37
7.1.3 変更後の確認手順
変更後、仮想マシンが「仮想スイッチ:vSwitch1」の仮想マシンのポートグループ「仮想
マシンネットワーク」に追加されていることを確認します。正しく設定されていた場合、
仮想NIC 2の通信は物理NIC 1(vmnic1)を使用し、仮想NIC 1の通信は物理NIC 0(vmnic0)
を使用します。
1.vSphere Client で、インベントリパネルからサーバを選択します。
このサーバのハードウェア構成ページが表示されます。
2.[ 構成 ] タブをクリックし、[ ネットワーク ] をクリックします。
3.ネットワークが表示されます。
38
7.2 ESXiサーバのバージョン確認方法
vSphere Client から 接続しているESXiサーバのバージョンを確認することが可能です。
(1) vSphere Clientのホームを[表示(W)]-[ホーム(H)] を選択し表示させます。次に、[ホ
スト及びクラスタ]を選択します。
(2) 確認を行うサーバを選択し、表示されたバージョン情報を確認します。
確認を行うサーバをクリックし、右ウィンドウ上部に表示されている内容を確認しま
す。この記載は、以下のような規則にて、表示されています。
[ESXiサーバのFQDN名 または IPアドレス] [ESXiのバージョン]
例)「192.168.1.105 VMware ESXi 5.1.0.1065491」と表示されている場合は、サーバ
のIPアドレスは、”192.168.1.105“、バージョンは、” VMware ESXi 5.1.0.1065491
2”であることを示しています。
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