Matsumoto Dental University Graduate School of Oral Medicine 1780 Gobara, Hirooka, Shiojiri, Nagano 399-0781, Japan 第 314 回松本歯科大学大学院セミナー 回松本歯科大学大学院 セミナー 日 時: 201 20 15 年 3 月 3 日 ( 火 ) 1 8 時 0 0 分 ~ 19 時 3 0 分 * 開 催 時 間 変 更 場 所: 実習館 2 階 総合歯科医学研究所セミナールーム 総合歯科医学研究所 セミナールーム 演 者: 塩之谷 巧嘉 氏 ( 愛知県立心身障害児療育センター 愛知県立心身障害児療育 センター 第二青い 第二青 い 鳥学園・ 鳥学園 ・ 理学療法士) 理学療法士 ) タイトル タイトル: 脳性麻痺者への 脳性麻痺者 への緊張緩和 への 緊張緩和のための 緊張緩和 のための理学療法 のための 理学療法 上田法は 上田法 は 、 1988 年 に 、 愛知県立心身障害児療育センター 愛知県立心身障害児療育 センター第二青 センター 第二青 い 鳥学園 の 園長で 園長 で 小児 整 形 外 科 の 医 師 であった上 であった 上 田 正 氏 が 開 発 した運 した 運 動 療 法 である。 である 。 上 田 法 は 、 脳 性 麻 痺 児 ・ 者 や 脳 血 管 障 害 後遺 症 の 患 者 にみられる筋 にみられる 筋 の 過 緊 張 を 、 確 実 にかつ長 にかつ 長 時 間 にわたり低 にわたり 低 下 ・ 軽 減 できうる治療法 できうる 治療法 である。 である 。 上田法 には、 には 、 5 つの基本手技 つの 基本手技 と 4 つの補助手技 つの 補助手技 がある。 がある 。 基本手技 に は 、 頚部法 、 肩 — 骨盤法 、 肩甲帯法 、 上肢法 、 下肢法 がある。 がある 。 上田法 の 手技 は 、 比較的 に 容 易 に 習得でき 習得 でき、 でき 、 また、 また 、 治療に 治療 に 要 する時間 する 時間が 時間 が 短 いという特徴 いという 特徴がある 特徴 がある。 がある 。 5 つの基本手 つの 基本手 技 のうち、 のうち 、 歯科 治療 にも応 にも 応 用 できる手技 できる 手技 は 、 頚部 法 で 、 治療 に 要 する時間 する 時間 は わずか3 わずか 3 分間 。 頸部法 の 実際 は 、 児 の 顔 の 向 き 易 い 方向 へ 、 更 に 顔 を 向 けて3 けて 3 分間保持 する。 する 。 この操作 この 操作 は 、 従来 の 運動療法 とは逆 とは 逆 である。 である 。 重度 の 障害を 障害 を 持 つ 脳性麻痺児 などでは、 などでは 、 歯科治 療 を 行 う 直前に 直前 に 頸部法 を 実施するとよい 実施 するとよい。 するとよい 。 脳性麻痺児 に 頸部法 を 施行 すると、 すると 、 下記 の 様 な 治療効果 が 得 られる。 られる 。 ① 回旋 しにくい方向 しにくい 方向 への頚 への 頚 の 他 動 回 旋 が 容 易 となる。 となる 。 ② 左 ・ 右 方 向 への頚 への 頚 の 自 動回 旋 運動 が スムーズとなる スムーズ となる。 となる 。 ③ 頚部 、 体幹 、 四肢 の 筋 の 過緊張 が 低下 し 、 関節 の 可動域 が 拡大 し 、 かつ自発運動 かつ 自発運動 が 増加 す る 。 ④ 頚部 、 体幹 の 非 対称 性 の 姿勢 が 矯正 されていく。 されていく 。 ⑤ 非 対称 性緊 張性 頸反 射 が 消 失 す る ケ - ス がある。 がある 。 ⑥ 胸部 や 腹 部 の 筋 の 活 動 が 活 発 となり、 となり 、 呼 吸 機 能 の 改 善 が 得 られる。 られる 。 ⑦ 口 腔周囲の 腔周囲 の 筋 の 過緊張 が 低下し 低下 し 、 口腔機能が 口腔機能 が 向上する 向上 する。 する 。 上 田 法 は 特 別 な 機 器 を 必 要 とせず、 とせず 、 中 枢 性 運 動 障 害 者 ( 脳 性 麻 痺 、 脳 血 管 障 害 など) など ) の 理学 療法 、 摂 食嚥 下 機能 の 向上 、 歯 科医 療 など、 など 、 応用 の 幅 が 広 い 。 実 際 の 症例 を ビデオ で 供覧し 供覧 し 、 上田法の 上田法 の 手法と 手法 と 効果をお 効果 をお伝 をお 伝 えします。 えします 。 【 略歴】 略歴 】 1974年 1974 年 3 月 1974年 1974 年 6月 高知 リハビリテーション学院 リハビリテーション 学院 理学療法学科卒業 理学療法士免許 1978年 1978 年 3 月 東京農業大学 農業拓殖学科( 農業拓殖学科 ( 現 : 国際農業開発学科) 国際農業開発学科 ) 卒業 1978年 1978 年 4 月 から 愛知県立心身障害児療育 センター第二青 センター 第二青い 第二青 い 鳥学園勤務 1981年 ボイタ法講習会修了 1981 年 ボイタ 法講習会修了 1992年 1992 年 7 月 から 上田法治療国際インストラクタ 上田法治療国際 インストラクタ- インストラクタ - 担当: 担当 : 健康増進口腔科学 講座 小笠原 正
© Copyright 2024 Paperzz