製 品情 報 P R O D U C T I N F O R M AT I O N ユニークな水溶性高分子 ポリビニルピロリドン 1. 身近に使われる ポリビニルピロリドン Present 2. 当社のポリビニルピロリドン ポリビニルピロリドン(PVP)は、1930年代後半ドイ 当社は2002年に国内メーカーとして初の自社技術に ツの研究者により開発され、代替血 漿 として広く用いら よるPVPの製造を開始し、一般工業用ピッツコール Ⓡ、 れた水溶性高分子です( 図1)。PVPは水やアルコール、 香粧品用クリージャス Ⓡ、日本薬局方の認可を受けた 酢酸、クロロホルム、アミン類など多くの極性溶剤に溶 アイフタクトⓇをラインアップしています( 表1)。 しょう 図書カード 2 0 0 0 円分を 5 名様にプレゼント 解し、ほかの高分子との相溶性も優れています。さらに ピッツコールは低 分子量 型から高分子量 型までバ 分散性、保護コロイド性、可溶化性、被膜形成性、接着 リエーション豊かに製品化しています。クリージャス、 性などの特性を持ち合わせていることから、現在では日 アイフタクトはそれぞれの用途の規格に適合した製品 用品から工業品まで多岐に渡って用いられています。 です。 また、近年では当社の界面活性 剤事業で培っ PVPは、人体や環境への安全性の高さと可溶化性を たノウハウを生かし、ポリビニルアルコール( PVA )に 生かし、例えば消毒薬のポピドンヨードの原料、医療 PVPをグラフト化させたピッツコール V-7154 を開発 品添加物として錠剤のバインダーや難水溶性のフラー しました( 図 2 )。 この製品は、PVAにはない極性 溶 レンの可溶化剤として化粧品原料に用いられています。 媒との親和性や、PVPに比べて高い耐水性をもつ皮膜 また、PVPの高い密着性を生かしスティック糊や、ヘ が得られる特性を有するユニークなポリマーとして幅 アスタイリング 剤の原料として私たちの身近なものに 広い用途展開を進めています。また、表面親水化の用 使われています。 工業用途においても、水性懸濁液、 途への応用も期待でき、疎水化表面を親 水化加工さ ディスパージョン、エマルションの安定化剤や中空糸 せることが可能になります。 やフォトレジストの工程薬剤など、さまざまな産業で 当社はPVP合成技術をさらに発展させ、お客様のケ 使用されている水溶性高分子です。 ミカルパートナーとしてニーズに合わせたユニークな 住所・氏名・電話番号・会社名と 『 拓人 』へのご意見・ご感想に、 「 2016 春号プレゼント希望 」と お書き添えください。 ( 応募いただいた個人情報は、プレゼントの 発送目的以外に使用することはありません。) 締切 2016 年 5月10日 必着 当選者発表は発送をもって代えさせていただきます。 《 プレゼント応募、ご意見ご感想はこちらまで 》 〒6 01- 8391 京都市南区吉祥院大河原町 5 第一工業製薬(株) 『 拓人 』係 e -mail:d-kouhou@dk s-web.co.jp Fax. 075 -323-5976 製品開発でトップを目指していきます。 表1 当社 PVP製品の一例 K値 重量平均分子量 ピッツコール K-17L 品 番 形状 15-19 9,000 ピッツコール K-30L 27-33 45,000 27-33 45,000 55-59 450,000 ピッツコール K-90L 92-96 1,200,000 ピッツコール K-120L 110-130 2,800,000 ピッツコール K-30 27-33 45,000 ピッツコール K-50 48-52 250,000 ピッツコール K-30AL ピッツコール K- 60L 液体 82-86 900,000 ピッツコール K-85 85-89 1,000,000 ピッツコール K-90 92-96 1,200,000 ピッツコール K-80 品 番 粉末 開発品含む 分子量:参考値 形状 クリージャス K-30 粉末 クリージャス K-90 粉末 JSCI認可名 ポリビニルピロリドン INCI登録名 PVP 成分コード 粧 0 08805 H2 C PVP CH N C O n 図1 PVPの構造式 編 集後記 PVA 図 2 PVA-PVPグラフト コポリマーのイメージ図 大橋 宏範 17 形状 アイフタクト K-30PH 粉末 日本薬局方 第一工業製薬 社報 No. 576 拓人 2016 春 に研 究 所を移 転し10 年 、反 応 性界面 活 性 剤 やイオン液体など新製品が生まれました。 意 昭和12 年に竣工しました。 創業の歴史を今に 外と身近なものにつかわれている水系ウレタ 伝える資料を保存しています。 ン樹脂や P V P。 ユニークさでトップを追 求し 七 条 千本 南 から、桂 離 宮の東 側、吉 祥 院 ます。 おおはし ひろのり 機能化学品営業部 機能化学品東部グループ 課長補佐 お問い合わせ 品 番 当社の社歌は「 京都の七条千本南 」から始 まります。 今号の表紙はその地に建つ本店で、 [email protected] ☎ 03-3275-0564 社報 No. 576 拓人 2016 春 ● 編集・発行 ● 編集協力 ● 印刷所 第一工業製薬株式会社 〒6 01- 8391 京都市南区吉祥院大河原町 5 Tel. 075 -32 3 -5911 株式会社電通関西支社 日本写真印刷株式会社 第一工業製薬 社報 No. 576 拓人 2016 春 18
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