CHK-116B B5サイズ KF-8(SVM021AB).indd

サービスマニュアル
焼却兼用ふろがま、ふろがま用バーナー
K-8、LK-8
F-85、F-86
制 御 基 板 型 式 / CHK-116B
長府工産株式会社
目 次
1.アフターサービスの注意点………………………………………………………………………………… P 1
2.LED表示による処置・方法……………………………………………………………………………… P 3
3.故障の見分け方とその対策………………………………………………………………………………… P 4
4.機能部品のチェック方法…………………………………………………………………………………… P 6
5.各部の名称…………………………………………………………………………………………………… P 10
6.配線図………………………………………………………………………………………………………… P 12
7.タイムスイッチ……………………………………………………………………………………………… P 13
8.部品一覧表…………………………………………………………………………………………………… P 14
1.アフターサービスの注意点
●制御基板の交換
制御基板型式を確認の上、交換前後で同じ型式の物に交換してください。
●タイムスイッチの交換
タイムスイッチ型式を確認の上、交換前後で同じ型式の物に交換してください。
●チェック項目
現地で確認する事項は、次のとおりです。
(1) 製品型式名 (2) 製造ロット、設置年月または購入年月 (3) 設置状況 (4) トラブルの状況
(5) 機器の履歴(定期点検の実施状況など)
●メンテナンスのポイント
(1) 手 順 ①診断 = 使用状態の確認 / 問診 / 修理項目の決定
②修理(整備)作業 = 交換 / 交換部品の保管 / 修理項目の決定 / 組付け
③修理 ( 整備)後のテスト
(2) 分解の際の注意
( イ ) 機器は個々の部品を組合せたいくつかのグループからなっています。
まず、グループ別に分解し、さらに細部の分解を行なうことがコツです。むやみに分解すると
正しい組立てができなくなります。
( ロ ) 電装用のコードや内部配線は、無理な引っ張り、取りはずしを行なわないでください。
(3) 組付けの際の注意
( イ ) 小ネジ、ナット類は元の位置に確実に締め付けてください。
( ロ ) 燃焼筒、電磁ポンプ、ファンモーターなどの接合部は、均等にネジを締め付けて、空気漏れ、油
漏れのないように組み立ててください。
( ハ ) パッキン、シール類は、新品と交換してください。
( ニ ) 送油管の連結部分は、確実に締め付け、油漏れのないことを確認してください。
( ホ ) 部品を交換する場合は、機器に合った正しい部品を用いてください。
1
(4) 安全装置点検の際の注意
( イ ) よごれ、ゴミはよく掃除し取り除いてください。
( ロ ) 安全装置の動作不良時は、配線接続部分に異常がないかどうかを調べてください。
( ハ ) 電装品は絶縁抵抗及び導通を確認してください。
( ニ ) 整備後、運転を行ない、正常に作動することを確認してください。
(5) 確認項目
( イ ) 油漏れの無いこと。 ( ロ ) 水漏れの無いこと。 ( ハ ) 操作部の円滑性。
( ニ ) 安全装置類の作動の良否。 ( ホ ) 燃焼性能。
2
2.LED表示による処置・方法
・制御基板のLEDの点滅回数により故障内容を知らせます。
・点滅回数の見方(例:2回の場合)
点 滅
点 滅
消 灯
0.5秒 0.5秒 0.5秒
点滅回数
ゆっくり点滅する。
2秒
故障内容
対震自動消火装置が作動している
2回点滅を繰り返す。 空だき防止装置の作動している
0.5秒 0.5秒 0.5秒
処置方法
機器に水漏れや油漏れがないか確認後、制御基
板のリセットボタンを押してください。
浴槽の水位を確認してください。空だき防止電
極の接続を確認してください。
3回点滅を繰り返す。 タイムスイッチが故障して 60 分経 タイムスイッチを交換してください。
過しても「切」にならない
4回点滅を繰り返す。 不着火、途中失火
油切れなどないか確認してください。
6回点滅を繰り返す。 SP用リレー駆動回路異常
制御基板を交換してください。
3
3.故障の見分け方とその対策
故障の状況
LEDの表示
タイムスイッチを入れ
ても全く作動しない
消 灯
制御基板の電源端子に
100Vがきていますか。
はい
いいえ
制御基板のLEDが点
滅する
タイムスイッチは接続さ
れていますか。
はい
いいえ
電源コンセントの接続を
確認してください。
タイムスイッチを接続し
てください。
ゆっくり
点
滅
対震自動消火装置が作動
しています。
原因を確認後、リセット
ボタンを押してください。
2回点滅
空焚き防止装置が作動し
ています。
浴槽内のお湯は循環口より はい
上まで入っていますか。
いいえ
浴槽に水を入れてくださ
い。
3回点滅
60分以上連続運転してい いいえ タイムスイッチの故障で
す。交換してください。
ませんか。
はい
「切」にしてください。
4回点滅
炎検出器がバーナー失火
検知。
油タンクに油は入ってい
ますか。
いいえ
油タンクに給油してくだ
さい。
燃焼しない
制御基板を交換してください。
はい
炎検出器の抵抗値は正常
ですか。
いいえ
炎検出器を交換してくだ
さい。
6回点滅
4
SP用リレー駆動回路異常。
制御基板を交換してください。
はい
制御基板のヒューズは断
線していますか。
はい
制御基板を交換してください。
いいえ
原因を取り除いた後ヒューズ
を交換してください。
空焚き防止装置は接続さ
れていますか。
はい
制御基板を交換してください。
いいえ
空焚き防止装置を接続し
てください。
送油経路、ストレーナーの はい
空気抜きは充分ですか。
いいえ
常ですか。
いいえ
電磁ポンプ・ノズルを交
換してください。
いいえ
はい
タンクの水抜きを行なっ
てください。
空気抜きを行なってくだ
さい。
はい 電磁ポンプ・ノズルは正
油タンクに水が混入して
いますか。
はい
エレクトロードの放電は
正常ですか。
いいえ
イグナイターの交換又はエレク
トロードを調整してください。
5
4.機能部品のチェック方法
ノ ズ ル
燃焼筒、フォトIC、イグナイターコードをはずしてから運転スイッチを入れ、機器を燃焼させることにより
噴霧パターンを調べてください。(イグナイターの一次側コードを必ず制御基板からはずしてください)
噴霧パターンにスジが入る
( スジが入ったりパターンが片寄る)
正 常
( 狭い)不 良
不 良
エレクトロード
(1)エレクトロード先端の位置を確認してください。
(2)エレクトロードに汚れ、割れがないか確認してください。
4.5~5
3~3.5
5~5.5
※図中寸法はあくまでも目安としての寸法です。
ノズル及びエレクトロードのバラツキにより多少調整寸法に、違いが出る場合があります。
イグナイター
電磁ポンプから中継線をはずして運転スイッチを「入」にしてください。
不 良
放電が途切れる
正 常
勢いよく放電し、10mm位水平に前に流れる
※ 送風機が正常に作動している場合です。
送風機が回転していない場合は前に流れません。
6
電磁ポンプ
(1)電磁ポンプがまったく動かない場合は次のように点検してください。
(イ)テスターで電磁ポンプのコイル抵抗値を測定する。
制御基板から電磁ポンプのコネクターをはずしてください。
青
抵抗値が 130Ω±5% を指示するか確認する。
(ロ)制御基板の電磁ポンプ用端子の電圧を測定する。
テスターはACモードで測定してください。
75V±5% を
指示すること
青
(2)電磁ポンプは動くが油の出が悪い場合
(イ)電磁ポンプ2次側の銅パイプをはずして運転します。
吐出口から油が勢いよく出るか確認します。
このとき油が周囲に飛散しないようウエスなどで受けてください。
(ロ)ニップルストレーナーを確認します。
ストレーナーにゴミがつまっていないか目視で点検してください。
袋ナット
7
炎検出器(フォトIC)
途中失火又は断線の場合は、制御基板のLEDが4回点滅します。
(1)目視で確認する場合
(イ)炎検出器がバーナーに正しく取付けられているか確認します。
(ロ)受光面が汚れていないか確認します。
(ハ)炎検出器(フォトIC)の中継コネクターをはずして、運転
スイッチを入れ直してください。
※取りはずす際、抜けにくい場合があります。
その場合は斜め方向に力を加えながら引き抜いてください。
症 状
綿棒など
(汚れがあれば掃除してください)
処 置 方 法
正常に着火した後エラー表示する
炎検出器の不良が考えられます。交換してください。
バーナーはまったく作動しない
制御基板の不良が考えられます。交換してください。
対震自動消火装置(感震器)
対震自動消火装置が作動した場合は、制御基板のLEDがゆっくり点滅します。
対震自動消火装置が作動した場合は、配管からの水漏れや油漏れがないか
機器の異常の有無を確認してから制御基板のリセットボタンを押してください。
エラーが解除されない場合は、対震自動消火装置の導通を測定します。
テスターを接続
(1)テスターによる方法
症 状
8
処 置 方 法
導通がない
対震自動消火装置不良です。交換してください。
導通がある(1.5 Ω以下)
制御基板または中継線の不良です。交換してください。
空だき防止電極
空だき又は断線の場合は、制御基板のLEDが2回点滅します。
(1)目視で確認する場合
(イ)空だき防止電極に付着物はないか。
(ロ)コードが空だき防止電極と制御基板に接続されているか。
基板側接続端子
電極端子
空だき防止電極
制御基板
(2)制御基板のアース線を取付板の端子Aから外し、空だき防止の接続端子Bに直接接続して
動作するか確認してください。
症 状
処 置 方 法
正常に燃焼する
空だき防止電極を交換してください。
全く作動しない
制御基板を交換してください。
アース線
A
B
基板側接続端子
電極端子
空だき防止電極
制御基板
9
5.各部の名称
F-85、F-86
● 外 観 図
φ75
240
燃焼確認窓
42
195
245
237
● 構 造 図
イグナイター
燃焼・警告ランプ
リセットボタン
点火用電極
制御基板
電磁ポンプ
リモコン接続端子
ノズル
燃焼筒
対震自動消火装置
(感震器)
送風機
炎検出器
10
K-8、LK-8
● 外 観 図
505(635)
440
30
181
490
φ45
184
φ45
φ113
カッコ内寸法は LK-8
● 構 造 図
マフラー
循環口上
※空だき
防止電極
循環口下
掃除口
たき口
バーナー
取付口
排水口
空気取入口
灰出し口
※空だき防止電極はバーナーを取付けた場合に使用します。
11
6.配 線 図
F-85、F-86
送
風
機
白白
イ
グ
ナ
イ
タ
�
電
磁
ポ
ン
プ
白黒 青青
黒
白
AC100V
ヒ
�
�
ズ
5
A
燃焼/警報
ランプ
リセット
スイッチ
黒赤
白
白
対震自動消火装置
白
空だき防止電極
白
白
炎検出器
タイムスイッチ
(別売)
アース線はかならず
下図のように取付板の アース
端子に接続してください
タイムスイッチは2台まで接続可能です。
アース線
12
注意
左図のようにアース線はかならず取付板の端子に接続してください。
アース線は空焚き防止電極のマイナス側と兼用となっております。
万一取付板との接続をしなかった場合には、空焚きを検出したことになり、
運転しません。
(2回点滅)
7.タ イ ム ス イ ッ チ
TS-2P
85
21.5
31.5
特定保守製品 設計標準使用期間 8 年
特定製造事業者等名 長府工産株式会社
問合せ連絡先 お客様窓口 0120-495-441
製造年月、点検期間、 型式は製品本体に記載
TS-2P
125
停止
83.5
分
13
8.部品一覧表
F-85 F-86 部品一覧表
部 品 名
部 品 番 号
項番
長府工産番号
1
0928042
制御基板
CHK-116B
0910002
送風機(50Hz)
CL-3078CK-2
2
14
一台分数量
規 格
1
1
0910042
送風機(60Hz)
CL-301CK-2
3
0942012
炎検出器
S10108
1
4
0945030
感震器
D7E-1
1
5
0905075
ノズル
NZL075A-DE
1
デラバン 0.75G
6
0924000
エレクトロード
ELR085
1
№ 85
7
0901102
電磁ポンプ
VSC-36-2
1
8
0925170
イグナイター
K-106-55
1
9
0902504
φ 6.35 送油管 ASSY
CPA036AA
1
10
1107220
タイムスイッチセット
TS-2P
1
11
0931120
リモコンコード 3m
CAA411AA
1
12
0914201
F-8 用燃焼筒
-
1
12
7
6
8
5
1
2
3
4
9
10
11
特定保守製品 設計標準使用期間 8 年
特定製造事業者等名 長府工産株式会社
問合せ連絡先 お客様窓口 0120-495-441
製造年月、点検期間、 型式は製品本体に記載
TS-2P
15
K-8 LK-8 部品一覧表
部 品 名
部 品 番 号
長府工産番号
1
1102312
マフラー
-
1
2
1102200
掃除口蓋
-
1
3
1102110
焚き口蓋
-
1
4
1102510
灰出し口蓋
-
1
5
バーナー口取付板
1102620 (パッキン、蝶ナット、ビス付)
-
2
6
1102860
ワイヤークランプ
WCR-53
4
7
1102850
ゴムエルボ
GP021
2
8
1102000
ロストル
RST001AA
1
1102800
灰出棒(K-8)
KTK004AA
1
9
16
一台分数量
項番
1102810
灰出棒(LK-8)
KTK004AB
10
1102900
ドレン栓
P011
1
11
0940470
空だき防止電極
BP-6
1
12
0940471
空だき防止電極用ブッシング
BS096
1
13
0940480
空だき防止電極用ゴムエルボ
GH209B
1
14
0801305
空だき防止電極用操作コード
CA059
1
規 格
φ 53
背面
11 12
1
13
2
10
3
4
5
6
8
14
7
9
17
本
社
〒 752-0977 山口県下関市長府東侍町 1-5
TEL:083-245-5441( 代 ) FAX:083-245-9644
大
阪
支
社
〒 567-0031 大阪府茨木市春日 3 丁目 14-17
TEL:072-625-5338( 代 ) FAX:072-625-5742
東
北
支
店
〒 989-3127 宮城県仙台市青葉区愛子東 6 丁目 7-47
TEL:022-391-1215( 代 ) FAX:022-391-1565
横
浜
支
店
〒 226-0025 神奈川県横浜市緑区十日市場町872-19エテルナⅡ-2F
TEL:045-989-5885( 代 ) FAX:045-989-5886
関 東 営 業 所
TEL:0285-31-3177 FAX:0285-31-3188
名古屋営業所
TEL:052-800-5553 FAX:052-800-5563
熊 本 営 業 所
TEL:096-386-2370 FAX:096-386-2371
宮 崎 営 業 所
TEL:0985-50-7624 FAX:0985-50-7869
鹿児島営業所
TEL:099-260-2052 FAX:099-266-2410
沖 縄 営 業 所
TEL:098-874-2397 FAX:098-874-2819
SVM021AB