Ⅰ.航空会社と環境問題

Ⅰ.航空会社と環境問題
1.JALグループの概要(2003年3月末現在)
(1)持株会社
A.
会社名: 株式会社日本航空システム
B.
所在地: 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティ
設立日: 2002年10月2日
D.
代表者: 代表取締役社長
E.
資本金: 1,000億円
F.
株主数: 271,598人
G.
主な事業内容:
計52,014
計52,493
20,000
5,605
5,292
4,859
10,000
17,514
16,346
16,184
50,000
30,000
0
航空輸送事業およびこれに関連する
2000年度
事業等を営む会社の持株会社として、
これらの事業会社の経営管理ならび
にこれに附帯または関連する業務
H.
計54,885
40,000
兼子 勲
人
C.
JALグループ従業員数
60,000
2001年度
(注)2002年度は連結対象会社見直しに
よりグループ他社約3000人増
2002年度
グループ他社
JAS
JAL
ホームページアドレス:
http://www.jal.jp
JALグループ売上高推移
25,000
(2)JALグループ
計21,222
A. 構成会社:日本航空システムほかその連結子会
計20,835
計20,295
20,000
社(主なグループ会社は下表のと
おり)
B.
億円
社171社および持分法適用会社27
売上高:
3,603
3,606
12,572
11,695
3,381
10,000
従業員数: 54,885人(持分法適用会社27社、
5,000
グループ外出向者等を除く)
C.
15,000
2,083,480百万円
12,339
0
2000年度
2001年度
2002年度
グループ他社
JAS
JAL
JALグループ主要13社
会社名
日本航空㈱
㈱日本エアシステム
日本アジア航空㈱
日本トランスオーシャン航空㈱
㈱JALウェイズ
㈱JALエクスプレス
日本エアコミューター㈱
㈱エージーピー
㈱JALセールス
㈱ジャルパック
㈱ジャルツアーズ
㈱ジャルホテルズ
㈱JALUX
略号
JAL
JAS
JAA
JTA
JAZ
JEX
JAC
−
−
−
−
−
−
主な事業内容
航空運送
航空運送
航空運送
航空運送
航空運送
航空運送
航空運送
空港での航空機用動力供給
航空券販売、旅行
旅行商品企画販売
旅行商品企画販売
ホテル経営、運営受託
卸売、小売、損害保険代理
ホームページアドレス
http://www.jal.co.jp
http://www.jal.co.jp
http://www.japanasia.co.jp
http://www.jal.co.jp/jta
http://www.jalways.co.jp
http://www.jal.co.jp/jex
http://www.jac.co.jp
http://www.agpgroup.co.jp
http://www.jal.co.jp/tours/jlpk
http://www.jal.co.jp/tours/jaltours
http://wwd.nikkohotels.com
http://www.jalux.com
この報告書に紹介されているその他のグループ会社・団体
会社名
㈱ジェイエア
㈱北海道エアシステム
㈱琉球エアーコミューター*
㈱日航エアポートエンジニアリング
㈱ティエフケー
㈱ジャムコ*
日航財団
*印は持分法適用JALグループ会社
略号
J-AIR
HAC
RAC
−
−
−
−
主な事業内容
航空運送
航空運送
航空運送
特殊車両整備
機内食の調製と搭載
航空機内装品製造
国際文化交流推進
ホームページアドレス
http://www.jair.co.jp
http://www.hac-air.co.jp
http://rac.churashima.net/route.html
http://www.jal.co.jp/aec/saiyo.html
http://www.tfk.co.jp
http://www.jamco.co.jp
http://www.jal-foundation.or.jp
世界の航空会社2002年度売上高ランキング
出典:ATW(Air Transfer World)誌
1
ルフトハンザ
2
アメリカン
3
JALグループ
4
フェデックス
5
順位
ユナイテッド
6
エールフランス
7
デルタ
8
ブリティッシュエアウェイズ
9
全日空
10
ノースウエスト
0
5,000
10,000
売上高(百万米ドル)
15,000
20,000
(3)JALグループ主要輸送実績(2002年4月〜2003年3月)
A.
C.
旅客輸送:
国際線:1,464 万人
貨物輸送:
有償トンキロ(RTK):
4,792 百万トンキロ
国内線:4,652 万人
B.
D.
有償旅客輸送:
有償旅客キロ(RPK):
旅客貨物輸送:
有償トンキロ(RTK):
104,813 百万人キロ
14,121 百万トンキロ
有効座席キロ(ASK):
有効トンキロ(ATK):
154,694 百万席キロ
22,996 百万トンキロ
国内線旅客数
国際線旅客数
5,000
2,000
計4,652
計4,631
計4,529
計1,583
1,500
計1,464
計1,406
70
55
3,000
万人
万人
69
4,000
1,000
1,362
1,191
1,276
500
2000年度
2001年度
グループ他社
JAS
2002年度 JAL
2,081
2000年度
2001年度
2002年度
グループ他社
JAS
JAL
計154,694
計149,228
150,000
15,895
16,211
79,363
83,728
0
2000年度
2001年度
(注)2000年度グループ他社は集計なし
2002年度
百万席キロ
百万人キロ
2,026
有効座席キロ(ASK)
15,473
90,492
2,022
計104,813
計100,841
50,000
2,078
0
有償旅客キロ(RPK)
100,000
2,109
2,000
1,000
0
2,032
25,487
25,318
25,503
122,776
115,639
100,000
121,223
50,000
0
グループ他社
2000年度
2001年度
JAS
JAL
(注)2000年度グループ他社は集計なし
2002年度
グループ他社
JAS
JAL
旅客貨物有償トンキロ(RTK)
15,000
25,000
計14,121
計13,350
百万トンキロ
百万トンキロ
20,000
1,415
10,000
12,863
12,104
11,312
計22,966
計21,993
1,395
1,447
旅客貨物有効トンキロ(ATK)
5,000
3,228
3,285
18,579
17,720
3,292
15,000
10,000
18,662
5,000
0
2000年度
2001年度
2002年度
(注)2000年度グループ他社は集計データなし
グループ他社
JAS
JAL
0
2000年度
2001年度
2002年度
(注)2000年度グループ他社は集計データなし
グループ他社
JAS
JAL
(4)JALグループネットワーク(乗入れ地点)
国内線
北海道
四国
本州
九州・沖縄
女満別
青森
福島
富山
岡山
徳島
北九州
宮崎
奄美大島
与論
宮古
釧路
三沢
新潟
小松
隠岐
高松
福岡
鹿児島
北大東
沖縄(那覇)
多良間
とかち帯
広
秋田
成田
大阪(伊丹)
出雲
高知
大分
種子島
南大東
花巻
羽田
関西
広島
松山
長崎
屋久島
徳之島
粟国
波照間
旭川
山形
松本
南紀白浜
広島西
熊本
喜界島
沖永良部
慶良間
与那国
札幌
仙台
名古屋
コウノトリ但
馬
山口宇部
函館
石垣
久米島
国際線
中国・韓国・アジア
ハワイ・グアム・サイ
パン・オセアニア
アムステルダム
厦門
青島
コナ
バンクーバー
イスタンブール
昆明
天津
ホノルル
*オタワ
チューリヒ
広州
北京
パリ
西安
香港
フランクフルト
上海
高雄
ミラノ
大連
台北
モスクワ
ソウル
ローマ
プサン
ロンドン
クアラルンプール
ヨーロッパ
*コペンハーゲン
ストックホルム
デュッセルドルフ
バルセロ ナ
ハンブル グ
ベルリン
マドリー ド
ミュンヘ ン
ジャカルタ
シンガポール
デリー
デンパサール
ドバイ
ハノイ
バンコク
*チェンマイ
チェンライ
プーケット
ハジャイ
ホーチミンシティ
マニラ
北・中南米
*オレンジカウンティ
カンザスシティ
トロント
グアム
クリーブランド
モントリオール
サイパン
コロラドスプリングス
オークランド
サンノゼ
コロンバス
クライストチャーチ サンフランシスコ
サンアントニオ
ケアンズ
シカゴ
サンタバーバラ
シドニー
ダラス
サンディエゴ
ニューカレドニア
ニューヨーク
サンファン
ブリスベン
ラスベガス
ジャクソンビル
メルボルン
ロサンゼルス
シャーロット
*アトランタ
シンシナティ
アルバカ ーキ
セントルイス
イ ンディアナポリス デイトン
エルパソ
デトロイト
オクラホマシティ
デンバー
オースチン
ナッシュビル
オーランド
ニューオリンズ
2003 年 3 月現在
他社との共同運航便を含む
太字は JAL・JAS・JAA・JAZ 機材による乗入れ
*印以下に列記の斜体字は乗継ぎ便による乗入れ
*ノックスビル
バッファロー
ピッツバーグ
ヒュ―ストン
フィラデルフィア
ボストン
マイアミ
ミネアポリス
メンフィス
ロチェスター
ローリーダーラム
ワシントン
メキシコシティ
*カンクン
グアダラハラ
モンテレ―
サンパウロ
(5)保有航空機(2003年3月31日現在)
略号
B747
B777
B747-400
B747-400D
B747LR
B747SR
B747F
B777-200
B777-300
MD-11
DC-10
A300
B767
A300
A300-600R
B767-200
B767-300
MD-90
MD-81
MD-87
B737-400
DHC-8-400
YS-11
CRJ200
SAAB340B
JS-31
機種名
座席数
ボーイング 747-400(長距離用)
ボーイング 747-400D(短距離用)
ボーイング 747LR(長距離用)
ボーイング 747SR(短距離用)
ボーイング 747-200F(貨物専用)
ボーイング 777-200
ボーイング 777-300
マクドネルダグラス MD-11
ダグラス DC-10-40
エアバス 300-B2/B4
エアバス 300-600R
ボーイング 767-200
ボーイング 767-300
マクドネルダグラス MD-90
マクドネルダグラス MD-81
マクドネルダグラス MD-87
ボーイング 737-400
デハビランド・カナダ DHC-8-400
YS-11
ボンバルディア・CRJ200
SAAB 340B
ジェットストリーム・スーパー31
機数
299〜449
568
350〜483
533・563
−
302〜389
470
233〜264
264〜318
255〜298
239・292
230
232〜270
166
163
134
150〜167
74
64
50
36
19
計
34
8
26
3
10
15
5
6
15
14
22
3
25
16
18
8
23
2
11
5
14
3
286
2002年度
中の増減
+3機
−4機
−3機
+3機
+3機
+2機
−1機
+1機
(6)環境保全に関する経営方針
A.JALグループ企業理念
B.JALグループ行動規範(社会への約束)
日本航空システムは、2002年10月のJALとJAS
前掲の「企業理念」と同時に、日本航空システ
の経営統合時に、JALグループの企業としての普
ムは「総合力ある航空輸送グループとして、お客
遍的な使命、目標、価値観を示す「企業理念」を
さま、文化、そしてこころを結び、日本と世界の
下記のとおり定めました。
平和と繁栄に貢献する」という企業理念を確実に
JALグループ企業理念
実践していくことを期して、下記の5項目からなる
JALグループは、総合力ある航空輸送グループ
「行動規範(社会への約束)」を定めました。
として、お客さま、文化、そしてこころを結び、
日本と世界の平和と繁栄に貢献します。
これは、グループの事業の基盤そのものである
安全を確保し、公正な競争を通じて良い商品を提
① 安全・品質を徹底して追求します
供し適正な利益を得るという経済的責任を果たす
② お客さまの視点から発想し、行動します
ことにとどまらず、広く社会の一員としてその責
③ 企業価値の最大化を図ります
務を果たし貢献する企業グループでありたいとの
④ 企業市民の責務を果たします
考えに基づき、各々の事業活動を遂行していくに
⑤ 努力と挑戦を大切にします
あたっての社会との関わり方を示したものです。
このうち④については、具体的に「社会の一員
JALグループ行動規範(社会への約束)
として、自らの仕事に責任と誇りを持ち、社会に
① 安全運航の確保
開かれた健全で透明な企業活動を通じ、また地球
② サービスの創造
環境への取り組みや社会貢献活動を通じて、企業
③ 法令の遵守
市民としての責務を果たし、よりよい社会を創る
④ 健全な企業行動
ために行動する。
」ことを定め、全グループ社員に
⑤ 社会との共生
徹底しています。
このうち⑤については、規範の中で具体的に「環
境基本理念」と「環境行動指針」
(いずれもP1参照)
を定めています。