庄原市斎場整備事業に関する火葬炉設備プロポーザル実施要領 この要領は、優れた技術水準及び実績を持ち、熱意と責任を持って対応する火葬炉設備業者を選定す るため、技術提案の募集に関して必要な事項を定めるものである。 1 基本方針 (1)ばい煙、悪臭、騒音、振動及びダイオキシン類の除去対策等公害防止に十分配慮し、並びに周 辺環境にも十分配慮した設備機器とすること。 (2)諸設備は、高い安全性と信頼性及び十分な耐久性を有し、かつ維持管理が容易なものであるこ と。 (3)火葬炉の運転・維持管理労力の省力化及び諸経費の軽減が図られた設備であること。 (4)遺体の尊厳を十分に配慮した設備であること。 (5)施設の作業環境及び労働安全、衛生に十分配慮した設備であること。 (6)炉停止等の緊急時における体制・対応が整備されていること。 (7)災害時の対応を考慮した設備であること。 (8)将来の火葬炉設備の更新を考慮した設備であること。 2 基本条件 (1)事 業 名:庄原市斎場火葬炉設備工事 (2)事 業 箇 所:庄原市一木町338番地2 外 (3)予 定 工 期:平成29年4月~平成30年6月末(予定) (平成26~28年度 建築設計協力を行うこと) (4)年 間 火 葬件 数:550件/年(平成25年度実績:336件) ※ピーク時の平成41年で予測 (5)炉 数:火葬炉-3基 (6)型 式:火葬炉-台車式大型炉(冷却前室付、前入れ前出し) 再燃焼炉-主燃焼炉直上型、1炉1再燃焼方式 (7)燃 料:灯油 (8)系 列:2炉1系列(火葬炉2炉に対して除じん設備以降の設備を1つの排気系統とし 1炉ないし2炉同時運転することが可能な設備とする。)または1炉1系列 (9)炉 内 温 度:主燃焼炉は遺体及び副葬品等を適正に火葬できる炉内温度を保持し、再燃焼炉 内温度はダイオキシン類等の環境汚染物質の加熱分解に必要な800℃以上 に保つこと。 (10)排 ガ ス 冷 却:各社独自(200℃以下に冷却できる設備にすること。) (11)除 じ ん 設 備:(13)に示す公害防止目標値を守れる設備とすること。 (12)電気計装設備:炉操作盤-タッチパネル等とするがシステムは各社独自 :中央監視盤-システムは各社独自 :モニター設備-排ガス監視用のモニター設備とすること。 (13)公害防止目標値(排出基準値) 1 次に示す排出基準値以下とすること。 ア 排ガス濃度(排気筒出口):酸素濃度12%換算値 ・ばいじん量:0.01g/N㎥ ・硫黄酸化物:30ppm 以下 ・窒素酸化物:250ppm以下 ・塩 化 水 素:50ppm以下 ・一酸化炭素:平均50ppm以下(最大値150ppmを超えないこと) ・ダイオキシン類:0.1ng-TEQ/N㎥以下 イ 悪臭物質濃度(事業場の敷地境界線) ・アンモニア:1ppm以下 ・メチルメルカプタン:0.002ppm以下 ・硫化水素:0.02ppm以下 ・硫化メチル:0.01ppm以下 ・二硫化メチル:0.009ppm以下 ・トリメチルアミン:0.005ppm以下 ・アセトアルデヒド:0.05ppm以下 ・プロピオンアルデヒド:0.05ppm以下 ・ノルマルブチアルデヒド:0.009ppm以下 ・イソブチルアルデヒド:0.02ppm以下 ・ノルマルバレルアルデヒド:0.009ppm以下 ・イソバレルアルデヒド:0.003ppm以下 ・イソブタノール:0. 9ppm以下 ・酢酸エチル:3ppm以下 ・メチルイソブチルケトン:1ppm以下 ・トルエン:10ppm以下 ・スチレン:0.4ppm以下 ・キシレン:1ppm以下 ・プロピオン酸:0.03ppm以下 ・ノルマル酪酸:0.001ppm以下 ・ノルマル吉草酸:0.0009ppm以下 ・イソ吉草酸:0.001ppm以下 ウ 臭気濃度・指数 ・排気筒出口(濃度):500以下 ・敷地境界(指数):10以下 エ 騒音 ・作業室内 :80dB(A)以下(全炉稼動) ・炉前ホール:60dB(A)以下(全炉稼動) ・敷地境界 :50dB(A)以下(全炉稼動) オ 振動 ・敷地境界 :60dB(A)以下(全炉稼動) 2 (14)収 骨 方 法:収骨室にて収骨台車上から直接収骨 (15)運 転 回 数:2回/炉・日 (16)火 葬 時 間:バーナー着火から消火まで約65分、収骨が可能になるまでの冷却時間を約 15分とし、全体で約80分程度とすること。 3 火葬対象 (1)火葬対象とする遺体は、標準的な遺体を60~90kgとし、100kg程度の大型遺体の火葬も 可能なものであること。 なお、燃焼計算においては75kg を標準値とすること。 (2)柩重量は20kgを基準とし、市販メーカーが製造する最大サイズの柩(例:2,100mmL×650mmW ×500mmH)の火葬も可能なものであること。 (3)副葬品は、5kgを基準とすること。 4 運転管理 中央監視制御室を整備し、燃焼状況、排ガス状況等の監視・制御並びに各装置の操作が可能である こと。また、運転・監視及び公害防止に役立つ必要なデータ処理と記録が行なえるものであること。 5 安全対策 作業員の安全、事故防止に十分配慮した設備であること。 6 保証期間 火葬炉設備としては、2年間以上とすること。 ※ 主要機器等については、<様式7>へ明示のこと。 7 技術提案書の作成等 (1)基本事項 ア 提案は、本要領で指定した<様式9>の中で表現すること。 イ 技術提案書は、A4縦ファイルの左綴じ製本とすること。 ウ <様式9>の記載については、できる限り簡易な用語を用い、専門用語のみの記載を避ける こと。なお、専門用語、略語等を用いる場合は、説明書きを付けること。 (2)提出図書 ア 会社概要及び納入実績<様式4> イ 火葬炉設備仕様書(火葬炉設備全体の具体的な設備仕様書を添付のこと。) ウ 燃焼計算、各設備能力計算 エ 図面 次に示す図面を提出のこと。(図面はA3又はA4のどちらかで統一すること。) (ア)火葬炉設備フローシート及び火葬炉設備計装フローシート (イ)火葬炉設備設置にかかる配置図、平面図、立面図(点検スペース等を考慮した必要最小寸 法を示すものとする。) (ウ)築炉構造図 3 (エ)炉内台車 (オ)バーナー(主燃焼、再燃焼) (カ)排気筒 (キ)残骨・飛灰処理設備 (ク)柩運搬車、台車運搬車 (ケ)炉前冷却室 オ 電気計装に関する提出図書 (ア)電気設備容量計算書及びシステム運転時負荷計算書 (イ)各設備機器仕様書 (ウ)制御及び計装一覧表 (エ)中央監視盤、炉操作盤等必要な盤類の形態図及びシステム内容 カ 排ガス等の目標値(実績に基づき当施設で約束できるデータ値)<様式5> ※同じ設備の納入2 施設について実績値を表記すること。 ※計量証明書を添付し、測定方法を記載すること。 キ 年間維持管理概算書(当施設で確実に達成可能な使用量を記載)<様式6> ク 主要機器の修理・補修(交換)費用及び保証期間一覧<様式7> ケ 項目別工事見積書 <様式8> ※火葬炉設備工事として単独発注することを前提とした見積りとすること。 ※燃料の供給に係る工事については、2次側(サービスタンク)からの工事について見積るこ と。(供給ポンプ、送油ポンプは火葬炉設備とする。)また、必要な項目は各社にて追記 して見積ること。 ※見積書の内容は提案書の内容を反映させたものとすること。 コ 提案書 ア)火葬に対する考え方<様式9-1> イ)火葬炉設備の形式・特徴<様式9-2> ウ)運営に関する提案<様式9-3> エ)アフターサービスの考え方と体制<様式9-4> オ)安全及び緊急停止時の対策<様式9-5> カ)環境に関する取組<様式9-6> キ)コスト縮減について<様式9-7> 8 参加表明者の資格要件 (1)地方自治法施行令第 167 条の 4 の規定に該当しないこと。 (2)建設業法(昭和 24 年法律第 100 号)第 3 条の規定による「機械器具設置工事」の特定又は一般 建設業の許可を受けた者で、同法第 27 条の 23 の規定による経営事項審査を受審し、かつ有効期 限内であること。 (3)平成 25・26 年度庄原市建設工事入札参加者名簿に登録されていること。 (4)庄原市建設業者指名除外基準要綱(平成17年庄原市告示第131号)または広島県建設業者等指名 除外要綱の各規定による指名除外を受けていないこと。加えて建設業法(第28条第3項または第5 項)の規定による営業停止処分を受けていないこと。 4 (5)会社更生法(平成 14 年法律第 154 号。)に基づく会社更生手続開始若しくは更生手続開始の申 立てがなされている場合又は民事再生法(平成 11 年法律第 225 号)に基づく再生手続開始若し くは再生手続開始の申立てがなされている場合にあっては、一般競争入札参加資格の再審査に係 る認定を受けていること。 (6)国(公社、公団を含む。)又は地方公共団体(一部事務組合、広域連合を含む。)が発注し、平 成 16 年度以降に完成し引渡を行った火葬炉の新設工事(自ら製造し、設置完了した人体炉であ って排ガス処理設備、排気設備等の付帯設備を含むものに限る。補修、修繕工事は除く。以下「同 様の工事条件」という。 )を元請であって単独若しくは共同企業体の構成員(出資比率が 20%以 上に限る。)として契約を締結し、かつ、これらを誠実に履行した実績を有する者であること。 なお、既設炉に新設炉を増設する工事並びに建物はそのままで既設炉を新設炉に入れ替える工事 も「火葬炉の新設工事」とする。ただし、いずれの場合であっても、同様の工事条件に限る。 (7)本工事の履行に際し建設業法、監理技術者制度運用マニュアル及び契約約款等の定めに拠り現 場代理人及び主任技術者又は監理技術者を適正に配置できる者であること。なお、主任技術者又 は監理技術者は、機械器具設置工事に係る監理技術者資格者証及び監理技術者講習修了証を有し、 本工事の随意契約手続きにおける見積書の提出のあった日以前に3カ月以上の直接的かつ恒常 的な雇用関係にある者であること。 9 手続き (1)担当課 〒727-8501 庄原市中本町一丁目10番1号 庄原市都市整備課建築係 電話:0824-73-1151 FAX:0824-73-1147 電子メール:[email protected] ※ 本プロポーザルに関しての問い合わせは担当課に行うこととし、施設管理者へ直接問い合わせる ことは厳に禁止します。 (2)参加表明書の提出 ア 受付期間 平成 27 年 1 月 7 日(水)から平成 27 年 1 月 14 日(水)まで イ 提出部数等 <様式1>を1部、担当課へ持参又は郵送すること。ただし、提出に要する費用は参加者の負 担となります。持参される場合は、アの受付期間のうち休日を除く毎日9時から 17 時までと します。(郵送の場合には 1 月 14 日(水)必着) (3)質問の受付及び回答 ア 質問の受付 質問は、質問内容を簡潔にまとめ、<様式2>に記載し、電子メールで担当課へ提出し、電話 にて到達確認を行うこと。 イ 質問の受付期間 平成 26 年 12 月 24 日(水)から平成 27 年 1 月 7 日(水)まで ウ 質問に対する回答 質問に対する回答は、全件まとめて平成 27 年 1 月 13 日(火)17 時までに、市ホームページに 5 掲載します。 (4)技術提案書の提出 ア 受付期間 平成 27 年 1 月 19 日(月)から平成 27 年 1 月 23 日(金)まで イ 提出部数等 正本1部、副本 9 部(計 10 部) 、担当課へ持参すること。正本には<様式3>を添付すること。 副本は全ページ会社名を記載しないこと。また、提出に要する費用は提出者の負担となります。 アの受付期間のうち休日を除く毎日9時から 17 時までとします。 10 審査方法 審査は、「庄原市斎場整備事業に関する火葬炉設備業者選定審査会(以下、「選定審査会」とい う。)」が行い、特定者及び次点者を特定します。なお、審査結果に係る異議は受け付けません。 (1)庄原市斎場整備事業に関する火葬炉設備業者選定審査会委員名簿 委員区分 氏 役 名 職 等 外部委員 吉長 成恭 広島国際大学心理科学部 教授 外部委員 落合 嘉弘 広島県土木局営繕課 設備工事担当監 内部委員 矢吹 有司 庄原市 事務担当副市長 内部委員 神宮 祥司 庄原市 事業担当副市長 内部委員 片山 祐子 庄原市 市民生活課長 内部委員 三浦 義和 庄原市 都市整備課長 (2)技術提案書を特定するための評価基準 参加表明者に別途通知します。 (3)公開ヒアリングの実施 技術提案書の提出者に対し、プレゼンテーション及びヒアリングを実施します。説明には原則と して、当市に提出いただいた技術提案書を使用し、パソコンとプロジェクターを用いて行います。 技術提案書にない、新たな事項を提案・説明することは認められません。なお、提案者の説明時間 20分以内、委員からの質疑時間10分程度とします。 ア 実施日 平成 27 年 2 月 5 日(木) (予定) ※具体的な日程については、後日通知します。 イ 注意事項 (ア)ヒアリング出席者はパソコン操作者を含む3名以内とし、出席者の確認を行うため、所属会 社と氏名を確認できるものを準備すること。 (イ)当日は業者名を非公開として実施しますので、ヒアリング用のデータには、社名等が特定で きないよう配慮し、社名を名乗る等、説明者の所属がわかるような行為は禁止します。 (ウ)ヒアリングの順番については、技術提案書提出時にくじ引きを行います。 (エ)その他詳細については、別途通知します。 (4)特定結果の通知及び公表 平成 27 年 2 月 13 日(金) (予定) 6 技術提案書の提出者には、結果に関わらず通知します。 結果を市ホームページにて公表します。ただし、評価点は公表しません。 11 日程 項 目 年 月 日 募集公告 平成26年12月22日 質問書受付期間 平成26年12月24日~平成27年 1月 7日 質問回答期日 平成27年 1月13日 参加表明書受付期間 平成27年 1月 7日~平成27年 1月14日 技術提案書受付期間 平成27年 1月19日~平成27年 1月23日 公開ヒアリング 平成27年 2月 5日(予定) 結果発表及び通知 平成27年 2月13日(予定) 12 その他の留意事項 (1)庄原市斎場の基本概念及び基本的な考え方は、資料1「庄原市斎場再編整備計画(抜粋)」によ ります。 (2)本事業の参考事業費は、138,900千円程度(消費税込)を想定しています。 (3)審査の結果により、特定者となった者を本工事の契約交渉相手として、請負契約交渉を行いま す。なお、契約交渉が合意に至らなかった場合、その他権利を失った場合は、次点者を契約交渉 相手方とし、請負契約交渉を行います。 (4)本工事における契約交渉が合意に至った場合は、随意契約予定者として決定されたことを確認 するため覚書を締結し、事業年度に改めて請負契約を締結するものとします。ただし、本契約の 締結までは、特定者との契約を保証するものではなく、契約に至らなかった場合でも、市は一切 の責任を負わないものとします。 また、覚書締結後は、請負契約締結までの間、建築設計業務等に必要となる火葬炉に係る資料、 情報の提供を行う事を条件とします。 (5) 契約内容については、提案された技術提案内容等をふまえ契約交渉相手方と交渉し決定します。 (6)手続において使用する言語及び通貨は日本語及び日本国通貨に限ります。 (7)提出者(提出を予定している者を含む。 )又はその関係者は、技術提案書の特定に関して、選定 審査会の委員に接触することを禁止し、接触の事実が認められた場合には、失格とすることがあ ります。 (8)提出された技術提案書等は返却しません。著作権は、その提出者に帰属することとしますが、 市は選定業務等に必要な範囲において複製を作成することがあります。 なお、技術提案書の公開はしません。 (9)技術提案書の提出は、1参加企業につき1申請とします。 (10)提出期限以降における技術提案書の差替え及び再提出は認めません。 (11)提出された技術提案書について、必要書類が不足している場合、様式を逸脱している場合、資 格要件を満たしていない場合、失格となります。 (12)技術提案書に虚偽の記載があった場合には、失格とするとともに、虚偽の記載をした者に対し て指名除外を行うことがあります。 7 (13)本要領に示す、2基本条件~3火葬対象が満たされていない場合は、失格となる場合がありま す。 (14)失格となった業者へのヒアリングは実施しません。 (15)今後の社会情勢や財政事情の変化、その他不可抗力等により、事業計画の変更又は中止をする 場合があります。この場合、提出者に対して市は一切の責任を負わないものとします。 8
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