こちら - 茨城大学「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」

平成26年度COC地域課題解決型特定研究プロジェクト採択プロジェクト
番号
プロジェクト名称 プロジェクト実施責任者
プロジェクト概要
1
広く、かつ多様な地形、農地および原子力施設を有する本県において、大地震、土石流など緊急
災害時の輸送における防災ヘリの運用や、農薬散布ヘリ運用の安全性向上と活動時間(夜間着
陸)延長のために、誘導灯が用いられることが望ましい。本研究プロジェクトでは、ヘリポート
ではない校庭や公園など公共の広場や畑など平地を緊急着陸地として用いるために、緊急用可搬
大学:工学部准教授 小貫哲平 着陸誘導灯の備蓄・普及を提唱していく。日立市内の企業(日邦電機産業)とのプロジェクト
自治体等:日邦電機産業株式会社 鈴木 修 チームを結成し、技術的課題となっている、航空法で定められたJIS規格(照度、光度、配向
角)に適合し、且つ駆動電圧を9V〜12Vに抑えたLED照明(チップ選定、チップ配置設計、レンズ
設計)を開発し、県内外の該当設備への備蓄促進活動を展開する。
本県におけるヘリ運用の安全性や活動時間の延長により、地域の防災活動や農生産性に資す
る。また非軍事用途の可搬誘導灯の市場を本県中小企業が占めるための事業に資する。
2
本プロジェクトでは、現在工学部の学生有志がケーブルテレビJWAYと共同で取り組んでいる「街
ビジョン」をさらに全県・全学的に発展させ、地域課題をより深く掘り下げながら、学生自らが
企画に携わり、地域課題の解決策を見い出すことを目的とする。
■期待される成果
・ 地域の真の課題と向き合い、体験することで、学生は外向きのベクトルを持って「自分・組
地域再生・地域創生を目的とした産官学民協働型『街ビジョン』
織・社会にできること」を考える。
・ 学生の自己実現・向上心・行動力を身に付ける大きなチャンスとなる。
・ 一連の取り組みをTVコンテンツとして地域に配信することにより、地域課題の地域住民間に
大学:工学部助教 石田智行 おける共通認識を実現する。
自治体等:日立市企画部広聴広報課 坂本隆夫 ・ 行政が地域課題の解決策を施策に反映することにより、地域住民が安心して暮らせる街を作
り上げることができる。
■プロジェクト計画
今年度は、日立地区を中心としてプロジェクト活動を行うこととし、来年度は大学・JWAY・イ
バキラTV(茨城県)による円卓会議を通して、水戸・阿見地区に発展させ、平成28年度からの
PBL科目への昇華を予定している。
3
茨城県有機農業推進計画に基づき、茨城県は本学農学部に対して平成21年から本県の有機農業
に関する受託研究(研究費45万円/年)を依頼し、本県における有機農業研究を実施してきた。
茨城県と連携した有機農業推進研究プロジェクト
平成21年から平成23年までは、カバークロップやエンドファイト、家畜堆肥の有効利用などの有
機農業技術研究を実施してきた。しかし、平成24年度以降、東京電力福島第一発電所事故以降、
安全・安心を重視する有機農産物の消費者の買い控えが深刻な状況にあることから、当該受託研
究の内容について有機農業分野での放射性物質による汚染対策が中心となり、基本的な有機農業
大学:農学部教授 成澤才彦 技術の研究が進められていない。そこで、本プロジェクトでは、以下に示す2つを中心に進め
自治体等:茨城県農林水産部産地振興課エコ農業推進室 諸澤俊彦 る。
①エンドファイトの活用により、施肥に依存しない共生菌利用型有機農業技術について明らかに
する。
また、②茨城県が設定した有機農業公開圃場について、本学で実施してきた有機農業技術研究手
法を適用した調査を実施し、地域の有機農業技術の有効性を解明する。
緊急ヘリ誘導用可搬LED照明の備蓄普及に向けた研究プロジェクト