初診時選定療養費とは 1 医療機関の機能分化と当院の役割 (1) 厚生労働省は、地域全体で質の高い効率的な医療を実現することを目的として、一つの 病院が「日常の診療から高度・専門的な診療」までの全てを担うのではなく、各々の医 療機関がその機能に見合った役割を担うという医療機関の機能分化を推進しています。 (2) 当院は、県の基幹病院として、重症の急性疾患の患者さんや慢性疾患の状態が悪化した 患者さんに対して、高度で専門的な医療を提供しています。 (3) このため、普段の診療やお薬は「かかりつけの診療所や病院」を受診していただき、専 門的な治療や検査が必要と判断されたときに、 「かかりつけの診療所や病院」の先生から の紹介によって当院を受診していただきたいと考えています。 2 初診時選定療養費 (1) 医療機関の機能分化の推進を図る観点から、200床以上の病院を紹介状なく受診する 場合には、健康保険の自己負担金とは別に、初診時選定療養費の負担を求めることが認 められており、当院では、2,160円(平成 27 年 2 月 2 日からは5,400円)を 負担していただいています。 (2) なお、紹介状を持参していない場合であっても、 「救急車で搬送された方」や「健康診断 の結果、精密検査や治療が必要となった方」などは、初診時選定療養費を負担する必要 はありません。 3 初診時選定療養費の改定 (1) 改定内容 (現行)2,160円 → (改定後)5,400円 (改定時期) 平成27年2月2日(月)から (3) 改定理由 ① 平成26年3月の新病院開院後、想定を大きく上回る外来患者さんにご来院いただ いています。当院の医療への期待の現れであり、引き続き、優秀な医療スタッフの確 保・育成や医療機器の整備等に努めてまいりたいと考えています。 ② 一方で、外来待ち時間の増加などの患者サービスの低下や、医療従事者の負担増が大 きな課題となっています。 ③ これらの課題に対応するとともに、医療機関の機能分化をより一層推進し、一人でも 多くの患者さんに高度で専門的な医療を提供することを目的として、選定療養費を 改定させていただきます。 ④ 趣旨をご理解いただき、初診時には、 「かかりつけの診療所や病院」を受診されるよ うお願いします。
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