MSP series

包装容器の密封試験を自動化、数値化、乾式化
包装容器のリークテスト
医薬品、化粧品、食品は、製品の劣化や変成を防ぐために密封
包装品が多くなっています。そこにピンホールやシール不良な
どの密封性を損なう欠陥があっては、品質不良をまねき重大な
問題につながる可能性があります。
リークテストは製品の品質不良を未然に防ぐ品質管理には、必要
不可欠な検査です。
MSP は、
簡単・スピーディ・正確に
リークテストが行える
装置です。
①
③ OK/ NG 判定
チャンバにワーク
( 被検査品 ) をセット
ワーク例:スティックコーヒー
【 スティックコーヒーの検査例 】
② スタートボタンを押す
・テスト条件 : 4 袋同時検査 ・測 定 時 間 : 23 秒 (1 袋あたり約 6 秒 )
・テ ス ト 圧 : -30kPa
・検 出 規 格 : φ 100 μ m を検出
MSP によるリークテストのメリット
【 比較例 】試験圧力:-40kPa 対象サンプル:PTP 包装
差圧式リークテスト
水没試験
JIS Z 2332:
圧力変化による漏れ試験方法
JIS Z 0238:
ヒートシール軟包装袋及び半剛性容器の試験方法
チャンバ
圧力計
ワーク
( 被検査品 )
VP
差圧センサ
ワーク
( 被検査品 )
マスタ
タンク
水没目視検査
約 14 sec
◎
試験時間短縮
△
約 120 sec
最小孔径 φ 5 μm
◎
検出精度向上
△
最小孔径 φ 10 μm
データ分析フィードバック可能
◎
数値管理
×
官能試験のため管理不可
人的要因による結果の
バラツキなし
◎
ヒューマンエラー
×
人的要因による結果の
バラツキあり
サンプルにダメージが少ない
○
非破壊検査
×
サンプルは全て廃棄
△
人手により工程管理
( 廃棄コスト削減 )
検査のトレーサビリティ可能
1
VP
真空ポンプ
○
(検査による廃棄物)
工程のコンピュータ管理
測定方法
漏れのない製品と検査製品の圧力差でリークテストを行います。
■ MSP 包装容器のリークテスト
ワークをチャンバ内に入れ、チャンバ内を加圧 ( 負圧または正圧 ) し、ワーク側チャンバとマスタ
タンク側の圧力変化を比較して漏れ検査を行います。
● 小リーク
( 小さな漏れ ) と大リーク ( 大きな漏れ ) の検査を行います。
小リークは加圧後の圧力差で測定し、大リークは容積測定により検知します。
大リーク測定方法には、異なる 2 種類の方式があります。( タンク分圧式、タンク加圧式 )
ワークに最適な測定方法の選定には、ワークの形状、ワーク内容積、テスト圧力、チャンバ残容積などの要素
を事前実験にて確認する必要がありますので、お気軽にご相談ください。
ワーク(PTP 包装)
ワーク内容積
タンク加圧式
【ワーク内容積 5cc 以下の場合】
チャンバ
残容積
チャンバ
大リーク測定限界
ワ ー ク 内 容 積 が、 チ ャ ン バ 残 容 積 の
1/150 まで測定可能。
予めタンク内を減圧し、ワーク側チャンバ
とマスタタンクの弁を開き、差圧を計測し
ます。
タンク分圧式と比較して、大リーク測定時
の感度が高く、内容積の小さいワークに適
しています。
大リーク検出
ワーク
タンク
差圧センサ
VP
■ 対象ワーク例
チャンバ
マスタ
タンク
タンク
・PTP
・坐剤 etc.
小リーク検出
タンク分圧式
【ワーク内容積 5cc 以上の場合】
大リーク測定限界
大リーク検出
タンク
ワ ー ク 内 容 積 が、 チ ャ ン バ 残 容 積 の
1/8 まで測定可能。
チャンバ内にワークを封入し、バキューム
ポンプで、チャンバ内を減圧することで小
リークを測定します。
大リーク測定は、ワーク側チャンバ内エア
と、マスタータンク側エアをそれぞれ小型
タンクに開放し、それにより生じる差圧を
計測します。
ワーク
VP
チャンバ
差圧センサ
マスタ
タンク
■ 対象ワーク例
・パックご飯
・ピロー包装
・スティックコーヒー etc.
小リーク検出
タンク
2
フクダの包装容器向け製品
医薬品、化粧品、食品の包装容器のリークテストが可能です。
対象ワーク例
検査対象物のサイズに合わせたラインナップ
MSP-0100
小型製品用
チャンバサイズ (mm)
●
PTP
●
ピロー包装
●
坐剤
●
顆粒剤
●
スティックコーヒー
●
パックご飯
●
レトルトパウチ
●
菓子包装
●
紙パック
●
豆腐容器
●
アイラインペン
●
薬液バッグ
●
樹脂・ガラス瓶
●
注射器
●
化粧水容器
80(W) × 150(D) × 25(H) 以下
MSP-0200
中型製品用
チャンバサイズ (mm)
etc.
210(W) × 170(D) × 75(H) 以下
複数個の同時検査も可能
冶具はワークに合わせて設計します。
複数個同時に測定を行う場合、図 1 のように
設計します。
MSP-0300
図 1 使用例:スティックコーヒー
大型製品用
チャンバサイズ (mm)
320(W) × 230(D) × 75(H) 以下
※ ノートパソコンは付属しません。
■バリデーション対応
GMP/ バリデーションは、PIC/ S GMP 及び CSV に準拠したバリデーション対応※
適格性評価書類準備
IQ(据付時)
●
OQ(運転時)
IQ 計画書 ● IQ 要領記録 ● IQ 報告書
●
OQ 計画書 ● OQ 要領記録 ● OQ 報告書
※ GMP/ バリデーションサポート:株式会社イーズ http://www.easejp.com/
3
■ 機 能
● 測定状態のグラフィック表示
波形データより測定状態の確認、立ち上げ時の設定値検証、トラブル時の原因究明等が行えます。
● 自己診断機能
各種バルブの動作不良や、センサ断線・劣化などを確認することができます。
● グループ設定機能
ワークの変更や設定条件を 0 ∼ 15 グループ(16 種類)の異なる条件で保存できます。
● シリアル通信出力
測定結果や圧力値・設定値等を出力します。RS-232C コネクタ・USB ファンクションコネクタを利用し、PC に
測定結果などを表示・保存可能です。専用ソフトが必要ですので、お申し付けください。
● 校正機能
内蔵する手動校正器により、ワークの容積測定やセンサ感度校正が可能です。
● USB コネクタ
専用 USB(別売)を接続することで、測定結果の保存が容易に行えます。
● 全自動検査装置について
MSPseries は抜き取り検査用システムです。
全自動検査用システムにも対応可能ですので、
お気軽にご相談ください。
● 全自動パウチリーク
ク
テストシステム
■ 仕 様
MSP-0100
機 種
測定方式
MSP-0200
MSP-0300
ワーク・マスタ比較差圧検出方式(タンク分圧方式 タンク加圧方式)
-90kPa ∼ -5kPa タンク分圧式
-50kPa ∼ -5kPa タンク加圧式
テスト圧
5.7 型、 LCD (320 × R.G.B )× 240 ドット、カラー TFT
表 示
グループ設定
0 ∼ 15 グループ( 16 種類)
タイマー設定
0.0 ∼ 999.9 ( 0.1sec 刻み、ただし最小最大時間は各工程による )
Pa 、 kPa 、 mL/ min 、 mL/ sec 、 Pa・m 3 /sec
表示単位
0 ∼ 40 ℃
使用温・湿度範囲
45 ∼ 85%RH (結露厳禁)
電源電圧
AC90 ∼ 110V AC200 ∼ 240V 50/ 60Hz
消費電力
100VA
外部入出力
( データ入出力信号 )
RS-232C
9P 無手順非同期
USB Host
A type ストレージデバイス ( 指定 USB メモリーを使用 )
USB Function
B type USB1.1 ( 通信には指定ドライバが必要 )
外形寸法
432 ( W ) × 620 ( D ) × 440 ( H ) mm
530 ( W ) × 680 ( D ) × 440 ( H ) mm
640 ( W ) × 795 ( D ) × 440 ( H ) mm
質 量
40kg
80kg
90kg
チャンバサイズ
80 ( W ) × 150 ( D ) × 25 ( H ) mm 以下
210 ( W ) × 170 ( D ) × 75 ( H ) mm 以下
320 ( W ) × 230 ( D ) × 75 ( H ) mm 以下
推奨条件: JIS B8392-1: 2000 による ( 下表参照 )
空圧源 0.4MPa 以上
空圧源
外装材質
※クリーンで変動しないドライエアを
ご使用下さい。
等 級
項 目
基準値
1
3
1
最大粒子径
0.1 μ m
-20 ℃
0.01mg/ m 3
最低圧力露点
最高油分濃度
ステンレス ( SUS304 )
4
■ 型 式
■ 小型製品用
MSP-0100- ❶ ❷ ❸ ❹ ❺ ❻ ❼ ❽ ❾
■ 中型製品用
MSP-0200- ❶ ❷ ❸ ❹ ❺ ❻ ❼ ❽ ❾
■ 大型製品用
MSP-0300- ❶ ❷ ❸ ❹ ❺ ❻ ❼ ❽ ❾
型 式
項 目
記 号
内 容
❶
装置形態
2
カプセル自動搬入・搬出
❷
CH 数
1
1CH
❸
ALT 型式 ※ 1
( 測定方式 )
2
FL-512
タンク分圧方式
A
MSL-0101
タンク加圧方式
❹
3
FLZ-0701
タンク分圧方式
表示機
4
FLZ-0801
タンク加圧方式
❺
4
-90 ∼ -5kPa
タンク分圧方式
圧力レンジ
5
-50 ∼ -5kPa
タンク加圧方式
❻
電源電圧
2
90 ∼ 240V
❼
ワーク種類
X
選択なし
❽
X
X
選択なし
❾
1
アクリル蓋(標準)
安全装置
2
ライトカーテン
0
なし
1
CAL-0.1
MSP-0100 対応
2
CAL-1.0
MSP-0100、MSP-0200 対応
3
CAL-5.0
MSP-0300 対応
X
なし
1
30mL
2
100mL
3
200mL
校正器
追加タンク ※ 2
(MSP-0200 用 )
(MSP-0300 用 )
※ 1:③ ALT 型式 ( 測定方式 ) はワークの内容積、テスト圧などによって選定されます。選定の際はご相談下さい。
※ 2:⑪ 追加タンクは、チャンバ残容積が大きい場合に必要となります。選定の際にはご相談ください
5
■ 外形寸法 ( 単位 : mm)
● MSP-0100
series
432
620
355
344
148
440
MSP-0100
● MSP-0200
series
530
680
344
188
353
440
MSP-0200
● MSP-0300
series
735
640
60
344
353
440
MSP-0300
188
SENSOR UNIT
6
Rev.Oct.14 Printed Oct.14 1KJ Printed in Japan
10633-K-001-01