[課題1] 資料25-26を参考にして、ノルム計算を行いなさい。表1列目には

[課題1] 資料25-26を参考にして、ノルム計算を行いなさい。表1列目には、資料25-26の計算手順の
番号を記している。
氏名 [課題1] 資料25-26を参考にして、ノルム計算を行いなさい。表1列目には、資料25-26の計算手順の
番号を記している。
氏名 課題①については、一般地質学で解いた問題と同じタイプのものなので、正答率は極めて高かった。
[注1]私はこの時点で小数点第4位を四捨五入
[注2]忘れずにMnOをFeOに組み入れること!
[注3]CaOはIV-a∼cでor、ab、
anを作るために使い切った。そのた
め、CaOが必須成分であるdiは、ノ
ルム鉱物として現れない。
[注4]MgOとFeOは、IV-a∼cでhyを
作るために使い切った。そのため、
MgOとFeOが必須成分であるolは、ノ
ルム鉱物として現れない
[課題1] 資料25-26を参考にして、ノルム計算を行いなさい。表1列目には、資料25-26の計算手順の
番号を記している。
氏名 残余成分
課題①では、IV-e計算後の残余成分の分子数(正確には分子数比)がSiO2=521、MgO=9、
FeO=15であり、
残余SiO2 (521)≧残余MgO (9) +残余FeO (15)
となるため、MgOとFeOをhy(内訳はen=MgO+SiO2とfs=FeO+SiO2)を作ることで使い切
れた。このhyを作ってもSiO2分子が497残るが、最後にQを作って使い切れる。
課題②では、IV-e計算後の残余成分分子数がSiO2=163、MgO=148、FeO=53であり
残余SiO2 (163)<残余MgO (148)+残余FeO (53)
となるため、残余成分でhyだけを作ろうとしてもSiO2が足りない! このような場合には、
残った成分でhy (内訳はen=MgO+SiO2、fs=FeO+SiO2)とol (内訳はfo=MgO×2+SiO2、
fa=FeO×2+SiO2)を作ることになる。残余成分のどれだけをhyを作るのに割り当て、残
りをolに割り当てるかを次のような計算で求める。
まず“残っているSiO2分子数=X、“残っているMgO+FeO分子数”=Yとする。鉱物の
化学式から、分子数aのhy、分子数dのolを作るために必要なMgO+FeOとSiO2の分子数
a∼dとその比は
hy(分子数a)・・(MgO+FeO):SiO2=a:b=1:1 ∴a=b ーー①
ol (分子数d)・・(MgO+FeO):SiO2=c:d=2:1 ∴c=2d ーー②
と表せる。また、XとYは下式で表せる。
X=b+d ーー③ Y=a+c ーー④
①∼④を解くとa=b=2X-Y、c=2Y-2X、d=Y-Xとなる。したがって、hyの分子数a=2XY=163×2-(148+53)=125、olの分子数d=Y-X=(148+53)-163=38と求まる。
多くの人がこの範囲で計算に失敗している。
下の解説を参考にしてください。
次に先の計算で求められたhyとolの分子数をもとに、enとfsのMgO、FeO、
SiO2の分子数と、foとfaのMgO、FeO、SiO2の分子数を計算する。ここで注意す
ることは、振り分けるMgOとFeOの分子数比をhyとolで同一にしなければならな
いことである (下の計算の赤字の部分がこの操作に相当;配布資料参照)。計算結
果は以下のようになる。
hy (分子数125)・・・
en:MgOの分子数=125×148/(148+53)=92 (92.03・・)
SiO2の分子数=92(enではMgO:SiO2=1:1であるため)
fs:FeOの分子数=125×53/(148+53)=33 (32.96・・)
SiO2の分子数=33(fsではFeO:SiO2=1:1であるため)
つまりhyの分子数125の内訳は、enの分子数が92、fsの分子数が33である。
ol (分子数38)・・・
fo:MgOの分子数=38×2×148/(148+53)=56 (55.96・・)
SiO2の分子数=28(foではMgO:SiO2=2:1であるため、56/2=28)
fa:FeOの分子数=38×2×53/(148+53)=20 (20.03・・)
SiO2の分子数=10(faではFeO:SiO2=2:1であるため、20/2=10)
つまりolの分子数38の内訳は、foの分子数が28、faの分子数が10である。