新潟県農地転用排水処理審査技術基準 排水処理対策の一般的フロー図 スタート NO 1ha未満 YES 開発面積 YES 排水対策不要 NO 将来とも 1ha以上2ha未満 排水対策不要 1ha以上 水路・ 河川が1/30以上 の無湛水で工事 完了か 開発面積 50m/m/hr降雨 2ha以上 1/30確率降雨 現況排水状況図の作成 検定地点の決定 あり 排水路の 流下能力 なし 排水対策不要 排水路拡幅 調整池の設置 簡便法 貯留追跡 計算法 堆砂量の算定 調整池規模 の決定 確率1/3の洪水 規模に対応する 調整池の水深 オリフィス断面 の決定 洪水吐流量 の計算 洪水吐規模 の決定 調整池計画諸元 の決定 調整池の 構造設計 必要流下能力 の決定 排水路計画諸元 の決定 排水路の 構造設計 調整池の設置と 一部排水路拡幅 1.総 則 1-1 適用範囲 この技術基準は、「新潟県農地転用排水処理審査要領」第5により、一時雨水を貯留す る調整池の設置及び農業排水路の拡幅等を行う場合に適用する。 1-2 計画規模 調整池の設置及び農業排水路の拡幅等は、次のように定める。 (1) 開発面積が 1ha 以上 2ha 未満の規模にあっては、流域平均時間降雨量 50mm/h に相 当する洪水規模を対象として、調整池の設置及び排水路の拡幅等を計画してさしつか えない。 (2) 開発面積が 2 ㏊以上の規模にあっては、1/30 確率の洪水規模を対象として、調整池 の設置及び排水路の拡幅等を計画する。 1-3 計画対象区間 排水処理の審査は、原則として開発地点周辺から下流法指定河川までの農業用排水路 区間とする。 なお、開発地点の排水が農業用排水路合流点上流にも障害を発生させる恐れがある場 合は、検討区間を延長し、必要ならば農業用排水路全体区間に拡大して適用する。 1-4 流域変更の禁止 開発に伴う農業用排水路及び河川の流域界の変更は、原則として禁止する。 2.計 画 設 計 諸 元 2-1 排水路の流下能力 (1) 流下能力の定義 流下能力とは、排水路が安全に流下しうる最大の流量であって、事業計画の流量や 排水量ではない。 自然排水路の場合 排水路の堤防の低い方から、別表余裕高を差し引いた水深をもとに算出した流量 を流下能力とする。 整備済排水路の場合 整備済排水路とは、ほ場整備事業やかんがい排水事業等によって整備された水路 のことをいう。 左右岸農地の低い方の高さを計画水位とし、これから水深をもとに算出した流量 を流下能力とする。 (2) 流下能力の計算 排水路の流下能力は、現況断面を用い、マニングの平均流速によって求める。 Qc=A・V V= ・R / ・I / ここに、Qc:検定地点の流下能力(㎥/s) A:通水断面積(㎡) V:平均流速(m/s) n:排水路通水部の粗度係数 下表から合成粗度係数を求めて使用する。 排 水 路 の 状 況 粗 度 係 数 雑草または水草密生深い水路面 0.035 短 い 草 の あ る 土 水 路 面 0.027 砂 利 の あ る 水 路 面 0.025 雑 草 の な い 土 水 路 面 0.022 粗 0.025 石 練 積 水 路 面 コンクリートブロック張水路面 0.016 コンクリート柵工水路面 0.025 綱 0.025 矢 板 水 路 面 現場打ちコンクリート水路面 0.015 L 型 フ リ ュ - ム 水 路 面 0.014 合成粗度係数の求め方 n = ( ・ ) n=合成粗度係数 Pi=粗度係数 ni の潤辺長 R:径深(m) R = P=潤辺長(m) A=通水断面積(㎡) R= + + + + ++ I:検定地点の水路勾配 検定地点を含めた前後の河床標高差を点間距離で除したもので、点間距離は 100m を標準とする。 2-2 下流排水路の比流量 比流量とは、流下能力をその地点の流域面積で除したもので、算出地点は、3-1 現況 排水状況図の項で示される全ての検定地点について算定する。 検定地点 No. ①流域面積 A ②流下能力 Qc (km²) (m²/s) ③=②/①比流量 q (m²/s/km²) 流域面積 A :既存の資料がある場合はそれにより、ない場合は適当な縮尺の地形 図等から求めた面積(km²) 流下能力 Qc:2-1 によって求めた流量(m³/s) 比流量 q 2-3 :q= (m³/s/km²) 排水路の現況流量 開発前の検定地点における現況流量は、事業が実施されたときの計画流量を、計画流 量が不明の場合は、次式によって算出した値とする。 Qo =∑(qi・Ai) ここに、Qo:検定地点の現況流量(m³/s) qi:単位排水量(m³/s/ha) 下表から土地利用区分ごとに求める。 土 地 利 用 区 分 q 地 0.010 地 0.009 地 0.007 起伏のある畑地 0.009 水 0.010 山 丘 平 陵 田 不浸透面積率 40%未満の市街地 0.022 不浸透面積率 40%以上の市街地 0.026 ※不浸透面積とは、建物の屋根面積、舗装面積及び 舗装された駐車場面積等の和 Ai:qi に対する流域面積(㏊) 流域面積は、土地利用ごとに区分する。 ただし、排水路の現況流量が、2-1(2)で求めたその地点の流下能力を上回るときは、 流下能力の値とする。 Qo>Qc のときは Qo=Qc とする。 2-4 洪水ピーク流量 (1) 洪水ピーク流量の算定 開発に伴って発生する洪水時の増加ピーク量は、開発しようとする面積について、 開発前と開発後の洪水ピーク流量を算定し、その差によって求める。 洪水ピーク流量は合理式によるものとし、次式によって算定する。 Qp = ・r・f・A ここに、Qp:洪水ピーク流量(m³/s) r:洪水到達時間内の平均降雨強度(mm/hr) f:洪水時の流出係数 下表から合成流出係数を求めて使用する。 土 地 利 用 区 分 f 地 0.7 地 0.6 地 0.5 起伏のある畑地・原野 0.6 水 田 0.7 不浸透面積率 40%未満の市街地・工場団地 0.8 不浸透面積率 40%以上の市街地・工場団地 0.9 水 1.0 山 丘 平 陵 ら な 畑 面 A:開発面積(㏊) (2) 洪水到達時間内の平均降雨強度 ◯開発面積が 2 ㏊未満の場合 洪水到達時間内の平均降雨強度 r は、50mm/hr としてよい。 ◯開発面積が 2 ㏊以上の場合 「新潟県内主要観測所の降雨確率(新潟県土木部河川課) 」の確率年 1/30 降雨強度 式による。 r = a n t +b ここに、r:洪水到達時間内の平均降雨強度(mm/hr) t:洪水到達時間(hr) 洪水到達時間は、角屋・福島公式によって算出する。 ただし、この算出値が 10min 未満の場合は 10min とする。 t =c・ . . ここに、c:係数 下表から合成係数を求めて使用する。 c 土地利用区分 山 地 290 地 200 フ 場 140 畑 地 140 水 田 120 自 然 放 ゴ 牧 ル 粗成造成地(水路・道路整備) 100 市 70 街 地 A:開発面積(km²) r:洪水到達時間内の平均降雨強度(mm/hr) t・r0.35=c・A0.22 であるから、c・A0.22 をまず求め、 t に 10min、11min・・・・・を順次代入しながら、 t・r0.35 を算出して t を決定する。 なお、開発面積が概ね 5 ㏊までは、t を 10min としてよい。 a、n、b:観測別定数 確率年 1/30 観 測 所 a n b 下 関 846.3 3/5 2.092 新 潟 2,473.1 4/5 12.810 長 岡 1,471.1 2/3 6.646 小 出 2,451.5 4/5 13.647 高 田 2,633.7 4/5 15.191 相 川 2,364.5 4/5 10.619 観測所別適用区域は巻末参考資料のとおり。 3.排水路機能に与える影響 3-1 現況排水状況図 既存の資料及び現地調査によって、 「現況排水状況図」を作成する。 調査範囲:開発区域からの廃水及び雨水排水が流下し、法指定河川に至るまでの全 流域。 調査項目:●流域面積 適当な縮尺の地図等を用いて、水田、畑、丘陵地、密集市街地(不 浸透面積率 40%以上) 、市街地(不浸透面積率 40%未満)に区分して 測定する。 測定面積の単位は 10a 未満四捨五入とする。 ●検定地点の排水路現況 排水路横断面(縮尺 1/50 又は 1/100)を引出し線を利用して図面の 余白に記載する。 排水路勾配(検定地点を含めた 100m 区間を標準とする) 護岸状況(粗度係数毎に護岸長さ) 検定地点間の排水路延長 検定地点とは、開発区域の放流先から法指定河川に合流するまでの 排水路区間で、洪水時にネックになると考えられる全ての地点をいう。 3-2 排水路機能に与える影響 検定地点毎に排水路の流下能力を検定し、この結果に基づいて、調整池の設置及び排 水路の拡幅等を決定する。 ① 検定地点 (No.) Qo 開 発 後 の 流 量 ④ Qc 開発前の ②=①+△Qp ③=②/0.9 排水路の 流 計 算 流 量 検定流量 流下能力 (㎥/s) (㎥/s) (㎥/s) 量 (㎡/s) ⑤=④-③ 検定 流下能力あり 流下能力なし 0≦④-③ 0>④-③ ◯ ◯ (※◯を付ける) Qo :2-3 で求めた排水路の現況流量 △Qp :2-4 で求めた開発前と開発後の Qp の差(増加ピーク流量) 検定流量:排水路の流下能力検定に当たっては安全のため 10%の余裕をもたせること。 Qc :2-1 で求めた排水路の流下能力 ※検定区間のすべてが流下能力ありとなった場合は排水対策不要。 ※1 か所でも流下能力がないところがあれば排水対策が必要である。 ※最下流部が排水機に接続されている場合は、湛水面積や湛水深、湛水時間などにつ いても別に検定する必要がある。 4.施設計画設計 4-1 施設計画 開発によって、どの程度排水路機能に影響を与えるかを 3-2 で検定したが、これを回 復する施設計画は次の方式から選定する。 調整池の設置 排水路機能に影響を及ぼさない規模の一時雨水を貯留する調整池を設置する。 排水路の拡幅 排水路機能に影響を及ぼす区間全てを拡幅等に改造する。 調整池の設置と排水路の一部拡幅の併用 特に排水路機能に影響を及ぼす区間のみ排水路を拡幅し、その他の影響区間を解消 する規模の調整池を設置する。 そ の 他 4-2 調整池の設置 (1) 洪水調節方法 調整池の洪水調節方法は、原則として自然放流式とし、水門扉などの操作施設を設 置しないこと。 (2) 洪水調節容量の算定方法 洪水調節容量の算出及び決定にあたっては、次のいずれかの方法による。 〇貯留追跡計算法(5-1 参照) 〇簡便法(5-2 参照) (3) 許容放流量(オリフィス放流) 調整池からの許容放流量は、原則として検定地点の流下能力に対応した値とし、2- 2 で算定した比流量 q の開発面積割合分とする。 qc=A1・ ここに、qc:調整池からの許容放流量(㎥/s) Qc:検定地点の流下能力(㎥/s) A1:開発面積(km²) A2:検定地点の集水面積(km²) Qc/A2:検定地点の比流量(㎥/s/ km²) (4) オリフィスの規模 オリフィスの規模は 1/3 確率水位を用いて、形状は方形として次の方法によって決定 する。 〇H ≦1.2D の場合 qc=1.7~1.8・B・H’ 〇H ≧1.8D の場合 / qc=C・B・D・ 2g(H − ) 〇1.2D<H <1.8D の場合 H=1.2D の qc と H=1.8D の qc を用いた直線近似とする。 ここに、qc:オリフィス許容放流量(㎥/s) C:放流係数で、ベルマウスを有するときは C=0.85~0.95、有しないとき は、C=0.6 とする B:放流オリフィスの巾(m) D:放流オリフィスの高(m) g:重力の加速度=9.8(m/ s²) H :確率 1/3 の洪水規模に対応する貯水容量の水深(m) オリフィス断面の決定にあたっては、確率 1/3 の洪水規模に対応する調整池必要調 節容量を求め、このときのH を定めたうえ B 及び D を決定する。 このためには、予め調整池の規模を仮定しておく必要がある。 【確率 1/3 の洪水ピーク流量】 2-4 に示した合理式による。 Qp = ・r・f・A ここに、Qp:開発面積に対する確率 1/3 の洪水ピーク流量(㎥/s) r:洪水到達時間内の平均降雨強度(mm/hr) r = a n t +b a、n、b は観測所定数で下表による。 確率年 1/3 観 測 所 a n b 下 関 1,054.8 3/4 6.730 新 潟 967.2 3/4 7.285 長 岡 1,004.3 3/4 7.344 小 出 974.0 3/4 7.922 高 田 679.7 2/3 3.774 相 川 1,265.5 4/5 10.446 t は洪水到達時間(hr)で、次式によって求める。 t =C・ . . C の値は、2-4(2)の表から合成係数を求めて使用する。 f:洪水時の流出係数 2-4(1)の表から合成流出係数を求めて使用する。 A:開発面積(ha) (5) 洪水吐の放流量 洪水吐の放流量は、次式によって求める。 Q1=C・L・h³/ ここに、Q1:洪水吐放流量(㎥/s) C:流量係数=1.8 L:越流幅(m) h:越流水深(m) 洪水吐からの放流については、確率 1/30 の洪水に対して、開発後のピーク流量の値 を開発前流量まで調節しうる断面を有していること。 qc+Q1=確率 1/30 の洪水に対する開発前流量 Qp H.W.L のときの調整池容量 V が、必要調整容量となる。 したがって、洪水吐の規模を決定するに当たっては、qc+Q1=Qp から Q1 を求め、 越流水深 h を仮定して L を算出する。 (6) 設計堆砂容量 設計堆砂容量は、開発区域について造成期間中の流入土砂量を対象とする。 流入土砂量の下限は 70 ㎥/㏊/年とするが、地表勾配が 15~18○(1/4~1/3)以上 になると土壌流亡が急増するので、150 ㎥/㏊/年を標準として適宜採用する。 ただし、流況、地形、地質並びに造成の施工計画等により別途決定する場合は、こ の限りではない。 (7) 維持管理 調整池施設の安全及び機能を確保するため、維持管理に配慮した施設計画であること。 5.洪水調整容量の算定 洪水調節に必要となる設計貯水容量の算定には、次に示す貯留追跡計算法または簡便 法によるものとする。 5-1 貯留追跡計算法 (1) 基本条件 調整池の洪水調整容量は、開発後の洪水ピーク流量の値を開発前の洪水ピーク流量 の値まで調節するために必要とする容量をもつことを基本とし、次の条件を満足させ なければならない。 ①洪水の規模が年超過確率で 1/3 洪水までは、開発後における洪水ピーク流量の値を 調整池下流の現状における流下能力の値まで調節すること。 ②洪水の規模が年超過確率で 1/30 の洪水に対して、開発後における洪水ピーク流量 の値を開発前の洪水ピーク流量の値まで調節すること。 ③調整池下流の流下能力の値が、開発前年超過確率 1/3 の洪水ピーク流量の値より大 きい場合は、その流下能力の値に相当する開発前の洪水の年超過確率をもって、 上記第 1 条件の年超過確率 1/3 に代えるものとする。 (2) 確率 1/3 洪水ピーク流量 4-2(4)の合理式によって求める。 (3) 洪水調整計算基本式 洪水調整数値基本式は、流入量 I と流出量 O との差が調整池に水平に貯留するもの として連続の式を用いるが、その基本式は次のとおりである。 =I-O 数値計算は、中央差分をとった式によって行う。 △ V(t+△t)=V(t)+{ I・ (t+ ここに、V:貯留量(㎥) ) − O・(t+ V=f・H (H:水深(m) ) I、O:流入及び流出量(㎥/s) I(t+△t/2)= +△ + ( ) △ )} ・△t O(t+△t/2)= +△ + ( ) △t:計算のピッチ(sec) (t+△t) ・ (t) :計算の時刻を示すサフィックス 計算式の詳細については、「防災調整池等技術基準(案) 」 (日本河川協会)を参照の こと。 5-2 簡便法 洪水の規模が年超過確率で、1/30 以下のすべての洪水について、宅地開発後における 洪水のピーク流量の値、調整池下流の流下能力の値まで調節することとした場合の調整 池の洪水調節容量は 1/30 確率降雨強度曲線を用いて求める次式の V の値を最大とするよ うな容量をもって、その必要調節容量とすることができるものとする。 V=( - ) ・t ・f・A・ ここに、V:貯留量(㎥) f:開発後の流出係数 A:流域面積(ha) :調整池下流の流下能力に対応する降雨強度(mm/hr) r :1/30 確率降雨強度曲線上の任意の継続時間 t に対応する 降雨強度(mm/hr) t :任意の継続時間(min) 6.調整池の構造基準 6-1 構造の原則 調整池は堀込式を原則とする。 ただし、丘陵地の開発区域で、ダム式が有利な場合には「防災調整池等技術基準(案) 」 及び「大規模宅地開発に伴う調整池技術基準(案) 」に準拠する。 堀込み式調整池の構造は、地形、地質、土地利用、安全性、維持管理等を総合的に勘 案し、流出抑制機能が効果的に発揮できる構造とする。 6-2 斜面の安定 (1) 斜面勾配 設計斜面勾配は 1:2.0 を上限とし、これにより緩勾配とする。 ただし、コンクリートその他これに類するもので法面を被覆する場合においては、こ の限りではない。 (2) 斜面の安定計算 次の条件に該当する場合は、すべりに対する安定計算を行ったうえで斜面勾配を決定 することとする。 ◯特殊な土質条件の場合 ◯人家、鉄塔等の重要な施設が隣接する場合 ◯地下水の高い地域 ◯近傍の河川等が地下水に影響を与えるような地域 計算式 F= = + ・ ・△ℓ・ +( ・ ・ )・ ・ ≧1.2 ここに、Ma:円の中心に関する自重の滑動モーメント Mc:円の中心に関する土の粘着力による抵抗モーメント Mf:円の中心に関する土の摩擦力による抵抗モーメント W:土柱の重量 U:間げき水圧 U=△ℓ・hw・γw C:粘着力 φ:内部摩擦角 F:安全率(最小値を 1.2 とする) 6-3 法面保護 法面は、風雨による浸食を防止するために、法面処理を全面にわたって施すものとし、 景観上の観点から芝張を標準とするが、流入部、放流部については、石張等の護岸処理 を施すこととする。 また、道路等から雨水が流入する可能性のある部分についても、法崩れを防止するた めに適切な法面処理を施す必要がある。 6-4 余裕高 余裕高は、原則として 30 ㎝以上とする。 ただし、周辺の土地利用の状況から支障のないときは、この限りではない。 6-5 流入施設 (1) 流入施設の位置及び構造は、次のことを考慮して定める。 ◯軟弱地盤や盛土地盤に設置することは、できるだけ避けること。 ◯流入水による施設及び調整池法面等の損傷を保護するため、適当な減勢工、水たた き保護工、根固工、護岸工等を施すものとする。 (2) 下流排水路、放流先の水位条件によっては、横越流方式の流入施設を採用すること ができる。 6-6 放流施設 放流施設は、流入部、オリフィス、放流管からなる。 オリフィスは、計画降雨時において、下流許容放流量以下の流量に調節する断面を有 するものとする。 また、放流管は、放流管設計流量を流下しうる構造としなければならない。 放流施設の構造は、次のことを考慮して定める。 ◯流入部は、土砂が直接流入しない配置構造とし、流木、塵芥等によって閉塞しない よう考慮しなければならない。 ◯放流施設には、水位、流量を人為的に調節する装置を設けてはならないことを原則 とするが、横越流方式の流入施設となる場合には、ゲート等を設けることができる。 ◯放流管は、外圧や不等沈下に対して十分に耐え、管内からの漏水及び管外の浸透流 の発生を防止できる構造とし、施工上においても十分な処理をしなればならない。 6-7 その他 附帯施設、安全施設等については、必要に応じて他の基準により設置すること。 7.排 水 路 の 拡 幅 7-1 排水路拡幅の適用 開発地点より下流の農業排水路に局部的なボトルネックがある場合などに用いる工法 である。 7-2 流下能力の計算 拡幅改修する排水路の流下能力の計算は、2-1 に示したマニングの平均流速によって 求める。 7-3 排水路の構造 ◯拡幅改修する排水路の構造は、現況構造の変更も止むを得ないが、管理者との協議調 整を図るほか、周辺の環境に配慮した設計とすること。 ◯改修に際しては、従前の整備水準、余裕、安全性を確保しなければならない。 ◯ボトルネック区間において、底張りコンクリートをして流速を高めるなどの場合は、 水路系としての連続性(水利計画)について配慮すること。 8.計 算 事 例 8-1 現況排水状況 開発場所:長岡観測所区域内 女川町上野新地内 開発目的:住宅団地造成 開発面積:4.2ha(水田 3.9ha、畑 0.3ha) 開発区域の主傾斜:1/1,000 開発区域末端の流域面積:8.0ha(水田 7.7ha、畑 0.3ha) 開発後の不浸透面積率:32% 造成盛土高:0.50m 造 成 工 期:10 ヶ月 8-2 排水路の流下能力 2-1(1)の整備済排水路であるので、(2)によって流下能力を算定する。 Qc =A・V V= ・R²/ ・I¹/ R=A/P Qc の算定に当っては、次の表で各検定地点毎に計算するが、通水断面積 A、潤辺長 P、粗度係数 n について、予め各検定地点の数値を算出しておく。 代表地点として No.9 の算出例を示す。 a=1.00+0.40×2=1.80m b=0.40×1.414=0.566m 通水断面 A=( + . )×0.40+(0.40×1.00)=0.96m 潤辺長P=(b×2+0.30×2)+(1.00×2)+0.40=4.13m 等値粗度係数= + . × × . 径深 R=A/P=0.96/4.130=0.232 + . . × × . R²/ =0.378(卓上計算器のX を利用) I=1/1,000 I / =0.0316(卓上計算器の√ を利用) Q=A・V=0.96× . ×0.378×0.0316 =0.96m²×0467m/s=0.45m³/s + . × . =0.0256 指定 A R=A/P P 地点 R / I I / N Qc=A・ ・R / ・I / No. (m²) 1 0.88 3.51 0.251 0.398 1/1,000 0.0316 0.0259 0.43 2 0.88 3.51 0.251 0.398 1/1,000 0.0316 0.0259 0.43 3 0.89 4.08 0.218 0.362 1/1,000 0.0316 0.0256 0.40 4 0.89 4.08 0.218 0.362 1/1,000 0.0316 0.0256 0.40 5 0.88 3.51 0.251 0.398 1/1,000 0.0316 0.0259 0.43 6 0.88 3.51 0.251 0.398 1/1,000 0.0316 0.0259 0.43 7 0.89 4.08 0.218 0.362 1/1,000 0.0316 0.0256 0.40 8 0.96 4.13 0.232 0.378 1/1,000 0.0316 0.0256 0.45 9 0.96 4.13 0.232 0.378 1/1,000 0.0316 0.0256 0.45 10 3.42 6.20 0.552 0.673 1/1,500 0.0258 0.0250 2.38 11 4.20 6.90 0.609 0.718 1/1,600 0.0250 0.0250 3.02 12 6.36 8.10 0.785 0.851 1/1,600 0.0250 0.0246 5.50 (注) :R I / / (m) (m) (m³/s) は、卓上計算器でX として計算し、少数点以下 4 桁目を四捨五入する。 は、卓上計算器の√ 値を求め、少数点以下 5 桁目を四捨五入する。 (有効数字を R 様 3 桁とした。 ) / と同 8-3 排水路の現況流量 事例では、計画流量が不明であるので、Q =∑ qi・A によって算出する。 この場合、検定地点毎の 1/25,000 地形図から地目別流域面積A を測定する。 なお、単位排水量q は、2-3 の表から求める。 ※模式図参照 流 指定 地点 No. 水 田 域 面 積 A (ha) 市 街 地 畑 (平坦地) (不浸透面積率 Q =∑ qi・A (m³/s) 40%未満) 1 3.7 0.3 - 0.04 2 4.2 0.3 - 0.04 3 60.8 10.3 1.0 0.70 4 65.5 10.3 1.0 0.75 5 4.0 - - 0.04 6 4.5 - - 0.05 7 65.5 10.3 1.0 0.75 8 70.5 10.3 1.0 0.80 9 92.5 20.0 1.5 1.10 10 191.0 32.0 3.0 2.20 11 243.0 40.0 4.0 2.80 12 356.0 60.0 10.0 4.20 代表地点として、No.9 のQ を算出例として示す。 土地利用区分 流域面積 A ha 単位排水量 q m³/s/ha 現況流量 Q =q ・A (m³/s) 水田 92.5 0.010 0.93 畑 20.0 0.007 0.14 1.5 0.022 0.03 市街地(不浸透面積率 40%未満) 計 114.0 1.10 8-4 洪水ピーク流量 (1) 開発前の洪水ピーク流量 Q = ・r・f・A によって求める。 ここにQ =開発前の洪水ピーク流量(m³/s) f=等値流出係数(2-4(1)の表から) 水田の流出係数=0.7 開発水田面積=3.9ha 平らな畑地流出係数=0.5 . × . + . × . f= . + . 開発畑地面積=0.3ha =0.686 A=開発面積 4.2ha r=洪水到達時間内の平均降雨強度(mm/hr) 開発面積が 2ha 以上であるから、計算式によって求める。 開発場所は長岡観測所区域であるので、r 式の定数 a=1,471.1 n=0.667 b=6.646 したがって、r = . ここで、t=C・ . , . . + . であるから、これから t を求める。 まず等値係数 C を求めると、2-3(2)の表から 水田の係数=120 開発水田面積=3.9ha 畑地の係数=140 開発畑地面積=0.3ha × . + C= . + . × . =121.4 A:開発面積 4.2ha=0.042km² t・r A . . は卓上計算器でX として計算し、0.042 =C・A . . =121.4×0.4979=60.45 であるから、 ここで、t に 11min、12min・・・・・を代入して、r= t・r . の値を 60.45 以上になるまで計算する。 t (min) =0.4979 t . r = . , . + . (min/hr) . , . + . を求め、さらに t・r . 11 4.950 126.9 59.92 12 5.246 123.7 64.79 求めようとする t は 11~12min の範囲にあるので、補間法によって求めると、 . t =11+ . . したがって、 r= Q , . . = =11.11min . . =126.5mm/hr + . ×126.5×0.686×4.2=1.01m³/s (2) 開発後の洪水ピーク流量 開発前と同様な方法で求める。 Q = ・r・f・A ここにQ :造成後の洪水ピーク流量(m³/s) f :0.8(表から不浸透面積率 40%未満の市街地の流出係数) A:開発面積 4.2ha r:洪水到達時間内の平均降雨強度(mm/hr) r = , . t =C・ . + . . . 式から t を求める。 C:70(2-4(2)の表から市街地の係数) A:開発面積 4.2ha=0.042km² A . t・r =0.042 . . =0.4979 =C・A 開発前の t・r . . =70×0.4979=34.85 表から、t=11min の場合 t・r t=は 10min 未満である。 したがって、t=10min とする。 r = Qp= 10 1,471.1 =130.3mm/hr +6.646 0.667 ×130.3×0.8×4.2=1.22m³/s (3) 開発に伴う増加ピーク流量 開発前と開発後の洪水ピーク流量の差として求めるので、 △Qp=Qp-Q =1.22-1.01=0.21m³/s . =59.92 であったので、 8-5 排水機能に与える影響 ここまでの計算値から、各指定地毎に排水路の流下能力をチェックする。 検定 地点 開 発 後 の 流 量(m³/s) ① 開発前の流量 ②=①+△Q 計 算 流 量 No. 1 Q (m³/s) (m³/s) ④ ⑤=④-③ 検定 ③=②/0.9 排 水 路 の 流下能力 流下能力 検 定 流 量 流 下 能 力 あり 不足 Qc 0≦④-③ 0>④-③ (m³/s) (m³/s) 0.04 0.25 0.28 0.43 ◯ 2 0.04 0.25 0.28 0.43 ◯ 3 0.70 0.91 1.01 0.40 ◯ 4 0.75 0.96 1.07 0.40 ◯ 5 0.04 0.25 0.28 0.43 ◯ 6 0.05 0.26 0.29 0.43 ◯ 7 0.75 0.96 1.07 0.40 ◯ 8 0.80 1.01 1.12 0.45 ◯ 9 1.10 1.31 1.46 0.45 ◯ 10 2.20 2.41 2.68 2.38 ◯ 11 2.80 3.01 3.34 3.02 ◯ 12 4.20 4.41 4.90 5.50 (注) :①は 8-3 の現況流量Q =∑ q ・A ②の△Qp=0.21 m³/s ④は、8-2 の排水路の流下能力 ◯ 8-6 施設計画(調整池の設置案) 開発区域内に上流域の排水路が通過しているので、これを迂回させる 1 号及び 2 号断面水路を新設 する。 したがって、No.8 地点より下流の最小比流量を対象として必要調整量を求める。 ○開発面積=4.2ha ○現況土地利用 水田=3.9ha 畑 =0.3ha ○流出係数 f=0.8(不浸透面積率=32%) ○調整池への流入時間 t=10 分 ○新設排水路 延長=54.8+109.6+18.2+182.6+50=415.2m 計画排水路断面は8-1と同様 ○調整池 調整容量=5,000m³(うち堆砂容量 245m³) 調整池規模=81.2m×71.2m (1) 検定地点の流下能力と比流量 No.8 より下流について q を求めると、次のようになる。 流域面積 検定 現況流下能力 比 流 量 q=Qc/A 地点 No. A (km²) Qc (m³/s) 8 0.818 0.45 0.55 9 1.140 0.45 0.39 10 2.260 2.38 1.05 11 2.870 3.02 1.05 12 4.260 5.50 1.29 (m³/s/km²) この表から、最小値は q=0.39m³/s/km²であるので、この値を比流量とする。 (2) 必要調整量 簡便法による。 ○諸条件 長岡地域 1/30 確率降雨強度式 開発地における許容放流量 1471.1 +6.646 = 0.667 q=0.39× . =0.016 m³/s 放流量相当降雨強度 = 360×q f×A = 360×0.016 0.8×4.2 =1.71(mm/hr) 容量検討基本式 ここに V:必要容量(㎥) V= −2 × 1 ×f×A×6 :任意の降雨継続時間に対応する降雨強度(mm/hr) :調整池下流流域能力に対応する平均降雨強度(mm/hr) :任意の降雨継続時間(min) (適応範囲:~360min) f:流出係数 A:開発面積(ha) ○容量計算 1471.1 V= 0.667 +6.646 i =0.56×( ここで y= − 1.71 2 . . . の微分 → + . ( . ) ・・・① − 0.855 とおいて + . . ( . = × 0.8 × 4.2 × 6 1471.1 i -0.855 0.667 +6.646 i について微分すると = 1 × = ) =x とおくと + . . ) × . ( . ) − 0.855 =1471.1(x+6.646)-981.224x-0.855( + 6.646) =0.855x -478.511x-9739.166=0 x= . ± ( = . ± . . . ) × . × . ×( . ) ・・・ ≒579.324 、-19.662(不適) . =579.324 ∴ =13877.496(min) 降雨強度式の適応範囲から、 =360(min)とする。 を①に代入し、最大調節容量を求める。 V=0.56×( 1471.1×360 -0.855 × 360) 50.705+6.646 ≒4998.837(㎥) (3) 調整池容量 (2)の採用値から、有効調整容量を 5,000m³とし、これに堆砂容量を加えて調整池容量とする。 堆砂容量=70m³/ha/年×4.2ha× =245m³ 調整池容量=5,000+245=5,250m³ 66.0m 71.2m h は、放流排水路の現状から 1.0m とする。 これから、調整池規模を上図のように決定すると、 ( 調整池容量= 堆砂深は、 )+ × + ×( + ) ×1.0=5,308m³ (66.0 × 76.0)+ 66.0+4hs × (76.0+4hs) × hs = 245m³ 2 これを解いて、hs=0.05m (4) 許容放流量(オリフィス放流) 許容放流量 qc は、 qc=A ・Qc/A Qc/A =q で q は比流量(m³/s/km²)である。 q の最小値は、(1)の表から 0.39m³/s/km²であるので、 qc=q×A₁=0.39× . =0.016m³/s (5) オリフィスの設計 オリフィスは、排水路を設け、排水塔下部にオリフィス口を設置する計画とする。 オリフィスの大きさは、1/3 確率に対応する容量の水位時に qc=0.016m³/s が流下する断面である。 ①1/3 確率に対応する容量 簡便法から 1/3 規模貯留量を求めると、 1/3 確率に対応する容量=2,080m³ ②1/3 確率に対応する容量時の水位 (66 × 76)+ 66+4H’ 2 × (76+4H’ ) これを解いて、H’ =0.40m × H’ =2,080 ③オリフィス放流量の計算式 4-2(4)の中のいずれを選ぶかを決める。 H =0.40m 今、D=0.08m として、 1.2D=1.2×0.08=0.096m 1.8D=1.8×0.08=0.144m H>1.8D となるので、計算式は、 Qo=C・B・D・ 2g − (H − D/2) ④オリフィス断面 上記計算式に Qo=0.016m³/s C=0.6(ベルマウスを有しない) D=0.08m 2g=2×9.8=19.6m/s² を代入して、オリフィス巾 B を求めると、 0.016=0.6×B×0.08× 19.6 × (1.00 − 0.08/2) これを解いて、B=0.08m (6) 洪水吐の設計 4-2(5)の式によって求める。 Q₁=C・L・h / qc+Q₁=1/30 確率開発前流量(Qp) qc=0.016m³/s Qp=1.01m³/s(8-4(1)による) Q₁=1.01-0.016=0.994m³/s 洪水吐の幅 L を水深 h₁=0.20m として求めると、 C=1.8 0.994=1.8×L×0.2 / これを解いて、L=6.17=6.20m 8-7 施設計画(排水路の拡幅案) 開発区間より上流域については、開発境界に排水路を新設して No.8 地点で放流する。 この場合、開発区域分も合流させて No.8 地点へ導水する。 ○新設排水路 延長=54.8+109.6+18.2+182.6+50 =415.2m ○拡幅排水路 延長=145.2+400+1,000 =1,545.2m ○検定地点の計画流量 No.0 =q・A=0.010×3.8=0.04m³/s No.0 =No.2 検定流量+No.6 検定流量=0.29+0.30=0.59m³/s No.8 =No.8 の検定流量=1.13m³/s No.9 =1.47m³/s No.10 =2.69m³/s No.11 =3.36m³/s ①排水路の新設 1 号断面・・・・・・始点から開発区域末端までとする 延長=54.8+109.6+18.2+182.6=365.2m 護岸構造は、上流域の排水路と同様とする。 Q=A・V V= ・R²/ ・I ¹/ R=A/P A=(0.4×0.6)+(1.0+0.4)×0.4=0.80m² n= . × . × + . × ( . × . × . + . × × . × )+ . +( . × ) P=(0.4×1.414×2)+1.0+0.6×2=3.33m + . × . R=0.80/3.33=0.240m R²/ =0.386 I=1/1,000 I ¹/ =0.0316 Q=0.800× . ×0.386×0.0316=0.38m³/s>0.04m³/s 2 号断面・・・・・開発区域末端から No.8 まで。延長=50m 護岸構造は U 型フリュームを使用する。 Q=A・V V= ・R²/ ・I ¹/ 、R=A/P A=( 0.5×0.6)+(1.10+0.50)=1.10m² =0.0257 n= . × . × + . × ( . × . × . × )+ . + . +( . × . × ) =0.0210 P=(0.50×1.414×2)+1.10+(0.60×2)=3.714m R=1.10/3.714=0.296m R²/ =0.444 I=1/1,000 I ¹/ =0.0316 Q=1.10× ×0.444×0.0316=0.73m³/s>0.59m³/s . ②排水路の拡幅 3 号断面・・・・・No.8 から No.9 までとする。 この間では、断面拡幅を最小限とするため、L 字型フリュームと底張コンクリート で粗度係数を小さくして、計画流量を流下させる。 Q=A・V V= ・R²/ ・I ¹/ 、R=A/P A=(1.0×1.0)+(1.6+0.4)×0.4=1.80m² n= . × . × + . × ( . × . × . + . × × . × )+ . + . × P=(0.40×1.414×2)+1.60+1.00×2=4.73m + . × . R=1.80/4.73=0.381m R²/ =0.526 I=1/900 I ¹/ =0.0333 Q=1.80× . ×0.526×0.0333=1.66m³/s>1.47m³/s =0.019 第 4 号断面・・・・・・現況護岸は綱矢板であるので、片岸を拡幅する。 必要拡幅量は 0.20m である。 Q=A・V V= ・R²/ ・I ¹/ 、R=A/P A=(1.2×1.7)+(1.7+0.6+0.6)×0.6=3.78m² P=(0.6×1.414×2)+0.3×2+1.7+1.2×2=6.40m ( . × . × . )× × . n= R=3.78/6.40=0.591 + . × × . . + . × . =0.0249 R²/ =0.704 I=1/1,500 I ¹/ =0.0258 Q=3.78× . ×0.704×0.0258=2.76m³/s>2.69m³/s 第 5 号断面・・・・・・現況護岸は綱矢板であるので、片側を拡幅し、拡幅量は、第 4 号断面同様 0.20m とする。 A=(1.2×2.0)+(2.0+1.0+0.6)×0.6=4.56m² P=(0.6×1.414×2)+0.5×2+2.0+1.2×2=7.10m n= . × . + . × × . R=4.56/7.10=0.642 . + . × × . + . × . R²/ =0.744 I=1/1,600 I ¹/ =0.0250 Q=4.56× . ×0.744×0.025=3.41m³/s>3.36m³/s =0.0249 8-8 施設計画(調整池の設置と一部排水路の拡幅案) 比流下能力 0.5m³/s/km²未満の排水路区間は改修することとし、残りの区間の最小比流下能力から 求めた許容放流量によって、必要調整容量を求め、調整池を設置する。 なお、No.8 地点への導水は、8-6 と同様に行う。 ○新設排水路 延長=54.8+109.6+18.2+182.6+50 =415.2m ○拡幅排水路 延長=145.2m 計画排水路断面は、8-1 と同様。 ○調整池 調整容量=2,170m³(うち堆砂容量 245m³) 調整池規模=55.2×45.2m (1) 指定地点の比流下能力 No.10 より下流について、8-6(1)の表から q を求めると、 q=1.05m³/s/km²である。 (2) 必要調整量 簡便法により必要調整量 V を求めると、 V=4,700 ㎥ (3) 調整池容量 (2)の採用値から有効調整容量を 4,700m³とし、これに堆砂容量を加えて調整池容量とする。 堆砂容量=245m³(8-6(3)と同じ) 64.0m 69.2m 調整池容量=4,700+245=4,950m³ h は放流排水路の状況から 1.0m とする。 これから、調整池規模を上図のように決定すると ( 調整池容量= 堆砂深は、 ( × )+ × + )+ ×( これを解いて、hs=0.05m + ×( + ) + ) ×1.0=5,020m³>4,950m³ ×hs=245 (4) 許容放流量 以下は、8-6 と同様の方法で求めて行くので、計算結果のみを示す。 4.2 qc=q×A=1.05× 100 =0.044m³/s (5) オリフィスの設計 ①1/3 確率に対応する容量 簡便法から 1/3 規模貯留量を求めると、 1/3 確率に対応する容量=1,780 ㎥ ②1/3 確率に対する容量時の水位 ( × )+ + ×( × これを解いて、h =0.37m ) ×h =1,780 ③オリフィス放流量の計算式 Qo=C・B・D・ 2g・(H − D/2) ④オリフィス断面 今、D=0.12m として、 Qo=0.044m³/s C=0.6(ベルマウスを有しない) 2g=19.6m/s² を代入して、オリフィス幅 B を求めると、 0.044=0.6×B×0.12× 19.6 × (1.00 − 0.12/2) これを解いて、B=0.14m (6) 洪水吐の設計 Q₁=C・L・h / Q₁=1.01-0.044=0.966m³/s C =1.8 0.966=1.8×L×0.2 / これを解いて、L=6.00m 9.参 考 資 料 -3-268- 表4-2(1) 降雨強度一覧表(下関) 1 - 1 t(時間) t(分) 1/2 0:10 10分 74.1 0:15 15分 64.4 0:20 20分 57.4 0:25 25分 52.0 0:30 30分 47.7 0:35 35分 44.2 0:40 40分 41.2 0:45 45分 38.7 0:50 50分 36.5 0:55 55分 34.6 1:00 60分 32.9 1:05 65分 31.4 1:10 70分 30.0 1:15 75分 28.8 1:20 80分 27.7 1:25 85分 26.6 1:30 90分 25.7 1:35 95分 24.8 1:40 100分 24.0 1:45 105分 23.3 1:50 110分 22.6 1:55 115分 21.9 2:00 120分 21.3 2:05 125分 20.8 2:10 130分 20.2 2:15 135分 19.7 2:20 140分 19.3 2:25 145分 18.8 2:30 150分 18.4 2:35 155分 18.0 2:40 160分 17.6 2:45 165分 17.2 2:50 170分 16.9 2:55 175分 16.5 3:00 180分 16.2 1/3 85.4 73.5 65.2 58.9 54.0 49.9 46.6 43.8 41.3 39.2 37.3 35.6 34.1 32.7 31.5 30.4 29.3 28.4 27.5 26.7 25.9 25.2 24.5 23.9 23.3 22.8 22.2 21.7 21.3 20.8 20.4 20.0 19.6 19.2 18.9 1/5 96.4 83.6 74.5 67.6 62.1 57.6 53.9 50.7 47.9 45.5 43.3 41.4 39.7 38.2 36.7 35.5 34.3 33.2 32.2 31.2 30.3 29.5 28.7 28.0 27.3 26.7 26.1 25.5 25.0 24.4 24.0 23.5 23.0 22.6 22.2 1/10 113.7 96.9 85.7 77.4 71.0 65.8 61.6 57.9 54.9 52.2 49.8 47.7 45.8 44.1 42.5 41.1 39.8 38.6 37.5 36.5 35.5 34.6 33.8 33.0 32.3 31.6 30.9 30.3 29.7 29.1 28.5 28.0 27.5 27.1 26.6 1/20 131.2 110.4 97.0 87.4 80.1 74.3 69.6 65.6 62.1 59.2 56.6 54.3 52.2 50.4 48.7 47.1 45.7 44.4 43.2 42.1 41.0 40.1 39.2 38.3 37.5 36.7 36.0 35.3 34.7 34.0 33.5 32.9 32.4 31.8 31.3 1/30 139.4 118.0 104.1 94.1 86.5 80.3 75.3 71.1 67.4 64.3 61.5 59.1 56.8 54.9 53.0 51.4 49.9 48.5 47.2 46.0 44.8 43.8 42.8 41.9 41.0 40.2 39.4 38.6 37.9 37.3 36.6 36.0 35.4 34.9 34.3 1/50 150.5 128.3 113.7 103.1 94.9 88.4 83.0 78.4 74.5 71.1 68.1 65.4 63.0 60.8 58.8 57.0 55.4 53.8 52.4 51.1 49.9 48.7 47.6 46.6 45.7 44.7 43.9 43.1 42.3 41.5 40.8 40.2 39.5 38.9 38.3 (単位:mm/hr) 1/70 1/100 164.2 172.5 135.8 143.4 118.6 125.6 106.6 113.2 97.7 103.9 90.8 96.6 85.1 90.7 80.4 85.8 76.4 81.6 73.0 78.0 70.0 74.8 67.3 72.0 64.9 69.5 62.8 67.2 60.8 65.1 59.1 63.3 57.5 61.5 56.0 60.0 54.6 58.5 53.3 57.1 52.1 55.9 51.0 54.7 49.9 53.6 48.9 52.5 48.0 51.5 47.1 50.6 46.3 49.7 45.5 48.9 44.8 48.1 44.0 47.3 43.4 46.6 42.7 45.9 42.1 45.2 41.5 44.6 40.9 44.0 -4- 1 - 2 -5-270- 表4-2(2) 降雨強度一覧表(新潟) 1 - 2 t(時間) t(分) 1/2 0:10 10分 63.1 0:15 15分 54.6 0:20 20分 48.7 0:25 25分 44.1 0:30 30分 40.5 0:35 35分 37.6 0:40 40分 35.2 0:45 45分 33.1 0:50 50分 31.3 0:55 55分 29.7 1:00 60分 28.3 1:05 65分 27.0 1:10 70分 25.9 1:15 75分 24.9 1:20 80分 24.0 1:25 85分 23.1 1:30 90分 22.3 1:35 95分 21.6 1:40 100分 21.0 1:45 105分 20.4 1:50 110分 19.8 1:55 115分 19.2 2:00 120分 18.7 2:05 125分 18.3 2:10 130分 17.8 2:15 135分 17.4 2:20 140分 17.0 2:25 145分 16.6 2:30 150分 16.3 2:35 155分 15.9 2:40 160分 15.6 2:45 165分 15.3 2:50 170分 15.0 2:55 175分 14.7 3:00 180分 14.5 1/3 74.9 64.9 57.8 52.4 48.1 44.6 41.7 39.2 37.1 35.2 33.5 32.1 30.7 29.5 28.4 27.4 26.5 25.6 24.9 24.1 23.4 22.8 22.2 21.7 21.1 20.6 20.2 19.7 19.3 18.9 18.5 18.1 17.8 17.5 17.1 1/5 86.5 76.1 68.5 62.5 57.7 53.6 50.2 47.3 44.8 42.5 40.5 38.7 37.1 35.7 34.3 33.1 32.0 30.9 30.0 29.1 28.2 27.4 26.7 26.0 25.4 24.8 24.2 23.6 23.1 22.6 22.1 21.7 21.2 20.8 20.4 1/10 103.1 91.1 82.1 75.0 69.3 64.6 60.5 57.1 54.0 51.4 49.0 46.8 44.9 43.2 41.6 40.1 38.7 37.5 36.3 35.2 34.2 33.3 32.4 31.6 30.8 30.0 29.3 28.7 28.1 27.5 26.9 26.3 25.8 25.3 24.8 1/20 119.5 105.9 95.7 87.7 81.1 75.7 71.0 67.0 63.5 60.4 57.7 55.2 52.9 50.9 49.0 47.3 45.7 44.3 42.9 41.7 40.5 39.4 38.3 37.4 36.4 35.6 34.8 34.0 33.2 32.5 31.9 31.2 30.6 30.0 29.5 1/30 129.3 114.8 103.9 95.3 88.3 82.4 77.4 73.1 69.3 66.0 63.0 60.3 57.9 55.7 53.6 51.8 50.1 48.5 47.0 45.6 44.3 43.1 42.0 40.9 39.9 39.0 38.1 37.2 36.4 35.7 34.9 34.2 33.6 32.9 32.3 1/50 141.3 125.8 114.2 104.9 97.3 91.0 85.6 80.9 76.7 73.1 69.8 66.9 64.2 61.8 59.6 57.5 55.7 53.9 52.3 50.8 49.4 48.0 46.8 45.6 44.5 43.5 42.5 41.5 40.6 39.8 39.0 38.2 37.5 36.8 36.1 (単位:mm/hr) 1/70 1/100 149.5 158.5 133.4 141.7 121.2 128.9 111.5 118.8 103.6 110.4 96.9 103.4 91.2 97.3 86.2 92.1 81.9 87.5 78.0 83.4 74.6 79.8 71.4 76.5 68.6 73.5 66.1 70.7 63.7 68.2 61.5 65.9 59.5 63.8 57.7 61.8 56.0 60.0 54.3 58.3 52.8 56.7 51.4 55.2 50.1 53.8 48.9 52.4 47.7 51.2 46.6 50.0 45.5 48.9 44.5 47.8 43.6 46.8 42.6 45.8 41.8 44.9 41.0 44.0 40.2 43.1 39.4 42.3 38.7 41.6 -6- 1 - 3 -7-272- 表4-2(3) 降雨強度一覧表(長岡) 1 - 3 t(時間) t(分) 1/2 0:10 10分 66.6 0:15 15分 57.5 0:20 20分 51.1 0:25 25分 46.3 0:30 30分 42.4 0:35 35分 39.3 0:40 40分 36.7 0:45 45分 34.5 0:50 50分 32.6 0:55 55分 30.9 1:00 60分 29.4 1:05 65分 28.1 1:10 70分 26.9 1:15 75分 25.9 1:20 80分 24.9 1:25 85分 24.0 1:30 90分 23.2 1:35 95分 22.5 1:40 100分 21.8 1:45 105分 21.1 1:50 110分 20.5 1:55 115分 20.0 2:00 120分 19.4 2:05 125分 18.9 2:10 130分 18.5 2:15 135分 18.0 2:20 140分 17.6 2:25 145分 17.2 2:30 150分 16.9 2:35 155分 16.5 2:40 160分 16.2 2:45 165分 15.8 2:50 170分 15.5 2:55 175分 15.2 3:00 180分 15.0 1/3 77.4 67.1 59.8 54.2 49.8 46.2 43.2 40.6 38.4 36.5 34.7 33.2 31.8 30.6 29.5 28.4 27.5 26.6 25.8 25.0 24.3 23.7 23.0 22.5 21.9 21.4 20.9 20.4 20.0 19.6 19.2 18.8 18.5 18.1 17.8 1/5 89.1 77.9 69.8 63.6 58.6 54.5 51.1 48.2 45.6 43.4 41.4 39.6 38.0 36.6 35.2 34.0 32.9 31.9 30.9 30.0 29.2 28.4 27.7 27.0 26.4 25.8 25.2 24.6 24.1 23.6 23.2 22.7 22.3 21.9 21.5 1/10 104.0 92.0 83.2 76.4 70.8 66.2 62.3 58.9 56.0 53.4 51.1 49.0 47.1 45.4 43.8 42.3 41.0 39.8 38.6 37.6 36.6 35.6 34.7 33.9 33.1 32.4 31.7 31.0 30.4 29.8 29.2 28.7 28.1 27.6 27.1 1/20 121.8 107.0 96.5 88.6 82.2 77.0 72.6 68.8 65.5 62.7 60.1 57.8 55.7 53.8 52.1 50.5 49.0 47.7 46.4 45.2 44.1 43.1 42.1 41.2 40.3 39.5 38.7 38.0 37.3 36.6 36.0 35.4 34.8 34.2 33.7 1/30 130.3 115.6 105.0 96.8 90.2 84.8 80.2 76.2 72.8 69.7 67.0 64.5 62.3 60.2 58.3 56.6 55.0 53.6 52.2 50.9 49.7 48.6 47.5 46.5 45.5 44.6 43.8 43.0 42.2 41.4 40.7 40.1 39.4 38.8 38.2 1/50 144.4 127.5 115.6 106.7 99.6 93.7 88.8 84.6 80.9 77.7 74.8 72.2 69.8 67.7 65.7 63.9 62.2 60.7 59.2 57.9 56.6 55.4 54.3 53.2 52.2 51.3 50.4 49.5 48.7 47.9 47.1 46.4 45.7 45.1 44.4 (単位:mm/hr) 1/70 1/100 151.7 165.2 135.1 144.7 123.3 131.1 114.3 121.0 107.1 113.2 101.1 106.8 96.0 101.5 91.7 96.9 87.9 93.0 84.5 89.5 81.5 86.5 78.7 83.7 76.3 81.2 74.0 79.0 71.9 76.9 70.0 75.0 68.3 73.2 66.6 71.6 65.1 70.0 63.6 68.6 62.3 67.3 61.0 66.0 59.8 64.8 58.7 63.7 57.6 62.7 56.6 61.6 55.6 60.7 54.7 59.8 53.8 58.9 52.9 58.1 52.1 57.3 51.3 56.5 50.6 55.8 49.9 55.1 49.2 54.4 -8- 1 - 4 -9-274- 表4-2(4) 降雨強度一覧表(小出) 1 - 4 t(時間) t(分) 1/2 0:10 10分 63.0 0:15 15分 53.5 0:20 20分 47.1 0:25 25分 42.4 0:30 30分 38.8 0:35 35分 36.0 0:40 40分 33.6 0:45 45分 31.6 0:50 50分 29.9 0:55 55分 28.4 1:00 60分 27.1 1:05 65分 25.9 1:10 70分 24.9 1:15 75分 23.9 1:20 80分 23.1 1:25 85分 22.3 1:30 90分 21.6 1:35 95分 20.9 1:40 100分 20.3 1:45 105分 19.8 1:50 110分 19.2 1:55 115分 18.7 2:00 120分 18.3 2:05 125分 17.9 2:10 130分 17.4 2:15 135分 17.1 2:20 140分 16.7 2:25 145分 16.4 2:30 150分 16.0 2:35 155分 15.7 2:40 160分 15.4 2:45 165分 15.1 2:50 170分 14.9 2:55 175分 14.6 3:00 180分 14.4 1/3 71.9 62.7 56.0 51.0 47.0 43.7 40.9 38.5 36.4 34.6 33.0 31.6 30.3 29.2 28.1 27.1 26.2 25.4 24.6 23.9 23.3 22.6 22.0 21.5 21.0 20.5 20.0 19.6 19.2 18.8 18.4 18.1 17.7 17.4 17.1 1/5 84.1 73.4 65.8 59.9 55.2 51.3 48.1 45.3 42.9 40.8 38.9 37.3 35.8 34.4 33.1 32.0 30.9 30.0 29.1 28.2 27.5 26.7 26.0 25.4 24.8 24.2 23.7 23.2 22.7 22.2 21.8 21.3 20.9 20.5 20.2 1/10 98.1 87.1 78.8 72.3 67.0 62.5 58.7 55.5 52.6 50.0 47.8 45.7 43.9 42.2 40.7 39.3 38.0 36.8 35.7 34.6 33.6 32.7 31.9 31.1 30.3 29.6 28.9 28.3 27.6 27.1 26.5 26.0 25.5 25.0 24.5 1/20 113.8 101.3 91.9 84.4 78.3 73.2 68.8 65.0 61.7 58.7 56.1 53.7 51.6 49.7 47.9 46.2 44.7 43.3 42.0 40.8 39.6 38.6 37.6 36.6 35.7 34.9 34.1 33.3 32.6 31.9 31.3 30.7 30.1 29.5 29.0 1/30 122.8 109.6 99.5 91.5 85.0 79.5 74.8 70.7 67.1 64.0 61.1 58.6 56.3 54.1 52.2 50.4 48.8 47.3 45.9 44.5 43.3 42.1 41.1 40.0 39.1 38.1 37.3 36.5 35.7 34.9 34.2 33.5 32.9 32.3 31.7 1/50 134.3 120.1 109.3 100.7 93.6 87.7 82.6 78.1 74.2 70.8 67.7 64.9 62.4 60.0 57.9 56.0 54.2 52.5 50.9 49.5 48.1 46.8 45.6 44.5 43.4 42.4 41.5 40.6 39.7 38.9 38.1 37.4 36.6 36.0 35.3 (単位:mm/hr) 1/70 1/100 142.5 150.8 127.6 135.3 116.2 123.4 107.2 113.9 99.7 106.1 93.4 99.5 88.0 93.8 83.3 88.8 79.2 84.5 75.5 80.6 72.2 77.1 69.2 74.0 66.6 71.1 64.1 68.5 61.9 66.1 59.8 63.9 57.9 61.9 56.1 60.0 54.4 58.3 52.9 56.6 51.4 55.1 50.1 53.6 48.8 52.3 47.6 51.0 46.5 49.8 45.4 48.6 44.4 47.5 43.4 46.5 42.5 45.5 41.6 44.6 40.8 43.7 40.0 42.9 39.2 42.0 38.5 41.3 37.8 40.5 -10- 1 - 5 -11-276- 表4-2(5) 降雨強度一覧表(高田) 1 - 5 t(時間) t(分) 1/2 0:10 10分 70.6 0:15 15分 60.1 0:20 20分 53.0 0:25 25分 47.9 0:30 30分 43.9 0:35 35分 40.7 0:40 40分 38.0 0:45 45分 35.8 0:50 50分 33.9 0:55 55分 32.2 1:00 60分 30.7 1:05 65分 29.4 1:10 70分 28.3 1:15 75分 27.2 1:20 80分 26.2 1:25 85分 25.4 1:30 90分 24.6 1:35 95分 23.8 1:40 100分 23.1 1:45 105分 22.5 1:50 110分 21.9 1:55 115分 21.3 2:00 120分 20.8 2:05 125分 20.3 2:10 130分 19.9 2:15 135分 19.4 2:20 140分 19.0 2:25 145分 18.6 2:30 150分 18.3 2:35 155分 17.9 2:40 160分 17.6 2:45 165分 17.3 2:50 170分 17.0 2:55 175分 16.7 3:00 180分 16.4 1/3 80.8 69.0 61.0 55.2 50.6 47.0 43.9 41.4 39.2 37.3 35.6 34.1 32.7 31.5 30.4 29.4 28.5 27.6 26.8 26.1 25.4 24.8 24.2 23.6 23.1 22.6 22.1 21.7 21.2 20.8 20.4 20.1 19.7 19.4 19.1 1/5 89.2 78.4 70.6 64.5 59.6 55.6 52.2 49.3 46.8 44.5 42.5 40.7 39.1 37.7 36.3 35.1 34.0 32.9 32.0 31.1 30.2 29.4 28.7 28.0 27.3 26.7 26.1 25.6 25.0 24.5 24.0 23.6 23.1 22.7 22.3 1/10 103.0 90.9 82.1 75.2 69.7 65.1 61.2 57.8 54.9 52.3 50.0 48.0 46.1 44.4 42.8 41.4 40.1 38.9 37.8 36.7 35.7 34.8 33.9 33.1 32.3 31.6 30.9 30.3 29.6 29.1 28.5 27.9 27.4 26.9 26.5 1/20 114.5 102.8 93.8 86.6 80.6 75.6 71.3 67.5 64.2 61.3 58.7 56.3 54.1 52.1 50.3 48.6 47.1 45.7 44.3 43.1 41.9 40.8 39.8 38.8 37.9 37.0 36.2 35.4 34.7 33.9 33.3 32.6 32.0 31.4 30.8 1/30 122.5 110.1 100.6 93.0 86.7 81.3 76.7 72.7 69.2 66.1 63.2 60.7 58.4 56.3 54.3 52.5 50.9 49.3 47.9 46.5 45.3 44.1 43.0 41.9 41.0 40.0 39.1 38.3 37.5 36.7 36.0 35.3 34.6 34.0 33.4 1/50 132.6 119.4 109.3 101.2 94.4 88.7 83.7 79.4 75.6 72.2 69.1 66.4 63.9 61.6 59.5 57.5 55.7 54.1 52.5 51.0 49.7 48.4 47.2 46.0 45.0 43.9 43.0 42.0 41.2 40.3 39.5 38.8 38.0 37.3 36.7 (単位:mm/hr) 1/70 1/100 139.9 147.1 126.1 132.8 115.4 121.7 106.9 112.8 99.8 105.3 93.7 99.0 88.5 93.6 84.0 88.8 80.0 84.6 76.4 80.8 73.2 77.5 70.3 74.4 67.6 71.6 65.2 69.1 63.0 66.7 60.9 64.6 59.0 62.6 57.3 60.7 55.6 59.0 54.1 57.3 52.6 55.8 51.3 54.4 50.0 53.0 48.8 51.8 47.6 50.6 46.6 49.4 45.5 48.3 44.6 47.3 43.6 46.3 42.8 45.4 41.9 44.5 41.1 43.6 40.3 42.8 39.6 42.1 38.9 41.3 -12- 1 - 6 -13-278- 表4-2(6) 降雨強度一覧表(相川) 1 - 6 t(時間) t(分) 1/2 0:10 10分 64.4 0:15 15分 55.5 0:20 20分 49.3 0:25 25分 44.6 0:30 30分 40.9 0:35 35分 37.9 0:40 40分 35.4 0:45 45分 33.2 0:50 50分 31.4 0:55 55分 29.8 1:00 60分 28.3 1:05 65分 27.1 1:10 70分 25.9 1:15 75分 24.9 1:20 80分 24.0 1:25 85分 23.1 1:30 90分 22.3 1:35 95分 21.6 1:40 100分 20.9 1:45 105分 20.3 1:50 110分 19.7 1:55 115分 19.2 2:00 120分 18.7 2:05 125分 18.2 2:10 130分 17.8 2:15 135分 17.3 2:20 140分 16.9 2:25 145分 16.6 2:30 150分 16.2 2:35 155分 15.9 2:40 160分 15.5 2:45 165分 15.2 2:50 170分 14.9 2:55 175分 14.7 3:00 180分 14.4 1/3 75.5 66.0 59.0 53.7 49.4 45.8 42.8 40.2 38.0 36.0 34.3 32.7 31.3 30.1 28.9 27.9 26.9 26.0 25.2 24.4 23.7 23.0 22.4 21.8 21.2 20.7 20.2 19.8 19.3 18.9 18.5 18.1 17.7 17.4 17.1 1/5 90.2 78.7 70.3 63.9 58.7 54.4 50.8 47.8 45.1 42.8 40.7 38.8 37.2 35.7 34.3 33.0 31.9 30.8 29.8 28.9 28.1 27.3 26.5 25.8 25.2 24.5 24.0 23.4 22.9 22.4 21.9 21.4 21.0 20.6 20.2 1/10 109.2 95.3 85.2 77.4 71.1 66.0 61.6 57.9 54.7 51.8 49.3 47.1 45.1 43.2 41.6 40.0 38.7 37.4 36.2 35.1 34.0 33.1 32.2 31.3 30.5 29.8 29.0 28.4 27.7 27.1 26.5 26.0 25.5 25.0 24.5 1/20 128.5 112.3 100.4 91.3 83.9 77.9 72.8 68.4 64.6 61.3 58.3 55.7 53.3 51.1 49.2 47.4 45.7 44.2 42.8 41.5 40.3 39.1 38.1 37.1 36.1 35.2 34.4 33.6 32.8 32.1 31.4 30.8 30.2 29.6 29.0 1/30 139.7 122.2 109.4 99.6 91.6 85.0 79.5 74.7 70.6 67.0 63.8 60.9 58.3 56.0 53.8 51.9 50.1 48.4 46.9 45.5 44.1 42.9 41.7 40.6 39.6 38.6 37.7 36.8 36.0 35.2 34.5 33.8 33.1 32.4 31.8 1/50 157.5 135.9 120.8 109.3 100.3 92.9 86.7 81.5 77.0 73.0 69.6 66.5 63.7 61.1 58.9 56.8 54.8 53.1 51.4 49.9 48.5 47.2 45.9 44.7 43.7 42.6 41.6 40.7 39.8 39.0 38.2 37.4 36.7 36.0 35.4 (単位:mm/hr) 1/70 1/100 167.7 178.4 144.9 154.5 128.9 137.5 116.7 124.7 107.1 114.5 99.3 106.2 92.7 99.3 87.2 93.3 82.4 88.2 78.2 83.8 74.4 79.8 71.1 76.3 68.2 73.1 65.5 70.2 63.0 67.6 60.8 65.2 58.7 63.0 56.8 61.0 55.1 59.1 53.5 57.4 52.0 55.8 50.5 54.3 49.2 52.8 48.0 51.5 46.8 50.3 45.7 49.1 44.6 48.0 43.6 46.9 42.7 45.9 41.8 44.9 41.0 44.0 40.1 43.2 39.4 42.3 38.6 41.5 37.9 40.8 3. 短時間降雨強度式の適用範囲 各観測所の降雨強度式の適用河川及び適用範囲を、それぞれ表 3、図 3 に示す。 適用範囲の分割方法としては、ティーセン分割、分水嶺等を参考にした前回までと 同様である。 表 22 降雨強度式の適用河川 観測所名 下 新 関 潟 適 用 範 囲 主 な 適 用 河 川 ・加治川水系より北側 三面川、荒川、胎内川、加治川 ・阿賀野川水系 阿賀野川、早出川 ・信濃川右岸側支川山田川、才歩川より 能代川 下流 ・信濃川大河津分水路地点より下流の 中ノ口川、新川、西川 左岸側流域 ・信濃川右岸側支川加茂川から太田川の 長 岡 加茂川、五十嵐川、刈谷田川、太田川 区間 ・島崎川水系、黒川水系、鯖石川水系、 島崎川、黒川、鯖石川、鵜川 鵜川水系 小 出 高 田 相 川 ・信濃川右岸側支川朝日川より上流 魚野川、破間川、清津川、中津川 ・信濃川左岸側支川渋海川より上流 渋海川 ・前川より西側 柿崎川、関川、保倉川、飯田川、矢代川、 桑取川、名立川、能生川、早川、姫川 ・佐渡 国府川、石田川、小倉川、藤津川、 久知川、羽茂川 -16- 図 2 短時間降雨強度式の適用範囲 -17-
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