中大規模木造建築物を 建てるための木質系材料 Q&A・決定

特集
建築技術 2015 年5 月号特集企画
中大規模木造建築物を
建てるための木質系材料
Q&A・決定版(仮題)
監 修 : 大橋好光(東京都市大学工学部建築学科教授)
この特集は,設計に必要な「木質系材料」に関する事項を五つのカテゴリーに分け,建
築関係者にわかりやすく解説する。各カテゴリーではもっとも基本的な知識を解説す
る「基本知識」と,実務で役立つ知識(=情報)をQ&A形式で解説する「木質系材料の
ここが知りたいQ&A」の2本立てで構成する。
主要目次
Ⅰ章 木質系材料の素材の本質を知る………………… 大橋好光(東京都市大学工学部建築学科教授)
Ⅱ章 木材の強度・材料特性・新材料
1)基本知識 ���������������� 林知行(秋田県立大学木材高度加工研究所所長)
2)木質系材料のここが知りたいQ&A
Q1.木材の基準強度の設定根拠とは Q2.樹種,産地による強度や特性の違いは Q3.樹種ごとの特性
や製材の特性とは Q4.JIS規格およびJAS規格と同等と見なすために必要な品質検査・確認方法とは Q5.JAS材を入手する情報とは Q6.乾燥材を用いなければならない理由(わけ)は Q7.製材の乾燥で
注意することは Q8.メカノソープティブ変形とは Q9.木材の含水率の変化による強度への影響とは Q10.集成材の異等級構成部材の基準強度とは Q11.集成材に用いる接着剤の選定方法とは Q12.エ
ンジニアードウッド(LVLと集成材など)の特徴は Q13.構造用合板の強度とは Q14.CLTの認定に
何年もかかった理由は Q15.CLTの剛性,クリープ係数などの実験データは Q16.樹木が生長する
仕組みは Q17.製材の樹種を判別する方法は Q18.海外の木質系材料の情報は Q19.廃棄・再資源
化・エネルギーの利用状況は Q20.木材使用による環境配慮のメリットとは
5
2015
槌本敬大(独立行政法人建築研究所)
,加藤英雄(独立行政法人森林総合研究所)
,長尾博文(独立行政法
人森林総合研究所),西村勝美(木構造振興)
,荒武志朗(宮崎県木材利用技術センター)
,吉田孝久(長
野県林業総合センター),宮武敦(独立行政法人森林総合研究所),平松靖
(独立行政法人森林総合研究
所)
,渋沢龍也
(独立行政法人森林総合研究所)
,安村基
(静岡大学教授)
,岡野健
(東京大学名誉教授)
,
服部順昭(東京農工大学名誉教授)
Ⅲ章 設計・遮音・振動・がた・やせ
1)基本知識 ��������������������� 中島史郎(独立行政法人建築研究所)
2)木質系材料のここが知りたいQ&A
Q1.木質系材料の遮音性能とは――音が漏れない床厚または壁厚 Q2.木造柱のクリープ量とは Q3.応力解析するときの異方性のモデル化とは Q4.混構造部材の木材のクリープによるヤング係数の
低下とは Q5.経年変化による「木のやせ」で変形量は構造計算より増大するのか Q6.クリープ変形
や接合部の経年変形と建物の振動性状
(固有周期等)
への影響とは
平光厚雄(国土交通省国土技術政策総合研究所)
,中川貴文(独立行政法人建築研究所)
,桐野康則
(KAP)
,
青木謙治(東京大学)
Ⅳ章 防耐火・不燃木材・不燃塗料・燃え代
1)基本知識 ����������������������� 萩原一郎(独立行政法人建築研究所)
2)木質系材料のここが知りたいQ&A
Q1.木質系材料による耐火建築物等の可能性は Q2.柱梁接合部の耐火性能の考え方と試験方法とは Q3.防火区画貫通部の性能確保とは Q4.鉄骨内蔵型の耐火被覆の木材は鉄骨の座屈補剛材と同じか Q5.不燃処理した木材は構造材として使用可能か Q6.準不燃,不燃木材の品質確保とは Q7.木造用
の耐火塗料(不燃化・難燃化)とは Q8.燃え代の寸法とは
安井昇
(桜設計集団)
,鈴木淳一
(国土交通省国土技術政策総合研究所)
,水上点晴
(独立行政法人建築研究
所)
,
桐野康則,
西村光太
(鹿島建設)
,
土橋常登
(日本建築総合試験所)
,
成瀬友宏
(独立行政法人建築研究所)
Ⅴ章 耐久性・経年変化・収縮・塗装
1)基本知識 �������������������������� 中島正夫(関東学院大学教授)
2)木質系材料のここが知りたいQ&A
Q1.構 造 材 と し て の 耐 久 性 と は Q2.集 成 材 の 接 着 の 耐 久 性 と は Q3.構 造 用 合 板 の 耐 久 性 と は Q4.木材を外部に使用するには Q5.経年変化しやすい材種,し難い材種とは Q6.高湿度な室内環境
で木材を使用するには Q7.経年変化で生じる亀裂・ひび割れに対処する判断指標とは Q8.材料の割
れの許容範囲は Q9.設計段階から乾燥による断面の収縮変形を考慮するのか Q10.木質系材料の乾
燥での費用対効果とは Q11.屋外・半屋外露出木質系材用のLCC低減策の最新情報は Q12.木材
を外部で使用するときの各種塗布剤の特徴と耐久性とは Q13.室内環境で使用する場合,防虫防蟻処
理は必要か Q14.木材の改質
(熱処理木材,アセチル化処理)の長短所,使用時の留意点とは Q15.
工事期間中の集成材の保管はどうすればよいか
中島史郎,宮武敦,渋沢龍也,木口実
(独立行政法人森林総合研究所)
,片岡厚
(独立行政法人森林総合
研究所)
,池田潔彦
(静岡県農林技術研究所)
,河崎弥生
(岡山県農林水産総合センター)
,信田聡
(東京大
学大学院准教授)
,桃原郁夫
(独立行政法人森林総合研究所)
,宮林正幸
(ティー・イー・コンサルティング)
Ⅵ章 調達・流通・製造・生産・価格
1)基本知識 ����������������������������� 原田浩司(木構造振興)
2)木質系材料のここが知りたいQ&A
Q1.製材の寸法と性能は Q2.構造用集成材の寸法と性能は Q3.構造用単板積層材の寸法と性能は Q4.構造用合板の流通寸法と情報入手手段は Q5.木材加工の製造限界は Q6.原木の調達と情報伝
達は Q7.良質な乾燥した木材を入手するのに必要な時間は Q8.木材の加工・建方とは Q9.構造
用製材の強度性能とは Q10.製材の品質とは Q11.集成材の強度性能とは Q12.集成材の品質と
は Q13.品質監理者の心得とは Q14.製材のコストとは Q15.集成材のコストとは Q16.供給で
は Q17.支援体制とは
西村勝美,斎藤潔(日本集成材工業協同組合/斎藤木材工業)
,李元羽(全国LVL協会/キーテック)
,
渋沢龍也,功刀友輔(中大規模木造プレカット技術協会/マルダイ)
,飯島泰男(秋田県立大学名誉教授)
,
藤本登留(九州大学),村田忠(山佐木材),山田憲明(山田憲明構造設計事務所),榎本崇秀(山長商店)
,
藤田和彦
(広島県総合技術研究所林業技術センター)
,池田元吉(熊本県林業研究指導所)
●進行スケジュール
広告申込締切日 2015 年 3 月18日
広告原稿締切日 2015 年 3 月24日
発 売 日 2015 年 4 月17日
●媒体概要
■創
刊 1950 年 7 月
■発行部数 20,000 部
■発 売 毎月 17 日全国発売
■判
形 B5 判
●編集方針
本誌は , 建築設計者や建築技術者 , 研
究者 , 行政などを対象に , 実務に役立つ
技術と情報を提供しております。計画・意
匠・構造・施工・監理などを網羅し , 最
先端の話題から実務的な問題まで幅広く
取り上げています。