PDF(福田先生)

Agenda

ネットワークにおける省電力化
ネットワークにおける省電力化技術

ネットワークアーキテクチャ特論
2014.10.9

ネットワークにおける省エネ技術の研究動向

九州工業大学
情報科学センター
ネットワークデザイン研究センター
福田豊

トラヒックの増加がもたらす影響
国内外における取り組み
ネットワークデザイン研究センターの
取り組み
1
トラヒック量の増加 – 日本国内

トラヒックの推移
ダウンロードトラヒック総量は推定で平均約 2.9 T

前年同月比 27.1 % 増
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban04_02000086.html


2
トラヒックの内訳
ブロードバンドサービス契約数は頭打ち
ダウンロードトラヒックは急激に増加
トラヒックとその消費電力量

トラフィックの急増予測

ネットワーク機器電力量も急増予測


637 Gbps@2006年 → 121.0 Tbps@2025年(国内)
80 億kWh@2006年 → 1033億kWh@2025年(国内)

×190
637G
2006年
2025年
800
8
600
6
×13
400
200
0
10
4
2
80
2006年
2025年
0
)
ピーク値と低値の差が年々拡大
121.0T
100
0.1
[%]
1033
総発電比率 概(算
トラフィック量
1000
1
消費電力量の推計
増加シナリオケース
[億kWh]
1000
[Tbps]
10
ネットワーク機器電力
消費電力量の推計
増加シナリオケース

3
出所:「情報通信機器の革新的省エネ技術への期待」
経済産業省、グリーンITシンポジウム、2007年を元に作成
ISP はピークに合わせて設備投資する必要がある..
4
5
1
将来予測
電力効率向上が必要
過去:半導体技術の進化(微細化)により消費電力効率が向上
今後:リーク電力の増加により電力効率向上の鈍化
⇒ 技術開発による電力効率向上


(bps)
10T
消費電力効率
(
電力あたり転送性能)
(W/Gbps)
20
転送性能
1T
電力効率向上
の鈍化
15
10
100
G
10G
'96 '98 '00 '02 '04 '06 '08 '10
年
5
0
'00
技術開発による
電力効率向上
'02
'04 '06
年
'08
6
'10
7
ここまでのまとめ

インターネットの消費電力増



トラヒックが増加し続けている
上り/下りの差が大きくなってきている
ネットワークにおける
省エネ技術の研究動向
ネットワークにおける消費電力削減


機器単体での消費電力削減だけでなく
ネットワークとして消費電力をどのように削減でき
るか?
海外/国内における取り組み
8
Green 無線関係のプロジェクト



欧州
https://www.ict-earth.eu/default.html



英国
http://www.mobilevce.com/


alcatell 主導
http://www.greentouch.org/


10
The project is funded as IP project in FP7 under
Contract Number: INFSO-ICT-247733
Duration: January 2010 – June 2012
Total Cost: € 14.8 m (4年 約 17億)
アーキテクチャ :ターゲットは LTE

GreenTouch

概要

Mobile VCE Core 5 Green Radio



The EARTH (Energy Aware Radio and
neTworking tecHnologies) project


Earth Project @ EU
メトリックに関する調査
Radio Resource Management (トラヒックに合わせて
基地局を制御)
relay やセルの配置など
https://www.ict-earth.eu/news/2010/02-24_EARTHPoster_ICT4EE.pdf
11
2
Mobile VCE @ UK

Mobile VCE (The Virtual Centre of Excellence in
Mobile and Personal Communications Limited


1996年に設立された非営利企業で,英国内外の移動体通
信関連企業や英国有数の大学等が産学連携による研究開
発事業に取り組んでいる
研究の目的


The goal of this research is to secure 100x reduction in energy
requirements for delivery of high data rate services, thereby
reducing CO2 emissions and Opex costs whilst enabling new
services.
It is investigating both architectural and individual
technological approaches.
12
Green Touch
Where is the Energy Used?



For the operator, 57% of
electricity use is in radio access
CO2 emissions per subscriber
per year3
Operating electricity is the
dominant energy requirement
at base stations
9kg
CO2
Operation
For user devices, most of the
energy used is due to
manufacturing
4.3kg
CO2
Embodied
energy
MTX
20%
13
Base station
2.6kg
CO2
8.1kg
CO2
Mobile
Data Centre
6%
Core
15%
RBS
57%
Retail
2%
3. Tomas Edler, Green Base
Stations – How to Minimize CO2
Emission in Operator Networks,
Ericsson, Bath Base Station
Conference 2008
14
15
16
17
3
18
19
Green Touch Initiative


無線通信トラヒックの大幅な増加により,ICTにおける
消費電力が増加しており,何らかの対策が必要
目標

Small cell

Large scale MIMO
通信ネットワークのエネルギー効率を現在の1000倍に向上
するために必要となる技術の創出

High Bandwidth

Relay



GreeNet Workshop (IEEE VTC2010 Fall)



エネルギー効率の1000倍向上は、インターネットを含む世界の通信
ネットワークを、現在の1日の消費電力でおおよそ3年間動作させるこ
とが可能な水準に相当

MIMO を有効活用する
新しい省電力化手法が必要となる
can provide the energy efficient communication

Our goal

セルサイズを小さくする
to specify by 2015 the architecture and demonstrate key
components needed to dramatically increase network energy
efficiency.
relay communication < direct one

Deployment of Antenna

Mainly focus on the L1 technology



How to distribute the antenna with micro/pico cell
Stayed at the initial study
Required wireless L2 solution
20
21
Green 有線関係のプロジェクト

米国




GENI
IEEE 802.3az Energy Efficient Ethernet


Challenge 6: Mobility, environmental
sustainability and energy efficiency
Challenge 3 - Components, systems, engineering

CANADA

“Networks, Energy, and Energy Efficiency,”
Bruce Nordman (Lawrence Berkeley National
Laboratory)

EURO FP7


米国:1st GENI Engineering Conference

CANARIE Green-IT Pilot
22
Oct. 9-11, 2007
http://www.geni.net/geni-engineeringconference/geni-engineering-conference.html
現在のインターネットにおける消費電力を調査し,
次世代ネットワークにおける研究課題であること
を提示
デバイス,リンク,アプリケーション/プロトコルなど
統合的なアプローチの必要性を指摘
23
4
IEEE 802.3az Energy Efficient Ethernet (1)
IEEE 802.3az Energy Efficient Ethernet (2)
“IEEE Works on Energy-Efficient Ethernet”




IEEE Computer, Vol. 40, No.5 pp. 21- 23
An IEEE 802.3 Energy Efficient Ethernet Study Group was
established in November 2006









This project addresses the increasingly critical need to improve the
energy efficiency of the Internet by focusing on the primary and
often neglected energy consumer, edge devices.

10 Gb/s と 1 Gb/s の電力消費量の差: 10 ~ 20 W
1 Gb/s と 100 Mb/s の電力消費量の差: 2 ~ 4 W
九工大での計測実験結果 : Cisco Catalyst 2970

南フロリダ大の K. Christensen など
http://www.csee.usf.edu/~christen/energy/main.html

Saving Potential (at the wall socket) by Ken
Christensen

The study group is currently exploring standardization of ideas
related to Adaptive Link Rate (ALR) now renamed as Rapid PHY
Selection (RPS).
The Energy Efficient Internet Project

概要
10 Mb/s : 0.2 [W]
100 Mb/s : 0.3 [W]
1 Gb/s : 3 [W]
帯域差と電力差の関係に注目し,適切なリンク速
度を設定することで,消費電力の削減を目指す
IEEE 802.3az で採用された ALRや,Proxy を利用した手
法を提案
24
25
IEEE 802.3az Energy Efficient Ethernet (3)

IEEE 802.3az Energy Efficient Ethernet (4)
Low Power Idle (LPI)


手法:リンクレートを変えずに、通信していない間はリンク
を低エネルギーモード(Idle状態)にする



PC のNICs


ある一定の期間(Ts = time to sleep)送信した後、Idle状態に移行
定期的に信号を送信し、リンクがリフレッシュを行わずに長期間休
止状態に陥ることがないようにする
事前定義された時間(Tw = time to wake)の経過後、リンクはアク
ティブに移行し、データ送信が可能

既存の auto-negotiation では 3 ~ 4 秒必要
通信速度をより高速に変更可能な手法が必要
RPS (Rapid PHY Selection)


リンクで接続される両端末に RPS を実装
MAC フレームハンドシェイクを利用してリンク速
度を変更
参考文献:[1] IEEE802.3 az Energy Efficient Ethernet : より環境に配慮したネットワークの構築
26
http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/cat4500/prodlit/pdf/white_paper_c11-676336.pdf
27
日本国内
IEEE 802.3az Energy Efficient Ethernet (5)

通信速度制御



グリーンネットワーク・システム技術研究開発プロジェクト(グ
リーンITプロジェクト) [NEDO]

制御方針の検討は,RPS 機構標準の範囲外
Dual-Threshold policy




低速データレートにより増加するパケット遅延をどの程度
許容できるか
If queue is above qHigh then switch to high rate
If queue is below qLow then switch to low rate

リンク速度の変更に技術的な課題
28
1.エネルギー利用最適化データセンタ基盤技術の研究開発
 a. データサーバの最適構成と進化するアーキテクチャーの開発
 b. 最適抜熱方式の検討とシステム構成の開発
 c. データセンタの電源システムと最適直流化技術の開発
 d. データセンタのモデル設計と総合評価
2.革新的省エネルギーネットワーク・ルータ技術の研究開発
 a. IT社会を遠望した、情報の流れと情報量の調査研究
独立行政法人産業技術総合研究所,名古屋大学,日本電気株
式会社
 b. 情報のダイナミックフロー測定と分析ツール及び省エネルギー
型ルータ技術の開発
アラクサラネットワークス株式会社,横河電機株式会社,株式会
社日立製作所 [再委託:九州工業大学]
 c. 社会インフラとしてのネットワークのモデル設計と総合評価
独立行政法人産業技術総合研究所,名古屋大学,日本電気株
式会社
30
5
31
32
33
34
35
36
6
37
38
九州工業大学
ネットワークデザイン研究センターの
取り組み
39
研究対象領域
コアネットワークに注目
エッジネットワーク
L3 以上
Proxy
コアネットワーク
TE/経路制御

エッジ
コア
リンク集約技術を
利用したスイッチ
省電力化手法
ポートスリープ手法
無線LAN の
省電力手法


RPS (IEEE 802.3az)
エッジネットワーク



L1, L2
41
トラヒック到着状態に応じた待機電力削除
コアネットワーク
 省電力化について十分な検討が行われておらず,コア
ネットワークにおいて有効な手法の検討が必要
コアネットワークの特徴

通信品質に対する要求が厳しい
Link Aggregation を利用して複数のリンクを束ねて転送性能を増強
スイッチはトラヒック量に関わらず,常に最大転送能力を使用
42
7
事前調査

研究目的
転送性能毎の消費電力を調査

スイッチの省電力化

SW1
logger
電力計
スイッチの転送性能を,トラヒック特性に応じて動
的に制御することで,省電力化を目指す

例:Intel の SpeedStep テクノロジ
48

46
転送性能の動的制御
44

42
消費電力 (W)
40
トラヒックなし
LACP (Link Aggregation Control Protocol) で接
続されたスイッチ間を想定
38
トラヒックあり
36
34
転送性能に応じた制御
を行えば,省電力化は
可能
トラヒックに応じて,動的にリンク本数を決定することで,
消費電力の削減を目指す
32
30
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
接続台数 (台)
43
44
Estimation Scheme
LACP の改良
以下のような機能を追加
Arrival Rate {b/s]

τ
(3) Advertise the number
of physical links
LACP DU
(1) Traffic Measurement
time
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
T
(2) Estimation
Aggregator
# of links
Aggregator
(4) Re-form a logical link
45
推定手法 (1)
提案手法 (2)
到着パケット量を 1 msec 毎に計測しスループットを算出



τ毎に計測したスループットの内,ピーク値を記録
リンク制御間隔ごとに ピークスループットのヒストグラムを作成
Arrival Rate [b/s]

1 msec.
46
作成したヒストグラムについて,予め定めておく閾値に
基づいてリンク本数を決定
τ
閾値 90 %
W
次のリンク帯域
は7本に決定
time
制御間隔 T
Gb/s
ヒストグラムに
1
47
2
3
4
5
6
7
8
48
8
提案手法 (3)
Arrival Rate [b/s]
任意に定めるリンク制御周期T毎にリンク数を
動的に切り替え

過去の履歴を利用できるよう既存手法を改良
推定した値と前回利用した値の
指数加重平均を計算

τ
Xt’ = ( 1 – α) Xt-1 + αXt
α = 0.2
time

T
T
T
T
T
T
T
T
MAXEL (Maximum of EWMA and Latest estimate)
EDCL (EWMA or Drastically Changed Latest estimate)

T
T
T
T
T
T
T
T
49
50
シミュレーション環境
提案手法 : EDCL

推定した値と指数加重平均の差をとる



一定の値β以上
推定した値
一定の値β以下
指数加重平均
β = 1 Gb/s
Xt : 既存手法での推定値
Xt-1 : 前回利用した値
Xt’ : 加重平均値
0≦α≦1
推定した値と指数加重平均の取り扱いについて,
以下の 2 手法を検討

# of links

改良手法の概要
Xt =
Xt
Xt’

実トラヒックを用いて有効性を調査
tcpdumpによりトレースしたトラヒックを用いて
シミュレーションを行う
EDCL を用いる

(|Xt ー Xt|’ > β)
(|Xt ー Xt|’ ≦ β)

Xt : 既存手法での推定値
Xt : 利用する値
Xt’ : 加重平均値

シミュレーションパラメータ
微小な変化には追随せず平均的なリンク数に
設定できる
シミュレーション時間
240 秒
物理リンク1本あたりの速度
100 Mb/s
リンク制御期間
0.8 秒
α (指数加重平均のおもみ)
0.2
β (Diff手法での閾値)
100 Mb/s
リンク変更回数を減少させ
安定した通信性能が期待できる
51
52
Demonstration System
シミュレーション結果 (トラヒックトレース)
bond0
平均トラヒック量 130.69 Mb/s
平均使用リンク数 3.48 本
リンク変更回数 5 回
パケット廃棄率 0 %


eth2~
eth9
bond0
GREEN2
GREEN1
リンク本数が8本と
想定した場合
リンクの削減率は
約56.5%
Traffic by Iperf
パケット廃棄を抑えつつ省電力化を達成できる
GREEN4
EDCL は実環境でも有効である
53
GREEN3
Dynamic Link Control with Chaging Traffic for Power Saving, Y. Fukuda, T, Ikenaga, H. Tamura, M. Uchida,
54
K. Kawahara, Y. Oie, The 34th IEEE Conference on Local Computer Networks (LCN)
9
Demonstration (1)
Demonstration (2)
55
56
まとめ
Power Consumption of the Demo. system
The power consumption of GREEN1.

81

80
Power [W]
動的な転送性能制御によるスイッチの省電力化
既存スイッチの事前調査
79

78

Power rises with
the increase of the
transmission rate
77
76

トラヒック特性の計測と推定

75

74
0
200
400
600
800


This result shows the possibility of power conservation with a
network itself by adapting the transmission capacity to arrival
traffic
ピークスループットから推定
十分な性能を達成可能
デモシステム
Transmission Rate [Mb/s]

転送容量毎に消費電力が異なる
トラヒック特性に応じて,転送性能を動的に制御すれば,
スイッチにおける消費電力を削減できる
十分な可用性を持つ
57
58
無駄な消費電力量を削減するRadio On Demand Networksの研究開発
研究目的
無線機器の"つけっぱなし"やリソースの"
無駄づかい"による無線ネットワークの
無駄なCO2排出量を大幅に削減する
無線LAN における省電力化手法
研究開発の概要
~無線ネットワークのつけっぱなしや無駄づかいをなくす~
スリープ制御の対象範囲
LAN
Power
Supply
Host CPU
System
WLAN
ウェイクアップ制御
Wake-up
Receiver
Wake-up
Signal
オンデマンド無線基地局
•超低消費電力なWake-up Receiver
で待機するスリープ状態を持ったオンデ
マンド無線基地局による、オンデマンド
ネットワーク制御技術
Wake-up Signalを識別し基地局機能を稼働
Wake-up Signal
必要に応じて、
端末が基地局をウェイクアップ
Wakeup!
•ウェイクアップ機能とスリープスケ
ジューリング機能による、無線機器の消
費電力量削減技術
•ネットワーク機器間連携機能と、通信
パラメーター制御による、用途や好みに
応じた省電力ネットワーク運用技術
Wakeup!
未使用時は自動的にスリープ
機器連携と通信パラメータ制御で、
無駄の少ないネットワーク運用
60
10

無線LAN における帰属集約を
利用した省電力化手法
目的


提案手法(MELU: Minimizing Expected Local Utilization)

APのスリープ機会を増加させ,消費電力を削減
U 
手法





i
APに帰属している端末が存在する場合であっても
負荷が低い場合には
帰属している端末を
近隣のAPへ帰属先変更し
AP(a)
AP(b)
その後,APはスリープ
STA(a)

AP(a)
U=20%
STA
61
i

Di
100  0.44  R  6  
Ri

 D : データ送信レート

 R : 接続レート
i
STA
AP(b)
STA(b)
(48 Mb/s)

STA
STA
63
i

Di
100  0.44  R  6  
Ri

 D : データ送信レート

 R : 接続レート


STA
AP(b)
STA(b)
(24 Mb/s)
STA
64
トラヒックの発生/停止
端末の離脱

STA(b)
(48 Mb/s)
AP(c)
U=50%
U=77%
U=27%

Sleep
AP(b)
 D : データ送信レート

 R : 接続レート
ランダムな端末配置
網内の状態が時間と共に変化

端末の帰属先を変更した後のAPの
利用率 U が最小となるAPを選択
AP(a)
U=20%
U=35%
62
一般的な環境を想定した評価
APのチャネル利用率( U )を算出
U 
STA
Di
100  0.44  R  6  
Ri
AP(a)
U=20%
提案手法(MELU: Minimizing Expected Local Utilization)

STA(b)
(54 Mb/s)
端末の帰属先を変更した後のAPの
利用率 U が最小となるAPを選択
AP(c)
U=50%
U=15%
AP(c)
U=50%
APのチャネル利用率( U )を算出
U 
端末の帰属先を変更した後のAPの
利用率 U が最小となるAPを選択
AP(a)
U=20%
U=35%
AP(b)
U=10%
提案手法(MELU: Minimizing Expected Local Utilization)
APのチャネル利用率( U )を算出
U 
 D : データ送信レート

 R : 接続レート
Di
100  0.44  R  6  
Ri
端末の帰属先を変更した後のAPの
利用率 U が最小となるAPを選択
提案手法(MELU: Minimizing Expected Local Utilization)

APのチャネル利用率( U )を算出

AP(c)
U=50%
徐々に稼働端末数
(=トラヒック量)を減らす
徐々にAPがSleep
帰属集約手法を用いることで
Sleepが加速されることを
確認する
ソサイエティ大会へ
STA
65
67
11
シミュレーションモデル




STA: 10 – 50 台
AP: 4 台
IEEE 802.11a
初期状態:
STAはRSSIに従いAPに接続
ROD
50 m

AP1
AP2
AP3

STAs

100 s
AP4
トラヒック



STA から Node へ CBRを発生
発生時間:sim 開始から1 s 後
継続時間:平均 50 s の
指数分布に従う
5
7
9
20
54
48
36
24
25
40
50
68
60
18
12
9
6
68
69
1.3
2
1
0

結果:消費電力量
ROD with MELU
ROD
3
1.1

0.8
0.7

50
* 香川 翔一,阿部 憲一,伊藤 哲也,小室 信喜,阪田 史郎,「無線 LAN アクセスポイントにおける起動時間を考慮した
スリープ制御」,電子情報通信学会 技術研究報告,Vol. 111, no. 196, NS2011-76, pp. 97-102, 2011年 9月
71
Conclusion

チャネル利用率を指標とした端末帰属集約手法
MELU (Minimum Expected Local Utilization)
トラヒック増加と消費電力の上昇


提案手法を用いることで,より長い時間APが
スリープでき,APの消費電力削減に
寄与できることを明らかにした

今後の課題

20
30
40
The number of STA
APの総消費電力を大きく削減可能
シミュレーション評価

10 % 削減
0.6
10
端末帰属集約手法の有効性について調査

・アクティブ: 8.0 Wh *
・スリープ: 1.2 Wh *
0.9
まとめ

APの消費電力量
40 % 削減
1
10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
Elapased time [s]
帰属集約を行うことにより,
早い段階でのAPのスリープを実現

ROD with MELU
ROD
without ROD
1.2
70

通信しているSTAが1台になると
APはMELU方式によって端末集約を実施
Table 1. ノード間距離に応じた伝送レート
距離 伝送レート 距離 [m] 伝送レート
[m]
[Mb/s]
[Mb/s]
結果:スリープAP台数の変化(STA10台)
4
通信しているSTAが0台になるとAPがスリープ
ROD with MELU
シミュレーション時間



Node
ネットワーク構成


wired
QualNet 4.5.1
Power Consumption [Wh]

評価対象
シミュレータ
The number of sleeping AP

国内外の研究動向

複数端末の帰属先変更方式について
帰属先変更アルゴリズムの改良


72
72
ICTの普及に伴い,トラヒック量はさらに増大し,結
果として消費電力も増えると予測される
既存の取り組みに加えて,ネットワーク側での省エ
ネ技術への取り組みが必要
無線/有線
IEEE 802.3az,The Energy Efficient Internet Project
九州工業大学 ネットワークデザイン研究センターの
取り組みの紹介
74
12