GLOVIA smart 会計 BP 基本

SMV03-S072BA-01(M090630)
会計
V03L10
基本
SOA 連携ガイド
まえがき
◆本マニュアルの目的
GLOVIA smart ソリューションではGLOVIA smart SOA機能によってデータ連携方式を標準化してお
り、各ソリューション間でのデータ連携が非常に容易になっています。
本マニュアルでは、「GLOVIA smart 会計 BP 」の GLOVIA smart SOA連携機能を使ったデータ連
携方法について説明しています。データ連携方法には、画面による対話型のものを用意しています。GLOVIA
smart SOA連携機能の利用者は、本マニュアルに記載されている範囲でこれらを使用することができます。
なお、本マニュアルは、次の製品を対象としています。
■ GLOVIA smart 会計 BP 基本 V03L10
・「GLOVIA smart 会計 BP 」の GLOVIA smart SOA連携機能のインストール方法は、「GLOVIA
smart 会計 BP 基本 」のソフトウェア説明書をご参照ください。
◆本マニュアルの読者
本マニュアルは、会計システムの操作・運用を担当される方を対象としています。本マニュアルを参照す
ることによって、会計システムのSOA連携機能の基本的な操作・運用手順に関する知識を習得することが
できます。
◆本マニュアルの構成
本マニュアルは、次の構成になっています。
◆第1 章 SOA連携機能の仕組みと種類
この章では、SOA連携機能の概要・メリット・種類について説明しています
◆第2 章 SOA連携機能を導入します
この章では、SOA連携機能の導入準備、条件について説明しています。
◆第3 章 SOA連携機能の運用
この章では、この章ではSOA連携データごとの操作・運用手順について説明しています。
All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU KYUSHU SYSTEMS LIMITED 2009-
◆表記上の約束
本マニュアルでは、説明上、次に示すマニュアル名称、略称および記号を使用しています。
マニュアル名称
● マニュアル中で、自身を参照する場合は、『本マニュアル』と記述します。
略称
オペレーティングシステムの略称について
● 次に示すオペレーティングシステムを総称して「Windows Server 2003」と記述しています。
― Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition
― Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition
● 次に示すオペレーティングシステムを総称して「Windows Server 2008」と記述しています。
― Microsoft(R) Windows Server(R) 2008, Standard Edition
― Microsoft(R) Windows Server(R) 2008, Enterprise Edition
● 次に示すオペレーティングシステムを総称して 「Windows XP」 と記述しています。
― Microsoft(R) Windows(R) XP Professional operating system
― Microsoft(R) Windows(R) XP Home Edition operating system
● 次に示すオペレーティングシステムを総称して 「Windows Vista」 と記述しています。
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Business
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Home Premium
― Microsoft(R) Windows Vista(R) Home Basic
● Windows Server 2003、Windows Server 2008、Windows XP、およびWindows Vistaを総称して、
「Windows」と表記しています。
記号
本マニュアルでは、次に示す記号を使用しています。
記
号
用
途
特に注意が必要とすること、又は、必ず行
わなければならないことを記述します。
本文の理解を深めるために、参考になる内
容を記述しています。
本文の詳細説明が記述されている、別の章
・節を示します。
知っておくと便利なことを記述します。
【 】
画 面 上 に 表 示 さ れ る も の( ウ ィ ン ド ウ 、
メ ニ ュ ー 、コ マ ン ド 、ボ タ ン )の 名 称 や 、
キーボードのキーなどを示します。
「
」
参照してほしいマニュアルの記述を示
します。
“
”
画面上の入力項目やその値を示しま
す。
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◆輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または提供する場合は、外国為替および外国貿易法および米国輸出管理関連法規等
の規制をご確認の上、必要な手続きをおとり下さい。
◆改版履歴
2009 年 2 月 初版
◆登録商標
GLOVIAは日本およびその他の国における富士通株式会社の登録商標または商標です。
Business Professionalは、株式会社 富士通南九州システムエンジニアリングの日本国内における登録商
標です。
Microsoft、Windows、Windows NT およびWindows Server またはその他のマイクロソフト製品の名称およ
び製品名は、米国Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
Microsoft Corporation のガイドラインに従って画面写真を使用しています。
その他、会社名、製品名、名称等の固有名詞は各社の登録商標または商標です。
本資料に記載されているシステム名、製品名称等には、必ずしも商標表示を付記していません。
お願い
●
本書を無断で他に転載しないようお願いします。
●
本書は予告なしに変更されることがあります。
All Rights Reserved, Copyright © FUJITSU KYUSHU SYSTEMS LIMITED 2009-
目
第1章
1.1
1.2
1.3
第2章
2.1
2.2
2.3
第3章
3.1
3.2
3.3
3.4
3.5
3.6
次
SOA連携機能の仕組みと種類
SOA連携機能の概要
……………………………………………………………………
SOA連携機能のメリット
………………………………………………………………
SOA連携機能の種類
……………………………………………………………………
SOA連携機能を導入します
SOA連携機能の導入を準備します
……………………………………………………
ハードウェア・ソフトウェア条件
………………………………………………………
SOA連携機能のインストール
…………………………………………………………
SOA連携機能の運用
SOA連携機能一覧
………………………………………………………………………
利用者を連携します
………………………………………………………………………
マスタを連携します
………………………………………………………………………
会計仕訳を連携します
……………………………………………………………………
注意事項
……………………………………………………………………………………
制限事項
……………………………………………………………………………………
6
7
8
9
11
12
13
14
15
16
17
20
25
28
30
第1章
SOA連携機能の仕組みと種類
この章ではSOA連携機能の仕組みと種類について説明しています。
1.1
1.2
1.3
SOA連携機能の概要
SOA連携機能のメリット
SOA連携機能の種類
6
SOA連携機能とは
GLOVIA smartでは、各GLOVIA smart製品間のデータ連携方式を標準化しています。この標準化さ
れた連携機能を「GLOVIA smart SOA機能」と呼びます
◇GLOVIA smart SOA機能
GLOVIA smart SOA
ポータル
会計
人事給与
連携データ
・勘定科目
・細目
・部門
・セグメント
・銀行
・取引先
・仕訳データ
・利用者
CRM
サ ービ ス
サ ービ ス
b
e
W
細業種
その他
「GLOVIA smart 会計 BP」および「GLOVIA smart 人事給与 BP 人事」および「GLOVIA smart 人
事給与 BP 給与」がGLOVIA smart SOA機能によって他のシステムとデータ連携する機能を「SO
A連携機能」と呼びます。本書ではこのSOA連携機能を説明します。
◇SOA連携機能の範囲
GLOVIA smart SOA
GLOVIA smart
人事給与 BP
本書の説明範囲
7
サ ービ ス
SO A連携 機 能
GLOVIA smart
会計 BP
b
e
W
1.1.1
SOA連携機能の概要
b
e
W
1.1
連携データ
・勘定科目
・細目
・部門
・セグメント
・銀行
・取引先
・仕訳データ
・利用者
1.2
1.2.1
SOA連携機能のメリット
SOA連携機能のメリット
GLOVIA smart SOA機能は、従来のシステム間連携を以下のような点から支援します。
①データ連携のハブ
GLOVIA smart SOA機能がGLOVIA smartソリューション間を緩やかに結合します。従来は社内
の特定システム同士を密に結合するネットワーク構造でしたが、GLOVIA smart SOA機能がデ
ータ連携の核となることでハブ構造へと変化することができます。ハブ構造になること個々
のシステムに特化した作り込みや作り込み量を減らすことが可能になります。
◇ネットワーク構造のデータ連携
ポータル
CRM
人事給与
細業種
会計
その他
◇ハブ構造のデータ連携
ポータル
会計
CRM
GLOVIA smart SOA
人事給与
細業種
その他
8
1.3
SOA連携機能の種類
1.3.1
SOA連携機能の種類
「GLOVIA smart 会計 BP 基本」よりSOA連携機能を使用して連携できるデータの種類は以下
の通りです。
◇SOA連携機能の種類
データ種別
マスタデータ(送信)
利用者
データ名
勘定科目
細目(内訳)
部門
銀行
セグメント情報
(補助コード)
・ セグメント情報
(補助コード)
・ 取引先情報
(内訳コード)
・ 利用者
トランザクションデータ
・
マスタデータ(受信)
・
・
・
・
・
仕訳データ
データ連携の方向
GLOVIA smart 会計 BP
→ 他のソリューション
他のソリューション →
GLOVIA smart 会計 BP
GLOVIA smart 基盤 →
GLOVIA smart 会計 BP
他のソリューション →
GLOVIA smart 会計 BP
SOA連携機能が扱うデータは以下のように分類できます。
(1) マスタデータ(送信)
マスタデータをGLOVIA smart ソリューション間で共有することが可能になります。あるソ
リューションに登録されたマスタデータは、GLOVIA smart SOAを介して他のソリューショ
ンへと配信されます。配信時には前回配信以降の差分のデータだけが送信されます。
1. 勘定科目
・ 「GLOVIA smart 会計 BP」は、会計仕訳を作成するソリューションが「GLOVIA smart 会
計 BP」で管理している勘定科目で作成できるように、GLOVIA smart SOAを介して勘定科
目を配信します。
2. 細目(内訳)
・ 勘定科目と同じように、会計仕訳を作成するための細目を配信します。細目は勘定科目の
詳細を表します。
3. 部門
・ 勘定科目と同じように、会計仕訳を作成するための部門を配信します。部門は起票部門等、
会計組織上の部門を表します。
4. 銀行
・ 勘定科目と同じように、会計仕訳を作成するための銀行を配信します。銀行は振り込み、
引き落とし等、自社と取引のある銀行を表します。
5. セグメント情報(補助コード)
・ 勘定科目と同じように、会計仕訳を作成するためのセグメント情報を配信します。セグメ
ント情報は、
「GLOVIA smart 会計 BP」の「補助コード」です。
9
(2) マスタデータ(受信)
1. セグメント情報(補助コード)
・ 会計仕訳を作成するソリューションのセグメント情報(補助コード)を「GLOVIA smart
会計 BP」に受信することができます。
2. 取引先情報(内訳コード)
・ 会計仕訳を作成するソリューションの取引先情報(内訳コード)を「GLOVIA smart 会計
BP」に受信することができます。
(3) 利用者
1. 利用者
・ GLOVIA smart基盤に登録された「GLOVIA smart 会計 BP」の利用者を受信します。
(4) トランザクションデータ
トランザクションデータは、トランザクション発生元のソリューションからGLOVIA smart
SOAを通り道として、トランザクション処理先のソリューションへと送信されます。配信時
には未処理のデータだけが送信されます。
1. 仕訳データ
・ 仕訳を作成する個々のソリューションより、仕訳を「GLOVIA smart 会計 BP」が受信しま
す。また、
「GLOVIA smart 会計 BP V2」より、手形の情報を取り込めるようになりました。
10
第2章
SOA連携機能を導入します
この章ではSOA連携機能の導入について説明しています。
2.1
2.2
2.3
SOA連携機能の導入を準備します
ハードウェア・ソフトウェア条件
SOA連携機能のインストール
11
2.1
2.1.1
SOA連携機能の導入を準備します
システム構成を確認します
SOA連携機能を導入する場合に新たに以下のサーバを追加する必要があります。
・GLOVIA smart基盤 サーバ
GLOVIA smart SOA機能を導入したサーバです。導入手順および設定方法は本書の範囲外とな
ります。詳細は『GLOVIA smart基盤 ソフトウェア製品取扱い説明書』を参照してください。
「GLOVIA smart 会計 BP 」 と「GLOVIA smart 基盤」は
同じサーバにインストールできませんのでご注意ください。
12
2.2
ハードウェア・ソフトウェア条件
2.2.1
ハードウェア条件
SOA連携機能は、
「GLOVIA smart 会計 BP 基本」サーバにインストールが必要になります。
必要とするディスク容量は以下の通りです。
環境
GLOVIA-BP サーバ
2.2.2
内容
システムドライブ
インストール先ドライブ
ディスク容量
2MB
30MB
ソフトウェア条件
SOA連携機能は、
「GLOVIA smart 会計 BP 基本」サーバにインストールが必要になります。
必要となるミドルウェア条件は以下の通りです。
№
製品名
バージョン
1
NetCOBOL XMLオプション
クライアント運用パッケージ
for Windows
V7.0L10
2
Fujitsu XML Library
V3.0∼V5.0
13
備考
GLOVIA smart SOA連携機能を使用す
る場合は必須。
接続するクライアント数のライセ
ンスが必要。
※本製品は、「GLOVIA smart 会計
BP 基本」のインストールが完了し
た後に、インストールを行ってくだ
さい。
GLOVIA smart SOA連携機能を使用す
る場合は必須。
(NetCOBOL XMLオプション クライ
ア ン ト 運 用 パ ッ ケ ー ジ for
Windowsに同梱)
2.3
2.3.1
SOA連携機能のインストール
SOA連携機能のインストール
「GLOVIA smart 会計 BP」の GLOVIA smart SOA機能のインストール方法は、「GLOVIA smart 会
計 BP 基本」のソフトウェア説明書をご参照ください。
14
第3章
SOA連携機能の運用
この章ではSOA連携機能の運用について説明しています。
3.1
3.2
3.3
3.4
3.5
3.6
SOA連携機能一覧
利用者を連携します
マスタを連携します
会計仕訳を連携します
注意事項
制限事項
15
3.1
3.1.1
SOA連携機能一覧
SOA連携機能一覧(業務メニュー一覧)
SOA連携機能が提供する業務メニューの一覧は以下の通りです。
smart SOA連携
データ送受信
マスタ送信
仕訳データ受信
マスタ受信
利用者ID受信
16
3.2
3.2.1
利用者を連携します
利用者を連携します
GLOVIA smart基盤を使用している場合には、GLOVIA-BPのロール(使用権限)を与えられた利用
者をGLOVIA-BPへ利用者として取り込むことができます。取り込んだ利用者は、GLOVIA smart 会
計 GLOVIA-BPの業務を行うことができます。
マスタ
利用者
用途
GLOVIA smart基盤→ GLOVIA smart 会計 BP
GLOVIA smart基盤における利用者の登録・ロールの付与の手順については、GLOVIA smart基盤
のマニュアルを参照してください。
◇利用者連携の流れ
GLOVIA smart 基盤より実行
1. 利用者の追加・変更・削除及びロール(使用権限)の設定
GLOVIA smart 会計 BPより実行
本節で説明する機能
2. 利用者ID受信
GLOVIA smart SOA の 利 用 者 の う ち 「 GLOVIA smart
会計 BP」のロールを持つ利用者を取り込みます。
3. 機密保護機能詳細設定 ※
「GLOVIA smart 会計 BP」処理単位の実行権限
設定と部門セキュリティの設定を行ってください。
※
「機密保護機能詳細設定」による「実行権限の設定」と
「部門セキュリティの設定」は、GLOVIA smart 会計 BP
の機密保護機能使用有無設定にて「使用する」と設定さ
れた場合に、設定が必要となります。
設定手順は「GLOVIA smart 会計 BP 基本 運用マニュア
ル」を参照してください。
17
3.2.2
利用者ID受信
(1) 利用者ID受信処理画面(条件入力)
1. ボタン
[実行]:
GLOVIA smart SOAから利用者を受信します。利用者ID受信処理画面(結果一覧)へ進
みます。
[閉じる]:
利用者ID受信処理画面(条件入力)を閉じます。
2. 操作手順
1)「GLOVIA smart 会計 BP」の会計基本メニューより【smart SOA連携】-【データ送受
信】−【利用者ID受信】を選択すると、利用者ID受信処理画面(条件入力)が表示され
ます。
2)[実行]ボタンを押すと利用者ID受信処理が実行され、利用者ID受信処理画面(結果一
覧)が表示されます。
18
(2) 利用者ID受信処理画面(結果一覧)
1. 表示項目
表示項目
結果
入力件数
追加件数
更新件数
削除件数
エラー件数
スキップ件数
エラーデータ
ログファイル
項目説明
送信処理結果を表します。
正常 ……………受信が完了しました。
異常 ……………受信時にエラーが発生しました。
データなし ……受信データが一件も存在しません。
レコードエラー…受信データにエラーあります。
GLOVIA smart基盤から受信した利用者の件数です。
登録された利用者の件数です。
更新された利用者の件数です。
削除された利用者の件数です。
正常に処理が行えなかったデータの件数です。
更新されなかったデータの件数です。
エラー件数が発生した場合のエラー内容を確認するこ
とができます。
なお、確認する場合は、取得をクリックします。
受信処理のログです。結果が「異常」の場合に確認して
ください。なお、より詳細な情報は「操作履歴照会」よ
り確認することができます。
確認する場合は、取得をクリックします。
2. ボタン
[戻る] :利用者ID受信処理画面(条件入力)に戻ります。
[閉じる]:利用者ID受信処理画面(結果一覧)を閉じます。
3. 操作手順
1)[結果]が”正常”の場合には、GLOVIA smart SOAからの受信は完了しました。
2)[結果]が”異常”の場合には、GLOVIA smart SOAからの受信に失敗しました。GLOVIA
smart SOAもしくは本システムの環境を見直してください。問題を取り除いてから再度、
利用者ID受信処理を実行してください。
3)[結果]が”データなし”の場合には、GLOVIA smart SOA上に本システムのロールを持つ
利用者データが存在しません。以後の手順は不要です。
4)[結果]が”レコードエラー”の場合には、GLOVIA smart SOAからの受信データに誤りが
あります。GLOVIA smart SOA上の利用者情報の登録内容を確認してください。
19
3.3
3.3.1
マスタを連携します
マスタを連携します
GLOVIA smart SOAに向けて以下のマスタデータを送受信します。会計仕訳データの作成に必要な
データを他ソリューションに向けて送信し、会計仕訳データの取り込みに必要なデータを主たる
ソリューションから受信します。
データ種別
マスタデータ
(送信)
データ名
データ連携の方向
GLOVIA smart 会計 BP
・ 勘定科目
→ 他のソリューション
・ 細目(内訳)
・ 部門
・ 銀行
・ セグメント情報(補助コード)
マスタデータ
・ セグメント情報(補助コード)
主たるソリューション
(受信)
・ 取引先情報(内訳コード)
→GLOVIA smart 会計 BP
マスタ送信処理およびマスタ受信処理では、上記の全マスタを一括して送信もしくは受信します。
◇会計仕訳データ連携の流れ
GLOVIA smart 会計 BPより実行
本節で説明する機能
1. マスタ送信
会計仕訳データの作成に必要なマスタ情報を、SOAへ送
信します。
他のソリューションより実行
2. 仕訳データ送信
他のソリューションが、会計仕訳データをSOAへ送信しま
す。
GLOVIA smart 会計 BPより実行
本節で説明する機能
3. マスタ受信(必要に応じ実行)
他のソリューションのマスタ情報をSOAから取り込みま
す。
4. 仕訳データ受信
他のソリューションが作成した会計仕訳データを、SOA
から取り込みます。
20
3.3.2
マスタ送信
(1) マスタ送信処理(条件入力)
1. 入力項目
表示項目
処理モード
項目説明
マスタ送信処理の処理モードを指定します。
変更差分を抽出する。…
前回の「変更差分を抽出する。
」後に、追加・変更
されたデータを対象としてデータを送信します。
削除差分を抽出する。…
前回の「削除差分を抽出する。
」後に、削除された
データを対象としてデータを送信します。
2. ボタン
[実行]:
GLOVIA smart SOAへマスタデータを送信します。マスタ送信処理画面(結果一覧)へ
進みます。
[閉じる]:
マスタ送信処理画面(条件入力)を閉じます。
3. 操作手順
1)「GLOVIA smart 会計 BP」の会計基本メニューより【smart SOA連携】-【データ送受信】
−【マスタ送信】を選択すると、マスタ送信処理画面(条件入力)が表示されます。
2)「処理モード」を選択し、[実行]ボタンを押します。マスタ送信処理画面(結果一覧)が
表示されます。
21
(2) マスタ送信処理(結果一覧)
1. 表示項目
表示項目
マスタ名
結果
送信件数
ログファイル
項目説明
送信対象のマスタ名称です。
送信処理結果を表します。
正常 ……………送信が完了しました。
異常 ……………送信時にエラーが発生しました。
データなし……送信すべきマスタデータが一件も存
在しません。
GLOVIA smart SOAに送信したデータの件数です。
送信処理のログです。結果が異常の場合に参照してくだ
さい。なお、より詳細な情報は「操作履歴照会」より確
認することができます。
確認する場合は、取得をクリックします。
2. ボタン
[戻る] :マスタ送信処理画面(条件入力)に戻ります。
[閉じる]:マスタ送信処理画面(結果一覧)を閉じます。
3. 操作手順
1)[結果]が”正常”の場合には、GLOVIA smart SOAへの送信は完了しました。
2)[結果]が”異常”の場合には、GLOVIA smart SOAへの送信に失敗しました。GLOVIA smart
SOAもしくは本システムの環境を見直してください。問題を取り除いてから再度、マス
タ送信処理を実行してください。
3)[結果]が”該当データなし”の場合には、本システムに対象となるデータが存在しませ
ん。以後の手順は不要です。
22
3.3.3
マスタ受信処理
(1) マスタ受信処理(条件入力)
1. 入力項目
表示項目
処理モード
項目説明
マスタ受信処理の処理モードを指定します。
変更差分を登録する。…
前回の「変更差分を登録する。
」後に、他ソリュー
ションが追加もしくは更新したデータを取り込み
ます。
削除差分を登録する。…
前回の「削除差分を登録する。
」後に、他ソリュー
ションが削除したデータを受信して、データを削
除します。
2. ボタン
[実行]:
GLOVIA smart SOAからマスタデータを受信します。マスタ受信処理画面(結果一覧)
へ進みます。
[閉じる]:
マスタ受信処理画面(条件入力)を閉じます。
3. 操作手順
1)「GLOVIA smart 会計 BP」の会計基本メニューより【smart SOA連携】-【データ送受信】
−【マスタ受信】を選択すると、マスタ受信処理画面(条件入力)が表示されます。
2)「処理モード」を選択し、[実行]ボタンを押します。マスタ受信処理画面(結果一覧)が
表示されます。
※
標準設定では、「セグメント情報」のデータ受信は行いません。
「セグメント情報」のデータ受信を行う場合は、「3.5.2 セグメント情報の送受信処理
について」を参照し設定を行ってください。
※「取引先情報」のデータ受信を行わない場合は、「3.5.3 取引先情報の受信処理につい
て」を参照し設定を行ってください。
23
(2) マスタ受信処理(結果一覧)
1. 表示項目
表示項目
マスタ名
結果
入力件数
追加件数
更新件数
削除件数
エラー件数
スキップ件数
エラーデータ
ログファイル
項目説明
受信対象のマスタ名称です。
受信処理結果を表します。
正常 ……………受信が完了しました。
異常 ……………受信時にエラーが発生しました。
データなし ……受信データが一件も存在しません。
レコードエラー…受信データにエラーあります。
GLOVIA smart基盤から受信したマスタデータの件数で
す。
登録されたマスタデータの件数です。
更新されたマスタデータの件数です。
削除されたマスタデータの件数です。
正常に処理が行えなかったデータの件数です。
更新されなかったデータの件数です。
エラー件数が発生した場合のエラー内容を確認するこ
とができます。
確認する場合は、取得をクリックします。
受信処理のログです。結果が「異常」の場合に確認して
ください。なお、より詳細な情報は「操作履歴照会」よ
り確認することができます。
確認する場合は、取得をクリックします。
2. ボタン
[戻る] :マスタ受信処理画面(条件入力)に戻ります。
[閉じる]:マスタ受信処理画面(結果一覧)を閉じます。
3. 操作手順
1)[結果]が”正常”の場合には、GLOVIA smart SOAからの受信は完了しました。
2)[結果]が”異常”の場合には、GLOVIA smart SOAからの受信に失敗しました。GLOVIA
smart SOAもしくは本システムの環境を見直してください。問題を取り除いてから再度、
マスタ受信処理を実行してください。
3)[結果]が”データなし”の場合には、GLOVIA smart SOA上に前回受信処理からの追加更
新のデータは発生していません。以後の手順は不要です。
4)[結果]が”レコードエラー”の場合には、GLOVIA smart SOAからの受信データに誤りが
あります。追加もしくは更新を行ったソリューションのデータを確認してください。
24
3.4
3.4.1
会計仕訳を連携します
会計仕訳を連携します
他ソリューションからGLOVIA smart SOAに向けて送信された会計仕訳データを、GLOVIA-BP向け
の会計仕訳データとして受信します。受信は「仕訳データ受信」処理により行います。
◇会計仕訳データ連携の流れ
GLOVIA smart 会計 BPより実行
1. マスタ送信
会計仕訳データの作成に必要なマスタ情報を、SOAへ送信
します。
他のソリューションより実行
2. 仕訳データ送信
他のソリューションが、会計仕訳データをSOAへ送信しま
す。
GLOVIA smart 会計 BPより実行
3. マスタ受信(必要に応じ実行)
他のソリューションのマスタ情報をSOAから取り込みま
す。
本節で説明する機能
4. 仕訳データ受信
他のソリューションが作成した会計仕訳データを、SOA
から取り込みます。
25
3.4.2
仕訳データ受信
(1)
仕訳受信処理(条件入力)
1. 入力項目
表示項目
出力区分
項目説明
リスト出力を選択します。
「リスト出力あり」の場合、
「一
括取り込み伝票確認リスト」が出力されます。「一括取
り込み伝票確認リスト」は連携データを伝票データに更
新する前に、取り込むデータ内容を確認したい場合や伝
票データを更新した後に、正常に取り込まれたかどうか
を確認します。また、更新時にエラーがあったデータは
「一括取り込み伝票エラーリスト」が出力されます。
2. ボタン
[実行]:
GLOVIA smart SOAから会計仕訳データを受信します。
[閉じる]:
仕訳受信処理画面(条件入力)を閉じます。
3. 操作手順
1)「GLOVIA smart 会計 BP」の会計基本メニューより【smart SOA連携】-【データ送受信】
−【仕訳データ受信】を選択すると、仕訳受信処理画面(条件入力)が表示されます。
2)「出力区分」を選択し、[実行]ボタンを押します。仕訳受信処理画面(結果一覧)が表示
されます。
※留意事項
「一括取り込み伝票エラーリスト」のエラーコード詳細は、「GLOVIA smart 会計 BP 基本
運用マニュアル」第7章 付録の「7.1伝票一括取り込み時エラーコード一覧」を参照
して下さい。
また、「一括取り込み伝票確認リスト」は、伝票データに更新する前に出力するため、区
分0(未処理)やエラーコード(9999)と出力されますが、エラーではありません。
26
(2)
仕訳受信処理(結果一覧)
1. 表示項目
表示項目
インポートジョブID
ソリューションID
インポート日時
結果
エラーデータ
ログファイル
項目説明
他ソリューションが会計仕訳をGLOVIA smart SOAに送信
した際の識別子です。
会計仕訳をGLOVIA smart SOAに送信したソリューション
を表します。
会計仕訳をGLOVIA smart SOAに送信した日時です。
受信処理結果を表します。
正常………………受信が完了しました。
異常………………受信時にエラーが発生しました。
レコードエラー…受信データにエラーあります。
結果が“レコードエラー”の場合にエラー内容を確認す
ることができます。
確認する場合は、取得をクリックします。
受信処理のログです。結果が「異常」の場合に確認して
ください。なお、より詳細な情報は「操作履歴照会」よ
り確認することができます。
確認する場合は、取得をクリックします。
2. ボタン
[戻る] :仕訳受信処理画面(条件入力)に戻ります。
[閉じる]:仕訳受信処理画面(結果一覧)を閉じます。
3. 操作手順
1)[結果]が”正常”の場合には、GLOVIA smart SOAからの受信は完了しました。
2)[結果]が”異常”の場合には、GLOVIA smart SOAからの受信に失敗しました。GLOVIA
smart SOAもしくは本システムの環境を見直してください。問題を取り除いてから再度、
仕訳受信処理を実行してください。
3)[結果]が”レコードエラー”の場合には、
「伝票一括取込エラーリスト」の内容により、
仕訳を作成したソリューション側で仕訳のデータを確認して再度、仕訳受信処理を実行
してください。
27
3.5
注意事項
3.5.1
SOA連携処理のログ情報
本ソフトウェアでは、SOA連携機能を使用して連携を行った際のデータ、処理結果を本ソフト
ウェアのインストールフォルダに以下のように格納しています。
使用期間、送受信データの大きさによりサーバのディスク容量を圧迫する可能性がありますので、
ディスク容量を定期的に確認し、割り当てられているディスク容量を超過しないようログ情報を
削除されることを推奨します。
(1)
送受信データ
送受信を行った際のXMLデータを、処理単位に格納しています。
格納先:
[インストールフォルダ]¥smart¥[日付時刻] [処理ID] [業務区分]
業務区分
(システム名)
JOYZ
(会計情報システム)
JINJ:
(人事情報システム)
JOYK:
(給与情報システム)
処理ID
CBA2000
CBA2100
CBA2200
CBA2300
CRZ9040
マスタ送信
仕訳データ受信
利用者ID受信
マスタ受信
利用者ID受信
CKY1920
仕訳データ送信(月例 )
又は
仕訳データ送信(賞与)
又は
仕訳データ送信(臨時)
マスタ受信
利用者ID受信
KKC901S
KKC902S
(2)
smart SOA連携 処理名
操作ログ
送受信を行った際の処理結果を、処理毎にテキストファイルに格納しています。
格納先:
[インストールフォルダ]¥smart¥Log
ファイル名:
[上記(1)の格納先].txt
28
3.5.2
セグメント情報の送受信処理について
セグメント情報は、SOA連携を行うソリューションにより、データの送信またはデータの受信
となります。データの送信と受信を共に行うことはできません。
「GLOVIA smart 会計情報 GLOVIA-BP」の標準インストールでは、データの送信となっています。
データの受信に変更される場合は、以下の手順により設定を変更してください。
(1) JOY2000.iniを変更します。
格納先:WINDOWSフォルダ
1.
2.
3.
3.5.3
JOY2000.iniをテキストエディタ(notepad.exe等)で開きます。
「Segment=0」を検索して、「Segment=1」に変更します。
JOY2000.iniを上書き保存し、テキストエディタを終了してください。
取引先情報の受信処理について
「GLOVIA smart 会計 BP」の標準インストールでは、取引先情報データを受信するようになって
います。
取引先情報データの受信が不要な場合は、以下の手順により設定を変更してください。
(1) JOY2000.iniを変更します。
格納先:WINDOWSフォルダ
1.
2.
3.
JOY2000.iniをテキストエディタ(notepad.exe等)で開きます。
「Customer=1」を検索して、「Customer=0」に変更します。
JOY2000.iniを上書き保存し、テキストエディタを終了してください。
29
3.6
制限事項
3.6.1
SOA連携機能の制限事項
GLOVIA smart SOA連携機能を使用しソリューション間の連携を行う場合(SOA連携時)には、連携可能
な最大桁長などの制限があります。
SOA連携時には、以下の制限事項に注意し運用を行ってください。
・勘定科目、細目(内訳)
、部門、銀行、セグメント(補助コード)は、V01のデータレイアウトを使用
しています。
(V02のデータレイアウトには対応していません)
その為、連携元システムがV02のデータレイアウトに対応している場合には、セグメントについては
連携元システムにて、smart SOA(V01)の最大桁長以内でのデータ登録が必要です。
・取引先(内訳コード)、仕訳は、V02のデータレイアウトを使用しています。
ただし、連携元システムでは、GLOVIA-BPの最大桁長以内でのデータ登録が必要です。
・受信時に、連携データがsmart SOAの最大桁長を超えている場合、SOA連携時にエラーとなります。
連携対象
利用者ID
勘定科目
細目(内訳)
部門
銀行
セグメント
(補助コード)
GLOVIA-BP項目名
Smart SOA項目名
GLOVIA-BP桁長(SOA桁長)
補足
8桁 (10桁)
※1
20桁 (10桁)
※2
ログインID
ログインID
パスワード
パスワード
科目コード
勘定科目コード
5桁 ( 5桁)
※4
表示名称_8桁
勘定科目短名称
16桁 (14桁)
※3
カナ表示名称
名称表示順名称
24桁 (12桁)
※3
科目コード
勘定科目コード
5桁 ( 5桁)
※4
コード
細目コード
8桁 ( 8桁)
※4
表示名称_8桁
細目コード短名称
16桁 (14桁)
※3
カナ表示名称
名称表示順名称
24桁 (12桁)
※3
コード
部門コード
5桁 ( 5桁)
※4
表示名称_8桁
部門短名称
16桁 (14桁)
※3
カナ表示名称
名称表示順名称
24桁 (12桁)
※3
銀行番号
金融機関コード
4桁 ( 4桁)
※4
支店番号
店舗コード
3桁 ( 3桁)
※4
銀行名称_カナ
金融機関名漢字
カナ名称を漢字名称に
連携
支店名称_カナ
店舗名漢字
カナ名称を漢字名称に
連携
表示テーブル区分
名称識別区分
コード
1桁 ( 4桁)
※4
名称コード
10桁 (10桁)
※4
表示名称_8桁
コード短名称
16桁 (14桁)
※3
カナ表示名称
名称表示順名称
24桁 (12桁)
※3
30
取引先
(内訳コード)
仕訳
コード
取引先コード
8桁 (10桁)
※4
表示名称_4桁
取引先短名称
8桁 (16桁)
※5
表示名称_8桁
取引先短名称
16桁 (16桁)
※5
行番号
行番号
GLOVIA-BP は 1 伝 票 99 明 細
まで
※6
伝票番号
伝票番号
6桁 ( 8桁)
※7
部門コード
会計部門コード
5桁 (12桁)
※7
科目コード
勘定科目コード
5桁 ( 6桁)
※7
内訳コード
細目コード
8桁 (10桁)
※7
補助コード
セグメントコード
8桁 (10桁)
※7
物件コード
物件管理番号
8桁 (10桁)
※7
手形取組銀行コード
手形取組銀行コード
8桁 (10桁)
※7
摘要
明細摘要
40桁 (64桁)
※5
※1 … GLOVIA-BPの最大桁長を超えている場合、SOA連携時にエラーとなります。
本システムを使用する場合、ログインIDは8桁以内で登録してください。
また、GLOVIA-BPは、ログインIDの英大文字・小文字の区別をしません。
※2 … GLOVIA-BP人事給与システムと同時にSOA連携機能を使用する場合、利用者のパスワードは
8桁で必ず登録してください。
※3 … smart SOA(V01)の最大桁長を超えている場合にはSOA連携時に左詰で最大桁長までを連携し、
最大桁長を超えた部分は切り捨てられます。
※4 … GLOVIA-BPの最大桁長を超えている場合、キー項目のためエラーとなります。
※5 … SOA連携時に半角文字は全角文字に変換されます。変換後GLOVIA-BPの最大桁長を超えている
場合は、左詰めで最大桁長までを連携し、最大桁長を超えた部分は切り捨てられます。
※6 … 1伝票99明細を超えた場合はSOA連携時にエラーとなり、全伝票の更新を行いません。
※7 … GLOVIA-BPの最大桁長を超えている場合、SOA連携時にエラーとなり、全伝票の更新を行いま
せん。
31