東日本大震災にあたっての拠点リーダーメッセージ 3 月 11 日に発生した巨大地震とそれに伴う津波では、東北および 関東地方に甚大な被害が生じました。お亡くなりになった方や、 行方不明の方々、今なお不自由な生活をされている多くの被災者 に、心からお見舞い申し上げます。多くの方々にご心配をいただき ましたが、幸いなことに東北大学脳科学グローバル COE 拠点メン バーおよびその研究室において人的な被害の報告はありませんが、 研究室設備等の復旧にはしばらく時間がかかるかと思われます。 是非、皆様の暖かいご支援を宜しく御願い申し上げます。 2011 年 3 月 30 日 大隅典子 2011 年を振り返るとき、東日本大震災を 抜きには、語れない。 3 月 11 日に襲った大きな地震は、脳科学 グローバル COE に所属する研究室にも大き な被害をもたらした。 全ての研究室で、揺れによる実験機器の 破損、電源喪失による凍結・冷蔵研究試料 の滅失、水漏れ等による電子機器の故障な どの被害があったが、幸いなことに、人的 な被害を出すことはなかった。 研究の進捗は一時的な中断を余儀なくされ たが、何ヶ月かの遅れの中、研究者それぞ れの努力で、復旧は進んできた。被災当初 の生活必需品に始まり、機器、試薬の類の 支援、大学院生等の一時受け入れの御表明、 寄付金に至るまで、様々な支援を多方面 から頂いたことに、心から感謝したい。 004 3 月 22 日、大震災からわずか 11 日後に、 英国ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン (UCL) では、緊急シンポジウムが開催された。 脳科学グローバル COE の拠点関係者など東北 大学の脳神経科学研究者と交流を深くしてい る、UCL の 研 究 者 た ち が 企 画 し た も の だ。 地球物理学者 Peter Sammonds 教授の地震や 津波についての解説講演、拠点リーダーの 大隅教授の研究室から留学中の高橋将文氏に よる東北大学の現状についての報告などが 行われた。日本学術振興会ロンドン事務所の 支援もあり、企画、告知から数日での実施に も関わらず、300 人程度の参加があり、募金 活動も行われた。 研究室における代表的な被害 ・顕微鏡等が揺れによって転倒して破損 ・本棚、試薬棚等が倒壊し、置いてあったものが、機器の上に落下して、 機器を損壊 ・上層階での漏水、もしくは水道管などの破損により浸水し、電子 機器を破損 ・長時間の電源喪失により、特に、-80℃で保存していたヒト由来の 臨床試料などが常温に戻り、試料価値を滅失 被災した研究室の様子。本棚、試薬棚等は、研究室があった階がどこかや、固定の 状況などにもよるが、多くが倒れ、中身が散乱した。 005 2011 年、東北大学脳科学グローバル COE は、最終年度である、5 年目を迎えた。 振り返って、大きな出来事は、どうしても 3 月 11 日の東日本大震災だが、 幸いなことに、本拠点からの人的被害は 0。多方面から頂いたご支援に感謝したい。 14 名の拠点メンバーが 2011 年の1年間の間に発表した論文・総説は、およそ 200 報。 拠点内の共同研究も、国際的な共同研究も進んできた。 育成する若手研究者の間での共同研究を促したのが、 異分野融合特別研究奨励費だが、2011 年は 12 件の研究が行われた。 この研究奨励費制度を生む母体となった若手フォーラムは、2011 年中に、 9 回開催。 33 人の若手研究者。 また、支倉フェローシップで海外渡航したのは、 国際的なワークショップ・シンポジウムは、仙台・イギリス・アメリカで 7 月には、最終 3 回開催している。 7 回目の脳カフェを開催した。 5 年に及んだグローバル COE の活動をもとに、脳神経科学の拠点としての東北大学が、 そして、輩出した修了生らの活躍により教育の成果が問われるのは、むしろ、これからである。 006 5 年に及ぶ東北大学脳科学グローバル COE のプログラムは、 約 70 人の博士号取得者を輩出し、延べ 78 人のフェローを雇用した。 14 名の拠点メンバーが発表した論文・総説は、およそ 700 報以上。 60 回に迫る GCOE セミナーを開催。 10 回以上のキャリアパスセミナー、30 回の英語セミナーなどとあわせると、各種セミナーは 100 回以上の開催。 仙台を離れて行ったシンポジウムなどの主催一般イベントの開催も、 海外でワークショップ・シンポジウムを 8 回に及んだ。 5 回にわたって開催し、 国内での国際シンポジウム・リトリートも 5 回行われた。 このグローバル COE 独自の制度である、若手フォーラムは、累計 また、支倉フェローシップでは、5 年で 150 人程度が海外と往来した。 異分野融合特別研究奨励費を受給した研究は 脳カフェは、総計で約 40 回以上。 25 件、72 人。 1,650 人を動員した、仙台有数の科学系行事に成長した。 今後、「出身者です」と胸をはってくれる修了生が、 データ以上に、このグローバルCOEの活動を表してくれるだろう。 007 顕著な研究成果が出ると、それについて、マスメディアに向けてプレスリリースを発行し、 時に記者会見を開催する。2011 年、脳科学グローバル COE では、第I相臨床治験の開始 と基礎研究成果に関してそれぞれ1件ずつのリリースを行った。 病気の治療への応用が期待される、と多くの生命科学の基礎研究の成果で語られてきたが、実際に、 それが治療薬に結び付いたことは決して多くはない。約 20 年前の基礎研究成果に始まり拠点メンバー の青木教授が長年続けてきた研究が、薬として認可されるための臨床試験に至った。 2011.7.8 青木正志 東北大学大学院医学系研究科 教授 筋萎縮性側索硬化症 (ALS) に対する HGF( 肝細胞増殖因子 ) による 第 I 相臨床試験の開始について 筋委縮性側索硬化症(ALS)は、有効な治療法が限ら れ病態が徐々に進行する難病中の難病だ。東北大学の 神経内科学分野は、長年、この病気に取り組んできた。 20 年前に大阪大学のグループが発見した肝細胞増殖 因子(HGF)に ALS への治療効果があることを見つけ、 ALS モデルラットを開発し、霊長類での安全性試験を 行い、そして、遂に、臨床治験の開始に漕ぎつけた。 治験の開始を知らせる記者説明会には、多数のプレス この成果に至る東北大学での最初の一里塚は 1993 年 に家族性 ALS における遺伝子変異が発見されたことだ。 実に 20 年近く前、今回の治験の中心となる拠点メン バーの青木正志教授が大学院生だった頃の研究成果 である。 その後、積み重ねられた基礎研究の成果が、具体的 にヒトへの臨床応用に結実しつつある。脳神経科学の 成果の社会への還流の、真の成果と言えるだろう。 が出席すると共に、臨床応用を待ち望んできた患者団 青木 体の方々も駆けつけた。 治験の内容は、進行が浅い段階の少数の患者の方々 に、HGF を段階的に投与して安全性を確認するものだ。 この試験が無事終了した後に、効果を確認する試験(第 II 相試験以降)に進み、そこで効果を裏付けるデータが 得られれば、実際に臨床現場に応用されることになる。 これまでも長い道のりだったが、これからも課題は続く。 研究成果 008 正志 Masashi Aoki 東北大学大学院医学系研究科教授。1990 年東北大学医学部医学科 卒業、医学博士。東北大学医学部附属病院神経内科医員、米国ハー 写真左:成果を伝える記者説明会には、先端医療開発特区「中枢神経の再生 医療のための先端医療開発プロジェクト」を率いる岡野栄之慶應義塾大学 教授、薬剤を製造するクリングルファーマ株式会社の岩谷邦夫社長も同席 した。写真右:今回の臨床治験では対象者が公募によることもあり、記者 説明会を開き広く周知された。記者説明会後にテレビ局の個別インタビュー に臨む青木教授。 バード大学医学部マサチューセッツ総合病院神経内科研究員・教 官、東北大学医学部神経内科助手・講師などを経て、2011 年 2 月 から現職。医学系研究科附属創生応用医学研究センターにも所属。 専門は、神経内科、特に筋萎縮性側索硬化症を中心とする難治性 神経疾患。平成 21 年度東北大学医学部奨学賞 ( 金賞 )、坂田賞、 2009 年度日本神経治療学会賞などを受賞。 研究成果 メラニンと聞けば、多くの人が肌のしみ・そばかす、日焼けに関係する物質と知っている。拠点 メンバーの福田教授の研究は、メラニンの輸送機構に関するものが主だ。なぜ脳科学 GCOE で?と 思うかもしれない。神経での物質の輸送にも共通した機構があると言う。物質による研究の広がりだ。 2011.12.15 福田光則 東北大学大学院生命科学研究科 教授 Varp 分子の新たな機能「樹状突起形成の促進作用」を発見 −メラニン色素のケラチノサイトへの転移に関与− 拠点メンバーの福田光則教授らがおってきたのは、メラ ニン色素によって、わたしたちの肌や髪の色がつく仕組 み。今回明らかにしたのは、肌や髪の毛をつくる細胞が、 メラニン色素が入った細胞内の袋(小胞)であるメラノ ソームを受け取る時の仕組みの一部だ。メラノソームは、 メラノサイトという細胞が、神経細胞の様な樹状突起を 作って受け渡されるが、この時、Varp 分子という分子が 重要な役割を担うことを明らかにした。 Varp 分子は、やはり福田教授らが主導してきた研究で、 メラニン合成酵素の輸送に必須の因子であることが既に 明らかになっている。今回の研究では、Varp 分子が持つ ある特定の機能を特異的に欠損させると、メラノサイト が樹状突起をうまく作れなくなることがわかった。Varp はメラニン色素を作る酵素を輸送すること、そして、 出来上がったメラニン色素を入れた袋を受け渡すことの、 二つの重要なプロセスに携わる、ということだ。この機能 を止めたり、あるいは、安定させたりするような薬剤が 図1 メラノサイトの樹状突起形成とケラチノサイトへのメラノソーム の受け渡し メラニン色素を合成するメラノサイトは皮膚の基底層に存在している。 メラノサイトで合成されたメラニン色素はメラノソームに貯蔵され、メラ ノサイトの樹状突起の先端から隣接するケラチノサイトに受け渡される (転移)。メラノソームを受け取ったケラチノサイトはやがて角質化し、肌 の暗色化が起こる(左図)。メラノサイトの樹状突起が形成されないと、 ケラチノサイトへのメラノソームの転移が効率よく行われず、結果的に 肌に沈着するメラニン色素の量が減少するものと考えられている(右図)。 見つかれば、肌の美白の維持や白髪予防などの応用につな がっていく可能性が開けるだろう。研究成果に至る実験は、 拠点のフェローを務める大林典彦助教が大きな役割を 担った。 福田 光則 Mitsunori Fukuda Ohbayashi, N.*, Yatsu, A.*, Tamura, K.*, and Fukuda, M. (2011) The Rab21-GEF activity of Varp, but not its Rab32/38 effector function, is required for dendrite 1996 年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了。医学博士。1996 formation in melanocytes. Mol. Biol. Cell., in press (*, equal contribution) 年日本学術振興会特別研究員(PD) 、1998 年理化学研究所・脳科学 総合研究センター研究員、2002 年独立行政法人理化学研究所・福田 独立主幹研究ユニットユニットリーダーを経て、2006 年より現職。 ※福田教授は、本レポートの発行間近の 2012 年 1 月 30 日にも「『メラ 専門は細胞生物学、神経科学。神経細胞における小胞輸送(神経伝 ニン色素』の逆行性輸送の仕組みを解明〜 白髪予防の新たな分子標的 達物質の放出など)やメラニン色素の輸送の分子メカニズムの解明 として期待? 〜」と題して、プレスリリースを行った。 Ohbayashi, N.*, Maruta, Y.*, Ishida, M. and Fukuda, M. (2011) Melanoregulin regulates retrograde melanosome transport through interaction with the RILP•p150Glued complex in melanocytes. J. Cell Sci., in press (*, equal contribution) 図2 Varp 欠損細胞における樹状突起形成不全 マウス培養メラノサイトをフォルスコリン(細胞内 cAMP 濃度を上昇 させる薬剤)で刺激すると、複数の樹状突起を形成する(A, 左図) 、 Varp を欠損するメラノサイトでは樹状突起の形成が顕著に阻害され ている(A, 右図及び B)。スケールバー = 20μm。 に従事。著書に『シナプトタグミンによる調節性分泌の制御』 (蛋 白質核酸酵素、共立出版、2004 年) 、 『美白への新たなアプローチ ―メラニン輸送をストップさせる―』 (バイオニクス、オーム社、 2005 年)など。日本生化学会奨励賞(2004 年) 、花王研究奨励賞 (2006 年) 、 日本分子生物学会三菱化学奨励賞(2007 年 ) などを受賞。 009 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 2007-2012 Genomic Behavioral Neuroscience Group 大隅 典子 医学系研究科教授 脳が発達し構築される分子メカニズム 当研究室においては 1) 胎生期大脳皮質構築の分子メカ ニズムと 2) 生後脳神経新生・グリア新生メカニズムと Embodied Cognitive Neuroscience Group その生理学的意義について研究を推進してきた。 神経発生の鍵因子である Pax6 は胎生期において将来 大脳皮質となる領域の未分化な神経幹細胞に発現して おり、神経上皮細胞の増殖・維持と、神経細胞分化の 促進という相反する事象に関与する。神経幹細胞の未分化 性維持に関しては、脂肪酸結合タンパク Fabp7 を介して 為されており(Numayama-Tsuruta et al., BMC Dev Biol, 2010)、神経分化過程に関しては、これまでに報告のある Neurog2 に加え、我々はマイクロアレイ解析を用いて Dmrta1 を同定した(Kikkawa et al., in prep)。また、神経 新生期の胎生期神経幹細胞で特徴的な細胞周期依存的核 移動を制御する分子メカニズムの一端として、中心体 関連タンパク質 ninein が関わることを明らかにした (Shinohara et al., Development, in revision)。さらに神経 新生時に生じる非対称分裂の際に、基底側突起を受け 継ぐ娘細胞が、特異的な mRNA 輸送と局所的翻訳により Interdisciplinary Brain Science Group 基底側先端に蓄積される Cyclin D2 の供給を受けること により、神経前駆細胞としての未分化性を引き継ぐという メカニズムを明らかにした(Tsunekawa et al.,EMBO J, in press)。 成体脳神経新生に関しては、細胞間相互作用に関わる EphrinA5 および上記にも示した Pax6 の下流因子である Fabp7 およびその類縁の Fabp5 が海馬神経幹細胞の増殖 維持に必須であることを明らかにした(Hara et al., Stem Cells, 2010; Matsumata et al., in revision)。ま た 思 春 期 の海馬神経新生が感覚運動ゲート機構の成立に関わる こ と を 見 出 し(Guo et al., submitted)、海 馬 に お い て オリゴ前駆細胞の増殖に日内変動リズムがあることを 証明した(Matsumoto et al., PLoS ONE, 2011)。さらに、 神経堤由来細胞が成体脳において幹細胞として振る舞う 可能性を見出した(Yamanishi et al., in prep)。 大隅 典子 Noriko Osumi 医学系研究科教授。拠点リーダー。 「社会への還流」を掲げる拠点のリーダーとして、自ら多様なコミュニケーション活動に携わり、震災後の 2011 年には第 34 回 日本神経科学大会を大会長として開催、成功に導いた。発生学を礎に精神疾患の神経基盤の解明に挑んだ研究からは、3 度の Developmental Neuroscience 010 プレスリリースも行われている。 2007-2012 Genomic Behavioral Neuroscience Group 山元 大輔 生命科学研究科教授 脳で働く遺伝子が、性行動を決める ■雄に求愛を開始させる中枢として雄特異的「P1 介在ニューロン」群を同定 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 本プログラムの実施によって、行動の性差を脳の神経 回路に生じた性差から理解し、その分子基盤を探る研究 具体的には、キイロショウジョウバエの同性愛突然変 異体、satori によって同定した性行動制御の “ マスター コ ン ト ロ ー ル 遺 伝 子 ” fruitless (fru) を 軸 に そ の 発 現 ニューロンの機能解析を進め、雄の性行動を開始させる 意志決定中枢、P1 ニューロンクラスターを同定した。 図 01 fru は雌決定タンパク質、Transformer (Tra) によってス プライシング制御を受ける標的遺伝子であり、もう一つの 標的である doublesex (dsx) とともに性分化を制御する。 P1 クラスターは fru と dsx の両者を発現する雄特異的 図 03 図 02 雌の脳内に tra- クローン(雄に性転換した細胞)を作り出し、雄の求愛行動をするようになった個体で共通に雄化されていた細胞として P1 を同定した。(図 1, Neuron 2008)高温感受性チャンネル dTrpA1発現クローンを雄脳内に生成させ、その強制活性化により求愛が起きる 細胞群として P1 と P2b を同定した。( 図 2, Neuron 2011, cf. Neuron 2008) トレッドミル上の拘束雄を雌で触って刺激し、求愛を開始させ ることに成功。雌への接触が P1 を興奮させることを Ca2+ イメージングにより立証した。(図 3, Neuron 2011) ニューロン 20 個から形成される。雌では dsx の雌型産物 、 DsxF によって細胞死が誘導され失われる。tra 変異ホモ 接合となって雄化したニューロンのクローンを雌の脳内 にランダムに発生させ、その性モザイク個体の行動を解 析したところ、P1 クラスターが雄化された時に雄型の 次に高温感受性チャンネル dTrpA1 を発現するクローン ■Fru が mAL ニューロンに性差を生み出す機構を解明し mAL のフェロモン情報処理への関与を明らかにした を雄の脳内に形成させ、温度を上げてその構成ニューロン を強制的に興奮させる実験を行った。P1 クラスターを 強制活性化させると、求愛相手のいない状態の単独雄が 性行動を始めた。同様の方法で、P1 による決定を胸部 神経節の運動中枢に伝える下行性介在ニューロン、P2b も 同定した。さらに雄をトレッドミルに固定して行動させる 拘束雄システムを開発し、この雄を雌に接触させた時に 図 05 P1 ニューロン群に一過性の興奮が生じることを Ca2+ イメージングにより立証した。 Interdisciplinary Brain Science Group 求愛行動を示すことが判明した。 図 04 Embodied Cognitive Neuroscience Group に一定の成果を挙げることに成功した。 このとき、雌への接触によりフェロモン情報を受容する のは脚の感覚毛にある Gr32a 発現感覚ニューロンと思わ れ、その情報は性的二型 fru 発現介在ニューロン、mAL 図 06 mAL と P1 の接続可能性(図 4, cf. Cachero S. et al.(2010)Curr. Biol.)、mAL 介在ニューロンの性的二型性を示した(図5)。脚のフェロ モン受容器と中枢神経細胞との関係を明らかにし、mAL(白)の樹状突起はフェロモン受容細胞軸索(緑)と雄でのみ接触していることを 示した(図6, Koganezawa M et al. Curr. Biol. 2010)。 によって処理される。mAL の樹状突起叢に性差を生み 出す転写因子として Hunchback を同定し、Fru はさらに その上位に位置して、クロマチンの制御によりニューロン 性分化を実現していることを明らかにした。 山元 大輔 Daisuke Yamamoto 生命科学研究科教授。ゲノム行動神経科学グループ グループリーダー。 国際連携委員長として支倉フェローシップの運用を行うと共に、5 年間で 2 度の国際シンポ、ワークショップをオーガナイズ した。独自性の高い研究で、5 年で 5 度、研究成果をプレスリリースしている。 Behavior Genetics 011 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 2007-2012 Genomic Behavioral Neuroscience Group 小椋 利彦 加齢医学研究所教授 力学の視点から生物の形態形成を捉えなおす これまでに私の研究室では、生物の形態が発生過程で どのように作り上げられるか、その分子メカニズムを Embodied Cognitive Neuroscience Group 中心に研究してきた。この研究は、遺伝子の機能解析を 中心に行い、極言すれば、遺伝子中心主義的な考えから ■生命現象を力学的に再解釈する試み 神経軸索の張力が、脳のしわと compact wiring を生む 生物の形を決定論的に考えてきた。しかしながら、この ような遺伝子中心主義的な視点から生物形態を充分に 説明できるか、考え直している。このきっかけとなった のは、Tbx5 による転写制御が、心拍や血流に起因する 力学刺激に影響を受けることを見出したことにある。 出発点 1. 組織内部の力が形態を作る。 2. 形態は力学的な基盤を持つ。 3. 発生が形態の変化なら、力学的な環境変化を伴う。 すなわち、力学刺激が Tbx5 の転写調節能を著しく促進 する。このことは、遺伝子は一定の形態と機能を作り 上げるが、遺伝子の働きで作られた形態(心臓)や機能(と くに心拍、血流に由来する物理的刺激)が、逆に遺伝子 発現を積極的に調節する経路があることを意味する。 そして、このフィードバック経路が、例えば遺伝子異常 をもたない先天性心疾患の発症機序に関連していると思わ 証明すべきこと 1. 組織内の力の分布を知る。 (正確に力を測定する) 2. 遺伝子と力との関係を知る。(形態は遺伝子に影 響するか?力は遺伝子発現を変えるか?) 3. 力感知因子を同定する。 れる。また、機能が遺伝子発現を調節することで、合目 的的な形態を作る基盤、循環の動的変化に適応する基盤 Interdisciplinary Brain Science Group ができると考えられる。 このような視点は、すべての発生現象に重要である。 脳 の し わ 形 態 は、軸 索 が 発 生 す る 張 力 に よ っ て 形 成 さ れ る と い う 仮 説 が あ る し(A tension-based theory of morphogenesis and compactwiring in the central nervous system. Nature 385, 313, 1997)、軸索張力はシナプスの 機能的な成熟をもたらす(Mechanical tension contributes 遺伝子発現の output 1. 細胞の分化、増殖 2. 形態変化(アクチン骨格) 3. 代謝調節(組織の energetics、ATP 産生) to clustering of neurotransmitter vesicles at presynaptic terminals. PNAS, 106, 12611, 2009)。発生現象を、構造 の力学的な基盤から再解釈し、力と遺伝子発現、生化学 反応を結びつける研究は、これからの重要なテーマと なる。5 年間の研究を通して、力から生命現象を再解釈 する基盤を作ることができたし、また、力刺激を受容し、 力依存 promoter の output 1. 力に対する反応の可視化 2. 組織内の応力分布の可視化 3. 力刺激に対する反応の解明 生化学/遺伝学的反応に変換するメカニズムを一端を 見いだすことができた。また、力刺激が、代謝を直接 制御する経路があるなど、発生、代謝恒常性を、新しく 制御する技術の糸口をつかむこともできた。 小椋 利彦 Toshihiko Ogura 加齢医学研究所教授。ゲノム行動神経科学グループ。キャリアパス支援室長。 研究論文を掲載された雑誌によることなく研究者が評価する Faculty of 1000 のメンバーであり、また、自らの研究室か 2011 年 Molecular Biology 012 に出た論文が分野内で上位2%以内の重要性を持つという評価も受けている。 Genomic Behavioral Neuroscience Group 仲村 春和 生命科学研究科教授 脳がつくられるプロセスを明らかに Genomic Behavioral Neuroscience Group 2007-2012 研究成果 1. 中脳後脳境界部(峡部)は中脳後脳のオーガナイザーとして 働き、FGF8 が分泌されている。強い FGF8 シグナルが Ras-ERK 因子 Sprouty2 を強制発現し、ERK 活性を抑えると、後脳は発生 運命をかえ、小脳ではなく視蓋へと分化する。しかし、Fgf8b とドミナントネガティブ Sprouty2(DN-Sprouty2) を強制発現し、 ERK の活性をあげ続けると、中脳胞の運命転換はおこらず、 本来の視蓋へと分化する。Fgf8b,DN-Sprouty2 のエレクトロポ レーション後、siRNA により DN-Sprouty2 の発現を抑えると 中脳胞は運命を転換し、小脳へと分化した。このことから、 Ras-ERK 経路は厳密に調節される必要があることがわかった。 2. FGF8- は視蓋の前後軸の形成にも関わっており、FGF8 と En2 により前後軸が形成される。視蓋前後軸 ephrinA2, A5 を指標として視蓋前後軸形成を調べた。FGF8 は FGF8 は ephrinA2, A5 ともにその発現を誘導し、視蓋に後ろとしての Embodied Cognitive Neuroscience Group 経路を活性化すると小脳が誘導される。その経路の負の制御 性 質 を 与 え る が、Ras-ERK 経 路 に よ り 制 御 さ れ る の は ephrinA2 の発現で,ephrinA5 は別の経路による。En2 により、 ERK の発現は細胞自律的にはむしろ抑制されるが、その周りの 細胞で Fgf8 が誘導され、En2 は結果的に後ろとしての性質を Electroporation 法の改良 3. FGF8は核内にも局在し Sprouty2 の発現に関わっている らしいことを発見した。 4. アクチン結合タンパク、Coactosin が lamelipodia に局在し、 Rac シグナルの下流で細胞のダイナミズムに関係しており、 特に神経堤細胞の移動に重要であることを示した。 5. エレクトロポレーション法の改良を行った。 5-1 トランスポゾンを用いてトランスジーンをゲノムに組み 込む方法を、神経線維をラベルすることに応用した。これに より、これまで知られていなかった視蓋深部をとおる視神経 線維の走行があることを発見した。 5-2 コンディショナル siRNA 法を開発した。Tet を投与する Interdisciplinary Brain Science Group 付与することになる。 ことにより、任意の時期に標的遺伝子のノックダウンが可能 となった。 5-3 発生初期ニワトリ胚へのエレクトロポレーションは胚への ダメージが大きいため、in vitro で行い、その後1日ほど卵殻 外培養をして,解析していた。In vitro でエレクトロポレーション 後、胚を卵に移植する方法を開発したことにより、器官形成 への影響まで解析できるようになった。 仲村 春和 Harukazu Nakamura 生命科学研究科教授。ゲノム行動神経科学グループ。 in ovo electroporation 法の開発者として世界に名を馳せ、欧米の研究者との国際的なネットワークから、ユニバーシティ・カレッジ・ ロンドンとの間の共同事業や、ソーク研究所でのワークショップなどを実現させた。創設以来の Faculty of 1000 のメンバーでもある。 Developmental Neurobiology 013 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 2007-2012 Genomic Behavioral Neuroscience Group 福田 光則 生命科学研究科教授 膜輸送のプロセスを1つ1つ明らかに 私達の脳を構成する神経細胞は、軸索と樹状突起という 構造物を伸ばし、シナプスを形成することにより神経細胞 Embodied Cognitive Neuroscience Group のネットワークを形成している。軸索の先端には神経伝達 物質を詰め込んだシナプス小胞が存在し、ここから放出 された神経伝達物質が樹状突起のポストシナプスに存在 する神経伝達物質受容体に作用することによりシグナル を伝搬する。このため、神経細胞が機能を発揮するため には、神経突起を正しく伸長すること、また、軸索方向 には軸索でのみ機能する分子(例えば、シナプス小胞の 輸送に関与する分子)、樹状突起には樹状突起でのみ機能 する分子(例えば、ポストシナプスを形成する分子)を 輸送することが不可欠と考えられる。これらの分子の多く は膜タンパク質であるため、「小胞(膜)輸送機構」が 重要と考えられるが、神経突起伸長や突起方向への極性 輸送の分子機構はこれまで十分に解明されていなかった。 そこで私達は、膜輸送の普遍的制御因子・低分子量 G タン パク質 Rab ファミリーに着目し、神経細胞特異的な膜輸 送機構の解明に取り組んできた。これまで、リサイクリング 低分子量 G 蛋白質 Rab ファミリーは 60 種類以上のアイソフォームが存在し、脳内においても何らかの特異的な小胞輸送を制御すると考え られている。これまでの研究で、Rab27 がシナプス小胞上に存在し、リサイクルされたシナプス小胞を細胞膜まで輸送し、プレシナプス膜 につなぎ止める過程に関与することが明らかになった。Rab27 に対する機能阻害抗体(赤の Y 印)をイカの巨大軸索に導入すると、コント ロールのシナプスに比べ、シナプス小胞数が減少するだけでなく、プレシナプス膜にドッキングしたシナプス小胞数が顕著に減少していた (青矢印)。 Interdisciplinary Brain Science Group されたシナプス小胞の輸送に関わる Rab として Rab27 を (PNAS, 2008)、神経突起の伸長を制御する Rab として Rab35 を(Traffic, 2010)、また樹状突起やスパインの形成 に関与する Rab として Rab17 を同定することに成功して いる(J.Biol.Chen, in press) 私達はさらに、メラニン色素を合成するメラノサイト という細胞が、発生学的に神経細胞と同じ神経冠細胞に 由来すること、膜輸送という観点から見るとメラノソーム (メラニン色素含有小胞)の輸送は分泌の特殊な形態で あることに着目し、メラノサイトの機能解析にも着手した。 これまでに、上述の Rab27 がメラノソームの輸送にも 必須であること、神経細胞の突起伸長にも関わる Rab38 エフェクター Varp がメラノサイトの樹状突起形成に関与 することを突き止めた(Mol. Biol. Cell, 2009; 2012)。 マウスに存在する全ての Rab サブファリミーを海馬神経細胞に導入し、検討した結果、MAP2 陽性の樹状突起に特異的に局在する唯一の Rab として、Rab17 を同定することに成功した(左側、赤と青のシグナル)。Rab17 をノックダウンした神経細胞では、軸索形成には影響なく、 樹状突起の伸長や branching、さらにはスパイン形成が顕著に減少することが明らかになった。 福田 光則 Mitsunori Fukuda 生命科学研究科教授。ゲノム行動神経科学グループ。企画広報室長。 東北大学の現職への着任が 2006 年であり、本グローバル COE の期間が研究室の発展期と重なった。メラニンがメラノサイトで 作られてからメラノソームに入れられ、皮膚や毛髪の細胞に輸送されるまでのプロセスの解明を進め、5年間で6度の研究成果 Cell biology 014 プレスリリースも行っている。 2007-2012 Embodied Cognitive Neuroscience Group 飯島 敏夫 生命科学研究科教授 システムとしての脳の理解に挑む 図 01:ラットのひげ刺激受容の脳内表現の研究 図 02 : 海馬周辺皮質における感覚/情動情報の統合機序の研究 心を理解することは脳科学のゴールの1つであるが、現状の 脳科学と心の理解の間には大きな隔たりがある。このギャップ 1)脳の高次機能の実現がどうして可能なのかを説明し得る レベルに脳機能の配置の知識(機能局在)を詳細化、高度化し、 同時に機能単位の相互作用など動態の研究から脳の働きをシス テム的に理解すること、2)個々の機能単位の中身、すなわち 神経構造の特質について、分子、素子(細胞)、神経回路の各 階層レベルで研究を進め、その知識の統合から機能実現の仕組 みを明らかにすること、さらに、3)脳内情報表現、階層的 情報処理や並列情報処理など情報処理のアルゴリズムを明らか にして、脳のアーキテクチャを物理や数学の言葉で表現できる ようにすること、が重要であると考えられる。これらの研究を 統合的に進めるため、我々は、記憶と学習機能、運動制御機能、 そして知覚、認知の脳内情報処理など、幅広いテーマを研究 Embodied Cognitive Neuroscience Group を 埋 め る た め に は、脳 の 機 能 的 構 造 の 解 明、具 体 的 に は、 図 03:嗅上皮付き単離脳標本を用いた前梨状皮質における嗅覚情報表現に関する研究 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 してきた。また、ウイルスベクターを用いた新しい脳機能解 析手法の開発やブレインマシンインターフェイス (BMI) の開発 なども進めてきた。その成果を以下に示す。 ・体性感覚情報処理を研究するため、ラットのヒゲ感覚情報 図 04 : 高機能ブレインマシンインターフェイス (BMI) の開発 役割を行動薬理学的手法を用いて調べた。その結果、ヒゲ 刺激方向の弁別において、毛帯路が主体をなすことが示された。 (図 01) ・海馬周辺皮質における感覚/情動情報の統合機序を明らかに するため、海馬とその周辺皮質を含むスライス標本から光計測 を行なった。その結果、嗅周囲皮質・扁桃体から海馬への情報 伝達経路において、嗅内皮質深層が主要な役割を果たしている ことが示唆された。 (図 02) ・高次嗅覚中枢における嗅覚情報表現を調べるため、in vitro 図 05 : 狂犬病ウイルスベクターを用いた神経回路の二重標識法の開発 標本と in vivo 標本の利点を併せ持つ、モルモット嗅上皮付き 単離脳標本を開発した。この標本を用いた前梨状皮質における Interdisciplinary Brain Science Group 処理における 2 つの神経経路である毛帯路および毛帯外路の 研究では、嗅覚情報が末梢から中枢へと移行する過程で情報 処理が進行することが示唆された。 (図 03) ・サル一次運動野の神経活動から筋電信号を介して関節角度を 求める BMI を構築し、少数のニューロンから高い精度で上肢の 運動や姿勢を再現することに成功した。 (図 04) ・神経回路の構造と機能を明らかにするため、神経回路選択的 に目的遺伝子を導入することのできる狂犬病ウイルスベクター を開発し、それを用いた新規トレーシング法を確立した。(図 05) 飯島 敏夫 Toshio Iijima 東北大学理事。生命科学研究科教授。拠点サブリーダー。 大学本部の重職で多忙の中、本グローバル COE プログラムを母体により広く脳神経科学の研究者を結集する包括的脳科学研究・ 教育推進センターの設立、生命科学プロジェクト総合研究棟の新設など、研究組織・環境の抜本的な改革に取り組んできた。 脳における感覚受容の情報表現の研究や、ブレイン・マシン・インターフェイスにつながる技術の開発を進めてきた。 System Neuroscience 015 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 2007-2012 Embodied Cognitive Neuroscience Group 虫明 元 医学系研究科教授 脳の高次機能を細胞レベルで理解する GCOE で新たに提案された身体性認知脳科学という 分野は脳ー身体ー環境を動的システムの相互関係として Embodied Cognitive Neuroscience Group とらえて、高次認知機能を細胞レベルで理解することを 目標にした新しい視点からの研究分野である。この分野 の研究を推進するために、高次認知機能を身体運動特に 迷路課題を解く際の先読み細胞 離散的時間表現と 前頭前野の操作と動作の情報表現 連続的時間表現を 情報表現変化と同期性の関係性 前頭内側部に発見 手の運動さらに道具などを用いて環境へ働きかける行動 制御ととらえて、高次運動野、前頭前野を中心に研究を 進めてきた。特に脳における随意性、抽象的概念形成、 問題解決、意思決定、運動制御などの機能を、神経生理 学と神経工学、数理科学、さらに光遺伝学等の融合的な 手法により機能解明することを目指して、GCOE で推進 する横断的なアプローチを重視して、積極的に連携研究 を行なってきた。 サルを用いた一連の研究からは前頭葉内側の補足運動 野,前補足運動野は、手の順序制御ばかりか、時間間隔の 生成や時間に基づいた行動制御に関わることが解明され てきた。またこのような神経細胞の時間表現を数理的に 解析し、多数の神経細胞活動から成り立つ多次元空間中 Interdisciplinary Brain Science Group の軌跡として表現できることとそれが実際には低次元に 表現でき、しかも相対時間を表していることを明らかに した。前補足運動野前方には、通常の単純化運動課題で は活動しないが、複数の戦略を念頭に行動制御する際に 神経細胞の集合がどのようにして認知行動を導き出すのだろうか? 中枢神経系局所回路の状態遷移としての動的情報変換の解明 初めて活動する新しい領域が見出された。また前頭前野 の細胞は情報表現が動的に変化するが、この意義をアト ラクターによる状態遷移と捉えて数理モデル的にその変 化のメカニズムを理解できた。両手の順序動作で 16 種 類の順序を訓練し活動を記録すると、前補足運動野では 符号化の仕方が、少数の順序動作を訓練した時と異なり、 複数の変数次元での効率的な符号化を行なっていることが 判明した。サルを中心とした研究以外にも、光遺伝学的 手法を取り入れた共同研究を開始し、そのために必要な 光刺激装置や記録システムの開発を生命科学研究科や医工 学分野、さらに脳神経外科と協力して行なってきた。 脳システムの局所回路の状態変化の機構解明 光刺激を用いた新しい研究法と治療法の開発 虫明 元 Hajime Mushiake 医学系研究科教授。身体性認知脳科学グループ グループリーダー。 意思決定をする、問題を解決する、といった一見なかなか科学の対象になりづらそうなテーマを生理学や脳機能イメージング Neurophysiology 016 の手法を軸に、幅広い共同研究を進めながら追い続けてきた。 2007-2012 Embodied Cognitive Neuroscience Group 八尾 寛 生命科学研究科教授 光で操る神経ネットワーク Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 単細胞緑藻類の一種クラミドモナスにある 2 種類の古 チャネルロドプシンの機能ドメインを同定した 細菌型ロドプシンファミリータンパク質、チャネルロド 高い相同性があり、ともに光を受容して非特異的陽イオン 構造ー機能連関から新世代チャネル ロドプシンを開発した チャネルを開口する特徴がある。両者のキメラ分子を 作製し、機能を解析することにより、膜貫通へリックス に特異的な機能を同定した。また、チャネルロドプシンの 第 2 膜貫通へリックスの構造がグルタミン酸残基を多く 含むことに注目し、これらを順次非極性アミノ酸残基の アラニンに置換した分子の機能を解析した。その結果、 ChR2 の Glu97 がイオンチャネルとしての性質の機能決 定基であることを解明した。構造ー機能連関解析研究に もとづき、応用に最適化されたチャネルロドプシンを創 出した。たとえば、ChR1 の第6膜貫通ドメインと第7 Embodied Cognitive Neuroscience Group プシン 1 (ChR1) とチャネルロドプシン 2 (ChR2) には、 膜貫通ドメインの C 末サブドメインを ChR2 の相同配列 に置き換えたキメラタンパク質、チャネルロドプシン・ グ リ ー ン レ シ ー バ ー(ChRGR) は、緑 色 光 を 用 い て、 神経細胞を高頻度で繰り返し刺激する目的に最適化され 錐体細胞に ChRGR を強制発現し、連続的に周波数の 変化する光振動 (RSSL) を与えた。RSSL によるオプト・ カレントクランプに応答して、5-10Hz の帯域に同期した 活動電位が引き起こされた。また、運動野の局所フィー ルド電位 (LFP) の 3-10 Hz の周波数成分が増大した。すな わち、緑色 LED 光で駆動された少数のニューロンの活動 が再帰性ネットワークの創発的な活動レベルを亢進させ たことが示唆された。ネットワークの観点からは、麻酔下 の活動の少ない状態から活動の高い状態へ、状態遷移した。 ま た、オ プ ト ジ ェ ネ テ ィ ク ス 研 究 を 促 進 す る 目 的 で、 オプトジェネティクスを推進するシステムを開発した Interdisciplinary Brain Science Group ていることが裏付けられた。マウス大脳皮質運動野 L5 ChRGR を利用したオプト・カレントクランプにより大脳皮質 ニューロン回路を光により賦活化することに成功した。 ChR2 を Thy1.2 プロモーター制御下に発現するトランス ジェニックラットを用いたシステムを開発するとともに、 顕微鏡下に多点並列光パターン刺激を実現する光学シス テムを開発した。 八尾 寛 Hiromu Yawo 生命科学研究科教授。身体性認知脳科学グループ。 狙った細胞の活動を光で自由にコントロールするオプトジェネティクスに取り組み、新しい技術を開発しながら、ニューロン ネットワークの研究を進めてきた。本グローバル COE 内での共同研究も多い。 System Neuroscience 017 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 2007-2012 Embodied Cognitive Neuroscience Group 石黒 章夫 電気通信研究所教授 脳・身体・環境の相互作用から生み出される知能 −ロボットを作りながら理解する構成論的アプローチ− 動物は,不確定で複雑な環境の中をしなやかに動き回る ことができる。そのためには、動物は自身の身体に持つ膨大 ■研究の目的・アプローチ Embodied Cognitive Neuroscience Group な自由度を巧みに制御する必要があるが、このような大自由 度系の制御を中枢神経系からの命令のみで行うことは困難で ある。動物は自律分散的な制御スキームを積極的に活用する ことで大自由度の制御を行っていると考えられている。これ は,中枢からの関与なしで局所的なコントローラ群が相互 作用しながらロコモーションのかなりの部分を作り出すと いう地方分権型の制御様式である。しかしながら、動物が 行う自律分散制御の機序は明らかではなく、その理論もアド ホックなレベルに留まっているのが実状である。 このような現状を打破するためにわれわれは,意図的に 真正粘菌変形体という「脳なし」生物を起点となるモデル生物 として採り上げ、そのアメーバ運動の発現機序に関する理論 を構築した。そして、そこで得られた知見をベースとして 徐々に高等な生物が示すロコモーション様式の発現機序理 解へと進んでいくという戦略に基づいて研究を行った。 その結果、以下のような結果を得た: 1. 真正粘菌変形体が示すアメーバ運動の発現機序のモデル化 Interdisciplinary Brain Science Group を行った。その結果,「自然長が変化することにより力を出す ばね」と「齟齬関数に基づく振動子への局所センサフィード ■研究成果 さまざまなロコモーション様式において,脳・神経系−身体系−環境間の強固なカップリングを可能 バック」という二つの重要なアイデアの導入によって、うまく 這行運動 説明できることをシミュレーションと実機実験を通して明ら 図 02 かにすることができた。 二脚歩行 2. 真正粘菌変形体に関する研究で得られた自律分散制御系 の設計スキームをもとに、ヘビが示す這行運動の実現に関 する考察を行った。その結果,われわれが提唱する設計ス キームは、アメーバ運動とはまったく異なる這行運動に関し ても有効であることが確認された。 四脚歩行 アメーバ運動 図 01 図 03 3. 四脚ロコモーションにおける脚間協調の発現機序解明を 目指した研究を行った。その結果,床反力に基づいて振動的 特性と興奮的特性が切り替わるという力学系によってうまく 図 04 図 05 説明できることをシミュレーションおよび実機実験によって 明らかにした。これはきわめて斬新な描像であり,今後の 展開が期待される。 4. 動物が示す振る舞いの多様性の発現機序理解を目指して、 クモヒトデの腕運動の自己組織的な役割分担に関する考察を 行った。クモヒトデの神経系の構造は未だ不明な点が多いが、 その解明の鍵となる知見が得られつつある。 図 01 : 真正粘菌変形体から抽出した自律分散制御則を実装したアメーバ様ロボット。全体を統御する制御系は一切持たない完全自律 分散制御によって駆動している。 図 02 : 左から 2 番目上)自律分散制御を実装したヘビ型ロボット。状況依存的に柔軟に振る舞いを自己調整して優れた環境適応性を示す。 また部分的な故障に対しても著しい頑健性を示す。 図 03 : クモヒトデの全方向ロコモーションに内在する自律分散制御則を解明した。 図 04 : 環境や身体変化に応じて自己組織的に歩行変化が変化する四脚ロボット。 図 05 : 歩行ロボットを用いた適応的動歩行の発現原理を解明した。 石黒 章夫 Akio Ishiguro 電気通信研究所教授(2011 年まで工学系研究科教授)。身体性認知脳科学グループ。 拠点唯一の工学系のメンバーとして、脳カフェなどではロボットのデモを提供するなど特徴ある貢献があり、また、他のメンバー System Engineering 018 との共同研究も行ってきた。2008 年には研究の独創性が評価され、イグ・ノーベル賞を受賞。 2007-2012 Embodied Cognitive Neuroscience Group 筒井 健一郎 生命科学研究科准教授 多様な研究手法で迫る、学習や高次認知機能の脳内メカニズム ■前頭連合野機能の研究 カテゴリに基づいた思考やそれを基にした判断・行動制御の神経機序 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 前頭連合野機能の研究 経験的に獲得した機能的カテ ゴリに基づいて行動の切り替えを行わせる「グループ 連合野から単一ニューロン活動の記録を行った。その 結果、前頭連合野には、特定のカテゴリに属する刺激 に共通して反応するニューロンがあることが分かった。 また、それとともに、異なるカテゴリに対して、それ ぞれどのように対応するべきかというルールに関する 情報を保持しているニューロンも見つかった。これら のデータをもとに、機能的カテゴリ=知識と、ルール =文脈情報に基づいて行動を選択することを実現する、 前頭連合野内の神経回路モデルを作成した。上記の 成果のうち一部はすでに論文として発表し(Yamada et Embodied Cognitive Neuroscience Group 逆転課題」を考案してサルに訓練し、課題遂行中に前頭 al., 2010)、現在、数編の論文を執筆中である。 報酬・学習系の研究 脳機能イメージングによって、 報酬や罰に感受性のある脳領域を同定する実験を 行い、帯状皮質に報酬領域および罰領域を同定した 関する高度な認知判断(相対的な価値判断)にかかわっ ていること(Fujiwara et al., 2009)、報酬や罰に対する 感受性の個人差が前頭連合野の活動の違いに基づいて いること(Fujiwara et al., 2008)を示唆する結果が得ら れた。学習の神経機構を明らかにするため、線条体から 単一ニューロン活動の記録を行い、学習における教師 信号と考えられる報酬予測誤差を表現するニューロン を見つけ、線条体が学習に重要な役割を果たしている ことを示した(Oyama et al., 2010)。 単一ニューロン活動の慢性記録実験に適用可能な Interdisciplinary Brain Science Group ■報酬・学習系の研究 / 新たなニューロン標識法の開発 (Fujiwara et al., 2009)。ま た、前 頭 連 合 野 が 報 酬 に ニューロン標識法の開発 ガラス電極に蛍光タンパク質 の遺伝子をコードしたプラスミドを充てんし、単一ニュー ロン活動の記録を行った後に、そこに大電流を流して プラスミドを細胞に導入する技術を確立し、in vivo で 長期間持続する単一ニューロンの標識技術を確立した。 筒井 健一郎 Ken-ichiro Tsutusi 生命科学研究科准教授。身体性認知脳科学グループ。 電気生理学、脳機能イメージングなど多様な手法を駆使して、脳の高次機能に迫る研究成果を出している。 Cognitive Behavioral Neuroscience 019 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 2007-2012 Interdisciplinary Brain Science Group 森 悦朗 医学系研究科教授 脳の高次機能を解明し障害に立ち向かう 1)大脳疾患を対象とした行動神経学的研究あるいは 神経画像研究、2)大脳疾患が呈する認知機能障害およ ■PD/DLB における認知障害 Embodied Cognitive Neuroscience Group び行動異常を対象にした神経心理学的研究、3)健常者 を対象にした機能画像研究、4)脳血管障害に関する臨 床的研究を行ってきた。1)および2)では、パーキン ソ ン 病、特 発 性 正 常 圧 水 頭 症、レ ビ ー 小 体 型 認 知 症、 アルツハイマー病、前頭側頭葉変性症、プラダ・ウィリー 症候群として、記憶、視覚認知、言語機能、精神症状・ 行動異常の解析や画像を用いて、それら疾患の診断に寄 与する知見を示し、それら症候の神経基盤の解明に通じ る知見を得た。とりわけ神経内科と共同で進めている パーキンソン病における認知障害に関する研究では多く の新たな知見を得て報告してきた。また特発性正常圧水 頭症に関しては、画像、臨床を通じて多くの新たな知見 を得る一方で、多施設共同臨床試験を指揮し、また委員 長として診療ガイドラインの改定を指揮し、それを完成 させた。3)では fMRI を用いて記憶の神経基盤、および 欺瞞、情動やモラルなどいわゆる社会脳に関する知見を Interdisciplinary Brain Science Group 得た。これらの知見は患者を対象にした研究に還元し、 解離性健忘における fMRI 研究では脳内での機能的抑制 ■機能画像研究 /AD 臨床研究 /iNPH 臨床研究 の証拠を明らかにすることができた。4)に関しては 複数の多施設共同臨床試験を指揮し、重要な臨床エビデ ンスを示すことができた。 森 悦朗 Etsuro Mori 医学系研究科教授。社会脳科学グループ グループリーダー。 毎年数名ずつの学位取得者を輩出する旺盛な教育活動の一方で、高齢者に認知症などをもたらすものの手術で症状が改善可能 Neurophysiology 020 なことが知られる特発性正常圧水頭症の研究者・医師グループを率いて診療ガイドラインの改定なども行っている。 2007-2012 Interdisciplinary Brain Science Group 曽良 一郎 医学系研究科教授 精神疾患に生命科学で挑む Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 統合失調症、注意欠陥多動性障害、薬物依存、ストレス と、臨床的アプローチの両面から研究を行ってきた。統合 失調症の認知機能障害についてドーパミン神経伝達が過剰 なドーパミントランスポーター (DAT) 欠損マウスをモデル として検討した。ヒトにおいても認知機能障害を反映する 生理学的指標であるプレパルスインヒビション(PPI)は DAT 欠損マウスで低下し、ノルエピネフリンにより制御 される前頭前野皮質から側坐核へのグルタミン酸神経回路 の賦活により回復することを見いだした。臨床研究では 厚労科研障害者対策総合研究事業の研究代表者として米国 において統合失調症の体系的な認知機能評価を目的として 作 成 さ れ た 包 括 的 神 経 心 理 学 的 テ ス ト・バ ッ テ リ ー (MATRICS Consensus Cognitive Battery: MATRICS-CCB) Embodied Cognitive Neuroscience Group 統合失調症の認知機能障害 性精神疾患について遺伝子改変マウスを用いた動物モデル の日本語版を開発し、統合失調症における神経認知機能の 低下が社会生活機能と相関する結果が得られた。 注意欠陥多動性障害の病態研究では戦略的創造研究推進 事業(CREST)の分担研究者として、健常人では興奮作用の ある中枢刺激薬であるメチルフェニデートが多動の抑制に フェニデートの治療効果が異なることを見いだした。オピ ストレス耐性におけるオピオイド系の役割 オイドは鎮痛、報酬効果に重要な役割を果たしていることが 知られているが、µオピオイド受容体ノックアウト(MOR-KO) マウスは、野生型と比較し、身体的のみならず心理的スト レスの応答が減弱していることを見いだした。 覚せい剤であるメタンフェタミン反復使用による精神病 は、本邦の多施設共同研究による相関解析によりモノア ミン神経伝達に関与する分子も含めて様々な脆弱性候補 遺伝子を同定した。さらに米国 NIH とのゲノムワイド相関 解析による共同研究により、これまで注目されてこなかった 覚せい剤精神病の分子遺伝学的解析 Interdisciplinary Brain Science Group 働く作用機序について検討し、発達期に依存してメチル 神経可塑性に関与する分子にメタンフェタミン依存との 相関性が認められた。さらに覚せい剤精神病の動物モデル の解析によりドーパミン神経伝達のみならずセロトニン 1B 受容体を介するセロトニン神経伝達が重要な役割を 果たすことを見いだした。上記の研究を含め厚労科研・ 医薬安全総合研究事業での薬物依存研究班の臨床グループ リーダーを務めた。 曽良 一郎 Ichiro Sora 医学系研究科教授。社会脳科学グループ。カリキュラム委員長。 研究室が長年取り組んできて近年成果を挙げたものは、多様な精神疾患など、現代社会で急速にクローズアップされたものに 関するものが多い。先見性が窺える。震災後の、精神疾患系患者への支援でも関係学会のバックアップを得て陣頭指揮を執った。 Biological Psychiatry 021 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 2007-2012 Interdisciplinary Brain Science Group 福土 審 医学系研究科教授 ストレス関連疾患の病態生理を明らかに われわれのグループは、心身医学・行動医学のパラダ イムを最大限に活かし、ストレス関連疾患の病態生理に ■社会脳科学:脳神経科学の領域拡大 脳機能画像による内臓感覚のイメージング Embodied Cognitive Neuroscience Group ついて国際的な評価を得てきた。特に、脳がどのように 腸をはじめとする内臓機能を制御するのかという問題は、 キャノンやパブロフ以来の科学的重要問題であるにも関 わらず、研究者がきわめて少ない領域である。そこで、 この問題に一早く取り組み、脳腸相関については、欧米 の先端を走るグループと鎬を削って競争している。わが 国から発する重要情報のほとんどを福土のグループが占 内臓刺激時の前帯状回活性化 : セロトニントランスポーター 遺伝子多型 s/s 型 > s/l+l/l 型 Fukudo S, Itoyama Y, Aoki M et al. Neuroimage 47: 946-951, 2009. める現状である。その過程において脳機能イメージング、 脳腸ペプチド同定、遺伝子多型分析、新規心理療法、消化 管機能測定、経頭蓋磁気刺激法などのあらゆる先端的手法 を駆使している。 Kano M, Fukudo S, et al. Pain 132: 252-263, 2007. Yoshizawa M, Fukudo S, et al. Biol Psychiat 65: 329-335, 2009. 過敏性腸症候群 (IBS) 患者において、脳腸ペプチド corticotropin-releasing hormone (CRH) 拮抗薬投与による 脳波周波数帯域の正常化を証明し、IBS モデル動物では 大腸粘膜炎症による内臓知覚過敏の病態も CRH 拮抗薬 により改善させ得た。IBS をはじめとするストレス関連 Interdisciplinary Brain Science Group 疾患のリスク性格である失感情症では内臓刺激に対する 前帯状回、島、中脳の活性化が著しいことを見出し、行動 ■IBS:新規治療法開発ー経頭蓋磁気刺激療法(rTMS) 選択上でもリスクの多い選択をするが、同時に内側前頭 前野の活性化が生じにくいことを明らかにした。また、 positron emission tomography (PET) を用いて、摂食障害 における扁桃体でのヒスタミン H1 受容体結合亢進を見 いだした。ヒト大腸伸展刺激下の PET により、前帯状回 が活性化すること、ならびに、その程度がセロトニント ランスポーター調節領域遺伝子 s/s 型で l アリル含有型 よりも増強していることを見いだした。IBS では、不安 障害の一種パニック障害(代表的症状が頻脈)が高率に 併存するが、ヒト大腸伸展刺激により心拍数が増加し、 その反応は島の活性化程度と相関していた。更に、背外 側前頭前野の経頭蓋磁気刺激によって内臓刺激由来の不安 を抑制した。 成果はアメリカ消化器病学会の Masters Award をはじめ、 国内外の数々の賞、科学研究費基盤研究 A の獲得、国際 Rome 委員会常任委員就任などにより評価されている。 福土 審 Shin fukudo 医学系研究科教授。社会脳科学グループ。事務局長。 ここ数年、社会的にも関心を集め始めた、ストレスに端を発する病気の解明に長く挑んできた。特に脳腸相関については国際的 Psychosomatic Medicine 022 にも大きな注目を集めている。所属する大学院生の研究テーマは幅広く、また、所属する若手研究者は多くの賞も受けている。 2007-2012 Interdisciplinary Brain Science Group 青木 正志 医学系研究科教授 筋萎縮性側索硬化症 ALS に対する治療法の開発を目指した基礎から臨床への橋渡し研究 (トランスレーショナルリサーチ)の実践 ■HGF を用いた ALS に対する治療法の開発 Genomic Behavioral Neuroscience Group 研究成果 筋萎縮性側索硬化症(ALS)は神経・筋疾患のなかで も治療法が極めて乏しく全身の筋萎縮が進行する過酷な 大学神経内科では世界に先駆けて大型の ALS 動物モデル であるトランスジェニック ALS ラットの開発に成功し、 薬剤の髄腔内投与が可能なモデルとして注目されている。 一方、肝細胞増殖因子(HGF)は日本で発見された神経 栄養因子であり、運動ニューロンに対する強力な保護作 用が知られている。既に私達はこの ALS ラットモデルに 対してリコンビナント HGF 蛋白の髄腔内持続投与を行う ことにより、明確な治療効果を臨床的かつ病理学的にも 確認している。リコンビナント HGF 蛋白の髄腔内持続 投与が ALS の発症期からの投与であっても約 63%の罹病 Embodied Cognitive Neuroscience Group 疾患であり、神経難病の象徴的疾患とされている。東北 期間の延長効果があり、この効果はこれまでに報告された モデル動物に対する治療実験の中でも最も良い成績である。 さらには HGF の物質・製造および用途特許はいずれも日本 で確保されており、日本発の神経栄養因子として臨床開 発が可能である。私たちは自らの基礎研究の成果を臨床応 用する橋渡し研究(トランスレーショナルリサーチ)を 開始した。 臨床試験(治験)を行うための GLP 基準でのカニクイ ザルに対するリコンビナント HGF 蛋白の髄腔内持続投 与による安全性(毒性)および薬物動態試験を行った。 また臨床試験のプロトコール開発を行い、CRC・モニタ リング・監査・データマネジメントのための人材育成 および体制整備も進め、治験として安全性や倫理的妥当性 を薬事法および GCP に従って確保した。その結果を 23 年 Interdisciplinary Brain Science Group ■HGF 投与 PhaseⅠ試験実施体制の構築 6 月に治験届けの提出を行い、ALS 患者に対する治験 (フェーズ I)を開始した。HGF はわが国発の ALS 治療薬 候補としてスーパー特区(中枢神経の再生医療のための 先端医療開発特区:代表 岡野栄之)の中でも最先導課題 となっている。 青木 正志 Masashi Aoki 医学系研究科教授。社会脳科学グループ。 難病中の難病とされる筋萎縮性側索硬化症 ALS に対する治療法の開発に挑んできた。動物実験での薬剤の効果の確認から、 第 1 相臨床試験の開始に至る、まさに、研究成果の社会への還流のプロセスが、拠点の 5 年間と重なった。 Neurology 023 Society for Neuroscience(北米神経科学会)の年会は 3 万 5 千人余りが集まる、 神経科学のみならず学術全体でも世界最大規模の会議の一つ。東北大学脳科学 グローバル COE からも毎年、多くの参加者を送っている。ワシントン DC で 開催された 2011 年も、10 人程度が参加すると共に、近郊の研究機関を併せ て訪問する機会にもなった。 024 Society for Neuroscience(SfN) の参加者数は、 日本神経科学大会と比べて、10 倍には届かない ものの、桁違いだ。国内では、なかなか共通の 興味を持っている研究者数が少なかったり、 特定の実験手法につきまとう悩みを共有する 人々が少ないことがあっても、参加者の母数が 違うと、同じ土俵で議論ができる人に出会う 確率は自ずと増える。単に英語で発表する機会 というだけでなく、より広い世界で研究の議論 をする機会として、大学院生の海外での学会 発表が推奨されてきた。2011 年の大会にも、 脳科学グローバル COE から 10 名程度が参加し、 密なディスカッションを行ってきた。 また、学会開催地の近隣の研究施設を訪ねる NIMH 所 属 の ラ ボ は 広 大 な NIH の敷地に散在している。 のにも絶好の機会だ。今回、脳科学グローバル COE の 一 行 が 訪 ね た の は、North Bethesda に あ る、National Institute of Mental Health (NIMH)。精神疾患を研究対象とする機関で、 分子レベルの非常に基礎的な研究から、臨床 研究まで、実際に研究室を運用すると共に、 全米にファンディングも行っている機関だ。 NIMH の中沢一俊ユニットリーダーと拠点メン バーの曽良一郎教授のオーガナイズのもと、 複数のラボ施設を見学すると共に、脳科学グロー バル COE の若手研究者数名も研究発表を行う ワークショップを実施することができた。 Dr.Dennis Murphy の 研 究 室 でのディスカッション。 Society for Neuroscience 2011 が行われた会場 Walter E. Washington Convention Center で最大の部屋 は、椅子席で 8000 人を収容する。 写真は、New York Neural Stem Cell Institute の Sally Temple 博士による Special Lecture、”From Single Cells to Neural Lineages Through the Ages” の様子。 025 東北大学大学院生命科学研究科は、英国 University College London と、研究協力の協定を結んで いる。その協定に基づき、10 名余りの若手研究者がロンドンに派遣され、シンポジウムが行わ れた。相互訪問を繰り返しながら、大学同士、そして、研究者同士の交流を密にし、研究の発展 に努めている。 国際研究交流 東北大学脳科学グローバル COE は、2011 年の 1 月に、東北大学脳科学センターなどと共に、 第 1 回東北大学脳科学国際シンポジウム(2nd UCL- Tohoku University Joint Symposium を含む) を開催したが、その際には、University College London から、クラウディオ・スターン教授や セミール・ゼキ教授らが招かれている。今回は、 日本からロンドンを訪ねた。訪問者の半分以上が、 脳科学グローバル COE に所属している。現地で オーガナイズの労をとって下さったのは、UCL の 大沼信一 教授だ。 クラウディオ・スターン教授 から祝福を受ける鈴木歩さん (生命科学研究科・仲村研究室)。 シンポジウムは、日英から 4 件ずつ、8 件の 口頭発表と、30 演題のポスター発表。UCL 内でも、 周知がなされ、延べ 150 名程度の参加を得ること ができた。発表に対しては、参加者からの投票で 表彰が行われ、東北大学からは鈴木歩さんと木内 泰さんの二人が選ばれた。副賞には、UCL の教授 陣が著者であるスタンダードな教科書がサイン 入り贈られるなどした。シンポジウムの前後には、 UCL の研究室を見学させて頂くなど、わずか数日 の滞在だったが、充実し、そして、将来の発展に つながる交流を行うことができた。 [ ポスター発表賞 ] ポスター発表の様子。UCL 内 からも多くの参加者を得た。 ・鈴木歩(東北大学) ・木内泰(東北大学) ・Wanzhou Hu(UCL) ・Pete Coffey(UCL) 026 第 1 回国際カンファレンス in 蔵王 From Genes to Development and Behavior [ 開催日 ] 2008.1.23 [ 水 ] - 24 [ 木 ] [ オーガナイザー ] 山元大輔 教授 第 1 回脳神経科学サマーリトリート in 松島 New Era of Neuroscience From molecules to Society [ 開催日 ] 2008.8.20 [ 水 ] - 21 [ 木 ] [ オーガナイザー ] 大隅典子 教授 東北大学 - 復旦大学 脳神経科学若手研究者ワークショップ Tohoku University - Fudan University Neuroscience Workshop for Young Scientists [ 開催日 ] 2008.10.15 [ 水 ] - 18 [ 土 ] [ オーガナイザー ] 飯島敏夫 副学長・理事 第 2 回脳神経科学サマーリトリート In 仙台 How to reach unresolved problems [ 開催日 ] 2009.7.25 [ 土 ] - 26 [ 日 ] [ オーガナイザー ] 八尾寛 教授 東北大学 - Academia Sinica 脳神経科学若手研究者ワークショップ Tohoku University - Taiwan Neuroscience Workshop for Young Scientists 脳科学グローバル COE は国際的な研究拠点 として発展するべく、海外の研究者・研究 [ 開催日 ] 2010.1.21 [ 木 ] - 24 [ 日 ] [ オーガナイザー ] 山元大輔 教授 拠点との交流を続けてきた。ゲノム行動神 経 科 学 グ ル ー プ を 中 心 に、多 数 の 優 れ た 在外研究者を招いて行った蔵王でのシンポ 第 3 回脳神経科学サマーリトリート in 仙台 拠 点 と の 連 携 に は 力 を 注 ぎ、上 海・復 旦 [ オーガナイザー ] 福田光則 教授 ジウムがキックオフ。また、アジアの研究 [ 開催日 ] 2010.7.31 [ 土 ] - 8.1 [ 日 ] 大学に多くの拠点メンバーが出張して数日 にわたるワークショップを行ったり、台湾 の脳神経科学研究者のグループと泊り がけのワークショップを現地で行ったり、 といった試みをしている。実際、上海から その後、拠点に留学して脳科学 GCOE に 参 加 す る 研 究 者 が 出 る な ど、交 流 は 実 を 結んでいる。3 回にわたって開催したサマー ソーク研究所訪問と研究施設見学 [ 開催日 ] 2010.11.18 [ 木 ] [ オーガナイザー ] 仲村春和 教授 リ ト リ ー ト も 特 筆 す べ き 試 み だ。理 化 学 研究所脳科学総合研究センターのサマー スクールに参加する海外若手研究者たちに 仙台近郊に来てもらい、脳科学 GCOE の 若手研究者たちと共にディスカッションを 行 う 機 会 を つ く る こ と が で き た。ま た、 大 学 の 部 局 間 協 定 で、ユ ニ バ ー シ テ ィ・ カレッジ・ロンドンとの関係が強化された 第 1 回東北大学脳科学国際シンポジウム 2011 [ 開催日 ] 2011.1.21 [ 金 ] - 23 [ 日 ] [ オーガナイザー ] 飯島敏夫 副学長・理事、 仲村春和 教授、虫明元 教授 ことを利用して、実質的な交流をはかり、 シンポジウムの相互開催などにつなげて いる。こうした交流が、拠点の若手研究者の、 多彩な経験となり、教育効果もあげてきた。 027 2011 年 7 月に行われた第 7 回脳カフェの場で、異分野融合特別 研究奨励費の受給研究者は、研究計画について、ポスター発表を 行った。12 組の研究グループのポスターの前には、人だかりが 絶えない盛況となった。 若手研究者による研究室をまたいだ 交流を促進する若手フォーラムを続け てきて、この交流を共同研究につなげ られないか、という声があがり、それ に基づいて作られたのが、異分野融合 特別研究奨励費の制度だ。拠点に参加 する研究室の大学院生もしくは博士研 究 員 が、他 の 研 究 室 の 若 手 研 究 者 と グループを組んで、申請する仕組みに なっている。運用して 3 年目の 2011 年 には、12 組の申請が採択された。この 奨励費で配分される研究費の金額その ものは大きなものではない。しかし、 この申請のために、大学院生が他の研 究室を訪ね、ディスカッションをして、 共 同 で 申 請 書 を ま と め あ げ て い る。 また、その前段階として、どのような 形 で の 共 同 研 究 が あ り 得 る か、他 の 研究室にしかないノウハウなどを紹介 し合うためのワークショップが、若手 フォーラムの中で開催されるなどして いる。制度のアイディアがきっかけと なり、共同研究の芽が膨らみ、拠点が 拠点として成長してきている。 028 研究代表者氏名(身分・所属研究室) 研究課題名 中島 (助手・虫明研) 運動情報の保持・更新に関わる神経基盤の解明に向けた霊長類運動野の局所場電位の解析 九鬼敏伸 (博士1年・虫明研) 大脳皮質と海馬の機能連関による数間関係の神経表現の光遺伝学的解明 宮澤志保 (GCOE フェロー・曽良研) 健常者と統合失調症患者の虚偽反応の比較検討 − 認知的側面と情動的側面からのアプローチ− 田邊陽一郎 (博士2年(RA) ・曽良研) 双極性障害(躁鬱病)患者の末梢血を用いたマイクロアレイ法による双極性障害治療薬の 治療反応性予測分子、及び薬理作用標的分子の解明 菅野重範 (助教・森研) パーキンソン病の予後規定因子についての検討 大原慎也 (助教・飯島研) 海馬成体新生ニューロンが形成する神経回路の構造・機能解析 古波津 (博士研究員・山元研) Optogenetic tools を用いたショウジョウバエ行動解析技術の開発 渡邉裕介 (助教・小椋研) Notch シグナリング関連因子の細胞分化における機能解析 宮坂恒太 (助教・小椋研) 光刺激駆動による生体アクチュエータの開発と発展 江川遼 (博士2年・八尾研) 次世代シナプズモデルを用いた発達期シナプス刈込機構の研究 細島頌子 (博士1年(RA) ・八尾研) アクチン結合タンパク質コアクトシンの局在とシナプス形成に対する寄与 梅田桂子 (博士2年(RA) ・八尾研) ゼブラフィッシュ胸びれの内転・外転運動を制御する運動神経回路に関する研究 敏 創 ポスター発表の様子。ポス ター内容は、個々の若手研 究 者 が 今 年 度 研 究 を 行 う、 いわば目の前のテーマであ るだけに、専門性が高いも のだ。だが、多くの来場者 が熱心に耳を傾け、質問し、 時 に、小 中 学 生 と 所 定 の 時間を越えて語り合う若手 研究者の姿も見られた。 029 脳科学グローバル COE は、教育のための拠点としての機能を強く持っている。脳神経科学全般にわたる 最新の話題を随時、国内外から第一線の研究者から学ぶ機会を多く提供している。また、檀上で研究者が 話すタイプのセミナーのみならず、先端研究機器の紹介を兼ねたテクニカルセミナーや、研究・研究発表 における英語の教育、各研究室の実験手法を紹介しあうオープンラボなど、多数の試みが展開されている。 ●GCOE セミナー・特別講義・倫理教育 日 演者所属 タイトル 2011.2.2 [ 水 ] 程 演 影山龍一郎 (写真 a) 者 京都大学ウイルス研究所 増殖制御学分野 教授 成体脳のニューロン新生と神経幹細胞 2011.2.28 [ 月 ] Donald Newgreen Murdoch Childrens Research Institute Embryology Laboratory Towards a stem/progenitor cell therapy for Hirschsprung’ s Disease: Neural progenitor cell transplantation into post-natal colon 2011.3.3 [ 木 ] 伊佐 自然科学研究機構生理学研究所 発達生理学研究系認知行動発達機構研究部門 教授 神経回路をひも解く新しい技術 2011.6.21 [ 火 ] Matthias Soller イギリス・バーミンガム大学 ELAV-regulated RNA processing in synaptic plasticity 2011.7.1 [ 金 ] 栗原樹奈 (写真 c) メディカルイラストレーター 研究者と、イラストレーションを作成する 2011.8.18 [ 木 ] David Rini (写真 d) 奈良島知行 Johns Hopkins University Tane+1 LLC Medical llustration at Johns Hopkins University 2011.9.5 [ 月 ] John LR Rubenstein Nina Ireland Distinguished Professor in Child Psychiatry, University of California, San Francisco Cortical Interneuron Development 2011.9.7 [ 水 ] Lukas Van Oudenhove FWO Postdoctoral Research Fellow Translational Research Center for Gastrointestinal Diseases University of Leuven, Belgium Brain-gut interactions in visceral pain and disorders of food intake: bridging thegap between psychology & physiology? 2011.9.12 [ 月 ] Ricardo Dolmetsch Department of Neurobiology Stanford School of Medicine, Assistant professor Using iPSC to study autism spectrum disorders 2011.10.25 [ 火 ] Gregor Eichele Genes & Behavior Department, Max Planck Institute of Biophysical Chemistry, Professor The Molecular- and Organismal-Levels of Regulation of the Mammalian Circadian Clock 2011.11.10 [ 木 ] Emeran A. Mayer Professor of Medicine and Psychiatry, Center for Neurobiology of Stress, Division of Digestive Diseases, David Geffen School of Medicine at UCLA, Los Angeles Brain Imaging in Functional Gastrointestinal Disorders 2012.1.24 [ 火 ] 水関健司 Center for Molecular and Behavioral Neuroscience, Rutgers University, U.S.A. Temporal coordination of neuronal activity in the entorhinal-hippocampal circuit 2012.1.31 [ 火 ] 伊佐 自然科学研究機構生理学研究所 発達生理学研究系認知行動発達機構研究部門 教授 神経回路の機能を解析するにあたって、神経活動と行動ないしは認知機能の相関 2012.2.8 [ 水 ] Valter Tucci talian Institute of Technology (IIT) [ 特別講義 ] "Introduction to Neurobehavioural Genetics", "The interplay between sleep and circadian rhythms", "Behavioural epigenetics" 2012.2.15 [ 水 ] 中西真人 2012.3.8 [ 木 ] Franck Polleux The Scripps Research Institute Signaling pathways underlying neuronal polarization and axon morphogenesis in vivo. 2012.3.23 [ 金 ] 原 東北大学大学院文学研究科哲学講座 准教授 [ 倫理教育 ] 正 (写真 b) 正 塑 a School of Biosciences 欠損持続発現型センダイウイルスベクター(SeVdp)の開発と、先端医療領域での応用 (独)産業技術総合研究所 b c d 脳神経倫理―社会と出会った脳神経科学― e f g h ●テクニカルセミナー・英語セミナー 日 程 演 者 演者所属 タイトル 2011.1.26 [ 水 ] 池谷裕二 (写真 e) 東京大学大学院 薬学系研究科薬品作用学教室 准教授 東北大学イメージングセミナー 2011.2.8 [ 火 ] 高橋直生 トミーデジタルバイオロジー株式会社アライアンストプロダクト テクニカルセミナー「超小型アナライザーを用いたフローサイトメトリー解析」 2011.3.10 [ 木 ]-11 [ 金 ] Douglas Sipp(写真 f) 理化学研究所発生再生総合研究センター 科学政策・倫理研究ユニットリーダー広報国際化室長 [ 英語セミナー ] 2012.2.9 [ 木 ]-10 [ 金 ] カールツァイス社 英語ライティングセミナー(レクチャー、個人指導) Scale を利用した超心部イメージングシステムほか ●オープンラボ 日 程 2011.9.23 [ 金 ]-25 [ 日 ] 030 名 称 第 1 回オプトジェネティクス講習会 若手研究者のためのオプトジェネティクス入門 (写真 g, h) (第 4 回オープンラボ) 主 催 八尾研究室 参加者 ・講義、講演:42 名(講演者・スタッフ含む) ・光刺激実験実技講習:12 名(受講者) 内 容 オプトジェネティクスを用いた研究事例の紹介 (オプトジェネティクス基礎講義、光刺激実験実技講習(チャネルロドプシン光電流の計測・ 海馬スライスでの光刺激と細胞外電位記録・In vivo 光刺激とマルチユニット記録)) 60 GCOE セミナー 回 仙台を訪れた、世界各国の研究者が、このセミナーで講演 した。左ページをご覧頂ければわかる通り、海外の研究者 が大半の年もある。多くの若手研究者と共に、拠点メンバー や時に拠点外の教授陣なども参加し、ディスカッションの 機会となってきた。 キャリアパスセミナー 11 回 大学院で学んだことは、研究現場だけで活きるとは限らない。 企業研究、研究アドミニストレーション、サイエンスコミュ ニケーション、マスメディア。理系の専門知識を武器に、 多彩な場で活躍する人々を招いて経験をうかがう機会を つくってきた。 テクニカルセミナー 4 回 研究機器は、日進月歩の進化を遂げている。より効率的に 質の高い実験データを得るには、その動向をとらえ続ける ことも重要だ。実験機器や、時に試薬関係の企業の協力を 得ながら、実機などを前にしたセミナーの場を設定してきた。 倫理教育 3 回 脳神経科学は人間を人間たらしめる根幹に迫る学問だ。 解き明かされることの応用面には、時に人々の倫理観を 揺さぶる面も少なくない。研究者自らが、研究課題につい ての倫理的な側面を専門家から学ぶことは重要だ。二日に わたる特別講演などを実施してきた。 英語セミナー 30 回 研究において、特に、英語で書くことによる発表機会は 極めて多いと共に重要だ。しかしながら、中学以降大学 までの英語教育で、学術的なライティングについて学ぶ 機会はほとんどないのが日本の現状だ。脳科学 GCOE では 特に英語のライティングに注目して、連続セミナーなどを 企画してきた。 特別講義 7 回 東北大学の脳神経科学は世界的な拠点を目指して多数の 脳神経科学は、拡大し続けている研究分野だ。 そ の 最 新 の 動 向 を 常 に 学 ん で い く た め に、 5 年間、様々な試みがされてきた。研究動向 を学ぶセミナーは 60 回以上の開催を数え、 専門家が集結しているが、それでも拡大し続ける神経科学 の全分野をカバーできるわけではない。特に、神経解剖学 など、重要でいながら専門家が少ない分野の講義を、集中 講義の形で提供してきた。 拠点に専門家がいなかった神経倫理学や神経 解剖学については、数日にわたる特別講義や 特別教育の機会を設けるなどの工夫を重ねて きた。この拠点に特徴的なのは、多数のキャ リアパスセミナー、英語セミナー、オープン ラ ボ と い っ た 取 り 組 み だ。キ ャ リ ア パ ス セミナーなどは、ここ数年は似た取り組みを 他大学でも開かれるようになってきたと聞く。 脳科学 GCOE は若手教育においても、多数の オープンラボ 4 回 他の研究室が持つ研究手法について、学会発表などで、 プレゼンテーションとして聞く機会は数多いが、実際に、 実験してみて学ぶ機会はまずない。拠点内で、それぞれの 分野が持つ多様な技術を、実際に手を動かしながら学ぶ 機会を作る特殊な試みを展開してきた。 新規の開拓を行ってきた。 031 若手研究者に訊く、 脳科学グローバル COE、その 5 年間 脳科学グローバル COE の研究室に所属する現役の若手研究者から、多様な活動に参加して得たものを中心に語ってもらった座談会−。 浮かび上がってきたのは、さまざまな行事等への参画を通じて得た人とのつながりだ。 −まず皆さん、それぞれ、脳科学グローバル COE と か、頑 張 っ て 引 っ 張 っ て く れ る 人 た ち が い て、 大原(以下、O): きた、っていう感じでしたね。 との関わりを簡単に。 僕は、2007 年にグローバル COE が始まったときに、ちょうど、大学院博士後 期課程の院生でした。ですので、最初の RA(リサー チアシスタント)の一人です。そして、RA を 1 年 半やって修了して、グローバル COE の助教を半年 やって、今は、研究科の助教です。 −ひと通り、全部経験している感じですね。 O: そうですね。 吉川(以下、K) : 私は、修士課程から、東北大学 に来て 4 年目になるわけですが、ちょうど最初の 年がグローバル COE の 2 年度目でした。グローバル COE は博士後期課程向けのプログラムなのですが、 修士課程の頃から、先輩に連れて行かれるような 形で、色々な行事に参加していました。 江川(以下、E) : 僕も、吉川さんと同じ学年で、 大体同じ状況です。グローバル COE の行事はやはり、 星陵キャンパスをメインに行われるのですが、修士 課程の頃は今の建物 a ができる前だったので地理 E: 自分は、入ったときの先輩がコアメンバーで、 若手フォーラムの企画をしていて、そうなるとやっ ぱり、先輩が行くんだったら自分もみたいな感じで 初めは行っていた感じでした。すると、だんだん面 白い講演とか、そういうのがでてきて、先輩が行く 行かないに関係なく自分で行って、好きに聞いて いたという感じが最初です。キャリアパスセミナー なんかにも結構出ていました。普段全く聞く機会の ないようなことで、面白かったですよ。 K: 私も、最初は先輩に連れられて若手フォーラム にただ出ている、っていうところから、だんだん回 を重ねるにつれて、自分で企画したり、自分が演者 になったりと、どんどん変わっていって。会として も、最初は演者を呼ぶだけだったのが、途中から、 自分たちで企画しようという会になって、すごく 自分たちでつくっていく感じがするようになって きたと感じています。 的にも近く、その頃からよく出入りしていました。 −若手フォーラムが、一つキーになっていますね。 ■若手フォーラムとその転機 した。演者を呼ぶ形式だと、演者選定に関わったラボ −そうすると皆さん、早い段階から現在までをよ く知っているわけですね。 O: 最初は何もわからないまま、若手フォーラ ムのコアメンバー b になって、関わり始めました。 何もない状態から始めました。初期は、篠原さんc 032 ついていきながらやっていくうちに、仲間もできて E: 途中、転機になったコアメンバー会議がありま の人は参加してお客さんになるけれど、他のラボの人 はあまりその話を聞きたい訳じゃない(笑)、ってい う と こ ろ を ど う し た ら い い か、と。本 当 に 高 名 な 先生がいらっしゃるとかであれば、違う分野の話で も聞きたいなって思うんでしょうけれど、やっぱり 大原 慎也 Shinya Ohara 生命科学研究科助教。飯島研究室 所属。2007-2008 年度 RA。2009 年度 から GCOE フェロー(助教)、2009 年 度途中から現職。 吉川 貴子 Takako Kikkawa 医学系研究科博士後期課程 2 年。 大隅研究室所属。2010 年度 - 2011 年 度 RA。2012 年度から日本学術振興 会特別研究員 (DC2)。 江川 遼 Ryo Egawa 生命科学研究科博士後期課程 2 年。 八 尾 研 究 室 所 属。2010 年 度 RA、 東北大学国際高等研究教育院 博士研 究教育院生。2011 年度から日本学 術振興会特別研究員 (DC2)。脳科学 若手の会東北部会代表も務める。 やる側としても参加する側としても、皆が楽しめる 学会後に、ソーク研究所に行きましたよね、あそこ −サマーリトリートについては? いう経緯で、研究者としてのキャリアパスだったり にしたり、すごく驚きました。機器もすごく古かった バル COE のサマーリトリートです。 企画にしたい、というのが、会議で出ました。そう 英語だったり、若手が抱えている悩みといいますか (笑)、そういうことを少しでも解消してくれるよう な企画ができれば、皆が来たいと思うだろうという のがあって、形を変えて行きました。 で、研究室間の壁が文字通りないことを目の当たり り す る ん で す け ど、そ れ を 皆 で 使 い 回 し て い て、 これはどこのラボのもので、これはどこのラボの もので、でも借りるんだって(笑)。 E: そういうのもあるんだ。 E: 僕が初めて英語でポスター発表したのは、グロー K: 私もそうかも知れないです。あれ、結構英語を しゃべる機会になった気がします。 E: 甘えちゃダメみたいな(笑)。同世代で。懇親会 の機会もあったりで。いい機会になっていました。 ■国際的な視野を広げて −所有するメインのラボがあっても共同で管理した −国際交流の企画の結果がその後につながっている、 研究者の活動を支援しようと、若手研究者の皆さん 払ったりの仕組みを作っている感じでしたね。 K: Nan-nan f ですね。上海で復旦大学とのワーク −グローバル COE は、その名の通りグローバルな にも、積極的な海外渡航などを支援しています。 O: 支倉フェローシップですね。2 年に 1 度、SfNd に出るのに使っていました。今年は IBROe でイタ リアに。 E: 申請書も報告書も全部英語で、報告書につい り、お互い使って、維持費をマシンタイムに応じて E: そうなんですか! K: はい。しかも大型で結構難しい機器には、かな り熟練したテクニシャンがいて、そこに住んでる (笑)、みたいな感じで。 て は、書 き 直 し を 命 じ ら れ る こ と も あ り ま し た。 −それは博士後期 1 年の時?海外に行ってみたい、 O: K: 結構大変ですが、勉強になりました。 渡航が学会参加に限られたものでなく、実験 を学びに行ったりということにも使えて、僕の場合 は、共同研究の投稿論文のディスカッションがメイ というような思いにはつながりました? D1 の時ですね。初めて見られた世界なので、 今まで選択肢に全くなかったんですけど、少しふえた というのは? ショップ g が行われた際の、先方側の参加者がグロー バル COE に参加して、大隅研究室でフェローをして いました。 E: そういうつながりなんだ。 K: あれがきっかけだったそうです。 O: 上海では、向こうの学生と触れ合う機会がすご くあったので、彼らがどういうふうにやっているの か っ て、生 活 面 の 話 が で き た 貴 重 な 機 会 で し た。 発 表 も、英 語 の 口 頭 発 表 の 機 会 な ん て 滅多 に ない というか。 ので、15 分英語でっていうのはすごくいい機会に 風景と接して、実験室はこういう風にしているのか、 −海外の院生などと触れ合う機会というのはどうで 時間がちゃんと 15 分以内におさまるか、自分たちで 頃に行ったのですごく面白かったです。 K: なんだかすごいラボに行く、と思っていたん O: 支倉フェローシップで招聘して、留学生が ンだったこともありました。海外の研究室の日常の とか、特に日本でも自分の研究室しか知らなかった K: 私も支倉フェローシップで、SfN に2回行った んですけれども、1回目は人生初めての海外だった んですね(笑)。強烈でした。で、学会自体すごく 面白かったんですけど、グローバル COE の行事で すか? ですけど、話してみると皆さん、普通で(笑)。 なりましたね。うちの研究室は、タイマーを持って 発表しあったりとかして皆練習していました。人の 発表を聞くいい機会にもなりましたし、あと自分の 練習としては、やっぱりすごくよかったですね。 研究室にいた機会もあったんですが、研究生活を 実際に聞けたりできたのはいい機会でした。 033 ■人とのつながり、そして、未来へ するというか、デザインするところにも効いてきま しょう。異分野融合特別研究奨励費については? と話したことですが、アルツハイマー病の方向に −グローバル COE の中での共同研究などはどうで E: 僕は 3 年続けて、関わっています。2年目は結構、 仲村研が関与するテーマでして、仲村研が研究して いた軸索伸長に関係する分子が、うちの実験系で、 シナプスをつくるときに働いているんじゃないかと い う こ と で、先 生 も 交 え て、話 し 合 い な が ら 申請書を作ったりしました。 O: 僕は、2回頂いていますが、最初、僕のやって いる実験が八尾研の手法とすごく親和性が高いので、 なるべく八尾研とやりたくて、いろんな人にアプロー チしました。1 回目は動きだすのがちょっと遅くて、 大体皆ほかの人と組んだ後でした。そこで、2 回目 はリベンジをしようと思っていたら、横瀬君 h が すごくいいアイデアを持ってきてくれて。 E: O: 結構、話していましたよね。 すごい、そうですね。よく八尾研に行って、 横瀬君とディスカッションしていました。それが、 すごく面白くて。ほかの研究室に気軽に行けると いうのはいいですね。 −その世代で、ほかの研究室の同世代と一緒にって いうのはね、余りやらないですよね。 K: Interviewer 長神 風二 Fuji Nagami 広報・コミュニケーション担当 特任准教授。生まれて以来の東京生 活を捨てて、脳科学グローバル COE の発足に参加。数々の若手中心 のプログラムの運営や制度設計に携わると共に、広報活動、社会向 けの活動などを主導した。 034 ないですね。 −そういう経験も、今後に生きるといいですね。 した。で、一番顕著だったのが、森研の小川 i さん ちょっと研究を広げたいなと思ったときに、患者 さんと実際接した際のリアルな話を教えてもらって。 研究分野の常識は、分野によって、やっぱり全然 違 う わ け で す よ ね、臨 床 と 基 礎 は 特 に 違 い ま す。 方向性・常識というか、前提が違うというか、そう いうところからの話を聞けたことが、研究計画と して立てていた作業仮説に結びついて、研究テーマ を進める後押しになりました。 −そういう話は具体的にはどこで? E: それは、飲み会です(笑)。きっかけは脳カフェ の後の、打ち上げですね。 −へえ。 E: その後さらに若手フォーラムの懇親会で話を 伺わせてもらって、詳細資料をもらったりしました。 そういうつながりは、そうですね。飲み会、懇親会 から(笑)。そこで培われたものが、立ち上げた脳 科学若手の会 東北部会まで結びついています。 −脳科学若手の会 東北部会は会員は何人くらい? E: 大体今 60 人ぐらいですね。グローバル COE の外からも半数近い人が入ってきてくれている状態 −グローバル COE で学んだこと、得たことが、どの です。関東や関西の人たちとも、全国規模のイベント ますか? −吉川さんは。 それが、実験を実際にする前の段階、実験を設計 グローバル COE を抜けた人とも連絡を取り合っていて、 ように生きているか、今後に活かしていけると思い E: 人とのつながりはもちろんですが、僕の場合は の際に交流するなどしています。 K: やっぱりいろんな人と知り合えたので、いまだに この実験で、これどうしているっていうのを普通に メールでやり取りしています。なので、本当に自分 にもプラスなことがたくさんあります。 O: K: O: −大原さんは? O: 僕はすでに、研究教育職に進んできているわけ ですが、グローバル COE に所属していた期間中、 実験手技とかも結構助かるよね やっぱり一番、つながりができたこと、いろんな すごく助かります。 人に、困ったらすぐ聞けたりする関係ができたこと 自分の研究室にない実験手技でこういうのを が一番大きいです。最初は、この建物ができる前の やりたいけど、という時に、実際見せてもらえるか 片平なので、他の研究室とのつながりが、全然と言っ どうかは全く違います。僕は実は八尾研に簡単にアポ ていいほどなかったんですよ。それを最初はコアメ とって相当行ってるんですが、それで何度も見せて ンバーになって、どうやって若手フォーラムやろう もらっています。連絡して、明日か明後日見せて っていうときに皆と仲良くなったりとか、上海に ほしいと頼んで、見せてもらえる関係があります。 行って全然会ったことない人たちと一緒にお酒飲み やっぱり実際に見るのと本で読むのと、全然違って、 な が ら 話 し た り し て、そ れ で 顔 見 知 り に な っ て、 実際どういう試薬使って、どういう手順でやって 共同研究につながっていったり。また、そうでなく いるとか、そういうことはすごく大きいですね。 ても、久しぶりに会うと研究どうとかそういう話に K: 実際に見てみないとわからないことって多い ですよね。 −将来については? K: 最初は私、就職しようと思っていたんですけど、 でもやっぱり、いろんな人と話しして、本当に、キャ リアパスセミナーなどで一般の企業に行かれた方とも 話して、最近研究について話していると楽しいって いう自覚がありまして。今は研究職につきたいなと 思っています。 なったりとか、学会会場で挨拶して立話になったり、 他大学に行った人でも顔の見える付き合いができて いるっていうのがやっぱり、自分の研究を続ける 上でも、あるいは、教育を行う立場としても役立っ てくると考えています。 a : 片平キャンパス。生命科学総合研究プロジェクト棟。 2010 年 1 月にオープンし、生命科学研究科の属する拠 点メンバーの研究室も 3 研究室ある。グローバル COE の会議室等もある。 b : 若手フォーラムの企画・運営の世話役として、拠点 の各研究室ごとに 1−2 名が毎年交代で務めている。 c : 篠原広志さん。大隅研究室に 2011 年 2 月まで所属。 2007 年のプログラム開始時からグローバル COE フェロー。 d : Society for Neuroscience: 北米神経科学会。年に一度、 30000 人以上の規模の大会が北米で開かれる。 e : 国際脳研究機構会議。4 年に一度の大会が 2011 年に イタリア・フィレンツェで開かれた。 f : Guo, Nan-nan さん。2009 年から大隅研究室でグロー バル COE フェロー。 g : 上海・復旦大学で 2008 年 10 月 15−18 日に行われた 脳神経科学若手研究者ワークショップ。 h : 横瀬淳さん。2009-2011 年度 RA。八尾研究室所属 の博士後期課程 3 年生。 i : 小川七世さん。2010 年度まで森研究室で RA。現所 属北海道医療大学。 035 社会との接点 ゲ ス ト の 藤 井 氏 は、東 北 大 学 出身。仙台在住期間も長い。 若手研究者のポスター前では 長いディスカッションが続いた。 研究によく用いられる器具の展示 も行った。実際に手に取れる。 第 7 回脳カフェ 杜の都で脳を語る メディカルイラストレーション の制作過程もしめした動画展示。 日本では少ないメディカルイラ ストレーター栗原樹奈氏自身が 解説する貴重な機会。 脳・つながる・科学−いま、社会の中でー 「今年はいつ開催されるのですか?」、7月を前に一般の方から電話を頂くこと もあるくらい、仙台で浸透してきた恒例行事、脳カフェ。多彩な講演とデモを 交えた展示のスタイルは変わらない。脳科学グローバル COE として最終回となる 7回目は、 「脳・つながる・科学」をテーマに開催された。 036 ゲストは、理化学研究所脳科学総合研究 層状の構造をもつ脳が、見事に順をおって 注目を集め始めている「社会脳」の気鋭の とも密接に関係づけられていることを、豊 センターの藤井直敬氏、新しい概念として 研究者だ。最終回として脳科学の話をきちん とやりたい、そして、震災から間もないこと から、人のつながりを意識した話題ができ ないか、そんな思いから依頼したゲストだ。 講演は、実験に用いられるサルについて、 サルほど高等な動物でしか研究できない題材 脳・つながる・科学−いま、社会の中で− 富なデータをもとに講演した。会場からは [ 開催日時 ] 2011.7.2 [ 土 ] 14:00 - 17:00 多数の質問が寄せられ、後半のディスカッ ションで は、社 会 脳 が 生 成 す る ル ー ル と 大震災後の社会との関係も焦点の一つと なった。 展示での新機軸は、、脳科学グローバル とは何かを考え抜かれた末に、社会性、他 COE で異分野融合特別研究奨励費を受給して のターゲットを定められたことを皮切りに、 だ。専門性の高い内容だが、10 数人の展示 の個体同士とつながる脳の働きについて研究 興味深い動画・画像をふんだんに用いなが ら、複数の人間の間に生じるルールの発生 の仕組みとその解明について、平易な語り 口で語られた。拠点リーダーの大隅典子氏 も「脳のデザインと構築プロセス」と題して、 第 7 回脳カフェ 杜の都で脳を語る 形成され、そのデザインが、発揮する機能 いる若手研究者による、研究ポスター展示 の前では、来場者と、密なやり取りが終了 直前まで行われ、熱心な小中学生の来場者 にポスターを差し上げた大学院生も。また、 演者の藤井氏と共同で仕事をされている メディカルイラストレーターの栗原樹奈氏 の作品も会場で展示されると共に、栗原氏 御自身による解説も行われた。 多 彩 な 企 画 で、多 く の 参 加 者 を 集 め、 [会 場 ] せんだいメディアテーク 1F オープンスクエア [ 参加人数 ] 約 300 名 [Program ] 13:00 開場 14:00 トークイベント開始 14:05 講演「つながる脳」 藤井直敬(理化学研究所脳科学総合研究センター適応知性研究チーム チームリーダー) 14:45 講演「脳のデザインと構築プロセス」 大隅典子(東北大学大学院医学系研究科 教授) 15:40 対談「脳・つながる・科学」 16:25 トークイベント閉会 17:00 閉場 [主 催 ] 東北大学脳科学グローバル COE、NPO 法人脳世紀推進会議 (※本企画は、世界脳週間 2011 の一環として開催されました。) [協 [後 賛 ] 財団法人しんゆう会 援 ] 東北大学サイエンスカフェ そこから多くのフィードバックを頂いて、 脳カフェは仙台で、大きなイベントに成長 してきた。脳科学グローバル COE は終了 す る が、成 長 し た こ の 場 を、今 後、ど の ようなことに結びつけていけるか、知恵を 絞っていきたい。 再生をめぐって ー生命科学と、デザインの立場から ー 大震災を越えて 大震災以来、東北の研究者ばかりによる首都圏での一般向けのイベ ントは、ほぼ初めてだっただろう。東北大学で最大の被害を受けた 工学研究科からゲストに迎えた本江正茂氏は、大地震直後から、情報・ 物資・ライフラインが途絶した中での仙台での生活、大学の状況など を、数々の写真を交えて克明に報告。激甚な津波被害と比べて、必ず しも表面化しない仙台での人々の状況について、日常にささった数々 の「棘」といった印象的な言葉などで構成し、同じ仙台で暮らして いた者が聴いても、うまく言葉にしてくれた、と感じさせた。大隅氏 の講演は、敢えて具体的な被害に触れず、生命が再生する様子、仕組 みを通じ、復興へのヒントを得ようとするもの。小さな構成単位それ ぞれが主体性をもって自ら環境を整えていくことの重要性が、本江氏 との対談とも併せて、浮かびあがった。日常生活の困難が去らない 中で、あの時期に状況を発信できた意義は大きく、Ustream 中継にも 多くの反響を頂いた。 再生をめぐってー生命科学と、デザインの立場から ー 大震災を越えて [ 開催日時 ] 2011.5.27 [ 金 ] 19:00 - 20:30 [会 場 ] 文部科学省情報ひろばラウンジ(旧庁舎1階) [ 参加人数 ] 約 40 名 [Program ] 19:00 開始 19:00 トークイベント開始 19:05「デザインの立場から−大震災を越えて」 本江正茂(東北大学大学院工学研究科 准教授) 19:25「生き物に学ぶ復興のカタチ」 大隅典子(東北大学大学院医学系研究科 教授) 19:45 対談とディスカッション イベントの様子は、東北大学大学院医学系研究科のウェブサイトから、録画でみることができる。 http://www.med.tohoku.ac.jp/mov/another/index.html [主 [協 20:30 終了 催 ] 日本学術会議、文部科学省、東北大学脳科学グローバル COE 力 ] 一般社団法人 サイエンス・メディア・センター 037 社会との接点 みること、えがくこと− 脳科学とアートとの対話 学会大会で開催地と共に何かできないか?、そんな思いと、脳科学グロー バル COE が模索してきた “ 芸術とのコラボレーション ” とが一つになって、 第 34 回日本神経科学大会の特別サテライトシンポジウムを横浜美術館、 ヨコハマトリエンナーレ 2011 の協力を得て共催した。世界的な美術家、 横尾忠則氏の目には現代の脳神経科学はどう映ったか―。 038 横浜みなとみらい地区で行われる大型の 学会は多いが、開催地の地元の方々にはほ とんど知られることもなく、いつの間にか 終わってしまっているだろう。第 34 回日本 神経科学大会の横浜開催に際し、何らかの 形で開催地の地元との交流をと、開催年に あたっていたヨコハマトリエンナーレとの タイアップを企画した。ヨコハマトリエン ナーレ 2011 ”Our Magic Hour” への代表的な 出品作家である横尾忠則氏の登壇を得て、 視覚系の研究で知られる大阪大学の藤田 一郎氏が講演を行った。藤田氏の講演は、 さまざまな動物が見る世界や、人間の注意 力と見ている世界との関係などを、豊富な 画像や動画をもとに示した魅力的なもの。 ア ン ケ ー ト の 記 述 に も、藤 田 氏 の 講 演 を 絶 賛 す る も の が 並 ん だ。後 半 の 対 談 で は ふんだんな動画や画像を 交えた藤田一郎氏の魅力的 な講演 大隅典子氏のモデレートのもと、横尾氏の 個性が前面に出る展開となり、生い立ちか ら、少年時代、創造における感性と理性の 役割など、多彩な話題ながら、根本は芸術 を生み出すものは何かという問いでつなが る 内 容 と な っ た。参 加 者 の 方 々 か ら も、 「理論的、感覚的…、相反する話が一緒に 聞け、楽しい時間を過ごす事が出来ました。」 「2つの世界からの対話を通じて、面白い 見方が出来ました。」等、何か考えはじめる きっかけになるようなイベントになったと いう感想が多く出た。来場者の大半は、ヨコ ハマトリエンナーレ等の告知を介して知った 方々。脳神経科学のイベントで、そもそも 告知がいきわたりづらい方々にいらして頂 対談は、横尾氏の世界観が 溢れる展開に。 けるコラボレーションになった。 みること、えがくこと−脳科学とアートとの対話 [ 開催日時 ] 2011.9.18 [ 日 ] 14:00 - 15:50 [会 場 ] 横浜美術館レクチャーホール [ 参加人数 ] 約 300 名 [Program ] 3者3様の語り口でのディ スカッション。 14:00 開会 挨拶 大隅典子(第 34 回日本神経科学大会長、 東北大学大学院医学系研究科 教授) 14:10 講演「脳が世界を見るー私が知らないうちにー」 藤田一郎(大阪大学大学院生命機能研究科 教授) 14:45 対談 横尾忠則x 藤田一郎 モデレーター / 大隅典子 15:45 対談終了 15:50 閉会 [主 [共 挨拶 逢坂恵理子(横浜美術館 館長) 催 ] 第 34 回日本神経科学大会、 東北大学脳科学グローバル COE 催 ] 横浜トリエンナーレ組織委員会、 横浜美術館 横浜美術館館長の逢坂恵理子 氏はトリエンナーレの総合 ディレクターも務める。終了 挨拶は、イベントを概観する まとめに。 039 社会との接点 第 34 回日本神経科学大会 こころの脳科学 市民公開講座 横浜だけでなく、仙台でも―。 拠点リーダーの大隅典子教授が大会長を務め、拠点メンバーの大半が実行委員会 に名を連ねる第 34 回日本神経科学大会が横浜で開かれるにあたり、開催地だけで なく、何とか仙台でもイベントを実施できないか、との思いから学会大会の市民 公開講座が開かれた。長谷川眞理子氏、池谷裕二氏という著名な研究者を学外から 迎え、4名の演者がそれぞれに、脳の進化の過程、記憶に関係する脳内物質と それに似た薬の歴史、脳の働きを鈍らせてしまうのによく使われている市販薬の こと、問題を解いている時の脳の働き、という人々の関心の高いテーマで多彩な 講演が行われた。参加者からも、「濃い内容で、話に引き込まれ、あっという間に 時間が過ぎました。それぞれの先生方の専門的な話を分かり易く聞くことができ、 講演内容とともに、プレゼンテーションの仕方についても感銘を受けました。」 といった感想も寄せられ、充実した内容で神経科学の進展の状況を、広く共有 できる会となった。 東北大学大学院医学系研究科 教授 虫明元氏 東京大学大学院薬学系研究科 准教授 東北大学大学院医学系研究科 教授 池谷裕二氏 谷内一彦氏 第 34 回日本神経科学大会 こころの脳科学 市民公開講座 [ 開催日時 ] 2011.9.10 [ 土 ] 13:30 - 17:00 [会 場 ] 仙台国際センター白橿 [対 象 ] 高校生・一般 [ 参加人数 ] 約 120 名 [P r o gr a m ] 13:30 開会 挨拶 大隅典子(第 34 回日本神経科学大会長・東北大学大学院医学系研究科 教授) 13:40 講演1「問題を解く脳の働き」虫明元(東北大学大学院医学系研究科 教授) 14:20 講演2「薬の歴史 −アセチルコリンと記憶をめぐって」池谷裕二(東京大学大学院薬学系研究科 准教授) 15:20 講演3「市販かぜ薬や鼻炎薬による “ 鈍脳 ”」谷内一彦(東北大学大学院医学系研究科 教授) 16:00 講演4「ヒトとはどんな動物か?−ヒトとチンパンジーの同じところと違うところ」長谷川眞理子(総合研究大学院大学 教授) 16:40 閉会 [主 催 ] 第 34 回日本神経科学大会 [後 援 ] 宮城県教育委員会 *本講座は、文部科学省科学研究費研究成果公開促進費の支援を受けています。 [共 040 催 ] 東北大学脳科学グローバル COE、東北大学包括的脳科学研究・教育推進センター 総合研究大学院大学 教授 長谷川眞理子氏 特別企画 プログラム 東日本大震災を越えて : 日本神経科学会から世界の仲間へのメッセージ 東 日 本 大 震 災 は、東 北 大 学 の 神 経 科学研究にも大きな爪痕を残したが、 その経験を、全国の研究仲間に発信 することは、被災地域にある我々の 大切な役割の一つと考えられる。第 34 回 日本神経科学大会の中で、拠点メンバー の福土審教授がオーガナイザーを務め、 シンポジウムが開催された。拠点で研究 する留学生 Ji Zhigan 氏と、東北大学 大学院医学系研究科の田代学准教授が 講演し、被災の状況と、その後の復旧 の過程について語った。災害はどこで でも起こり得ること、学会大会の場で、 東北の経験を全国の、そして海外から の参加者とも共有することの意義は 大きいと言えるだろう。 [ 開催日時 ] 2011.9.16 [ 金 ] 12:00 - 13:00 [会 場 ] パシフィコ横浜 B 会場(501) [Chairpersons ] 福土 審(東北大学大学院医学 系研究科 教授) [ 演者 ] 1. Experience of Young Neuroscientists in Sendai. Ji Zhigan (Department of Developmental Biology and Neuroscience, Tohoku University Graduate School of Life Sciences) 2. View of Disaster and Collaboration in Japan. Mehedi Masud, Manabu Tashiro (Division of Cyclotron Nuclear Medicine Cyclotron Radioisotope Center,Tohoku University) オーガナイザーを務めた拠点メンバーの福土審教授。 アカデミア展示会 日本神経科学大会でも恒例となった ア カ デ ミ ア 展 示 に、東 北 大 学 脳 科 学 グローバル COE も再び出展した。出展 内容は、DVD やパンフレット、パネル で拠点の活動内容を紹介すると共に、 拠点に所属している教員・若手研究者 らが、期間中、いつ、どこで発表を行 うかも明示した。展示には、大きな脳 のイラストレーションがアイキャッチ として用いられ、工夫した照明を用い た 5 年 間 の 活 動 紹 介 も あ り、多 く の 人々が足を止めていた。足を止める人 の中には、かつて拠点で大学院生活を 送 っ た OB/OG も 含 ま れ、そ の 場 で 小さな同窓会になることもあり、これ までの活動の蓄積を物語る光景だっ た。大震災で被災した研究室の様子を 記 し た 写 真 パ ネ ル も 併 せ て 展 示 し、 特異な経験を広く伝える役割も担う ことができた。 9 月 14 日より 3 日間にわたって開催されたアカデミア 展示には、連日多くの人が訪れた。 041 社会との接点 東北大学大学院医学系研究科と協力して、サイエンスイラストレーション関係の事業の開催に尽力してきた。研究を 社会へ還流させていくには、シンポジウムを開催したり、印刷物を配布したり、報道に掲載されたりする、という 面も重要だが、どのような文章で記述するか、どのようにグラフィックを使って表現するか、といったことも重要だ。 だが、特にビジュアル面は日本の研究界ではあまり重視されてこなかった。脳科学グローバル COE は、そこに 着目し、サイエンスの描画表現である、サイエンスイラストレーションについて、二度にわたってサマースクール の 開 催 に 協 力 し、ま た、医 学 部 構 内・青 葉 山・市 内 の イ ン キ ュ ベ ー シ ョ ン 施 設 で の 展 示・ト ー ク イ ベ ン ト の実施も推進してきた。 ■Science Illustration Summer School 2011 [ 開催日時 ] 2011.8.18 [ 木 ] - 20 [ 土 ] [会 [講 場 ] 東北大学医学部 5 号館 201 号室 師 ] David Rini (Art as Applied to Medicine, Johns Hopkins University)、 奈良島知行(Tane+1.LLC) [ 参加人数 ] 約 20 名 [主 [共 [後 [協 催 ] 東北大学大学院医学系研究科 催 ] Tane+1, LLC、Johns Hopkins University 援 ] 東北大学脳科学グローバル COE 力 ] アドビシステムズ株式会社 関連イベント:作品展示会「江戸と現代のメディカルイラストレーション」 [ 開催日時 ] 2011.8.19 [ 金 ] [会 場 ] 東北大学附属図書館展示室 [ 展示作品 ] 解体新書、蔵志、解体発蒙並附録、Johns Hopkins University 所属 のイラストレーション作品 [主 催 ] 東北大学大学院医学系研究科 [後 援 ] 東北大学脳科学グローバル COE, Toronto University [共 [協 催 ] Tane+1, LLC、Johns Hopkins University 力 ] 東北大学附属図書館 ■Science Illustration Summer School 2010 [ 開催日時 ] 2010.8.19 [ 木 ] - 21 [ 土 ] [会 [講 場 ] 東北大学医学部 5 号館 201 号室 師 ] David Mazierski (University of Toronto・BMC) 奈良島知行(Tane+1.LLC) [ 参加人数 ] 約 25 名 [主 [共 催 ] 東北大学大学院医学系研究科 催 ] Toronto University・Biomedical Communications、Johns Hopkins University・Art as applied to Medicine(展示)、Tane+1.LLC、仙台ビジュアル アート × サイエンス パートナーシップ [後 [協 援 ] 東北大学脳科学グローバルCOE 力 ] アドビシステムズ株式会社 関連イベント:交流会「Art Meets Science 」 [ 開催日時 ] 2010.8.20 [ 金 ] [会 場 ] 宮城県知事公館 *上記、詳細を記したイベント以外に、各年ともに 11 月に関連イベント・ 展示を開催している。 脳カフェ関連展示@仙台市民図書館 仙台市の科学系イベントでは屈指の動員を記録するようになった脳カフェは、会場として利用している せんだい メディアテーク内にある仙台市民図書館との協力を模索して実現してきた。脳カフェ開催の 1 週間程度前から 1 週間程度後まで、イベント会場(1F)と同じ建物の4Fの図書館に、脳科学関係の特設書架を設置するのだ。 脳カフェ側としては、訪れる方々が、より深く詳細な学びを求めた場合の情報提供となりえるし、また、事前の 書架設置は集客宣伝効果にもつながった。図書館側としても、書架の一隅かあるいは書庫内で眠っていた本たち を集めて関連づけることで、新規の借り出しなどにつながったという。 2010 年脳カフェの時期に設置された特別コーナー。ゲストの 関連書籍など、脳科学グローバル COE 側で毎回、50−100 冊の リストを更新して作成して、図書館側に協力を依頼してきた。 042 脳カフェ 杜の都で脳を語る 7 回 仙台を訪れた、世界各国の研究者が、このセミナーで講演 した。左ページをご覧頂ければわかる通り、海外の研究者 が大半の年もある。多くの若手研究者と共に、拠点メンバー や時に拠点外の教授陣なども参加し、ディスカッションの 機会となってきた。 4 世界脳週間行事 回 7 回を数えた脳カフェのうち、夏に開催した 4 回は、世界 脳週間行事として、脳の世紀推進会議の支援も得て開催 し て き た。「世 界 脳 週 間」と は、脳 科 学 の 科 学 と し て の 意義と社会にとっての重要性を一般に啓蒙することを目的 として、世界的な規模で行われるキャンペーンで 2000 年 から日本も参画している。 サイエンスカフェ 3 回 仙台開催と別に、東京・文部科学省で 2 度、そして、震災 特別開催として、仙台で 1 度。東京開催のものは少人数で 深い議論を行うと共に、伝統芸能の実演や Ustream 中継 など、新規の試みに挑戦した。 学会サテライトシンポジウム 7 回 日本神経科学大会の折には、一般公開でのサテライトシン ポジウムなどを開催してきた。研究の最先端の世界がどの ように進展しつつあるのか、脳科学の研究プログラムと して、各開催地で発信してきた。 社会への還流を標榜した脳科学グローバル 5 COE の社会向け活動は多様だ。個性と意味の シンポジウム イベントの数々に出演頂いたゲストの顔ぶれ 脳神経科学のプログラムとして、研究の進展を伝えるシン ある場づくりを目指して取り組んできたトーク は、作 家、現 代 美 術 家、編 集 者、能 役 者、 クリエイター、アナウンサー・・・と、多彩 回 ポジウムもたびたび開催してきた。東北大学包括的脳科学 研究・教育推進センターとの共催のものも多い。 を極めている。回を重ねるごとに、新しい層 の来場者を開拓してきた。イベント以外にも、 この Report に代表される印刷物は工夫を凝ら し、多方面から問い合わせを受けることも少 なくなかった。脳神経科学の世界的な拠点が あり、東北・仙台の地にあり、地元と密接な つながりのあるコミュニティを形成している、 と 多 く の 人 が 認 め る と こ ろ と な る よ う に、 アカデミア展示 3 回 日本神経科学大会の折には、グローバル COE プログラム として展示出展も行っている。主に、学会の場に訪れる 学部生・大学院生向けで、拠点の活動を伝えると共に、 学会期間中の拠点からの発表リストなども展示した。 このプログラムで得たものを次代へとつなげ ていきたい。 043 044 045 修了生たちは、脳科学グロー バ ル COE と い う プ ロ グ ラ ム の、 いわばプロダクト。近年の修了生には、 博士後期課程進学時には既にグローバル COE がスタートして、そして修了時もその 期間内という人もいる。2011 年 3 月に拠点 から送りだした彼らが、何を得て、今どんな 活躍をしているのか、電子メールでインタ ビューした。 046 −脳科学グローバル COE にはどのように参加されましたか? 博士後期課程 1 年次から学位取得まで RA という立場で、 脳カフェや若手フォーラムのコアメンバーとして企画・運営 などに参加させていただいたとともに特別研究奨励費、異分 野融合奨励費を受給し自身の研究を行わせていただきました。 また、支倉フェローシップの支援により、国際学会にて幾度 も発表や情報収集の場を与えていただきました。 −参加してよかったと思ったことは? 自身の専門分野以外の研究者や大学院生たちとのつながり、 研究以外の業界に進出していった学位取得者たちとのつな がりを築けたことは、これからの研究者人生において最も 有銘 預世布 貴重な体験だったと実感しています。私にとってグローバル Yosefu Arime 2007 年東北大学大学院医学系研究科博士後 期課程(精神・神経生物学分野 曽良一郎 教授)に進学し、同年から 4 年度にわたっ COE は「チャンスの塊」とでも言いましょうか非常にチャレ ンジする多くの場と人とつながるキッカケを与えてくれた バル COE の異分野融合奨励費を受けて開始した共同研究を、 所属を移した現在も継続しており、より一層研究を発展させて いくことに邁進することができる点が脳科学グローバル COE を巣立った現在でも役立っていることです。また、グローバル COE などによって築いた人脈で、実験の技術提供や情報交換 を現在も行わせていただいていることも新たなチャレンジを する上で非常に有益なものとなっています。 −これからの抱負を? 脳科学グローバル COE の支援から開始させていただいている 「統合失調症治療薬はどのようにして治療効果を発揮するの か?」という研究計画を発展させ、何としても実を結ばせる 努力を継続し、精神疾患研究に邁進する研究者たち、または その結果を心待ちにしている方々に貢献できるよう精進して いこうと思っております。 環境でした。 て RA。統合失調症や発達障害の基礎研究を 主なテーマとし、2011 年 3 月修了、医学博士。 2011 年 4 月、獨協医科大学医学部の助教に 就任し、研究・教育にあたっている。 −現在の研究活動等に役立っていることはありますか? 数ある役立っていることの中でも、とりわけ脳科学グロー −脳科学グローバル COE にはどのように参加されましたか? 博士後期課程の1年次から2年間、RA として支援してい ただきました。そのほかにも、支倉フェローシップによる 国際学会への参加や、特別研究奨励費の支給などで支援して いただきました。 後藤 純平 Junpei Goto 2009 年東北大学大学院生命科学研究科博士後期 課程に編入学(脳機能遺伝分野(山元大輔教授))。 1 年次より RA として脳科学グローバル COE に 2 年間参加。2010 年 4 月からは学術振興会特別 研究員(DC2)。その後、2011 年 3 月に博士号 を 取 得。4 月 よ り 国 内 製 薬 メ ー カ ー に 就 職。 GCOE 参加当時の研究テーマは、「求愛行動を司る 雄特異的神経回路の形態形成の分子基盤の解明」 られると思います。RA としての支援はもちろんですが、支倉 分野に触れることができた経験が生きていると感じます。 奨励費による研究費支援をうけることができたおかげで、 や働きを意識した活動というものが重要になります。その して研鑽することにより、自らの研究の幅を広げることが 人材の育成を掲げ、さまざまな支援が組み込まれたプログ が主体となったセミナー開催の充実が挙げられると思います。 自分の専門性を生かして活躍することができていると思って 会話をする際には、脳科学 GCOE においてさまざまな研究 フェローシップによる国際学会参加への支援や、特別研究 また企業では、大学での研究活動以上に、組織の中での役割 国際経験を多く積みながら、さらに、獲得した奨励費を活用 ような点において、産業界において即戦力として活躍できる できたと思います。次いで、若手フォーラム等の若手研究者 ラムが充実していた本 GCOE での活動のおかげで、就職後も 同年代の研究者との異分野交流はもとより、やってみたい います。 −脳科学グローバル COE にはどのように参加されましたか? 皆さんに還元する様々なイベントに関われた点が良かった として参加させていただきました。研究を進めるにあたり 同じように熱い雰囲気が印象的でした。 と思うことをある程度の裁量を与えて頂いて自由にできる いただきました。 役立っているといよりも、RA として存分に研究させていた など、ほとんど考えることはありませんでした。そういった とし、同年から 3 年度にわたって RA。2011 年 4 月から、北海道医療大学心理科学部の 助教として、研究・教育にあたっている。 現在は医療系の大学で、失語・高次脳機能障害学分野の 教員として働いています。学生に関する雑務など教員として 出会えたことです。私自身は患者さんにご協力いただく臨床 まで正直なところ分子レベルのことやヒト以外の脳のこと 進学し、進行性言語障害を主たる研究対象 −現在の研究活動等に役立っていることはありますか? の仕事が大半であり、正直、研究という意味ではグローバル 研究を中心に行っていたので、グローバル COE に参加する 期課程(高次機能障害学分野 森悦朗教授)に です。何度か参加した脳カフェは、学会とは違う、しかし −参加してよかったと思ったことは? まず何よりも『脳』に関する研究をしている多くの方々に 2008 年東北大学大学院医学系研究科博士後 現在、製薬メーカーの営業部門において働いています。 直に研究活動をすることはありませんが、製薬業界という まず一つに、充実した若手研究者への経済的支援が挙げ 支倉フェローシップを使わせてもらい国際学会に行かせて Nanayo Ogawa −現在の研究活動等に役立っていることはありますか? 特性上、医師の方々と医学・薬学をはじめとする専門的な 特別研究奨励費をいただいたり、また成果発表をするために 七世 感じました。 −参加してよかったと思ったことは? 博士課程入学時から就職するまでの3年間にわたり、RA 小川 雰囲気があり、そこから新たな研究が発展する可能性を 意味で若手フォーラムはいい刺激を与えてくれました。また 自身の専門外である難解なことも、勉強途中の大学院生同士 と、気軽に質問できたのもよかったと思います。 もうひとつは、外部に発信することの重要性を教えてい ただいたことです。支倉フェローシップのような学術的な COE 在籍の頃が懐かしいといった状況です。現在、何かが だいた3年間が、研究全ての土台になっていると感じて います。また、そこで知り合った方々に教えていただいた こと、その人脈は大きな財産です。 −これからの抱負を? 3年間も大変恵まれた環境を与えていただきました。ここ で得たことを教育や研究に活かせるよう、一歩一歩着実に 努力していきたいと思います。 発信に関する援助だけではなく、大学の研究成果を市民の 047 脳科学グローバル COE が発足した 2007 年、 その 10 月から、 ほぼ毎月開催されてきた若手フォーラムは、累計 40 回を 超えた。異なる研究室が共同で行う企画が生んだのは、 イベントでの交流だけに留まらない。 若手フォーラムはもともと、外部から研究者 テーブルディスカッションを導入したワークショップ が用いられるようになったのもここ数年の特徴。 ワークショップと、ポスターセッションを組み合わ せることもある。開催形式は柔軟だ。 企画から始めて、運営の一部始終を一通りこなすこと が求められてきた。 会の模様のほとんどは、自らの手で記録が残されて いる。 もっと多い。我々の拠点が、世界的な拠点と 主体に出発したが、毎年、新たな機能やスタイ して、東北のあらゆる研究者が “ 拠る ” ところ ルを模索しながら発展してきた。今年のタイトル となろうとしているごとく、若手の集まりも のラインナップを見ればわかるとおり、研究室 また、拡がりを持とうとしている。 間の手法紹介から、CVやラボノートの書き方、 海外学会参加報告など、非常に多彩だ。テーブ ルディスカッションを導入したワークショップ 形式のものも増えてきた。2011 年から始まった 特色で最も大きなものは、発足した脳科学若手 の会東北部会との協働だ。第 33 回以降の若手 フォーラムのほとんどが、脳科学若手の会東 北部会のセミナーとの共催事業となっている。 東北大学脳科学グローバル COE は、14 人の 拠点メンバーの研究室から構成されているが、 048 東北大学で脳神経科学を研究する研究室は、 を招聘してセミナーを行う、というスタイルを 若手フォーラム開催一覧(2011.1 - 2012.3) 日 程 演 タイトル 演者所属 者 2011.1.21 [ 金 ]-23 [ 日 ] 第 32 回若手フォーラム 「第1回東北大学脳科学国際シンポジウム」のプログラムの中で、若手研究 者による、ポスターセッションが行われた。 平成 22 年度異分野融合研究奨励費の報告会が 3 月中旬に予定されていたが 東日本大震災の影響で中止とした。 2011.5.27 [ 金 ] 第 33 回若手フォーラム 2011.6.24 [ 金 ] 第 34 回若手フォーラム 第 1 回脳科学若手の会東北部会 2011.7.22 [ 金 ] 第 35 回若手フォーラム 第 2 回脳科学若手の会東北部会 第 36 回若手フォーラム 2011.8.26 [ 金 ] 第 3 回脳科学若手の会東北部会 第 37 回若手フォーラム 2011.9.30 [ 金 ] 第 4 回脳科学若手の会東北部会 浅野豪文 生命科学研究科 八尾研究室 学振申請書の書き方のポイント−成功談 酒井誠一郎 生命科学研究科 八尾研究室 学振申請書の書き方のポイント−成功談 小川剛史 加齢医学研究所 川島研究室 初心者のための電気生理〜感覚情報処理を例に〜 長神風二 東北大学脳科学 GCOE 特任准教授 英文 CV(Curriculum Vitae:履歴書 ) を求められたら 勝山 裕 医学系研究科 大隅研究室 海鞘の脳、魚の脳、蛙の脳、鼠の脳、そしてヒトの脳 岩田潤一 医学系研究科 虫明研究室 サルを用いた高次脳機能研究 杉山 拓 医学系研究科 大隅研究室 子宮内電気穿孔法によるマウス胚への遺伝子導入法 榊原泰史 医学系研究科 曽良研究室 精神疾患・発達障害モデルマウスを用いた行動解析 酒井誠一郎 生命科学研究科 八尾研究室 オプトジェネティクスで照らし出す脳の働き 梅田桂子 生命科学研究科 八尾研究室 オプトジェネティクスを用いた研究事例紹介 〜光で逃避行動を引き起こす !! 林 敦子 医学系研究科 森 靖典 生命科学研究科 森研究室 福田研究室 研究室、研究手法の紹介 研究室、研究手法の紹介 佐藤佳亮 農学研究科 分子生物学分野 研究室、研究手法の紹介 塩谷克彦 東北大学 産学連携推進本部 ラボノートの作成・活用術と著作権 知的財産部長 特任教授 第 38 回若手フォーラム 2011.10.28 [ 金 ] 第 5 回脳科学若手の会東北部会 2011.11.25 [ 金 ] 第 39 回若手フォーラム 第 6 回脳科学若手の会東北部会 2011.12.21 [ 水 ] 第 40 回若手フォーラム 第 7 回脳科学若手の会東北部会 第 41 回若手フォーラム 2012.2.18 [ 土 ]-19 [ 日 ] 第 8 回脳科学若手の会東北部会 木村真吾 生命科学研究科 渡邉 工学研究科 航 山元研究室 石黒研究室 ショウジョウバエを用いた神経科学 生物の適応的運動機能の解明に向けた構成論的アプローチ 電気生理学を用いた高次運動野の機能解析 川口典彦 医学系研究科 大林典彦 生命科学研究科 吉崎嘉一 医学系研究科 大隅研究室 研究予算の取り方 吉川貴子 医学系研究科 大隅研究室 Society for Neuroscience(SfN) 報告会 笠原好之 医学系研究科 曽良研究室 Society for Neuroscience(SfN) 報告会 大原慎也 生命科学研究科 鹿野理子 医学系研究科 鳥羽岳太 生命科学研究科 Michael Miller MILLER TAKEMOTO & PARTNERS Science Communication Seminar 月浦 京都大学大学院 人間・環境学研究科 准教授 研究計画立案と研究デザイン 医学系研究科 教授 研究計画立案と研究デザイン 崇 大隅典子 虫明研究室 福田研究室 飯島研究室 福土研究室 山元研究室 研究予算の取り方 Society for Neuroscience(SfN) 報告会 わたしの海外留学経験 わたしの海外留学経験 東北脳科学ウィンタースクール 平成 23 年度異分野融合研究奨励費 2012.3.2 [ 金 ] 報告会 若手研究者在籍者数(2011.12 末現在) 特任准教授 助 教 助 手 COE フェロー リサーチアシスタント 合 計 医学系研究科 1 3 2 3 34 43 生命科学研究科 0 4 1 2 13 20 計 1 7 3 5 47 63 049 若手研究者の海外渡航、海外からの招聘を支援し続けてきた支倉フェローシップ。国内 学会でも英語化が進行する昨今だが、海外の学会に参加、あるいは研究室を訪ねて得られる 体験はまた質が違うもの、単純に国際感覚といったものに留まらず、違う視点との議論の あり方といった研究の本質を学ぶ機会だ。 訪問した研究室でのテーブルディスカッション。NIMH 訪問時の一コマ。 2011 年には、4年に一度開催される 国際脳研究機構会議(IBRO)の大会の 第 8 回目がイタリア・フィレンツェで 開かれた。脳科学グローバル COE から も若手研究者 10 名が参加している。 2011 年には、支倉フェローシップを利用して という状態は、グローバル COE のプログラム、 の海外渡航が 33 名にのぼった。また、同じ制度 そして、この支倉フェローシップという制度が を利用して来日した研究者も 3 名を数えた。 あるまでは、考えにくいことだった。そして、 渡航する多くは、国際学会への参加だが、中に この制度での渡航者には、申請の書類、そして は、半年に及ぶ滞在もある。5 年間の制度の 帰国後の報告の書類も、英語で書くことが義務 運用を経て、東北大学に根付いたことは何か 付けられ、特に報告書類の渡航レポートは、 問われれば、 「当たり前になった」ということだ。 グローバル COE の国際連携委員会から再三書 それは、海外の学会で毎年のように発表する き直しが要求されることもあるように、通り ことが国内の学会と同様になったことであり、 一遍のものでは許されない。単なる渡航補助 自分のポスターを前にして英語でディスカッ 資金ではなく、一連の教育としてデザインされ ションすることであり、実験の合間のディス 運営された制度を利用することを繰り返すこと カッションが英語で行われることが当たり前に で、若手研究者が当たり前として身につけて なったことである。大学院生にとって、国際 いくことの水準が上がっている。 学会で発表することが身近な出来事である、 伊達藩の藩主正宗の家臣であった支倉常長(幼名は六右衛門長経)は、江戸時代初頭の 1613 年、慶長遺欧使節団を率いて、サン・ファン・バウティ スタで太平洋を渡った。乗船人数は 180 余名。その後、1615 年にローマ教皇に謁見するという偉業を成し遂げた。東北大学脳科学グローバル COE では、この支倉常長の名前を冠し、国際的に活躍する人材を支援するためのフェローシップを創設した。 050 支倉フェローシップ [派 一覧 (2011.1 - 2012.3) 遣] 期 間 氏 派遣先所属機関 派遣先国名 名 研究課題 所 属 指導教員 2011.5.6 - 5.12 田中由佳里 アメリカ Digestive Disease Week 2011 脳腸相関における神経伝達の修飾 社会脳科学 福土 審 2011.5.6 - 5.12 相澤恵美子 アメリカ Digestive Disease Week 2011 Neural Substress of Decision Making in Irritable Bowel Syndrome 社会脳科学 福土 審 2011.5.9 - 5.13 加納剛史 中華人民共和国 2011IEEE International Conference on 生物ロコモーションに内在する自律分散制御則の構成論的理解 身体性認知脳科学 石黒章夫 Robotics and Automation 2011.5.21 - 5.26 鳥羽岳太 台湾 1st Asia-Pacific Drosophila Research Conference ショウジョウバエ性行動の神経及び分子基盤 ゲノム行動神経科学 山元大輔 2011.5.24 - 5.28 板橋 ドイツ 欧州脳卒中学会 多数例の画像解析でも失構音の責任病巣は中心前回下方である 社会脳科学 森 悦朗 2011.5.27 - 9.11 郭 アメリカ ハーバード大学 The high function of the Pax6 in the odor system. ゲノム行動神経科学 大隅典子 2011.6.19 - 6.27 佐々木一益 アメリカ 国際麻薬学会 オピオイド神経系とストレス疾患との関連性に関する薬理学、病理学、分子生物学的検索 社会脳科学 曽良一郎 2011.6.01 - 2012.3.14 横山早也佳 アメリカ マサチューセッツ大学ウースター校 ショウジョウバエの求愛行動中枢の解析 ゲノム行動神経科学 山元大輔 2011.7.13 - 7.20 横瀬 淳 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 活動依存的な海馬生後ニューロン新生の生存解析 身体性認知脳科学 八尾 寛 2011.7.13 - 7.20 谷本早希 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 チャネルロドプシンのイオン透過性に関与する分子の決定 身体性認知脳科学 八尾 寛 2011.7-13 - 7.20 酒井誠一郎 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 神経細胞および神経回路のパターン光刺激システム(MiLLS)の開発 身体性認知脳科学 八尾 寛 2011.7.13 - 7.20 江川 遼 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 ニワトリ胚毛様体神経節における杯状シナプスの形成 -Brainbow 法による解析 身体性認知脳科学 八尾 寛 2011.7.13 - 7.20 梅田桂子 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 改変型チャネルドロプシンを発現する遺伝子導入ゼブラフィッシュの神経機能解析 身体性認知脳科学 八尾 寛 2011.7.13 - 7.20 本城達也 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 オプトジェネティクスを用いた in vivo ラット海馬ニューロンの活動促進 身体性認知脳科学 八尾 寛 2011.7.13 - 7.20 大原慎也 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 標的ニューロンからの光学的神経活動計測を目的とした新規手法開発 身体性認知脳科学 飯島敏夫 2011.7.13 - 7.20 清水 章 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 前梨状皮質における特定濃度高感度ニューロンの分析とその分布に関する研究 身体性認知脳科学 飯島敏夫 2011.7.13 - 7.20 小山 佳 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 線条体ニューロンの報酬及び条件刺激に関連した活動に対する時間割引の影響 身体性認知脳科学 飯島敏夫 2011.7.13 - 7.20 石井宏憲 イタリア 第 8 回 IBRO 国際脳研究機構会議 島皮質前部と前頭眼窩野の不活性化がリスク選好性に与える影響の解析 身体性認知脳科学 飯島敏夫 2011.9.16 - 9.23 渡邉裕二 イギリス 第 6 回国際ニワトリ会議 視蓋の層形成過程での細胞移動の動態 ゲノム行動神経科学 仲村春和 2011.9.20 - 9.28 古波津 ポルトガル共和国 第 22 回ヨーロッパショウジョウバエ研究会議 ショウジョウバエ fru 遺伝子による脳神経系と行動との性決定機構に関する研究 ゲノム行動神経科学 山元大輔 2011.9.22 - 9.25 嶋田政史 大韓民国 アジア神経精神薬理学会 強制水泳試験で、 δオピオイド受容体作動薬 KNT-127 は、μオピオイド受容体欠損マウスにも、 社会脳科学 曽良一郎 亮 楠楠 創 ストレス耐性を与える。 2011.9.22 - 9.25 宮澤志保 アメリカ 第 2 回アジア神経精神薬理学会 Does neuropsychological performance predict social function in patients with schizophrenia? 社会脳科学 曽良一郎 2011.9.23 - 10.1 渡邊 アメリカ 2011IEEE/RSJ International Conference on 腕運動の自発的役割分担生成を可能とするクモヒトデ型ロボットの自律分散制御 身体性認知脳科学 石黒章夫 位相制御と筋緊張制御が可能なヘビ型ロボットの自律分散制御則 身体性認知脳科学 石黒章夫 ショウジョウバエ雌の性的受容性を制御する遺伝子 spinster の機能解析 ゲノム行動神経科学 山元大輔 航 Intelligent Robotics and Systems 2011.9.23 - 10.1 佐藤貴英 アメリカ 2011IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robotics and Systems 2011.10.3 - 10.9 櫻井 晃 アメリカ コールドスプリングハーバー研究所 神経生物学研究会 2011.11.11 - 11.18 笠原好之 アメリカ 北米神経科学会 ストレス制御系におけるオピオイドシステムの役割 社会脳科学 曽良一郎 2011.11.11 - 11.18 福井麻美 アメリカ 北米神経科学会 ドーパミントランスポーター欠損マウス前頭前野皮質におけるシナプス密度の減少 社会脳科学 曽良一郎 2011.11.11 - 11.18 内海 アメリカ 北米神経科学会 ドーパミントランスポーター欠損マウスへのニコチン投与による異常行動の改善 社会脳科学 曽良一郎 2011.11.11 - 11.18 久保有美子 アメリカ 北米神経科学会 ADHD 動物モデルとしてのドパミントランスポーター欠損マウスにおける週齢依存的 社会脳科学 曽良一郎 社会脳科学 曽良一郎 修 な薬剤反応性 2011.11.11 - 11.18 森屋由紀 アメリカ 北米神経科学会 5-HT1B 受容体シグナル伝達系の役割を解明するため、METH 投与時の 5-HT1B 受容体 欠損マウスにおけるモノアミン放出を脳内微小透析法を用いて解析 2011.11.11 - 11.18 山西恵美子 アメリカ 北米神経科学会 生後マウス前脳における頭部神経堤由来細胞のニューロンおよびグリア細胞への寄与 ゲノム行動神経科学 大隅典子 2011.11.11 - 11.18 吉川貴子 アメリカ 北米神経科学会 終脳発生過程における Pax6 下流遺伝子 Dmrta1 の機能解析 ゲノム行動神経科学 大隅典子 2011.11.11 - 11.18 大原慎也 アメリカ 北米神経科学会 狂犬病ウィルスと膜電位感受性プロープを用いた光学的神経活動計測 身体性認知脳科学 飯島敏夫 2012.3.6 - 3.13 佐藤耕世 アメリカ 53rd Annual Drosophila Research Conference ショウジョウバエ fru および lola 遺伝子による脳神経系と行動の性決定機構 ゲノム行動神経科学 山元大輔 [招 聘] 期 間 氏 2011.7.2 - 9.27 SOLLER Matthias 2011.9.4 - 9.17 2011.9.5 - 9.19 名 招聘先所属機関・指導教員 研究課題 所 属 ゲノム行動神経科学 山元大輔 ショウジョウバエ性行動の神経及び分子基盤 バーミンガム大学(イギリス) VAN OUDENHOVE Lukas 社会脳科学 福土 慢性病痛障害における共通脳内パイオマーカーの探索 ルーベンカソリック大学(ベルギー) MONTEFUSCO PEREIRA Carlos Victor ゲノム行動神経科学 大隅典子 Screening of important biolojgical activity of Amazonian plants Federal University of Amazons(ブラジル) 審 支倉フェローシップを受けて訪問する国・地域は、世界中に広がっている。 左は、台湾の学会に参加した際に撮られた写真。 051 東北大学脳科学グローバル COE は、教育を主体としたプログラムとして、人材育成に 力を入れてきた。各種プログラムが果たして役割について、まとめて振り返ってみる。 支倉フェローシップと拠点間国際交流 プログラム発足と同時にスタートした支倉フェローシップは、拠点で研究する大学院生・フェロー達に、海外での学会発表や海外との研究交流を当たり前のものにした。 世界地図上で、この制度を利用して交流があった国を塗ってみると実にヨーロッパの西側半分と、北米、そして東アジアを塗りつぶすことがわかる。 また、拠点を挙げて、渡航してシンポジウムやワークショップを行うなどした都市も、各国に散らばっている。 【派遣国 【支倉フェローシップ渡航先】 2007 11 人派遣 2 人招聘 2008 33 人派遣 7 人招聘 2009 22 人派遣 7 人招聘 2010 27 人派遣 1 人招聘 2011 33 人派遣 3 人招聘 合計 126 人 20 人 14 カ国】 アメリカ合衆国、オランダ、イタリア、イギリス、 フランス、ドイツ、スイス、スペイン、カナダ、 韓国、中国、ポーランド、台湾、ポルトガル 【招聘元 10 カ国】 インド、ノルウェー、フランス、アメリカ、中国、 イギリス、スウェーデン、台湾、ベルギー、ブラジル 支倉フェローシップによる渡航先・招聘元の国々 拠点間国際交流で、イベント等を開催した場所 異分野融合特別研究奨励費の 3 年間 異分野融合特別研究奨励費の創設は、拠点内部における共同研究を加速させ、拠点をより まとまりのある、一体感のあるものにすることにも貢献した。拠点を構成する3つのグループの 異分野融合特別研究奨励費採択の内訳(全 25 件、3 年間) 複数グループと拠点外に またがるもの 16% 各グループ内 24% グループ内での研究、グループをまたいだ研究、そして、東北大の他研究室、他大学との共同 研究など、さまざまな共同研究につながっている。 本研究奨励費の結果、さまざまな連携が生まれた。グループ内での連携においても、新しい 連携は生まれている。例えば、H23 年度採択の中に「海馬生体申請ニューロンが形成する神経 回路の構造・機能解析」という課題があり、身体グループの飯島研と八尾研の連携によるものだが、 この両研究室の共著の研究成果はこれまでなかった。この制度が後押ししたものと言えるだろう。 また、この制度を受けて、他研究科に連携を求めてプレゼンに行き、共同研究に結びつけた例も ある。 052 他機関等との連携 32% グループ間 28% *ゲノム行動神経科学、身体性認知脳科学、社会脳科学、それぞれのグループ内に連携の 相手がいる場合を各グループ内、他のグループにまたがる場合をグループ間としている。 若手フォーラムから脳科学若手の会 東北部会へ ■EVENTS 若手フォーラムは、5年間で 40 回以上の開催を数えた。当初、 持ち回りとした幹事研究室が招きたいゲストを定めて、その講演 をお願いする、という形から始めたが、回を重ねるごとに、ゲスト の選定を脳科学グローバル COE 全体の興味に沿って行うことの 難しさや、単にレクチャーを聴く以上に連携を深めるための方策 の必要性が指摘されるようになった。若手の幹事が集まって話し 開催年 開催数 開催形態 2007 3回 外部講師セミナー 2008 8回 外部講師セミナー 合いを重ねる中で、異分野融合特別研究奨励費の提案がなされ、 また、その創設に合わせて、研究室間のノウハウの共有の必要性 脳科学若手の会 各研究室研究手法紹介 などが認識されるようになった。そうして、フォーラム自体も、 各自のポスター発表を取り入れたり、海外の関係学会に出席しての報告会を行ったり、研究手法に 2009 10 回 ついてのプレゼンテーション、研究キャリアを積むための具体的なセミナーなども行われるように 外部講師セミナー 拠点若手研究者セミナー 海外学会参加報告会 自在に形を変えて行った。 各研究室研究手法紹介 東北大脳科学グローバル COE での連携を広げた若手研究者たちは、東北大で、脳科学グローバル COE に参加していない他の脳神経科学研究室の構成メンバーとも交流を広げ、また、脳科学グローバル 拠点若手研究者セミナー 拠点国際シンポでのポスターセッション ロゴ 2010 10 回 COE が 2012 年春で事業終了となることも睨み、関東・関西・北海道等で生まれつつあった脳科学若手 外部講師セミナー 拠点若手研究者セミナー 海外学会参加報告会 の会の集まりと連携して、脳科学若手の会東北部会を立ち上げた。2011 年 6 月以降の若手フォーラム キャリアパスセミナー は脳科学若手の会東北部会の定例会と共催の形となっている。 グループワークショップ 研究論文発表の事例紹介 異分野融合特別研究奨励費報告会 2011 9回 拠点若手研究者セミナー 拠点国際シンポでのポスターセッション 各研究室研究手法紹介 海外学会参加報告会 キャリアパスセミナー 研究費申請セミナー 海外留学紹介 2012 脳科学若手の会 脳科学若手の会 東北部会との共催で開かれた、第 36 回若手フォーラム 東北部会の主要メンバー 2回 合宿形式のセミナー 異分野融合特別研究奨励費報告会 各方面から注目される若手の活躍 拠点に所属する若手研究者の活躍は、各方面から、表彰を受けている。 発表を行った国際・国内学会大会での奨励賞やトラベルグラントをはじめ、大学の総長賞や研究科での優秀賞、また、学会そのものからの奨励賞などもある。 ■2011 年 脳科学グローバル COE 拠点研究室若手の主な受賞 01. 武田光一 (石黒研究室) 日本ロボット学会第 26 回研究奨励賞 03. 長澤昂 (石黒研究室) 計測自動制御学会東北支部優秀発表奨励賞(第 269 回東北支部研究集会) 02. 04. 05. 06. 07. 08. 09. 佐藤貴英 小林穂高 田村可南子 酒寄信幸 相澤祐一 田中由佳里 庄司知隆 10. 遠藤由香 12. 小林穂高 11. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 温 磊 中島敏 伊藤文人 横井香代子 嶋田政史 宮澤志保 田中由佳里 西山修平 20. 鈴木直輝 22. 菊池昭夫 21. 馬場徹 (石黒研究室) (福田研究室) (福田研究室) (大隅研究室) (福土研究室) (福土研究室) (福土研究室) (福土研究室) (八尾研究室) (福田研究室) (虫明研究室) 計測自動制御学会 SI 部門賞若手奨励賞 東北大学大学院生命科学研究科・生命科学会会長賞 東北大学大学院生命科学研究科・生命科学会会長賞 辛酉優秀学生賞 Tohoku Neuroscience Young Scientist Poster Presentation Prize 第 2 回 Japan Gut Club 特別奨励賞 第 4 回 Japan-Functional Dyspepsia Research Society 研究会 優秀賞 第 16 回日本心療内科学会総会 優秀ポスター賞 東北大学藤野先生記念奨励賞 Tohoku Neuroscience Young Scientist Poster Presentation Prize Tohoku Neuroscience Young Scientist Poster Presentation Prize (森研究室) 第 13 回日本ヒト脳機能マッピング学会奨励賞 (曽良研究室) AsCNP JSNP Excellent Presentation Award (森研究室) (曽良研究室) (福土研究室) (青木研究室) (青木研究室) (青木研究室) (青木研究室) 第 16 回日本神経精神医学会優秀演題賞 AsCNP Young Investigator Fellowship Award AGA Morti L. and Kamla Rustgi International Travel Award 第 4 回 PACTRIMS Young Investigator Award 平成 22 年度東北大学病院治験実施優良者 第 5 回 MDSJ 優秀発表賞 平成 23 年度東北医学会奨学賞 ■2007 年から 2012 年の脳科学グローバル COE 関係の若手の表彰 学内 23 件 学外 60 件(うち海外 12 件) 合計 83 件 AGA-Moti L. & Kamla Rustgi International Travel Awards 田中由香里さん(RA、医学系研究科、福土研究室)は、Digestive Disesase Week (DDW) 2011 という消化器関連で最大の世界規模の学会の発表者の 中で、アメリカ以外の若手研究者に与えられる賞を受けた。 053 a b 2011 年は、東日本大震災が襲った 年であり、行事スケジュールにも 大きく影響した。大学本部主催の 大震災をテーマとしたサイエンス カフェ特別開催に福土審教授が 出演するなどの協力をし、文部 d 科学省サイエンスカフェでも主題 は震災だ。 一方で、3 月半ばから 5 月までに 予定されていたほとんどの行事は キャンセルされ、毎夏行われて き た リ ト リ ー ト も 中 止 さ れ た。 しかしながら、横浜での日本神経 科学大会の関連行事など、年度の 後半には活発な活動を取り戻し、 多くの発信を行うことができた。 e 054 f c 2011 21[金] シンポジウム「脳科学と芸術との対話」 [会場]仙台市民会館小ホール ( 写真 a ) [演者]Semir Zeki(ロンドン大学教授・神経科学者)、宮島達男(東北芸術工科大学副学長・現代美術家)、大隅典子(東北大学医学研究科 教授 ) [主催]東北大学脳科学グローバル COE [共催]仙台クリエイティブ・クラスター・コンソーシアム [後援]仙台市 [協力]有限会社オガタ [協賛]仙台印刷工業団地協同組合インキュベーションマネジメント事業 21[金]- 23[日] 東北大学脳科学国際シンポジウム 2011 ( 写真 b, c ) [会場]生命科学プロジェクト研究棟講義室ほか [主催]東北大学包括的脳科学研究・教育推進センター [共催]東北大学大学院生命科学研究科、東北大学脳科学グローバル COE、ユニバー シティー・カレッジ・ロンドン(UCL)、駐日英国大使館文科省新学術領域「包括型脳科学研究推進支援ネットワーク」 g 26[水] 東北大学イメージングセミナー [会場]東北大学医学部 5 号館 2 階 201 号室 [演者]池谷裕二(東京大学大学院薬学系研究科 准教授) 8[火] テクニカルセミナー「 超小型アナライザーを用いたフローサイトメトリー解析」 [会場]東北大学 医学部 5号館 2階 201 号室 [演者]高橋直生(トミーデジタルバイオロジー株式会社アライアンストプロダクト) 10[木]- 11[金] 英語ライティングセミナー ( 写真 d ) [会場]東北大学 医学部 1 号館 2階 セミナー室 [演者]Douglas Sipp(理化学研究所発生再生総合研究センター 科学政策・倫理研究ユニットリーダー広報国際化室長) 26[木] 東北大学サイエンスカフェ+リベラルアーツサロン・スペシャル 〜 東日本大震災 〜 東北大学研究者からの報告 〜(第2回) ( 写真 e ) [会場]河北新報社1階ホール [演者]今村文彦(東北大学大学院工学研究科 教授) 、石井慶造(東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター 教授) 、福土 審(東北大学 大学院医学系研究科 教授) h 27[金] 文部科学省サイエンスカフェ [会場]文部科学省情報ひろば 再生をめぐって - 生命科学と、デザインの立場から - 大震災を越えて ( 写真 f ) [演者]本江正茂(東北大学大学院工学研究科 准教授)、大隅典子(東北大学医学研究科 教授 ) [主催]日本学術会議科学力増進委員会、東北大学脳科学グローバル COE、文部科学省 [協力]一般社団法人サイエンス・メディア・センター 2[土] 第 7 回脳カフェ 杜の都で脳を語る「脳・つながる・科学−いま、社会の中で−」 ( 写真 g, h ) [会場]せんだいメディアテーク 1 階 オープンスクエア [演者]藤井直敬(理化学研究所脳科学総合研究センター適応知性研究チーム チームリーダー)、 大隅典子(東北大学医学研究科 教授 ) 18[木]- 20[土] Science Illustration Summer School in Sendai 2011 [会場]東北大学医学部5号館2階 201 号室 [講師]David Rini (Art as Applied to Medicine, Johns Hopkins University), ( 写真 i, j ) 奈良島知行 (Tane + 1) [主催]東北大学大学院医学系研究科 [共催]Tane+1, LLC、Johns Hopkins University [後援]東北大学脳科学グローバル COE 19[金] Science Illustration Summer School 2011 特別展示「江戸時代と現代のメディカルイラストレーション」 [会場]東北大学附属図書館1階 i 展示室 [ 主催]東北大学大学院医学系研究科 [ 共催]Tane+1, LLC、Johns Hopkins University [ 後援]東北大学脳科学グローバル COE、Toronto University [ 協力]東北大学附属図書館 10[土] 第 34 回日本神経科学大会「こころの脳科学」市民公開講座 ( 写真 k ) [会場]仙台国際センター白橿 [挨拶]大隅典子(第 34 回日本神経科学大会長・東北大学大学院医学系研究科 教授) [演者]虫明元(東北大学大学院医学系研究科 教授)、池谷裕二(東京大学大学院薬学系研究科 准教授)、谷内一彦(東北大学大学院医学系研 究科 教授)、長谷川眞理子(総合研究大学院大学 教授) [主催]第 34 回日本神経科学大会 [共催]東北大学脳科学グローバル COE、東北大学包括的脳科学研究・教育推進センター [後援]宮城県教育委員会 18[日] シンポジウム「みること、えがくこと―脳科学とアートとの対話」 ( 写真 l ) [会場]横浜美術館レクチャーホール [演者]藤田一郎(大阪大学大学院生命機能研究科 教授) 、横尾忠則(美術家) 、大隅典子(第 34 回日本神経科学大会長・東北大学大学院医学系 研究科 教授) [閉会挨拶]逢坂恵理子(横浜美術館館長、ヨコハマトリエンナーレ 2011 総合ディレクター) [主催]第 34 回日本神経科学大会、東北大学脳科学グローバル COE [共催]横浜トリエンナーレ組織委員会、横浜美術館 23[金]- 25[日] 第 4 回オープンラボ・第 1 回オプトジェネティクス講習会 j [会場]東北大学片平キャンパス 生命科学プロジェクト総合研究棟 若手研究者のためのオプトジェネティクス入門 23[水]- 25[金] カガクをエガく―サイエンスイラストレーション作品展 2011 [会場]東北大学工学部生協 book cafe “BOOOK” [主催]東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター、仙台ビジュアルアートxサイエンス パートナーシップ[共催]東北大学生協 [後援]Tane + 1、John's Hopkins University、Toronto University、東北大学大学院医学系研究科、東北大学脳科学グローバル COE、東北大学医工学 グローバル COE、東北大学分子イメージング推進室 10[土] 日本学術会議主催「脳と意識」「神経科学」「脳とこころ」分科会合同シンポジウム「脳と睡眠」 [会場]日本学術会議講堂 [総合司会]樋口輝彦(国立精神・神経医療研究センター 理事長)[開会挨拶・司会]大隅典子(東北大学大学院医学系研究科 教授) [閉会挨拶・司会]苧阪直行(京都大学大学院文学研究科 教授)[演者]櫻井武(金沢大学大学院医学系研究科 教授) 、上田泰己(理化学研究所発生 ・再生科学総合研究センター チームリーダー) 、本間さと(北海道大学大学院医学研究科 教授) 、立花直子(関西電力病院 神経内科・睡眠関連疾患 センター長) 、三島和夫(国立精神・神経医療研究センター部長) 、井上雄一(東京医科大学 睡眠学講座、公益財団法人神経研究所附属睡眠学センター) [主催]日本学術会議3分科会( 「神経科学」 ・ 「脳とこころ」 ・ 「脳と意識」各分科会)[共催]東北大学グローバル COE、日本ワーキングメモリー学会 [後援]財団法人 精神・神経科学振興財団 k 2012 8[水 ] 特別講義 "Introduction to Neurobehavioural Genetics", "The interplay between sleep and circadian rhythms", "Behavioural epigenetics" 第 1 セミナー室 [会場]東北大学医学部 1 号館 2 階 [演者]Valter Tucci(Italian Institute of Technology (IIT)) [主催]東北大学脳科学グローバル COE 9[木]-10[金] テクニカルセミナー [会場]東北大学医学部 5 号館 2 階 201 号室 [主催]カールツァイス社[後援]東北大学脳科学グローバル COE ※GCOE セミナー、倫理教育、若手フォーラムについては、下記ページに詳細を記載。 l (GCOE セミナー、倫理教育:P30、若手フォーラム:P49) 055 2007-2012 5年間とは、博士課程の大学院生 にとっては進学してから修了する までをカバーして多少余りがでる ほどの期間であり、博士研究員に とっては、一つの場所での平均的な 2007 在職期間を上回るものだ。2007 年 から始まった拠点の期間中には、 脳神経科学を社会へ還流する教育研究拠点(東北大学脳科学グロー バル COE)、始まる。事務局を星陵と片平に開設。キックオフシンポ ジウムを仙台と東京で開催し、支倉フェローシップ制度、特別研究 さまざまな出来事があり、多くの 人々が集い、また、巣立って行った。 主な出来事と事実で振り返る。 奨励費制度、若手フォーラム、脳カフェが始まった。 ■グローバル COE フェ ロー・7 名 ■リサーチアシスタント・ 55 名 2008 最初の修了生 15 名を輩出した。国際シンポジウムを蔵王で開催、拠点関係者が多数 海外渡航してのワークショップを上海で開催した。インターネット講義「神経科学 基礎」が開講、拠点紹介 DVD が完成。初の外部評価を受け、サマーリトリート、キャ リアパスセミナー、オープンラボが始まった。 ■グローバル COE フェロー ・22 名 ■リサーチアシスタント・48 名 2009 独立行政法人日本学術振興会に設けられたグローバル COE プログラム委員会による 中間評価で総合 A 評価を受けた。内閣府行政刷新会議による事業仕分けにより次年度 からの予算縮減措置を受けた。異分野融合特別研究奨励費制度が始まった。 ■グローバル COE フェロー・20 名 ■リサーチアシスタント・46 名 056 2012 最後の修了生 13 名を輩出して、プログラムを終了する。研究科・研究所の壁をまたぎ 東北大学の脳神経科学研究者が結集する仕組みは、東北大学包括的脳科学研究・教育 推進センターに継承される。若手フォーラムとしてスタートした脳神経科学を志す若手 研究者の集まりは、脳科学若手の会東北部会に範囲や対象を拡大して引き継がれる。 「神経科学基礎」など開講されたインターネット講義は今後も開講される。 この教育研究プログラムに籍を置いた若手研究者は、今、世界中で活躍している。 2011 各国からゲストスピーカーを迎えて、第 1 回東北大学脳科学国際シンポジウムが開かれた。 東日本大震災により、甚大な被害を受けた。拠点リーダー大隅典子教授が大会長を務め、 拠点メンバーのほとんどが実行委員に名を連ねる第 34 回日本神経科学大会が開催された。 ■グローバル COE フェロー・16 名 ■リサーチアシスタント・48 名 2010 東北大学包括的脳科学研究・教育推進センターが設立された。拠点メンバー糸山泰人教授の 国立精神・神経医療センター病院長就任を受け、青木正志教授を新メンバーに迎えた。2 度目 の海外渡航型ワークショップが台湾で開かれ、若手フォーラムは開催方式を一新した。 ■グローバル COE フェロー・22 名 ■リサーチアシスタント・46 名 057 氏名 媒体名 タイトル 大隅典子 科学新聞・5 面 パシフィコ横浜で 9 月 14 日から 山元大輔 河北新報朝刊・28 面 ショウジョウバエ 日本経済新聞朝刊・38 面 ハエ求愛の仕組み解明 毎日新聞朝刊・19 面 ハエ:「求愛行動」遺伝子、メカニズム解明−−東北大大学院・山元教授ら 2011.2.10 [ 木 ] 朝日新聞朝刊・33 面 ハエの求愛、仕組みを解明 2011.2.22 [ 火 ] 朝日小学生新聞・1 面 求愛中のハエの頭の中は… 2011.2.24 [ 木 ] 読売新聞朝刊・13 面 秋の読書週間特集 2011.10.27 [ 木 ] 福田光則 日経産業新聞朝刊・11 面 肌や髪が白くなる仕組みの一端解明 筒井健一郎 朝日新聞朝刊・30 面 学習の動機と成績の関係は?仙台市教委、7万人調査/宮城県 2011.11.21 [ 月 ] 森 河北新報朝刊・10 面 ある日を境に 2011.2.23 [ 水 ] 河北新報朝刊 プリズム⑧〜⑫ 河北新報朝刊・20 面 震災ストレスに注意 悦朗 福土 審 掲載日 第 34 回日本神経科学大会 「心」解明めざし研究活発 雄の求愛行動 タッチがスイッチ 2011.9.9 [ 金 ] 2011.2.10 [ 木 ] 2011.2.10 [ 木 ] 家畜の繁殖にも応用期待 恋する読書 2011.12.15 [ 木 ] 東北大 高次脳機能障害を歩む 2011.1.12 [ 水 ] - 2011.2.9 [ 水 ] 2011.5.27 [ 金 ] 河北新報朝刊・22 面 「サイエンスカフェ」「リベラルアーツ」統合企画 朝日新聞土曜版週末 be・e05 (元気のひけつ)六つの言葉をイメージ 東北大・東日本大震災報告 独りでリラックスできる自律訓練法 2011.6.29 [ 水 ] 2011.9.10 [ 土 ] 朝日新聞朝刊・5 面 描けぬ被災地医療 朝日新聞愛媛全県・29 面 日本 ALS 協会県支部が経腸栄養の提供呼びかけ 2011.4.13 [ 水 ] 朝日新聞夕刊・10 面 難病 ALS 新薬 2011.6.22 [ 水 ] 河北新報朝刊・3 面 東北大学臨床試験を来月開始 2011.7.9 [ 土 ] 日本経済新聞朝刊・30 面 ALS 新薬 治験へ 2011.7.9 [ 土 ] 毎日新聞朝刊・26 面 ALS 新薬 治験へ 2011.7.12 [ 火 ] 日経サイエンス・P20-21 神経細胞死は防げるか 2011.10 月号 長神風二 宮古新報・1 面 被災地の 2 紙を図書館に配置、避難住民に役立てて 2011.4.8 [ 金 ] ( 事務局 ) 宮古毎日新聞・11 面 被災地の新聞、図書館で閲覧へ / 仙台市民が提供 2011.4.8 [ 金 ] 沖縄タイムス・22 面 避難者用に地元紙購読 2011.4.9 [ 土 ] 宮古毎日新聞・11 面 被災地の新聞、図書館へ 2011.4.8 [ 金 ] 琉球新報・20 面 被災地の新聞提供 2011.4.9 [ 土 ] 河北新報夕刊・3 面 地元紙取って情報面を支援 2011.4.21 [ 木 ] 新聞協会報・1 面 週刊メモ 2011.5.17 [ 火 ] 神奈川新聞・6 面 脳科学さかなに一献どうですか、潜入「夜のサイエンスカフェ」/ 横浜 2011.9.26 [ 月 ] 氏名 放送局 番組名 放映日 山元大輔 NHK 教育テレビ NHK 高校講座 福田光則 宮城テレビ放送 ミヤギテレビストレイトニュース 2011.12.15 [ 木 ] 11:30- 石黒章夫 NHK 教育テレビ 大!天才テレビくん 2011.10.26 [ 水 ] 18:10-18:54 森 NHK 総合テレビ ためしてガッテン 2012.2.22 [ 水 ] 20:00 - NHK 総合テレビ ためしてガッテン「腸の不調を退治せよ!しつこい下痢の真犯人」 2011.12.14 [ 水 ] 20:00 - NHK 放送 NHK ニュース 2011.3.1 [ 火 ] NHK 放送 NHK ニュース「筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対する HGF( 肝細胞増殖因子 ) による第 I 相臨床試験の開始について」 2011.7.11 [ 月 ] 日本テレビ 世界一受けたい授業「SF の世界が現実に!?不思議で便利な未来科学ニュース」 2011.4.9 [ 土 ] 放送局 番組名 放送日 文化放送 くにまるジャパン 2011.2.10 [ 木 ] TBS ラジオ 森本毅郎スタンバイ 2011.2.15 [ 火 ] 青木正志 悦朗 福土 審 青木正志 長神風二 東日本大震災6カ月特集 健康・医療 東北大が治験へ 生物「動物の行動を探る(1)〜遺伝子によって作られる行動〜」 2011.9.7 [ 水 ] 2011.11.4 [ 金 ] 2:40pm - 3:00pm (事務局) 氏名 山元 058 大輔 イベント名 第 7 回脳カフェ 杜の都で脳を語る 脳・つながる・科学−いま、社会の中で− 2011.7.2 [ 土 ] 第 34 回日本神経科学大会 こころの脳科学 市民公開講座 2011.9.10 [ 土 ] 第 34 回日本神経科学大会 みること、えがくこと―脳科学とアートとの対話 媒体社名・媒体名 掲載日 河北新報折込情報紙「河北 Weekly」 2011.6.9 [ 木 ] 朝日新聞新報折込情報紙「朝日 Will」 2011.6.28 号 朝日新聞朝刊・28 面 2011.6.29 [ 水 ] ( 株 ) プレスアート出版・情報誌「S-style」 2011.7 月号 河北新報折込情報紙「河北 Weekly」 2011.8.25 [ 木 ] 河北新報朝刊広告・25 面 2011.9.3 [ 土 ] BERRY マガジン横浜版・情報誌「BERRY マガジン」 2011.9.3 号 ( 株 ) 講談社発行「Rikejo リケジョ」 2011.11 月号 2011.9.18 [ 日 ] 第 34 回日本神経科学大会 2011.9.14 [ 水 ] -17 [ 土 ] 059 東北大学脳科学グローバル COE の活動は、様々なメディアに報じられ刻まれてきた。社会への還流を謳う拠点として、 力を入れた結果である。拠点からの顕著な研究成果については、たびたび、プレスリリースが発出されると共に記者 説明会も積極的に開催してきた。また、テレビ取材や、書籍や記事などの執筆依頼にも柔軟に応じ、社会との多様な 接点の形成に努めてきた。 [ 合計 202 件 ] 科学関係の進歩を伝えるメディアの中でも、新聞の影響力は今も大きい。新聞記事をもとに、研究成果が検索され、研究者への問い 合わせのきっかけになることも少なくない。 報道記事 全体の半分強を占めるのが報道記事だ。新規の研究成果が発表された時などに、ニュース記事として取り上げられる。脳科学グローバル COE 発では、大隅教授の神経新生に関する記事や、青木教授の遠位型ミオパチーの治験に関する記事などが 1 面を飾ったことがある。新聞 の報道記事では河北新報に掲載されるものが多いが、全国紙の全国版に掲載されるものもある。山元教授の一連の成果は、繰り返し全国紙 の科学面に掲載されている。特集・執筆記事では、福土教授や山元教授が河北新報で中長期の連載を担当した。 告知記事 特集・執筆記事 7% 41% 報道記事 52% 宮城外地方紙 9% 通信社配信 5% 河北新報 30% 専門紙 16% 全国紙全国版 21% 060 全国紙地方版 21% [ 合計 23 件 ] *数字は記録のある 2008 年 - 2011 年 テレビの影響力は大きい。たとえ視聴率1%であって、全国放送であれば、100 万人内外の方の目に触れた可能性がある。脳科学の 基礎研究の成果がテレビ取り上げられることは少ないが、脳 GCOE の活動はいくつも取り上げられている。 やはり最も多く取り上げられるケースは、宮城県などを中心とした地方ニュースだ。報じられたのは基礎研究の成果が中心だが、 民報でも地元研究機関の成果としてたびたび取り上げられている。 他方、全国番組では、例えば、山元大輔教授の研究成果がNHK教育の高校講座に取り上げられた。若年層の教育に活用される成果は、 基本的で重要なものと言えるだろう。 全国ニュース 10% 全国番組 NHK 高校講座 35% 生物「動物の行動を探る(1) - 遺伝子によって作られる行動 -」 2011.11. 4 地方ニュース 35% [ 金 ] 午後 2:40- 午後 3:00 放映 山元大輔教授らによる、ショウジョウバエの性行動と遺伝子の 地方・BS 番組 関係についての長年の研究成果をもとに番組の後半が構成された。 20% * 上記、「番組」は、ストレートニュース以外の、情報・娯楽番組を指す。 [ 合計 10 件 ] NHK ラジオ第一「ラジオ NHK の全国放送で、拠点全体の活動が取り上げられた ことや、首都圏の番組の中でインタビューをうけたこと あさいちばん」 2008.10.3 “ 日曜訪問 ” の中で脳科学グローバル COE の詳細が インタビュー形式で放送された。 などがある。 研究の世界では軽視されがちだが、一般書籍を世に問うことも、社会への還流の一つの形である。脳科学グローバル COE の構成員からは、 この 5 年間で、国内では編訳者としてを含めると 17 冊の書籍が出ている。 「移動知」という新しい概念を キメラの作出で知られる著者の 学習と脳について最新の研究知 GCOE セミナーで来日した著者 新書などの一般向け著作も多い 元にしたシリーズを石黒教授が フランス語本を仲村教授が翻訳。 見を寄せた本を虫明教授が執筆。 の作品を森教授監訳、森研メン 山元教授の執筆による行動遺伝学 バーも翻訳に参加。 の教科書。 編集。 [ 上掲書以外の日本語著訳編書 ] ・大隅典子 /「心を生みだす遺伝子 ( 岩波現代文庫 )」(岩波書店 , 2010 年 , 翻訳)、 「脳の発生・発達―神経発生学入門 ( 脳科学ライブラリー )」(朝倉書店 , 2010 年),「脳と社会―誤解を解き 未来を読む」(ケイディーネオブック , 2010 年 , 共著) ・山元大輔 /「行動はどこまで遺伝するか 遺伝子・脳・生命の探求 ( サイエンス・アイ新書 29)」 (ソフトバンククリエイティブ , 2007 年),「浮気をしたい脳 -- ヒトが 「それ」をがまんできない訳」(小学館 , 2007 年),「男は匂いで選びなさい ( ベスト新書 )」(ベストセラーズ , 2007 年),「脳を刺激する習慣」(PHP 研究所、2009 年),「面白いほどよくわかる 脳と心 ( 学校で教えない教科書 )」(日本文芸社 , 2010 年),「行動の神経生物学」(シュプリンガー・ジャパン株式会社 , 2007 年 , 翻訳) ・石黒章夫 /「知能の原理 ―身体性に基づく構成論的アプローチ―」(共立出版 , 2010 年 , 共訳) ・福土審 /「内臓感覚―脳と腸の不思議な関係 (NHK ブックス )」(日本放送出版協会 , 2007 年)「IBS 診療 Q&A」(日本医事新報社 , 2011 年) 061 大隅 典子 山元 大輔 Noriko Osumi Daisuke Yamamoto 拠点リーダー グループリーダー 東北大学大学院医学系研究科 教 授。1988 年 東 京 医 科 歯 科 小椋 利彦 仲村 春和 福田 光則 Toshihiko Ogura Harukazu Nakamura Mitsunori Fukuda 東北大学大学院生命科学研究 東北大学加齢医学研究所 東北大学大学院生命科学研究科 東北大学大学院生命科学研究 科教授。1978 年東京農工大学 教 授。1984 年 年 東 北 大 学 医 教授。1971 年京都大学理学部 科教授。1996 年東京大学大 大学大学院歯学研究科修了。 大学院修士課程修了。1981 年 学 部 卒 業。1988 年 京 都 大 学 卒業。1972 年京都府立医科大 学院医学系研究科博士課程修 歯 学 博 士。1988 年 同 大 学 歯 理学博士(北海道大学)1980 医学研究科修了、医学博士。 学解剖学教室助手、1977 年広 1989 年から Yale 大学医学部 島大学医学部解剖学教室助手、 了。医 学 博 士。1996 年 日 本 博 士 研 究 員。1991 年 か ら 講師、助教授を経て、1988 年 Salk 研 究 所 博 士 研 究 員。 京都府立医科大学生物学教室 1995 年から奈良先端科学技 教授、1994 年東北大学加齢医 術 大 学 院 大 学 助 手。1997 年 学研究所分子神経教授、2001 か ら 同 助 教 授。2003 年 か ら 年東北大学生命科学研究科の 現職。専門は、分子発生学。 発足に伴い現職。1979-80 年に 学部助手、1996 年国立精神・ 神経センター神経研究所室長 を 経 て、1998 年 よ り 現 職。 専門は発生生物学、分子神経 科学。 年より 1999 年まで三菱化学 生命科学研究所研究員、1981 年より 1983 年までノースウェ スタン大学医学部博士研究員、 1994 年 よ り 2000 年 ま で、 科学技術振興事業団山元行動 進化プロジェクト総括責任者。 フランスの国立発生学研究所に 1999 年早稲田大学人間科学部 留学(Nicole Le Douarin 教授に 教授就任。同大学理工学部教 師事)、1987-88 年に Washinton 授 を 経 て、2005 年 よ り 現 職。 University に留学(Dennis Oʼ Leary 専門は、行動遺伝学。 教 授 と 共 同 研 究)。医 学 博 士。 学術振興会特別研究員(PD)、 1998 年理化学研究所・脳科 学総合研究センター研究員、 2002 年独立行政法人理化学 研 究 所・福 田 独 立 主 幹 研 究 ユニットユニットリーダーを 経て、2006 年より現職。専門 は、細胞生物学、神経科学。 専門は、神経発生学。 飯島 敏夫 元 Hajime Mushiake 拠点サブリーダー グループリーダー 東北大学理事。東北大学理学 部 博 士 課 程 修 了。Research Assistant Professor,University of California Los Angeles 、通産 省電子技術総合研究所(現、 八尾 寛 石黒 章夫 筒井 健一郎 Hiromu Yawo Akio Ishiguro Ken-ichiro Tsutsui 東北大学大学院医学系研究科教授。 東北大学大学院生命科学研究 東北大学電気通信研究所教授。 東北大学大学院生命科学研究 1987 年東北大学医学部大学院卒 科教授。1981 年京都大学大学 1991 年名古屋大学大学院工学 科准教授。東京大学文学部心 業、医学博士。1989 年より 1993 院医学研究科修了。医学博士。 研究科博士後期課程修了。工 理学科卒業、同大学院博士課 1981 年 同 大 学 医 学 部 助 手、 学博士。1991 年同大学工学部 程修了・博士(心理学)。日本 1985 年米国ワシントン大学 助 手、1997 年 同 大 学 大 学 院 学術振興会特別研究員(日本 年までニューヨーク州立大学医学 部生理学学科 Peter L. Strick 教授の 元でポスドクの後、東北大学医学 マグドネル奨学研究員、1993 年 工 学 研 究 科 助 教 授、2006 年 大学医学部生理学教室所属)、 -1999 年科学技術振興事業団さき 京都大学講師を経て、1995 年 東北大学大学院工学研究科 ケンブリッジ大学解剖学科助 大学院教授(併任)などを経 がけ 21 研究員兼任 1997 年に東北 よ り 東 北 大 学 医 学 部 教 授。 教授を経て、2011 年より現職。 手 を 経 て、2005 年 東 北 大 学 て東北大学大学院生命科学研 大学医学部生体システム生理分野 2001 年より同大学生命科学 専 門 は、システム工学、ロボ 大学院生命科学研究科助教授。 究科教授。生命科学研究科長 助 教 授。2005 年 東 北 大 学 医 学 研究科に配置換。専門は、生理 ティクス、非線形科学、複雑 2007 年 新職階制移行のため同 学、神経科学。 系科学、生物物理学。 准教授。専門は、認知行動神経 産総研)生体機能研究室長、 統括研究官、筑波大学医学部 などを歴任。専門は、システ ム神経科学。 062 虫明 Toshio Iijima 部 第 二 生 理 学 講 座 助 手。1996 年 部生体システム生理分野教授と して現在に至る。専門は、神経 生理学、脳機能イメージング。 科学、生理心理学。 森 悦朗 Etsuro Mori 曽良 福土 一郎 糸山 審 Shin Fukudo Ichiro Sora グループリーダー 泰人 青木 正志 Yasuto Itoyama Masashi Aoki (-2010. 3) (2010. 4-) 東北大学大学院医学系研究科 東北大学大学院医学系研究科 東北大学大学院医学系研究科 独立行政法人国立精神・神経 東北大学大学院医学系研究科 教授。1977 年神戸大学医学部 教授。1986 年岡山大学大学院 教授。1983 年東北大学医学部 医 療 研 究 セ ン タ ー 病 院 長。 教授。1990 年東北大学医学部 卒業、1982 年同大学院医学研 医 学 研 究 科(神 経 精 神 医 学) 医学科卒業、医学博士。1987 1972 年九州大学医学部医学科 医学科卒業、医学博士。東北 究科修了、医学博士。1982 年 修了。5 年間精神科医として 年東北大学医学部附属病院心 卒業。医学博士。1972 年同大 大学医学部附属病院神経内科 兵庫県立姫路循環器病センター 単 科 精 神 病 院 に 勤 務 の 後、 療内科助手、デュ−ク大学医 学医学部脳研神経内科入局の 医員、米国ハーバード大学医 神経内科、2000 年 Scripps Clinic 米国アリゾナ大学医学部薬理 学部研究員などを経て、1998 の ち、米 国 National Institute 学部マサチューセッツ総合病 and Research Foundation 研 究 学教室、米国 NIH 薬物依存研 年東北大学心療内科助教授、 of Health(Dr. Henry de F. Webster 院神経内科研究員・教官、東 員、2003 年兵庫県立高齢者脳 究所にて客員研究員、分子遺 1999 年より現職。専門は、心身 神経病理・神経解剖科学部門) 北大学医学部神経内科助手・ 機能研究センター診療部長・ 伝学研究室長、1999 年より東 医学・行動医学。 留学、九州大学医学部付属病院 講師などを経て、2011 年 2 月 臨 床 研 究 科 長、2003 年 よ り 京都精神研・分子精神医学研 神経内科助手・講師、同大学 から現職。医学系研究科附属 現 職。専 門 は、行 動 神 経 学・ 究部門長、2002 年より現職。 脳神経病研究施設内科部門助 創生応用医学研究センターに 神 経 心 理 学、脳 血 管 障 害、 専 門 は、生 物 学 的 精 神 医 学、 教授などを経て 1993 年、東北 も 所 属。専 門 は、神 経 内 科、 大学大学院医学系研究科教授。 特に筋萎縮性側索硬化症を 痴呆性疾患。神経内科専門医。 分子精神薬理学。 2010 年より現職。専門は、臨 中心とする難治性神経疾患。 床神経学、神経免疫学、神経 難病の病態解明と治療の開発・ 研究。 本拠点では、遺伝子から個体の行動までを扱う「ゲノム行動 ゲノム行動神経科学グループ 神経科学」、認知機能を脳と身体との相互作用によって理解 Genomic Behavioral Neuroscience Group する「身体性認知脳科学」 、人間を取り巻く環境や人間同士の 大隅 関連性までを包括する「社会脳科学」という新規の脳神経科 山元 学分野を推し進める研究を展開し、若手人材を育成している。 典子 ( 拠点リーダー / 神経発達学 ) 大輔 ( グループリーダー / 行動遺伝学 ) 小椋 利彦 ( 分子生物学 ) 仲村 春和 ( 神経発生学 ) 福田 光則 ( 細胞生物学 ) 流動的連携 流動的連携 身体性認知脳科学グループ 社会脳科学グループ Embodied Cognitive Neuroscience Group Interdisciplinary Brain Science Group 飯島 敏夫 ( 拠点サブリーダー / システム神経科学 ) 虫明 元 ( グループリーダー / 神経生理学 ) 八尾 寛 ( ニューロンネットワーク ) 石黒 章夫 ( システム工学 ) 流動的連携 森 悦朗 ( グループリーダー / 行動神経学 ) 曽良 一郎 ( 精神生物学 ) 福土 青木 審 ( 心身医学 ) 正志 ( 臨床神経学 ) 筒井 健一郎 ( 認知神経科学 ) 063 東北大学脳科学グローバル COE ウェブサイトのアクセス集計数(2012 年 1 月末まで) ■2011 年のウェブサイトアクセス 月 全ヒット数 全ページビュー数 合計訪問者数 1日平均ヒット数 1日平均ページ数 1日平均訪問者数 1 260783 38701 14182 8412 1248 457 2 194080 37682 11890 6931 1343 424 3 191793 36037 11899 6186 1162 383 4 205307 40316 12139 6843 1343 404 5 204992 38676 12945 6612 1247 417 6 200679 39061 13734 6689 1302 457 7 184192 35634 12419 5941 1149 400 8 160746 34196 11067 5185 1103 357 9 149254 33873 10171 4975 1129 339 10 161059 34954 11044 5195 1127 356 11 131475 27821 10539 4382 927 351 12 130158 31239 10340 4198 1007 333 合計 2174518 428190 142369 71549 14087 4678 ■2007-2012 年のウェブサイトアクセスのまとめ 日 平均 80000 70000 訪問国名 日本 オーストリア スロバキア オランダ ポルトガル アメリカ合衆国 韓国 タイ パキスタン 香港 イギリス クロアチア イタリア コロンビア インドネシア シンガポール エジプト スウェーデン アイルランド カナダ アルゼンチン ギリシャ イスラエル コートジボアール インド サウジアラビア ウクライナ スイス オーストラリア スペイン セイシェル 台湾 中国 ツバル デンマーク ドイツ トリニダード・トバコ トルコ ニウエ ニュージーランド ノルウェー ハンガリー フィンランド ブラジル フランス ブルガリア ベトナム ベナン ベネズエラ ベルギー 60000 ポーランド 50000 ポルトガル 40000 香港 30000 ポーランド マレーシア 20000 ルーマニア 10000 メキシコ ロシア ユーゴスラビア 全ページビュー数 合計訪問者数 0 5 2007.9 2008.1 5 9 2009.1 9 5 2010.1 9 5 2011.1 9 2012.1 東北大学脳科学グローバル COE 関係論文一覧(2012 年 1 月末現在) ゲノム行動神経科学グループ ■大隅典子 【原著論文】 01) Sugiyama D, Ogawa M, Nakao K, Osumi N, Nishikawa S, Nishikawa S, Arai K, Nakahata T, Tsuji K (2007) B cell potential can be obtained from pre-circulatory yolk sac, but with low frequency. Dev. Biol. 301, 53-61. 02) Ohnishi T, Yamada K, Ohba H, Iwayama Y, Toyota T, Hattori E, Inada T, Kunugi H, Tatsumi M, Ozaki N, Iwata N, Sakamoto K, Iijima Y, Iwata Y, Tsuchiya K, Sugihara G, Nanko S, Osumi N, Detera-Wadleigh S, Kato T, Yoshikawa T (2007) A promoter haplotype of the inositol monophosphatase 2 gene (IMPA2) at 18p11.2 confers a possible risk for bipolar disorder by enhancing transcription. Neuropsychopharmacology 32, 1723-1737. 03) Long J, Garel S, Alvarez-Dolado M, Yoshikawa K, Osumi N, Alvarez-Buylla A, Rubenstein J (2007) Dlx-dependent and -independent regulation of olfactory bulb interneuron differentiation. J. Neurosci. 27, 3230-3243. 04) Wakamatsu Y, Nakamura N, Lee J, Cole G, Osumi N (2007) Transitin, a nestin-like intermediate filament protein, mediates cortical localization and the lateral transport of Numb in mitotic avian neuroepithelial cells. Development 134, 2425-2433. 05) Tamai H, Shinohara H, Miyata T, Saito K, Nishizawa Y, Nomura T, Osumi N (2007) Pax6 transcription factor is required for the interkinetic nuclear movement of neuroepithelial cells. Genes Cells. 12, 983-996. 06) Watanabe A, Toyota T, Owada Y, Hayashi T, Iwayama Y, Matsumata M, Ishitsuka Y, Nakaya A, Maekawa M, Ohnishi T, Arai R, Sakurai K, Yamada K, Kondo H, Hashimoto K, Osumi N, Yoshikawa T (2007) Fabp7 maps to a quantitative trait locus for a schizophrenia endophenotype. PLoS Biol. 5, e297. 07) Nomura T, Takahashi M, Hara Y, Osumi N (2008) Patterns of neurogenesis and amplitude of Reelin expression are essential for making a mammalian-type cortex. PLoS ONE 3, e1454. 08) Sakurai K, Osumi N (2008) The neurogenesis-controlling factor, Pax6, inhibits proliferation and promotes maturation in murine astrocytes. J. Neurosci. 28, 4604-4612. 09) Takahashi M, Osumi N (2008) Expression study of cadherin7 and cadherin20 in the embryonic and adult rat central nernous system. BMC Dev. Biol. 8, e87. 10) Yumoto N, Wakatsuki S, Kurisaki T, Hara Y, Osumi N, Frisen J, Sehara-Fujisawa A (2008) Meltrin beta/ADAM19 interacting with EphA4 in developing neural cells participates in formation of the neuromuscular junction. PLoS ONE 3, e3322. 11) Yonei-Tamura S, Abe G, Tanaka Y, Anno H, Noro M, Ide H, Aono H, Kuraishi R, Osumi N, Kuratani S, Tamura K (2008) Competent stripes for diverse positions of limbs/fins in gnathostome embryos. Evol. Dev. 10, 737-745. 12) Soma M, Aizawa H, Ito Y, Maekawa M, Osumi N, Nakahira E, Okamoto H, Tanaka K, Yuasa S (2008) Development of the mouse amygdala as revealed by enhanced green fluorescent protein gene transfer by means of in utero electroporation. J. Comp. Neurol. 513, 113-128. 13) Maekawa M, Takashima N, Matsumata M, Ikegami S, Kontani M, Hara Y, Kawashima H, Owada Y, Kiso Y, Yoshikawa T, Inokuchi K, Osumi N (2009) Arachidonic acid drives postnatal neurogenesis and elicits a beneficial effect on prepulse inhibition, a biological trait of psychiatric illnesses. PLoS ONE 4, e5085. 14) Haba H, Nomura T, Suto F, Osumi N (2009) Subtype-specific reduction of olfactory bulb internueurons in Pax6 heterozygous mutant mice. Neurosci. Res. 65, 116-1121. 15) Maekawa M, Iwayama Y, Nakamura K, Sato M, Toyota T, Ohnishi T, Yamada K, Miyachi T, Tsujii M, Hattori E, Maekawa N, Osumi N, Mori N, Yoshikawa T (2009) A novel missense mutation (Leu46Val) of PAX6 found in an autistic patient. Neurosci. Lett. 462, 267-271. 16) Nonomura K, Takahashi M, Wakamatsu Y, Takano-Yamamoto T, Osumi N (2010) Dynamic expression of Six family genes in the dental mesenchyme and the epithelial ameloblast stem/progenitor cells during murine tooth development. J. Anat. 216, 80-91. 17) Numayama-Tsuruta K, Arai Y, Takahashi M, Sasaki-Hoshino M, Funatsu N, Nakamura S, Osumi N (2010) Downstream genes of Pax6 revealed by comprehensive transcriptome profiling in the developing rat hindbrain. BMC.Dev. Biol. 10, 6. 18) Maekawa M, Iwayama Y, Arai R, Nakamura K, Ohnishi T, Toyota T, Tsujii M, Okazaki Y, Osumi N, Owada Y, Mori N, Yoshikawa T (2010) Polymorphism screening of brain-expressed FABPs7, 5 and 3 genes and association studies in autism and schizophrenia in Japanese subjects. J. Hum. Genet. 55, 127-130. 19) Hara Y, Nomura T, Yoshizaki K, Jonas Frisén J, Osumi N (2010) Impaired hippocampal neurogenesis and vascular formation in ephrin-A5-deficient mice. Stem Cells 28, 974-983. 20) Suzuki T, Osumi N, Wakamatsu Y (2010) Stabilization of ATF4 protein is required for the regulation of epithelial-mesenchymal transition of the avian neural crest. Dev. Biol. 344, 658-668. 21) Maekawa M, Fujisawa H, Iwayama Y, Tamase A, Toyota T, Osumi N, Yoshikawa T (2010) Giant Subependymoma Developed in a Patient with Aniridia: Analyses of PAX6 and Tumor-relevant Genes. Brain Pathol. 20, 1033-1041. 22) Takahashi M, Osumi N (2010) The Method of Rodent Whole Embryo Culture Using the Rotator-type Bottle Culture System. J. Vis. Exp. 42. pii: 2170. 23) Maekawa M, Iwayama Y, Watanabe A, Nozaki Y, Ohnishi T, Ohba H, Toyoshima M, Hamazaki K, Osumi N, Aruga J, Yoshikawa T (2010) Excessive ingestion of long-chain polyunsaturated fatty acids during developmental stage causes strain- and sex-dependent eye abnormalities in mice. Biochem. Biophys. Res. Commun. 402, 431-437. 24) Umeda T, Takashima N, Nakagawa R, Maekawa M, Ikegami S, Yoshikawa T, Kobayashi K, Okanoya K, Inokuchi K, Osumi N (2010) Evaluation of Pax6 mutant rat as a model for autism. PLoS One 5, e15500. 25) Wakamatsu Y, Sakai D, Suzuki T, Osumi N (2011) FilaminB is required for the directed localization of cell–cell adhesion molecules in embryonic epithelial development. Dev. Dyn. 240, 149-161. 26) Koyayashi K, Masuda T, Takahashi M, Miyazaki J, Nakagawa M, Uchigashima M, Watanabe M, Yaginuma H, Osumi N, Kaibuchi K, Kobayashi K (2011) Rho/Rho-kinase signaling controls axon patterning of a specified subset of cranial motor neurons. Eur. J. Neurosci. 33, 612-621. 27) Kikuchi M, Hayashi R, Kanakubo S, Ogasawara A, Yamato M, Osumi N, Nishida K (2011) Neural crest-derived multipotent cells in the adult mouse iris stroma. Genes. Cells. 16, 273–281. 28) Takahashi M, Osumi N (2011) Pax6 regulates boundary-cell specification in the rat hindbrain. Mech. Dev. 128, 289-302. 29) Sakayori N, Maekawa M, Numayama-Tsuruta K, Katura T, Moriya T, Osumi N (2011) Distinctive effects of arachidonic acid and docosahexaenoic acid on neural stem/progenitor cells. Genes. Cells. 16, 778-790. 064 30) Ono M, Suzawa T, Takami M, Miyauchi T, Ogasawara A, Yamada A, Hosono T, Arata S, Miyamoto Y, Baba K, Nakamura M, Osumi N, Maki K, Kamijo R (2011) Identification and isolation of neural crest derived cells in nasal concha. Jpn. J. Tissue Cult. Dent. Res. 20, 29-35. 31) Matsumoto Y, Tsunekawa Y, Nomura T, Suto F, Matsumata M, Tsuchiya S, Osumi N (2011) Differential proliferation rhythm of neural progenitor and oligodendrocyte Precursor Cells in the Young Adult Hippocampus. PLoS ONE 6, e27628. 32) Tsunekawa Y, Britto JM, Takahashi M, Polleux F, Tan S-S, Osumi N (2012) Cyclin D2 in the basal process of neural progenitors is linked to non-equivalent cell fates. EMBO J., in press. 【総説】 01) Nomura T, Haba H, Osumi N (2007) Role of a transcription factor Pax6 in the developing vertebrate olfactory system. Dev. 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Biophilia 6, 20-24. 34) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.3 脳の成熟と感受性期 . 安全と健康 61, 3, 84-85. 35) 伊佐正 , 大隅典子 , 高橋良輔 (2010)[概論]精神・神経疾患の統合的理解ー神経系の階層性を超えて . 実験医学(増刊)脳神経系の情報伝達と疾患 28, 16. 36) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.4 記憶のしくみ . 安全と健康 61, 4, 84-85. 37) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.5 いくつになっても脳細胞はつくられる . 安全と健康 61, 5, 86-87. 38) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.6 人間の脳はどのように深化してきたのか . 安全と健康 61, 6, 86-87. 39) 大隅典子 (2010) 脂肪酸シグナル・神経新生・精神疾患 . 日本神経精神薬理学雑誌 30, 141-148. 40) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.7 脳の老化と認知症 . 安全と健康 61, 7, 86-87. 41) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.8 自閉症と脳の発達障害 . 安全と健康 61, 8, 86-87. 42) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.9 脳の男女差 . 安全と健康 61, 9, 86-87. 43) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.10 脳と睡眠 . 安全と健康 61, 10, 86-87. 44) 大隅典子 (2010)〈時〉の本・〈ことば〉の現在 : あらためて脳の可塑性と記憶について―シナプス発芽のダイナミズム . 科学 80, 1056-1058. 45) 松本葉子 , 大隅典子 (2010) 脂肪酸とこころの発達 . 小児科 51, 1151-1161. 46) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.11 脳と運動 . 安全と健康 61, 11, 86-87. 47) 大隅典子 (2010) 正しく知ろう!脳について No.12 脳と栄養 . 安全と健康 61, 12, 86-87. 48) 吉崎嘉一 , 大隅典子 (2010) 生後脳における神経新生 (neurogenesis) の分子メカニズムと精神機能 . Brain. Nerve. 62, 1315-1322. 49) 吉崎嘉一 , 大隅典子 (2011) 神経新生とわれわれのこころ . 心身医学 51, 19-27. 50) 大隅典子 (2011) 努力が天才をつくる . 倫風 2 月号 61, 2, 32-35. 51) 大隅典子 (2011) 読書のススメ . 化学 66, 2, 56. 52) 酒寄信幸 , 大隅典子 (2011) 神経新生における脂肪酸シグナルの役割 . 日本神経精神薬理学雑誌 31, 111-116. 53) 大隅典子 (2011) 研究者ノート「一人ひとりが外交官」. 化学 66, 7, 53. 54) 大隅典子 (2011) 研究者ノート「研究室のメンテナンス」. 化学 66, 8, 53. 55) 大隅典子 (2011) 研究者ノート「『アウトリーチ活動』ってどうよ?」. 化学 66, 9, 57. 56) 大隅典子 (2011) 研究者ノート「英語はいつから国際語?」. 化学 66, 10, 41. 57) 大隅典子 (2011) 高度不飽和脂肪酸および脂肪酸結合タンパク質の神経新生に対する役割 . オレオサイエンス 11, 10, 359-363. 58) 大隅典子 (2011) 研究者ノート「科学的文章の『お作法』」. 化学 66, 11, 53. 59) 大隅典子 (2011) Pax6 変異ラット −発達障害モデルとしての可能性 . 医学のあゆみ 239, 663-668. 60) 大隅典子 (2011) 研究者ノート「学術集会は誰のため?」. 化学 . 66, 12, 45. 61) 大隅典子 (2012) 女性のプレゼンス∽日本人のプレゼンス . 細胞工学 31, 1, 110. ■山元大輔 【原著論文】 01) Drosophila 12 genomes consortium (Yamamoto D. et al.)(2007) Evolution of genes and genomes on the Drosophila phylogeny. 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USA. 104, 6708-6713. 02) Miyasaka KY, Kida YS, Sato T, Minami M, Ogura T (2007) Csrp1 regulates dynamic cell movements of the mesendoderm and cardiac mesoderm through interactions with Dishevelled and Diversin. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 104, 11274-11279. 03) Suzuki T, Ogura T (2008) Congenic method in the chick limb buds by electroporation. Dev. Growth Differ. 50, 459-465. 04) Harada H, Takahashi Y, Kawakami K, Ogura T, Nakamura H (2008) Tracing retinal fiber trajectory with a method of transposon-mediated genomic integration in chick embryo. Dev. Growth Differ. 50, 697-702. 05) Ito T, Ando H, Suzuki T, Ogura T, Hotta K, Imamura Y, Yamaguchi Y, Handa H (2010) Identification of a Primary Target of Thalidomide Teratogenicity. Science 327, 1345-1350. 06) Hirota Y, Meunier A, Huang S, Shimozawa T, Yamada O, Kida YS, Inoue M, Ito T, Kato H, Sakaguchi M, Sunabori T, Nakaya M, Nonaka S, Ogura T, Higuchi H, Okano H, Spassky N, Sawamoto K (2010) Planar polarity of multiciliated ependymal cells involves the anterior migration of basal bodies regulated by non-muscle myosin II. Development 137, 3037-3046. 07) Ikeda M, Hirota Y, Sakaguchi M, Yamada O, Kida YS, Ogura T, Otsuka T, Okano H, Sawamoto K (2010) Expression and proliferation-promoting role of Diversin in the neuronally committed precursor cells migrating in the adult mouse brain. Stem Cells 28, 2017-2026, 08) Tanaka J, Harada H, Ito K, Ogura T, Nakamura H (2010) Gene manipulation of chick embryos in vitro, EC culture, and long survival in transplanted eggs. Dev. Growth Differ. 52, 629-634. 09) Miyasaka KY, Kida YS, Banjo T, Ueki Y, Nagayama K, Matsumoto T, Sato M, Ogura T (2011) Heartbeat regulates cardiogenesis by suppressing retinoic acid signaling via expression of miR-143. Mech. Dev. 128, 18-28. (placed as the top 2% of published articles in biology and medicine by Faculty of 1000 Biology) 【総説】 01) Suzuki T, Ogura T (2009) Electroporation into the limb: beyond misexpression. Electroporation and Sonoporation in Developmental Biology, Springer, 85-97. 02) 木田泰之 , 小椋利彦(2008)細胞動態に伴うメカニカルストレスによる転写制御 . 実験医学 26, 14, 2204 -2209. 03) 宮坂恒太 , 木田泰之 , 小椋利彦 (2009)メカニカルストレスと転写制御 . 生化学 81, 6, 494 -501. 04) 伊藤拓水 , 安藤秀樹 , 鈴木孝幸 , 小椋利彦 , 山口雄輝 , 半田宏 (2010)サリドマイド催奇性の原因因子の発見 . 実験医学 28, 13, 2115-2118. ■仲村春和 【原著論文】 01) Odani N, Pfaff SL, Nakamura H, Funahashi J (2007) Cloning and developmental expression of a chick G-protein-coupled receptor SCGPR1. Gene Expr. Patterns 7, 375-380. 02) Omata Y, Nojima Y, Nakayama S, Okamoto H, Nakamura H, Funahashi J (2007) Role of Bone morphogenetic protein 4 in zebrafish semicircular canal development. Dev. Growth Differ. 49, 711-719. 03) Aoki M, Kiyonari H, Nakamura H, Okamoto H (2008) R-spondin2 expression in the apical ectodermal ridge is essential for outgrowth and patterning in mouse limb development. Dev. Growth Differ. 50, 85-95. 065 04) Nakamura H, Sato T, Suzuki-Hirano A (2008) Isthmus organizer for mesencephalon and metencephalon. Dev. Growth Differ. 50 Suppl 1, S113-118. 05) Odani N, Ito K, Nakamura H (2008) Electroporation as an efficient method of gene transfer. Dev. Growth Differ. 50, 443-448. 06) Kobayashi Y, Nakamura H, Funahashi J (2008) Epithelial-mesenchymal transition as a possible mechanism of semicircular canal morphogenesis in chick inner ear. Tohoku J. Exp. Med. 215, 207-217. 07) Harada H, Takahashi Y, Kawakami K, Ogura T, Nakamura H (2008) Tracing retinal fiber trajectory with a method of transposon-mediated genomic integration in chick embryo. Dev. Growth Differ. 50, 697-702. 08) Hou X, Katahira T, Kimura J, Nakamura H (2009) Expression of chick Coactosin in cells in morphogenetic movement. Dev. Growth Differ. 52, 833-840. 09) Suzuki-Hirano A, Harada H, Sato T, Nakamura H (2010) Activation of Ras-ERK pathway by Fgf8 and its downregulation by Sprouty2 for the isthmus organizing activity. Dev. Biol. 337, 284–293. 10) Tanaka J, Harada H, Ito K, Ogura T, Nakamura H (2010) Gene manipulation of chick embryos in vitro, EC culture, and long survival in transplanted eggs. Dev. Growth. Differ. 52, 629-634. 11) Gotoh H, Ono K, Takebayashi H, Harada H, Nakamura H, Ikenaka K. (2011) Genetically-defined lineage tracing of Nkx2.2-expressing cells in chick spinal cord. Dev. Biol. 349, 504-11. 12) Hou X, Omi M, Harada H, Ishii S, Takahashi Y, Nakamura H (2011) Conditional knockdown of target gene expression by tetracycline regulated transcription of double strand RNA. Dev. Growth Differ. 53, 69-75. 13) Ito K, Nakamura H, Watanabe Y (2011) Protogenin mediates cell adhesion for ingression and re-epithelialization of the paraxial mesodermal cells. Dev. Biol. 351, 13-24. 14) Gotoh H, Ono K, Takebayashi H, Harada H, Nakamura H, Ikenaka K (2011) Genetically-defined lineage tracing of Nkx2.2-expressing cells in chick spinal cord. Dev. Biol. 349, 504-511. 15) Hou X, Omi M, Harada H, Ishii S, Takahashi Y, Nakamura H (2011) Conditional knockdown of target gene expression by tetracycline regulated transcription of double strand RNA. Dev. Growth Differ. 53, 69-75. 16) Omi M, Harada H, Nakamura H (2011) Identification of retinotectal projection pathway in the deep tectal laminae in the chick. J. Comp. 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Res. 67, 162-171. 15) Sand SL, Oppegård C, Ohara S, Iijima T, Naderi S, Blomhoff HK, Nissen-Meyer J, Sand O (2010) Plantaricin A, a peptide pheromone produced by Lactobacillus plantarum, permeabilizes the cell membrane of both normal and cancerous lymphocytes and neuronal cells. Peptides 7, 1237-44. 16) Aizawa Y, Morishita J, Kano M, Mori T, Izumi S, Tsutsui KI, Iijima T, Kanazawa M, Fukudo S (2011) Effect of repetitive transcranial magnetic stimulation on rectal function and emotion in humans. J. Gastroenterol. 46, 1071-1080. 【総説】 01) Ohara S, Inoue K, Witter MP, Iijima T (2009) Untangling neural networks with dual retrograde transsynaptic viral infection. Front. Neurosci. 3, 344-349. 02) 大原慎也 , 飯島敏夫 (2012) 分子プローブを用いた神経活動の光計測法 . 実験医学増刊 30 , 175-180. ■虫明元 【原著論文】 01) Tanji J, Shima K, Mushiake H (2007) Concept-based behavioral planning and the lateral prefrontal cortex. Trends Cogn. Sci. 11, 528-534. 02) Wang Y, Matsuzaka Y, Mushiake H, Shima K (2008) Spatial distribution of cingulate cortical cells projecting to the primary motor cortex in the rat. Neurosci. Res. 60, 406-411. 03) Sakamoto K, Mushiake H, Saito N, Aihara K, Yano M, Tanji J (2008) Discharge synchrony during the transition of behavioral goal representations encoded by discharge rates of prefrontal neurons. Cereb Cortex. 18, 2036-2045. 04) Wang Y, Matsuzaka Y, Mushiake H, Shima K (2008) Spatial distribution of cingulate cortical cells projecting to the primary motor cortex in the rat. Neurosci. Res. 60, 406-411. 05) Mita A, Mushiake H, Shima K, Matsuzaka Y, Tanji J (2009) Interval-time coding by neurons in the presupplementary and supplementary motor areas. Nature Neurosci. 12, 502-507. 06) Nakajima T, Hosaka R, Mushiake H, Tanji J (2009) Covert representation of second-next movement in the pre-supplementary motor area of monkeys. J. Neurophysiol. 101, 1883-1889. 07) Matsuzaka Y, Sakamoto K, Tanaka T, Furusawa Y, Mushiake H (2009) Cannula-aided penetration: a simple method to insert structurally weak electrodes into brain through the dura mater. Neurosci. Res. 65, 126-129. 08) Tachibana K, Suzuki K, Mori E, Miura N, Kawashima R, Horie K, Sato S, Tanji J, Mushiake H (2009) Neural activity in the human brain signals logical rule identification. J. Neurophysiol. 102, 1526-1537. 09) Tomita H, Sugano E, Fukazawa Y, Isago H, Sugiyama Y, Hiroi T, Ishizuka T, Mushiake H, Kato M, Hirabayashi, M., et al. (2009) Visual properties of transgenic rats harboring the channelrhodopsin-2 gene regulated by the thy-1.2 promoter. PLoS One, 4, e7679. 10) Tanji J, Mushiake H (2009) Which object appeared longer? Neuron 63, 148-149. 11) Kobayashi R, Kanno S, Sanghoon L, Jicheol B, Fukushima T, Sakamoto K, Katayama N, Mushiake H, Tanaka T, Koyanagi K (2009) Development of Si Double-Sided Microelectrode for Platform of Brain Signal Processing System. Jpn. J. Appl. Phys. 48, 04C194-04C194-5. 12) Wen L, Wang H, Tanimoto S, Egawa R, Matsuzaka Y, Mushiake H, Ishizuka T, Yawo H (2010) Opto-current-clamp actuation of cortical neurons using a strategically designed channelrhodopsin. PLoS One 5, 9, e12893. 13) Sawamura H, Shima K, Tanji J (2010) Deficits in Action Selection Based on Numerical information after inactivation of the posterior parietal cortex in monkeys. J.Neurophysiol. 104, 902-910. 14) Shinomoto S, Omi T, Mita A, Mushiake H, Shima K, Matsuzaka Y, Tanji J (2011) Deciphering elapsed time and predicting action timing from neuronal population signals. Front Comput Neurosci.5, 29. 15) Katori Y, Sakamoto K, Saito N, Tanji J, Mushiake H, Aihara K (2011) Representational switching by dynamical reorganization of attractor structure in a network model of the prefrontal cortex. PLoS Comput. Biol. 7, 11, e1002266. 16) Matsuzaka Y, Akiyama T, Tanji J, Mushiake H (2012) Neuronal activity in the primate dorsomedial prefrontal cortex contributes to strategic selection of response tactics. Proc. Nat. Acad. Sci. USA., in press 【総説】 01) Mushiake H, Sakamoto K, Saito N, Inui T, Aihara K and Tanji J (2009) Involvement of the prefrontal cortex in problem solving. Int Rev Neurobiol. 85, 1-11. 02) 虫明元 , 斉藤尚弘 , 坂本寛一 , 奥山澄人 , 乾敏郎 , 丹治順 (2007) 目的志向性行動計画の神経機構 . 脳 21 10,371-6. 03) 虫明元 , 橘香織 , 乾敏郎 , 丹治順 (2008) 運動学習―大脳皮質・基底核の観点から―. 総合リハビリテーション 36, 10, 937-979. 04) 虫明元 , 乾敏郎 , 丹治順 (2009) 高次運動野による身体性認知行動制御―前補足運動野と補足運動野を中心に―. Clinical Neuroscience 27, 784-788. 05) 虫明 元 (2010) 高次脳機能の基礎研究―サルを用いた問題解決行動の神経機構― 霊長類の脳科学 27-31. 06) 中島敏 , 宮崎淳 , 嶋啓節 , 虫明元 (2011) 順序動作課題と割込課題からなる二重課題を制御する神経機構 . 日本神経回路学会誌 18, 3, 129-134. ■八尾寛 【原著論文】 01) Tomita H, Sugano E, Yawo H, Ishizuka T, Isago H, Narikawa S, Kügler S, Tamai M (2007) Restoration of visual response in aged dystrophic RCS rats using AAV-mediated channelopsin-2 gene transfer. Invest. Ophthalmol. Vis. Sci. 48, 3821-3826. 02) Suyama S, Hikima T, Sakagami H, Ishizuka T, Yawo H (2007) Synaptic vesicle dynamics in the mossy fiber-CA3 presynaptic terminals of mouse hippocampus. Neurosci. Res. 59, 481-490. 03) Matsuzaki K, Miyazaki K, Sakai S, Yawo H, Nakata N, Moriguchi S, Fukunaga K, Yokosuka A, Sashida Y, Mimaki Y, Yamakuni T, Ohizumi Y (2008) Nobiletin, a citrus flavonoid with neurotrophic action, augments protein kinase A-mediated phosphorylation of the AMPA receptor subunit, GluR1, and the postsynaptic receptor response to glutamate in murine hippocampus. Eur. J. Pharmacol. 578, 194-200. 04) Kaneko K, Tamamaki N, Owada H, Kakizaki T, Kume N, Totsuka M, Yamamoto T, Yagi T, Yawo H, Obata K, Yanagawa Y (2008) Noradrenergic excitation of a subpopulation of GABAergic cells in the basolateral amygdala via both activation of nonselective cationic conductance and suppression of resting K conductance: a study using glutamate decarboxylase 67-green fluorescent protein knock-in mice. Neuroscience 157, 781-797. 05) Wang H, Sugiyama Y, Hikima T, Sugano E, Tomita H, Takahashi T, Ishizuka T, Yawo H (2009) Molecular determinants differentiating photocurrent properties of two channelrhodopsins from Chlamydomonas. J. Biol. Chem. 284, 5685-5696. 06) Sugiyama Y, Wang H, Hikima T, Sato M, Kuroda J, Takahashi T, Ishizuka T, Yawo H (2009) Photocurrent attenuation by a single polar-to-nonpolar point mutation of channelrhodopsin-2. Photochem. Photobiol. Sci. 8, 328-336. 07) Hikima T, Araki R, Ishizuka T, Yawo H (2009) β-Phorbol ester-induced enhancement of exocytosis in large mossy fiber boutons of mouse hippocampus. J. Physiol. Sci. 59, 263-274. 08) Tomita H, Sugano E, Fukazawa Y, Isago H, Sugiyama Y, Hiroi T, Ishizuka T, Mushiake H, Kato M, Hirabayashi M, Shigemoto R, Yawo H, Tamai M (2009) Visual properties of transgenic rats harboring the channelrhodopsin-2 gene regulated by the thy-1.2 promoter. PLoS ONE 4, e7679. 09) Wen L, Wang H, Tanimoto S, Egawa R, Matsuzaka Y, Mushiake H, Ishizuka T, Yawo H (2010) Opto-current-clamp actuation of cortical neurons using a strategically designed channelrhodopsin. PLoS ONE 5, e12893. 10) Yokose J, Ishizuka T, Yoshida T, Aoki J, Koyanagi Y, Yawo H (2011) Lineage analysis of newly-generated neurons in organotypic culture of hippocampus. Neurosci. Res. 69, 223-233. 11) Asano T, Ishizuka T, Yawo H (2012) Optically controlled contraction of photosensitive skeletal muscle cells. Biotechnol. Bioeng. 109, 199-204. 12) Konno A, Honjo Y, Uchida A, Ishizuka T, Yawo H. (2011) Evaluation of Sindbis virus vector displaying immunoglobulin-binding domain - antibody-dependent infection to neurons in living mice. Neurosci. Res. 71, 328-334. 13) Ji ZG, Ito S, Honjoh T, Ohta H, Ishizuka T, Fukazawa Y, Yawo H (2012) Light-evoked somatosensory perception of transgenic rats which express channelrhodopsin-2 in dorsal root ganglion cells. PLoS ONE, in press. 【総説】 01) 石塚徹 , 八尾寛 (2008) 光受容イオンチャネル・チャネルロドプシン2を用いたニューロンの光刺激 . 生物物理 48, 180-184. 02) 八尾寛 , 石塚徹 (2008) 学習・記憶のシナプス前性メカニズム . Brain. 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Biomim. 6-2, 026006. 10) Watanabe W, Kano T, Suzuki S, Ishiguro A (2011) A decentralized control scheme for orchestrating versatile arm movements in ophiuroid omnidirectional locomotion. J. R. Soc. Interface 9-6, 102-109. 11) Sato T, Kano T, Ishiguro A (2011) A Decentralized Control Scheme for an Effective Coordination of Phasic and Tonic Control in a Snake-like Robot. Bioinspir. Biomim. 7-1, 016005. 12) Kobayashi R, Nakagaki T, Ishiguro A (2012) Novel Control Principle Based on the Discrepancy Function. Proceedings of Far-From-Equilibrium Dynamics , in print. 13) Umedachi T, Idei R, Nakagaki T, Kobayashi R, Ishiguro A (2012) Fluid-filled Soft-bodied Amoeboid Robot Inspired by Plasmodium of True Slime Mold. Advanced Robotics 26-7 , in print. 14) 大脇大 , 坂井善行 , 石田怜 , 手老篤史 , 石黒章夫 (2010) 運動安定化と運動探索をシームレスに統合可能なマルチリズミックオシレータモデルの提案:一次元ホッピングロボットの跳躍運動への適用.計測自動制御学会論文集 46-9, 562-571. 15) 梅舘拓也 , 武田光一 , 中垣俊之 , 小林亮 , 石黒章夫 (2010) 真正粘菌変形体から着想を得た自律分散制御方策の実験的検証 . 計測自動制御学会論文集 46-11, 706-712. 【総説】 01) 石黒章夫 , 清水正宏 (2007) 生物振動の概念はロボティクスでいかに使われるべきか? 細胞工学 26, 779-785. 02) 石黒章夫 (2009) モジュラーロボットの自律分散制御 〜 「三人寄れば文殊の知恵」 的な知能はいかにして実現できるのか〜 . 機械の研究 養賢堂,61,669-675. 03) 石黒章夫 , 清水正宏 (2009) 自然で無理のない形態変形から生み出される適応的運動機能 . 計測と制御 48-9,705-710. 04) 大須賀公一 , 石黒章夫 (2009) 受動的ロコモーションに埋め込まれた適応機能 . 計測と制御 48-9,711-717. 05) 大須賀公一 , 石黒章夫 , 鄭心知 , 杉本靖博 , 大脇大 (2010) 制御系に埋め込まれた陰的制御則が適応機能の鍵を握る . 日本ロボット学会誌 28-4, 491-502. 06) 石黒章夫 (2011) 真正粘菌・クモヒトデの行動から 「生き生きとした」 ロボットの構築原理を探る . 学術の動向 16-4, 68-71. ■筒井健一郎 01) Narumi T, Nakamura S, Takashima I, Kakei S, Tsutsui KI, Iijima T (2007) Impairment of the discrimination of the direction of single-whisker stimulation induced by the lemniscal pathway lesion. Neurosci. Res. 57, 579-586. 02) Kojima T, Onoe H, Hikosaka K, Tsutsui K, Tsukada H, Watanabe M (2007) Domain-related differentiation of working memory in the japanese macaque (macaca fuscata) frontal cortex: A positron emission tomography study. Eur. J. Neurosci. 25, 2523-2535. 03) Koganezawa N, Taguchi A, Tominaga T, Ohara S, Tsutsui KI, Witter MP, Iijima T (2008) Significance of the deep layers of entorhinal cortex for transfer of both perirhinal and amygdala inputs to the hippocampus. Neurosci. Res. 61, 172-181. 04) Fujiwara J, Tobler PN, Taira M, Iijima T, Tsutsui KI (2008) Personality-dependent dissociation of absolute and relative loss processing in orbitofrontal cortex. Eur. J. Neurosci. 27, 1547-1552. 05) Shinomoto S, Kim H, Shimokawa T, Matsuno N, Funahashi S, Shima K, Fujita I, Tamura H, Doi T, Kawano K, Inaba N, Fukushima K, Kurkin S, Kurata K, Taira M, Tsutsui KI, Komatsu H, Ogawa T, Koida K, Tanji J, Toyama K (2009) Relating neuronal firing patterns to functional differentiation of cerebral cortex. PLoS Comput. Biol. 5, 7, e1000433. 06) Kojima T, Onoe H, Hikosaka K, Tsutsui KI, Tsukada H, Watanabe M (2009) Default mode of brain activity demonstrated by positron emission tomography imaging in awake monkeys: Higher rest-related than working memory-related activity in medial cortical areas. J. Neurosci. 29, 14463-14471. 07) Nakamura S, Narumi T, Tsutsui KI, Iijima T (2009) Difference in the functional significance between the lemniscal and paralemniscal pathways in the perception of direction of single-whisker stimulation examined by muscimol microinjection. Neurosci. Res. 64, 323-329. 08) Fujiwara J, Tobler PN, Taira M, Iijima T, Tsutsui KI (2009) A parametric relief signal in human ventrolateral prefrontal cortex. NeuroImage 44, 1163-1170. 09) Fujiwara J, Tobler PN, Taira M, Iijima T, Tsutsui KI (2009) Segregated and integrated coding of reward and punishment in the cingulate cortex. J. Neurophysiol. 101, 3284-3293. 10) Oyama K, Hernádi I, Iijima T, Tsutsui KI (2010) Reward prediction error coding in dorsal striatal neurons. J Neurosci. 30, 11447-11457. 11) Yamada M, Pita MDCR, Iijima T, Tsutsui KI (2010) Rule-dependent anticipatory activity in prefrontal neurons. Neurosci. Res. 67, 162-171. 12) Aizawa Y, Morishita J, Kano M, Mori T, Izumi S, Tsutsui KI, Iijima T, Kanazawa M, Fukudo S (2011) Effect of repetitive transcranial magnetic stimulation on rectal function and emotion in humans. J Gastroenterol. 46, 1071-80. 【総説】 01) 筒井健一郎 (2009) 損得勘定する脳:金銭感覚の脳内機構 神経心理学 25, 20-29. 02) 筒井健一郎 , 渡邊正孝 (2008) 報酬の脳内表現 生理心理学と精神生理学 26, 5-16. 067 社会脳科学グループ ■森悦朗 【原著論文】 01) Abe N, Ishii H, Fujii T, Ueno A, Lee E, Ishioka T, Mori E (2007) Selective impairment in the retrieval of family relationships in person identification: A case study of delusional misidentification. Neuropsychologia 45, 2902-2909. 02) Abe N, Suzuki M, Mori E, Itoh M, Fujii T (2007) Deceiving others: distinct neural responses of the prefrontal cortex and amygdala in simple fabrication and deception with social interactions. J. Cogn. Neurosci. 19, 287-295. 03) Iizuka O, Suzuki K, Endo K, Fujii T, Mori E (2007) Pure word deafness and pure anarthria in a patient with frontotemporal dementia. Eur. J. Neurol. 14, 473-475. 04) Iizuka O, Suzuki K, Mori E (2007) Severe amnesic syndrome and collecting behavior after surgery for craniopharyngioma. Cogn. Behav. Neurol. 20, 126-130. 05) Ishii K, Soma T, Kono AK, Sofue K, Miyamoto N, Yoshikawa T, Mori E, Murase K (2007) Comparison of regional brain volume and glucose metabolism between patients with mild dementia with Lewy bodies and those with mild Alzheimer's disease. J. Nucl. Med. 48, 704-711. 06) Ito T, Meguro K, Akanuma K, Ishii H, Mori E (2007) A randomized controlled trial of the group reminiscence approach in patients with vascular dementia. Dement. Geriatr. Cogn. Disord. 24, 48-54. 07) Ito T, Meguro K, Akanuma K, Meguro M, Lee E, Kasuya M, Ishii H, Mori E. (2007) Behavioral and psychological symptoms assessed with the BEHAVE-AD-FW are differentially associated with cognitive dysfunction in Alzheimer's disease. J. Clin. Neurosci. 14, 850-855. 08) Lee E, Meguro K, Hashimoto R, Meguro M, Ishii H, Yamaguchi S, Mori E (2007) Confabulations in episodic memory are associated with delusions in Alzheimer's disease. J. Geriatr. Psychiatry. Neurol. 20, 34-40. 09) Matsuoka Y, Nagamine M, Mori E, Imoto S, Kim Y, Uchitomi Y (2007) Left hippocampal volume inversely correlates with enhanced emotional memory in healthy middle-aged women. J. Neuropsychiatry. Clin. Neurosci. 19, 335-338. 10) Nagamine M, Matsuoka Y, Mori E, Fujimori M, Imoto S, Kim Y, Uchitomi Y (2007) Relationship between heart rate and emotional memory in subjects with a past history of post-traumatic stress disorder. Psychiatry Clin. Neurosci. 61, 441-443. 11) Nagamine M, Matsuoka Y, Mori E, Imoto S, Kim Y, Uchitomi Y (2007) Different emotional memory consolidation in cancer survivors with and those without a history of intrusive recollection. J. Trauma. Stress 20, 727-736. 12) Nishio Y, Ishii K, Kazui H, Hosokai Y, Mori E (2007) Frontal-lobe syndrome and psychosis after damage to the brainstem dopaminergic nuclei. J. Neurol. 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Med. 21, 39-45. 16) Ueno A, Abe N, Suzuki M, Hirayama K, Mori E, Tashiro M, Itoh M, Fujii T (2007) Reactivation of medial temporal lobe and occipital lobe during the retrieval of color information: A positron emission tomography study. Neuroimage 34, 1292-1298. 17) Abe N, Okuda J, Suzuki M, Sasaki H, Matsuda T, Mori E, Tsukada M, Fujii T (2008) Neural correlates of true memory, false memory, and deception. Cereb. Cortex 18, 2811-2819. 18) Hiraoka K, Meguro K, Mori E (2008) Prevalence of idiopathic normal-pressure hydrocephalus in the elderly population of a Japanese rural community. Neurol. Med. Chir. Tokyo 48, 97-200. 19) Ishii K, Kanda T, Harada A, Miyamoto N, Kawaguchi T, Shimada K, Ohkawa S, Uemura T, Yoshikawa T, Mori E (2008) Clinical impact of the callosal angle in the diagnosis of idiopathic normal pressure hydrocephalus. 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Stem Cells 26, 3086-98. 21) Osoegawa M, Kira J, Fukazawa T, Fujihara K, Kikuchi S, Matsui M, Kohriyama T, Sobue G, Yamamura T, Itoyama Y, Saida T, Sakata K, Ochi H, Matsuoka T (2009) Temporal changes and geographical differences in multiple sclerosis phenotypes in Japanese: nationwide survey results over 30 years. Mult. Scler. 15. 159-173. 22) Ishizu T, Kira J, Osoegawa M, Fukazawa T, Kikuchi S, Fujihara K, Matsui M, Kohriyama T, Sobue G, Yamamura T, Itoyama Y, Saida T, Sakata K (2009) Research Committee of Neuroimmunological DiseasesHeterogeneity and continuum of multiple sclerosis phenotypes in Japanese according to the results of the fourth nationwide survey. J. Neurol. Sci. 280, 22-28. 23) Kamei S, Taira N, Ishihara M, Sekizawa T, Morita A, Miki K, Shiota H, Kanno A, Suzuki Y, Mizutani T, Itoyama Y, Morishima T, Hirayanagi K (2009) Prognostic value of cerebrospinal fluid cytokine changes in herpes simplex virus encephalitis. Cytokine 46, 187-193. 24) Baba T, Nakashima I, Kanbayashi T, Konno M, Takahashi T, Fujihara K, Misu T, Takeda A, Shiga Y, Ogawa H, Itoyama Y (2009) Narcolepsy as an initial manifestation of neuromyelitis optica with anti-aquaporin-4 antibody. J. Neurol. 256, 287-288. 25) Sasaki S, Aoki M, Nagai M, Kobayashi M, Itoyama Y (2009) Mitochondrial alterations in transgenic mice with an H46R mutant Cu/Zn superoxide dismutase gene. J. Neuropathol. Exp. Neurol. 68, 365-373. 26) Endo K, Suzuki N, Misu T, Aoki M, Itoyama Y (2009) Dorsal-roots enhancement and Wallerian degeneration of dorsal cord in the patient of acute sensory ataxic neuropathy. J. Neurol. 256, 1765-1766. 27) Petzold A, Brettschneider J, Jin K, Keir G, Murray NM, Hirsch NP, Itoyama Y, Reilly MM, Takeda A, Tumani H (2009) CSF protein biomarkers for proximal axonal damage improve prognostic accuracy in the acute phase of Guillain-Barré syndrome. Muscle Nerve. 40, 42-49. 28) Bradl M, Misu T, Takahashi T, Watanabe M, Mader S, Reindl M, Adzemovic M, Bauer J, Berger T, Fujihara K, Itoyama Y, Lassmann H (2009) Neuromyelitis optica: pathogenicity of patient immunoglobulin in vivo. Ann. Neurol. 66, 630-643. 29) Endo K, Suzuki N, Ikenishi T, Aoki M, Itoyama Y (2009) Intravenous immunoglobulin treatment successfully improved subacute progressive polyradiculoneuropathy with polyclonal gammopathy. Intern. Med. 48, 2037-2039. 30) Tateyama M, Fujihara K, Misu T, Itoyama Y (2009) CCR7+ myeloid dendritic cells together with CCR7+ T cells and CCR7+ macrophages invade CCL19+ nonnecrotic muscle fibers in inclusion body myositis. J. Neurol. Sci. 279, 47-52. 31) Suzuki N, Mizuno H, Nezu M, Takai Y, Misu T, Kuroda H, Aoki M, Nakashima I, Itoyama Y (2009) Procalcitonin might help in discrimination between meningeal neuro-Behcet disease and bacterial meningitis. Neurology 72, 762-763. 32) Takeda A, Saito N, Baba T, Kikuchi A, Sugeno N, Kobayashi M, Hasegawa T, Itoyama Y (2009) Functional imaging studies of hyposmia in Parkinson's disease. J Neurol Sci. 289, 36-39. 33) Nishiyama S, Ito T, Misu T, Takahashi T, Kikuchi A, Suzuki N, Jin K, Aoki M, Fujihara K, Itoyama Y (2009) A case of NMO seropositive for aquaporin-4 antibody more than 10 years before onset. Neurology 72, 1960-1961. 34) Nakamura M, Misu T, Fujihara K, Miyazawa I, Nakashima I, Takahashi T, Watanabe S, and Itoyama Y. (2009) Occurrence of acute large and edematous callosal lesions in neuromyelitis optica. Mult. Scler. 15, 695-700. 35) Misu T, Takano R, Fujihara K., Takahashi T, Sato S, Itoyama Y (2009) Marked increase in cerebrospinal fluid glial fibrillar acidic protein in neuromyelitis optica: an astrocytic damage marker. J. Neurol. Neurosurg. Psychiatry 80, 575-577. 36) Hosokai Y, Nishio Y, Hirayama K, Takeda A, Ishioka T, Sawada Y, Suzuki K, Itoyama Y, Takahashi S, Fukuda H, Mori E (2009) Distinct patterns of regional cerebral glucose metabolism in Parkinson's disease with and without mild cognitive impairment. Mov. Disord. 24, 854-862. 37) Fukudo S, Kanazawa M, Mizuno T, Hamaguchi T, Kano M, Watanabe S, Sagami Y, Shoji T, Endo Y, Hongo M, Itoyama Y, Yanai K, Tashiro M, Aoki M (2009) Impact of serotonin transporter gene polymorphism on brain activation by colorectal distention. Neuroimage 47, 946-951. 38) Abe N, Fujii T, Hirayama K, Takeda A, Hosokai Y, Ishioka T, Nishio Y, Suzuki K, Itoyama Y, Takahashi S, Fukuda H, Mori E (2009) Do parkinsonian patients have trouble telling lies? The neurobiological basis of deceptive behaviour. Brain 132, 1386-1395. 39) Hadano S, Otomo A, Kunita R, Suzuki-Utsunomiya K, Akatsuka A, Koike M, Aoki M, Uchiyama Y, Itoyama Y, Ikeda JE (2010) Loss of ALS2/Alsin exacerbates motor dysfunction in a SOD1-expressing mouse ALS model by disturbing endolysosomal trafficking. PLoS One. 5, e9805. 40) Okamura N, Shiga Y, Furumoto S, Tashiro M, Tsuboi Y, Furukawa K, Yanai K, Iwata R, Arai H, Kudo Y, Itoyama Y, Doh-Ura K (2010) In vivo detection of prion amyloid plaques using [(11)C]BF-227 PET. Eur. J. Nucl. Med. Mol. Imag. 37, 934-941. 41) Suzuki N, Aoki M, Warita H, Kato M, Mizuno H, Shimakura N, Akiyama T, Furuya H, Hokonohara T, Iwaki A, Togashi S, Konno H, Itoyama Y (2010) FALS with FUS mutation in Japan, with early onset, rapid progress and basophilic inclusion. J. Hum. Genet. 55, 252–254. 42) Nishio Y, Hirayama K, Takeda A, Hosokai Y, Ishioka T, Suzuki K, Itoyama Y, Takahashi S, Mori E (2010) Corticolimbic gray matter loss in Parkinson's disease without dementia. Eur. J. Neurol. 17, 1090-1097. 43) Baba T, Takeda A, Kikuchi A, Nishio Y, Hosokai Y, Hirayama K, Hasegawa T, Sugeno N, Suzuki K, Mori E, Takahashi S, Fukuda H, Itoyama Y (2011) Association of olfactory dysfunction and brain. Metabolism in Parkinson's disease. Mov Disord. 26, 621-628. 44) 祢津昌広 , 鈴木直輝 , 水野秀紀 , 高井良樹 , 三須達郎 , 青木正志 , 中島一郎 , 糸山泰人 (2008) 細性髄膜炎との鑑別を要した神経ベーチェット病の 1 例 . 臨床神経 48, 750-753. 45) 加藤量広 , 鈴木直輝 , 青木正志 , 割田仁 , 神一敬 , 糸山泰人 (2008) 長期人工呼吸管理下に気管腕頭動脈瘻からの急性出血で死亡した家族性 ALS の 1 例 . 臨床神経 48, 60 ─ 62. 46) 佐々木秀直 , 有村公良 , 糸山泰人 , 郭伸 , 吉良潤一 , 中島健二 , 天野隆弘 , 井上聖啓 , 魚住武則 , 幸原伸夫 , 辻貞俊 , 玉川聡 , 豊島至 , 水谷智彦 , 吉井文均 , 祖父江元 , 清水輝夫 , 日本神経学会卒前教育小委員会 (2008) モデル教育コア・カリキュラムおよび卒前教育における神 経内科の現状に関するアンケート全国調査 . 臨床神経 48, 556-62. 47) 小野紘彦 , 鈴木直輝 , 水野秀紀 , 竪山真規 , 青木正志 , 糸山泰人 (2009) 血清 aldolase 値の上昇がみられた perifascicular atrophy をともなう非好酸球性筋膜滑膜炎の 1 例 . 臨床神経 49, 119-122. 48) 岩田朋晃 , 鈴木直輝 , 水野秀紀 , 中島一郎 , 神林 崇 , 糸山泰人 (2009) 髄液オレキシンが異常低値で重度の過眠症を呈した筋強直性ジストロフィーの 1 例 . 臨床神経 49, 437-439. 【総説】 01) 糸山泰人 (2008) 変わりつつある疾患の概念−視神経脊髄型多発性硬化症 (OSMS) と視神経脊髄炎 (NMO). 神経 , 238-245. 02) 三須建郎 , 藤原一男 , 糸山泰人 (2008) 視神経脊髄炎(NMO)とアクアポリン 4 抗体 . Brain Nerve. 60, 527-537. 03) 三須建郎 , 高橋利幸 , 中島一郎 , 藤原一男 , 糸山泰人 (2009) 視神経脊髄炎とアクアポリン 4 抗体 : 多発性硬化症との相違 . 臨床病理 57, 262-270. ■青木正志 【原著論文】 01) Suzuki N, Aoki M, Warita H, Kato M, Mizuno H, Shimakura N, Akiyama T, Furuya H, Hokonohara T, Iwaki A, Togashi S, Konno H, Itoyama Y (2010) FALS with FUS mutation in Japan with early onset, rapid progress and basophilic inclusion. J. Hum. Genet. 55, 252-254. 02) Hadano S, Otomo A, Kunita R, Suzuki-Utsunomiya K, Akatsuka A, Ko ke M, Aoki M, Uchiyama Y, Itoyama Y, Ikeda JE (2010) Loss of ALS2/Alsin exacerbates motor dysfunction in a SOD1H 6R-expressing mouse ALS model by disturbing endolysosomal trafficking. PLoS ONE 5, e9805. 03) Suzuki N, Takahashi T, Aoki M, Misu T, Konohana S, Okumura T, Takahashi H, Kameya S, Yamaki K, Kumagai T, Fujihara K, Itoyama Y (2010) Neuromyelitis optica preceded by hyperCKemia episode. Neurology 74, 1543-1545. 04) Maruyama H, Morino H, Ito H, Izumi Y, Kato H, Watanabe Y, Kinoshita Y, Kamada M, Nodera H, Suzuki H, Komure O, Matsuura S, Kobatake K, Morimoto N, Abe K, Suzuki N, Aoki M, Kawata A, Hirai T, Kato T, Ogasawara K, Hirano A, Takumi T, Kusaka H, Hagiwara K, Kaji R, Kawakami H (2010) Mutations of optineurin in amyotrophic lateral sclerosis. Nature 465, 223-226. 05) Kobayashi Z, Tsuchiya K, Arai T, Aoki M, Hasegawa M, Ishizu H, Akiyama H, Mizusawa H (2010) Occurrence of basophilic inclusions and FUS-immunoreactive neuronal and glial inclusions in a case of familial amyotrophic lateral sclerosis. J. Neurol. Sci. 293, 6-11. 06) Suzuki N, Mizuno H, Warita H, Takeda S, Itoyama Y, Aoki M (2010) Neuronal NOS is dislocated during muscle atrophy in amyotrophic lateral sclerosis. J. Neurol. 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