公益財団法人日本オペラ振興会

折江忠道新公演監督(平成 28 年度より総監督)を迎え、
新体制の藤原歌劇団が始動します!
折江忠道 Tadamichi ORIE /バリトン
東京芸術大学卒業、同大学大学院修了。渡伊しミラノ・ヴェルディ音楽院で学ぶ。1982 年、83 年アレッサンドリア国際コンクール優勝。
1982 年ヴィオッティ国際コンクール第 2 位。82 年のコンクールの優勝によりアレッサンドリア劇場「ドン・ジョヴァンニ」のタ
イトルロールでオペラデビューを飾り、以来ヨーロッパ各地の歌劇場で「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」
「リゴレット」などの主要な
役で活躍。藤原歌劇団では 88 年「ラ・トラヴィアータ」のジェルモンで大成功を収め、同役は持ち役の一つとして度々歌っている他、
「マクベス」
「ドン・カルロ」
「トスカ」
「ルチア」
「愛の妙薬」
「ランスへの旅」などで好評を博している。15 年 1 月には「ファルスタッフ」
タイトルロールを歌い、大成功を収めた。日本を代表するプリモ・バリトンとして活躍を続けている。15 年 4 月より藤原歌劇団公
演監督に就任、16 年より総監督に就任予定。第 16 回ジロー・オペラ賞受賞。藤原歌劇団団員。昭和音楽大学教授。東京都出身。
公益財団法人日本オペラ振興会
平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
藤原義江を中心とする日本の代表的な歌手たちとスタッフによって、1934 年6月日比谷公会堂においてプッ
チーニの「ラ・ボエーム」が上演され、藤原歌劇団が誕生しました。以来、わが国初の本格的オペラ団体とし
て今日まで公演活動を継続し、藤原歌劇団・日本オペラ協会で日本初演を含む 100 作品を超えるオペラをこれ
までに上演し、特にイタリア・オペラを主軸とする公演路線は広く親しまれています。
藤原義江は人気テノールとして主役で活躍するかたわら、初代総監督として 38 年間藤原歌劇団を統率し、
日本のオペラ界の先駆者として偉大な功績を残しました。1985 年より三代目総監督にテノールの第一人者五十
嵐喜芳が就任し、名作を中心にオペラの普及を目指し、適材適所で外来アーティストを起用した国際レヴェル
の舞台、また、1986 年から日本で初めて字幕を導入して新風を吹き込むなど、画期的成功を収めました。
2003 年より藤原歌劇団バス歌手の岡山廣幸が公演監督に就任し、「ロメオとジュリエット」「アドリアーナ・ル
クヴルール」
「ラ・ジョコンダ」などを初めて取り上げる一方、2003 年からは意欲的にロッシーニ作品を上演
し続けました。近年では、2014 年に藤原歌劇団創立 80 周年記念公演として 1 月にロッシーニの「オリィ伯爵」
初上演、6 月、11 月には藤原歌劇団の歴史あるプロダクションであるプッチーニの「蝶々夫人」「ラ・ボエーム」、
2015 年 1 月にはヴェルディの「ファルスタッフ」新演出とイタリア・オペラの高水準での上演を続け、益々
世評を高めています。今シーズンは高評を頂いた再演ものからニュープロダクションまで、益々進化を続ける
藤原歌劇団を感じて頂ける舞台となるでしょう。
日本オペラ協会は大賀寛総監督のもと、55 年間に渡り多くの作品を輩出して参りました。委嘱・舞台初演作
品としては、再演数が9回にも及ぶ「春琴抄」を始め、「葵上」「天守物語」「高野聖」などを文化庁・NHK の
委嘱で生み出すと同時に、いわゆる 名作 と呼ばれる「夕鶴」や「袈裟と盛遠」
「修禅寺物語」などを改訂・再演し、
作品を深めるとともに日本オペラとしてのレパートリーを整え、日本の文化創造を目的として取り組んでいま
す。今シーズンはシリーズ No.76 として、水野修孝作曲の「天守物語」を上演致します。2013 年にも取り上
げた演目で、通算8回目の上演となる作品です。
今後とも藤原歌劇団・日本オペラ協会を何卒宜しくお願い申し上げます。
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80 周年を終え、より幅広い世代の皆様にオペラを楽しんでいただけるよう、価格改訂を実施!
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A席…14,800 円 → 12,800 円(2,000 円割引)
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公益財団法人日本オペラ振興会
藤原歌劇団・日本オペラ協会
2015 年度 公演ラインナップ
◆アルテリッカしんゆり 2015 藤原歌劇団公演
ヴェルディ作曲
2015 年
「ラ・トラヴィアータ
」オペラ全3幕〈字幕付き原語上演〉
∼椿姫∼
4 月 25 日(土)・26 日(日)14:00 テアトロ・ジーリオ・ショウワ
指 揮:田中祐子 演 出:岩田達宗
出 演:25 日=佐藤亜希子、西村 悟、牧野正人、鳥木弥生、松浦 健、東原貞彦、柿沼伸美、久保田真澄、吉田郁恵
26 日=光岡暁恵、小山陽二郎、森口賢二、丹呉由利子、井出 司、田中大揮、水野洋助、若林 勉、 村 恵
合 唱:藤原歌劇団合唱部 バレエ:スターダンサーズ・バレエ団 管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
◆藤原歌劇団共同制作公演
ロッシーニ作曲
2015 年
「ランスへの旅」オペラ1幕〈字幕付き原語上演〉 ニュープロダクション
7 月 3 日(金)18:30・4 日(土)14:00・5 日(日)14:00 日生劇場
指 揮:アルベルト・ゼッダ 演 出:松本重孝
出 演:3&5日=佐藤美枝子、鳥木弥生、光岡暁恵、清水知子、小山陽二郎、曽我雄一、彭 康亮、久保田真澄、
三浦 克次、牧野 正人 4日=砂川涼子、向野由美子、清水理恵、平野雅世、中井亮一、岡坂弘毅、伊藤貴之、
安東玄人、森口賢二、谷 友博 他
合 唱:藤原歌劇団合唱部 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
◆藤原歌劇団公演
ヴェルディ作曲
2015 年
「仮面舞踏会」オペラ全3幕〈字幕付き原語上演〉
12 月 5 日(土)・6 日(日)14:00
Bunkamura オーチャードホール
指 揮:佐藤正浩 演 出:粟國 淳
出 演:5日=西村 悟、小川里美、堀内康雄、高橋薫子、鳥木弥生
6日=藤田卓也、山口安紀子、森口賢二、オクサーナ・ステパニュック、二渡加津子 他
合 唱:藤原歌劇団合唱部 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
◆藤原歌劇団公演
プッチーニ作曲
2016 年
「トスカ」オペラ全3幕〈字幕付き原語上演〉 ニュープロダクション
1 月 30 日(土)・31 日(日)14:00
東京文化会館大ホール
指 揮:柴田真郁 演 出:馬場紀雄
出 演:30 日=野田ヒロ子、村上敏明、折江忠道 31 日=佐藤康子、笛田博昭、須藤慎吾 他
合 唱:藤原歌劇団合唱部 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
◆日本オペラ協会公演
水野修孝作曲
2016 年
「天守物語」オペラ 1 幕 ニュープロダクション
3 月 5 日(土)・6 日(日)14:00
指 揮:山下一史 演 出:荒井間佐登 詳細未定
新国立劇場中劇場
アルテリッカしんゆり 2015
藤原歌劇団公演
ヴェルディ作曲 オペラ全3幕〈字幕付き原語上演〉
2015 年 4 月 25 日(土)・26 日(日)両日 14:00 開演
会場:テアトロ・ジーリオ・ショウワ[小田急線新百合ケ丘駅南口より徒歩 4 分]
SS¥13,800 S¥9,800 A¥6,800 B¥3,800
指 揮:田中祐子 演 出:岩田達宗
4/25
4/26
ヴィオレッタ
Violetta Valéry
佐藤亜希子
光岡暁恵
アルフレード
Alfredo Germont
西 村 悟
小山陽二郎
ジェルモン
Giorgio Germont
牧野正人
森口賢二
フローラ
Flora
鳥木弥生
丹呉由利子
ガストン
Gastone
松 浦 健
井 出 司
ドゥフォール
Barone Douphol
東原貞彦
田中大揮
ドビニー
Marchese d'Obigny
柿沼伸美
水野洋助
グランヴィル
Dottore Grenvil
久保田真澄
若 林 勉
アンニーナ
Annina
吉田郁恵
村 恵
合 唱:藤原歌劇団合唱部 バレエ:スターダンサーズ・バレエ団
管弦楽:テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ
合唱指揮:須藤桂司 美術:島次郎 衣裳:半田悦子 照明:大島祐夫 舞台監督:佐藤公紀
振付:小山久美 副指揮:水戸博之 演出助手:喜田健司
藤原歌劇団の“十八番”がテアトロ・ジーリオ・ショウワで返り咲く̶
川崎市北部の新百合ヶ丘地区はオペラ劇場である昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワをはじめとして川崎市アー
トセンター、麻生区民センターなど数多くの劇場がある街であり、毎年ゴールデンウイーク期間中に開かれる芸術祭、ア
ルテリッカしんゆりも恒例行事として地域に定着して参りました。7 回目を迎える本年は当団の最も得意とするオペラ「ラ・
トラヴィアータ∼椿姫∼」を上演し芸術祭に参加致します。プロダクションは 2013 年 9 月に新国立劇場で幕を開けた岩
田達宗によるもので今回さらに改良を重ねてグレードアップを図ります。指揮には若手女流指揮者として近年目覚ましい
活躍を始めた田中祐子を抜
し、タイトルロールには 2013 年公演にも出演し喝采を浴びた佐藤亜希子とルチア等を当た
り役としている光岡暁恵が初役で臨み、その他西村悟、小山陽二郎、牧野正人、森口賢二ら実力ある歌手達の出演となり
ます。藤原歌劇団では名作オペラをオーソドックスな形で上演し地域の皆様に廉価でお届けします。
主催:公益財団法人日本オペラ振興会 共催:川崎・しんゆり芸術祭 2015 実行委員会
協力:小田急電鉄株式会社 後援:音楽のまち・かわさき推進協議会/ NPO 法人しんゆり・芸術のまちづくり/ tvk
あらすじ
舞台は 19 世紀のパリ。パリの高級娼婦ヴィオレッタは南仏出身の若者アルフレードと恋に落ち本当の幸せを見出す。し
かし彼の父の願いにより二人は引き離されヴィオレッタはアルフレードに知らせず彼の元を去る。それと知らぬアルフ
レードはパリで彼女をなじるがヴィオレッタは本心を明かさず耐えている。本当のことを知ったアルフレードは死の床に
ついているヴィオレッタの元に駆けつけ、彼女は再会を喜ぶが、息絶えてしまう。
藤原歌劇団初登場の指揮者・田中祐子、
ヴィオレッタには前回好演を見せた佐藤亜希子、当団初役の光岡暁恵が臨む
主要出演者プロフィール
田中祐子 Yuko TANAKA(指揮)
東京藝術大学大学院指揮科修士課程修了。第 16 回東京国際コンクール「指揮」入選。第 51 回ブザンソン国際指揮者コンクー
ル、第 5 回ショルティ国際指揮者コンクール、共にセミファイナリスト。指揮を尾高忠明、広上淳一、高関健、汐澤安
彦の各氏に師事。ピアノを隈本浩明氏に師事。これまで、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィ
ルハーモニー交響楽団、日本センチュリー交響楽団、札幌交響楽団、九州交響楽団、京都市交響楽団、広島交響楽団、
群馬交響楽団、山形交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団等、国内の主要オー
ケストラに頻繁に客演を続けている。2013 年にはクロアチア国立歌劇場リエカ管弦楽団に招かれヨーロッパデビューを
果たす。同年、日本フィルと「メサイア」全曲を演奏し、好評を博す。2014 年に客演したセントラル愛知交響楽団の定
期演奏会の模様はNHK−FM「ブラボー・オーケストラ」にて全国放送される。またオペラの分野では、日生劇場、東
京室内歌劇場、モーツァルト劇場等各地のオペラ団体にて副指揮・音楽スタッフとして参加。その他、2012 年単身渡独し、
主にベルリン、ミュンヘンにて語学研修・見聞を広め、近年はチェンバロの演奏を通じてバロック音楽の研究を進めて
いる。今後は東フィル、新日本フィル、日本フィル、アンサンブル金沢、日本センチュリー響、京響、九響など各地のオー
ケストラと多数の共演を予定している。今回が藤原歌劇団デビューとなる。愛知県出身。
佐藤亜希子 Akiko SATO(ヴィオレッタ/ 25 日)
洗足学園音楽大学卒業、同大学専攻科終了。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第 14 期生修了。平成 18 年度文化庁新
進芸術家海外留学制度研修員としてイタリアのミラノに留学。第 3 回ジュリオ・ネッリ国際声楽コンクール入賞。大里洋子、
中山早智恵、ヨウコ タケダ、E. オブラスツォア、南條年章の各氏に師事。藤原歌劇団には、04 年「イル・カンピエッロ」
のルシエータでデビュー後、
「ラ・トラヴィアータ」フローラ、
「アドリアーナ・ルクヴルール」ジュヴノなどで出演を重ね、
渡伊。帰国後、10 年「カルメル会修道女の対話」ブランシュに主演。11 年帝国ホテル主催ジ・インペリアル・オペラで「ラ・
トラヴィアータ」のヴィオレッタを経て、13 年「ラ・トラヴィアータ」の同役に抜 され絶賛されたのは記憶に新しい。
ベルカント・スタイルのプリマドンナを最も得意としており、これまでに「ビアンカとフェルナンド」「マリア・ストゥ
アルダ」
「ルクレツィア・ボルジア」
「異国の女」などのタイトルロールの他、
「アイーダ」
「イル・トロヴァトーレ」
「カルメン」
「ラ・ボエーム」などにも出演し、いずれも絶賛を博している。海外では 09 年イタリア・キエーティのマッルチーノ劇
場にてローマ歌劇場の共同制作「トゥーランドット」のリューでイタリアデビューを果たし、大成功を収めた。その他、
日本フィルハーモニー交響楽団、熊川哲也 K バレエカンパニー公演「第九」、群馬交響楽団「ヨハネ受難曲」など各種コ
ンサートでも幅広く活躍している。10 年には南條年章オペラ研究室主催で初のソロリサイタルを開いた。役に対する真
な姿勢と舞台栄えする容姿で、今後の活躍が期待される新進気鋭のソプラノ。藤原歌劇団団員。神奈川県出身。
光岡暁恵 Akie MITSUOKA(ヴィオレッタ/ 26 日)
昭和音楽大学卒業、同大学大学院修了。平成 14 年度文化庁新進芸術家国内研修員、2004 年から 2 年間、文化庁新進芸
術家海外留学制度研修員としてイタリアのミラノに留学。2007 年からスイス・チューリッヒ歌劇場のオペラ研修生 IOS
メンバーとして 2 年間研鑽を積む。Bunkamura/ 産経新聞主催「第 2 回オペラティックバトル」で女声部門第 1 位。第
39 回日伊声楽コンコルソ第 3 位。スイス留学中の 08 年、静岡オペラ国際コンクールにて日本人初の優勝、同時にオーディ
エンス賞、三浦環特別賞の三冠を獲得。これまでに中川順子、故・五十嵐喜芳、P. フィアミンゴ、D. マッツォ−ラの各
氏に師事。2000 年昭和音楽大学オペラ公演
「愛の妙薬」のアディーナでオペラデビューし、その後も同公演では 2002 年「夢
遊病の娘」アミーナ、04 年「ルチア」タイトルロールなど主役を好演。藤原歌劇団には、06 年「ランスへの旅」のフォルヴィ
ル伯爵夫人でデビューし成功を収め、若手ソプラノとして注目される。帰国後、11 年「ルチア」のタイトルロールで大
成功を収め、「夢遊病の女」「オリィ伯爵」
「ファルスタッフ」に出演している。その他、「第九」
、「メサイア」ソロや各
種コンサートなどに多数出演し、13 年静岡県などが主催する第 4 回県民オペラ「夕鶴」のつうに出演し高い評価を得る。
海外では、チューリッヒ歌劇場こどものためのオペラ「魔笛」の夜の女王などに出演し好評を博した他、アメリカ・ボ
ルチモア市で開催された川崎市・ボルチモア市姉妹都市提携 30 周年記念コンサート、クロアチアのザグレブ国立歌劇場、
イタリア・ヴィチェンツァのオリンピコ劇場のコンサートに出演するなど国際的な活躍を見せている。第 39 回川崎市ア
ゼリア輝賞受賞。藤原歌劇団団員。埼玉県出身。
「ランスへの旅」共同制作公演
2015 年 7 月 3 日(金)18:30・4 日(土)14:00・5 日(日)14:00
会場:日生劇場
S¥14,800 A¥12,800 B¥9,800 C¥5,800 D¥3,000
指 揮:アルベルト・ゼッダ 演 出:松本重孝
コリンナ
メリベーア侯爵夫人
フォルヴィル伯爵夫人
コルテーゼ夫人
騎士ベルフィオーレ
リーベンスコフ伯爵
シドニー
ドン・プロフォンド
トロンボノク男爵
ドン・アルヴァーロ
ドン・プルデンツィオ
ドン・ルイジーノ
デリア
マッダレーナ
モデスティーナ
ゼフィリーノ
アントーニオ
Corinna
Marchesa Melibea
Contessa di Folleville
Madame Cortese
Cavalier Belfiore
Conte di Libenskof
Lord Sidney
Don Profondo
Baron di Trombonok
Don Alvaro
Don Prudenzio
Don Luigino
Delia
Maddalena
Modestina
Zefirino
Antonio
7/3,5
佐藤美枝子
鳥木弥生
光岡暁恵
清水知子
小山陽二郎
曽我雄一
彭 康 亮
久保田真澄
三浦克次
牧野正人
柿沼伸美
真野郁夫
山口佳子
河野めぐみ
但馬由香
藤原海考
立花敏弘
7/4
砂川涼子
向野由美子
清水理恵
平野雅世
中井亮一
岡坂弘毅
伊藤貴之
安東玄人
森口賢二
谷 友 博
押川浩士
所谷直生
宮本彩音
松 浦 麗
楠野麻衣
井 出 司
清水良一
合 唱:藤原歌劇団合唱部 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮補:園田隆一郎 美術:荒田 良 衣裳:前岡直子 照明:服部 基 舞台監督:菅原多敢弘 他
初演から 160 年の時を越えて蘇った超絶技巧の傑作がここに̶
大阪国際フェスティバル、日本を代表するオペラ団体「藤原歌劇団」、2015 年に創立 100 周年を迎える大阪音楽大学、
50 年の歴史を刻む東京・日生劇場、そして近年ますます国際的評価を高めているイタリア・ペーザロ市の「ロッシーニ・
オペラ・フェスティバル」による国際共同プロジェクトとして、イタリア・ベルカント(
「美しい歌」の意味)
・オペラの金字塔、
ロッシーニ作曲オペラ「ランスへの旅」を新たに制作します。 ロッシーニの神様 と世界中の音楽家たちが敬愛する指
揮者アルベルト・ゼッダ氏(1928 ∼)を迎え、国内外の、今が「旬」の若いオペラ歌手たちが、ロッシーニの最高傑作「ラ
ンスへの旅」を上演。出演する歌手は、毎夏ペーザロ市で行われる若手音楽家育成プロジェクト「アカデミア・ロッシニアー
ナ」出身の外国人歌手、マエストロ・ゼッダによるオーディションで選考される日本の若手歌手ら全部で 17 人。イタリア・
オペラとロッシーニ研究の第一人者ゼッダ氏の冴えた棒さばき、超絶技巧と優れた音楽性が要求されるロッシーニの音楽、
めくるめくベルカントの声の
宴、と聴きどころ満載です。大阪から東京、そして世界へ―。日伊共同プロジェクトのお
披露目は、2015 年 4 月 18 日フェスティバルホール。同 7 月には東京・日生劇場で上演する。
主催:公益財団法人日本オペラ振興会/朝日新聞文化財団/朝日新聞社/フェスティバルホール/公益財団法人ニッセイ文化振興財団/
東京フィルハーモニー交響楽団/大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウス 特別協賛:大和ハウス工業
あらすじ
時はブルボン王朝が復活した 1825 年のフランス。シャルル 10 世の戴冠式前日、フランスの有名な保養地プロムビエー
ルにある温泉宿「金の百合亭」には、ヨーロッパ中の貴族たちが集まり、戴冠式が行われるランスへ旅立とうとしている。
宿の女主人コルテーゼ夫人は各国のセレブたちにホテルの評判をアピールしようと、女中頭マッダレーナや侍医ドン・プ
ルデンツィオら使用人たちに発破をかける。最新ファッションに夢中なパリ生まれのフォルヴィル伯爵夫人、熱烈な音楽
愛好家トロンボノク男爵、骨董マニアの学者ドン・プロフォンド、スペインの提督ドン・アルヴァーロ、ポーランドの未
亡人メリベーア侯爵夫人、ロシアの将軍リーベンスコフ伯爵、ローマの有名な女流即興詩人コリンナ、生真面目なイギリ
スの軍人シドニー 、フランスの若い騎士ベルフィオーレ…。恋あり歌あり、個性たっぷり、魅力的な登場人物たちが他
愛もないドタバタ劇を繰り広げる。ところが、客をランスへ運ぶはずの馬が一頭も わないことが発覚。一同大騒ぎにな
るが、はたして…。
世界的マエストロ、アルベルト・ゼッダが作り上げるロッシーニは必見。
藤原歌劇団の総力を挙げたキャスティングにも注目!!
主要出演者プロフィール
アルベルト・ゼッダ Alberto ZEDDA(指揮)
イタリアのミラノ生まれ。ミラノにて音楽と人文学を学ぶ。1957 年、イタリア国営放送 RAI 主催の若手指揮者のための
国際コンクールで優勝し、イタリア内外の主要な劇場、音楽団体より招かれ活動が始まる。国内外でコンサート活動の
一方、オペラ指揮者としても傑出したキャリアを展開し、スカラ座、ローマ歌劇場、ナポリ・サン・カルロ劇場などイ
タリアの主要歌劇場、ロイヤル・オペラハウス、ウィーン国立歌劇場、サンフランシスコ・オペラをはじめ、パリ、ベルリン、
ミュンヘン、ハンブルク、アムステルダム、リスボン、プラハ、ワルシャワ、マドリッド、バルセロナなど欧米各地の
歌劇場で国際的に活躍。特に、イタリア・オペラ・レパートリーに対する主席客演指揮者としてベルリン・ノイエ・ドイツ・
オペラで 1961 ∼ 63 年まで、ニューヨーク・シティ・オペラで 1967 ∼ 69 年まで定期的に招かれた。また、録音もオペラ、
交響曲、室内楽と多岐に渡る。演奏活動と共に常に音楽学への研究にも積極的に取り組み、基本的にはバロック音楽と
19 世紀前半からのオペラ、オラトリオ、カンタータ(特にロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ)の批
判校訂版編纂に幅広く関わり高く評価されている。現在は、ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティヴァル芸術監督、
ペーザロのロッシーニ・アカデミー学長を務めている。藤原歌劇団には 2005 年に初登場して「ラ・チェネレントラ」を指揮。
以後、2006 年「ランスへの旅」、2008 年「どろぼうかささぎ」
(日本初演)、2010 年「タンクレーディ」
、2011 年「セビリャ
の理髪師」、2012 年「フィガロの結婚」、2015 年「ファルスタッフ」を手掛け、いずれも高い評価を得ている。来日を
重ねるごとに日本での人気も高まり、80 歳を越え益々エネルギッシュなその指揮ぶりで喝采を浴びている。
ⓒ武藤章
佐藤美枝子 Mieko SATO(コリンナ/ 3&5 日)
武蔵野音楽大学卒業。日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第 9 期生修了。1997 年∼ 99 年五島記念文化財団の奨学生と
してローマに留学。第 30 回日伊声楽コンコルソ第2位。第 64 回日本音楽コンクール声楽部門第1位、同時に増沢賞、
海外派遣特別賞受賞。在伊中、フランコ・コレッリ国際声楽コンコルソ入選。96 年第7回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。
98 年第 11 回チャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門第1位。99 年第9回出光音楽賞受賞。第 10 回新日鐵音楽
賞フレッシュアーティスト賞受賞。第 2 回ロシヤ歌曲賞受賞。これまでに安部洋子、土谷正公、浦野りせ子、菊池英美、
南條年章、松本美和子、故 L. フランカルディ、
N. ボナヴォロンタ、G. パスティネ、S. クライマーの各氏に師事。94 年サヴィ
リアーノ市立歌劇場「ラ・トラヴィアータ」のヴィオレッタ役、95 年イタリア・ローマ市マンツォーニ劇場「リゴレット」
のジルダ役でそれぞれにオーディション合格し出演。99 年新国立劇場に「カルメン」のミカエラでデビュー。藤原歌劇
団には 2000 年 1 月「ルチア」のタイトルロールでデビューを飾り絶賛を博した後、
「ラ・トラヴィアータ」ヴィオレッタ、
「リ
ゴレット」ジルダ、「オリィ伯爵」アデールなどに出演し、絶賛を博した。日本オペラ協会には 08 年に「美女と野獣」
の絹でデビュー。その他、新国立劇場「魔笛」の夜の女王をはじめ数々のオペラに出演。日本を代表するソプラノとし
てNHKニューイヤー・オペラコンサートをはじめとする各種コンサート、リサイタルなどで華々しく活躍している。「至
上のルチア」「アリア」「日本歌曲集・さくら横ちょう」「チャイコフスキー歌曲集」「ああ、信じられないわ∼オペラ・
アリア集」などのCDをリリースしている。藤原歌劇団団員。大分県出身。
砂川涼子 Ryoko SUNAKAWA(コリンナ/ 4 日)
武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。第 10 回(財)江副育英会オペラ奨学生として 2001 年∼04 年までイタリアに留学。
五島記念文化財団の奨学生として 05 年より 1 年間再度イタリアに留学。第 34 回日伊声楽コンコルソ優勝。第 69 回日本音
楽コンクール第 1 位。06 年第 12 回リッカルド・ザンドナイ国際声楽コンクールでザンドナイ賞受賞。平良勝、大滝雄志、
R. ケッテルソン、林康子の各氏に師事。2000 年新国立劇場小劇場オペラ「オルフェオとエウリディーチェ」のエウリディー
チェで本格的オペラ・デビューを飾る。イタリアで研鑽を積みながら、01 年藤原歌劇団に「イル・カンピエッロ」のガスパ
リーナでデビューし、新国立劇場で「トゥーランドット」リュー、
「ドン・ジョヴァンニ」ツェルリーナ、
「ドン・カルロ」天よりの声、
「カルメン」ミカエラ、「魔笛」パミーナに出演し、「ホフマン物語」アントニアは 03 年公演でカヴァーとして控え、最終公演
に代役出演して絶賛を博し、05 年の再演では本キャストで大成功を収めた。藤原歌劇団には「イル・カンピエッロ」ニェーゼ、
「ランスへの旅」コリンナ、
「フィガロの結婚」伯爵夫人、
「ラ・ボエーム」ミミなどで絶賛を博した。その他、05 年東京交響楽団「ト
ゥーランドット」リュー、07 年日生劇場「カプレーティ家とモンテッキ家」ジュリエッタ、10 年愛知トリエンナーレ「ホフマン物語」
アントニア、13 年びわ湖ホール・神奈川県民ホール共催「椿姫」ヴィオレッタ、14 年びわ湖ホール「死の都」マリー/マリエッ
タに出演。その他、NHK ニューイヤーオペラコンサート、名フィル定期「愛と海の詩」、仙台フィル「ニューイヤー・コンサート」、
津山国際総合音楽祭デュオ・リサイタル、ほか多数出演。NHK・BS「映画音楽に乾杯!」、FM 名曲リサイタル、など放
送の分野でも活躍している。第 16 回五島記念文化賞・オペラ新人賞受賞。藤原歌劇団団員。武蔵野音楽大学非常勤講師。
沖縄県出身。
藤原歌劇団公演
ヴェルディ作曲 オペラ全3幕 〈字幕付き原語上演〉
2015 年 12 月 5 日(土)・6 日(日)両日 14:00 開演
会場:Bunkamura オーチャードホール
S¥14,800 A¥12,800 B¥9,800 C¥5,800 D¥3,800 E¥3,000
指 揮:佐藤正浩 演 出:粟國 淳
12/5
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リッカルド
Riccardo
西 村 悟
藤田 卓也
アメーリア
Amelia
小川里美
山口安紀子
レナート
Renato
堀内康雄
森口賢二
オスカル
Oscar
高橋薫子
オクサーナ・ステパニュック
ウルリカ
Ulrica
鳥木弥生
二渡加津子
他
合 唱:藤原歌劇団合唱部 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱指揮:須藤桂司 美術・衣裳:アレッサンドロ・チャンマルーギ 照明:笠原俊幸
舞台監督:菅原多敢弘 振付:伊藤範子
美しい粟國淳の舞台が、東京渋谷に舞い戻る̶
仮面舞踏会はヴェルディ中期の傑作として世界のオペラ劇場で繰り返し上演されていますが、今回上演するこのプロダク
ションは当団が 2013 年 2 月にヴェルディ生誕 200 年記念公演として上演し、大好評を博した粟國淳演出によるものです。
イタリアから招聘したアレッサンドロ・チャンマルーギの美術・衣裳プランによる舞台形象の美しさや水準の高さは今な
お語り継がれており、近いうちの再演が待たれておりました。今回は 2014 年に「ラ・ボエーム」で好評を博した渋谷オー
チャードホールでの再演となり、指揮者、キャストを一新しての上演となります。指揮にはリヨン歌劇場で研鑽し近年オ
ペラ指揮者として充実した活動を続けている佐藤正浩。ソリストには主役リッカルドに若手の人気テノール西村悟と、山
口県在住西日本でのオペラ公演で高評を得ている藤田卓也。アメーリアには大ブレイク中のソプラノ小川里美、他山口安
紀子、堀内康雄、森口賢二、鳥木弥生、二渡加津子、髙橋薫子ら実力派を
えた上演です。若者の街、ファッションの街
に相応しい渋谷オーチャードホールでの上演はオペラの総合芸術としての魅力をより広い世代、聴衆に広げていける可能
性を持っています。Bunkamura との共催第 2 弾をどうぞお楽しみに。
主催:公益財団法人日本オペラ振興会 Bunkamura
あらすじ
ボストンの総督リッカルドは彼の秘書レナートの妻アメーリアを愛している。占い女のウルリカが総督の死を予言するが
リッカルドは信用しない。アメーリアはウルリカの忠告に従って郊外の処刑所で草を摘み取っていると、そこにリッカル
ドが現れ彼女に愛を訴える。そこへレナートが暗殺団の動向を報告に来たところでリッカルドと一緒にいた女が自分の妻
と知り激怒、暗殺団に加わることを決意する。アメーリアは身の潔白を訴えるが、レナートは妻に裏切られた苦悩を語る。
それと知らないリッカルドはアメーリアへの愛を歌う。仮面舞踏会が開かれレナートは総督の変装を小姓のオスカルに尋
ね、ついに総督を刺してしまう。リッカルドはアメーリアの潔白とレナートの栄転を口にし、皆に感謝して息を引き取る。
前回大好評だった粟國淳演出公演が再び登場
当団プリモの西村悟と、本公演デビューの藤田卓哉が次代のテノールを担う
主要出演者プロフィール
佐藤正浩 Masahiro SATO(指揮)
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。ジュリアード音楽院ピアノ伴奏科修士過程修了。1993 年、サンフランシスコ・オペ
ラのオーディションに合格、専属ピアニストとして活躍を始める。95 年、ケント・ナガノの招きでフランス・リヨン国
立歌劇場の首席コレペティトールとなり、ナガノ氏のもと2つの世界初演を含む数多くのプロダクションの成功に導く。
また、チョン・ミョンフン、ゲルギエフ等のアシスタントとしてパリ・シャトレ座、ラヴェンナ音楽祭(イタリア)、ウィー
ン芸術週間などで活躍。指揮をペーター・エトヴォシュ、ディエゴ・マソンに師事。99 年、イギリス・ダーティントン
音楽祭において「イドメネオ」を指揮しデビュー、翌年にも同音楽祭で「ナクソス島のアリアドネ」に招かれ、また新
国立劇場で「オルフェオとエウリディーチェ」を指揮し日本デビューを果たし脚光を浴びる。近年では日生劇場「泣い
た赤鬼」
「カルメン」、新国立劇場「トスカ」、藤原歌劇団/文化庁公演の「愛の妙薬」、また東京オペラ・プロデュース公演「放
蕩者のなりゆき」
(ストラヴィンスキー)を指揮。その他、大阪いずみホール「ランスへの旅」、東京室内歌劇場「人間の声」
「マ
ノンの肖像」、ひろしまオペラ・ルネッサンス「カルメル会修道女の対話」を指揮、卓越したフランスオペラの解釈を評
価される。その他、東京フィルハーモニー・ニューイヤーコンサート、アンサンブル金沢「カルメン」、新作オペラ「白虎」
(初
演)、
「遠い帆」
(仙台)等で好評を得た。これまでに読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、オー
ケ ス ト ラ・ア ン サ ン ブ ル 金 沢、大 阪 セ ン チ ュ リ ー 交 響 楽 団 等 を 指 揮。ま た 自 身 の オ ー ケ ス ト ラ、Orchestre Les
Champs-Lyrics を設立し活動する。愛知県立芸術大学講師。慶応義塾ワグネル・ソサィティー常任指揮者。
西村 悟 Satoshi NISHIMURA(リッカルド/ 5 日)
日本大学芸術学部音楽学科卒業、東京芸術大学大学院オペラ科修了。平成 18 年度文化庁新進芸術家海外留学制度研修員。
第 36 回イタリア声楽コンコルソ・ミラノ大賞、2011 年第 17 回リッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクール第 2 位、
審査委員長特別賞受賞。第 80 回日本音楽コンクール第 1 位、聴衆賞受賞。丹羽勝海、川上洋司、Yoko Takeda の各氏に師事。
これまでにアンサンブル金沢定期公演「ラ・ボエーム」のロドルフォ、
「ファルスタッフ」フェントンなどに出演。08 年、
09 年指揮者大野和士氏とともに日本全国をチャリティーで回るなど精力的に活動している。11 年東京フィルハーモニー
オーケストラ 100 周年記念第九特別演奏会テノールソロ、「題名のない音楽会」、「一万人の第九」でのテノールソロを務
め好評を博したほか、イタリアの Musica Riva Festival に招待され絶賛を博した。またカナダ・モントリオールの音楽
祭に招待されるなど国内外で活躍している。13 年水戸室内管弦楽団定期演奏会にて大野和士氏より指名され、世界でも
演奏機会の少ないブリテン《ノクターン》Op.60(テノール、7 つの器楽助奏と弦楽のための)にテノール独唱で出演し、
多方面より絶賛された。新国立劇場オペラ「夜 ヶ池」
(世界初演)で晃にてデビューを果たし好評を得た。藤原歌劇団には、
12 年「ラ・トラヴィアータ」のアルフレードでデビューを飾り、15 年 3 月宮崎市に於いて「蝶々夫人」ピンカートン
で成功を収めた。これからの活躍が期待されるテノールである。第 24 回五島記念文化賞オペラ新人賞、第 23 回出光音
楽賞受賞。藤原歌劇団団員。千葉県出身。
藤田卓哉 Takuya FUJITA(リッカルド/ 6 日)
島根大学教育学部特音課程卒業。同大学大学院修了。2002 年より4年間ウィーンへ留学。これまでに、第 6 回 KOBE
国際学生音楽コンクール最優秀賞受賞。第 40 回ドヴォルジャーク国際声楽コンクール第2位。ヨーロッパでは、スロヴァ
キアの国立歌劇場にて「椿姫」アルフレード、
「ラ・ボエーム」ロドルフォなどに出演する他、ウィーン室内歌劇場、シェー
ンブルン宮殿歌劇場、またチェスキー・クルムロウフ音楽祭、国際音楽祭ヴラチスラヴィア・カンタンスなどにソリス
トとして出演。日本では、第 21 回国民文化祭・やまぐち 2006 開会式において国歌斉唱、第 15 回記念県民手づくり「第九」
コンサート in 島根、第 6 回・第7回防府音楽祭ファイナルコンサート、山口県交響楽団∼第 52 回定期演奏会∼ゲスト出演、
第 21 回浦安市民演奏会ゲスト出演、北九州オペラスタジオ「コジ・ファン・トゥッテ」フェランド、創立 50 周年北九
州交響楽団 第 99 回定期演奏会「第九」、またリサイタルや教育機関での公演、様々なイベントにゲスト出演するなど、
各地での活動に精力的に取り組みながら研鑚に励んでいる。藤原歌劇団には、14 年山口県下関市に於いて「藤原義江メ
モリアルコンサート」の出演を経て、今回が本公演デビューとなる。08 年山口県芸術文化振興奨励賞受賞。藤原歌劇団団員。
山口県出身。
藤原歌劇団公演
ニュープロダクション
プッチーニ作曲 オペラ全3幕 〈字幕付き原語上演〉
2016 年 1 月 30 日(土)・31 日(日)両日 14:00 開演
会場:東京文化会館大ホール
S¥14,800 A¥12,800 B¥9,800 C¥5,800 D¥3,800 E¥3,000
指 揮:柴田真郁 演 出:馬場紀雄
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トスカ
Tosca
野田ヒロ子
佐藤康子
カヴァラドッシ
Cavaradossi
村上敏明
笛田博昭
スカルピア
Scarpia
折江忠道
須藤慎吾
他
合 唱:藤原歌劇団合唱部 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱指揮:須藤桂司 美術:土屋茂昭 衣裳:小野寺佐恵 照明:奥畑康夫 舞台監督:村田健輔 他
藤原歌劇団 10 年ぶりに、悲しくも美しいプッチーニの名作を上演̶
プッチーニのオペラ「トスカ」は藤原歌劇団でも度々取り上げているドラマティックな作品ですが、愛と欲望が行き交う
緊迫したドラマと甘美なメロディーや、劇的なオーケストラなどオペラの魅力満載の傑作です。2006 年以来 10 年ぶりの
上演となる今回は指揮に柴田真郁、演出に馬場紀雄という次代の日本オペラ界を担うであろうフレッシュなコンビでの上
演となります。柴田は 2013 年の当団「仮面舞踏会」で大好評を博した新進でそのダイナミックな音楽性が高い評価を得
ました。馬場は当団で長く演出助手を務め上演に貢献してきましたが、満を持して本公演演出デビューとなります。ソリ
ストは野田ヒロ子、佐藤康子、村上敏明、笛田博昭、折江忠道、須藤慎吾ら実力派
いで、若いスタッフとともに高水準
での上演に期待が高まります。
主催:公益財団法人日本オペラ振興会 後援:TOKYO MX / tvk /テレビ埼玉 助成:東京都 共催:社団法人日本演奏連盟
ニュープロダクション
あらすじ
1800 年のローマ。有名な歌手トスカの愛人であるカヴァラドッシは同士の脱獄囚アンジェロッティを匿ったが、ローマ
の警視総監スカルピアはかねてからトスカによこしまな思いを抱いており、脱獄囚の行く手を捕らえ、またトスカの嫉妬
心を利用して彼女を自分のものにしようと企む。カヴァラドッシは連行され拷問を受けるが、トスカも呼ばれ恋人の悲痛
な叫び声を聞き脱獄囚の行方をしゃべってしまう。なおもスカルピアはトスカにカヴァラドッシのにせの処刑を匂わせ二
人を逃がすとうそをつくが、トスカは旅券を手にしてスカルピアを刺し殺してしまう。トスカはにせの処刑のあと逃亡で
きると信じているが、カヴァラドッシは本当に処刑されてしまう。ついにトスカは聖アンジェロ城の露台から身を投げる。
新進気鋭の柴田真郁と、本公演デビューの馬場紀雄によるスペシャルタッグ!
野田ヒロ子と佐藤康子のタイトルロールに乞うご期待!!
主要出演者プロフィール
柴田真郁 Maiku SHIBATA(指揮)
国立音楽大学声楽科卒業。ドイツ各地の劇場、オーケストラで研鑽を積む。2004 年ウィーン国立音楽大学夏期マスター
コースにてディプロマを取得。修了演奏会でヴィディン・シンフォニーオーケストラ(ブルガリア)を指揮。指揮を十
束尚宏、星出豊、T. レーマン、S. マスコンデの各氏に師事。2004 年ドイツのハノーファー・ジルベスタ―コンサート
に客演しプラハ室内管弦楽団を指揮、好評を博し翌年末にはベルリン室内管弦楽団にも客演し、2 年連続でジルベスタ―
コンサートを指揮して大成功を収める。2005 年リセウ大歌劇場(スペイン・バルセロナ)のアシスタント指揮者オーディ
ションに合格し、2007 年まで音楽監督セヴァスチャン・ヴァイグレのもと、様々な指揮者のアシスタントとしてオペラ
公演に携わった。帰国後はオペラ指揮者として中心に活動し、藤原歌劇団には 2009 年ジ・インペリアルオペラ「ラ・チェ
ネレントラ」でデビュー。2013 年には「仮面舞踏会」を指揮し絶賛を博した。日本オペラ協会では「魅惑の美女はデスゴッ
デス!」「袈裟と盛遠」を指揮。その他、関西歌劇団、文化庁人材育成公演等で指揮している。近年では管弦楽作品も積
極的に指揮。これまでに、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団等と共演し、
確実なキャリアを築いている。しなやかでありながらドラマティックな音楽作りには定評がある。平成 22 年度五島記念
文化財団オペラ新人賞受賞。東京都出身。
野田ヒロ子 Hiroko NODA(トスカ/ 30 日)
東京音楽大学卒業、同大学研究科修了。大学在学中、東京音楽大学給費留学生として、1年間アメリカのインディアナ
大学に留学。1996 年からイタリアのヴェローナに留学し、2000 年から第 29 回リクルートスカラシップ生として引き続
きヴェローナで研鑚を積み、02 年1月に帰国。92 年第1回藤沢オペラ・コンクール入選。第 38 回日伊声楽コンコルソ優勝。
98 年に産経新聞主催/東京国際声楽コンペティション優勝。芹沢文子、K. バルロウ、P.F. パッティ、E. フェッラーリ
の各氏に師事。98 年、ハンガリーのブダペスト国際声楽コンクールで2位に入賞し、ハンガリー国立劇場での「ラ・ボエー
ム」のミミでオペラ・デビューを飾る。続いて同役をイタリアのロヴェレート・ザンドナイ劇場、ドイツのルードヴィッ
ヒハーフェン劇場で歌う。99 年はイタリアのロゼートゥム・プッチーニ・オペラコンクールで特別賞受賞。研鑚のかたわら、
ニューヨーク、ヴェローナ、トレヴィーゾなど各地でコンサートに出演。日本では、01 年リクルートスカラシップ 30 周
年記念「夏のオペラ・ガラ・コンサート」に出演。03 年藤原歌劇団公演「ラ・トラヴィアータ∼椿姫∼」でヴィオレッ
タに抜 され、日本でのオペラ・デビューを果たし、「ロメオとジュリエット」ステファノ、「仮面舞踏会」アメーリア
などで絶賛を博している。その他、サントリーホールオペラコンサート「カルメン」ミカエラ、上越での小澤征爾音楽
塾特別演奏会「こうもり」ロザリンデ、札幌交響楽団ならびに東京都交響楽団/広上淳一指揮でドヴォルザーク「スタバト・
マーテル」など活躍を続けている。その後も、東京都交響楽団にてフォーレ「レクィエム」、読売日本交響楽団「パリアッチ」
などに出演し絶賛を博している。今後の活躍が大いに期待されている。藤原歌劇団団員。岩手県出身。
佐藤康子 Yasuko SATO(トスカ/ 31 日)
東京芸術大学卒業。学部在籍中に、安宅賞、松田トシ賞、アカンサス音楽賞を受賞。同大学大学院修士課程、博士課程修了。
2009 年より文化庁新進芸術家海外留学制度研修生として 1 年間イタリアに留学。02 年日伊コンコルソ第 2 位、ソプラ
ノ特賞受賞。06 年ロッカデッレマチーエ国際コンクール第 2 位。07 年トンマーゾトラエッタ国際コンクール第 1 位。
08 年アラガル国際声楽コンクール第 1 位。09 年第 77 回日本音楽コンクール第 1 位、聴衆賞、増沢賞受賞。11 年トーティ・
ダル・モンテ国際声楽コンクール最高位賞受賞。田中環、平野忠彦、朝倉蒼生、伊原直子、R. カバイヴァンスカの各氏に師事。
05 年イタリア・スポレート歌劇場にて「オベルト」のレオノーラにてイタリアデビューを果たす。06 年より、リクルー
トスカラシップ奨学生として 3 年間の助成を受け、スポレート実験歌劇場にて 2 年間の研修を収める。07 年 8 月には、
イタリア・スポレートのヌオーヴォ劇場にて「ラ・ボエーム」ミミを、同年 9 月に「イル・トロヴァトーレ」レオノー
ラを務める。08 年スペイン・バルセロナ市サバデルのファランドゥラ劇場にて「蝶々夫人」タイトルロールをつとめ、
スペイン各地の新聞、音楽雑誌に高い評価を受ける。09 年には、シチリア・メッシーナのヴィットーリオ・エマヌエー
レ歌劇場にて「ラ・ボエーム」ミミに出演。ギリシャ国立歌劇場や、スロベニア国立歌劇場、イタリアはイェーズィ、フェ
ルモ、ブリンディズィ、フィレンツェの各歌劇場で「蝶々夫人」タイトルロールを務め好評を博す。藤原歌劇団には 14
年「蝶々夫人」タイトルロールで高評を博し、今回が2度目の登場となる。平成 23 年度五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。
藤原歌劇団団員。千葉県出身。
日本オペラ協会公演
水野修孝作曲 オペラ 1 幕
2016 年 3 月 5 日(土)・6 日(日)両日 14:00 開演
会場:新国立劇場中劇場
表
発
指 揮:山下一史 演 出:荒井間佐登
日
後
詳
細