耐火建築物・準耐火建築物の建築条件・範囲について

<耐火建築物・準耐火建築物の建築条件・範囲について>
Ⅰ 耐火・準耐火建築物で施工しなければならなくなる条件
①.階数
②.面積
大きく分類する
と・・・・
③.地域
④ 用途
④.用途
Ⅱ 現状の準耐火建築物で建築できる範囲
① 階数による制限
(建築基準法第21条)
・軒高
9mを超えるのか
超えると
・最高高さ
13mを超えるのか
② 面積による制限
・延べ面積
60分準耐火
(建築基準法第9条、同25条など)
3,000㎡以下
③ 地域による制限
・防火地域
防火地域
(建築基準法第61条、62条、別表1など)
2階建て
100㎡未満
・準防火地域
(3,000㎡までOK)
(100㎡はダメ)
3階建て
1,500㎡以下
(1)
(1,500㎡はOK)
<耐火建築物・準耐火建築物の建築条件・範囲について>
Ⅱ 現状の準耐火建築物で建築できる範囲
④ 用途による制限
(建築基準法別表1、
建築基準法施行令19条1項、同令115条の3)
特殊建築物
(2) 病院・診療所・ホテル・旅館・児童福祉施設等※
※施行令115条の3
ディサービス、グループホーム等
・2階建て以下
(3階建ての下宿・共同住宅・寄宿舎は60分準耐火)
・延べ面積
(3) 学校等
3,000㎡以下
(3,000㎡までOK)
(美術館・図書館など)
・2階建て以下
・延べ面積
(幼稚園は平家)
3,000㎡以下
(3,000㎡までOK)
(4) 百貨店・マーケット等
百貨店 マ ケ ト等
・2階建て以下
・延べ面積
3,000㎡以下
(3,000㎡までOK)
(5) 倉庫
・2階建て以下
・延べ面積
3,000㎡以下
(6) 車庫・自動車修理工場
・2階建て以下
・延べ面積
150㎡未満
(2)
(150㎡はダメ)
木造建築物のフローチャート
KES構法(純木造建築物・45分準耐火建築物・60分準耐火建築物)
建物用途別
用途:住宅、事務所
階数:3階建て以下
面積:延べ床面積≦3,000㎡
↓
純木造建築物で可
一般建築物
準耐火以上で
適用なし
面積:1,000㎡<延べ床面積≦3,000㎡
↓
外壁及び軒裏で延焼のおそれのある部分を
防火構造すること。
その屋根を不燃材料でふく。
ただし、1,000m2を超える純木造建築物は1,000
m2ごとに鉄筋コンクリート造の防火壁により、区画
をする必要がある。
特殊建築物
法別表1、施行令115条の3
施行令19条1項等
(2)病院、診療所、ホテル、旅館、
(2)病院
診療所 ホテル 旅館
児童福祉施設等*1
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積≦3,000㎡
2階部分<300㎡
↓
純木造建築物で可
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積≦3,000㎡
2階部分≧300㎡
↓
45分準耐火建築物
(2)下宿、共同住宅、寄宿舎
階数:3階建て以下
面積:延べ床面積≦3,000㎡
↓
60分準耐火建築物 (3階建てのみ)
ただし、1,000m2を超える純木造建築物は1,000
m2ごとに鉄筋コンクリート造の防火壁により、区画
をする必要がある。
ただし、特別養護老人ホ
ただし
特別養護老人ホームに関しては2階以上に入居
ムに関しては2階以上に入居
者用の居室がある場合は耐火建築物となる。
(4)
左枠の( )の数値は法別表
表
第一(い)欄に従う。
*1児童福祉施設等
(令115条-3)
・助産施設
・乳児院
・母子生活支援施設
・保育所
・児童厚生施設
・児童養護施設
児童養護施設
・知的障害児施設
・知的障害児通園施設
・盲ろうあ児施設
・肢体不自由児施設
・重症心身障害児施設
・情緒障害児短期治療施設
・児童自立支援施設
及び児童家庭支援センター
・老人デイサービスセンター
・老人短所入所施設
老人短所入所施設
・老人介護支援センター
・養護老人ホーム
・特別養護老人ホーム
・軽費老人ホーム
・老人福祉センター
特殊建築物
法別表1、施行令115条の3
施行令19条1項等
(3)学校、体育館、など
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積<2,000㎡
↓
純木造建築物 可
純木造建築物で可
(3)の用途に含むもの
博物館、美術館、図書館
ボーリング場、スキー場
スケート場、水泳場又は
スポーツの練習場
階数:2階建て以下
面積:2,000㎡≦延べ床面積≦3,000㎡
↓
45分準耐火建築物
(4)百貨店、マーケット、展示場、ダンスホール、
(4)百貨店
マ ケ ト 展示場 ダンスホ ル
遊技場
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積< 3,000㎡
2階部分<500㎡
↓
純木造建築物で可
(4)の用途に含むもの
公衆浴場、待合、料理店
飲食店、又は物品販売業
を営む店舗(>10㎡)
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積<3,000㎡
2階部分≧500㎡
↓
45分準耐火建築物
(5)倉庫
階数:3階建て以下
面積:延べ床面積< 1,500㎡
3階部分<200㎡
↓
純木造建築物で可
階数:3階建て以下
面積: 1,500 ㎡≦延べ床面積≦ 3,000㎡
3階部分<200㎡
↓
45分準耐火建築物
(6)自動車車庫、自動車修理工場など
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積<150㎡
↓
純木造建築物で可
(6)の用途に含むもの
映画スタジオ
又はテレビスタジオ
階数:2階建て以下
面積: 150 ㎡≦延べ床面積
↓
木造では不可
ただし、1,000m2を超える純木造建築物は1,000
m2ごとに鉄筋コンクリート造の防火壁により、区画
をする必要がある。
(5)
準耐火以上で適用なし
防火地域別
防火地域
建築基準法第61条
基準法別表 1
準防火地域
建築基準法第 条
建築基準法第62条
基準法別表 1
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積≦100㎡
↓
45分準耐火建築物
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積≦500㎡
↓
純木造建築物で可
階数:3階建て
面積: 500 ㎡<延べ床面積<1,500
㎡
↓
45分準耐火建築物
高さ及び規模別
高
さ
建築基準法第21条1項
軒高≦9m、並びに最高高さ≦13m
↓
純木造建築物で可
軒高>9m、又は最高高さ>13m
↓
60分準耐火建築物
延べ床面積≦3,000㎡
↓
純木造建築物で可
規
模
1,000㎡<延べ床面積≦3,000㎡
↓
外壁及び軒裏で延焼のおそれのある部分を防火構
造すること。
その屋根を不燃材料でふく。
建築基準法第25条
延べ床面積>3,000㎡
↓
耐火建築物とした建築物をはさみ、別棟扱い
として規模を拡大する (住指発第900号による)
として規模を拡大する。(住指発第900号による)
ただし、1,000m2を超える純木造建築物は1,000
m2ごとに鉄筋コンクリート造の防火壁により、区画
をする必要がある。
(6)
準耐火以上で適用なし
老人福祉施設の補助基準
(平成14年度から構造の規定削除、全て木造での融資可能)
養護老人ホーム
ケアハウス
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積≦3,000㎡
2階部分<300㎡
↓
純木造建築物で可
老人デイサービスセンター
又は老人デイサービス部門
(生活支援センター)
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積≦3,000㎡
2階部分≧300㎡
↓
45分準耐火建築物
在宅看護支援センター
在宅看護支援センタ
階数:2階建て以下
面積:延べ床面積≦3,000㎡
↓
45分準耐火建築物
特別養護老人ホーム
「居住福祉型(個室型)」
介護老人保健施設
老人短期入所施設
在宅複合型施設
階数:2階建て以下の場合
面積:延べ床面積≦3,000㎡
↓
純木造建築物で可
ただし、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設
に関しては2階以上に入居者用の居室を設置する
事はできない。
痴呆性老人
グループホーム
階数:3階建ての場合
面積:延べ床面積≦3,000㎡
↓
60分準耐火建築物
ただし、1,000m2を超える純木造建築物は1,000m2ごとに
ただし
1 000m2を超える純木造建築物は1 000m2ごとに
鉄筋コンクリート造の防火壁により、区画をする必要がある。
準耐火以上で適用なし。
(7)