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JIKEN CENTER NEWS
2002 JUNE
平成14年6月15日発行 毎月1回15日発行(通巻321号) 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可
自研センターのインターネット ホームページ
アドレスは、http://jikencenter.co.jp/です。
ご利用下さい。
目次
2002年版メーカー別カラーNo.一覧表の
テクノセミナー:インテリジェント キー ・・・・・2
追加分
(国産車・外国車) ・・・・・19
リサーチNOW:日産スカイライン(V35型)の作業上の特徴 ・・5
第15回自研センター「一般提案」募集結果 ・・・・22
リペアインフォメーションS:その1 トヨタ カローラ リヤ ドアのアウタ
バリヤ ショット一般公開のお知らせ ・・・・・・22
ハンドル脱着作業について ・・・9
その2 カラーNo.ホンダNH-636P
(3コートパール)塗色について ・・9
海外情報の紹介:ぼかし塗装の標準時間テーブル ・・10
指数テーブルマニュアル作業項目の解説 _29_ ・・13
リサーチング ザ スケルトンズ:日産 ステージア(M35系)・・14
お客様相談室レポート:お客様相談室の近況 ・・・16
「構造調査シリーズ」新刊のご案内 ・・・・・・・18
2001年度自動車メーカーに対する
改善提案状況がまとまる ・・・・・19
自研センター来訪者一覧 ・・・・・・・・・・・・22
日本アウダテックス社指数テーブル
「2002年6月号」発行のご紹介 ・・23
編集後記 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・23
2002年度「リサイクル部品活用キャンペーン」
・
「部品補修キャンペーン」を実施しています ・・24
別冊
1 ∼□
8
新型車情報:q日産 MOCO(MG21S)・・・□
1 ∼□
8
wトヨタ ist(NCP60,61,65) ・□
●アンケートのお願い
TECHNO
SEMINAR
インテリジェント キー
1.
概要
びエンジンの始動・停止ができるシステムです。
通常、
車のドア等の開閉には、
金属のメカニカル キーやリ
運転者はインテリジェント キーを所持しているだけで、
モコン付のキー、
また、
エンジン始動には金属のメカニカル
取り出してボタンを操作することやメカニカル キーを差し
キーが必要ですが、マーチに採用されたインテリジェント
込む必要がありません。
(写真1.2)
キーは所持しているだけでドアのロック、
アン ロックおよ
写真1
写真2
2.
システム構成
手席・バックドアの各リクエスト スイッチ、運転席・助手
システムはステアリング ロック ユニット、
インテリジェ
ント キー ユニット、
BCM
(Body Control Module)
運転席・助
席・バックドア、室内の各アンテナで構成されています。
(図1)
図1
バック ドア リクエストSW
助手席ドア リクエストSW
助手席ドア アンテナ
バック ドア アンテナ
運転席ドア アンテナ
運転席ドア リクエストSW
ステアリング ロック ユニット
インテリジェント キー ユニット
BCM
室内アンテナ
(ラゲッジ ルーム)
室内アンテナ
(センタ コンソール)
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自研センターニュース 2002年6月号
[補給部品参考価格]
(2)
キーに付いているドア ロック、アンロック ボタンを操
ステアリング ロック ユニット…………………25,000円
作することによりリモコン キーと同様の使い方もでき
インテリジェント キー ユニット………………16,000円
ます。
インテリジェント キー ユニット………………26,100円
(3)
正規のインテリジェント キーを携行していれば、メカ
BCM………………………………………………15,000円
ニカル キーをささずにイグニッション ノブを回すだけ
ブザー………………………………………………2,700円
でエンジン始動時を行うことができます。
スマート キーレス スイッチAssy
(インテリジェントキー)
………………………………………………………6,500円
4.
ドア ロック機能
(1)インテリジェント キー機能
q作動概要
3.
インテリジェント キーの特徴
(1)
正規のインテリジェント キーを携行していれば、各ド
ドア リクエスト スイッチ押す→ドア アンテナ起動・送
アに付いているドア リクエスト スイッチを押すことに
信→インテリジェント キー受信・ID信号送信→インテリジ
より解錠・施錠を行うことができます。
ェント キー ユニットID照合・送信→BCM受信・送信→ロ
ック解除・ハザード ランプ点滅・ブザー吹鳴。
(図2)
図2
インテリジェント キー
CAN H
キーID信号
BCM
CAN L
リクエスト信号
各ドア アンテナ
インテリジェント
ドアロック アンロック
キー ユニット
要求信号
各席ドア ロック
アクチュエーター
ブザー出力信号
各ドア リクエストSW
ブザー(車外)
図3
w作動範囲
アンテナ検知エリア
サイド ハンドル部
(アウト
から約80cmの範囲 )
ドア ロック機能の作動範囲は各ドアのアウト サイド ハン
ドル部から半径約 80cm内(網掛部)
のエリアです。
アンテナ検知エリア
ドア ハンドル部
(バック
から約80cmの範囲 )
運転席ドア アンテナ
(図3)
(2)
リモコン エントリー機能
q作動概要
助手席ドア アンテナ
インテリジェント キーの解錠あるいは施錠ボタン押す
(送
(
信)→インテリジェント キー ユニット受信・ID照合→
BCM・送信→ロック アクチュエータ解除・ハザード ラン
プ点滅・ブザー吹鳴。
(図4)
バック ドア
アンテナ
アンテナ検知エリア
アウト サイド ハンドル部
から約80cmの範囲
)
w作動範囲
リモコン機能の作動範囲は各ドアから約 1mの範囲です。
図4
ドア ロック
CAN H
リクエスト信号
CAN L
BCM
各席ドア ロック
アクチュエーター
インテリジェント
ドアロック アンロック
キー ユニット
要求信号
ブザー出力信号
インテリジェント キー
ブザー(車外)
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5.エンジン始動機能
コントロール ユニットへKEY警告灯(緑)
点灯信号送信→
(1)インテリジェント キー機能
BCMエンジン始動許可信号受信→IPDME/R(Intelligent
q作動概要
Power Distribution Module Engine Room)へスタート信
イグニッション ノブON→インテリジェント キー ユニ
ットより室内アンテナを起動送信→インテリジェント キー
号送信→イグニッション ノブSTART位置エンジン始動。
(図5.6)
受信・ID送信→インテリジェント キー ユニット受信・ID照
合→ステアリング ロック コントロール ユニット解除信号送
図6 イグニッション ノブ操作
信→ステアリング ロック解除→コンビネーション メータ
LOCK
(PUSH OFF)
LOCK
(PUSH ON)
図5
インテリジェント キー
リクエスト信号
押す
キーID信号
CAN H
CAN L
室内アンテナ
(センター コンソール)
BCM
コンビネーション
メーター
ステアリング ロック
ブッシュSW
インテリジェント
キー ユニット
キーSW
キーSW(START)
CPU
ステアリング
ロック ユニット
w作動範囲
スターター
モーター
IPDM E/R
インヒビターSW(P/N)
スターター
リレー
図7
インテリジェント キーが室内にあるとき、
エンジンの始
室内アンテナ
(センター コンソール)
クラッチ ペダルSW
室内アンテナ
(ラゲッジ ルーム)
動が可能です。
ただし、
インテリジェント キーがインストル
メント パネルやリヤ パーセル上またはグローブ ボックス内
にあるとエンジンが始動できない場合があります。
またラゲッジ ルーム内は作動範囲ではありませんが、エ
ンジンが始動可能となる場合があります。
(図7)
(2)メカニカル キー機能
アンテナ検知エリア(車内)
車両およびインテリジェント キーのバッテリーが上がっ
てしまった場合、
インテリジェント キーにセットされてい
図8
るメカニカルキーを使用すれば、
ドア ロックの解錠・施錠、
エンジン始動を行うことができます。
またメカニカル キーでエンジンを始動する場合はインテ
リジェント キー ユニットはキーID照合を行わないため、
正規のメカ キーであればキーID照合結果にかかわらずエ
メカニカル キー
(エマージェンシー キー)
ンジンは始動します。
(図8)
6.
警告警報機能
7.まとめ
インテリジェント キー システムは、
エンジンをかけた状
インテリジェント キー システムは、
ドア ロックの解錠・施
態でインテリジェント キーを持って車外に出たときやイグ
錠やエンジン始動において便利なものですが、
防犯の面では
ニッション ノブが回された状態で運転席を開閉、OFFの
警告警報機能しか設定されていないので、
イモビライザのよ
位置まで戻さずに車外に出たときなどにドア ブザー、
コン
うにキーにトランスポンダが内蔵されエンジン コントロー
ビネーション メータ内ブザーと警告灯を組み合わせユーザ
ル コンピュータと相互通信を行って車両盗難を防止する機
ーに警告および警報します。
能は持っていません。
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自研センターニュース 2002年6月号
RESEARCH
RESEARCH
リサーチ ナウ
日産スカイライン
(V35型)の作業上の特徴
このレポートは、
メーカー整備要領書を基にして実作業を行い、
作業手順、
作業上のポイント、特
徴的な構造、
作業性などをコメントしたものです。
1.フロント バンパ取り付け状態の紹介
バンパ フェーシアとグリルは別部品となってい
ますが、これらを一体で取り外すことは可能です。
(グリル単体での取り外しも可能)
2.バンパ脱着の手順とポイント
バンパ フェーシアとグリル一体で脱着の場合、ヘ
ッド ライトの脱着は不要です。
自研センターニュース 2002年6月号
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3.参考
けん引フックを取り付けるには、
ナンバー プレー
トを取り外す必要があります。
4.ヘッド ランプ脱着作業性の紹介
整備要領書(下巻)
にはバンパを取り外さずにヘッ
ド ランプが取り外せる旨記載されています。
実際に、
整備要領書どおりの作業を実施したとこ
ろ脱着作業は可能でした。
(注)
フェンダ ライナ フロントの脱着をしなくても
ヘッド ランプの脱着は可能です。
5.ヘッド ランプ脱着作業性の注意点
バンパを半脱状態とするため、
バンパ、
ヘッド ラン
プを傷つけないように気を使う必要があります。
そのため、
バンパを取り外して作業した方が作業
性良好と思われます。
指数は、この方法で作成されています。
(注)グリルの脱着は必要です。
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自研センターニュース 2002年6月号
写真は、ヘッド ランプとバンパの間にウエスを入れ傷が
つかないようにしたところ
6.フードヒンジの構造紹介
フロント フェンダが上に被さるため、
フロント フ
ェンダを取り外さないとフード ヒンジ脱着をする
ことはできません。
7.フロント フェンダ脱着作業性の紹介
カウルトップ グリル カバーとフード レッジカバ
ーが左フロント フェンダ取り付けボルト(矢印)の
上に被っているため、
これら部品の一部または全部
を取り外さないとフロント フェンダ脱着をするこ
とができません。
8.ラジエータ コア サポートの構造紹介
ラジエータ コア サポートは樹脂製一体成型でボ
デーにボルトで取り付けられています。
(注)
左右フロント フェンダを取り外さなくても脱
着可能。
9.リヤ バンパ取り付け状態の紹介
クリップ、
ボルト、
スクリュなどで取り付けられて
います。
リヤ バンパ リンフォースが設定されていますが、
容易に脱着できます。
自研センターニュース 2002年6月号
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10.脱着の手順とポイント
qトランク リヤ フィニッシャを取り外す。
w左右リヤ コンビネーション ランプを取り外す。
eバンパ取り付け用ボルト、スクリュおよびクリ
ップを取り外す。
11.リヤ バンパ脱着作業性の紹介
左右リヤ コンビネーション ランプに隠れたクリッ
プを取り外さないとリヤ バンパは取り外せません。
12.リヤ バンパ脱着作業性の紹介
リヤ バンパフェーシアのみの脱作業は可能ですが、
左右リヤ コンビネーション ランプの脱着が必要とな
ります。
8
自研センターニュース 2002年6月号
S
リペアインフォメーション
その1
トヨタ カローラ リヤ ドアの
アウタ ハンドル脱着作業について
カローラNEN121系リヤ ドア アウタ ハンドル脱着作業は、
写真1
修理書手順に従わないと、
非常に脱着しづらい構造ですが今
回は別の作業方法を紹介します。
(写真1)
トリム ボードとサービス ホール カバーを取外すと、
(写真
2 左リヤ ドア)
のような構造となっています。
○の部分に
アウタ ハンドル取付けボルト(トルクス)
がありますが、
リ
ヤ ウインドウ ディビジョン バーが邪魔をして見えなくなっ
ています。
そのため、
修理書では、
ガラス ラン、
ディビジョン バー、
ク
オータ ガラス、
リヤ ドア ウインドウ ガラス、
レギュレータ
など、
ドアの付属品をほぼ取外してからの作業手順が指示さ
れています。
ルト(トルクス)
を脱着することが出来ますので、
修理書に
しかし、
(写真3)
のようなL型トルクスを使用することで、
示されたドアの付属品を外さなくても、
アウタ ハンドルの
ディビジョン バーを取外さなくてもアウタ ハンドルのボ
脱着が可能になります。
写真2
写真3
ディビジョンバー
その2
カラーNo.ホンダNH-636P
(3コートパール)塗色について
ホンダ ステップワゴンRF4(13年式)を使用して塗装の
実作業を行いました。
ベースに微量のメタリックを配合している塗色が見られま
す。
(図1)
一般的にホワイト パール(3コートパール)はカラー ベ
今回、
補修塗装したステップワゴンの塗色(カラーNo.NH-
ース、パールベース、クリヤーと3層の塗膜構成からなって
636P)にもメタリックが5%ほど配合されていましたが、こ
おり、
カラー ベースはホワイト ソリッドですが最近カラー
のメタリックはカラー ベースのグレー色を変化させる役目
自研センターニュース 2002年6月号
9
をしており、メタリックを配合することで一般的な3コート
性を左右することなく、この程度の配合では、調色の難
パ−ル塗装より作業難度が高まることも予想されましたが、
易度も一般的な3コートパールと変わりませんでした。
光輝感を発揮するものではなく、また、フリップ フロップ
一般的な3コート
パールの塗膜構成
NH-636P3コート
パールの塗膜構成
クリヤー
クリヤー
パール
パール
ホワイトソリッド
ホワイトソリッド+メタリック
(注)
フリップ フロップ性とは見る角度によって塗面の色が
違って見えること
海外情報の紹介
ぼかし塗装の標準時間テーブル
( Fade-out Painting Techniques Scheduled Tables )
2001年のRCAR総会における、セスビ・アルゼンチンの題記発表の概要をお伝えします。
セスビ・アルゼンチン関連の保険会社は、対物賠償保
よりもカラーベースコートをぼかす必要性が高まって
険の損傷査定に関して塗装標準時間テーブルの中に
います。その理由は、顔料に含まれるアルミやマイカ
「ぼかし塗装」を組み入れる必要性を強く感じています。
の粒子の配置が元の塗装と違うと、補修部品と元々の
ぼかし塗装というのは、補修塗装の色調と元々の色調
部品の色調が違って見えるためです。我国でぼかし塗
の違いを分からなくするために、違った塗り方の色を
装が必要とされる技術的な理由は次のようなものです。
次第にぼかすことです。従来は標準時間テーブルの軽
a)2層塗装の車の割合が高い。b)古い車が多く走
損傷(Slight Damage)の章に従って見積りを行なっ
っている。c)部品補修よりも部品交換が増加して
ていたため、保険金の支払いが大幅に過大となってい
いる。d)カーメーカーの同一工場の同一カラーコ
ました。
ードでも色に違いがある。e)同一カラーコードで
一般的にカーメーカーの塗装は、1層塗りのソリッ
10
も、塗料メーカー間で色に違いがある。
ドカラーと2層塗りのメタリックカラーやパールカラ
以上のような背景からセスビ・アルゼンチンはぼか
ーに分けられます。最近では2層塗りの車が多く、従来
し塗装の標準時間テーブルを作りました。標準時間テ
自研センターニュース 2002年6月号
*作業時間とカラーベースコート使用量について、パ
ーブル作成の目標は、
作業時間と材料コストに関する
ぼかし塗装係数( Fade-Out coefficients)を決める
ネル全体塗装とぼかし塗装を比較分析する。
ことです。決定に関しては以下の条件を考慮しました。
*材料コストと作業時間の変動分について、
軽損傷と
■ 使用する塗料は現在我国で販売されていること。
ぼかし塗装を比較分析する。
■ 最新の技術を用いること。
(塗装ブース、
重力式ス
第1段階では、最初にパネル全体塗装を調べ、次に隣
プレーガン)
接部品とのぼかし塗装を含んだ場合を調べました。
■ 設備は正常に作動していること。
両者の差がぼかし塗装の作業時間とカラーベースコー
■ 修理塗装工場が購入可能な設備を用いること。
ト使用量になります。
このようにして、
以下のパラメー
■ パネル全体塗装とぼかし塗装の両者に関して作業
タを調査しました。
1.パネル全体塗装の単位面積あたり作業時間(分/
条件と設備が同一であること。
g)
■ 関係する全ての塗料メーカーの技術仕様に適合す
2.ぼかし塗装の単位面積あたり作業時間(分/g)
ること。
3.パネル全体塗装の単位面積あたりカラーベースコ
テストはフォード・フィエスタを使い、
車体の各外板
部品に対して隣接部品のぼかし塗装を実施しました。
塗料は、Akzo Nobel -Sikkens、Renner - Dupont、
ート使用量(g/g)
4.ぼかし塗装の単位面積あたりカラーベースコート
使用量(g/g)
ICI - Autocolor、PPGおよびStandoxのものを使用
しました。色は、メタリックカラー: Gris Iceberg,
表1および表2 に示すように、
ぼかし塗装の単位面積
Azul Unique, Rojo Fenix 、パールカラー: Azul
あたり作業時間はパネル全体塗装の1.7%、
カラーベー
Miramar, Rojo Persa, Verde Borneoです。
スコートの単位面積あたり使用量は7.5%にしか過ぎま
本プロジェクトは次の2段階に分けて進めました。
せん。
表1
Average application time of colourbasecoat persqmt
0.45
Auto paneloverall finishing Vs.Faded-Outpiece (hrs.)
0.40
0.401
0.35
0.30
0.25
0.20
0.15
0.10
0.007(1.7%)
0.05
0.00
Auto panel overall finishing
表2
Average consumptiom of colourbasecoat perm2
350
Auto paneloverall finishing Vs Faded-out piece
300
Faded-Out piece
311.8
250
200
150
100
23.3(7.5%)
50
0
Auto paneloverall finishing
Faded-Out piece
自研センターニュース 2002年6月号
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第2段階では、
作業時間と材料コストについて塗装
あたりの洗浄シンナー、
バフ布、
シリコンクリーナ
標準時間テーブルの軽損傷の章とぼかし塗装の比較を
ー、マスキングテープとペーパー、
カラーベースコ
実施しました。
ートおよびクリアコートの単位面積あたりのコス
ト。
($/g)
求めたパラメータは以下です。
1.ぼかし塗装の単位面積あたり所要時間:洗浄、トッ
プコートのサンディング、
マスキングおよびカラー
ベースコートとクリアコートの塗装に要した単位
面積あたりの時間。
(時間/g)
4.軽損傷の材料コスト:部品表面0∼8%損傷の標準時
間テーブルによる材料コスト。
表3に示すように、
ぼかし塗装の作業時間の平均は、
軽損傷塗装の35%となりました。ぼかし塗装の時間の
2.軽損傷の総所要時間:部品表面0∼8%損傷の標準時
中には、
ウォッシュプライマー、
パテおよびプライマー
は含んでいません。
またマスキング、
サンディングおよ
間テーブルよる作業時間。
3.ぼかし塗装の単位面積あたり材料コスト:単位面積
びバフは仕上げ段階のみを対象としています。
表3
Average application time perm2
3.0
2.600
Slight damager levelvs.Fade-Out technique (hrs.)
2.5
2.0
1.5
0.904
1.0
0.5
0.0
Slight damage level
表4 に両者の全材料コストを示します。
ぼかし塗装
のコストは軽損傷修理塗装の44%に過ぎませんでした。
塗装標準時間テーブルの軽損傷と対比して、
ぼかし
Fade-Out technique
的なフロント・ドアについてぼかし塗装を行なう例で
は、軽損傷標準時間テーブルでは総所要時間が6時間で、
材料コストが$56となります。一方ぼかし塗装標準時
間テーブルを用いると、所要時間は4時間に、材料コス
塗装の2つの係数を決定しました。
ぼかし作業時間係数:CDT=0.35DL
トは$40に下がり、
平均賃率を考えると合計$55のコ
ぼかし作業材料コスト係数:CCD=0.44DL
スト削減となります。
結論的には、
セスビ・アルゼンチ
関連保険会社の損傷査定データに基いて、
軽損傷レ
ン関連各保険会社の平均コスト削減可能額は年間
ベルの代わりにぼかし塗装レベルを用いて査定を行っ
$60,940となり、
またセスビ・グループ関連保険会社の
た場合の保険支払い金の低減額を分析しました。
標準
コスト削減可能額の合計は$548,460となります。
表4
Average cost of paint materials
25
23.1
Slight damage level Vs Fade-Out technique
20
15
10.2(44%)
10
5
0
Slight damage level
12
自研センターニュース 2002年6月号
Fade-Out technique
指数テーブル マニュアル作業項目の解説
−29−
まれます。
前回(本誌5月号)は指数テーブル マニュアル(2001年
10月発行)のM120 フロント サスペンションAssy脱着、両
(3)必要範囲の付属品の脱着
側分解・点検・組立・調整について解説しました。
今回も指数
エンジン オイル パン本体部品に取付けられている付属
テーブル マニュアル(2001年10月発行)を基本に、メカ系
品として、
エンジン ステフナー ブラケット、
エンジン ステフ
の作業項目『M130 エンジン オイル パン取替』
について解説
ナ、
トランスミッション ツウ エンジン ガセット等の脱着が
します。
(図1)
含まれます。
1.前提条件および基本的な作業
(4)
エンジン オイル パン ガスケット、
シール類の作業
(剥離、
清掃、脱脂、塗布等の作業)
『フロント パネル グループ、
ラジエータ、
クーラ コンデ
3.
除く作業
ンサおよびエンジン・トランスミッションを取外した状態か
(1)エンジン オイル パンの再使用
らの作業です。』
2.指数に含まれる主な作業
エンジン オイル パンは取替を前提に作成していますの
(1)
エンジン オイルの入替え
で、
エンジン オイル パンの再使用に関係する作業について
(2)
エキゾースト パイプ脱着(必要な車種)
は含んでいません。
4.
補足
エキゾースト パイプはエンジン・トランスミッション脱
着に含まれている車種もありますので注意してください。
(1)エンジン オイル パンがNo,1
(アルミ製)、No,2
(スチ
なお、
エンジン・トランスミッション脱着で含まれていな
ール製)の2部品構成の場合にオイル パンNo,2のみのが作
いエキゾースト パイプが『エンジン オイル パン取替』
の作
業の対象範囲となっている場合がありますので指数使用に
業で必要となる場合においてエキゾースト パイプ脱着が含
当たっては対象部位・範囲を確認の上ご利用ください。
図1
M130
エンジン オイル パン取替
*エンジンを取外した状態から行う作業
●印の部品は当該作業範囲
各種オイルパンの作業範囲
オイルパンNo.2のみ策定
指数に含まれる主な作業
*エンジンオイルの入替え
*エキゾーストパイプ(必要な車種)
*必要範囲の付属品の脱着または取替
主な付属品
・ガスケット ・シール類
自研センターニュース 2002年6月号
13
リサーチング ザ スケルトンズ
日産 ステージア
(M35系)
リヤ サイド メンバ エクステンションには後端部に小型の
この「Researching The Skeletons」では外部から確認す
ることができないフロント サイド メンバおよびリヤ サイド
リインホースメントが配置されています。
フロント サイド メンバ先端部のカット位置は日産のボ
メンバ リヤ内側のリインホースメント等の位置や板厚を分
かり易く紹介していくもので、
データは実際に自研センター
デー修理書に記載されているカット位置です。
ステージアのフロント サイド メンバは、
日産 スカイライ
で調査した内容を転記したものです。
今回は日産 ステージア(M35系)を取り上げます。
ン(V35系)と非常によく似た構造となっています。
この車のフロント サイド メンバには潰れビード(前端部)
今回のステージアよりリヤ サイド メンバ リヤ部も追加し
やリインホースメント(斜線部分)
を効果的に配置する事に
て載せることとなりました。
今後発表する車種について随時
より潰れモードの最適化を図り、
衝突エネルギーを有効に吸
掲載していきますのでご活用ください。
収する構造になっています。
フロント サイド メンバ
左外側
左内側
カット位置
カット位置
0.8mm
1.2mm
1.8mm
1.2mm
0.8mm
0.8mm
1.8mm
0.8mm
右外側
右内側
カット位置
カット位置
0.8mm
0.8mm
1.2mm
0.8mm
14
自研センターニュース 2002年6月号
1.8mm
0.8mm
1.2mm
1.8mm
1.8mm
1.8mm
1.8mm
1.8mm
リヤ正面(リヤ アッパ パネル取付状態)
リヤ正面(リヤ アッパ パネル取外し状態)
リヤ サイド メンバ エクステンション
リヤ上側(リヤ フロア リヤ取付状態)
リヤ サイド メンバ エクステンション
リヤ上面(リヤ フロア リヤ取外し状態)
1.0mm
リヤ サイド メンバ
エクステンション
1.0mm
1.7mm
1.7mm
リヤ下側
自研センターニュース 2002年6月号
15
お客様相談室 レポート
お客様相談室の近況
当社から発表される技術資料について、
お客様のご質問、
ご照会が数多く寄せられています。
なかでも指数に
関する質問が多く寄せられていますので最近の状況と併せてご紹介します。
1.総受付件数
となっており、指数に関するものが81%でそのほとんど
を占めています。
指数以外が増加していますが、
これは内容
' 01年度受付件数は年間1386件(月平均116件)と昨年よ
に関する照会以外(指数の有無、
指数テーブル購入他)
を今
り16%増加しています。
年度から指数以外に含めたためです。
その内訳は、
W/T
前年比
q脱着・取替指数関係
650件 (47%)( +4%)
w補修塗装指数
410件 (29%)( △9%)
指数についての相談件数を分類したものが表1です。
「作
e内板骨格修正指数
50件 ( 4%)
( +22%)
業範囲&指数値内訳」
が最も多く指数関係の受付件数1127
r外板板金修正指数
17件 ( 1%)
(
件中の527件と47%を占めています。
t指数以外
2.指数関係全般の相談内容
0%)
259件 (19%)
(+424%)
計1386件(100%)
( +16%)
表1 指数関係の分析結果
(件数)
550
527
500
98年度 98年度指数関係1,086件/受付件数1,161件
471
450
445
99年度 99年度指数関係1,101件/受付件数1,216件
447
00年度 00年度指数関係1,135件/受付件数1,196件
01年度 01年度指数関係1,127件/受付件数1,386件
400
350
300
261
250
248
236
235
222 220
200
160
150
130
100
89
98 93
98
49 49
50
0
A
B
17 14
15
3 0
C
D
54
66
69
50
64
5 6 14
E
F
J
その他
A:作業範囲&指数値内訳 E:指数作成方法
B:指数テーブルの充実(00年度まで)
F:指数と実作業のへだたり
C:指数テーブルの購入方法(00年度まで)
J:指数値問合せ
D:指数テーブルの見方・使い方
※B、Cは01年度から指数以外に含めています。
16
自研センターニュース 2002年6月号
3.脱着・取替指数関係の相談内容
フロントまたはリヤドア取替、
「B290」
ボデー
取替、
「B210」
脱着・取替指数についての相談件数を作業項目別に分類し
ロワ バックパネル取替、
「 B390」バックドア取替、
「 B020」
たものが表2で、' 01年統計では、
「B270」クォータ パネル
フロント バンパ取替に関する相談が上位を占めています。
表2 脱着・取替指数項目別内訳
(件数)
30
23 24
20
20
20
17
17
13
12
9
10
3
0
8
8
7
M010
4
3
54
3
2
M020
(件数)
60
5
11
M040
10
9
3
5
8
8
5
6
4
9
5
4
2 2
6
3
3
0
M041
M050
M070
M140
M150
M200
M230
M250
22
1
3
M270
12
10
8
1
0
M260
10
B010
B020
5
2
1
0
B030
B040
99年度 663件/99年度受付件数1,216件
98年度 570件/98年度受付件数1,161件
00年度 628件/00年度受付件数1,196件
99年度 663件/99年度受付件数1,216件
01年度 650件/01年度受付件数1,386件
00年度 628件/00年度受付件数1,196件
50
B060
54
4746
40
40
31
29
30
20
17
15
10
9
8
2
30
6
5
4
1
B070
12
1211
11
4
2
9
7
66
5
4
2
11
5
34
2
B095
B100
B110
B130
B140
5
2
B150
B190
B191
1
2
B210
B216
5
5
1
1
B230
B240
0
B200
7
6
4
11
B170
8
7
6
0
B085
12
10
8
B260
B270
(件数)
40
35
32
30
27
27
23
20
20
12 13
10
12
10
9
7
4
0
B290
B310
8
6
2
B326
3
1
B330
7
6 6
5
33
B340
1
2
4
B342
11
B410
B420
M010 :クーラコンデンサASSY脱着または取替
M050 :エンジン・トランスミッション&FrサスペンションASSY脱着
M140 :エンジンルーム内配線・配管および付属品の脱着または取替
M230 :インストルメントパネル脱着
B020 :フロントバンパ取替
B040 :ヘッドランプASSY脱着または取替
B110 :フロントフェンダ取替
B170 :ラジエータサポート(ASSY)、片側フロントフェンダエプロンASSY…取替
B430
B450
10
5
5
4
B390
13
11
10 10
0
1
B550
2 3
333
G010
G020
5 6
G030
7
7
G040
B210 :フロントまたはリヤドア取替
B260 :ルーフパネル取替
B270 :クォータパネル取替
B290 :ボデーロワバックパネル取替
B390 :バックドア取替
B420 :リヤバンパ取替
G040 :バックウインドウガラス脱着または取替
自研センターニュース 2002年6月号
17
表3 塗装内訳
4.
補修塗装指数関係の相談内容
補修塗装についての相談件数をその内容に応じ分類した
(件数)
250
98年度 430件/受付件数1,161件
99年度 385件/受付件数1,216件
00年度 449件/受付件数1,196件
01年度 410件/受付件数1,386件
ものが 表3です。
「仕組内容」
と「使い方」
についてのものだ
200
けで全体の72%を占めています。
204
5.
内板骨格修正指数についての相談内容
内板骨格修正指数の質問、
照会は「使い方」
と「仕組・内容」
160
152
139
132
150
144
110
100
98
93
108
80
に関するものがそのほとんどとなっています。
72
55
50
36
40 42
相談者の所属する組織を業界別
(表4)
に分けてみますと、
W/T 前年比
q修理工場
w自動車ディーラー
655件
67件
47%
0
仕組内容
使い方
材料代
その他
+8%
5% +24%
e損保関係
411件
30% +12%
rその他
253件
18% +44%
表4 業界別内訳
(件数)
700
98年度 受付件数1,161件
99年度 受付件数1,216件
00年度 受付件数1,196件
01年度 受付件数1,386件
655
600
602
575
544
となっており、その他の44%増加はソフト会社からの照
500
会によるものです。
以上がお客様相談室で受付けたご相談について分類・整理
411
383
364 364
400
した結果です。
寄せられた質問・照会事項は、
当社の主要業務
の一つである指数作成業務や指数の作業範囲をより分り易
300
253
234
くするために指数テーブルへ反映させ、
また「構造調査シリ
ーズ」
にも生かし、
より分り易い指数となるよう努めて参り
200
176
154
ます。
今後とも、ご理解とご支援をお願い致します。
100
68
55 54
67
0
修理工場
ディーラー
損 保
その他
「構造調査シリーズ」
新刊のご案内
自研センターでは新型車について、損傷した場合の復元
No.
車 名
型 式
修理の立場から見た車両構造、部品の補修形態、指数項目
とその作業範囲、ボデー寸法図など諸データを掲載した「構
造調査シリーズ」を発刊しておりますが、今月は右記新刊を
ご案内しますので、ぜひご利用ください。定価は各1,120円
です(税込み、送料別)。
お申し込みは自研センター総務企画部までお願いします。
TEL 047-328-9111
FAX 047-327-6737
18
自研センターニュース 2002年6月号
J-292
ニッサン ステージア
M35
J-293
ホンダ CR-V
RD4,5
J-294
ミツビシ ekワゴン
H81W
2001年度
自動車メーカーに対する改善提案状況がまとまる
自研センターでは2001年度中に発表された新型車(乗用
する部品の補給形態の変更や修理方法の改善あるいは車両
車)
について、
その構造調査やD&Rを調査研究する過程で
構造の変更を伴う提案内容となっており、次回のモデルチ
明らかになった問題点を「改善提案」
として自動車メーカー
ェンジ時に採用するとされたケースも採用に含まれており
各社に対し提案しておりますがその概要がまとまりました。
ます。
2001 年度はまだまだ満足できる状況ではありませんが、
ご参考までに1999年度は改善提案13件に対し11件が採用
全体で67件の改善提案を自動車メーカー各社に提出し、そ
され、
2000年度は23件の改善提案に対し17件が採用された
の内26件(約 38.8%)が採用され、18件(約26.9%)が保留、
実績を残しており、
徐々にではありますが提案件数も増加し
23件(約34.3%)が不採用という結果となっています。自研
ております。
センターが行う改善提案活動は、
当然のことではありますが
今年度も業際企業としての当社の特色を生かし、
自動車メ
自動車の安全性を損なうことなく、
事故車をいかに合理的で
ーカーにとどまらず関連する業界に対し様々な角度から自
適正な価格で復元出来るかという観点から提案を行ってい
研センターならではの改善提案活動を積極的に行いたいと
ます。
各自動車メーカーに採用されたケースの修理時に使用
考えております。
2002年版メーカー別カラーNo.一覧表の追加分(国産車・外国車)
自研センターニュース1995年6月から掲載しているメーカー別カラーNo.
一覧表(5481色)
の2002年版
追加分[2001年4月∼2002年3月発表(
] 231色含む外国車)を作成しましたので紹介します。
メーカー
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
カラーNo.
065
066
067
068
069
1D5
1D9
1E0
1E2
1E4
3P3
3P4
3P6
3P7
3P9
3Q1
3Q2
新車ライン塗装
補修
対応
ホワイトパールクリスタルシャインパール
アイボリーパールクリスタルシャインパール
バニラホワイト
ホワイト
クールホワイト
シルバーマイカM
シルバーメタリックグラファイト
ダークグレーマイカ
ダークグレーマイカM
シルバーM
ローズメタリックオパール
ローズマイカM
ブラキッシュレッドマイカ
シェルマイカM
ブラックチェリーマイカ
ライトローズマイカM
ダークレッドマイカM
3P
3P
S
S
S
2PM
2M
2M★
2PM
2M
2M
2PM
2P
2M★
2P
2P★
2P
メーカー
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
カラーNo.
4P7
4Q8
6Q2
6S5
767
768
769
770
771
8P7
8Q1
946
947
A505
M7A
MAH4
UCA83
新車ライン塗装
ベージュM
ベージュマイカM
ライトグリーンM
グリーンマイカM
ターコイズマイカM
アクアM
ターコイズマイカM
ターコイズマイカM
アクアM
ライトブルーマイカM
ブルーマイカM
ダークパープルマイカM
ホワイテッシュラベンダ−
ゴールド
ハッピーチューングリーン
ブラックガラスフレークパール
グレーM
自研センターニュース 2002年6月号
補修
対応
M
2PM
M
2PM
2PM★
2M★
2PM
2PM
M
2PM
2M★
2P★
S
M
S
3P★
M
19
メーカー
トヨタ
トヨタ
トヨタ
トヨタ
日産
日産
日産
日産
日産
日産
日産
日産
日産
日産
日産
日産
日産
日産
日産
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
ホンダ
マツダ
マツダ
マツダ
マツダ
マツダ
マツダ
ミツビシ
ミツビシ
ミツビシ
ミツビシ
ミツビシ
ミツビシ
ミツビシ
ミツビシ
スバル
スバル
スバル
スバル
スバル
スバル
スバル
スバル
スバル
スバル
スズキ
スズキ
20
カラーNo.
新車ライン塗装
補修
対応
メーカー
カラーNo.
新車ライン塗装
補修
対応
UCAF0
UCAF3
UCAF1
UCAF4
AX5
AX6
AX7
AY2
BX9
CY0
EY0
FX0
JY0
KX3
KX4
KX6
KY0
LX1
QX1
B-505M
B-506M
B-507P
B-509M
B-96P
G-502M
G-505M
G-506M
NH-642M
PB-77M
R-507p
R-515P
R-516P
RP-33M
Y-63
YR-532M
YR-534M
23F
23G
24A
24C
24E
25D
T10
T11
T12
Y01
A02
C02
G57
X08
022
033
048
11R
12R
14L
16L
17L
18L
19Y
Z8S
ZD9
ライトローズマイカ
グレーイッシュブルーマイカM
グレーマイカM
ダークブルーM
アルミナレッド2P
バーニングレッド2S
クランベリーピンク2M
フレアレッド2PM
ライトブルー2TM
アーバンブレンズ2PM
シリカブレス2RPM
グリーン2M
イエローイッシュグリーン2M
パープリッシュシルバー2TM
チタニウムシルバー2M
シャンパンシルバー2TM
ダイヤモンドシルバー2M
オパールラベンダー2TM
ホワイト3P(M)
アクアブリーズオパールM
アイスブルーM
アークティックブルーP
エフェクトブルーM
エターナルブルーP
アクアグリーンM
アイランダーグリーンM
ミントオパールグリーンM
ストームシルバーM
ラベンダーミストM
ファイヤーペッパーP
コーラルレッドP
アイリスレッドP
ライラックシルバーM
オーキッドイエロー
フレッシュカッパーM
デザートイルバーM
ギャラクシーゴールドM
オリエントグリーンMC
スターリーブルーMC
ブレージンググリーンM
スパークリングシルバーM
スノーフレークホワイトパールMC
フレンチブルー
グランブルーP
アーバングレーP
ダンデライオンイエロー
アイゼングレーP
ルーセントブラウンM
デライトグリーンP
ピレネーブラックP
ローズM
チェイスイエロー
グロスホワイトパール3P
クォーツグレーオパール
アッシュグッレーM
ノーティックブルーマイカ
ウッドランドグリーンマイカ
カッパーオレンジマイカ
ブラックトパーズマイカ
ミストグリーンオパール
シルバーM
ミスティーグリーンM
2PM
2PM★
2PM★
2M
2P
S
2M★
2PM
2M
2PM
2PM
2M
2M
2M
2M
2M
2M
2M
3P
2M★
2M★
2P★
2M★
2P
2M★
2M★
2M
2M★
2M★
2P
2M
2P★
2M
S
2M★
2M
2M
2PM
2PM
2M
2M
3P
S
2P
2P
S
2P
2M
2P★
2P★
2M
S
3P
2M
2M★
2PM
2P
2PM
2P
2PM
2M
2M
スズキ
スズキ
スズキ
スズキ
ダイハツ
ダイハツ
ダイハツ
いすゞ
いすゞ
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
VW/AuDi
BMW
BMW
BMW
BMW
BMW
BMW
BMW
BMW
BMW
BMW
BMW
BMW
MERCEDES BENZ
MERCEDES BENZ
MERCEDES BENZ
MERCEDES BENZ
MERCEDES BENZ
PORSCHE
PORSCHE
PORSCHE
PORSCHE
PORSCHE
PEUGEOT
PEUGEOT
PEUGEOT
ROVERCARS
ROVERCARS
ROVERCARS
SAAB
ZE9
ZF5
ZG1
ZJ3
B50
G37
T16
610
835
LA6C
LA7W
LC3K
LC3X
LG1N
LG5A
LR5A
LR6A
LX7Z
LY1X
LY3C
LY6R
LY7J
LY7K
LY7R
LY7X
LZ3L
LZ3M
LZ3W
LZ5S
LZ6W
LZ6X
LZ7X
LZ8M
364
411
415
418
436
439
442
445
448
449
468
475
345
359
486
810
941
1A9
2A2
6A7
6B5
8A4
3F
6K(QK)
7F(RF)
JEL/621
JFM/644
JZD/608
278
レイクブルーM
ミスティーブルー
バニラベージュ
ブルーイッシュブラックパール3
ブルーMM
ブリテッシュグリーンマイカ
ライトローズM
パールホワイトマイカ
ブライトシルバーM
EVER GREEN
REFLEX SILVER MET
CANYON RED PEARL
MURANO RED PEARL EFEECT
LEMON YELLOW
CAMEO BLUE
SOFT BLUE
FANTASIA GREEN
DOLPHIN GRAY PEARL EFFECT
CANVAS BEIGE MET
AMULET RED
LAUREL GREEN MET
AVUS SILVER MET
MINERAL GRAY MET
CRYSTAL BLUE MET
ALABASTER GRAY MET
HIBISCUS RED PEARL EFFECT
MISANO RED PEARL EFFECT
MERLIN PEARL
NEMO BLUE PEARL EFEECT
STEPPENGRASS PEARL EFFECT
GOODWOOD GREEN PEARL EFFECT
NIMBUS GRAY PEARL EFFECT
SALSA PEARL
TOPAZ BLUE MET
PEARL BEIGE MET
HELL RED 2
IMPALA BROWN MET
MAHOGANY BROWN PEARL
ICE BLUE MET
GRAY GREEN MET
PHOENIX YELLOW MET
LAGUNA SECA BLUE
SLATE GREEN MET
PISTACHIO GREEN MET
SAPPHIRE BLACK PEARL
JASPER BLUE M
TANZANITE BLUE(P)
COPPER(P)
PLAMATING GREEN(M)
ARAGONITE BLUE(M)
ZANZIBAR RED(P)
RAINFOREST GREEN METALLIC
MERIDIAN METALLIC
SEAL GREY METALLIC
ORIENT RED METALLIC
AEGEAN BLUE
LUGANO GREEN
SHERWOOD GREEN
ICELAND BLUE
OSLO BLUE
MONTE CARLO BLUE
LASER RED
2M★
S
S
2P
2M★
2P
2M
3P
2M
S
2M
2PM
2P★
S
S
S
S
2P
2M
S
2M★
2PM
2M★
2M
2PM
2P
2P
2PM
2P
2PM
2P
2P
2PM
2M★
2P
S
2M
2P
2M
2M
2M
S
2M
2M
2P
2PM
2PM
S
2M
2PM
2P
2P
2M
2P
2PM
2PM
2PM
2M
2PM
2P
2PM
S
自研センターニュース 2002年6月号
メーカー
SAAB
VOLVO
VOLVO
VOLVO
VOLVO
VOLVO
OPEL
OPEL
OPEL
OPEL
OPEL
OPEL
OPEL
OPEL
OPEL
OPEL
CHRYSLER
CHRYSLER
CHRYSLER
CHRYSLER
CHRYSLER
CHRYSLER
CHRYSLER
CHRYSLER
CHRYSLER
CHRYSLER
FORD
FORD
FORD
FORD
FORD
FORD
FORD
GM
GM
GM
CITROEN
カラーNo.
新車ライン塗装
279
STEEL GREY(M)
339
RED PEARL(M)
343
ATLANTIC BLUE(M)
345
PEACOCK GREEN(P)
450
COSMIC BLUE(P)
451
MAYA YELLOW(M)
03L(88U)
(40A) CORN YELLOW(S)
24L(20U)
(20A) ARUBA BLUE(S)
25L(293) PREMIUM BLUE(M)
32L(387) JADE GREEN(M)
58L(58U)
(299) PERSIA(P)
67U(591) CITY RED(M)
69U(388) SPACE GREEN(M)
76 L(573) TIZIAN RED(S)
80U(20N) BREEZE BLUE(M)
86U(386) FIFTES GREEN(S)
VMT/PMT DEEP CRANBERRY P
WU7/PU7 SIENNA P
WYR/PYR VIPER RACE YELLOW
XBQ/PBQ STEEL BLUE P
XRV/PRV DARK GARNET RED P
XS5/PS5 SILVER STONE P
XV3/PV3 AMBER FIRE P
YB2
STERLING BLUE M
YBW/PBW DEEP SAPPHIRE BLUE P
YUB/PU2 WOODLAND BROWN SATIN GLOW P
1
PEPPER RED MET
B7/7000
ZINC YELLOW
J
AQUAMARINE FROST PEARL MET
P
COLORADO RED
P
SPRUCE GREEN PEARL MET
T
LT.SAPPHIR BLUE MET
UA/6373
EBONY BLACK
14/391E
STORM GRAY
32/648H
DARK OTTER
34/647H
DARK CLASSIC GREEN
KLH
BLEU LEMAN
補修
対応
2M
2PM
2M★
2P
2PM
2M
S
S
2M
2PM
2P
2M
2M
S
S
S
2P
2P
S
2PM
2P
2PM
2PM
2M
2P
2M
2PM
S
2M
S
2PM
2M
S
2M
2P
2PM
2P
メーカー
カラーNo.
CITROEN
CITROEN
CITROEN
CITROEN
FIAT
FIAT
FIAT
FIAT
FIAT
FIAT
FIAT
FIAT
RENAULT
RENAULT
RENAULT
RENAULT
RENAULT
JAGUAR
JAGUAR
JAGUAR
JAGUAR
JAGUAR
HYUNDAI
HYUNDAI
HYUNDAI
HYUNDAI
HYUNDAI
SMART
SMART
SMART
SMART
ROLLS-ROYCE
ROLLS-ROYCE
ROLLS-ROYCE
ROLLS-ROYCE
ROLLS-ROYCE
KNA
KRS
KRU
KRZ
373
427
647
682
689
693
810
895
369
603
B73
C99
D40
BDE/1921
HGE/1835
JHE/1806
JHG/1712
NEG/1942
LS
MS
NW
PQ
RH
EA3
EA4
EA8
EAC
9560004
9560009
9560012
9560022
9561001
新車ライン塗装
GRILYEN
VERT GALANT
VERT CEYLAN
VERT HURLEVENT
VERDE ARGO
BLU LIGHTNING
GRIGIO STEEL
VERDE GEMMA
GRIGIO PLATINO
SEAGULL BLUE
BLU ELETTRICO
BLU CASUAL
GLACIER WHITE
HOLOGRAMME GREY(M)
CUIVRE RED(M)
ABSYNTHE GREEN(M)
VIOLET GREY(M)
ROMAN BRONZE MET
SHERWOOD GREEN MICA
SAPPHIRE BLUE MET
WESTMINSTER BLUE
ONYX WHITE
SMART SILVER
MYSTIC TEAL
NOBLE WHITE
PINE GREEN
CERISE RED
HELLO YELLOW(S)
JACK BLACK(S)
PHAT RED(S)
BAY GRAY(M)
ROYAL BLUE MET
SILVER PEARL
BLACK SAPPHIRE MET
SILVER TEMPEST MET
ARCTICA
補修
対応
2M
2M
2M
2P
2M
2P
2M
2PM
2PM
2M
2PM
2P
S
2PM
2P
2PM
2P
2PM
2P
2PM
S
S
2M
2P
S
2PM
2P
S
S
S
2M
2M
2PM
2P
2M★
S
記号例
S=ソリッド
2P=2コート パール
M=メタリック
2PM=2コート メタリック
2M=メタリック
3P=3コート パール
注 :★は補修塗料メーカーにより調色顔料の種類(メタリック、パール等)が違う場合があります。
参考:メーカー別カラーNo.一覧表の2001年版追加分は、本誌2001年6月号に掲載してあります。
自研センターニュース 2002年6月号
21
第15回自研センター 募集結果
今年1月より募集いたしました自研センターの「一般提案」
は全国のアジャスターから115件の応募をい
ただきました。
昨年に比べますと,
応募は減少傾向でしたが、
貴重な提案も多くいただき、
業務多忙な時期
にもかかわらず、
応募いただいた皆様の努力に心からお礼申し上げます。
ご応募いただいた提案は、
現在自
研センターの提案委員会で慎重に審査を進めており、結果が出次第損保・損調各社に7月中旬にはご案内
させていただき、
優秀提案は後日誌面で紹介させていただきます。
カーメーカーに対する提案は、
今年も多
くを占め各メーカーに申し入れて参りたいと考えております。
●提案分類別応募件数
1
立会・見積技法の効率化
31件
4
カーメーカーへの改善提案
46件
2
修理技法の改善
1件
5
指数・アウダテックス関連の提案
18件
3
修理工具・機具の改善
6件
6
自研センターの出版物等の提案
13件
バリヤショット一般公開のお知らせ
当センターのバリヤ テスト装置(衝突実験場)
は、設備的に高いレベルの
ものです。バリヤ衝突実験の模様を関係業界(団体)各社を始めとした一般
(業界外)の皆様方にも見学いただけるように年5回『バリヤ ショット一
般公開日』を計画し、毎回多くの方々が見学されています。
バリヤ ショット一般公開日のご案内資料等用意していますのでご希望
総務企画部 1 047-328-9111
自研センター来訪者一覧
4月25日(木) ニッセイ同和損害調査
(株)大木研修部長 他1名
自研センターニュース 2002年6月号
7月18日(木) 午後 2∼3時
衝突形態:乗用車のバリヤ衝突ま
たは車対車衝突を予定
(注)衝突テスト形態は都合で変
更することがあります。
の方は下記まで御連絡ください。
22
次回公開日の予定
日本アウダテックス社
指数テーブル「2002年6月号」発行のご紹介
●2002年 6月号指数テーブル(3メーカー・4車種)
メーカー名
ホンダ
ダイハツ
フォルクスワーゲン
車 名
型 式
シビックTYPE R
EP3系
マックス
ゴルフ(2001モデル)
L950S/L952S/L960S/L962S系
1JAPK系
ゴルフワゴン(2001モデル)
1JAPK系
※「2002年6月号」
のみの単独販売は行っておりません。
ご購入を希望される方は「2002年版指数テーブル」セット
(年間購読)
〈商品番号:2002価格:¥18,000〉をお求めくだ
※「2002年版指数テーブル」
を既に購入されているお客様には
「2002年6月号」は自動的に送付されます。
◆「指数テーブル」のご注文およびお問い合わせ◆
さい。
日本アウダテックス株式会社
TEL:03-3356-3011(代)
FAX:03-3356-3620
●編集後記●
ご承知の通り、4月12日新車販売時に購入者からリサイクル費用を徴収するとともに、
メーカーなどに再資
源化を義務付ける自動車リサイクル法案を政府が閣議決定したとマスコミが報道しました。
この法案はリサ
イクル料金が1台2万円前後になる見込みで、
リサイクル負担は
「前払い方式」として消費者に義務付けられ、
メ
ーカーと輸入業者には破砕くずのほか、
オゾン層を破壊するカーエアコンのフロン、
エアバッグの回収と再使
用を義務付けています。
また2004年の施行を目指すとされています。
これからも様々な観点から論議を呼ぶこ
とと思いますが、
地球的規模での環境問題を考えれば国民レベルで納得感のある法律として成立することが
待たれます。
ところで自研センターとリサイクル法との関連はどうなのでしょうか、
自動車メーカーはきっと安全で、
壊
れにくく
(D:ダメジャビリティ)、
修理し易い(R:リペアラビリティ)車造りに加え、
リサイクルし易い車造り
を目指すことになるのでしょう。もしかすると当社の調査研究テーマにある
「D&R」にもう1つ
「R」が加わって
「D&RR
(リサイクルビリティ)
」
になるのではと思い始めてしまいました。
〈お詫びと訂正〉
1. 2002年4月号の別冊新型車情報「ニッサン マーチ(K12)」に一部誤りがありましたのでお詫びの上以
下の通り訂正致します。
別冊 新型車情報「マーチ」2ペ−ジ目
5、塗装
(1)車体色仕様の塗料メーカー欄「日本油脂」
は全て誤りで正しくは「日本ペイント」
です。
_
_
2. 2002年5月号本誌テクノセミナー:ディーゼル車の排出ガス規制の動向 その1 に誤りがありました
ので、ここにお詫びの上以下の通り訂正いたします。
など
(誤)
*NOx:窒素酸化物のこと NO(一酸化炭素)やNO2(二酸化炭素)
(正)
*NOx:窒素酸化物のこと NO(一酸化窒素)やNO2(二酸化窒素)
など
自研センターニュース 2002年6月号
23
自研センターニュース 2002.6(通巻321号)平成14年6月15日発行 昭和51年5月27日 第三種郵便物認可 定価336円(消費税込み、送料別途)
C 発行所/株式会社自研センター Á272-0001 千葉県市川市二俣678-28 Tel(047)328-9111(代表) Fax(047)327-6737
発行人/加田康明 編集人/八束重宣 ⃝
※乱丁、落丁の場合はお取り替えいたします。
http://jikencenter.co.jp/
2002年度「リサイクル部品活用キャンペーン」
・
「部品補修キャンペーン」を実施しています
(社)日本損害保険協会では、
「リサイクル部品活用キャンペーン」・
「部品補修キャンペーン」を実施しています。
「リサイクル部品活用キャンペーン」は、自動車部品を交換しなければ
ならない場合に、新品部品を使わず、リサイクル部品(中古・再生部品)
を使用していただくことを自動車ユーザー・整備工場に呼びかける運動
です。また、
「部品補修キャンペーン」は、樹脂バンパーを始めとする自
動車部品の補修促進を目指すもので、小さなキズやへこみなら部品を交
換せずに補修していただくことをPRするものです。
リサイクル部品の活用や部品補修の促進は、資源の有効利用・産業廃
棄物問題の解決など社会的要請である環境保護に寄与することから、損
害保険業界では国土交通省・環境省・経済産業省のご後援を得て、本年
もキャンペーンに取り組むことにしました。併せて修理費や自動車保険
料など契約者の経済的な負担の軽減も目指しています。
キャンペーンでは、リサイクル部品を使っていただいた自動車ユーザ
ー・整備工場の方を対象に、抽選で旅行券が当たる懸賞も実施され、ポ
スターやチラシ等で広くPRされます。
2
自研センターニュース 1998年4月号
本誌の一部あるいは全部を無断で複写、複製、あるいは転載することは、法律で認められた場合を除き、著作者の
権利の侵害となりますので、その場合には予め、発行人あて、書面で許諾を求めてください。