カタログ Cat№252 汎用高圧回路力率改善用 OF式

汎用高圧回路力率改善用
OF式コンデンサ
当社は,わが国で最初にOF式コンデンサを開発して
以来,技術の発展に努め,豊富な経験を積み重ねて
きました。ここに紹介するコンデンサは,豊富な製造
経験と最新の技術から誕生した最新鋭の製品です。
■コンデンサの設置は,力率改善により
大きい経済的メリットを生みます。
1. 電力会社の力率割引制度の適用で,基本料金が
安くなります。
2. 電気設備に余裕ができます。
3. 変圧器損失,線路損失の低減により電気料金が
安くなります。
■特長
PET-FK4形
7.02kV 3相 50Hz 266kvar
1. 小形・軽量
小形・軽量でスペースを取りません。
2. 省エネルギー
運転中の損失が少ない省エネルギー形です。
■標準仕様
3. 安全性
万一事故が発生した場合に備え,保安装置
または保護用接点が装備しています。
4. 信頼性
OF式技術で高信頼性と長寿命です。
使
用
場
所
屋 内 専 用 …… 31.9/38.3kvar以下
屋内外兼用 …… 53.2kvar以上
準
拠
規
格
JIS C4902-1 (2010)
使 用 周 囲 温 度
■定格
PET-FK4N
定格電圧
(kV)
7.02
(L = 6%用)
周波数(Hz)
50/60
3.51、7.02
(L = 6%)
7.59
(L = 13%)
50、60
相 数
3
コンデンサ
定格容量
(kvar)
53.2
79.8
106
160
213
266
319
426
532
10.6/12.8
16.0/19.1
21.3/25.5
26.6/31.9
31.9/38.3
容 量 裕 度
−5∼+15%
損 失
0.05%以下(20℃において)
最高許容電圧
電圧倍数 許容印加時間
110% ・・・ 24時間中12時間以内
115% ・・・ 24時間中30分以内
120% ・・・ 5分以内
130% ・・・ 1分以内
(寿命を通じ115%超過が200回以下)
最高許容電流
定格電流の130%以下
(ただし、容量誤差に比例する増加分は許容)
PET-FK4
57.5
86.2
115
172
230
287
345
460
575
性 能
形式
−20℃∼+50℃(温度種別B)
(ただし、24時間の平均は45℃以下)
端
子
間:定格電圧の2倍
端子ケース間:3.3 kV用-16 kV
(A. C. 1分間)
6.6 kV用-22 kV
耐
電
圧
放 電 特 性
塗 装 色
コンデンサに内蔵の放電抵抗により
コンデンサ開放 5分後において50 V以下
N7
PET-FK4N 保安装置内蔵コンデンサ
図1
■定格 L=6%対応 標準 屋内用
定格電圧
(kV)
周波数
(Hz)
7.02
50/60
定格容量
(kvar)
10.6/12.8
16.0/19.1
21.3/25.5
26.6/31.9
31.9/38.3
※保護用接点付も製作しています。
各部の寸法
(mm)
H
H1
-
外形図
図1
PET-FK4 保護用接点付コンデンサ
図2
図3
図4
油量
( )
5
5
5
5
4
総質量
(kg)
14
14
14
14
14
■定格・寸法表
L=6%対応 標準 屋内外兼用
定格電圧
(kV)
周波数
(Hz)
各 部 寸 法 (mm)
H3
油量
( )
総質量
(kg)
-
5
18
80
-
7
23
80
-
7
26
365
80
275
10
33
560
365
80
275
13
41
100
630
435
135
345
15
48
160
100
695
500
190
410
16
55
160
100
815
620
190
530
23
71
215
210
120
835
640
190
550
27
85
53.2
-
-
-
420
225
60
-
5
17
79.8
115
-
-
460
265
80
-
6
21
106
115
-
-
500
305
80
-
7
24
160
125
110
80
515
320
60
230
9
30
213
165
160
100
515
320
60
230
12
37
266
165
160
100
560
365
80
275
12
42
319
165
160
100
630
435
135
345
15
48
426
180
160
100
725
530
190
440
20
62
532
215
210
120
745
550
190
460
25
74
総質量
(kg)
外形図
定格容量
( kvar )
W
W1
W2
H
H1
H2
図2
53.2
-
-
-
420
225
60
79.8
115
-
-
485
290
106
115
-
-
530
335
160
125
110
80
560
213
165
160
100
266
165
160
319
165
426
180
532
図3
50
図4
3.51
7.02
図2
図3
60
図4
L=13%対応品 標準 屋内外兼用
定格電圧
(kV)
周波数
(Hz)
各 部 寸 法 (mm)
外形図
定格容量
( kvar )
W
W1
W2
H
H1
H2
H3
油量
( )
図2
57.5
-
-
-
415
220
60
-
5
18
86.2
125
-
-
460
265
60
-
6
22
115
165
-
-
460
265
60
-
8
28
172
125
110
80
590
395
80
305
10
35
230
165
160
100
590
395
80
305
14
44
287
165
160
100
665
470
190
380
16
51
345
165
160
100
740
545
190
455
18
58
460
215
210
120
770
575
190
485
26
77
575
215
210
120
890
695
190
605
30
92
57.5
-
-
-
415
220
60
-
6
18
86.2
125
-
-
445
250
60
-
6
21
115
165
-
-
445
250
60
-
9
26
172
125
110
80
545
350
80
260
10
32
230
165
160
100
545
350
80
260
13
39
287
165
160
100
605
410
80
320
14
45
345
165
160
100
665
470
190
380
16
51
460
215
210
120
700
505
190
415
23
68
575
215
210
120
785
590
190
500
26
79
図3
50
図4
7.59
図2
図3
60
図4
(注)コンデンサの定格電圧は,直列リアクトルによる電圧上昇を考慮し,回路電圧6.6kVに対しL=6%の場合7.02kV,
L=13%の場合7.59kVとなります。また,定格容量も同様に電圧による補正を行っています。
参考資料
■缶形形状の高圧コンデンサには,保護装置が必要です。
高圧コンデンサに過大な電圧や高調波,サージ電圧が加わるとコンデンサ内部の素子の絶縁が破壊され,
保護装置がないと,順次残りの素子が破壊を続けます。この間,ケース内の内圧は上昇を続け,ケースの
膨張を伴い,時にはケースの破壊をまねき絶縁油や絶縁油分解ガスを噴出,火災へ進展する可能性があり
ます。
安全にご使用頂くためには保護装置をご準備頂くことが必要です。
●限流流ヒューズによる保護
限流ヒューズは事故電流を短時間内に限流遮断し,事故の進展を防止しますので,コンデンサには限流ヒ
ューズによる保護を行ってください。
●保護用接点による保護
53.2kvar以上のコンデンサには内圧式保護用接点を標準装備しています。限流ヒューズと合わせてご使用く
ださい。
保護用接点を遮断器の引はずし回路に接続してください。
(図5参照)本接点は警報用ではありません。
●
保護用接点容量:AC220V/DC110V 5A
保護用接点が動作し,遮断器が開放された後の再投入は,必ず該当コンデンサを回路より切離したあと
行ってください。
● 手動操作式の遮断器の場合には,保護用接点付コンデンサをご使用ください。
●
高圧配電系統で受電されている需要家においては,高圧受電設備指針
(平成元年11月改訂)
でコンデンサの保護
装置として限流ヒューズを使用することが規定されています。
図5
CB
TC
TC
CB
他の引きはずし条件
入
x
x
(a)正常時
保護用接点
内圧式保護用接点
内圧式保護用接点
(b)コンデンサ内部故障時
内圧式保護用接点動作原理
切
x
CB 投入 引きはず
回路 し回路
30;故障表示器
X;補助継電器
X
30
表示復帰および
警報停止用COS
BL
BL;警報ベル
遮断器回路への接続参考図
参考資料
■コンデンサ適用に際して
1. コンデンサ用開閉器の選定
コンデンサの開閉は,一般負荷開閉に比べ
1)投入時の突入電流が大きい。
2)開放時の極間回復電圧が大きい。
3)開閉頻度が高い。
など開閉時の条件が苛酷になります。不適切な開閉器を使用されますと,再点弧による過電圧のためコンデンサを故
障させるだけでなく,系統機器をも損傷させるおそれがありますので,開閉器の性能を十分確認してください。
2. コンデンサ開閉間隔について
コンデンサ開放後,残留電荷が放電しきらないうちに再投入しますと,コンデンサならびに母線に過電圧が発生し
ますので,開放から再投入までの間隔は必ず以下のようにしてください。
放電コイル付属のとき:5秒以上
放電抵抗付属のとき :5分以上
なおコンデンサの開放頻度が非常に高くなる場合(10回/日以上)は,過渡電圧が頻繁に印加されるため,特別に過電
圧耐量をもたせたものとすることが必要ですので,このような用途でご使用になる場合はあらかじめご相談ください。
3. 直列リアクトルの適用
開閉制御するコンデンサ群で,並列にコンデンサ群がある場合,投入時の突入電流が非常に大きくなります。開
閉回数が多いと開閉器コンタクト損耗による開閉性能の低下や,コンデンサ自体の性能低下を起こすことがありま
すので,直列リアクトルをご採用ください。
なお,直列リアクトルは,一般にコンデンサリアクタンスの6%を使用しています。これは電力系統の高調波電
圧歪をコンデンサ設置により拡大させないことを目的としていますが,高調波電圧歪が過大な場合はその影響によ
り直列リアクトル自体が過熱または焼損する場合があります。
このため,高圧配電系統で受電され,その母線の高調波電圧歪率が過大な場合(第5調波電圧歪率4%超過)は,
L=13%の直列リアクトルを組み合わせご使用いただくよう推奨いたします。(特別高圧受電の場合は,原則とし
て従来通りL=6%の直列リアクトルの使用を推奨します。)
■コンデンサ容量の算出方法
下表は改善前後の力率から係数を求め負荷容量(kw)との積で必要コンデンサ容量を求めることができます。
(質問)
(解答)
負荷2,000kW,力率75%の負荷で力率を95%まで改善するの
下表より改善前の力率0.75を,改善後の力率0.95にするのに
に必要なコンデンサ容量を求めてください
必要なコンデンサ容量の負荷に対する比は0.553ですから
必要コンデンサ容量Q=2,000×0.553=1,106kvar
となります。
最初の力率
(cosθ )
0.61
0.62
0.63
0.64
0.65
0.66
0.67
0.68
0.69
0.70
0.71
0.72
0.73
0.74
0.75
0.76
0.77
0.78
0.79
0.80
0.81
0.82
0.83
0.84
0.85
0.86
0.87
0.88
0.89
0.90
0.91
0.92
0.93
0.94
0.95
0.96
0.97
0.98
0.99
0.80
0.549
0.516
0.483
0.451
0.419
0.388
0.358
0.328
0.299
0.270
0.242
0.214
0.186
0.159
0.132
0.105
0.079
0.052
0.026
0.000
0.81
0.575
0.542
0.509
0.474
0.445
0.414
0.384
0.354
0.325
0.296
0.268
0.240
0.212
0.185
0.158
0.131
0.105
0.078
0.052
0.026
0.000
0.82
0.601
0.568
0.535
0.503
0.471
0.440
0.410
0.380
0.351
0.322
0.294
0.266
0.238
0.211
0.184
0.157
0.131
0.104
0.078
0.052
0.026
0.000
0.83
0.627
0.594
0.561
0.529
0.497
0.466
0.436
0.406
0.377
0.348
0.320
0.292
0.264
0.237
0.210
0.183
0.157
0.130
0.104
0.078
0.052
0.026
0.000
0.84
0.653
0.620
0.587
0.555
0.523
0.492
0.462
0.432
0.403
0.374
0.346
0.318
0.290
0.263
0.236
0.209
0.183
0.156
0.130
0.104
0.078
0.052
0.026
0.000
0.85
0.679
0.646
0.613
0.581
0.549
0.518
0.488
0.458
0.429
0.400
0.372
0.344
0.316
0.289
0.262
0.235
0.209
0.182
0.156
0.130
0.104
0.078
0.052
0.026
0.000
0.86
0.706
0.673
0.640
0.608
0.576
0.545
0.515
0.485
0.456
0.477
0.399
0.371
0.343
0.316
0.289
0.262
0.236
0.209
0.183
0.157
0.131
0.105
0.079
0.053
0.027
0.000
改
0.87
0.732
0.699
0.666
0.634
0.602
0.571
0.541
0.511
0.482
0.453
0.425
0.397
0.369
0.342
0.315
0.288
0.262
0.235
0.209
0.183
0.157
0.131
0.105
0.079
0.053
0.026
0.000
善
後
の
0.88
0.89
0.759
0.787
0.726
0.754
0.693
0.721
0.661
0.689
0.629
0.657
0.598
0.626
0.568
0.596
0.538
0.566
0.509
0.537
0.480
0.508
0.452
0.480
0.424
0.452
0.396
0.424
0.369
0.397
0.342
0.370
0.315
0.343
0.289
0.317
0.262
0.290
0.236
0.264
0.210
0.238
0.184
0.212
0.158
0.186
0.132
0.160
0.106
0.134
0.080
0.108
0.053
0.081
0.027
0.055
0.000
0.028
0.000
力
率 (cosθ2 )
0.90
0.91
0.92
0.815
0.843
0.873
0.782
0.810
0.840
0.749
0.777
0.807
0.717
0.745
0.775
0.685
0.713
0.743
0.654
0.682
0.712
0.624
0.652
0.682
0.594
0.622
0.652
0.565
0.593
0.623
0.536
0.564
0.594
0.508
0.536
0.566
0.480
0.508
0.538
0.452
0.480
0.510
0.425
0.453
0.483
0.398
0.426
0.456
0.371
0.399
0.429
0.345
0.373
0.403
0.318
0.346
0.376
0.292
0.320
0.350
0.266
0.264
0.324
0.240
0.268
0.298
0.214
0.242
0.272
0.188
0.216
0.246
0.162
0.190
0.220
0.136
0.164
0.194
0.167
0.109
0.137
0.141
0.083
0.111
0.114
0.056
0.084
0.086
0.028
0.056
0.058
0.000
0.028
0.000
0.030
0.000
0.93
0.904
0.871
0.838
0.806
0.774
0.743
0.713
0.683
0.654
0.625
0.597
0.569
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